62 Bye Bye CUCKOO'S NEST
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あなたたち、故郷にむかっているの? でも、みんな同じ故郷なの? 会いたいのはだぁれ?
[オスカーの言葉に、座席の溝で丸々エルゴットを撫でていた彼女が不思議そうに問いかける。 同じ故郷のもの同士、何かから逃げつつ会いたいに会うために故郷へ。 それは、彼女が理解できる範疇の目的。 そういえば、いなくなったロビンもレティがどうの言っていたけどいいのかしら?とも思う。]
…………あとね、あとね、お腹が減ったわ 私、リンゴジュース以外まだなにも食べてないわ…………
[今にも降り出しそうな曇り空で狭くなった空を眺める。 人里離れた綺麗な湖と林は素敵だったけど 今は何か食べるものがありそうな人里が恋しい。]
(1) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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[眺めていた窓、ぽつり、ぽつりと水滴が。 この車ワイパーちゃんと動くのかしら?と彼女は心配しつつも 窓を覆う大きな何か…………追い抜いて行った後ろ姿を見ると、伐採した材木を乗せたトラックだった……の揺れに、彼女の軽い身体は座席の上で大きくはねた。]
私は雨、苦手…………髪がうまくまとまらなくなっちゃうもの……
[実際今も長い髪が少し落ち着かない。 くると、指に髪を絡めれば、ほわとまとまらぬ1〜2本]
そう、あなたは違うのね。
[黒いおさげが揺れれば否の意味。 揺れたおさげをまた後ろに戻すように撫でながら じゃあ、この子はどうして?とも思うけど下手につついてまた、ガリガリやられたら大変だわ、と、今は深追いせずに。]
パンがあったら分けてくれた?
[パンがないと主張する言葉にそんな言葉を言って小さく笑う。 次第に雨粒が大きくなっているのか、走行音の合間に天井を打つ水音。]
(4) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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[雨粒で滲む流れる景色は東洋のちぎり絵を彼女に思い出させる。 新芽の緑がぼやけて後ろへ流れ。]
…………そっか…… それは……会いたい、わよね。
[オスカーの何処か力ない笑みに 「大丈夫、会えるわよ」となんの根拠もなく言って、彼女は笑って。 パンを差し出されれば、パッと顔を明るくして ありがとうと言って受け取り早速てでちぎって食べ始める。]
(7) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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[溝にはまっていたエルゴットが動き出す。 ゆっくり、ゆっくりと。 背中を曲げても大人がにょっきり身体を起こせばやはり大きく。]
…………家…………
[パパとママのいる家。]
…………帰りたい、わよね…… 帰りたいわ。
帰してよ…………
[パンを口にして飲み込みながら聞いた言葉。 エルゴットのその言葉に、空模様のように彼女の表情が曇る。 もう、どれほどの時間離れた場所にいるだろうか? はなのおくがつんとして。彼女は慌てて目元をこする。]
(9) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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…………家は…………
[この車の持ち主に、知らぬ間に拉致さた彼女が口にする住所は、彼らが入れられていた病院から車で1時間ほどの地域。 病院のあたりに職場があればベットタウンにするにはもってこいの、閑静な住宅街がある一帯。]
…………小銭と電話ボックスがあるところにでもおろしてもらえれば 家に電話できるから…………
[とも小さく付け加えたのは、彼らにも行かなければいけないところがあるだろうから、彼女の譲歩]
(11) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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[帰る][戻る] [今揺れたら頭ぶつけるわ] [ほぼ立ち上がったエルゴットを見上げて内心そう思う。 同時に違う言葉を口にすることから、 エルゴットは帰りたいと思いながら、違うところへ……おそらく彼らをおう追って?によって戻される場所?という様子に首を傾げる]
なんで?帰りたければ帰ればいいと思うわ? ねえ?ケヴィン?
でも、電話がダメっていうことは ……家の前までエスコートしてくださるということ?
[譲歩案を却下された以上、ここが何処かわからない彼女には、 あとは連れて戻ってもらうことしか提案できなくて。 ゆるく腕を組みながらそうと口にする。]
(14) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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…………約束……?
[エルゴットとロビンの間のそれを知らない。 だから彼女はゆるく首を傾げるも 頭をぶつける様子に、彼の腕を掴んで、座ったらというように引いた。]
…………いいのよ、帰る、ならきにしないで、ね?
[戻るなら][その場合は口にせず] [天国までという言葉に冗談でも冗談じゃないわと、ムッと膨れながら]
…………帰りたいわよ………… 電話はダメで、どうすればいいか、考えているところよ。
[その方法をどうするか?随分車で走っただけに、ただ帰れと言われても方法がわからない。]
(17) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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[オスカーの言葉に彼女はにっこりと笑って >>19 ただ、彼は自分の家を知らない、という。 どういうことだろうか?軽く目をまたたかせて。 本人は気にした風には見えず、ついて行くと言っている。 ならば言及するのも何かと思えばフゥん、と少し不思議そうな声をこぼすにとどめて。]
…………思いついたのが一月後とかやめてよね…………
[と、ケヴィンの言葉に返して深く座席に座り直して息を吐いた。 隣には座り直したエルゴっと。]
…………本当に、雨が好き、なのね
[先ほどは過去形で好きだと表明していたが今も十分好きそうに見える様子。 彼女はそんなエルゴットに寄っ掛かりつつ笑って。
何はともあれ帰宅まで長期戦なのかしらと思うと 体力温存よね、とうつらうつら*しはじめた*]
(22) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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…………まさか、3ヶ月後なんて言わないわよね?オスカー
[彼女はオスカーの考えているのとは逆に、長いスパンを口にする。 それは眠りに落ちる前。]
全身のね、力を抜くの。 そーすると、水の上にぷかーって受けるのよ? 学校のプールの授業でやったもの。
[とろとろと眠りに落ちそうな彼女は 溺れるという言葉がケヴィンとエルゴットからきこえ 眠そうな声でそんなことを口にする。 ああ、周りが洪水で溢れたらこのこの髪を今度こそ洗えるわ。 そんなことをぼんやりと思いながら眠りに落ちた。]
(26) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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[夢を見た] [パパとママに行き先を告げて旅に出る夢。]
[一ヶ月、今から経った後という夢を。 まず、あの子の髪はサラサラで、引っ掻いた傷も治ってて 誰かの故郷だってデリカシーを身につけたケヴィンが言ってたわ。 オスカーは僕の故郷もわかったんだって、その度の次の目的地だったの。
でも、驚いたことにずっと雨が降ってて、古ーいワゴン車はお船みたいにプカプカ浮いてたわ!綺麗な湖みたいな世界にね!]
(27) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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ふにゃ…………
[声が聞こえて薄く目を開ける。 オスカーの声。父親が、いない…… 文字通りいない、じゃなくて ご両親が離婚したのかしら。 それとも…………悪いこと、聞いちゃったのかな、私 と、眠い頭でぼんやり考える。]
…………そっか。 でも、それなら、なおさら、ママ、しんぱいしてる、よね。 オスカーのこと。
[じゃあ、お母さんはいるのかな?] [彼女はそう考えて目元をこすりながらあくび一つの後口にする。]
(32) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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デメテルは、何処かについたらしい。が、香りは苦い苦い珈琲のもの
2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[雨で暗かったからか、もう街灯に灯りがともっている。 細かい時間を知らずに生活することの違和感を感じながら 彼女は聞こえたケヴィンの声と香りで]
…………たべもの!
[咄嗟にそう口にした。]
(34) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[故郷がわからないオスカーが外に出る 何か所用でもあるのかしら?と 彼女はゆるく首を傾げながらも 先にケヴィンが戻ってきて。 手渡された紙袋の中の 美味しそうなドーナッツに歓声をあげる]
ありがとう、ケヴィン
…………これで、置いて行ったら 人非人って呼んであげるわ?
[桃色のグレースがかかったドーナッツを頬張りつつ 自分がもしオスカーでこんなところに置いていかれたら、と思うとぞっとするのもあり ケヴィンに返すのはそんな言葉。]
(40) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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…………? あの二人は、残った、んじゃないの? よくわからないけど……
それとも二人とも、連れて行きたかったの?
[彼女が合流して車に戻る時、彼らは動く様子はなかった。 だから置いて行ったというよりも、残ることを選んだ、ように彼女は見えて。 なのになんでそんな辛気臭い物言いになるのかしら? と、不思議そうにまたドーナッツを一口口にする。 …………この度の利点は、嫌いなピーマンが出てこないことね、と思いつつ きっと家に帰るのだろう人の流れをみて]
(42) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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私とあなたの故郷が違うように みんな、いきたい場所が違っても、おかしくないわ。
[だから、降りる場所もなにも違う。 ただ、オスカーは……故郷を知らない、着いて行くって言ってたから、ここでおいて行くのは違うけど、と思いつつ ケヴィンの言葉に最もらしく頷いて。 そのケヴィンにドーナツをあげるエルゴットをいいこ、いいこと撫でる。]
[向こうの交差点で、雨に滲んだ信号の色が変わる。 この車の中は人里より、あの湖のそばの方が似合うわね、と コーヒースタンドから紙袋を持って出る青年を眺めつ思った。]
オスカー、遅いわね…………あんまり外に出てると 風邪引いちゃうわ………… ねぇ、この車、傘はないの?
(46) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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