82 【突発RP村】独りある身はなんとせう
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が6人、人狼が1人いるようだ。
|
……あの、わたし。この騒ぎが落ち着いたら此処を出たいんです。 幼馴染から手紙が来たの。お金を貯めたから、遠くで一緒に暮らそうって。
(0) 2014/07/14(Mon) 00時頃
|
|
─数日後の早朝、とあるお家にて─
ふふ、お父さんが帰ってきて、の話ですけど。
[くすり、と笑いながら。 昨日の男の子にお手紙を手渡す。それは、男の子の母親が工場から帰るという朗報を伝えるお手紙。
今朝、早く。 郵便屋さんがきて、沢山のお手紙を置いていったの。 この町は表札もないお宅も多いから、お手紙は村長宅で一旦預かって、そこから配ることになっている。 なにぶん、中央からは遠い町。数日分がいっぺんに来て大変だけども、これも村長のおやくめです。
さあ。 早くみなさんのお宅に、お手紙を配っていきましょう。
むん、と決意する村長の傍らで、終戦のお知らせが 相変わらず、ひっきりなしに、ラジオから零れていた]
(1) 2014/07/14(Mon) 00時頃
|
[元々が、こちらの国の資源の湧く土地の奪い合いがきっかけだった戦争は。
とうとう先日、他国からの干渉もあり
相手国の首脳の退陣と国外追放、今後の相互内政不干渉と不可侵条約の締結という条件付きの和平で、幕を閉じました。
賠償金の請求を放棄したのは
戦争を終わらせるために、お互い譲歩した結果でしょう]
(#0) 2014/07/14(Mon) 00時頃
[つまりは、国民にとっては
戦前と変わらない暮らしがこれから戻ってきます]
(#1) 2014/07/14(Mon) 00時頃
[よかったね。
平和ですね。
おめでとう。]
(#2) 2014/07/14(Mon) 00時頃
/*
ヨーランダ、ケヴィン、ペラジー。
以上の三人に、帰還の知らせが届きました。
ヘクター、ルーカス、ヤヘイ、ホリー。
以上の四人に、戦死の知らせが届きました。
*/
(#3) 2014/07/14(Mon) 00時頃
|
─ いつかの約束 ─
[今度の仕事は少し長く掛かるよ。
ヤヘイの父は、家を出る前息子にそう言った。
いつもの仕事と同じだが、帰れない日が続くだろう──と。 いいかい──ヤヘイ。父さんは必ず帰って来るから、心配せずに待っていなさい。寂しくなったら集会所に行きなさい。父さんの仕事が終わらなくても、誰か迎えをやるから。ご飯も洗濯も頼んだから。お前は──いつもと変わらず、質素に、誠実に、正直に過ごしなさい。
そう言って、普段と変わらぬ服装と持ち物を携え、食事を済ませた息子を置いて、朝早くに家を出て行った。 戦争のことなど──なにひとつ息子に語らずに、出て行った。
ヤヘイは今も、父が集会所で仕事をしていると信じている。]
(2) 2014/07/14(Mon) 00時頃
|
|
─ 現在 ─
[涎で手をべたべたにしたヤヘイが立ち上がったのは、ヨーランダが見えなくなってしばらく後のことだった。 お腹はいっぱいにはならなかったが、甘味は空腹を和らげ、咀嚼が一時的な満足感を脳に送った。 乾した果実を食べ終えた頃には、すっかり目の前の乾涸び腐りかけた瓜のことは意識の外に追いやられていた。
涎をジャケットの裾で拭って立ち上がり、いつも通りの道を辿り、石ころを数えながら集会所を目指して歩く。]
ふ……ひひ………ひぃひひっ……
[美味しいものを食べたからか、優しくされたのが嬉しかったからか、俯いたヤヘイは楽しそうな笑みを浮かべ]
ひっ……ひひっ……ひぃーひひひ、いひひひ!!!
[ついにはゲラゲラと大声で笑い始めた。]
(3) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
|
|
[ブランコを吊るしている木が、ヤヘイの重みでギィギィと軋んでいる。 流れ行く雲の数を数え、父を待つ日々。
迎えに来る女達は、いつでも優しい顔をしている。*]
(4) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
|
|
─ 数日後:自宅 ─
[いつもと変わらない朝。 一晩たった固いパンと、昨日の残りの冷たいスープを飲んだヤヘイの元に、一通の手紙が届けられた。
差出人は──]
……? あー…………
[──ヤヘイには、読めなかった。
ヤヘイは文字を会得していなかった。 この先も、ヤヘイに文字を理解するだけの知能が備わることはないだろう。
郵便を運んで来る男は、受け取った手紙を手に不思議そうな顔をするヤヘイに憐れむような視線を送った後、緩く頭を振って、何も告げずに次の家へと歩き出した。 閉じた扉の前で、残されたヤヘイは、受け取った手紙の文字を見つめながら、しきりに首を捻っていた。]
(5) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
|
|
[>>0:190いつも通り、元気よく手を振るペラジーの姿が見えて。 笑気を溢しつつ、問われた言葉に曖昧な返事もどきを返す]
んあー、あー……。帰るとこだよ。帰るとこ。
[流石にいい年こいて、ミカンをもぎにいくというのはガキ臭すぎる気がして。 そんな誤魔化しを口にしてから]
お前ら、暑くなってるからあんま無理すんなよー。
[体の弱いホリーをガン見しながら、そんな労りの言葉を投げておいた。
それからぐるっと遠回りして、ミカンをもぎに行ったが。 もしかしたら、ペラジーとはちあわせてしまったかも知れない**]
(6) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
|
|
─ 数日後:集会所 ─
[ギィ── ギィ── ギィ──
ブランコが揺れる。ヤヘイが揺れる。]
…………あーーー…………
[流れる雲を数えながら、今日もヤヘイは父を待っている**]
(7) 2014/07/14(Mon) 01時頃
|
|
─ 数日後:高台の屋敷自室 ─
[ベッドの上で目を覚ます。ああ、夢を見ていたらしい。昔遊んだ、婆やの親戚の少年…ヤニクの夢
その眠りを妨げたのはラジヲの声]
ヨカッタデスネ ヘイワデスネ オメデトウ
[終戦歓迎ムードがゆるい音楽と一緒に漂う
ただ、私の耳にはそれとは違う異質の
婆やのすすり泣きが見えない場所のどこからか聞こえてくるのだが…]
(8) 2014/07/14(Mon) 06時頃
|
ルーカスは、ちょっと高台向こうにある、海辺が気に*なった*
2014/07/14(Mon) 06時頃
|
ー大木の下ー
そっかー。 気をつけて帰ってねー。
[なぜだが曖昧な響きの返事>>6に、それでも何一つ疑うことなく、大きく頷く。
さほど大きくない農村。そこで暮らす人々は皆知り合いのようなものだから『疑う』という行為をする必要がないのだ。 だからこそ少女は、言われたことを疑うことをしない。]
んー。だいぶのんびりしちゃった。 牛乳が痛んじゃうかな。
[買い物籠に右手を突っ込み、牛乳の瓶を軽く弾く。 トンと濁った音と、人肌程度の温度が伝わってきた。早めに家に帰らなければ、痛んでしまうだろう。]
(9) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
|
|
[一旦、買った物を家に置いてきた方が良さそうだ。 折角だから、ついでに何か入れ物も持ってこよう。 そう判断すると、ホリーにひらひらと手を振る。]
ホリーおねーちゃん、ありがと。 もう行くねー。
[元来た道を足早に引き返すも、家に着いた頃には、日は多少傾きかけていて。
夏蜜柑の木の所へ辿り着いた頃には、もう夕暮れ時。 たとえヘクターがまだいたとしても、気がつかなかっただろう。]
(10) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
|
|
― 工房 ―
[今日も火の灯った熱い部屋に音が鳴る。 体が水を失うと、くらくらと視界が揺れるようになる。 そこでようやく水差しから大きく広げた口腔に水を注ぐのだ。
意識も虚ろな作業に、想い出を蘇らせるしか娯楽はなく。 霞んだ視界が戻ってくると、傍に兄が立っている気がした。 そんな幻覚さえ感じる、昼下がり。]
(11) 2014/07/14(Mon) 20時半頃
|
|
― 昼間/少しして ―
[記憶の片隅の、有意義な一幕。 俺は怒って、兄は笑った。 それから、兄は徴兵に赴いた。
熱中症とは常に隣り合わせ。 腰掛けるたび、椅子が濡れる。 日中の雨が恋しい。セミの声が喧しい。
そんな折り、こんこん。と。 ノックが聴こえた。
洋はしを操る手を止め、硝子を外し炉に放る。どうせ失敗作になるんだ。構わない。仏頂面のまま扉をあければ、郵便屋の初老の男性がいた。]
...手紙、ですか。この時期に寄越してくるなんて、誰から?
[男性は優しく微笑むと、それを差し出す。 宛名は自分。差出人は...軍から。]
(12) 2014/07/14(Mon) 20時半頃
|
|
―――――っ。 これ、は
[郵便屋は、開けてみなさいと促した。 封を切って、文言を眺める。 そこには、大きくこうあって、その後に色々並んでいる。 その中で、俺の意識を奪ったのは]
(13) 2014/07/14(Mon) 20時半頃
|
|
[―――帰還報告。]
[その一言だけだった。]
(14) 2014/07/14(Mon) 20時半頃
|
|
[キャラメルなんて久しぶりに見た。誰かのものだろうかと辺りを見回すが、人影はない キャラメルの箱をまじまじと見つめる。まさか、本当に…?]
うん…大木がくれた…?のかな…?
[箱を相手に渡して。中から出てきたのはいくつもの四角い粒 ごくり、と唾を飲む。美味しそうだ
少女にキャラメルの包みを渡される>>0:186。そのとき少しだけ、躊躇して]
良いのかな…
[大木の精などいないことはわかっている でもメッセージがあるということは、誰かにあげたいのだろうと思う。このメッセージを書いた意図まではわからなかったけれど …それならもらっておいても良いだろうか。「大木からのプレゼント」として]
…ありがとう…嬉しい、ね
[包みを受け取って、微かな笑みを作った]
(15) 2014/07/14(Mon) 21時頃
|
|
[キャラメルの包みを見つめて幸せを噛みしめていたところに声が聞こえた>>0:181 元気かと聞かれれば]
…ヘクターさん …うん、今は、元気…
[自分のことを気遣ってか、会えば声をかけてくれる。その暖かい気持ちは、いつも嬉しかった
無理するなよと、痛い視線がささる>>6 外に出ても頻繁に木の下やベンチで休んでいる身としては、それを後ろめたく感じてしまって 苦笑いを浮かべながら、少し視線をそらす]
あはは…うん… …ありがとう
(16) 2014/07/14(Mon) 21時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/14(Mon) 21時頃
|
[ヘクターを見送って 自分もそろそろ買い物に行こうかと思ったとき、隣から声がかかった>>10]
…こちらこそありがとう… おかげで、助かった… また、ね
[こちらも笑みを浮かべて手を振った] [大木の下に一人。さて、気分が変わらないうちに、と立ち上がって。中心部へ行く道を歩いていく]
(17) 2014/07/14(Mon) 21時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/14(Mon) 21時頃
|
─朝、自室にて─
[そこで、目が覚めた。 ダルさのある体を起こし、頭を振ればなんの夢を見てたかも忘れた。 感覚的に、いつもより長く寝てた気がする。
なにやら、母ちゃんが興奮ぎみに父ちゃんに話していて。 うるさいと思いながらも、寝室を出ていく]
(18) 2014/07/14(Mon) 22時頃
|
|
[そんな、いつも通りすぎる朝だったから]
……はっ?
[母ちゃんから話された内容が、上手く理解できなかった。
隣の息子さんが、戦争で帰ってこなくなった。 そう口にした母ちゃんは、多分自分の前で死んだという単語を使いたくなかったのだろう。
立ち竦むしか、できなかった。 寝汗が、じっとりと背中に残っていた]
(19) 2014/07/14(Mon) 22時頃
|
|
─それから─
[村の中心部の道をとことこと歩く 袋の中で揺れているのは、青果店で買った野菜や果物、それと売ってもらったパン、そのほか必要そうなものを買ってきた 食料が買えるのは、工場に行っている家族からの仕送りのおかげ。もともと食が細いのと、頻繁に食事を抜いてしまうことがあるので、高価な物を買わなければ十分足りる金額で。おかげで幸いにも飢えたことはない 青果店の店主と話したことを思い出しながら。彼にも待ち人がい。よく店に出てきていて自分も知っている店主の息子。帰ってくるように、願う
歩くうちに袋がだんだん重くなってきた。また、疲れてしまったみたいだ]
…疲れた…休憩…
[木の下のベンチに座って一休み。袋を漁ってキャラメルをひとつ、食べる。久しぶりのその甘さは、とても幸せだった]
(20) 2014/07/14(Mon) 22時頃
|
|
[空を、見上げる いつまでこの生活が続くのだろう、と。もともとなんとなく生きているのだけれど、戦争のつらい状況下でますます生きている意味なんて見いだせなかった。むしろ働かない自分はいない方が良いのかもしれない、と思う それでも死を選ぼうとしないのは、彼とした約束のため だから、彼の帰る日をずっと、待っている]
(21) 2014/07/14(Mon) 22時頃
|
|
[しばらく休憩してまた立ち上がる
それから何度か休憩を挟みながら、ゆっくり家に帰っていった
戦争が終わったことを知るのは、帰ってからのことだっただろう]**
(22) 2014/07/14(Mon) 22時頃
|
|
ー村外れの自宅ー
[質素な木の机の上に、採ってきた夏蜜柑を転がす。 土埃に霞んだ、窓の外を覗けば、早くも夜闇が迫っていて。 これから訪れる独りの時間を、否応無しに思い起こさせる]
ごはん…つくろー
[わざと大きな声で、明るくひとりごちる。 買ってきた小麦粉に、僅かばかりの水を加え、団子状にする。 庭で採れた野菜を浮かべたスープに、その団子を浮かべれば、簡単な夕食が出来上がった。]
いただきまーす。
[ポンと手を合わせた音は、人の気配のない食卓にいやに響く。 その音から逃げるように、夢中でスープをかきこんで]
(23) 2014/07/14(Mon) 23時頃
|
|
ご馳走様でした。
[キシキシとした、砂を噛むような味気のない食卓。 それでも食事が終われば、律儀に両手を合わせ、頭を下げる。
何をしようか。と考えるものの、この家には時間を潰すものなど何もない。 友達の中には『ラジオ』が家にある物もいたが、兄妹二人でひっそりと暮らしてきたこの家に、そんなものはあるはずがなく]
おやすみなさい。
[暫く窓ガラスに指先で絵を描いたりして遊んだ後。ふわぁ、とあくびを一つすると寝床に潜り込んだ。
少女が戦争が終わったことを知るのは翌日、人々の噂話を耳にしてからだろう**]
(24) 2014/07/14(Mon) 23時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/14(Mon) 23時頃
|
ー朝・自宅ー
[チュンチュンという小鳥の囀りで、眠い目を開く。 いつもの癖で室内に寝ぼけ眼の視線を巡らせ、兄の姿を探していたが、やがて意識がはっきりすれば、その不在を思い出し、しゅんと肩を落とし。ノロノロと体を引きずるように、寝床から起き上がれば]
………?
[常になく、外が騒がしいことに気がつく。]
戦争…集結……平和?
[口喧しく噂話の大好きな、近所の主婦の声が耳に飛び込んできて、あんぐりと口を開く。 大人の話に聞き耳を立てるのは、いけないことだと知ってはいるのだけれど、今回ばかりはそうも言ってられず。 気づかれないように、こっそりと窓を開く。
終戦に関する話は風に乗り、少女の耳にもしっかりと届く。]
よかった……。
[小さな小さな声で呟けば、滲んだ涙を手の甲で拭う。]
(25) 2014/07/14(Mon) 23時半頃
|
ペラジーは、噂話をもっとしっかり聞こえるよう、窓から身体を乗り出した**
2014/07/15(Tue) 00時頃
|
─ 高台の屋敷:居間 ─
「坊ちゃん、婆やの為にこれを読んでくださいませんか」
[彼女が泣きはらした目で持ってきたのは、一通の手紙]
ヤニクからの…か。
[それが書かれた日付は戦中。軍の検閲を受けた形で、封は切られていた。文字が読めない婆やは、村の誰かにお願いして読んで貰おうとも考えたそうだが私がこちらに来る事を知って待っていたとの事]
(26) 2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
|
[文字はたどたどしい感じで書かれていた。誤字のようなものも見受けられる]
えーっと。こう書いてあるな
『知らない土地で りりしくあろうと 合宿場で いつも のんびりしてしまう 罠に用心しています です』
(27) 2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
|
『大たい 佐ほど の いな かに りふじんな荷 を かすことは いい兵で 前から 戦 に頑張っているおれはしたくありません
送 ら れ る 事 には なれていますのでがんば っていこうと思いまし た』
(28) 2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
|
『【精一杯やりますが、この手紙を婆ちゃんに読んでくれた人、もし何かあったらよろしくお願いします。】
ごごの めんかいな んて なかなか さいきん いい感じ
ヤニクより』
(29) 2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
|
[婆やは、手紙が読み上げられるのを聞いて再びすすり泣いた]
『あの子は戦場でも頑張り屋だったんだねえ…』
[私はといえば、その手紙に違和感を感じ。小首を傾げていたが]
(30) 2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
ルーカスは、手紙を持つ手が…*震えた*
2014/07/15(Tue) 06時半頃
|
[集会所の周りが、慌ただしくなった。 報せを受け取った村人、ラジオを聞いた村人が、戦争終結の報せを携えあちこち走りまわっている。
昨日まで陰気な顔で川魚を干していた女が、今は涙を流しながら裾をからげ、隣家の仕立屋の戸を叩く。出て来た女と抱きしめ合う。]
……あぁ……うー…………
[そんな光景を、ブランコに座ったまま、ぼんやりと眺める。]
(31) 2014/07/15(Tue) 11時半頃
|
|
…………
[なぜだか落ち着かなくて、ヤヘイは立ち上がった。 ここでの父の仕事が終わるのはいつも日暮れ近くだった。 まだ時間はある。
行く宛を感じさせぬ足取りが、集会所の敷地から外に出る。]
あーーー……
[ふらり、歩き慣れた道をゆく。 透き通っていて、キラキラと光る、綺麗なものがある場所を目指し、透き通っても光ってもいない、不格好な石を数えて歩く。]
(32) 2014/07/15(Tue) 11時半頃
|
|
[村外れに、ケヴィンという大柄な男がガラス細工を制作している工房がある。以前父に連れられて、ガラス細工というものを見せてもらった際に気に入って、それから度々父にせがんで連れて来てもらうようになった。 ある程度道を覚えると、今度は一人でも訪れるようになった。
固いガラスがどうかして柔らかい液体のようになり、それへケヴィンが息を吹き込むと、風船のように膨らむのが面白かった。 赤々とした流体のものが、形を変え少しすると全く別な色──もとの色彩を取り戻すのが楽しかった。
棒に息を吹き込むあれを、何度かヤヘイはやりたいとせがんだが、何度目かの訪問の際に父に固く禁じられていたから、それ以来ヤヘイは、危なくない場所でひたすらじっと作業を眺め、それが終わると出来たものにも触れず、並べられた作品達をしげしげと眺めては帰ってゆくようになった。 それでも十分に、ヤヘイは楽しそうだった。]
(33) 2014/07/15(Tue) 12時頃
|
|
─ ケヴィンの工房 ─
[見慣れた扉の前に立ち、ノックもせずに声を上げる。]
ケヴィーー ケーーヴィーーーン!!
おれ、来たぞケヴィン!! あそびに来た!! ひひっ またぷーーーーーってやつ、見せろ!!
[シミだらけで、汗と泥のこびり付いた薄汚れた麻のジャケットを着て、ヤヘイは場違いにウキウキと声を張り上げた。*]
(34) 2014/07/15(Tue) 12時頃
|
|
[必死の笑顔で、兄を送り出したあの日から、どれほどの月日が、経ったのだろう。
一日一日を弱音を吐かないよう、がむしゃらに過ごしていた時は、長くもあり、短くもあった。けれども]
やっと……おわったんだ……。
[少なくとも戦争は終わり、平和が訪れた。 あとは少しずつ、以前の暮らしに戻って行くだけ。 そう考えれば、自然と口元が緩み。]
お兄ちゃんが帰ってくる時のために お片づけしないとね。
[戦争の終結と、待ち人の帰還はまた別の問題なのだが。 幼い思考ではそこまで思いが至らず、二つを同列に考えてしまう。
戦死の知らせが届く者。帰還の知らせが届く者。 その対照的な二通りのそれを、受け取る者がいる。と、少女が知るのはあと数日が経ってから。**]
(35) 2014/07/15(Tue) 15時半頃
|
|
[手紙には戦争は何も産まず、 和平を為したことのみ。
国が富もうが貧しかろうが、 構わないのだが。
だが。
どれだけの人が死んだのだろうと考える程度には 便りは俺の心を鉄錆に覆われた鉄器から、 水冴え、光を透かす硝子に変えた。]
(36) 2014/07/15(Tue) 17時半頃
|
|
[ヤヘイという青年がいた。 彼が父と共に工房を訪ねた時、 頭は良くないかもしれないが、 純粋な子供のようだと思った。]
おー、ヤヘイか。 今日も元気がいいなぁ。
どれ、騒がないでいてくれたらすぐ始めるよ。
[耳をつんざく挨拶も、笑い返して迎え入れる。 手紙を近くの机に置いて、 道具の調子を確かめ始めた*]
(37) 2014/07/15(Tue) 17時半頃
|
|
[ヤヘイの身長は、その知能に合わせたかのように、同じ年頃の青年達と比べて大分低い。 いつも背を丸めて下ばかり向いていたせいなのか、他に原因があるのかはわからないが、平均的な大人の女性の身長よりは少し高いくらい──といったところだ。
大柄なケヴィンが扉を押し開けると、中から覗いた精悍な顔を見上げて、ヤヘイは目を糸のように細めてにんまりと笑った。]
ケヴィン!! 今日はなにをつくる? おれ、あれがみたいぞ!
あれ! あの、………………あー……、 ?
なまえ、忘れた。 きらきら、ひかるやつ。
[中に通され、ケヴィンの後ろをついて歩きながら、以前見せてもらったことのある作品作りをねだる。 ヤヘイが言っているのはランプシェードで、中に電気を入れた時に、色のついた光が部屋を照らすのが綺麗で、製作過程を見ているのもわくわくしたのを覚えている。]
(38) 2014/07/15(Tue) 18時半頃
|
|
[工房の中では、父の教えを守って、設置された道具に触れないように広いところで大人しくしている。
兵役拒否者のケヴィンに対し、冷淡な村人は少なくない。 中には、ケヴィンの姿を見ると声を潜めてこれみよがしにひそひそ話を始めたり、物々交換を拒否したり、食料品を高く売りつけたりする者もあったろう。
しかしヤヘイにとって戦争とは、漠然とよくないこと──として父親が教えてくれた以上の意味を持たず、ケヴィンがそこへ行かなければならなかったことも、それを拒否して残ったことも知らないし、知ったとしても関係のないことだった。 ヤヘイにとってケヴィンとは、何度訪ねても嫌な顔一つせず、いつも面白いものづくりを目の前で見せてくれる大好きな友達だった。]
(39) 2014/07/15(Tue) 18時半頃
|
|
─数日後 昼ごろ・家─
[いつものような時間に起きて、朝食なのか昼食なのかわからない食事をとる]
[あの日、家に帰ると、近所の女性に声をかけられた。ラジオの前に連れていかれれば、聞こえるのは「戦争が終わった」という旨の言葉。高等教育を受ける前に病気になったから、難しいことはわからなかったけれど。それでも、戦争が終わったことがわかれば十分だ 驚いた。だって戦争が終わるなんて、全く現実味のないことで。気分が高揚して、泣きそうになった。とても、嬉しい]
[食事をとっている間も笑みが止まらない。こんなに良い気分なのは、もしかしたら初めてかもしれない 窓の外を見れば、村には活気が戻り始めていた。たくさんの人が道で談笑している
戦争が終わって、だんだんと元の生活が戻ってくるだろう。軍に行ったものも、工場へ行ったものも、村へ帰ってくる そして彼にもまた、会える───]
(40) 2014/07/15(Tue) 19時頃
|
|
[そんなことを考えていると、家の扉を叩く音がした 慌てて扉の前へ行き迎えれば、郵便を運んできた、と相手は行った]
…あ…ありがとう、ございます…
[相手が優しく微笑めば、自分も微笑みを返す。相手が去るのを見送って、家の中へと戻った]
[手紙を見ると、それは工場へ行っている家族からのもの いつものお金と共に、戦争が終わったことへの喜びが綴られていた。しかし、まだ村へ帰るには時間がかかるらしい そうか、と残念に思いながらも、もう少しだけ待っていよう、と決心する。だってもう戦争は終わったのだから。時間がかかっても、きっと元通りになると、ふわふわ、考えて]
[返事を書かなければと思いながらも手紙を見ていると、もう一枚便箋があることに気づいた 不思議に思いながら開くと、それは同じ工場へ行っている、彼の母親からのものだった]
[なぜだろう。どうして、こんなに
胸騒ぎがするのだろう]
(41) 2014/07/15(Tue) 19時半頃
|
|
[手紙には
“彼が戦死した”と
書かれていた───]
(42) 2014/07/15(Tue) 19時半頃
|
|
ー数日後・自宅の裏庭ー
[今日は知らせが来るか。と、今か今かと待ちながら野菜に水を撒く。 木桶に汲んだ水を柄杓で掬えば、夏の日差しが映り込み、柄杓の中に小さな太陽が出来上がる。
兄妹二人、食べていける分だけ。 この農村の中でも、貧しい方に分類されるペラジーの家。
だから、さして畑も広くはないのだが、それでも少女一人で行うには、畑の管理は重労働で、兄が兵に行ったばかりの頃は、よく作物を腐らせたり、苗を枯らしたりしてしまった。]
よしっ!
(43) 2014/07/15(Tue) 20時半頃
|
|
[農作業にすっかり慣れた手。 豆や垢切れでガサガサとしたその掌をパンと叩く。
今では作物を枯らすことも少なくなった、肥やしや薬を買う余裕はないので、病気ばかりは防ぎ用がない。]
お茄子とオクラと…… あとはカボチャ。
[収穫した野菜をザルに乗せ、家の中へと持っていく。 戦争が終わったからと言って、劇的な変化が起こるわけではないのだと、ため息をつき]
(44) 2014/07/15(Tue) 20時半頃
|
|
ー家の中ー
[野菜の入ったザルを、調理台の上に置く。 豊作ではないが、それなりの量の野菜が採れたことに満足する。
戦争さえ起きなければ、このザルにいっぱいの野菜が収穫できたのだろうか。 一瞬浮かんだモヤモヤとした感情を、頭を振ってうち払った時、玄関口で扉を叩く音がした。]
は、はーい。
[村の外れということもあって、少女の家に訪ねてくるものはそう多くはない。 せいぜい、弟のように仲良くしているヤヘイと、兄と親しかった吹き硝子職人くらいで。]
(45) 2014/07/15(Tue) 20時半頃
|
|
[こんな早朝に、いったい誰が訪ねてきたのだろう。 訝しむような視線を玄関へ送っていたが。]
いまあけますー!
[トントンからドンドンへと、激しくなるノックの音に、飛び跳ねるように玄関へと向かう。
閂を外し扉を開けば、そこには手紙を持つ人の姿。 待ち望んでいた知らせが届いたのか。と体が震え。]
「帰ってきますよ。お兄さん」
………!
[文字が読めないペラジーのため、いつものように手短に、けれどもはっきりとした声音で、その人は告げた**]
(46) 2014/07/15(Tue) 20時半頃
|
|
[もう、なにがなんだかわからなくて。 叫んで逃げ出したかったのに、口から出たのは、そうか、と一言だけだった。
ここで騒いだら、きっと母ちゃんも父ちゃんも困るから。
悲痛な顔をした母ちゃんの肩を軽く叩き、仕方ないだとか大丈夫だとかそんなことを言った。気がする。 突然、精神と現実が剥離した感覚になり、よく覚えてない]
わり……ちょっと、外散歩して、
[くる、と。 言い終わる前に、背を向けた]
(47) 2014/07/15(Tue) 21時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/15(Tue) 22時頃
|
[婆やに手紙を返した後、私は居間のソファーに座ってため息をつき黙り込んだ。ヤニクからの秘密のメッセージについては、彼女に言う気がしなかった
ラジヲの音声だけが部屋に響く]
『国の為に尊き命を捧げた若者達に感謝を…』
(48) 2014/07/15(Tue) 23時頃
|
|
[気がつけばベッドの上に寝転がっていた 涙がひとすじ、ふたすじ]
[窓からは空と太陽が見える いつもと変わりのない景色 どうしてだろう。どうして、世界は変わらず動いているのだろう
いつも通りなんてそんなことあるわけがない。死んでしまった人は、帰ってくるわけがないのに。壊れたものは、戻らない 「いつも通り」なんて考えてしまった自分は馬鹿だ。戦争が終わって、ふわふわしていた自分に反吐が出る]
[どうして?どうして彼は死んでしまった?
死ぬなら自分の方が良かったのに
彼は生きるべきだった 夢をもって輝いていた彼がどうして死ななければならなかった?
どうして?どうして]
(49) 2014/07/15(Tue) 23時頃
|
|
[ベッドから起き上がり、ふらふらと歩く 手紙を握りしめて、食事用のナイフ手にをとる
ふらふら、ふらふら、行く宛もなく家を出て 歩く。どこかへ]
(50) 2014/07/15(Tue) 23時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/15(Tue) 23時頃
|
―とある暑い道端―
……あん?
[>>50気が付くと、あてもなくただひたすら歩いていた。 どのくらい歩いていたのか、起きたときは朝だったのにもう太陽が真上近い。 その足が止まったのは、一人の長い髪の少女を見つけて>>50 身体が弱いことがサイモンと被り、何かと声をかけている彼女は明らかに虚ろな足取りで]
……ホリー?
[声をかけたとき、何やら物騒なものを持っていることを見て。 どこか遠かった意識が、ぱちんと戻ってきた]
おい、何持ってる。……貸せ。
[思わず強めの口調になったのは、彼女が明らかに正気でなく見えたから。 それは、先程までの自分に酷似していて
薄々、理由を知ってる気がした]
(51) 2014/07/16(Wed) 00時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る