64 さよならのひとつまえ
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シスコンだろうが、ダーリンがいようが、花枯らしちゃおうが、なんだろうが。
俺はアリスちゃんのこと、大好きだよ。
[にっと笑う顔は満面の笑みで。 気付かない、その感情が他とは違うと言うことに。 だからこうして簡単に言える、だから人の悩みとして聞いてあげられる。 紛れもなくこれは、友情だ。]
あれだね〜、いつかうちの店にアリスちゃんが育てて咲かせた花でも送ってもらうべや。
[その店にはもう帰らない、この場所にはもう帰らない。 やはり一番言いたかったことは紡げなかった。 一番言いたくなかったから。]
(101) 2014/03/25(Tue) 13時頃
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バカヤロ、蹴られる覚悟はしてねえよ! つうかな〜、姉ちゃんが見てたら悲しむべ? 大事な友達を足蹴にするんじゃありませんって言われるぞ〜?
[歩く足取りは幾らかに軽く。 微かに届き出す歌声に、ああ良い声だと耳を傾けながら。]
花見したい言い出したのはアリスちゃんだろ〜? オレの企画じゃねぇべよ。
[花見にしろ、タイムカプセルにしろ、集合写真だって、買い出しだって。 自分一人ではやらなかったし、思い付くことさえなかったかもしれない。 ただ全員へメールを送っただけ、ただそれだけだ。]
ミキオッティが先に初めてやがんぞぉ! 一番手乗り遅れた、くっそ、アリスちゃん走るべ!!
[隣にある手を強引に掴んで、走り出す。]
(105) 2014/03/25(Tue) 13時頃
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[春の陽気、陽射し、そんな中走るものだから。 白辻を引く手が少し汗をかく。 息苦しい、心臓が痛い、手が熱い。 これは運動不足だな、なんて思いながら。]
いつでもっ、待ってんよっ、バーカ! ただ髪は伸ばさんとっ、それ以上、切れんべぇぇっ!!
[切らせてくれと言ったこともない、触れたこともない綺麗な髪。 自分から触れられなかった髪は、いつか遠い未来では、触れることができればいい。
出来れば、いいのに。]
(108) 2014/03/25(Tue) 13時半頃
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―中庭―
てめこらミキオッティ!! ラップもしっかり歌わんか〜い!!! ビヒャーッ、しんど、重い、死ぬ潰れる!!!
[汗ばんだ手はたった数メートル、芽吹かない桜の蕾。 すぐに離して、あがる息と共にクーラーボックスをドサリとおろした。 走って上下したのだから、中の炭酸たちは軽い爆弾と成り果てているだろう。
地面が地面であろうとも気にせず、ごろりと倒れこみ息を整える。 ついでにメールを確認すれば、カコカコと音を鳴らしてメールを打った。]
(109) 2014/03/25(Tue) 13時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/25(Tue) 13時半頃
ザックは、ジャニス(白辻)を見上げれば意味もなく手足をばたつかせた!
2014/03/25(Tue) 14時頃
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ミキオッティ〜、ミニブクロはぁ〜? あ〜っ、てらっそおはよ〜!!!
[じたばた手足だけ動かしながら、メールは一通一通返した。 十文字からは不参加らしいメールが来ていて、体調がよくなったら来いと返したし 入江には散髪――断髪――式の詳細を、小熊にはプレゼントを取りに来いと。 じたばた仰向けにしていれば、柵から身を乗り出した姿も見えて手を降った。 今日までしか一緒にいられない、友。 それからガバリと立ち上がり。]
ちと、鋏とってくんべ。 よかったらブルーシート広げて、真ん中に椅子ひとつ置いといて!
[その頃には誰がいただろう、その場にいる全員に頼んでから再び寮へと走り出した。 鋏がなければなにもできない、残せるものは何もない。 だから**]
(110) 2014/03/25(Tue) 14時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/25(Tue) 14時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/25(Tue) 19時半頃
ザックは、どおりやぁぁあぁぁああああ!!!!!![謎の奇声がこだまする]
2014/03/26(Wed) 01時半頃
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ふんぬぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!
―中庭―
呼ばれてないけど参上、ルバーンさーんせ、ゲッホ! なに、ちょ、もう、面白いこと、おわった!?
[腰にシザーバックをまきつけ、ネズミーランドのクッキー缶を抱えて空気ぶち壊しでやって来たのは世紀の大泥棒似のただの猿顔理髪師である。 全速力だったため、息は上がって絶え絶えである。]
(330) 2014/03/26(Wed) 01時半頃
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[部屋に帰ってからの経緯はこうである。
まずたまっていたメールの返信に精を出した。 一つ一つ、やはり丁寧に、しかしおちゃらけた顔文字が並んだものが送られる。 花見に来ないといった者の心配から、少しの厨二要素を含んだものとまあ色々だ。 それから大切なシザーバッグを腰に巻いて、ノートを一枚破った。 タイムカプセルに埋めるための手紙を少し悩んでから認め、中にいれるものはまた後で考えることにした。
途中で小鳥谷に会い、殺しの依頼などと言う物騒なものを受け よし、ならば今日の花見で殺してやろうと、なにか悪戯を考えながら走っていれば 案の定花見会場が何やら賑やか(?)であったために 奇声と共に突進した、という簡単なものだ。]
(334) 2014/03/26(Wed) 02時頃
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音痴だなお前ら。
[そして聞こえた歌の酷さにズバッと言い放った。 そんな朔太郎の歌唱力は、73(0..100)x1]
(336) 2014/03/26(Wed) 02時頃
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ボンッ!!
[爆発音は口で表現しておいた。 コーラがリア充で爆発終了、という謎の面白現場に立ち会えなかったのはかなり残念だが 再び地面へダイブを決め込むと、ぜーはーと息を繰り返し。 見上げた先にはやはり白辻がいて、もしも目が合えば ピースを片目の前で横向きに作って見せた。 その手はあのとき確かに握り返してくれた、手。 鋏を握る、大切な手。
もう熱くはない。 けれどきっと、いつまでもあたたかい。]
グピャー、だめだ、しぬ、しんどい、疲れた!
[暫くは地面の上で服が汚れるのも気にせず、ごろごろとしている。]
(350) 2014/03/26(Wed) 02時頃
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ザックは、全く音痴どもめ……[鼻でふふっ]
2014/03/26(Wed) 02時頃
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お、ヒロろん蚤の市開催!? お〜っし、したらばその横でイケメン入江利政様の断髪式始めんべや?
[わりと土まみれになった服をパンパンと払い、立ち上がる。 ブルーシートの上に置かれた椅子へ入江は大人しく座ってくれるだろうか。 何せこちらはチラチラとバリカンを見せつけている。]
っとその前に! ナルナル〜、プレゼントふぉーゆう!
[近くに小熊がいるならばひょいひょいと近付いて、ハンドクリームを握らせた。 霜焼け用のものだが、ないよりは良いんじゃないかと思う。 何やら怪我している手を隠してるように思えたので、こっそりと囁いた。]
寝る前に塗って、手袋はめて寝るといいべよ。
(361) 2014/03/26(Wed) 02時半頃
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そうだ、折角だ、よし。 未来の大リーガー様も坊主にしようぜ、野球といえば坊主だべ?
[完全に高校野球のイメージが定着しているらしかった。 手を振って労ってくれた保元にも、バリカンをチラチラ見せながら告げる。]
っとと、プレゼント配布配布。 ミキオッティにはのど飴ちゃんね〜。 歌ったあと食うがいいべよ〜。
[どっかり座った締坂に放り投げるのはのど飴。 プラスチックの容器に入った、甘酸っぱいイチゴ味だ。]
(364) 2014/03/26(Wed) 02時半頃
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ザックは、投げつけられた本の角がクリーンヒットォォオ!!!
2014/03/26(Wed) 02時半頃
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ピギャッ!!!
[本の角は、痛い。 涙目になりながら、投げられた本をビニールシートの上にしっかりとのせた。]
大事な本でしょっ、投げちゃだめでしょっ! ヒロろんの本の虫、スーパーマグナム、夜の綾取り帝王!!
[そして紐井屋と二人で話した内容である、実は一番あれが大きいなどということから発想されたのであろう言葉を送った。]
いてて〜、と…ちあっちゃ〜ん。 ほい、カメラの報酬だべ。
[保元と話しているらしき方向に向かって、ひょいっとシュークリームを投げたりして。]
(369) 2014/03/26(Wed) 02時半頃
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貴様ら…、全員坊主にしてやろうか…。 なめんなよ坊主、全員この朔太郎とお揃いにしてやる…。
[ルバン派はいないのか、支持率を求めてゆらりと警戒するイケメン猫へと一歩ずつ歩み寄る。 ゆらりふらり、逃がしはしまい。]
まずは、トッシー。 次は、やっさん。 寿司なんて食わせねえべ、坊主をバカにしたら坊主に泣くんだべ…。
[くふくふと薄気味の悪い笑みを浮かべて、最初のターゲットである入江に近付いた。]
(371) 2014/03/26(Wed) 03時頃
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[目の端に、定良が顔を覆っているのが見えて。 何かあったんだろうか、やはりここを出ていくのは寂しいのだろうか、泣いているんだろうかと。 けれどこんな大勢の前で心配してもきっと、居心地を悪くさせるだけだと近くには寄らなかった。 代わりにこうしてバカなことを繰り広げていれば、そのうち笑ってくれるだろうと。 寝ているのであれば、起きたときには全員坊主という面白映像を――というのは冗談だが―― なにか面白いものや楽しいものを、絶えず見せてやりたいと思う。]
っと、なんかさっき花火って単語がむつりんから あれ…居ねえ…?
[きょろりと探してみるけれど、丁度何か買いに行ったところのようで。 花火やるならオレもやりたい、の言葉は少しの間飲み込むことにした。
何よりもまずは、目の前の獲物――入江――を逃がさないことが優先事項だ**]
(373) 2014/03/26(Wed) 03時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/26(Wed) 03時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/26(Wed) 18時半頃
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[追い詰めた猫が説く話には最後まで耳を傾けよう。 そして不敵にニヤリと口端を歪める様は、世紀の大怪盗にそっくりであったことだろう。]
うっひっひっひっ。 ばかめ、本物のルバン様はこのオレ一人で十分な〜のよぉ。 貴様を丸坊主にして囮に使う、大量のルバンは作中必須のシーンだべ!!
[くわっとバリカンを構えた瞬間か、ポケットに突っ込んだ携帯がJ-POPの鳴き声をあげる。 またにやりと笑みを見せると、]
いいか、浪川五右衛門。 オレ様がメールの返信を終えるまでにイスに座らなければ、その髪の毛一本残らず このルバン様が頂戴すんべ。
[そもそもバリカンのスイッチは入っていない。 冗談であることも一年間クラスを共にしていれば容易く分かることだろう。]
(419) 2014/03/26(Wed) 19時頃
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[メール返信の間に、送信先の相手は新たな飲み物を手に帰ってきたようだった。 気にせずそのまま送信して、ビシッと人差し指を立てたポーズは見てもらえたか否か。]
さあて、座ったか? ちゃっちゃか切るべ。
[鋏を取り出してくるりと回す。 一歩動けば小熊から受け取った飲み物代がポケットのなかでチャラリと音をたてていた。]
(427) 2014/03/26(Wed) 19時半頃
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あら、甘えたさんね。 五右衛門ちゃ〜ん、顔はまっすぐ前。
[仰け反っている入江の顔が元に戻ればいつものように開店する山本理髪店出張所。 首にタオルを巻いて、シートをかける。 甘味のある茶色の髪に櫛を通せば、一つ一つに傾きつつある陽射しを反射させて 毛先や髪の状態を確かめてから、コンコルドで前髪を留めた。]
そこまで傷んでないのも、腹立たしいな腐れイケメン…! でも、ちゃんとケアできてるのは良いことだ。
[髪に触れる、その目は三白眼ではあるが真剣で そして嬉しさの差す瞳。 鋏は小気味いい音と共に、髪を漉き、毛先を整えていく。]
(459) 2014/03/26(Wed) 20時半頃
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[締坂の歌声をいいBGMにして、ふんふんと機嫌よく鋏は動いていく。 寿司や団子や、お菓子を食べる面々。 何かお絵描きタイムの面々。 寝ているのもいれば、顔を見せないのまで様々だ。 様々だから、なんだか、いいなと。 好き勝手にできる今が【恋しい】と。 視線が追うのはやはり一人。]
そこにクッキー缶あっから、埋めるの持ってきたやつは入れといて〜!
[写真は散髪が終われば提案するだろうが、何人写ってくれるかはわからない。 顔を上げたのはその一度だけで、すぐに入江の髪に視線と意識を戻した。]
(465) 2014/03/26(Wed) 21時頃
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モジモジもおかえり〜! オレにもクラッカー頂戴、置いといて〜!
[髪を切りながら、天体観測というイベント自体には参加するのだと意思表明を残す。 とはいえ、寮の消灯時間ギリギリまでここにいるつもりだ。 紐井屋が来るかもしれない、もしその時に誰もいなかったら寂しいではないか。 いつまでも待つと約束したのだ、来なければそれはそれで 用事が済まなかっただけかもしれないし、気が向かなかっただけかもしれない。 片付けと銘打てば誰にも不審がられないだろう、そのつもりである。]
(470) 2014/03/26(Wed) 21時頃
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[丸のみで形成される男、山本朔太郎。 その手はしゃきしゃきと髪を切り終わり、仕上げに櫛で整えた。 さすがに今日はもう寝てしまうだけだろうと、セットの為のワックスは使わず。 髪に艶を出す為のスプレーを吹き付けて、襟足を外跳ねに少し遊ばせる。 軽くなった髪は風に乗ればふわりと爽やかに浮き上がった。]
ほい、いかがですか五右衛門様?
[鏡もないがどうかと問う。]
(484) 2014/03/26(Wed) 21時頃
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[髪を切る間、小熊の視線には気付いていた。 そしてその中に含まれるであろう感情も、屋上での会話があれば予測できたこと。 それでも小熊を向かなかったのはわざとだ。 自分から入江に特別な感情はなく、大切なクラスメイトであり、友人の一人。 視線を向けてしまえば、小熊を虚しい思いに陥れかねない。]
ふぉっふぉっふぉっ。 伸びてどうしようもなくなった時は、山本理髪・本店をご利用ください☆
って、おっおっ、なんだなんだ何始めんの!?
[髪を切り終えてからどのくらいしてか、鳥塚からの声が上がった。 わくわくとその様子を眺めながら、足はタイムカプセルを埋めるための穴を掘る保元の方へ向かう。]
(508) 2014/03/26(Wed) 21時半頃
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[仰け反って溢される感謝には、にっと笑って返した。 「ありがとう」その言葉が十分な報酬になる。 魔法にかけられたみたいだ、と。 そう思ってもらえることが何より嬉しいことなのだ。
髪を切るにはそれなりに理由がある。 髪を伸ばすにはそれなりに理由がある。 人の節目、気持ちの節目に多い、そんな誰かの髪に触れられるのは幸せだ。 それはこれからもずっと、変わらない。
大切な友人の、大切な節目に櫛を通して。 それからタイムカプセルにノートの切れ端を一枚突っ込んだ。]
(523) 2014/03/26(Wed) 22時頃
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なんか、いいな。 こんなバカげたこと出来んの。
[10文字にも満たないクチャクチャのノートの切れ端を缶に納めていく。 溢した独り言はきっと、近くにいた保元にしか聞こえなかっただろう。]
このままでいたいけど。 このまんまじゃ、いられんべなあ。
[もう少し、あと少し。 今日が終われば定良と小鳥谷が、明日にはまた誰かが。 そして自分が、やがて行かなければならない。 エアバンドの歌を聞きながら、けれど溢した声は前向きな音であった。]
(541) 2014/03/26(Wed) 22時半頃
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[見ていたいなら、見続けていればいい。 目を潰されても、見ていればいい。 そう言われたから、そう告げられたから。 やはり視線は一番眩しく、綺麗に思う方に向く。 エアバンド達が演奏を終えれば口笛ひとつ鳴らして称賛を送ろう。 最高の、友人たちに。]
お、やっさんの穴いい感じ!! 埋めちゃおうぜ〜?
[大きさを問われて少し大きいような気もしたが、小さいよりいいだろう。 埋める手伝いをしながら、結局集合写真はとれなかったなと苦笑を少しだけ漏らした。]
ほれ〜、手空いてるやつは手伝えよ〜!!
[残したのは手紙だけ。]
(548) 2014/03/26(Wed) 22時半頃
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―宴の終わり―
後片付けはやっとくべ〜、みんな天体観測に急ぐべし!
[入江が片付けてくれたり、白辻が手伝ってくれたり。 他にも誰か手を貸してくれただろう。 あとはクーラーボックスやシートを返却するくらいの雑務しか残っていない時分。 日も落ちた中、行ってこい行ってこいと友人たちに手を振った。 自分はここから空を見上げると告げて、その場に残る。]
たのしかったな〜。 てらっそも、ヒロろんも、楽しかったって思ってくれてればいいなぁ。
[ブルーシートに体を横たえて告げる声を聞く誰かはいただろうか。 ポケットの中には冷えてしまった缶珈琲と、手持ち花火からひとつだけくすねた線香花火が入っている。]
(555) 2014/03/26(Wed) 23時頃
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―タイムカプセルが埋まる時―
おうよ、オレはいつでも全力前進。
[小さく返る保元の声には、ぴっとサムズアップで返す。 満面の笑み、真っ直ぐ前を向いた顔。 保元が埋めるものを取りに行く時には、その背に、]
負けんなよ、未来の大リーガー。 遠い場所から応援してっぞ〜っ!!
[遠い、遠い、海の向こう。 先に行くのはどちらだろう。]
なゆたんも働けぇ〜、ナルナルも早く早くぅ〜!
[明智の写真も、他にも他にも。 埋められていく思い出たちに、心の中でサヨナラと告げながら*]
(565) 2014/03/26(Wed) 23時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/26(Wed) 23時頃
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腹へった、今日なんもくってねぇ!
[ブルーシートの上でじたばたと手足を動かせば、花見の終わり際に渡された大量のツナマヨに手があたった。 11個もあると思われがちだが、明日の昼までにはなくなっているだろう。 小熊には天体観測はここですることを告げて、こちらからも礼を言った。 代わりに受け取ったおにぎりのひとつを横たわったまま口に挟む。]
オレぎりぎりまでここにいるから、天体観測行っていいぞ? 寒いし、風邪引くべよ。
[ポケットの缶珈琲、線香花火。 白辻が残っているならそう告げてごろりと空を見上げる。]
まあ、居るならなんか温かいもん買ってくんべ。 なゆたんにもお金もらっちったし。
[もらった硬貨、弾かれた100円玉の銀色に目を細め。 その指が咲かせる花を、白辻が見ていると気付くこともないままに笑顔を返した。 気付いていなかったから、笑って返せたのかもしれない。]
(612) 2014/03/27(Thu) 00時頃
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やだ、アリスちゃんマジ優しい! つかブルーシートなしだと砂だらけになるだろぉ〜?
[結局ころころとブルーシートからは身を投げた。 砂だらけだろうが気にはしない、鋏さえ無事ならそれでいい。]
なんだよ〜、一人で買いに行くのも寂しいべ〜? つわけでオレも待機、今日も疲れた!
[寝転がった指先がなぞるのはきっとオリオンでも何でもない。 星座には詳しくないし、星の意味も成り立ちも知らない。 だけど僕がいて、あなたがいて、それだけで十分かななんてどこかの歌の受け売りではないけれど。 最後に笑えるくらいの青春を、強く謳えただろうかと。]
オレは待ち人を待っておるのじゃよ…、と。 ほれきた、やっぱ待っといて正解?
[紐井屋の姿が見えたら、ぬるくなった缶珈琲をおもむろに投げた。]
待ってたべ〜!
(634) 2014/03/27(Thu) 00時半頃
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もし、ひもちんが来たときに誰もいなかったら泣いちゃうかもしょ? つわけで待ってた。
[にっと笑って、おかれたままの小さなクラッカーを握る。]
クラッカーならせば、天体観測組にも音くらい届くべ? いつ鳴らす用かわからんし、先に鳴らさね?
[大怪盗そっくりの顔は悪戯っ子っぽく笑い。 砂だらけのまま立ち上がる。 指先はクラッカーの紐に手をかけて。]
(641) 2014/03/27(Thu) 00時半頃
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定良宗介〜っ、小鳥谷博〜っ!!!!!!
[3-8のイケメンボイスは声を張れば屋上まで届くだろうか。 小振りのクラッカー、紐を引けば軽快な音が中庭からひとつ響く。]
卒業おめでっと〜〜〜う!!!
未来で会おうぜ〜〜っ!!!!!
[ここで終わるはずがない。 輝かしいはずの未来で。 寂しさなんて感じさせない明るい声が校舎に反響した。]
またな〜っ!!!!!
(649) 2014/03/27(Thu) 00時半頃
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