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108 Persona外典−影の海・月の影−
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オスカーは、アカリとショコラの頭をなでくりまわしてる。もふもふもふもふもふ。
十六夜 2015/02/26(Thu) 08時半頃
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─2月某日─
〜♪ よし、新設ギルドの準備完了。 後は、サムにセンパイに、皆をせんの… …みす。布教していくだけの簡単なお仕事。
[その日久々にパソコンでネトゲを立ち上げていた。 以前、満月の夜の会話を切掛けに、丁度ギルドを新設していた最中]
でも、流石にギルド名が「PERSONA」はまんますぎ… …
… アカリ?
[キッチンの方から、妙な叫び声。明に何か起きたかと駆けつけてみると。
キッチンには、ふたつのおいしそうなチョコでコーティングされた…]
(3) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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[二色のチョコを浴びて凄い事になってる好きな子に和んだ>>2。
… … … … … …何この可愛い妖精…。 …あの日を忘れずこっそり作ってくれてる…。 …しかも俺、イチゴとミルク好きなのまで押さえ済み。 滑って事故ってどんがらがっしゃんしてるけど、この光景だけでも十分満腹だよアカリ。 美味しそうなイチゴチョコが、アカリの白い肌や髪にべたついてるのも凄い美味しそう。やっぱり日本人は日の丸印だよね…。 いや然し男としては寧ろ邪魔だなイチゴチョコ…いかん落ち着け大塚麻夜、それは流石にアウト… …あ…でもこのチョコ勿体無いし、アカリに失礼してほんのちょっと、ご賞味させて戴けませんかね、本当にちょっと… 舌先だけでいいから!]
(4) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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… … … … はは、大丈夫?アカリ。拭くの手伝う。
[実質数秒、然し男としては凄く長い葛藤を経てはみたけど。 結局そこまで大胆な変態にはなれず、ただ助け起こすために明に手を差し出したのだった…]
(5) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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…う、うん。速く着替えてきな…?
[そして明が部屋へと慌しく向かうのを見送ってキッチンで]
… … … … 。 … …。
[明の服についていたイチゴチョコが、手に付着していた]
… … … … うん。 甘くておいしい。
[こっそりと舐めとったチョコが、普段のチョコより美味しかった]
(11) 十六夜 2015/02/26(Thu) 22時頃
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― 後日 ―
ありがとう、アカリ。 また今度、お返し楽しみにしてて。
[ピンク色の女の子したハート型。それを自分が受け取る日が来るなんて。 そんな感無量になりながら、もうすぐ訪れるホワイトデーに何を渡すかを考え出していた**]
(12) 十六夜 2015/02/26(Thu) 22時頃
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― 満月の夜 終結後 ―
[繁華街での戦い。人々を襲うシャドウを馨一と明が駆逐していた。 出来る援護をして、やがて少しずつシャドウが減ったある時、異界は解除される]
… … … 今までとはなんだか雰囲気が違う … …。
… … … 終わった … … のかな … …。
アカリ! ケーイチ!
[その場にいた皆が気付くだろう。恐らく、戦いは終わった。 シャドウの海がこれからどうなるのかはわからないが、確実なのは]
(19) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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… … … 帰ろう。
[帰ってくる。漸く、満月の戦いを終えた日常が、たぶん*]
(20) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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― 崇神総合病院 ―
[翌日。厳密には戦いを終えた日の昼前。 流石に言い訳が苦しすぎる、胸から左腕の傷に如何した言い訳をしようかと悩みながら、病院に訪れたのだが]
… … … … …解せんね。まさか総スルーで入院なんて。 なんだか、病院中が混乱してる感じ?
[訪れた病院では、ろくな事情確認もされずに入院措置を取られた。 然し、以前の最初の満月でも少し苦労したと云うのに、何故だろう]
(23) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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[廊下は走らない、を半分違反しつつある早歩きの医師を何とか捕まえて]
… … … あの … …今日、ココどうしました。 なんか、慌しいというか…
… … … え?
… … … … …昏睡状態の入院患者が… …一気に… …?
[慌しく再び廊下へ去っていく医師を後に。 その瞳はハッキリと驚愕に見開かれていて]
(24) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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[…ピピッ。 戦いの中残されたペルソナ使い達に そのメールはすぐさまに届けられただろう]
(25) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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------------------------------------------------ From:MAYA To:ペルソナ使い各位 件名:崇神総合病院より
こちらマヤより。ただいま入院に成功した。
おきた。 みんながおきた。 病院が混乱して凄い状態になってる ------------------------------------------------
(26) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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―崇神病院 xxx号室―
[その日の診察と薬を受けた後、ぼんやりと左腕を眺めていた。 基本絶対安静にしろと云われた為、まだ外出は不許可らしい]
… … …あ 。 アカリ。 うん、大丈夫なのかな。 でも読んでた本ももう読み返しちゃったし。
…怨男コミック、四巻以降出てないとか勘弁…
[明るい表情で、病室へ見舞いに来てくれた明に苦笑して返した。暇は否定できない。 馨一に今貸せ、と頼んだ本は、結局、あの11月の満月から四、五ヶ月越しに果たされる結果となってた。が、所詮コミックはすぐに読み終わるのだ]
(28) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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目は眩しくない? まだ寒いけど、これから春夏、暖かくなるからね。
…そういえばアカリ、帽子とか被らないの? いや、唯の質問だけど…。
[彼女の手にあるノートに右手で触れる。 学校の?そう思いながら明に視線を向ける]
(29) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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オスカーは、寝る皆はおやすみ…ともふもふなでなで
十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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[そんな事を訊いてからふと気付いた。なんだか変だ。 明が俺の名前を呼ぶ、「麻夜」って響きとなんだか…]
… … … … っ!!? え、おまっ!?
[ガタッ、派手をベッドが荒げて、身体は後ずさる様に、ベッドの凭れへ。 壁に後ろ手を突く様な体勢で、表情を引き攣らせているその情けない格好は、さぞ『彼女』には面白かろう]
(36) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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… … …え… … ? そ、そう? うん。考えてみればアカリ、いつもフードだから。 やっぱり、春物のそういう帽子とか可愛くて似合いそうだな…
… ってそうじゃなくて!!
… … … … 説明してもらってもいい?
[何がどうしてこうなってるのか。 じと。と恨みがましそうな瞳で、『彼女』を見返した]
(37) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[考える仕草がやけに様になってる。続く説明に瞳を瞬かせて]
… … …嗚呼。なる、ほど?
… … …うん。良い事、だよね。 話し合えて、受け入れて、それが出来てるのは。 でも、そう、なんだ?
[あの夜の言葉が契機になり、確実に良い変化は違いないけど。 なかなか理解が追い付かず、疑問系になっていた]
(44) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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あっ、ありがと…。
[何だか毒気抜けた感じがする。素直にノートを受け取り、彼女を見る]
…うわ、すご。これ全部アカリが? …字が綺麗なのは知ってたけど、内容丁寧…。
[渡されたノートを右手で広げると、そこには想像通りの綺麗な字でびっしりと書き綴られた授業内容のまとめ。 その量や内容、纏め方の工夫にも、明の努力が窺えた]
(45) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[数秒見てから、そ、と伸ばした右手を彼女の頭へと]
…ありがと。それで此処まで来てくれたんだ。
…なんか、そうしてると。 アカリの姉みたい、だな。
[実際には明の心なのだから彼女本人だろうが、或いは別の人間として扱われたがるかも知れない。 然しあの時と比べて、何処か棘の抜けた『彼女』をみて、くす、と笑みが零れていた]
(46) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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…はは…コレは別口。 寝ちゃったアカリを助けてくれた分。
[顔がすこし近づいた。頭を撫でる為に近づいたから尚更]
…うん。わか ん?
[何をくれるつもりなのかと首を傾けた。何も持って為さそうだが]
ぷれぜん … …
(52) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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… … … んっ … … っ !?
(53) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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[甘くて少し温かい月の香りみたいなそれが、始めての味だった。
太陽の光を浴びない明の、何処か心が落ち着いて眠くなる様な。 顔がひどく近く、そして次第に赤みを帯びる好きな女の子の表情。 何をしているのかと気付いたのは、固まりきったまましっかりと1秒は経過した後]
(54) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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… … … … なっ … なにし … … …。
[キスなんて始めてで、意識の処理限界を超えた顔がかあ、と赤くなり]
… … … … … … … … アカ … … リ … …?
[唇を離して、混乱した後で、気付いた、何だか『彼女』とは様子が違う。 顔を赤くして、緊張してる様に目を閉じて震えているのは、まさか…。
…実は二回目である事なんて、知らなかった…]
(55) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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[突然の事で混乱していた頭も、逆に明の、そう。『彼女』からキスの直前に交代したんだろう、明のしどろもどろな弁明をみていると次第に治まる。
勿論、大塚麻夜は男として、そういう事態を望まない訳では断じてない。 好きな女の子とキス。以前述べた通り、それで喜ばないのは、浮気しない彼女持ちか、仙人か、BL要員だ。
だから、と云うワケでも無いけど。 慌てて混乱して、少し涙目でしっちゃかめっちゃかな弁明をしている明が心底可愛く思えて]
(57) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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… … …アカリ、ほら眼。 それと… …。
[右手を伸ばして、明の瞳に滲んでる涙を指で掬う。 そして落ち着かせる為に、明の掌に伸ばしたと思われた時。 くっ、と掌に繋いだ右手で明の身体を引き寄せて]
(58) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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[触れる様に軽いキス]
(59) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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… … … … …ゴメンね? でも好き**
(60) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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― 崇神総合病院 xxx号室『櫻井 智晶』 ―
[後日。ケガの安静が解け、退院を許可された日。 挨拶も兼ねて、覚醒した昏睡患者、つまりあの満月の戦いでシャドウに呑まれたペルソナ使いの病室を訪れていた]
… … …本当に良かった。 俺は…てっきりもう…。
…あ…今更だと思うけど、桜屋の爺さんと婆さん元気付けな? …俺も今度、快癒祝いに店いくから。
…それじゃあ…俺今日で退院なんだ。チアキ、また。
[覚醒したうちのひとり、チアキの経過も順調な様子だ。 元々彼は、影を喰われたのが雑魚であるのも影響してか、予後も比較的良好そうに見えた]
(77) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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― 病院内 面会受付 ―
[巡理は既に目覚めていただろうか、或いは昏睡のままだろうか。 もうひとりの昏睡患者。つまり下部翔子と云うあの幼い少女の顔もついでに拝んでおこう、と気が向いたのだが]
… … … …え? 退院済み? …親、よくこんな速くにゆるし…え…?
… … …大丈夫…かな…
[下部翔子は、既に退院済み。しかも家庭状況が余り芳しくない具合なのまで把握して、表情を顰めた。 あの少女は、正直マトモに知る相手でもないが、最悪寄る辺が無い、それも幼い子供、と云うのは、アカリの事があるだけに、心配を覚えて。 暇があれば行方を調べてみようかな、と考えながら、久方ぶりの帰路に至った]
(78) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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― 更に後日 崇神高校1−B ―
[退院後、包帯も向こう暫くはとれない状態で登校を果たした。 以前のケガと云い今回と云いも含めて。 何処が源か知らないが、どうやら、発覚したらしい。自分と明の関係が]
… … …え… …うん。放っとけなくて。 …俺んちに誘っ… いてえ!
…殴んな…いたい…。 …後…なんでそこの女子ハンカチかんで…
[妖精ちゃんの人気を正直舐めていた。嫉妬剥きだしの公開処刑も格や。 つまり、知らぬ内に同居状態の挙句、現在に至っては、所謂恋人関係に発展して。 歓迎された訳だ。それはもう熱烈に]
(83) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[いい加減に痛い。あとうざい。 されるがままにされていたのをやめて、そろそろ振り払おうかと思い]
… … お前らいいかげ … … え おは …
[平然と、普段通りの挨拶を背中から交わされ、振り向くと]
… … … … … … … え … …
… … … … リ … … … … えっ … … … …?
[そこにいたのは。友達。目の前で失くした、大事な人。 幸川立季。彼が生きて、登校して、普通に挨拶する。 その姿をみたとき、頭の中が白くなって。 蒼褪める表情は隠せていただろうか]
(84) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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… … … … … あ … … …おは… よ … … 。
… … なん … …。
[なんで、生きている。怖くてそう問いきれなかった]
… … … … おれ … ケガ … やっぱ悪いから …
ほけんし … … やっぱ … そうたい … …。
[結局、辛うじて返せたのは拙い挨拶だけで、酷く怪訝な表情を立季はしてたとおもう>>72。 だけどそんな立季の事も、その教室にいたろう明の事も気に出来ず、逃げ出す様に教室を辞して]
(85) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[廊下に出て、校舎を出て、運動場の木陰までよろよろ歩いていくと]
… … … なんで いきて なん 。 だって… … …俺… ちゃんと… 。 … …とめた… … …けした… …。
[木にぶつける額や表情は、蒼褪めて、変な位に冷たい汗が出ていた]
… … …じゃあ… また俺 … もっかい … … りつ … …
[まだ、終わらないのか。確実にもう終わったと考えられていたのに。 マトモな思考も出来なくなり、いやな想像ばかりして胃が異物感を覚えて]
(86) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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… … … … … うっ … …ぐ、うぇ っ。
[また再び、友達をこの手で消す必要があるのか。そんな想像までしてしまうと…。 …結局、マトモな授業も受けずに早退した。 …暫くは登校も出来そうにない…*]
(87) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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―後日 大塚家―
[まだ傷が癒えてない。考えてたより辛かった。 そんな言い訳で、学校や家族を誤魔化しつつ数日、部屋に篭りがちに為っていた]
… … … … … … … アカリ …?
[軽く三度のノック。続いて投げられた言葉に、扉を開けた]
… … … … … やっぱ 顔ひどい?
… … … ごめんアカリ、変な心配かけて。 …後…ノートも。
[流石にアカリに過剰な心配は掛けたくない。そんな空元気か強がりか、それが普通の受け答え程度は可能にさせていたけど。 同じ家で暮らす間柄だ。明らかに目減りしてる食事量や、口数の少なさで、どうしてもバレるのが、辛い所だった]
(98) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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…はは…ううん…ありがと。
…俺……アカリが今いなきゃ……限界だったかも…。
[明の手を取り、力無いがほんの少しだけ薄く笑みを作った]
…情けないけど…こうやってアカリに心配されてるだけでもね… …結構…安定剤なったり……。
… … …外。出た方がいいんだろうね。 …でも…リツキにあうの…ちょっと怖かったり…。
[明が沈んでいると、何とかしないと行けないと思って。 そういう心が少しずつ心を整理させてるが、まだ少し足りないけど]
(102) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時頃
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… … … … …じゃあ。 外だけ 出るか な。
[沈み部屋に篭るのも、大切な恋人に心配させるのも、数日過ぎれば少し取り戻せたという事か。 その日、漸く片方だけは受け入れる事にした]
…明日から土日だろ? 何処かいく?
繁華街でも桜屋でもいいし。 花河センパイのとこか…あ…シモベショーコ探すのもありか…
[実際に、外の空気を吸わなければ、心が沈んでいく。 それに気付けるのは間違いなく此処に明がいるからだろう。 もし彼女がいなければ、深みの底まで下手すれば沈みかねないと想像すると、今ここに明がいてくれる事そのものに感謝して]
(103) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時頃
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[そうだ、怖いんだ。自分は。リツキに会うのが。 真実を確かめて、再びリツキを手に掛けなければいけないのが]
… … …そうだね。…何処がいい…? …やっぱり買い物とかしたいならはんかが… …
[変わる。その言葉に首を傾げたが、半分は理解が追い付いた]
… … … ん? … …
… … … どうしたんだ、スガ … …
[何の用事で、『彼女』は話をしたがったのだろう。 そう考えて、妙に不機嫌な視線を浮かべた、『スガミ』に声を掛けようとして]
(112) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … … …ぶっ… いたあ!?
え!? スガ … … … え … … …
[別に父親には殴られ慣れてる。だが。 顔を殴りぬく曇りないストレートは、明の腕に拠る物とは思えない程、重い。
余計な物が全部霧散して混乱した頭で、そして呆然とする。 違う、『スガミ』ではない。この腕は、その鋭い覇気と言葉は…]
(113) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[ふと呆然状態から立ち戻ると、明が、不安そうに自分を見上げていた]
… … … … … …あ アカリ。
… … … … … …センパイの時といいメグリの時といい。 ね もしかしたらさ、アカリ。 俺、怒られなきゃダメな奴なのかも…
[明が失踪した公園での時も花河の叱咤が無いと如何すれば良いかわからなくなりそうだった。 明を助ける為にスガミと向きあった時も、神社で巡理に反発したあの言葉があればこそだった]
(114) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … …余計な考え なんかすっ飛んだ… …
イロイロと…。 … …殴られて考えてみたら…。 もう選択は選んだ後なんだから。
…今更…怖がる事も逃げる事も…今までが無駄になるし…
… … … … …それより… … …さ… …
[殴られてひりひりする頬を右手で押さえながら。 何だか悩みも毒気も抜けた、意外そうな表情で明と視線を合わせて]
(115) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … … …喋れたんだね… …アイツ…。
[頬が痛くて濡れタオルが欲しい、後それから。 明に護身術を仕込んでみようかな、そんな他愛も無い事を無意識に考えられていた]
(116) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[初対面の時点から、無骨な武人、な体でいたものだから。 白状すると、明のペルソナと云う事は、あの見た目で性別が女の子(だろう)な事も中々の驚きなのだけど。それを云うとまた殴られそうなので口を噤んでおいた]
… … … …そうだね。 折角だから息抜きする。
… …ありがと、アカリ。たぶん、もう大丈夫。
[そう、右手で明の髪をかきあげて額に口付けながら。 発散が必要なら、腕が完治した後にでもクロノスと仕合でもするかと考えて。 やがて外出の算段をする頃には、随分と元通りになっていた*]
(122) 十六夜 2015/02/28(Sat) 02時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 02時半頃
オスカーは、さあ新生リア充二組目の流れに正座待機 アカリ膝上ぽふん
十六夜 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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― 桜屋 ―
[時期的には昏睡していたペルソナ使い達が快復し、自分もリツキとの問題が解決された後まで飛んで…。 智晶からの招待に応じて、桜屋の食堂に久々に足を踏み入れる事となる>>131]
… … …チアキ… 料理できるの?
…俺が云うのもなんだけど… …チアキ、俺と同類で結構脳き… …なんでも
[店の隅側、カウンター席の一番奥に座りながら、随分楽しそうな様子のチアキにぽつりと。 店の中心に席取り宴会の真ん中に、なんて柄じゃないし、昔通っていた頃は、このカウンター端が指定席なのだ]
(164) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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…とりあえず… 裏スガ29番肉肉特盛倍率丼っ 。
…勿論チアキもオーダー義務付け…
[もう少し長ければ呪文の詠唱みたいなオーダーだけど 桜屋裏メニュー、特盛肉丼。そのボリュームたるや数人前は余裕越。 完食できたら人間として何かが成長しそうだとか、胃が酷い事になるとか、噂はあるが、基本完食など普通はできない]
(165) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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…チアキは食べきれるかな… …?
[但し、宴会で皆と食べる余力も残せる例外がここに存在はしたけれども…]
(166) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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― ED... 崇神霊園 ―
… …どう?この帽子 悪くないチョイスだろ。 アカリの白い髪に絶対似合うと思うね。 妖精なんて人気はダテじゃないんだから。
[石棚の上になみなみ注がれた神酒が風にゆられる]
…そもそもオッサン… アカリは女の子なんだから、可愛い帽子とかあるべき。 フードも乙だけど、オッサンの感性のままじゃ女の子はダメだって。
[煙がたゆたう。風の向く方角に押し寄せられて]
…ほんっと、色々重要な事教え損ねやがって…
(170) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[…崇神市南部にある、崇神霊園…。
線香と神酒の香りが薄く、物言わぬ石達が立ち並ぶ。 柄杓から水が流れている墓の刻みには、『楠家之墓』。 但し、直系にあたる恋人の姿は此処にない。
あの11月の満月からこちら、漸く楠家の仏の扱いも落ち着いて。 南部の霊園にある墓、或いは別な場所にもまた墓があるのかも知れないが。 今日は三月の丁度半ば。買い物帰りにひとりで此処に訪れた。 秘密の話もあるから、恋人には此処に来ることは内緒だった]
(171) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…墓石ぶんなぐったら、俺の手が痛いだけだよね…。
…最初に出逢った時のアカリ…知ってる? ひとりは危険だからなんて、女の子が夜道ほっつき歩いて… …教室同じだけの…ロクに話した事無い男、家に連れ込もうとしてたんだぞ…。
…んのやろうてめえ…。 警察の娘が無防備なんて、どんな箱入り教育だよ。 アカリは女の子で、オッサンみたいな野郎じゃないの。わかる…?
あの時、アカリのケータイでオッサンの顔出てきた時の俺の気持ち。 思わず眼剥いたよ?>>1:186 …まだアカリには言い損ねてるけどさ。知り合い、て。
[墓石の下に眠る男は殴れない、だからその代わりに。 心持ち強く、ぎゅぎゅぎゅ、とタオルを押し付ける様にして墓石を拭いた]
(172) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … …オッサン…俺、アカリの母さんの事、聞いた…。
[ぎゅぎゅ…、墓石を拭くタオルが止まって、ぽつりと呟かれた]
…知ってた…? …奥さんが自殺した理由とか… …アカリがずっと後悔してたとか…
…何か俺は…オッサンは知ってた…気もするんだよね…
[複雑な所もあろうけどさ…、そう肩を竦めて献花の向きを整えた。 陽射しも悪くない、程よく日向をあびて花がゆれてる]
(173) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…それに…あの日の満月で…オッサンが死んだのは…
… … … … … … 。
…糸の結界。 アカリが口にしてた言葉。 スガミやクロノスの生まれや暴走と。
… … … 推測する材料はあるにはあるけど … …。
関係ナイね。そこは。
(174) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…どちらにしてもアカリの罪悪感は簡単に消えない。
それはアカリの心の問題だから。 俺は口先だけで安易に赦す事も断罪する事もする気はない。
…けどね?アカリの心は… 関係アルんだよ。
だから俺はこの先もアカリを独りにする気はないし。 何が起きても、意地でも独りになんかさせない。
アカリが悩むなら、俺はその隣で手を握るつもり。
…だから…
(175) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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もうアカリは、俺が貰ったからね。オッサン。
[強い風が吹き出した中、墓石をじっと見据えた]
生まれが特別だろうと、普通と違う辛さがあろうと。 それでも、お前が大事にしてきたアカリ。
後は俺が守るし泣かせないから、心配するな。
… … …娘取られて悔しかったら殴ってミロ… 。
[冗談でそう口にしたその次の時、梢が喚いて]
(176) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … … …わぷっ…!
[突然吹いた突風に、髪を頬を叩かれた]
… … … …今のは… どっち?安心できないのか、悔しいのか。
[挑発しておいて、恨みがましく墓石を睨んで。 そして買い物袋を片手に、墓を去ろうとして]
(177) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … あ そだ。伝え損ねてた。
[振り向いて、忘れ物もない墓石の前に戻り]
… …中二の頃、俺に云ったでしょ。 十年後、もう八年後?
…まだ高校も大学も出てからの話ではあるけど…。 …進路の気が向いたら、考えといてあげるよ。
…お前の部下になる事さ…クスノキのオッサン。
[あの時斜に構えた中学生に道のひとつを示して>>2:244。 そして何の為に使うべきか、力の探し方を教えたひとりの警察官に>>2:245。 揺れる神酒と線香の香りを後に残して、今度こそ去って行った]
(178) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[… … …大塚家、自宅に帰り付いた時、その目にした恋人の姿に笑みを零して]
…アカリ。 はい、これ。
お返し、何がいいか考えてたんだけど。 これ、ホワイトデーの贈り物。
[買い物袋を開いて、その白く綺麗な髪の上に乗せたのは。 木漏れ日に包まれた春が似合う様な、花飾りが鏤められた帽子]
(180) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[見立て通り可愛く映えた。満足して、右手は恋人の頭に伸ばされて]
…ただいま。 今日のごはんって何にする?
[毎日ある、普通で何気ない、けど彼女が求めた物の様に。 笑う日、怒る日、悩む日、重ねる度に沢山出来ていく思い出を想いながら。 今ある、誰より大好きな女の子の頭を撫でていた*]
(181) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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― 南部 幸川家前 ―
[時間はそう程なくに遡る。訪れる家。 あの一月の日以来、無意識に寄り付く事もなくした場所]
… … …大丈夫。
まだ怖い。でも怖くない。 …変な感じ。
[ぐ、と右手にする物を握る手に力が篭る。緊張はしている。 それでも、逃げてはいられない、そう背中を叩かれたから。 何が出て来ても、そう、逃げない、と心に覚悟を決めて呼び鈴を押すその顔には。
フレームが酷く損傷していた、赤い伊達眼鏡]
(202) 十六夜 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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[扉を開いた先にいたのは、変わりもしない友達の姿。 眼鏡の所在を気にしてる所が、何処かおかしくて口元が綻びそうで]
… … … … … …なんだろ。返し物…?
… … …前から言おうと考えてたけどさ…。 … … …赤のフレームて、ちょいと微妙じゃない? 普通に、銀とか黒で良いと思うんだけど… … … 。
[上手く笑い辛い、そんな微妙な表情で、赤縁の眼鏡を外した]
(210) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時頃
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… … …リツキ… … … は … …
[シャドウなの、それとも本当の … …]
… … … … … … … 。
推理小説、何が好き… … …だったけ… … …。
[聞こうとしたけど、かすかに乾いた喉が出したのは、そんな関係の無い話]
(211) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時頃
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… … … …あ… …いや… … … … …そんな事じゃ… …なく…
[逃げない、向き合う、そう決めても、どうしても口が渇く]
… … …あぁそうだっけ。 …小五郎に… …ホームズに… …まぁベターだよね…
…はは… … …いや…それは対して…関係ないけどさ…
[いえない、聞けない、口にしようとしたら伝えたい事が]
(215) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[だけど気付かれてか、す、と刃が滑る様に問いは来る]
… … … … … … … …。 … … … … … … … …。
… … … …リツキ… … …は… …。
… …いま ここにいる… … …?
[震える声の中で、被るのは、友達の影を穿つ瞬間に聴こえた言葉>>4:363。 もう、何処にも友達である幸川立季はいない。それが深く胸に響いた言葉と]
(216) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[そんな質問はどう聞いても、意図が滅裂になってる。
だけど、黒い霧と化して、満月の風に浚われて。 ひと粒も掴む事できないまま、受け止めた腕の中でなくした冷たい体温は生々しくて。
例え本当の立季がどれだけ自分との記憶を大事にしていたとしても。 友達、親友だと云う思いと裏腹に…
表情が俯いて肩が少し震えた気がした]
(217) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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… … … …俺… … …リツキの友達で…いいのかな…
[失くす前に、消す前に、引止めも気付きも出来なかったのに]
(218) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[あの日、立季を失くしてから思い続けていた。 本当は、友達なんて口にしても、そんな資格ないかも知れない。
幾ら言葉で綴ろうが、立季の思いも知らず、既に友達はいなく、いたのはその影である事にも気付きもせず。
シャドウとの戦いが続いたから。 アカリを助けなければいけないから。 だからあの時はその思いを脇に置いていれた。
だけど、あの時から心に沈み続けていた後悔は、失くした友達の姿を見た瞬間に、噴出して>>4:376。
…違う。本当に怖いのは、友達をまた消さないといけないかも知れない以上に。 この手で消して、思いを踏みにじり、そうした友達にどんな顔で会えばいいかわからなかったから]
(225) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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… … … … …あ… …それじゃ… リツキ は。
[だけど、今この目の前にいる存在は。 自分以外の自分がいる、今此処にいる。 失くしたと思われたものが、確かにまだ、此処にある]
(226) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[だから、友人だと、そう彼の肯定が耳から心臓に落ちた時]
… … …っ … …あ… … …ぅあ… … …
[抜け殻を残す事も赦されず、感情をぶつける物も無かったあの時とは違う。 押し殺そうとしながら泣いた声を、そうする必要はもうなくて。 それをぶつける友達は、確かに今ここにいるから]
(227) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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… ぅああっ あぁぁあああうあああっっ!!
[始めてと思える位に声をあげて涙を零しながら。 何をしたかと云えば、泣きながら立季に殴り掛かっていた。 肩口や腕、比較すると対して痛くない場所に、全然力も入らない腕で]
…りつ… き …っ… ごめ ごめ…ん…っ !!
[友達への謝罪と怒りと、それから確かな喜びと。 感情が掻き混ぜられて何をしているのか混乱しながらでも。 その腕が力なく友達を殴ったら、確かに温度を感じられる。 だから力なくても、感情が滅茶苦茶でも、腕を伸ばして、殴って、それで触れようとした。 友達が生きてる、その温度を]
(228) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[殴る腕が止まったのは、背中に感じた、掌の温度。 服の裾を掴むみたいに、服の襟元を握り締めて、両手が離せなくなる]
… … … … … …そ… …だよね…
… … …リツキは… … … …ほっとくとひとりですぐどっかいくから…
… …みまも… … … …っ見張り役とか必要だし…!
[意地の悪い笑みで、表情を下から覗き込まれている事に気付いて。 離した腕でぐっ、と顔をすり潰す様に拭って、顔に残るのは目元が赤いだけ]
(234) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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… … …だから… …はぐれたら…動かず待ってて…
… … …俺… … …ちゃんと…追いかけるから…。
[あの時とは違う形で、より、望んだ形で。まだ今の彼には解らないかも知れないけれど]
大体、ホームズが留守でワトソンだけじゃ。 迷宮入りの事件ばっかりでどうしようもないんだ。
…ワトソンは探偵じゃないし!
[…医者のワトソンは、その日に、慣れない探偵業を廃業した**]
(235) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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― その後春先 幸川家 ―
…もう俺達も二年だけど。 そういえばリツキは進路… … あ、それより。
[その後、二年生に進級した春の季節、友達の家を訪れていた時。 思い出した様に、何かの黒い表紙の本を取り出して]
… …はい… これ、前にリツキが落とした本。
… …記憶にないなら…とりあえず貰っといて… 。
[渡した本は、記憶がまだ戻らなければ不思議な感覚を引き起こすだろう。 だがその周りや、その後、友達のすぐ近くで覚えある少女の姿を見掛け出して、また新しい縁が繋がるのは、また別の話**]
(236) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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