人狼議事


64 さよならのひとつまえ

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【人】 測量士 ティソ

 ………

[あぁ、ほんとうに。
ほんとうにこれが最後なんだ、と。

思ってしまった。

歪む視界に広がるのは、空の青とは程遠い、ブルーシートの青色。
滴る雫を利一のせいにして、袖で拭う。
枕にしていたパーカーで拭う。

顔を、覆う。

パーカーのポケットから滑り落ちたスマートフォンが、太腿で跳ねる。]

 ……まばたきしては、 みんなをみてる、……

[パーカーで覆ったせいか、妙に震えた歌声は43(0..100)x1程の音程を伴って。]

(351) 2014/03/26(Wed) 02時頃

ティソは、まだ暫くは、顔を上げられそうにない。**

2014/03/26(Wed) 02時半頃


測量士 ティソは、メモを貼った。

2014/03/26(Wed) 02時半頃


【人】 測量士 ティソ

[硬い生地のパーカーで、何度か顔を拭う。
俯いたままパーカーを羽織り、フードを目深に被る。]

 ……平気だよ、夜更かしは得意だから
 利一こそ、夜更かししすぎて明日寝過ごさないようにね?

[それは、一年と半年前の自分を思い出してか。
見送ってほしい、見送らないでいて欲しい。
この2つの思いを、かつての日に先輩も抱いていたのだろうか。
歩み去る背中に、口元だけで、笑んでみせた。

落ちたスマートフォンを拾い上げると同時、メールの着信がひとつ。
暗い画面に映り込む自分の顔がなかなかに酷くて、かき消すようにスイッチを入れる。
フードの下、一瞬だけ瞳は丸く開かれて。
それからそっと笑めば、返信文を作成する。]

 ……顔、洗ってくる、

[その場にいる者にはそう述べて、桜餅のパックを片手に立ち上がる。
パーカーのポケットの中、キャラメルの箱が音を立てた。*]

(389) 2014/03/26(Wed) 09時頃

【人】 測量士 ティソ

[送信と同時、濡れた前髪の上からフードを被る。
流水で冷えたとはいえ、すぐに消せる痕跡でもないだろう。

ブルーシートの方をちらりと見て、少しだけ外を見てくると告げればそのまま外へと出ていくだろう。
春の陽気はフード越しにも十分に感じられる。

寧ろ、色の濃いフードでは熱を吸って熱いくらいだ。
周りに人がいないことを確認し、フードを脱げば掌でぱたぱたと顔に空気扇ぐ。]

 ……裏手の、団地、

[そのうちに通いなれたスーパーの傍まで来れば、ぐるりと道を迂回する。
団地の存在は知っていた、けれど、わざわざ公園まで足を運ぶことなんてなかった。
三年間、長いようで短くて。
色々と慣れた気になっていたのに、知らない事がまだまだあって。

公園に辿り着けば、フードを被りなおして二者の姿を探す。]

(402) 2014/03/26(Wed) 13時頃

【人】 測量士 ティソ

− 団地公園>>404 −

 どこの不審者かと思った

[マスクにメガネ、軍手と揃ったその姿に述べたのは、率直な感想。
とはいえ、決してパーカーをずらさない自分も似たようなものか。

怜二の姿もそこにあれば、掌を軽く振った。]

 歩けなかったら流石に病院行くって、

 ……寮出てくの、遅らせられたかなぁ、

[なんてね、と冗談めかして軽く笑う。
小ぶりな桜餅が四つ入ったパック―― 一つは道中で食べたので中身は三つ――を軽く持ち上げれば、どこかで座って食べようと促した。**]

(405) 2014/03/26(Wed) 13時頃

【人】 測量士 ティソ

−日没後−屋上−

[花見が散会となったのは何時頃だったか。
片付けの最中、ブルーシートをそのまま借りられるかと頼み、屋上へ運び込む。
召集のメールは簡素なもの。
シリウスが顔を覗かせる夕闇の中、花見の残りの団子を口に咥えながら、ビニールシートを広げていく。

夜とはいえ、街灯の邪魔はある。
月だって、昇っている。
だから、とても美しい星空とは、到底呼べないだろう。

日が落ちる。闇が広がる。

冬の大三角の頂点の一つ、小さく輝く星を見つけて、作業の手を止めた。]

 ………よし、

[パーカーの袖を捲り、気合を入れるべく、一声。
ブルーシートの準備が終わるまで、あと少し。*]

(412) 2014/03/26(Wed) 18時半頃

測量士 ティソは、メモを貼った。

2014/03/26(Wed) 18時半頃


【人】 測量士 ティソ

− 昼−団地公園 − 

[群れる猫たちにナンバリングがされているとは知らず、適当な一匹の前にしゃがみ込み、そろりと手を伸ばす。
柔らかな毛並みと耳と暖かさを堪能するように、わしゃわしゃとその頭部を撫で、撫で、撫でて。
逃げない猫を抱き上げていれば、丞のくしゃみが耳に届く。]

 ……アレルギー?

[ガスマスクではないとはいえ、十分に不審者な姿への問い掛けは一つ。]

 赤ずきんちゃんっていうか、青ずきんちゃんっていうか、……紺ずきん?
 まぁ、何色ずきんだろうと狼さんは食べないでしょ、大丈夫大丈夫、

[そんな風に、指摘されても自らフードをを外そうとはしなかっただろう。>>413
フード越しでないと、涙腺が緩みそうで。

抱いていた猫に、ちいさくじゃあねと告げ、立ち上がれば示されたベンチの方に向かった。]

(422) 2014/03/26(Wed) 19時頃

【人】 測量士 ティソ

[ベンチに向かう途中、裾を引かれれば、一度足を止める。
その指摘に、何よりも気にしたのはフードの丈だった。]

 ……そうかな、秋に買ったんだけど、

[身長伸びたかな、と、誤魔化すように笑う。
ポケットの中、増えた重みにはまだ気付かない。

ベンチに腰かけ、パックを開けば一つを口に咥え、丞に、怜二に勧めるように差し出した。
断られても無理矢理に押し付けただろう、俺の桜餅が食えんのか。

今日何個目かになる桜餅をぺろりと平らげれば、ベンチの背に凭れてまた、空を見上げる。
ずり落ちかけたフードを正して、口を半開きにして。]

 ……あったかいねぇ

[口から出るのはそんな、曖昧な言葉。
日差しが妙に眩しくて、目を細める。]

(423) 2014/03/26(Wed) 19時頃

【人】 測量士 ティソ

 うぃ、宗介だよ

[丞に次いで、こちらに気付いたらしい怜二に笑いかけ、パックを持っていない方の手を軽く振る。]

 猫見にきた
 ……懐こいねぇ、ここの猫

 餌はないよー、これは俺達のだから、駄目だよー

[最も、猫に桜餅というのが良いのか悪いのかもわからないが。
怜二に桜餅を押し付け、ベンチへ向かう。

空を見上げていた視線が、猫の傍から離れない怜二の背の方へと向いて。]

 ……怜二もこっち来ればいいじゃんー
 皆で食べようよー

[既に食べ終わった自分の事は棚に上げて、ベンチの空いた箇所を軽く拳で叩く。
こん、と、木製のベンチは軽い音を立てた。]

(428) 2014/03/26(Wed) 19時半頃

【人】 測量士 ティソ

[8分19秒の旅を終え、頬に触れた陽光が顔を照らす。
一番近い恒星とは、朝までの、暫しの別れとなる。
朝になれば、暫しの別れとなる。]

 ん、

[フード越し、呼ばれた名前に視線を上げる。>>433
端的に告げられた言葉、示されるフードにゆっくりと瞬いて。
空を見上げるように顔を上げ、両の手でフードを下ろす。
色素の薄い髪が、揺れた。]

 ……一日、終わるなぁ、
 もっとのんびりできるかと思ったけど、あっという間だったな、
 なんか、色々、あっという間だった

[呟く言葉は、きっと、自分に向けて。]

 猫、見れて良かった

[ありがとね、と、丞と怜二を交互に見れば、フードの遮りのない顔で笑った。]

(445) 2014/03/26(Wed) 20時頃

【人】 測量士 ティソ

[丞が一枚を描き終えるまで、隣の席を怜二に勧め続けていただろう。>>434
その背中が踵を返そうとしていても、同様に。>>439

それでも彼が帰りたがるのならば、そこまで強く止めはしない。
引き留められたとしても、告げる事は一緒だった。]

 今日、夜、天体観測するから
 新月じゃないけど、星を見るから

 怜二もよかったら、来て、……詳細は後で、メールするから

[二年の夏、降り注ぐ流星群の元に、怜二の姿があったことを、覚えていたから。

そんな風に天体観測への勧誘の言葉を述べたのは、どんなタイミングだったか。
フードの袖ごと、掌を握りしめた。]

(446) 2014/03/26(Wed) 20時頃

【人】 測量士 ティソ

 そ、猫見に来た
 あと天体観測の勧誘

[付け足しに思われるかもしれないけれど、強ち間違ってはいない。
怜二の問いにそう答えれば、背を押す丞に便乗する様に腕を片手で掴み、>>447ベンチの方へと引く。]

 んー、ちょっと変なとこ怪我してる以外は無事
 すごい健康体で巣立ちますよー

[バスが少々不安ではあるが、そこは耐えるしかないだろう。
そこまで過酷な旅にならないことを、信じたい。

そうこうしている間にも、丞のペンは動いていく。
出来上がった絵を見せられ、少しだけ眉を寄せた。>>449]

 ……俺、こんなつねりたくなる顔してない

[唇を尖らせ、わざとらしく不平を漏らすが、すぐにその表情も解けるか。
ありがと、と小さく呟き、彼が許可したのならばスマートフォンでそのイラストを撮影させてもらう。
写真に保護をかけながら、フードを被りなおした。]

(467) 2014/03/26(Wed) 21時頃

【人】 測量士 ティソ

 うん、じゃぁ、またね

[公園を去る丞に、常通りの笑顔で再開の挨拶を。>>452
実際、その再開は直ぐに果たされるのだろう。
けれど、その次は。

たった三文字のその言葉の重みが、じわりと染みる。

そうして、唇で笑みを形作れば、怜二の方に顔を向ける。]

 ……怜二はタイムカプセル、いいの?

[間に合わなくなるよ、と、首を傾げて問う。
どこからか、擦り寄ってきた猫の姿に、その場にしゃがみ込み、頭を撫でて。]

 ……いいなーおまえはー
 昼もごろごろできて、……ずっとここにいられて

[丞のイラストではないけれど、猫になれたらよかったのに、なんて。]

(468) 2014/03/26(Wed) 21時頃

【人】 測量士 ティソ

− 夕方−団地公園>>472 −

 手紙とか、……何かそういうのは?

 っても、俺も何も用意できなかったけどねぇ

[殆ど荷物は送ってしまったのだ、後は天球儀を、タオルに包んで鞄に突っ込むだけ。
小さいサイズの雑貨とはいえ、流石にクッキー缶には入るまい。
星座早見もまた、同様に。

手紙を書く気には、やはり、なれなかった。
10年後の自分の姿と言うものが、あまりにもおぼろげだったから。
想像したくなかった、とも言えるのかもしれない。]

 ……そりゃ、ね
 俺だって完璧超人じゃないんだもの

 寂しいし、辛いし、……なんかもう、わけわかんないよ

[どうしたらいいんだろうねぇ、と、怜二を見上げて笑う。]

(487) 2014/03/26(Wed) 21時頃

【人】 測量士 ティソ

 ……ん、んー
 待って、ちょっとまって、もう少し、

[一匹の猫を撫でていれば、わらわらと寄ってくるその他の猫。
一匹ずつを最低一撫ではして、よし、と一声。
フードの毛を払いながら立ち上がれば、行こう、と促す。]

 ……そういや、キャラメルあるよ、キャラメル
 怜二食べる?

[歩く最中、そんな事を話しかけながらポケットに手を突っ込む。
指先に触れたのは、手のひらサイズの小箱と、もう一つ。>>414]


 ……増えた

[唖然とした表情で、呟く。*]

(491) 2014/03/26(Wed) 21時半頃

【人】 測量士 ティソ

− 夜−屋上 −

[残っていた団子の最後の一串を口に運ぶ。
ビニールシートの隅、ゴミ袋用にと確保しておいたビニール袋に、それらのごみをひとまとめにした。

設営と言っても簡単なものだ、ビニールシートを大きく広げ、四隅に重石を乗せる。
それが自分の靴だったり、鞄だったりは様々だけれど。

設営準備と称して、何かを整理する時間が欲しかったのかもしれない。
鞄からそれ用に購入してあった懐中電灯を取り出せば、スイッチを入れる。

真っ直ぐに伸びた光は、夜空に突き刺さる。
空は高すぎて指し棒が届かないから、今日の講座にはこれを使うつもりだった。

照らした先に輝くのは、こいぬ座β、星名はゴメイザ。
アラビア語で、涙に濡れた瞳の意味を持つ星。

誕生花があるように、誕生星もあるわけで。
そんな星の星言葉を思い出せば、少しだけ自嘲した。*]

(503) 2014/03/26(Wed) 21時半頃

【人】 測量士 ティソ

− 夕方−団地公園>>497 −

 ……そうだねぇ、結構、わかんなくなってる
 覚悟はしてたんだけど、……してたから今でいられるのかな

 ……寂しい、辛いって泣いてる姿を覚えられたらたまらないからねぇ

[だから怜二も忘れてね、と付け加える。
屈む背と、此方を覗き込む瞳と。
色素の薄い瞳は一瞬だけその瞳を見つめて、それから直ぐに、逸れて。]

 あるけど、いい、……今、言う必要は多分、ないし
 言ってもただの、自己満だから
 今満足して、全部ぶち壊すくらいなら、十年後に笑う方を取るよ、俺は

[これからもきっと、必要はない。
ほんの小さな恋心も、きっといつか、思い出になる。
十年後、作った口実を果たしに、再開すればいい。

十年もきっと、あっという間だけれど。]

(513) 2014/03/26(Wed) 21時半頃

【人】 測量士 ティソ

 ……っていうか、食べ物あれば俺が来るみたいな認識の奴、ぜったいいたよね
 俺別にそこまで日中食って、……食って、るかなぁ……

[現に今も、キャラメルを頬張っているわけで。
増えた菓子とをポケットに戻し、軽く握り締めた。

夕焼けが辺りを満たす。
青かった空を赤く、そして藍色に染めていく。

下校中、幾度か見た景色ではあるのだけれど。]

 ……見納めだー!

[吹っ切れたように一言叫べば、フードを脱ぐ。
どこぞの青春漫画よろしく競争しようと言いたかったけれど、負傷部位のせいで上手く走れなかった。**]

(514) 2014/03/26(Wed) 21時半頃

【人】 測量士 ティソ

− 夜−屋上>>511 −

 だってそんな直ぐ来ると思わなかったし
 勝手に来た利一が悪い、防寒対策してなかったのも利一が悪い、はい解決!

[懐中電灯の電源を切れば、シートの上に上がるように促す。
机の上に放置していたのは、昨日環から貰ったものだ。
中のグミ菓子の袋を開け、一つを口に含めば利一に中を勧める。
期間限定のそれは、独特の酸っぱさがある。

唇を軽く窄め、見上げる利一につられるように、空を見上げる。
一等星の輝く空、取り出した眼鏡をかければ、二等星くらいまでならくっきりと見えるようになるか。]

 見えるよ、こいぬ座β
 俺の誕生星ー

[そう言って星を指さすが、利一が気付かぬようなら片手に懐中電灯を持ち、該当箇所を照らす。]

 こっちの明るいのが仔犬の尾っぽ
 で、こっちね、β

(518) 2014/03/26(Wed) 22時頃

【人】 測量士 ティソ

− 夜−屋上>>530 −

 全部利一のせいってした方が、主に俺が穏便になるかなって
 ……これめっちゃ酸いね

[もごもごと、酸味の残る口内を、持ち込んでいた緑茶のペットボトルで洗う。
真っ直ぐに伸びる白の一直線。
それでも見辛いようならば、赤縁の眼鏡を手渡すだろう。
星を見るときだけ、と、忠告して。

見上げた空は、降りそうな程からはほど遠い。]

 あんま生まれた日と、その日見える星は関係ないよ
 俺かに座だけど、かに座そこにいるし

 ……さそり座、あれって秋生まれの星座だけど、夏の星座なんだよ
 オリオンは冬にいばるけど、さそり座が見えてきたら隠れちゃうの

[そう言いながら、次々と光の先は星を指す。
少しでも星を覚えておこうと、瞳の中に星を映す。]

(537) 2014/03/26(Wed) 22時半頃

【人】 測量士 ティソ

 元祖すもも味

[パッケージの文字をそのまま読み上げる。
一口目に慣れてしまえば二口目からはペースがあがる。
むぐむぐと、口の中でグミを転がして。]

 8月、……待って、調べる
 流石に俺365日覚えてない

[そう告げて、日付を確認すればスマートフォンで調べる。
あぁ、と一つ呟き、星は暗闇を指す。

視力が良ければ、或いはもう少し辺りが暗ければ見えたかもしれない。
北斗七星から、然程離れない距離。]

 おおぐま座の足、タニア・アウストラリス、……三等星だからすごい見辛い

 ……見える?俺は裸眼じゃ見えない

[あのあたり、と、アバウトな位置を光は照らした。]

(550) 2014/03/26(Wed) 22時半頃

【人】 測量士 ティソ

[皆が遅い、という声に、僅か肩を揺らして笑う。]

 ……利一が早く来すぎたんじゃない?
 どしたの、なんか張り切ってる?

 ……張り切っても、星は逃げないよ

[ゆっくりでよかったのに、と、穏やかに。

懐中電灯のスイッチを切れば、寝転がる。
患部が圧されて、また、小さな声で痛い、と零した。]

(552) 2014/03/26(Wed) 22時半頃

【人】 測量士 ティソ

 もっと田舎の方とか、暗いところとか、
 そういうとこなら多分、見えるよ

 三等星どころじゃなくて、もっともっと小さい星も多分、見える

[やっぱり天体観測は夏だなぁ、と、細かな砂をばら撒いたような天の川に思いを馳せる。
細かな星がきらきらひかって、本当に一つの川のようになって。
ミルクの粒に例えた気持ちが、よくわかって。]

 じゃぁ、張り切ってないのに一番乗りだった利一にはグミをあげよう
 遠慮なく受け取りたまえ

[利一の心中を、察することはできない。
自分が堪えるのに、精一杯だから。

そんな風にしていれば、丞や頼児が屋上へやってくるのだろう。
上がってきた面々に、ブルーシートの上を勧めた。]

(577) 2014/03/26(Wed) 23時頃

【人】 測量士 ティソ

うぃー
 準備出来てるから適当にすわッ

[すわッ。

利政の声に体を起こして振り返れば、顔面に飛来する、馴染みのチョコが菓子の詰め合わせ。>>578
もちろん受け止められる筈がなく、一度顔面をクッション代わりにしてビニールシートの上に落ちた。
その中身が何であるかを確認すると同時、詰め合わせと利政の顔を交互に見て、]

 ……かっ、……金は、やらんぞ……

[抱え込み、主張するのはとてもみみっちい事。
そんな風に変に振り切ろうとするのは、少しでもこの空気を紛らわせようとしてか。]

 ……利政、グミ食べる?

[そんな風に差し出すグミは、やはり元祖すもも味。]

(594) 2014/03/26(Wed) 23時半頃

【人】 測量士 ティソ

 説明は、ある程度揃ってから始めようか
 ほら、俺、喋りだしたら止まらないから

[ダイアモンドを、という声に立ち上がり、懐中電灯を手に取ればスイッチを入れる。

オリオンをなぞる、という声に、光の一筋は三連星を撫でた。
それは、きっと頼児の指先よりもずっと確かになぞっただろう。

力強い光を持ってしても、オリオンには届かないのだけれど。]

 ……シリウスはねぇ、こっち
 今年は惑星が綺麗だから、一等星でも霞んじゃうんだよね

 近くにいるほうがやっぱり、輝いて見えるから

[長旅の末に、やっとやってきた光だというのに、こんなにも呆気無く抜かれてしまう。
空を見上げ、苦笑した。] 

(595) 2014/03/26(Wed) 23時半頃

【人】 測量士 ティソ

 ちょ、写真は事務所通してくださいー

[写真、という智明に冗談めかして掌を向ける。
気分はパパラッチに囲まれる有名人だ。
同室、の言葉に利一の顔をちらとみて、小さく頷く。]

 しかも、そこの丞は去年の同室だし、そっちの頼児は一昨年同室なんだよね
 ……あっ、これはもしかしてあれか、三人で俺の恥ずかしい話しちゃう感じか!?

 やめてよ、俺恥ずかしい人生しか送ってないから!

[どうなんだ、と、かつての同室者達と現同室者とに視線をやる
隅へと走る智明の背を苦笑しながら見送る。

カメラを向けられれば、できる限りの笑顔を見せただろう。]

(598) 2014/03/26(Wed) 23時半頃

【人】 測量士 ティソ

 よっ、 ……呼びましたっけぇ……?
 俺ちょっと、そんな前のことは覚えてない、っていうか、

[というか何故、そんなに覚えているのだ。

残念な事に丞の語る言葉達の殆どが、というか全部に身に覚えがあるので、何も反論ができない。
半開きになった口が力無く開閉し、代わりに頬に血が昇る。]

 や、  やめ
 ……それは俺読めない新聞だよね!?

[読めたらいいのかという話ではないが。
しかし智明の手にかかれば本当に自分の残念エピソードが紙面で踊りそうだ。>>609

ツーショットの言葉に、いいよーと軽く返す。]

 星が映ればいいんだけどね、
 光が小さすぎるから、機材が別にいるんだよねぇ

[いつか、そのあたりの機材も揃えたいものだと、星空を見上げ、呟く。]

(614) 2014/03/27(Thu) 00時頃

【人】 測量士 ティソ

[そうして。

参加する、と、メールの返信をくれた者達がある程度集まれば、ブルーシートの中央に立ち、わざとらしく咳払いをする。
見上げた夜空は高い、星も、この地域にしては綺麗に見えている。
懐中電灯のスイッチを入れ、天上を真っ直ぐ指して。]

 まずは、東西南北の確認から、始めるねー

[そんな、基礎的なことから、天体講座は始まるだろう。

専門的な用語はあまり使わないように心がけながら、ひとつひとつ、星を指す。
冬の大三角形。
冬のダイアモンド。
北斗七星と、その側にひっそりと輝くアルコルの存在。

兄が死して尚、共にいることを望んだ双子の話。
大神の妻の嫉妬に充てられ、熊へと変えられた娘とその息子の話。
女神の怒りに触れ、鹿へと変えられてしまった主人を噛み殺した猟犬の話。
そしてお馴染みの、蠍を恐れる巨人の話。
愛憎渦巻く、妙に人間臭い神々の話。]

(615) 2014/03/27(Thu) 00時頃

【人】 測量士 ティソ

 結構、「結局ゼウスが悪いんだろ」って話が多くて、……

 ……後は、……あとは、何かな、
 何、だろう、

 えっと、思い出すから、ちょっと待ってね?えっとー……、

[次の言葉を探す。
言葉を途切れさせる前に、次の話を。

話しておかないと、だって。
次にみんなで星を見ることなんて、ないから。

だから、沢山、話して。]

 ………、

[話さないと、いけないのに。]

(617) 2014/03/27(Thu) 00時頃

【人】 測量士 ティソ

 あとは、そうだな、

 ……今年は、……星の……観測ポイント、っていうのかな、
 そういうのが、結構あって、

[けど、もうこの場所では見られなくて。]

 4月なったら、火星が二年ぶりくらいに、最接近して、

[けど、もう自分は遠い地にいて。]

 次の、流星群も、 ……4月に、こと座が、
 ……でも、……今年は、あんま、見られないだろうって、

 5月の、みずがめ座が、……ゴールデンウィーク、だから、……

[話すことが、未来に偏る。
今の星空で語れることがなくなれば、自然とそうなることは、予測できただろう。
スイッチを落とした懐中電灯を、腹の前で握りしめる。
声が震えるのを、堪える。]

(637) 2014/03/27(Thu) 00時半頃

ティソは、ススムの小声は、自らの声に紛れて届かない。

2014/03/27(Thu) 00時半頃


【人】 測量士 ティソ

[堪えていたものが溢れると、星に向けていた瞳を固く閉じたと同時。]

 ……はぇ、

[丞の声に応じるには、間の抜けたすぎた音が、漏れた。>>646
その手に握られているのがクラッカーだと理解するよりも先に、弾ける音。
弾みで零れた数粒の涙は、抱き寄せる利一の肩口に落ちる。>>653

呆気にとられたように、瞬く度に落ちる涙。
はらはらと舞う星形の紙吹雪の中、耳に届く利一の声に、くしゃりと顔を歪めた。]

 ……ばか利一
 なんでお前が先に泣くの、……主役差し置いてんじゃねーよ、ばか

[肩口に押し付けられる目元。
その柔らかな癖毛を、くしゃりと掻き混ぜる。]

 ……っくそ、ばか、 ばか、……ばーか、……

[子供じみた悪態も、そのうちに、泣き声に掻き消える。]

(664) 2014/03/27(Thu) 01時頃

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