28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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なー、お前は俺のこと分かるよな?
[雑談室のキャリーバックに居を構えるミィに話かける。 この仔猫は国谷の事が分かっているみたいで、しょっちゅうジャレられていた。 今もガジガジと甘噛み?されながらその頭を指先で撫でていた。
見えない人には、ただ仔猫が何やらしているようにしか見えなかっただろう**]
(@11) 2013/09/03(Tue) 06時頃
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にゃー 『にゃー』
[ミィと戯れ、現実逃避していると>>50 ご飯の良い匂いが漂ってきた。 ぐるるとお腹が威勢よく鳴ると空腹感に襲われた]
にゃー、ご飯をご馳走になりに行こうか
[ミィを抱き上げるとすやりすたりと廊下を歩く。 世にも珍しい空中浮遊猫がっそこに居た]
(@15) 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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―102号室―
[こっそりと扉を開け中の様子を窺えばニルねーさんだけではなく他にもお客がいるようで……。 再び源蔵の部屋でのことを思い出せば身に震えが走る。 でも、ニルねーさんのご飯は食べたい。 餌付けの効果は抜群で、ちらりちらりと中を覗きこめばお腹の蟲がハーモニーを奏で出す]
お邪魔するにゃー
[意を決して戯れがまだ抜けきっていない挨拶をしながら室内にお邪魔することにした]
(@18) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[抜き足差し足忍び足。 床を這うように移動する。 見つからないわけがないのだが、これで見つかったことはほとんどなかったのだ。 今考えればそれもおかしなことである]
……俺が速いわけじゃなかったのか
[国谷は肩を落とすのと、ミィが匂いに釣られて鳴き声をあげるのは同じタイミングだったろうか**]
(@19) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[>>85 やはりそうなのか。 信じたくはないが、国谷は認識されてはいないようだ]
にゃー
[誤魔化すように泣き真似をすると、ミィを床に放した]
(@21) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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ふぅん――
[ミィが飛んだのなんだと騒ぐ面々を見て、少しだけ悪戯心が生まれる。 ミィの前足を手に取ると、ひょいと二足歩行させてみた。
ミィはそれはお気に召さなかったようで、ガブリと噛まれれば何もない宙に紅い点が生まれたのが見えたことだろう]
おっと、御機嫌斜めかい?
[ミィの答えを聞きながら噛まれたところを手で覆い隠した。 白栖の方に視線を向ければどの様な表情だったろうか]
……やっぱり、見えてない、かな
[溜息言葉を呟く]
(@23) 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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[気が落ちていてもお腹の蟲は轟くばかり。
良い匂いの出所を探せば、チキンピカタを発見する。 皿に近寄り、手に取るとくるりくるり。 適当にお箸もお借りしよう]
お、珍しいものもあるな
[>>107 ラムネを見つければ皿ごとふらりふらりと円の方へと歩み寄る。 >>108 何か思案気な円の後ろに膝をつき――]
俺も貰っていいかい?
[耳元で囁けばどんな反応が見れただろうか]
(@24) 2013/09/03(Tue) 23時頃
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『にゃー』
[>>115 宝生の問いかけに、ミィはとてとてと近づいていくとぴょんと膝の上に飛び乗った。 てしてしと鍛え上げられた腹筋を肉球で叩きながら、尻尾をふりふり。
ちらりとピカタに向けられる視線は、ご飯を所望してのものだった。
結局のところ、ご飯>>国谷くらいの優先度らしい]
(@28) 2013/09/03(Tue) 23時頃
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フッ、そうだ……俺は"世界で一番速い"
[>>116 円の素っ頓狂な声に、首を傾げた]
(声が聞こえるのか?)
[そう言えば、瑠美も声が聞こえていたような気がする。 人によるということなのだろうか]
ふぅん、俺にはこのピカタがある。 それに炭水化物は競技前にしか摂らないんだ
[ただし、デザートは除く。 >>118 すごい勢いでオムライスを食べる円を見れば笑みが零れ――]
君も陸上をしているなら食事に気をつけるといい
[何様のつもりか知れないアドバイスをすると、ラムネを一本手に取った]
(@29) 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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フッ、何かお困りかい?
[ラムネをパーカーのポケットに入れれば宙にかき消えたように見えただろう。
>>134 大声をあげた白栖に歩みよると、その頭を撫でようと手を伸ばした。 その視線は国谷とは違うところを向いている。 そして、声も届いてはいないのだろう。
考えれば考える程に、また気分が滅入ってくるが白栖の綺麗な翠の瞳はそれを帳消しにしてくれるのだった]
(@32) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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俺だよ、俺! にーさんもわかんないのか?
[>>136 おれおれ詐欺の如く、おれおれと連呼するが聞こえなければ意味はないだろう]
(@33) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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ふぅん、俺と勝負してみたいのか?
[>>137 円の言葉に答えると、にやりと笑みを浮かべた。 勝負、良い言葉だ。 身体が奥から熱くなる。
気付けば温かな風が吹いていたかもしれない]
俺の名は国谷利右衛門信綱だ "速いさん"じゃない
[白栖の言葉に付け加えてフルネームを答えると、円の頭にも手を伸ばして撫でようとした]
(@34) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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走るのは、好きか?
[>>138 何か言いとどめた風の円に問い掛け、返答を待った]
(@35) 2013/09/04(Wed) 00時半頃
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フッ――
[>>153 困った様子の白栖を見て、眉根を下げるが伝える手段がないのではこの場ではどうすることもできはしない]
また後で逢いに行く――待っていてくれ
[その言葉も伝わることはないだろう。 ただ、円の耳に入っていれば或いは……。
伝え終われば立ち上がり、皿を持ってふらりふらりと部屋を出て行った]
(@40) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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―廊下―
[廊下に出て見れば談話室の方が何やら騒がしい。 面白い出来事が起こっているのだが、今は食事を先にしたかった。
ご飯くらいは静かな場所で食べたいものだが、さて――]
屋根の上かな?
[確か病沢の部屋、ベランダに梯子があった気がする。
宙を浮く皿は、てんてんと階段を上っていった]
(@42) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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―二階の廊下―
ふぅん、わからん
[ピカタの皿を持って病沢の部屋の前で立ち尽くしていた。 普段は気付いたら屋上にいるものなのだが、どうにも鍵のかかった扉を開けることができなかった。 "いつも"はどうしていただろうか]
わかんないな
[最速の男は結論を出すのも速かった。 踵を返すと今度は階段を下りていく。
目指すのはグリーンカーテンで覆われた縁側]
(@44) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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―103号室の縁側―
[玄関から外に出て、ぐるりと庭に回って目的の場所へと向かう。 到着すれば腰を下ろし、パーカーのポケットからラムネを取り出すと隣に置いた。 膝の上にピカタの乗った皿を置き、箸で割と力ずくに一口大に分けると、口に運ぶ]
ん〜、旨い! やっぱニルねーさんのご飯は旨いな
[上機嫌でピカタを食べていき、皿が空になればラムネを手に取った。 中に詰っているのは青い色のビー玉。 赤い色はどうにも苦手だった。
キャップを取り、ゴムを外して飲み口にセット!]
(@46) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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フッ、この瞬間が極上に愉悦!
[一気にキャップを押し込めば、パーカーの中で揺られていたラムネは勢い良く噴き出した。
急いで飲み口に口をつければ、ラムネの泡は勢いよく口の中に入ってくる]
ンゴフッ! ゴホッ!
[あまりに勢いが良すぎて鼻から出てしまった]
ふぅ……夏だな
[夏も少しずつ終わりを迎え、秋へと差し迫っていくことだろう。 目の前の朝顔たちもやがては枯れて種子を残していく。
国谷は夏が好きだった。 理由は良く覚えていない]
(@48) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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―回想:102号室に居た頃―
はーい
[>>189 ニルねーさんの言葉にぱたぱたと相手いる方の手を振った。 国谷は言われたことはちゃんとする性格だった。 それは育ちのこともあるのだろう。
洗われた食器は大抵は雑談室に忘れられていることも多かったが今回は――*]
(@49) 2013/09/04(Wed) 08時頃
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―103号室縁側―
[ラムネを飲み干すと、コンと音を立てて木目の板の上に置く]
ふぅ……
[何度かげっぷをして炭酸を吐き出すと、ごろりと窓に背を預けた。 食後すぐには動くことはないことにしていた。 その時間は思考の時間。 いつもはどうすればもっと速くなるかを考えていたが、今日は違った]
(@50) 2013/09/04(Wed) 08時頃
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[どうにも自分は人とは違うらしい。 速いのは当然としても、自分のことが認識できない人も居るようだった。 それはまるで幽霊のように――]
ふぅん、バカバカしい
[足も有る、浮いてもいない、"物をすり抜けることもない"。 そんな自分が幽霊と言えるだろうか]
(@51) 2013/09/04(Wed) 08時頃
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[ごろり――身体を横に倒すとあるべきはずの抵抗はなく身体が横に落ちていく。 それは朝と同じく、窓に鍵が掛っていないことから起こったこと]
フン――ッ
[腹筋に力を入れて耐えると、後ろを振り向いた。 窓は軽く開いており、まるで中へ入るように誘われているかの様。 白栖の翠の瞳を思い出せば、皿とラムネの瓶を持って身体は自然と中に入っていた]
お邪魔するよ
[申し訳程度に、聞こえぬ声で詫びを入れながら]
(@52) 2013/09/04(Wed) 08時頃
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―103号室―
[部屋の中の様子は今朝と変わらない。 床の上に置かれた珈琲カップとライチゼリーが乗っていた皿を見つけると、それも一緒に手に取った]
ほら、物も持てるじゃないか
[幽霊なら掴めないだろうと自問する。 流しに食器を持っていき、洗い物をすると水きりに食器を並べた。 流れる水に触れられないことはない。 手を拭けばタオルは軽く湿り気を帯びる。
それに幽霊なら……国谷が世界で一番速いことを認められずに死んだことになる]
それはないな
[断言]
(@53) 2013/09/04(Wed) 08時半頃
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[朝やり取りに使ったメモを分かりやすいように部屋の真ん中に置き、黒の線を走らせた]
『買い物に行ってくる 国谷』
[それだけ記すと、部屋を見回した。 白栖黎湖はどの様なものが好きなのだろうか。 考えてみればジャニスや源蔵以外の人と意思疎通するのは久方ぶりのことだった]
ふぅん、何が良いかなー
[自分はきっと今、楽しんでいるのだろう。 国谷が窓から出ていくのと、>>196 白栖が部屋の鍵を開けるのは同時くらいだったろうか**]
(@54) 2013/09/04(Wed) 08時半頃
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―わかば荘への帰路―
ふぅん、こんなものか?
[買い物は至って順調だった……気がする。 それは手に持つ籠が証明しているだろう。
籠は病室で入院患者のベッドサイドにある台に置かれているおみやげの果物の詰め合わせが入れられているようなものだった。 中にはメロンやリンゴ、巨峰が詰められておりどれも美味しそうに見える。 その果物の上にいくつかの包装された箱が乗せられていた]
(@56) 2013/09/04(Wed) 13時頃
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[何を買ったかは良く覚えてはいない。 気付いた時には薄い財布の厚みが零になっていた。
レシートもなく、果物以外は全て闇……いや、箱の中]
……フッ、覚えていないくらい夢中とはな
[恋は盲目というが、本当のようだ**]
(@57) 2013/09/04(Wed) 13時頃
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―回想:102号室でのこと―
[>>228 悩み、>>229 絞り出された円の答えににんまりとした笑みを浮かべた]
俺も好きだぜ
[そこだけ聞けば別の意味に聞こえるかもしれない言葉を口にしながら、また円の頭を軽く撫でた]
速くなるのに一番必要なのは、走ることが好きなことだ 俺はそう考えてる。
[くすりくすりと楽しそうに笑い声をあげる。 まさか年上の頭を撫でているとは知る由もない]
今度一緒に走ろうぜ
[最後にぽんと頭を撫で、部屋を出ていった**]
(@70) 2013/09/04(Wed) 22時半頃
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―わかば荘:庭―
[国谷が抱えた荷物はふわふわと宙を移動する。 玄関に向かわずに庭へ直行、目当ての部屋はそう遠くはない]
喜んでくれるか…………ッ
[>>#0 目の前に現れた三毛猫と女の姿に足を止める。 国谷を見る瞳は酷く冷たいものだった。 その姿に――]
――ッ!
[頭痛がして、頭を押さえた]
(@73) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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……お前、前に逢ったことがあるな
[>>#2 その声に、にやりと笑みを浮かべる]
そう、俺の大切なものは走ることだ でもお前は俺に追いつけなかった
[そう、あの時も、こう言った――]
"奪いたければ、追いついてみろ"
[その言葉に女の亡霊は冷笑を浮かべる。 女の瞳は他者を見下すモノ。
見下したまま、三毛猫と女は姿を消した。 まるで、奪うモノなど残っていないとでも言うように――]
(@74) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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……あれが噂の幽霊か?
[姿の消えた一人と一匹に肩を竦めながら、国谷は再び歩きだした]
(@75) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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