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108 Persona外典−影の海・月の影−
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―祟神神社・前夜―
さあ、わからないな。 ――もしもという仮定は、 記憶でも知識でも感情でもないからね。
ただ、そうだね。 お前が傍らにいたら――、 もっと深く絶望したんじゃないかな?
[>>150 雛宮律の世界なんてちっぽけなものだった。 そしてその世界には慈しみ大切にしたい存在もあった。 けれど胸のうちにあったすらもそんな小さな安らぎさえも、 ――全て、何もかも憎悪で焼く尽くす幻想を見た。
それが、影も理解しえぬ雛宮律の絶望の全てだ]
(159) 2015/02/23(Mon) 23時頃
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―満月の夜・神社― [人の気配に足元のシャドウが鎌首をもたげる。 振るい手の姿の見えぬ剣霊は、ぬらりと空を裂くように、 その禍々しくっみえる刀身をあらわにした。 変わらず焔と血を滴らせている、それは三つに斬られて殺された火ノ神の臓物だ。
その銘は天之尾羽張――アメノオハバリ、
母を焼き殺してこの世に生まれ、 父の怒りのままに殺された火之迦具土神を斬った剣。 ――これもまた雛宮律の絶望の形]
待ちくたびれた。
[黒く染まった柱に寄りかかり、>>160姿が見えれば身を起こす]
(168) 2015/02/23(Mon) 23時半頃
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…は…れない…
…たちの…はあっちにあるけど…
…の…は…にもないから…
…に…ったとしても…に…うなら…
…みたいなものにしかなれないと…う…
…でも…は…いの…はそうじゃなくて…
…さえ…に…れば…また…の…に…れる…
…それに…は…のことをすごく…してる…を…ってる…
…の…は…の…でもある…
…ちょっと…だったけど…のやろうとしてたことは…
…が…のどこかでずっと…ってたことで…
…それは…が…になっても…わらない…っていうか…
…つまり…の…しさとか…しさとか…
…そういうのを…とかしてあげたいって…ったり…
…にいたい…って…ったのも…の…の…ち…
でも…
…
…
…は…に…って…になることも…る…
…もしかしたら…の…で…よりも…のことを
…にしてくれる…かが…れるかもしれない…
…
…は…の…を…てさせたくないんだ…
…このまま…ここに…けることが…
…にとって…い…かどうかが…からない…
…って…うべきかも…れない…
…にとっては…その…
…がいてくれるのは…とても…い…だけど…
…
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さあ、答えを聞こうか。 ……どちらでも構わないよ。
俺は今も、あかりと話すのは愉しいんだ。
[>>170 雛宮律は笑う。 影の身にしてある程度の充溢感はすでに得た。 花河あかりは憐れにも雛宮律の為に傷ついた。 雛宮律などの為に――それは影に歪んだ愉悦を齎すものだ]
(174) 2015/02/23(Mon) 23時半頃
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れない…
…もう…の…る…がない…んだね…
…
…を…してくれる…も…ってる…
…その…は…さんと…う…を…めてくれた…
…の…に…いに…てくれた…もいた…
…かに…かったんだと…う…
…でも…もしこうなるって…ってたとしても
…はあの…あそこへ…った…がするの…
…
も…きっと…なんだよ…
…しいのはもう…だった…
…かへ…げてしまいたかった…
…でも…だから…
…さん…の…しさも…る…がしたの…
…っておきたくなかったの…
…かを…んだら…の…かが…しんじゃう…
…でも…そこに…が…んだ…はちゃんとある…
…の…かを…しませない…を…んでたら…
…の…はきっともっと…したよ…
…は…できなかったんじゃない…
…しなかったの…
…
…さんの…を…た…すごく…かった…
…あの…が…さんの…に…えた…
…から…みたいに…を…して…
…しで…
…は…かに…になれるかもしれない…
…でも…さんをここに…いて…て…ったら…
…はきっとずっと…さんを…れない…
…それは…やっぱり…しい…よ…
…みでも
…は…なく…にしてくれたから…
ね…にいよう…
…ううん…にいて…
…さんの…る…がないなら…
…の…を…あげる…
…そうすれば…ずっと…にいられるよ…
…もう…と…しくなる…なんてない…
…
…かな…
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一人の犠牲を二人にしたところで、結末は変わらない。
[>>177 影はかわらず問いかけになぞらえて、拒む言葉を口にする。そして、シャドウを纏わりつかせながら、一歩ずつ前へと踏み出した。>>182 寂しげな微笑みに、返すのは歪んだ影の笑みだけ。しかしその翳された『正義』には笑みは崩れて眉根を寄せる]
ああ、 お前、まだ折れないんだな。
なら、雛宮律が世界を焼きつくす様を、 ――目の前でみせてあげればいいのかな。
[足元の影がしゅるりと動いた、 境内の桜の幹ほどもある蛇のような胴体のシャドウが、 見た目よりもすばやく、背後に回りこむ。 >>178 近づく者の気配は知れず、新たなペルソナに視線はあった]
(187) 2015/02/24(Tue) 00時半頃
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じゃないよ…
…いをちゃんと…にするのは…なことだと…う…
…はそれが…なくて…になったから…
…もちゃんと…みたいに…ってることを…えたら…
…もっと…かが…わってたのかもしれない…
…
…に…ろう…
…の…もらう…って…どうなるか…からないし…
…るのかも…からないけど…
…してみないと…からないし…ね…
…
…が…んでくれるなら…ってみる…
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[虚空の剣が焔と血を撒き散らすように、 空間を薙いだ、ぶわりと炎が湧き上がり賽銭箱が燃え上がった。 中からタールのようにシャドウが溶け出して、 それは燃える業火を急速に押し広げていく]
ははっ、 ――悪いな、その気はない。
[下から掬い上げるような刃の赤い軌跡が走り、 触れずとも線上を燃え上がらせる熱風がそれを追いかけた]
(190) 2015/02/24(Tue) 00時半頃
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……鬼だな、
[>>191 見た目そのままの感想を漏らす、 あの金砕棒はいただけない、剣で打ち合うのは控えたい。 ペルソナであれば、折れることはないだろう。
だが、
あかりに折られる可能性が全くないわけではない、 そう感じた時点で、その可能性は0ではなくなってしまった]
(193) 2015/02/24(Tue) 00時半頃
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だったら…に…られたって…えるから…
…それなら…められるかなって…
…めたくなんかないけど…
…が…えなかったら…
…その…はここで…ずっと…
…ここから…られる…も…できたら…
…
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[ぐしゃりとつぶれたシャドウの蛇、 しかし材料には事欠かない、ここは一度海を直接繋げた場所だ。 炎を噛んでわきあがるシャドウも赤く炎を身に纏う、が]
合わせるかよ、
[それこそ力任せに打ち据えられようとする金砕棒。 はらり、と交わす動きに、びしゃりと散った火神の血、 それもまた燃え上がるほどの高温だ、
駆け出せば柄を直接手に取り跳んだ、 首を狙う突きの一撃、目の眩むような炎が爆ぜる]
(199) 2015/02/24(Tue) 01時頃
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[蛇身が、炎を食みながら>>196 来訪者に鎌首をもたげる。 その間もぱちぱちと燃え広がっていく炎。つまり周囲は明らかに火事であり、社はもはや赤い月よりも赤い。]
また無様に焼かれにきたのか?
[癒しの気配、そちらに視線をやる暇はない。 煽る言葉を口にすれば、それに答えるように、 シャドウの蛇が、イサクめがけて口から業火を吐き出した]
(202) 2015/02/24(Tue) 01時頃
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に…られたと…う…か…
…だけど…くないね…
…でなら…られるのも…で…みそうだし…
…
…も…ごめん…い…いをさせちゃったね…
…
…もしかしたら…をつける…なのかも…れない…
…しっかり…まってて…
…
…さないから…
…
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――はっ、
[文字通り鋼の鎧のような筋肉に覆われた鬼の全身、 燃える切っ先に切り裂けぬことはないだろう、だが入った邪魔に狩る好機を逃したと知る。
着地した振り向きざまに>>209 絡み付くような魔法の感覚を切り捨てる、 そのまま、鬼のわき腹に剣を振りぬこうとしたがそれは邪魔立てのせいで一歩遅い。
金砕棒を刀身で受ければ、火花が飛び散った。
目を狭める、じわり、と剣の焔が黒味を帯びた、 賀来もどうやら新たなペルソナを償還したらしい]
……へえ、、
[蛇身のシャドウは破魔の光に、膨らみ破裂し弾け飛ぶ。]
(215) 2015/02/24(Tue) 01時半頃
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