28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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…… あ あー。 何かつか、…… 知らんなら いい。
[犯人ならたとえ知っていても知らんという気もするが、男は少し混乱している。 後頭部へ手を添え、あーと左右を見てから]
お前、ドチラサマ。 俺ぁ宝生。この下に住んでる。
[かいぬしってなんだ。 恋人って言い始めたほうがまだわかる。困るが。 胡乱げな目で、じいと見る。]
(71) 2013/09/05(Thu) 19時頃
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[>>@8男は頭を抱えた。]
……どういう……
[正直に言おう。 意味がわからない。 今日から?]
なんの話だ。
[猫って言われても。 言われてみれば病沢っぽ]
いや。いや。待て。匂わん。
[どこがって自由なところが。 頭向けられて首を横に振る。]
(72) 2013/09/05(Thu) 20時頃
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……鍵は、どうした。
[奪ったとかいうなら相応に。 ぐっと拳握るが、振り下ろす機会は来そうにない。]
…… 福原! 説明!
[男にしては珍しい大声で、「飼い主」を探して階下へ叫んだ。]
(73) 2013/09/05(Thu) 20時頃
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[説明を求めてたら>>@10箱が飛んできた。]
あ ?
[思わず手を差し出すと、乗った。 中身を見れば、プロテイン?]
………… あ?
[こんな追い打ちをくれる心当たりは一人しか居ない。 居ると言っていいのかわからないが。]
国谷?
[なんとか箱を持っていた何者かが見えやしないかと眇められていたから、男の眉間には大山脈が出現していた。]
(74) 2013/09/05(Thu) 20時半頃
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[>>@11やはり、姿はない。 声も聞こえない。]
………… ミィにとりついて……いや。
[怪異のようにはっきり喋れればと思うが、仔猫にどんな影響があるかも不明。 それもだめだ。
眉間に山脈こしらえた状態で、上がってきた福原を出迎えることとなる。]
福原、おまえ…… ……………こいつ、飼うのか。
[聞き方がわからない。 知らない少年指差して、そういえば何かの匂いがするがこれが薔薇か、などと混乱しながら聞いた。]
(87) 2013/09/05(Thu) 21時頃
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[>>@12鍵を渡すということは、福原は本気か。 その鍵に手を伸ばしはせず、わかりにくい表情にあるのは困惑。]
あ? 今なんて────
[最後の呟きが、うまく聞き取れず聞き返し。]
…… は。
[>>@13まるで。 そこにいる誰かが見えるような言葉に、眉間を険しくした。]
(96) 2013/09/05(Thu) 21時半頃
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[ 今、病院にいるという、国谷。
管理人の言うことが本当ならば、]
……
[福原がやってくれば、この話をこのまま続ける気にはならなかったのだが。]
(97) 2013/09/05(Thu) 21時半頃
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可愛かったことはない。
[可愛いと言われたほうが困る。 >>91やってきた福原へ返し、眉間を手で揉んだ。]
…… そうか。
[飼ったことがあれば飼うのか、とか。 ツッコミは浮かぶが、口を開いて、数秒、閉じた。]
──── 福原は、どうしたい。
[困っているのは、迷いか。]
(99) 2013/09/05(Thu) 21時半頃
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[>>@14この言葉は聞こえない。 この姿は見えない。 だから、まだ彼?がそこにいるかはわからないが。]
…… 国谷。 物が持てるなら、メモとペン持ってこい。
[空気に話しかけるには少し覚悟が必要だった。 顔の向きは少し国谷とはずれていたようだが、男に気付くすべはない。]
(104) 2013/09/05(Thu) 22時頃
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どうしてそうなった。
[>>102前半はわからなくもない。 が、後半に眉間を揉む指に力がこもる。]
…………。
…… おまえは。える。
どうするつもりだ。
[一応、当事者だ。 大山脈よりはマシになった視線を向ける。]
(106) 2013/09/05(Thu) 22時頃
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…………飼い猫なのか。
[>>@21話が噛み合わない。 心なしか肩を落とした男は、困ったように福原を見た。]
……飼い猫になる前は、何だったんだ。
[なんとか会話を試みようと、頭を捻る。]
(109) 2013/09/05(Thu) 22時頃
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[>>@19箱が揺れた。 うん。]
わからん。
[何アピールだろう。 どうも自称猫と空中浮遊国谷は馬が合うらしいとみえ、もうこいつらで住めばいいのではと本気で思う。]
国谷がどこに住んでいるか、だな……
[昔住んでいた、という。 今は、 病院、だと。]
………… 国谷選手。あんた、何処に居る……
(111) 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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……そーか。
[>>@28聞き方を間違えたらしい。 男の眉間は険しいまま。]
手がふさがっ …… 一回置け。 床に置けないなら、 あー……
……俺の部屋…… が嫌なら、談話室へ行く。 立ち話もなんだ。
[一瞬福原の部屋番号を見たが、上がりこむのは論外。 貰ったプロテインの箱をふりふり、降りるぞ、と促した。 メモもペンも、どちらにでもある。]
(119) 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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……あ?
[>>@29返答は聞こえなかった。 けれど、風が頬を撫でていくのに誘われ振り向けば、箱が遠ざかっていくところだった。]
…… 逃げたか。
[手の中、プロテインの箱を見て、溜息。]
お前らは。
[福原を、絵流を見る。 足が動かないようなら、男も口を歪めるだけで残るが。]
(144) 2013/09/05(Thu) 23時半頃
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[管理人は、支えろと言った。 福原が「あの声」を聞いたかは定かではないが、そういうことがなかったにしても。]
……
[福原を見る。 男の眉間の皺は、もうない。]
(147) 2013/09/05(Thu) 23時半頃
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[いつか言いかけてやめた続きを唇だけで囁いて、男は腕を組んで首をひねった。]
あー…… そいつ。 預かるくらいなら、してもいい。
[絵流のことだ。 ぴ、と指さして、絵流を上から下まで見る。]
期限付きでな。 まず1ヶ月。
[で様子見るのはどうだ、と。 保険証とか名前とかもろもろ、考えることは多かったが。]
(150) 2013/09/05(Thu) 23時半頃
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さあな。
[>>@31返しは短い。 成り行きを福原へ投げ、壁に背を預けた。 やけに顔が近い二人を見て、なんとも言いがたい複雑な顔をする。]
………… 言いたいことがあるなら、言え。
[男に可愛くないとか言い切るように、思うとおりに言えばいい、と。 雑に促して、答を待った。**]
(169) 2013/09/06(Fri) 00時頃
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[>>@35猫の鳴き声に、わかりにくい表情に苦笑が乗る。]
見たところ、手間はなさそうだが。 ……お前になついてるんだから、顔はみせとけ。
[>>186たまにという福原へ言って、絵流を見る。 差し当たり必要そうなのは、着替えだろうか。]
…………
[>>@40見ているうちにも絵流は福原に構われたいらしく、余計な提案をしたかもしれないと少しだけ眉を寄せていた。]
(249) 2013/09/06(Fri) 20時半頃
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[じゃれているようにしか見えない二人から興味を逸らしたのは、階段を駆け上ってくる足音だった。]
…………
[騒がしい204号室を睨むように見る。 叫び声のような音は、こえ。 どこかで聞いた気がする、女の声。 耳よりも奥に突き刺さる。]
(250) 2013/09/06(Fri) 20時半頃
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…………何だろうな。
[扉を睨みつけたまま、男は静かに拳を握る。
ざわめきが落ち着くまで、その拳は解かれなかった。]
(251) 2013/09/06(Fri) 20時半頃
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…… そうならないよう、生きればいい。
[>>256耳に入る声に、男は視線を扉から剥がし、福原へ。]
生きてても、死んでても。 ああいうものは…… どこかに、ある。
[人の感情の波は、強い。 ここに暮らすようになって、そういったものから離れたとは思ったが、こういうこともあるらしい。
浅くなった呼吸を、数度の回数で補う。]
お前がああなるのは、想像しづらい。
(262) 2013/09/06(Fri) 22時頃
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[鍛えた腕は、誰かを撫でるには向いていない。 その役回りは>>@44新しい猫が負ってくれるらしく、男はただ壁へもたれたまま。]
…… ああいう恨み事があれば、愚痴っとけ。 ためこむな。 聞くくらいならする。
…… こいつも、多分な。
[ちらりとだけ、慣れるかわからない猫を見る。 なんとかなるだろうと思えるのは、福原への言動を見ているからだろうか。]
(269) 2013/09/06(Fri) 22時半頃
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………… 収まった、か。
[>>#9声が静かになっていく。 最後の一言は殆ど、遠くなっていたけれど。]
どうする。
[204号室を指さす。 気になるなら、あそこに行くかと。]
(281) 2013/09/06(Fri) 23時頃
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……
[>>284聞きなれない「可愛い」は、絵流のことだろう。 おそらく。 なんとなく、視線を脇へ逸らす。
コーヒーをと呼ぶ声がしたから、そのせいだ。]
下へ、 ぁ ?
[言いかけた声が途切れる。 無骨な指に、>>286柔らかな手が触れていた。]
(291) 2013/09/06(Fri) 23時頃
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………… ああ。
[頷く。 お前もと絵流を見るが、福原が誘うなら十分だろう。]
……入れたらどうなるだろうな。
[手にしっぱなしだった、国谷の贈り物。 プロテインの箱を持ち上げて呟いて。 指先は同じ形に固まったまま、管理人が待つだろう談話室へ向かった。]
(292) 2013/09/06(Fri) 23時頃
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─談話室─
[福原の隣に腰掛け、珈琲を待つ。 管理人へ、よろしく としか言わないあたり、任せるのに慣れている。 プロテインを注いだら怒られるだろうかと思いながら箱をいじっていた。]
……
[何かがあった、とは思う。 しかし、三々五々集まってくる面々に、怪我などは見られない。
一人ひとりを気のない視線で眺めていたが、>>312お茶請けの登場には視線が少し強まった、とか。]
(314) 2013/09/07(Sat) 00時頃
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[>>320立花へ向ける頷きは満足気だ。 配られるのを待とう、という姿勢はある意味でただの横着。]
大体、10人。 に、お前と、管理人。
[>>@46周りを気にする絵流に、雑に場に居る人間をひょいひょい指さした。]
自己紹介くらい、しといたら。 飼い猫って言葉使わないでな。
[男が飼うとなるとまた福原がというよりも危険な気がした。]
(326) 2013/09/07(Sat) 00時半頃
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[>>324顔を上げれば、立ち止まった人影。]
…………
[じっと見て、手をこいこいと、揺らしてみる。]
…… ミルク飲むか。
[猫っぽいから。 雰囲気で口に出す。
声に反応して、奥の仔猫がみゃあと鳴いた。]
(328) 2013/09/07(Sat) 00時半頃
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[今、男の手元には、>>75猫の気持ちが分かる本。 談話室へ入ってきたとき、ちょうどいいからと取ってきたもの。
プロテインはひとまず置いておき、ぱらぱらめくっては視線を落としている。]
(331) 2013/09/07(Sat) 00時半頃
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……どうも。 俺は、預かるだけ、だぞ。
[>>333言って、受け取った甘い粒。 手のひらに載せていたらすぐに溶けてしまうそれへ、端っこへ軽く噛み付いて、]
っっ ──────
[>>@48吹き出すかと思った。 口を押さえて、咳込みを耐える。]
(340) 2013/09/07(Sat) 01時頃
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