89 【身内】one lines story【邪気村】
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――最終決戦が、今、始まる――ッ！
(0) eririndayo 2014/09/14(Sun) 10時頃
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…ッ…出たな…！蠅の下僕そのいち！<<スーパーハゲ・ヤロー>>
ハッハ！俺様は貴様を待っていた！
[長髪の男が髪の毛のない中年男<<ツマリハゲ>>の前に立ちはだかる。血走る眼を晒しながらニタアと不敵に笑い、腕を組んで仁王立ちしていた。]
こっちこいよ、ジジィ！
[そして男は手招きのポーズ<<カモンマイエンジェル>>で、その男を甘く誘惑する。]
でぃすてぃにーわるつだっけか？？？
(1) eririndayo 2014/09/14(Sun) 10時半頃
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――…俺様と一緒に踊ろうぜ…ッ！
(2) eririndayo 2014/09/14(Sun) 10時半頃
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貴様ッ！妖怪みたいなルビを振るんじゃない！
[目の前の中年<<ハゲタジジィ>>が両手を広げれば、蠅はその身に纏わり付き――…それは黒鎧<<ゼッコーノ・エサ>>となっていく。男は愉しげに嗤いながら言った。]
…くっくっく…！貴様の鎧なんざ貴様ごと食らってやる！！！
[高らかに叫ぶと、以前までの敵<<タダノハゲ>>であることを否定され驚いて目を剥き出した。]
(6) eririndayo 2014/09/14(Sun) 12時半頃
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―――…何ッ…最後の砦<<フューチャーホープ・オブザ・ハゲ>>…だと！？
[>>4きらきらと輝く頭皮<<シャイニング＝ヘッド>>をじっと見つめれば、そこには確かに希望が舞い降りていた。たった、一つだけの大切な…宝物<<ヒズスペシャル>>だろう。]
は…はははははははははははは！第二形態<<リニューアル・ナミヘイ>>とは、面白い！
その最後の希望、俺様が毟り取ってやるわ！
(7) eririndayo 2014/09/14(Sun) 13時頃
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―――嗚呼ッ！始めようぜッ――！！！
(8) eririndayo 2014/09/14(Sun) 13時頃
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―――…くっくっく
まずは、小手調べと行こうか……女王の罠！<<フローラルナ＝オレサマ>>
[男が叫ぶとたちまち手は忌々しい凶暴な獣<<ハエトリグサ・ヘッド>>が生え始める。そして、それらは僅かにだが……甘い香りを匂わせていた。]
(9) eririndayo 2014/09/14(Sun) 13時頃
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……フッ、笑わせてくれるぜ！
近くで見なきゃ分からないようなそんな毛で変わったらこの惑星は360℃回転しちまうよ！
[最初は消え失せたはずの髪の毛が復活したことに驚いたものの、直ぐに向き直り馬鹿にしたように笑う。そして自分の長髪<<フサフサ・ワカメ>>を掻き上げて得意気<<ドーヤ>>に勝ち誇る。]
いいか…？よく聞け――好敵手<<トモ>>よ…。
(14) eririndayo 2014/09/14(Sun) 16時半頃
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――ハゲはハゲなんだよ！！！諦めな！
一本生えてようが生えてまいが、誰がどう見ても同じように禿げ上がってるんだよ…つまり貴様に変化<<ハイクオリティ・シャイニー>>なんて起きない！
はーっはははははははははは！
[ゲラゲラ笑いながら蠅軍団を呼び起こす<<ヒッチハイク>>の様子を見ていた。口では馬鹿にしつつも、統率力が格段に伸びているその事実に焦燥感を抱かずにはいられないが…そんな素振りは見せない<<ヒミツノ・ズリエルチャンモード>>ように。]
(15) eririndayo 2014/09/14(Sun) 16時半頃
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[しかし――――…
それも
うまくは いかない のであった―――]
(16) eririndayo 2014/09/14(Sun) 17時頃
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―――…ば！馬鹿な！！！！！！！！！
一本の髪<<ダイコク＝バシラ>>を中心に――…
巨大アフロ<<ナミヘイ・チルドレン>>が完成している―――…だと！？
[男は目を見張った。確かに、きらきらと光り輝いていたはずの頭皮を隠すように大量の蠅が付け毛の役目<<カバーリングハゲ>>をしているのだ…。]
くっ……そんなもの、貴様の脳みそごと堪能してやる！！！
(17) eririndayo 2014/09/14(Sun) 17時頃
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…ははは！この俺様が蠅なんかでお腹いっぱいになると思ったか？
甘いんだよ！！！
[自分に寄ってくる蠅を二つの手<<ハエトリグサ・ハンズ>>と自分の口<<ハエトリグサノホンタイ>>を使って食らう。
血走る眼球は悪魔のように蠅を貪る。その鋭利な歯<<ストロング・ティース>>で蝿を噛んだせいで、まるで青のり<<オハグロ>>でもくっつけたかのようだ。]
(18) eririndayo 2014/09/14(Sun) 17時頃
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………ッ！！！！！ウオオオオオオオオ！
[目の前の蝿に気を取られて丸頭撃<<Zutu＝ki>>を直に食らった後――…
苦しみながらもアフロ解体<<サイテーデモ・バーコード>>をするべく、本来はつるつるであるはずの頭に恐ろしい手<<ハエトリグサ>>を振りかざす…！！！
しかし――…
最後の砦<<ヒズスペシャル>>は中々抜けず――…]
(19) eririndayo 2014/09/14(Sun) 17時頃
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――新技・毛抜き！！！<<ハエトリグサ・バリカン>>
(20) eririndayo 2014/09/14(Sun) 17時頃
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……っく…くっくくくく…！
好敵手<<トモ>>よ―――…、悪いが貴様にやられっぱなしでいられるほど俺様は雑魚じゃねーんだよ…！
[そんな言葉を言ってはいるものの、先程の頭突きで食らったダメージは大きく…苦しいのを誤魔化<<ヒミツノ・ズリエルチャンモード>>していた。]
(27) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時頃
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俺様はな、才能溢れる美食家<<エッリート・グルメシア>>なだけだ！
(28) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時頃
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だから、言っているだろう…そんなモノ<<マルデ・ピクミン>>あってもなくても一緒だと！
引っこ抜かれて終わりなんだよおおおおおおおお！
[中年男<<ヌクミズニ・ソックリ>>のアフロを貪れば、抵抗するもそれは虚しくするすると自分の胃の中へ入っていく。手を伸ばせば、最後の砦<<モシカシテ・マボロシ>>も制圧出来そうだった。]
(29) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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[ この
戦い には
負け られない ]
(30) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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……二度と生えない？そんなの構うものか！！！
(31) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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プ
ツ
ン
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ッ
(32) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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[たった一本の黒糸を得ると、覚醒<<オレサマ・ハエトリグサ>>モードは解けていった。手の平の中にある奪ってやった中年の息子<<ナミヘイ>>を眺めながら勝ち誇ったように微笑む。]
これで貴様はまた母なる砂漠<<セイント・ハゲ>>に逆戻りだな――…
(33) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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[そして、何の力も失った男の反応を伺うと――…
悔しがるでも 激怒するでも 悲しむでも
なく―――…
―――…ズリエルは驚嘆した！]
(34) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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…！！！貴様ッ――…微笑んでいるだと…？
[そして――…
諦めた中年<<ヌクミズ>>を殺すことも出来ず――…]
仕方ない、これで許してやる
…だから蠅なんかやめて俺様の弟子になれッ！
[契約の証…代償は、たった一つの宝物<<ナミヘイ>>だった。]
(35) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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最終決戦が、今、終わった――ッ！！！
(36) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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めでたしめでたし
(37) eririndayo 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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