108 Persona外典−影の海・月の影−
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消しちゃいけない、っても……。
[もし、これが雛宮に近しい存在ならば。 倒さないでいいならその方が気は楽だ。
けども。本当に放っておいていいのか? 実際にこれは害を為した。 そんな考えも頭を過ぎるが。]
[高屋敷の言葉は、ある意味判断の先延ばしをさせてくれるようなありがたいものであった。]
(415) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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……私は花河あかり。 一応、昨日、港で会ってるんだけどね。
それで、リツキくんは、こんなところで何をしていたの?
[依然、違和感は消えないが、その正体には未だ辿り着けない]
(416) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[黒衣の死神が、構えていた鎌を背負った]
…だよな。
[そう、明の声や不吉な勘から、標的自身もまた理解していた。 とは云え事此処に至り、この糸の監獄を壊させる所までが奴のシナリオと気付いたが。
…後は。死ぬか死なないか。その賭けひとつで]
(417) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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…それでも助ける…絶対…
(418) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[巨龍の鉤爪が糸を引き千切るに合わせて。 飛び込んだ。両腕で頭を守りながら、糸の監獄に正面から体当たる。
白く光る何かが、糸の全方位から無数に飛び出すのが見えた。
…後は、腕のひとつふたつ引き換えに生き延びれるか。 …それとも、呆気なく死に果てるか。その賭けひとつだった]
(419) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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…………じゃない方。
[>>413>>416珍しく忘れていた。そうだ、麻夜の側にいた女性の一人。ハーレムの片割れであり、そうじゃないと言った方。
青い蝶が止まった箇所から、じわじわと炙られるような心地がする。しかし少年は顔色を変えない。]
気付いたこと……特に、思いつかないけど。 そっちは、何かあった? 秋山、って、誰? 俺は、途中でシャドウに会ったから、 追い掛けてきたらここにきた。
(420) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[人型シャドウが雛宮の何なのか、巡理は知らない。もしかしたら雛宮自身なのかも知れないし、明の時の様に、雛宮の親族かもしれない。 頭の中を明の父親のことが通り過ぎていく。 (あんなの、いや!) ぎゅっと拳を握る。]
放っておいていいかどうか、あたしにもわかんないけど。 ごめん、やだ、こわい……
[小さく弱音を吐きつつも、真弓に示された方角>>414から現れたものを凝視する。 違う。あれは、違う。コタロウじゃない、もっと違う、別のものだ。]
っ!
[悲鳴を飲み込み数歩後ずさる。]
逃げよ!
[そのまま反転して、後ろも見ず走り去るか?]
(421) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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事象になる。
……絹ちゃんの考えることはおもしろいな。 そういうところ好きみたいだ。
[>>411 燃え上がった腕、、 それは雛宮律の知らない事柄だ。 どうして?そう問いたげな表情は瞬間のもの。 置いていかれた子供の顔で、きっと酷く無防備だ。
それが躊躇いを誘うかどうかは知れない。 ――どちらにせよ、雛宮律は笑うのだ]
(422) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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あ……。
[前言撤回。 やたらデカい。 そして見るからに強そうだ。]
ああっ!
[戦う事を考えなくもなかったが、高屋敷のペルソナがどの程度戦えるかわからない。 ならば、取る手は一つだとばかり、同じく反転。 高屋敷がどの程度走れるか伺いつつ、彼も走り出すか。]
(423) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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……じゃあ、一緒においでよ?
[そして消える火矢と火烏、 雛宮律の双眸には確かに喜色の混ざった。 ――ペルソナ、舌を湿らす程度の小さな囁き。 子供の頃、そのままの無邪気な喜びを映しながら、 瞳に映るほの蒼い燐光は、新たなペルソナの交代を告げる。
小アルカナ――【SWORD】
まず現れたのは見事な切っ先、 それは切り殺された神の燃える焔と血を絡ませた十柄剣、 剣霊は律が身と重なるようにその刀身を振るわせた。
焔の刃は風をも燃え落としながら、飛び込むものを貫くだろう。]
(424) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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「………………。」
[見事だと、言わんばかりに。 黒衣は、頷いて見せた。 そして。]
ぱちぱちぱちぱち。 すごいね、やるじゃない。 きゅうしょにあたらなければしにようがないものなんだよね。 まぁ、いたいだろーけど。
[軽快な拍手と共に、明るい声音が響く。 その出所は、倒れ伏した少女で。 あっけらかんと起き上がると、語り出した。]
(425) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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[>>420 『じゃない方』と呟いた立季は、どうやらあかりのことに思い至ったようだ]
……そっか。
[こちらの問いに特に気付いたことはないと言われ、小さく呟くと。逆に何かあったか問われ]
私たちの方も今のところ、何の成果もなし。 秋山さんはペルソナ使いの仲間の人だけど、今は別行動中。
それ、リツキくんのペルソナ? 綺麗な蝶だね。 [彼の指先に止まる蝶に目を留めて、何気なしに口にした]
(426) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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……でしょうね。足止めはまあ、できるだろうけど。 この人数だと逃げた方がいいかな。
[2人よりは自分の方が走るのは苦手ではある。もはや雛宮の父親を気にかけている余裕は、少なくとも自分にはなかった。旋回する銀の円盤をシャドウに向け、閃光をぶつける]
走って!!
[一声かけて、自分もまた後を振り向かずに走り出した*]
(427) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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―中央部と西への境目―
ひっ ぐ 〜〜 ッ!!
[馬の揺れに舌をかんで口を押さえながら、 後ろへと流れていく風景を追いかけるように顔を向け。
イサムはぎょっと眼を見開いた。 ドップラー効果で引き伸ばされた悲鳴と、 喰われていく人間の姿。]
ちょ、 待っ、 ま―――っ
[影が 人を喰う。 アタマが跳ね飛ばされたように見えた瞬間―――のどの奥から搾り出すような悲鳴に、馬の嘶きが、重なった]
(428) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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このこ、あなたがきにいったって。 だから、こんなのでいびりころすのはやめにするの。 しょーめんから、このこがあいてするから。 そのときをまってるといいよ。
[少女は明るく、宣戦布告をする。 そして、黒衣が動き出す。]
「………………。」
[背負った鎌で麻夜を切り裂く。 すると、肌に刺さった糸はひらりと剥がれていき、刺さっていた傷口は消え去っているだろう。 さらには、動かなくなっていた腕も、完全に修復されたはずだ。]
おんじょーはここまで。 つぎは『あかり』があなたをころすから。
(429) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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そこは「お前は狂ってる」と言う所なんじゃないのか。
[>>422 律から視線を外す事無く間合いを詰めれば、感情を感じさせない言葉と共に下段から腹部に向けて真っ直ぐに突きを放つ。 一連の動きに澱みは無く、それが男の思いを表していた。]
(430) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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違う。俺のじゃない。 ……しょうこの。
[とはいえ、これはペルソナではない。 それとは質が異なっている。 >>426アカリの声を契機に、青い蝶はひらりと空へ飛び上がった。
青い蝶の止まっていた少年の指には、小さな火傷のような痕が残っている。隠す心算の無い傷は、彼女らの目にも晒される。]
……俺のペルソナは、こっち。
[少年は自由になった手で臙脂色の本を開く。 その上に、白い猿が躍り出た。]
(431) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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[高屋敷が銀の円盤をぶつけた直後彼も叫ぶ。]
《信徒に祝福を!》
[それは、先にシャドウの腕を弾いたのと同じ魔法。 1度だけなら牙や爪をも弾くだろう。
女性二人を先に走らせ、彼は殿を務める*。]
(432) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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―――――――、!!!
[その強烈な痛みに、男はその身を抱くようにして蹲った。 ペルソナが感じる全てが、その咆哮の後に全身を駆け巡る。
影に喰われ、朽ちゆく者の、 燻ぶる怨嗟の残滓が、恐怖の残り火が、針の如き殺意が。
けれどその中で、一筋。
本当に細く、糸のように……いや、糸よりも細く、切れやすい
―――――命の、声]
(433) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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…………今の、は。
[男の呟きを肯定するように、現れたのは青い蝶。 淡く光る雫を伴って、男の鼻先にとまれば、数度その翅を揺らした後、誘うように光の痕を残しながら舞う]
ああ……分かった。 あの子は、そこに居るんだな。
[先程身体を蝕んだ痛みが、嘘のように消えてゆく。 緩慢な動きで立ち上がり、蝶の後を追うように歩き出した。
その背に浮かぶ男自身は]
(434) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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[七色に輝く衣を纏い、一対の翼を背負う――――虹の女神]*
(435) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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[位置的に先に真弓が先頭を走る形になるだろうか]
真弓さん!
[一声かけて、真弓に手を差し出す。 その手を取ってもらえれば、彼女の手を引き駆けるだろうか。 じわりと拡がる魔法>>432に軽く振り返れば、同級生の後ろにペルソナが見える。]
ありがとっ!
[何かしたことを察して、礼を言う。 後ろの気配を背中で感じながら巨大な異形から逃走するために懸命に駆ける。 神社を駆け下りて、元居た場所へと戻れば、そこは戦場>>429へと様変わりしているだろうか?*]
(436) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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[無数の糸の針が体に突き刺さる。激痛に悲鳴を上げる事もできない]
……ひぐっ!?
……か……た……。
[痛みに腕の感覚が変に麻痺してる。或いはまだ鱗粉が効いてるのか、痛みの余り脳内で分泌される成分が狂ったのか。 だけど。自分は賭けに勝った。何とか。死なずに済んでる。 もしかしたら、失血で死ぬ公算が高そうだけど…]
(437) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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……あとは……お前を……。
[潰すだけ。そう黒衣へ向けて宣言しようとした時]
…… …… …… …… へ ? え?
[軽快な拍手、子供がはしゃいでる様な明るい声>>425。 それはこの一ヶ月、誰よりも耳に馴染んでしまって。 暖かい、守りたいと力を振るっていた人そのものの声]
(438) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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アカ……リ…… ?
[何処か舌足らずの言葉、紡がれる明るい宣戦布告。 黒衣をその背に従えた、明らしき何かの、無垢な殺意>>429]
ちがう。お前は誰。 アカリをどうし… …!?
[背負った鎌で切裂かれた。防ぎようも無い速度。 折角、辛うじて生き延びれたのに、死んだ…そう思ったのに。
違う。実際はそのまったく逆で、奴により負わされた傷も。 そして動かない腕の傷もすべて、その鎌のひとふりで修復されていた]
(439) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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……どうして、下部さんのペルソナがここにいるの? あの子、こっちには来ていないし、それにリツキくんがシャドウと戦ってるのを知ってたら、私たちに黙ってるはずがない。
[>>431 不意に、ひらりと青い蝶が舞い上がる。 止まり木代わりの立季の指先に小さな火傷の痕があった。 隠す気もないらしいそれを目の当たりにして、あかりは眉を寄せる。
翔子のペルソナに傷を癒す能力があるのは、実際に見ている。では、どうして立季は彼女のペルソナに触れて火傷をした?]
貴方、もしかして――。
[あかりが口にしかけたとき、立季が手にした臙脂色の本が開く。出現した白い猿に土蜘蛛が反応し、あかりを抱えて後方に飛び退いた]
(440) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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アカリが…… 俺を ころ す ………?
[混乱している心を必死に宥めながら、アカリの身体を奪う何かを、瞳を大きくして見つめる]
待てっ! どういう事…!?
何でアカリが俺を殺さなきゃいけない…!? お前はアカリに何をしたの…! そもそもお前は何者でっ……。
……ぅ……。
[混乱する心と事変の推移に処理が追いつかない頭が限界を迎えたのか。ふらり、と体がよろめく。 まるで視界に靄がかかった様に、意識が白濁する。まるで目に見えるものすべてが霧の中に覆い隠された様な、そんな錯覚をだ]
(441) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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ああ、ココマデか……。 一緒に? そっちはイヤダな……。
[>>424 そのか細い切っ先が届く前に焔の刃が身を貫き その刃を中心に、全身が炎に包まれ声は直ぐに掠れ消える。 轟々と燃え上る身体が輪郭を失い灰と化すまで数秒とかからなかった。
後に残るのは剣に貫かれたタロットカード。 それもまた使い手を追う洋に燃え上がり、灰も残さず掻き消えた**]
(442) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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あれは、ペルソナじゃない。 俺にもよく分からないけど…… あの青い部屋と、同じ匂いがする。
[>>440少年のペルソナに素早く反応し、アカリが離れる。 ペルソナの動きは即ち、彼女の心の動きでもある。 飛び去るということは、紛れも無い警戒の現れだと少年は推測した。]
……もしかして、何?
[何を言おうとしているのか察しながら、少年は問い掛けた。 ぱたん、と臙脂色の本を閉じ、白い猿が消える。 今は戦う意思がないと伝えたつもりだ。]
(443) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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[ベンチの木々をしとどに濡らして、 ようやっと涙も嗄れ始める。 本当はもっと早くにこうして大泣きをしたかったのだろう。 何がそれを押し留めていたのか]
……私は。 すごく、欲深いんだ。
[寂しさの度合いは餓えとも呼べる深さに達していた。 満たせない事が全ての根源だった。 悟り、自嘲めいた微笑みを浮かべる。
涙を拭ってベンチに座り直す。 ふと、光る蝶>>434が見えた。 しかしそれは少女の周囲を舞っていたものではない]
誰――?
(444) 2015/02/18(Wed) 01時半頃
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