91 とある生徒会長の憂鬱2
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[結果として、指先はバッジを掠めただけ。 無理だ、と判断し、胸元にあった手を脇へ滑らせる。投げられてたまるかと、三村の胴にしがみつく方へと体勢を変えた。]
っあー……ぶない、じゃない。
[投げきられるまでは行かなかったものの、大きくバランスを崩し、三村の上に覆いかぶさるような不安定な姿勢で動きは止まった。]
(51) 2014/09/28(Sun) 22時頃
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いて…うならば…で…かりやすく…する…の…ってところね…
…
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[聴覚よりも視力、特に動体視力を極めたタルトには、三村が何に惑わされているのか、すぐにはわからなかった。 自分自身に声援、歓声が湧くのに慣れすぎている面もあるかもしれない。]
何? フェイントかけようなんてしても、無駄だからね?
[三村の様子が変わっても、人心を操ろうとしているのかと思うだけ。]
(68) 2014/09/28(Sun) 23時頃
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[このしがみつき覆いかぶさる状況は、こちらから仕掛けることもできないが相手の行動を縛るのにも役に立つ。 あえて自分からは積極的に立ちバッジを狙おうとはしないままでいる。]
(69) 2014/09/28(Sun) 23時頃
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じゃあ、タルトが可愛くて、オトコノコになっちゃった? なんて。
よくわかんないけど、みんなのこと気にしてるの? みむりゅーはあっちは気にしてないんだと思ってた。
[そもそも観客のイメージを気にするなら、自分とこれだけやりあっている時点で大きなマイナスだ。 それは、よくわかった上で戦っている。]
(84) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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タルトのことを押し倒すつもりなのね!?
[囁かれた耳元、思い切り大声を出して叫ぶ。 無論チームへの状況伝達やグラウンドへのアピールのためなのだが、三村ほどの聴力を持つものへならこれはこれでダメージになるだろうか。
こちらのバッジは足元。 この発言の後、男子がバッジを奪おうとしようものなら――]
(89) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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そういう意味じゃないでしょ、オトコノコになるってゆーのはぁ。
[健全な男子高校生としての感情が沸いてしまったかどうか、という話。 まあ、その点は押し倒す云々に話が移ったところで勝手にタルトの中で解決している。 身も心も元々男だと聞いて、更に確信は深まる。]
(103) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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討ち取ったりッ!
[三村にダメージを与えるための叫びではなかったが、僅かの隙を見逃すつもりもない。 とっさに身を捩り右腕を組合の中に忍ばせようとする。 失敗すれば片手が離れる分、形勢は悪くなるが――小吉[[omikuji]]]
(108) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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やった……!?
[手がバッジにはっきりと触れる感覚はあった。 このまま組み合いつつバッジを外せれば、こんな規格外の怪力との戦闘を続けなくてもいい。 が、そうは言ってもうまく外せるか。 もぞもぞと動いて、留め具を探る。]
(115) 2014/09/29(Mon) 01時頃
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とれたっ!
[鍛えた右手は、何も拳を作るためだけの強さしか持たないわけじゃない。 胸元を探って、探って。見た目は百合の花でも咲きそうな雰囲気だが、残念なことにこれは女子が男子の胸まさぐってるのを、参加していない部員たちに公開配信していることにほかならない。 そんなえも言われぬ状態であるのも関せず、固いバッジをしっかりと握りしめた。]
ありがとね、みむりゅー。 タルトの勝ちみたい♪
[ちらり、悪戯っぽく手の中のバッジを三村に見せる。 これが本当の戦いならいざ知らず、この場ではこのバッジさえ取ってしまえば、試合終了のゴングが鳴ったようなもの**]
(125) 2014/09/29(Mon) 05時頃
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あぁんもう…あの…なんか…だしたと…ったら
…り…
いやいや…これは…ろあの…を…させて…せしめた…
に…っとくですが…の…なら…てますですよ…
…
…と…はいい…じに…してるですね…
…もう…は…っと…
…
ちゃん…やったです…
あぁくっそ…とか…けになれる…にしたかったのですが
…なんかの…が…くても…でしたね…
…
ってるのよ…
…きの…てる…をお…にしとけば…なないわ…
ほら…だし…
…
まあ…は…に…だわ…
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