21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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[アーネストと別れてから、またふらりと廊下を歩く。 手には空になったマグカップ。
もう、あることに慣れてしまった薔薇の匂い。 けれど、だんだんと強く香るようにも感じられる。
図書室の方から人の気配。 何かあったのだろうかと、首を傾げた。]
(6) 2013/08/11(Sun) 01時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 01時半頃
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[特に急いでいる用事も、目的もない。 何があったのかだけ確認しようと、図書室への廊下を歩く。 のんびりとした足取り。 途中で、二人と一人の姿を見た。]
何か、あったのか?
[シーシャとサミュエル。 この組み合わせに、なんとも言えない気分になったが。 表には出さない。
代わりに、意識を失っているようなラドルファスを見る。]
(10) 2013/08/11(Sun) 01時半頃
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[手を振ろうとして、ラドルファスが落ちそうになっている。 危ないな、と思うだけで、手伝うことはしない。]
ラドルファス、気を失ってるとか、か。 大丈夫か?
……それにしても。 二人、そんな仲良かったんだな……。
[嗚呼、駄目だ。 声が固くなったのが、自分でも分かる。]
(13) 2013/08/11(Sun) 02時半頃
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ちゃんと、運んでやれよ。 ついでにその指、手当てして貰え。
[シーシャの人懐っこい笑みからさり気なく目を逸らす。 代わりに目に入った、赤。 目を細めてそれを指摘する。
今度は、ちゃんといつも通りの声で言えたはずだ。]
……ユリウスも? 何があったか分からないけど、何か原因とかあるのか?
[思いつくのは、トレイルと話した、あの薔薇の怪談。
しかし、やはりまだ完全には信じられない。]
(14) 2013/08/11(Sun) 02時半頃
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[倒れた原因も理由も不明。 大丈夫なのかと心配ではあるが、医学の知識も何もない。 寝かせておくとしか思い浮かばなかった。]
そうか。 じゃあ……二人で仲良く運んでやってくれな。
[誰が医務係かは知らない。 二人が一緒に運んでいる、理由としてはありえる。
その場での口から出た適当な言い訳と、思いはしたが。 嘘でも本当でも、どうでも良かった。
二人が一緒という事実に、なんとも言えない気分になって。 それを、僅かでも表に出してしまった。
俺らしくない。そう、自分に言い聞かせる。]
(17) 2013/08/11(Sun) 03時頃
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俺か?俺はそうだな……特に決めてないけど。 一緒について行っても、邪魔になるだけだろうしな。 談話室か、礼拝堂で昼寝でもする心算だけど。
[昼寝という時間なのか、不明ではあるが。 礼拝堂のステンドグラスを眺めるのも、良いかもしれない。 この後の予定は、そう答えた。]
夢をみているだけなら……ちょっと羨ましいかもしれない。
[く、と唇の端を歪めた笑みを浮かべる。
それから、呼び止められなければ。 ちゃんと手当てするんだぞ、とシーシャに念を押した。 その場から離れ、礼拝堂へと向かう。**]
(18) 2013/08/11(Sun) 03時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 03時頃
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[シーシャ>>19ともサミュエル>>24とも、視線が合わない。 怖がっているのか、嫌っているのか。
二人とも下を見ていた。 それに気付けば、歪んだ笑みが浮かぶ。]
……好きにすれば良い。 邪魔したな。
[シーシャへ短くそう言って、その場から去る。 振り返らず、足早に。]
(54) 2013/08/11(Sun) 18時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 18時頃
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― 礼拝堂 ― [ドーム型の天井からの光。 他よりも、少し空気が冷たく感じるのは気のせいか。
静寂の中、響くのは自分の足音と息の音のみ。 聖徒席の一番前に腰掛けて、ステンドグラスを見上げる。
きらきらと色が降る。]
……何やってるんだろうな。
[呟きが礼拝堂の中に響いた。]
(55) 2013/08/11(Sun) 19時頃
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[別のところに行っても良かったのに、結局礼拝堂に来た。 少しだけ、期待していたからかもしれない。 目を合わさなかったシーシャが、それでも来てくれると。
こんな考えを持つことも、許されないだろうに。 神の御許ですら、自分の欲を抑えられない。
浅ましいこの身体は、熱を吐き出したくて。 いっそ告解室でなら、神も許してくれるだろうか。 そんなことを思って、一人笑う。]
(57) 2013/08/11(Sun) 21時頃
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今から寝ようと思ってた。 早かったな。ちゃんと手当てしたのか?
[聞こえてきた声に、振り返らず答える。 近付いてくる足音が響く。]
……怒ってない。 気のせいだろ。
[ステンドグラスから視線を伏せ、否定の言葉を返した。]
(58) 2013/08/11(Sun) 21時頃
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[隣に座ったシーシャに、一度目を閉じて直ぐに開く。 仰ぐように顔を見られ、小さく息を吐いた。]
居心地悪いって、何があったんだよ。
医務係なんだろ? 人のこともだけど、自分の怪我もきちんと手当てしろよ。
[医務室には行っていない為、状況は分からない。 まさか、殆どの人が集まっていたとも思わなかった。]
……別に、俺じゃなくても良いんじゃないのか?
[左右に振られる消毒薬の小瓶に手を伸ばしかけ。 小さく呟いた。]
(60) 2013/08/11(Sun) 22時頃
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不真面目だな。まぁ、シーシャらしいけど。 ……寝てる奴ばかりだと構ってもらえないのか。
[嗚呼、また嫌な言い方をしてしまった。 いつものように、流せば良いのに。 何事もないような顔で、流せば良いのに。]
起きないって、そんだけ良い夢みてるってことだろ。 ……それだけだ。
[顔を逸らして、答え。 手当てを望む言葉に、唇を噛み締めた。]
なんで。
[誰でも良いなら手当ても俺以外に頼めば良い。 何故舐めろと言うのか。……他の奴にも、言うのだろうか。
ぐるぐると、考えが頭を過ぎる。]
(62) 2013/08/11(Sun) 23時頃
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[……嗚呼、もう良いや。
シーシャの顔を見ずに、その怪我した手を取り。 指先を口に含んだ。
鉄の味が口に広がる。 その味に、泣きそうになった。]
(63) 2013/08/11(Sun) 23時頃
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[目覚めたくない程の、良い夢。 自分だったらどんな夢をみるのだろうか。 そんなことを考える。]
……ん……っ、
[シーシャの指に、舌を這わせる。 指先以外の場所にも、舌を絡めた。
それは治療ではなく、別の意味を含んでいる。 篭った息が漏れた。]
(68) 2013/08/12(Mon) 00時頃
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[小さな声は、耳には届かない。 シーシャの声に、返事はしなかった。
少し荒くなった息遣いと、シーシャの声。 水音が、静かな礼拝堂に響いている。
シーシャの顔を見ないまま。 何度も傷を舐めるように、舌を動かす。
笑みを含んだような声も無視をして。 強く。]
(69) 2013/08/12(Mon) 00時頃
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[震える手が逃げないようにと、軽く歯を立てる。 傷に当たってしまったかもしれないけれど、気にしない。
シーシャの吐息にも熱が篭ったのを感じれば。 夢中で、舐める。 もっと、と煽るように。
今浮かべている表情は、泣きそうなで。 しかし熱に浮かされたような顔だ。
漏れたシーシャの、甘く掠れた声に、煽られる。]
(78) 2013/08/12(Mon) 01時頃
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[呼ばれたことを、無視したら、もっと強い声で呼ばれた。 顔を上げる。}
……何?
[答えながら、指に絡んだ唾液を拭う。 舌先を見せ付けるように、シーシャの指に絡ませた。]
(79) 2013/08/12(Mon) 01時頃
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[這わされた指先。 ざらついた爪の先が、舌を刺激した。 そんな小さな刺激にも、中心は既に昂ぶっている。
口の端が歪む前に、唇を奪われた。
荒々しい口付けに、身体は歓喜するように震えている。 シーシャの熱を、感じる。 もっとと言うように、シーシャの服を掴む。]
(83) 2013/08/12(Mon) 01時半頃
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[口内に侵入してきたシーシャの舌に、応える。 歯列をなぞる舌先と、呼吸も奪うような口付け。 熱を奪って、奪われて。
まだ足りない。もっと、深く。 生理的なものではない涙が、一粒零れた。]
……可愛いとか、言うな。
[熱っぽいシーシャの目から、目を逸らす。
肩を押されても、抵抗せずに。 昂ぶるそれに気付かれれば、肩口に顔を押し付けた。 何度も聞こえる呟きと、擦り上げられる刺激を堪える。]
(87) 2013/08/12(Mon) 02時半頃
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[擦られる度に、息は漏れる。 布越しに緩い刺激は物足りない。 自然と押し当てるように腰が動く。
嗚呼、もう良い。
こんな浅ましい思いを抱いていると、知られたくなかった。 でももう良い。 知られて、嫌われてしまえ。
きっとシーシャは、誰でも良くて。だから、煽った。 薔薇の匂いに誘われているだけだ。]
(94) 2013/08/12(Mon) 03時半頃
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[そう思ったほうが、良い。 後できっと虚しく感じるかもしれないけれど。 今は、触れられていることに悦びを感じている。]
……見せなかったら、どうするんだ?
[肩口に顔を埋めたまま、囁き返す。 下着の中に入ってきた手に、びくりと身体が震えた。]
ふ……ぁ……
[先程までの緩い刺激とは違い、責め立てられる。
いつも自分で処理する時に想像していた手。 想像よりも激しい刺激に、礼拝堂の中、声が響く。
シーシャにしがみ付くように、その手に熱を解放した。**]
(95) 2013/08/12(Mon) 03時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/12(Mon) 03時半頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/12(Mon) 21時半頃
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[熱を吐き出し、息を整える。 耳に届いた呟きに、肩に顔を埋めたまま笑みを零した。
首筋に掛かる息が熱い。 太腿に触れるシーシャの熱に、また自分も昂ぶり始める。
もっと。 奪いたい。奪われたい。]
(112) 2013/08/12(Mon) 22時半頃
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……じゃあ。 シーシャは……どう思ってるんだよ。
[零れる言葉に、囁くように返す。 他人がそう思ってるというのなら、シーシャ自身は? 誰でも良くないって思っているのなら。]
……嫌なら、無理しなくて良い。
[シーシャが言った言葉>>66を繰り返す。
誰でも良い。それは自分のことだ。 熱を奪ってくれるのなら、誰でも良い。 こんな浅ましい感情を、受け入れてくれるのなら。
でも、本当は。]
(113) 2013/08/12(Mon) 22時半頃
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[口を開いて、言葉の代わりに息を吐いた。
穴埋め、なんて頼んでない。 つなぎなんて、いらない。
そう言えなくて。 再び扱かれ、シーシャの服を握り締める。]
……俺だけじゃ、不公平だろ。
[太腿に当たっていた、シーシャの熱へと手を伸ばす。]
(114) 2013/08/12(Mon) 22時半頃
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[掠れた笑みを、耳が拾う。]
そう、か。
[短く返す。
自分も同じだな、と思う。 割り切ってくれるのなら、それで良い。 期待しなければ、傷つくこともない。 それでも。
嫌なら、と言っても離れないシーシャの手。 止まらない手に、少し期待する自分が嫌だった。]
(122) 2013/08/13(Tue) 00時頃
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……して欲しいように、触ってくれよ。 同じように、するから。
[熱が篭ったシーシャの声に、目を閉じて囁く。
顔は、未だ見ていないままだ。]
(123) 2013/08/13(Tue) 00時頃
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[シーシャからの声に、何も答えない。
全てを素直に言えるような性格なら良かった。 言えないから、こんなに苦しい。
同じように服の下に手を潜り込ませ。 同じように指の腹で擦り上げる。
先程熱を吐き出したばかりなのに、既に張り詰めて。 息は荒く、静かな礼拝堂に響く。]
……聞くなよ……好きにして良いから。
[顔を上げないまま、答える。]
(132) 2013/08/13(Tue) 00時半頃
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