人狼議事


137 【突発小喉少人数RP村】九葉物語・初夢の章

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【人】 鷹の爪団 マドカ

[湿った枕の冷たさに目が覚める。涙で濡れるそれに頬を埋めたまま、布団の中できゅうと丸くなる。

またあの夢。
何度も繰り返される痛み]

どうせなら、先輩がいる夢がいいのに…。

[独り言を宙に投げる。結局あたしはどうしたいんだろう]

(3) 2016/01/02(Sat) 15時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[涙の跡を洗い流しても気分は晴れないまま。夢の中ですら望む結末が得られないで、いつまでこうしていればいいのか。

洗面台の前でうんと伸びをする。決めた。きっぱり忘れよう。湯気で曇った鏡に【先輩の名前】を書いて、ジャージの袖で消す。
これでいい。後で気分転換に散歩でもしに行こう]*

(4) 2016/01/02(Sat) 16時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

いってきまーす

[玄関から家の中に向かって声をかけるが果たして返事はあったろうか。ともかく、簡単に身支度を済ませ、履き慣れたスニーカーを突っ掛けて家を出る。目的なんてない。ただ、家に閉じこもっていても思い出すばかりなのだ。
そう、気分転換。ハッピーエンドが道に落ちてるかもしれないもの]

(12) 2016/01/02(Sat) 21時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高校とは逆の方向に進もう。雪のちらつく中佇む桜の木を見たら、この散歩の意味がない。マフラーの中に顎を埋めて、気の向くままに足を進める。
こっちの方は住宅街だ。途中どこかの家の盛大なクシャミが聞こえてきてちょっと笑う]

(16) 2016/01/02(Sat) 21時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[しばらく歩いていたら、近所のお姉さんに声をかけられた]

あ、どうもー
あけましておめでとございますー

[お姉さんに会釈を返す。あたしより背の高いお姉さんは、いかにも【大人の女】って感じがして素敵。いつかああいう感じになりたい。
あまりジロジロ見ても失礼だし、呼び止められなければ立ち去ろうかな]

(17) 2016/01/02(Sat) 22時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[クールに立ち去るお姉さんを見送って、あたしはまた歩き出す。
道中自然に口をついて出たのは、先輩の卒業公演であたしに振られた配役の台詞だった]

そしてまた1人、行く宛もなく
頼る人も、言葉を交わす人もなく
夜が来る度、彼のことを思い続ける

(24) 2016/01/03(Sun) 00時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[あたしは叶わぬ恋をする娘の役だった。先輩の役は、あたしの片想い相手だけど、彼はまた別な身分違いの恋をしてる。娘は少しでも彼に喜んで欲しくて、その恋の後押しをする。
あたしはこの役を貰えて嬉しかった。叶わぬ恋でも、先輩といられるなら。

…あれ?でも配役決まった時、先輩は泣いてた気がする。何でだっけ?]

(25) 2016/01/03(Sun) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[ふらふらと行く宛もなく歩いてきたけれど、だいぶ景色に見覚えがなくなってきた。小さい頃はよく友達と遊びに自転車で町内を駆け回ったけど、果たしてこの辺りまで来たことはあったっけ?

ここは川だ。橋の下の方から轟々と音を立てて水が流れていく]

(28) 2016/01/03(Sun) 09時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[橋の欄干から乗り出して覗き込んでみると、激しい流ればかりで魚が泳ぐ訳でもなし。ここから落ちたら死んじゃいそう、という感想しか出てこない。死ぬつもりはないけれど、真下を流れる濁流から暫く目が離せなくなる。

そう、あの劇にもセーヌ川に身を投じた役がいた。それを思い出す]

(29) 2016/01/03(Sun) 10時頃

マドカは、「…でもあたし、ジャヴェールは嫌いだな」と小さく呟いた。

2016/01/03(Sun) 10時頃


【人】 鷹の爪団 マドカ

[川を覗き込んでいたらちょっとバランスを崩して欄干から落ちそうになる。慌てて体を支えて体勢を立て直した。川を覗いてた時から足が浮いていたもの、嫌な予感はしていたのだ]

どうせチビですよーだ。

[誰にともなく呟いて足元に転がる小石を蹴った]

(36) 2016/01/03(Sun) 15時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[さっきのお姉さんみたいに背も高くないし、いつまでも子供体型で本当に自分が嫌になる。
でも一度、先輩に言ってもらったことがある]

「……円香は可愛いからね」

[褒めてもらえたけれど素直に喜べなかったことはよく覚えてる]

(37) 2016/01/03(Sun) 15時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[ここから先に行っても迷子になってしまいそうな気がして、来た道を引き返す。雪はまだしんしんと降り注いでくる。手を擦り合わせ息を吹きかける。

結局、心は桜の木の下に囚われたまま。
そんなことにはとっくに気付いてる]

(38) 2016/01/03(Sun) 15時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[家にとぼとぼと帰りついた頃には日もとっぷり陰っていた。

また夜が来てしまう。また夢を見てしまう。

親戚の家に行ってしまった両親が用意してくれた夕飯を温め直す間、大量に届いた年賀状を家族ごとに仕分けしていく。自分の分の束を改めて眺めていると、見知った名前がちらりほらり]

(43) 2016/01/03(Sun) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[まず見つけたのは先輩からの。意外に可愛いデフォルメされた猿のデザインに一言【元気?体を崩さないように】と書き添えられている。先輩からのアクションは嬉しいけど、欲しい言葉はどこにもない。
次は演劇部の顧問の先生から。富士山を横断するように【公演の練習頑張りなさい】の一言。うるせー。ビリっと破り捨てた]

(44) 2016/01/03(Sun) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

そしてまた1人、行く宛もなく
頼る人も、言葉を交わす人もなく
夜が来る度、彼のことを思い続ける

[温めた雑煮を口に含みながら、台詞を頭の中に思い描く。
また夜が来る。夢を見る。この夢は終わらない]

(52) 2016/01/04(Mon) 10時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[夢の中に先輩が出てくればいいのか
それとも、束の間のハッピーエンド?
……ハッピーエンドって?
あたしは先輩に何を望んでいるのだろう。

キス?お付き合い?結婚?…その先?

頭の中に浮かんだあらぬ想像を慌てて振り払う]

(53) 2016/01/04(Mon) 11時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[椀に残った雑煮をかきこんで、ばん、と勢いをつけて席を立つ。どうしていいのか分からないけれど、とにかくいい夢になれるように願うしかない。

ベランダの窓は外気との差で結露している。曇ったガラスに指を乗せて、誰へともなく想いを綴る]

(54) 2016/01/04(Mon) 11時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ


【いい夢見られますよーに!】

[ご利益があるのか知らないけれど窓ガラスに向かって2回柏手を打つ。祈った先にいるのが神様なのか仏様なのか、そのへんの誰かなのかも分からない。効果があるのかも分からない。

でも、あたしたちはそうやって言葉を形にしないと、やってられないんじゃないかな、きっと]

(55) 2016/01/04(Mon) 11時半頃

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