28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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[幼い頃、母親は裕に女の子の洋服を着せて 写真を撮るのが趣味だった。 童顔で可憐な容姿を持つ母に似て、 裕はまるで女児のように愛らしい顔立ちをしていた。
可愛らしいドールを集めて、手作りの洋服を着せて 同じ趣味の仲間にお披露目をして楽しむ。 そんな趣味を持つ母だったから、 女っぽい容姿の息子に少女の格好をさせたのも ほんの他愛ない戯れだったのだろう。
それがまさか、 後の裕の性癖に影響を及ぼすなんて きっと、予想もしていない。]
(38) 2013/09/03(Tue) 02時半頃
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[実際、小学校、中学校と進学するにつれ、 少し華奢で中性的な顔立ちは相変わらずだったけれど 変わった趣味を持つこともなく、 裕は真っ当な男の子としての道を歩んでいた。
ある時、母親がアルバム整理と称して 過去の写真を広げているのを、 ──偶然、見てしまうまでは。]
(39) 2013/09/03(Tue) 02時半頃
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[真っ白いレースを重ねて作った ひらひらふわふわと揺れるワンピースを着て 長く伸ばした髪にリボンを飾り カメラに向かって無垢な笑顔を見せる、幼い自分。]
それを見た瞬間、裕の胸の奥で 何かがキュ、と甘く疼いた。
女の格好をした写真なんて 恥ずかしいから広げるなと母親には頼み、 すぐにしまわせた、 けれど。
自分でも気が付かないうちに、 裕の手は、写真の一枚を抜き取り、 そっと、学生鞄に忍ばせていた。]
(40) 2013/09/03(Tue) 02時半頃
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[それから、だ。 裕が時々、自室で化粧をしてみるようになったのは。
鏡に映った自分は、まるで本当の女の子のようで ずっと鏡を見つめていると、ドキドキした。
そのうち化粧だけでなく、 女性の洋服も買ってみることにした。 たくさん買ってはしまう場所に困るので、一着だけ。
洋服の次は、子供の頃伸ばしていたような、長い髪。 自前の髪は、もうそこまで伸ばせないので、 通販でウィッグを購入した。
すべてを身につけて、再び鏡の前に立った時、 そこに、越智裕という少年はいなかった。]
(41) 2013/09/03(Tue) 02時半頃
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[自分だけが会える、
鏡の中の少女──。
それを他の人にも見て貰いたくなるまで そう時間はかからなかった。]
(42) 2013/09/03(Tue) 03時頃
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[中学を卒業して高校に入学し、 何食わぬ顔をして仲間たちと過ごす毎日。
少女に会えるのは、 鍵のかかった自室の中でだけ。
どこか満たされぬものを感じながらの日々を変えたのは 友人が聞いて来た、あるアパートの噂。]
(43) 2013/09/03(Tue) 03時頃
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[変わったアパートがあると言う。
不便だけれど、見晴らしが良くて、 街中からは離れているからひと気は少なくて、 それでいて建物は小洒落ていて、リフォームも自由。
隣が墓地になっていて、 そのせいか、不思議な声が聞こえたり 物が勝手に動いていたりするという、 曰くつきの物件だそうだ。
肝試しに行くか? と、一緒に話を聞いた友人は笑って言った。 この年頃の男女は、こうした怪奇現象に目がない。
けれど、裕が注目したのは、別のポイント。
そのアパートの管理人は、 どんな事情の者だろうと、 深く詮索せず、受け入れてくれるのだと言う。]
(45) 2013/09/03(Tue) 03時頃
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[そのアパートの名前は、『わかば荘』。
そこなら──。 もしかしたら──。
鏡の中から出て来れない、“少女”の自分を 誰かに、見てもらえるのではないか──。
期待に胸膨らませた裕が、 驚くほどの熱意で両親を説得するまでに それから、さほどの時間は掛からなかった。]
(46) 2013/09/03(Tue) 03時頃
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[ただ──裕は一つ失念していた。
高校から通えない距離ではないわかば荘に、 同じ高校の生徒が住んでいる、可能性を。**]
(47) 2013/09/03(Tue) 03時頃
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[夏休みの終わりは間もなく。
12時の鐘が鳴れば、 シンデレラの魔法は解ける。
学校と、わかば荘との 二重生活は送れない。
白栖黎湖という生徒が 二つの空間を繋げてしまう。
新学期を目前に、裕は懊悩の中にいた。]
(62) 2013/09/03(Tue) 19時半頃
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[──まぁ、それはひとまず置いておく。]
誰か、勝手に部屋に出入りしてるひとがいるのかな。
[今はそれより、濡れた浴室の謎を解き明かすのが先決だ。
鏡の中の少女から目を反らし、洗面所のドアを見る。]
鍵を持っているのは、わたしだけ──
[管理人なら自由に出入り出来るだろうけれど、 あの人が、そんなことをするだろうか?]
(64) 2013/09/03(Tue) 19時半頃
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うーん……………………。
[長い沈黙。
考えても答えは出ない。]
誰かに聞いてみるか……。
[他にも自分と同じように 部屋に侵入された人がいるかもしれない。
うん、と頷き、 鏡の前でウィッグのずれがないか確認して部屋を出た。]
(65) 2013/09/03(Tue) 19時半頃
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[廊下に出て、しばし迷う。
どこへ行こうか。 誰に聞こうか。
突然尋ねて行っても迷惑がらずに 話を聞いてくれそうなひとは誰か。]
…───、
[ふわり。
浮かんで、消える。 あのひとの顔。
微かに頬が赤くなる。]
(67) 2013/09/03(Tue) 20時頃
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─204号室前─
[別に、顔が見たくて行くわけじゃない。]
……────。
[不法侵入者がいるかもしれないと、 警告した方がいいから。
自分の部屋に誰かが入ったのが容姿のせいなら きっと彼女も、危ないから。
理由があるから、突然尋ねて行ってもおかしくはない。
……よね?]
(77) 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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[尻窄まりになる思考を奮い立たせるのは 不安と、心配と、すこしの(?)邪な想い。
きっと、これは、 チャンス──なのだ。
自分に言い聞かせて、そのひとの部屋へ向かった。]
(82) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[ピーーーン
ポーーーン。
呼び鈴を押して、待つ。 無意識に握り拳を作って、ドアの前でじっと待つ。]
(83) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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──────…… 、
[返事は───ない。]
……。
[もう一度。
ピーーーン
ポーーーン。]
(84) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[やはり、返事は、ない。]
……────〜 ッ
[知らぬ間に止まっていた息を、どっと吐く。
どうやら彼女は、いない、らしい。]
(87) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[葉がしおれるように、眉がへにょりと下がった。]
……どっか行ってるのかな。
[いつもは部屋にいることが多いのに、 珍しいな、と思う。
なんだか、とてもがっかりして、 そのひとの部屋のドアの前で踵を返す。]
(89) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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─一階廊下─
[睨みつけるようにチャイムを見ていたせいで 猫が廊下を空中浮遊しているのに気付かなかったのは 裕にとっては僥倖と呼ぶほかない。
気付いていたら、パニクって、 窓を割って逃げ出そうとしていたかもしれないから。
裕には見えないし感じられないものが、 102号室の扉を開けて>>@18中へ入ると その瞬間だけ、まるでドアが開いているかのように 部屋の中の物音が聞こえて来た。]
……ん、
[なにやら、102号室が騒がし──い?]
(93) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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…………
[感じた複数の気配に首を傾げて 102号室のドアに目をやった時には、 もう、声や物音は聞こえなくなっていて。
裕は不思議そうに、首を傾げる。]
あ。
[それより、誰かがわかば荘へやって来たようだ。]
(95) 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[見えたのは、談話室へ入って行く福原の背中と、 少し遅れて彼女のあとを歩く、金髪の男の子>>@16。
二人に遅れて玄関をくぐってやって来たのは 小学生くらいの男の子>>@22だろうか。]
……──こんにちは?
[誰だろう。と思いながら、身についた礼儀が よどみない挨拶をするりと口に上らせた。]
(100) 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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[>>98男の子に声を掛けたのと、 植頭に声を掛けられたのと、
どちらが先だったろう。
初めて見る男の子の顔を、 不躾にならない程度の間じっと見てから、 振り返って植頭に挨拶をする。]
あ……こんにちは植頭さん。
[見知った大人の登場にほっと緊張を緩ませて ほわりと笑いながら軽く膝を曲げて淑女の挨拶。
これはここへ来てから身につけた仕草。]
(105) 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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[礼儀正しいと言ってくれる植頭に、 裕の頬は嬉しそうに綻ぶ。
可愛い。 と言われるのも 礼儀正しい。 と褒められるのも
どちらも同じくらいに嬉しいのだ。
見慣れぬ顔の男の子を気にしつつも ややあって植頭の方へ歩み寄る。
少し見上げる形で植頭と視線を合わせ──]
……ひぇ!?
[>>112訊かれたことに、 瞬時に頬を赤く染めて、素っ頓狂な返事をした。]
(113) 2013/09/03(Tue) 23時頃
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ポーチュラカは、初見にも植頭にしたのと同じ挨拶をし、出てゆく姿を見送った。
2013/09/03(Tue) 23時頃
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うん、そうだよ。 先月越して来たばっかりで、まだ一ヶ月経ってないけどね?
[>>@27緊張している気配の少年に 植頭に近寄る前の裕は、その緊張をほぐすように 少し膝を屈めてにこりと笑いかける。]
(120) 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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[少年の通う小学校は、 裕の実家から高校までの通学路の途中にある。
グレーのブレザーとスラックスを身につけて 普通の高校生のように友達とじゃれあいながら歩く裕の姿を 彼も何度か見たことがあったかもしれない。
宝生のことを尋ねられたときには、 植頭にみっともなく取り乱す声を聞かれた羞恥で 裕の顔は赤く染まっていたけれど、 両手を頬にあてて熱を冷ましながら少年を振り返り]
ごめんね、わたしもわからないの。 あなたは宝生さんのお部屋、知ってるの?
わからなかったら案内してあげようか?
[と、訊いた。]
(125) 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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あ、うぅん──…、 その……、 嫌なことって言うか、 わたし、あの時、混乱してて──、 とても取り乱してしまって、みんなに迷惑、かけたから。
ちょっと、恥ずかしいなって、思って……。
わたし、実は猫が苦手で──…。 遠くなら平気なんだけど、 急に目の前に飛び出して来たりすると、怖くて、 すこし、パニックになっちゃうんです……。
[>>122苦笑浮かべる植頭には、 えへ、とすこしバツが悪そうに笑う。]
…──ありがとう、ございます。 困った、こと───…、 あ、じゃあ、
その、すこし、相談したいことがあるので、 この後、お時間いただいてもいいですか?
(129) 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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[侵入者がいる可能性について、 話すなら、年の近い女の子と思っていたけれど それは話しやすさを優先したからで。
年輩の、頼れる大人が話を聞いてくれるとあって 裕は素直に甘えることにした。]
(135) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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まもるくんって言うんだ。 わたしは、おち ゆたか。
裕だよ。
[男の子みたいでしょう? と笑う声に、一抹の自虐。
おそらく、誰にも気が付かれない程度の。]
ミ、
[その名を聞いて、一瞬顔が戯画めいて強張るけれど]
……ッ、 そ、そっか。 うん、行ってらっしゃい。
[目の前にいるわけでなし。 落ち着け落ち着け、と呪文のように心のなかで唱えて 少年明智を見送った。]
(140) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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わたし、珈琲はブラック派、なんです。
[>>141快諾してくれた植頭に、 秘密をもうひとつ打ち明けて、笑う。]
はい、 あの、 じゃあ、それまで談話室で待ってます。
戻ったら、教えてもらえますか?
(143) 2013/09/04(Wed) 00時頃
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[ 幸せだね、ミィは ]
(151) 2013/09/04(Wed) 00時半頃
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[植頭が呟いた一言は、 妙に印象的に、裕の耳に残った。]
(152) 2013/09/04(Wed) 00時半頃
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[101号室へ向かう明智を見送り、 玄関へ向かう植頭を見送り、 膨らみのないまっ平らな左胸にそっと拳をあてて。
なにか考えこむように、唇の内側をやわく噛む。]
────。
[けれど、今はそれ以上何も得られるものはなく、 無駄な思考を放棄して、談話室へと入った。]
(156) 2013/09/04(Wed) 00時半頃
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──────……。
[談話室を開けた途端、 聞こえた声>>@37に、フリーズする。]
(158) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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ポーチュラカは、ドアを開けたまま硬直している。
2013/09/04(Wed) 01時頃
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福原さん、
[人間の雄、飼うんですか?]
────。
[脳裏に浮かべた文字を、 言葉にすることは出来なかった。]
(161) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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……、ぁ
こ、 こんにちは……。
[福原に視線で促され、 福原のペット(?)に手で挨拶され、 絞りだすように挨拶を返す。]
(164) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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[女子大生と、女子大生に飼われる男。
レディコミにでもありそうな関係は 思春期の男子高校生にとっては、 いささか刺激が強すぎる。
とても見てはいけないものを見ているようで わずかに俯きがちに、赤らんだ頬を下向けて 二人のいる位置を回避するように視線を迂回させ、 談話室にいるもう一人の住人を見た。]
(168) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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[もう一人の住人──病沢エリは、 どう見ても人間の男である福原のペット(?)に、 犬猫に与えるように平皿でミルクを与えていて。
もう、裕は何をどうしていいのかわからなくなって そのままドアを閉めて逃げ出したくなった。]
(171) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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[いつまでもドアを開けっ放しにしていると 冷気が逃げて行ってしまい、せっかくの冷房が無駄になる。
仕方なくおずおずと中へ進み、 誰からも離れた位置に、所在なげに立る。]
わたしは、多分、壊れてはいない、……かと……。
え、 あー……えぇ、と
さすがに、その── 子? 人? を、飼うのは 宝生さんでも難しいんじゃ、ない、でしょうか──…。
[>>172福原の問いにはなんと答えたものか。
情けない顔で、素直な感想をもらす。]
(176) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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ポーチュラカは、猫(汗)の低い鳴き声を聞き、頬をひくりとさせた。
2013/09/04(Wed) 01時半頃
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[会話を盗み聞きするつもりはないけれど 同じ部屋にいればおのずと話し声も届く。]
にんげんふぜん。
[人間不全。
音が、頭の中で文字となって像を結ぶ。]
(181) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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[あぁ、それはまるで──…
男の癖に女の格好をして法悦に浸る、 己のことではないのだろうか?**]
(184) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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─談話室─
[ものおもう、ぼんやりとした視線。 裕の心はここにあらじと顔に書いてあったけれど 福原の一言でぎょっとして現実に引き戻された。]
そ
[れは、さすがに、危ないんじゃないか。
一人暮らしの女の部屋の鍵を 得体の知れない若い男に渡すなんて──。>>186
合鍵でも作られたらどうするんだろう。 くりっとした目を福原に向けて、小綺麗な顔を見つめる。]
(210) 2013/09/04(Wed) 11時頃
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───〜〜…、
[けれど言葉はまたも音にならず、 空気と少量の唾液と共に裕の胃に飲み込まれた。]
(211) 2013/09/04(Wed) 11時頃
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[える、と名乗った男は、 裕から見てあまり無害そうではなかった。
いかにも今風の、バンドでもやっていそうな容姿。 遊びに慣れていそうでもある。
名前は本当にペットじみていて、本名か冗談かわからない。
会ったばかりの男を住処まで連れて来て、 鍵を渡して部屋にあげる。
というのは、つまり──ソウイウコトなのだろうか?]
(212) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[越して来てひと月と経たない裕には まだ福原のひととなりまでは掴めていない。
もしかしたら、こうしたことはよくあるのかもしれない。 だったら、自分が口を挟むことではない。
至った結論に、裕は口を閉ざした。]
(213) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[大学生って、スゴい。
たった二年の差が、 裕にはとてつもなく広く大きく感じられた。]
(214) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[裕が妙な感心をしていると、 リピートしなかった病沢が無言のまま近付いて来て 水の入ったコップを差し出す。]
え
[戸惑い、水と病沢を交互に見る。すると、 病沢はコップを持っていない方の手で裕の手を取り、 強引にコップを握らせた。]
え、ぁ、え──
[だってこれは、飲むんじゃなかったのか。 困惑し、口篭る裕の前で]
……!!
[病沢はぽろぽろと涙をこぼし始め 狼狽えた裕はもともと大きな瞳をめいっぱい開いて 病沢の顔を凝視した。]
(215) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[涙を流しながら小さく咳き込む病沢に]
水……
[飲んだほうがいいんじゃないかと、 渡されたコップを差し出してみるけれど、 それは受け取られることはなかった。
大丈夫なのかな──。
心配そうに、談話室を出てゆく病沢の後ろ姿を見送る。]
(216) 2013/09/04(Wed) 11時半頃
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[追いかけて声を掛けるべきか迷い、 結局その場に留まったのは、 人前で泣いてしまった時、 自分ならそっとしておいて欲しいと思うからである。
可愛い女の子になら、慰められたい気もする。
だけど
素の自分は そうでは、ないのだし。]
(217) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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[音にはならない言の葉が、降り積もり、自分を責める。
心配そうな表情のままその場に立ち竦むように佇んだ裕に 福原のペット(?)から、何かが放り投げられた。]
え? あ
[慌ててコップを持たない方の手を伸ばしたら 何とか上手くキャッチ出来た。
見ればそれは2
1.コーラ味 2.ラムネ味 3.プリン味
のチュッパチャプスで──]
(218) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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ぁ──、 ありがとうっ
[爽やかな水色の包装紙をまじまじと見つめた後、 顔を上げて、えるに礼を言った。]
(219) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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|
[病沢とえるが出て行くと、 談話室には福原と裕の二人きりになる。
別に、福原が苦手とか、そういうのはないけれど、 “最近の女子大生の性の乱れ”を目の当たりにして、 その直後に何を話したらよいか、すこし悩む。]
───…飼う、の?
[なにをいいだすんだ、おまえは。 いや、ぼくは。
あまりに正直に口をついて出た言葉に硬直する。]
(222) 2013/09/04(Wed) 16時半頃
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─談話室─
[飼えなくとも部屋の鍵を渡した時点で “最近の女子大生の性の乱れ”を感じている16歳、女装子は
あれ?
と、思った。]
飼いたい、 の?
[笑っている福原の言葉が なぜだかとても寂しそうに聞こえたから。]
(276) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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いて、 欲しい、 の?
[彼に? それとも、誰でもいい?
どうしてそう思ったのかわからない。 けれど、どうしてもそう思えてならない。]
いなくならない──よ?
[える、じゃないのが申し訳ないけれど。]
…──わたし、は。
[誰でもいいわけじゃないだろう。 それでも、言葉は口をついて出た。
淋しげな言葉を、彼女が繰り返さなくていいように。]
(278) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
|
|
[福原の返事を聞く前に、談話室のドアが開き、 宝生が──
宝生と、宝生に抱えられた仔猫が見えた。]
……ぁ、 宝生さん……と、
[──ミィ。
口の中で、小さく小さくその名を呟く。 反射的に体が硬直し、半歩、踵が後ろに下がる。
けれど、まだ猫までの距離はあって、 宝生と猫はドアの前に留まったまま。 裕も、そこで踏み止まった。]
(281) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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|
[宝生に堰き止められる形で、 ドアを開けたまま立ち止まった上頭も見えた。
宝生──と言うより、その腕の中の仔猫を気にしつつも 耳は、意識は、福原の言葉を注意深く拾おうとする。
飼えない。 飼わない。
──飼いたく、ない?]
いなくなるから?
[福原の育って来た家庭を知らない。 辿って来た人生を知らない。 負った傷を知らない。
だから裕の言葉は、無造作に、真っ直ぐに発される。]
(286) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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|
え……、と、
───……ッ ど、うぞ──?
[>>284強気な表情。 いつも通りの福原瑠美の顔。
なんとなく。 これ以上、今はこの話は聞けまいと悟る。
宝生が、裕に遠慮して入り口に留まっているだろうことも。
宝生の方を向いて、 声が震えないよう精一杯の虚勢で、中へと促した。]
(294) 2013/09/05(Thu) 00時頃
|
|
[少し遅かったか。
あからさまにこちらを気にした動きと視線で 壁際をじりじりと移動した宝生は、 バッグに仔猫を入れると、同じ動きでドアへ戻ってゆく。
ありがたさと申し訳なさを同時に感じながら その不自然な動きを目で追っていると、 気にするという以上に注がれる視線と目が合った。]
……?
[わからん?
何が? 頭の中にはてなが乱舞する。]
(297) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[問いただすことも出来ずに談話室を出る宝生を見送り やっと植頭の方へ挨拶を返した。]
お帰りなさい、植頭さん。 おいしいお茶菓子、見つかりましたか?
[しょうっじき。 猫を置いて出て行くなら、 宝生も留まってくれた方が安心だったり、する。
だってほら、もしあの鞄が破れたら 誰が猫を止めるというのだ。
いや、破れないだろうけど……さ。 破れない……よね?]
(301) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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