21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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なんだ、淋しー…。
[呟いてから、少し後悔する。 ひとり、はぐれてしまった気持ちになって。 此処でも香る薔薇の匂いがその考えを助長させた。 誰か、猫でもいいから来てくれればいいのに。]
…誰か、構ってよ…。
[目を閉じた。**]
(263) 2013/08/05(Mon) 17時頃
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[何時の間にか寝てしまっていた。 薄らを目を開けると目の前にふわふわとした茶色の毛。 ああ、猫が戻ってきたのかな。そんなことを考えて。 触れようと手を伸ばそうとして、止まる。 随分と長毛種…ではなく、いや長毛だけれど猫ではなく人だ。
二度、三度、大きく瞬きながらゆっくりと身を起こす。 とても珍しいものを見るように隣で眠るトレイルの姿を眺め]
(271) 2013/08/05(Mon) 19時半頃
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[そのまま暫くフリーズしていたが、 トレイルの肩に触れると軽く揺らして声をかけた。]
…先輩、せんぱーい…? ここで寝てると、日に焼けちゃうよ…?
[何故、トレイルはこんなところで眠っているのだろう? わからない、から首を傾ぐ。薔薇の、匂い。]
…トレイル先輩ー…? …起きないとー…、襲っちゃうよ…?
(272) 2013/08/05(Mon) 19時半頃
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…何、わざわざ探したの…? それとも、たまたま見つけた系…っわ、
[>>274 寝ぼけた上級生の姿、髪に触れられるのは 珍しいことでもないから何時ものように受け入れて、 何時もと違ったのはその後の行動、 引き寄せられたことなんてなかったから、 されるなんて思わなかったから、抱き込まれてしまう]
…俺は嬉しいけどー…、 …先輩、何かあった…?
[随分と近い場所にトレイルの顔がある。 訊きながら、先程猫と見間違えた茶色の毛を指に絡ませた。]
(275) 2013/08/05(Mon) 20時頃
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探してくれてもよかったのにー…、
[>>278 触れると喜ぶ素振りを見せる、まるで猫のようだ。]
頭ー…? あー…朝はちょっと重かった、かも。 多分昨日寝るの遅かったから…、
[やわく、触れてくるのがくすぐったい。 酔っぱらったらこんな感じになるんだろうか、 実際目の前の相手は何かに酔っているようにも見えて]
…どうして拗ねちゃったの…? …先輩、可愛いー…添い寝だけでいいの…?
[髪に絡めた手を滑らせ頬に、触れる。]
(281) 2013/08/05(Mon) 20時半頃
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わっかりやすい嘘…、 …いいけどねー…?俺は嬉しいし…。
薔薇、は、なんか、たまに匂うよねー…。 ん…でもどっからかはわかんないや…。
[トレイルの拗ねの理由、語る声音の先には、 トレイルとトレイルではない誰かの姿。]
……誰かなあ……、
[ぽつりと低く呟いてから半身を起こし、 トレイルを押し倒すような形で向き直る。]
んー…、したいことー…? 今は拗ねた先輩を甘えさせてあげたい気分…?
…ね、今誰かのこと考えてた…? 他の奴のこと考えるのはやめてよ…、 …今くらいは、さ…。
(294) 2013/08/05(Mon) 21時半頃
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―――…、
[トレイルの言葉に、少年の表情から笑みが消える。 何か呟きかけて震えた唇は、またゆっくりを弧を描いて]
…無理しなくっていいのに。 そりゃちょっとは妬いたけどー… 俺は…今先輩が構ってくれたら、それでいいし…
[ちろり、口許へのキス、舌先で相手の唇へと触れて。 深く触れてもいいかを問う吐息に、笑みが混じる。]
…ね、先輩…、 誰のことで悩んでたの…?
(305) 2013/08/05(Mon) 22時頃
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[許しを貰うと角度を変えて深く、口付ける。 舌を絡めて、唇と、吐息を擦り合わせる行為、 息継ぎの間に、ふと、また笑みが零れ]
…いいよ。 " "でいいよ…、先輩…、
[少年は、自分でよく知っているのだ。 自分が何であるのかを。そしてまた、笑う。]
…なら、俺のことだけ見ててよ…。 ……考えなくて、いいから。
[濡れたトレイルの唇を指で拭う、 少しだけ、口端に当たる小指の歪な部分。 手は首元へ降りて、服の上からトレイルに触れていく。 見下ろす人が、忘れてしまえるように。]
(317) 2013/08/05(Mon) 22時半頃
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[好きにしたらいい、そんな言葉が聴こえて。 トレイルに触れていた手が、止まった。]
―――……、
[トレイルは今、どのような表情をしてるだろう。 少年の顔からはまた笑みが消えていて。
トレイルの体に触れていた手が離れ]
[とん、とん]
[とん、とん]
[離れた手は、トレイルの頭へ。 繰り返し、繰り返し、 子供をあやす時のように調子をつけて撫で始める。]
(332) 2013/08/05(Mon) 23時頃
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[手を払われると引っ込める。 口許に持っていきそうになるのを緩く拳を握って留め]
…うん。 …らしくなかったねー…?
[ゆがんだ顔が見えた、視線が拳に落ちる。]
先輩が気持ちよくなれるんなら 続けてもよかったんだけれどー…、
…先輩楽しくなさそうだし、 …流石にちょっと、虚しいなーって…、
…ごめんね、嫌いになった…?
(340) 2013/08/05(Mon) 23時半頃
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[相手の心の裡なんて読めない。 読めないから、立ち上がるトレイルを見上げて 何時もと同じ笑みを作れない。]
…予約分、勿体ないことしちゃったな。 …嫌ってない?…本当? 嘘じゃなくて、本当に…?
…なら先輩、また、構ってねー…?
[立ち去る背に、そう告げる。]
(349) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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[トレイルを見送った後、 動く気になれなくてその場に再び寝転がる。]
…あーあ…、 …馬鹿なことしちゃった…。
[" "でよかった筈なのに。 欲が出た、結果この様だ。]
(352) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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[かり…、かりかり…、]
[爪の削れる音が響く。粗く削れていく。 ほら、やっぱり爪切りなんて意味がなかった。
―――…だって意味がなかった。 ―――…だって、………………、]
[かりかり…、がりがり…、]
[強く噛みすぎた小指が血で赤く染まる、 赤く、紅く、薔薇の花弁の色のように―――…]
[…がりり…**]
(356) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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―裏庭→― [ゆらりと、裏庭から立ち去ったのは トレイルが去ってあまり経たないうちに。 強く噛んで赤く、赤く染まった小指。 まるで薔薇の花弁を散らしたかのような。 ポケットに入れて隠そうともせず、 きょろきょろと誰かを探すようにして廊下を歩く。]
(384) 2013/08/06(Tue) 05時半頃
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……あ、
[探していた姿、見つけると小さな声をあげて近づいていき]
…せーんーぱーいー…、
[そう呼びかけた声の先には、 つい先程、気まずい別れ方をしたばかりのトレイルの姿。 >>353>>359 グレッグの部屋に入ろうとした所だったか、 それともグレッグに扉を譲る為に立ち上がった所だったか、 その背中に、飛びつくように抱きついて]
…見つけたー…、先輩ー…、
[つい先程の気まずさなんてなかったかのように、 ぐりぐりと、自分の頭をトレイルの背に押しつける。]
(385) 2013/08/06(Tue) 05時半頃
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…ね、先輩…さっきはごめんね…? 俺、失敗しちゃった…。 もう、しないよ…ううん、次は、ちゃんとやるね。 先輩の望むように、俺するから…
…今度は先輩が喜んでくれるように、 なんでも、なんでも、なんでも、なんでも…、
[徐々に抱きしめる手に力を篭めて うわ言の様にトレイルの背へと囁いて。
離れた時、トレイルはどのような表情を浮かべていただろう。 先程のように、不愉快そうに顔を歪めただろうか。 少年は、何も気にしないような素振りで笑って手を振る。 噛みすぎて、赤く染まった小指も、一緒に揺れて。]
…今はやめとくけど、俺からまた、誘いに行くね…? …先輩から来てくれても、いいからね…?
(386) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[それから視線はグレッグへも、]
…じゃあ、お邪魔してごめんなさい。 トレイル先輩、グレッグ先輩、またね…。
…2人とも、また、構ってね…?
[甘える口調でそう言って、 一歩、二歩、手を振りながら2人から離れていく。]
(388) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[2人から離れると、再び廊下を歩きだす。 爪切りは、もう必要なくなってしまった。 だから、元あった場所に片付けないと。
向かう先は、医務室へ**]
(391) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[>>397トレイルの拒むような言葉にも、 少年は笑って頷きを返さずまたね、と告げた。
医務室へ向かう。 じくじくと、痛い。痛みが広がっていく。 そういえば、爪を強く噛んでしまったんだった。 消毒もしなきゃいけないかもしれない。]
(401) 2013/08/06(Tue) 10時頃
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[医務室に辿りつくと、 爪切りを探しに来た時と少し異なる空気を感じた。 ぴりり、と少し張り詰めたような空気、 それと、消毒液の匂いに紛れる薔薇の香り。]
……何か、あったの……?
[セシルはその場に残っていただろうか、 残っていたのならセシルにそう訊ねただろう。 セシルが立ち去っていても、そんな言葉は零れて。]
(402) 2013/08/06(Tue) 10時頃
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[先程見なかったベッドの方へと顔を覗かせる。 眠っていたのは2人、ユリウスの姿ともう1人、]
…アーネスト…?
[肌色の少し異なる同級生の姿。 具合が、悪いのだろうか。緩く、首を傾けて。]
―――…、
[直ぐに目覚める気配はない、ので、 椅子をベッドに近づけてそこに座ることにする。 同じクラスで、普通に話しかけたりもするけれど、 たまに、クラスメイトと一緒にからかうこともある。 特別仲がいいわけではない、良く思われていないかもしれない。 だから目覚めて、少年が見ていたと解ったら驚くだろうけれど。
眠る顔色が良くないようでそれがやけに気に掛かったから。**]
(405) 2013/08/06(Tue) 10時頃
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[問いに返ってくる沈黙。 アーネストと、セシルを一度交互に見る。 セシルが、アーネストに何をしたのか。 アーネストに触れて確かめようとはせず椅子へと座る。
暫くの静寂の後、聴こえてきた声>>412に振り返って]
……先輩、
[逡巡の後立ち上がりセシルに近づくと ぽん、ぽん、と 手を伸ばしてふわふわの髪をあやすように触れる。]
………ごめんね、先輩。 …俺…、このやり方しか、わかんないんだよね…。
[相手の本当に望んでることなんてわからない、から セシルが欲しいものとは、違っている気がして。 それでも、相手が拒むまでは慰めるように繰り返す。]
(415) 2013/08/06(Tue) 11時半頃
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[撫で続けていたがセシルの言葉>>417に手を止めて。 浮かぶのは、苦笑い。]
…それ言われると、俺何もできなくなっちゃう…、 追い抜けっこないんだもん、歳だけは…。
でもね、年下だって、色々したいんだよ。 …年上の人に、色々してあげたいんだよ…。
[俯くセシルの頭をぎゅうと抱きかかえるように包み]
…先輩、構って、
[囁くのは口実。後輩が先輩に甘えたいだけなのだ。 抱きかかえたことに、そう理由をつけて。]
…ね、先輩…どうしてそんな泣きそうな顔、してるの…?
(422) 2013/08/06(Tue) 13時頃
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[ふわりと、セシルの髪が鼻先に触れる。 いい匂い、シャンプーの匂い、それだけじゃない。 甘い、甘い、薔薇の香り、頭の奥まで痺れるような。]
……そっかあ。 焦らなくて、いいよー…先輩、 何をやったのかは訊かないけれど、 それも何か、理由はあると、思うから…、 ゆっくりと探せばいいと、思う…。
[今急がなくてもいいと、そう言って。 見下ろす形でセシルに笑う。 見上げてくる瞳が潤んで、きらきらと光って綺麗だ。 涙を堪えるその吐息に、触れてしまいたくなるような…]
…先輩…、アーネストには…謝る…?
(427) 2013/08/06(Tue) 14時半頃
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…そー、 なら、仕方ないよね。
[謝りたくない、その言い方が子供っぽくて笑った。 咎めるような様子は声音になく、相槌だけ返し。 低い位置にあるセシルの頭が胸元に埋まる。 涙で薄く濡れた瞳が見えなくなったのは残念だったけれど ふごふごと触れる吐息が擽ったい、 甘えるようにセシルのふわふわの髪の上に顎を乗せた。]
…ね、先輩… もう少しこうしてていいー…? …先輩の気が済むまでの間ー…、
[人肌は心地がいい。安心する。" "であっても。 強請るようにそう呟いて許される間はそのまま抱きしめる。
セシルはアーネストが目覚めるまで留まるだろうか、 それとも起きる前には出ていくだろうか。 どちらにしてもまだ暫く少年は医務室に残るつもりで。**]
(432) 2013/08/06(Tue) 16時頃
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―医務室― [セシルが出ていった後、消毒薬を探し出すと 椅子に座って簡単な処置を試みて。 声が聴こえると、指から顔を上げる。]
…おはよー、アーネスト…?
[>>447 痛む声、 セシルがアーネストに何をしたのかはわからないままで]
…にゃーん。
[背後からも声が聴こえると>>449振り返る。 棚を探るニーセンの姿に首を傾げた。]
(450) 2013/08/06(Tue) 21時頃
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…先輩が手当てしてくれたんだよ?
[上掛けから覗いたアーネストの顔、 その首元の絆創膏に視線がいくと自分が見たことを告げる。 先輩、その響きに当て嵌まるのは一人だけではないから、 目の前のクラスメイトはまず誰を思い浮かべただろう。]
…でも、もう一回消毒はしといた方がいいかもー…?
……ニーセンは、何取りに来たの……?
(453) 2013/08/06(Tue) 21時半頃
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一応、ここは現だよー…?多分ねー…。
[>>456眠さも度を超すと気分が高揚したりする。 ニーセンの喋り方はそんな風にも見えて。]
…でも、薬に頼るのってまずくないー…? 俺が使わないからそう思うだけかもしれないけど。 ここで、寝てくとかは…?
(462) 2013/08/06(Tue) 21時半頃
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…そー、先輩。 ……後で、お礼言ったらいいんじゃない?
[>>461少年の脳裏にあったのはセシルの姿だったので、 アーネストにはその言葉で十分伝わると思ったようだ。 お礼、謝らないと言ったセシルが今の少年の言葉を 聞いていたらむくれそうだな、なんて考えて。]
…それで、アーネスト、どうするー…? もう一回消毒しなおすー…?
(466) 2013/08/06(Tue) 22時頃
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添い寝ー…? それくらいで寝れるんなら、 いくらでも誘ってくれるといいけれどー…
[>>467言ってから、先程の裏庭での失敗を思い出す。 小指に視線が落ちてから、くしゃみへと緩く笑って]
…でも、今は気分じゃないからまた今度ねー…? 唄は…
[音楽、一番に浮かんだのはサミュエルの姿だったけれど そういえば、声が出ないんだっけ、 なんで彼は声が出ないんだったっけ?理由は知らなくて]
…ハロルドとか、上手なんじゃない…? ニーセン、同じ部屋なんだよねー…? 夜、一緒に寝てもらうとかはしないの?
(469) 2013/08/06(Tue) 22時頃
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