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93 Once upon a time...
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[間違いなくスージーは背中にくっついている。 こういう時どうしたらいいか、詳しいのはトリだった。 色々と聞いておけばよかったのかもしれない。]
俺はいいけど。い、いいの? 寝相とか悪いかもしれないよ。
[スージーをこのまま床で寝かす訳にはいかないが、 同じベッドでというのも、どうだろう。がんばろう。 もぞりと向きを変えるとすぐ近くに顔が見える。
邪な考えが浮かんで、それを打ち消すようにがばっと起きた。]
け、ったりしたらごめん。
(87) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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……ふゥン。
それで、 人間も獣も同じだって、…… それでお伽噺の怪物見つけても、 手出ししたくない、って? 一緒に生きていきたい、そう思ったって訳?
[覆いのとれた唇は思いのほか囀った。 迂遠で、共感はし得ないとも思いつつ、 男は質疑を重ねる]
(88) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[引き寄せられた身体に鞭を打つようにして、立ち上がる。 長身の奏者に凭れるようにしながら、ゆっくりと離れた。 ナイフから庇われているのには気づいたが、どうすることもできず。 行こう、というのに頷いて、出来るだけ足を早めた。
その夜、自分のテントに戻ることはなかった。]
(89) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[>>84ぴくり。眉が動いた。 動かした、ではなく、動いた。]
つまり。 それは、アントニーを見て、――。 そういうこと?
(90) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[しばらくして、檻の中の猛獣たちが 何かを>>78>>80感じたかのように ぐるぐると落ち着きなく動き回る
どこかで獣の咆哮が聞こえたような気がする
それすらも、もしかしたら 自分の勝手な感傷が生み出した空耳かも知れない*]
(91) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[眠れそうにないからより傍に居る事を選んで こうして勝手にトリノスにくっついてみたけれど 嫌だと言われたらどうしようとかそんな不安を打ち消すは彼の言葉>>87]
寝相悪くても一緒に寝たい。
[声を返すうち、彼が動くのを感じてそっと額を離せば 間近に顔が見えるかたちとなり頬には朱がのる。]
――…っ。
[驚いて動けずにいれば彼は起き上がりまた距離ができる。]
……じゃあ、蹴られないように抱きついてる。
[ゆったりとした動きで同じように身体を起こして]
(92) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[目が覚めると、真夜中だった。暗闇の中、体を起こし目をこする。ペギーはそのまま立ち上がり、そろりそろりとテントを後にした。ひんやりとした空気が頬を刺す。頭上には既に冬の星座が輝いていた。雲ひとつない夜空に、明るい月が浮かぶ。
おつきさまをたべたのは、だあれ?
幼い頃に聞いた、絵本の一節が頭をよぎる。 どこかで獣の遠吠えが、聞こえたような気がした。]
(93) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[月明かりを頼りに、ペギーは忍び足で歩いていく。 どこへ向かうのか、自分でもわからない。ただ、どうしてか、行かなければならないような気がした。
テントの間を抜けて、少し歩いたところ。 ひとけのない、さみしい場所。
ぴちゃり。足元がぬめった。 月を映し出す、鮮やかな赤の水溜り。 視線を上げる。レッド・カーペットの続く先を見る。
そこに、いたのは。 否、「あった」のは――――]
(94) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[ペギーは静かに瞼をひらいた。身じろぎして体を起こす。呼吸の仕方を思い出すのに、少し時間がかかった。外はまだ暗く、聞こえてくるのは虫の音ばかり。
頬に張り付く緋亜麻を払いもせず、暗闇の中膝を抱えて、彼女はただ震えていた。]
(95) 2014/10/17(Fri) 00時半頃
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[甘えられているのだと思うとスージーが愛しくて仕方ない。 と、同時に人狼かもしれないと疑ったことを脳内で詫びる。]
あ、ああ。すぐ、寝るから。
[抱きつかれたら寝れないんじゃないかと思うが、 色々とひた隠しにして髪をぐしゃぐしゃかき混ぜた。]
ベッド、上がって。 俺は落ちないから隅の方でいいし。 あとなんか汗臭かったらごめん。
[動揺から口数が増える。]
(96) 2014/10/17(Fri) 01時頃
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[その日、死者が出てより毎日響いていた音色は聞こえない。
血肉を貪ったトニーを 咆哮したニコラスを
人と見るか、獣と見るか。 彼らは決めなければならない。 メルヘンの、終演を定めなければならない]
(97) 2014/10/17(Fri) 01時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 01時頃
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つっ……
[ニコラスの投げ返したナイフは、男の手の側面を掠った。トニーに駆け寄り、二人去っていく、その姿に向けて再び投げたナイフの群れは、完全な停止や静止を齎す事は出来ず]
…… エフェドラ、
[追うか否か。 刹那の思考、刹那の結論。 男は広がる赤に駆け寄り、立ち尽くして]
くそ、……っ……!
(98) 2014/10/17(Fri) 01時頃
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[疑われる事に関して特に気にはしていなかった。 誰がそうかも分からぬ状況で疑わずにいる事の方が難しい。 実際、女にはトリノスの正体も知れないのだけれど 彼は彼だから何者でも構わない、とそんな風に受け入れてしまった。 食べられる事に言及したのもそんな理由。 髪がくしゃりとかき乱れる様>>96をきょとと見詰める。]
……ん。
[言われるままにベッドに戻り身体を横たえた。]
気にしなくても大丈夫。 私の我儘だから、――…嫌なら離れていいから。
(99) 2014/10/17(Fri) 01時頃
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[嫌じゃないから問題なんだよ。 悲痛な叫びは声にならないまま毛布をぎゅっと握りしめた。 今夜俺は本能という狼を殺す狩人になる。]
や、なら床で寝てるし。
[あまりにも拒むと勘違いされてしまいそうなので弁明しつつ、 ベッドの端に腰をかける。 毛布で自分をぐるぐる巻きにすれば手は押さえられるだろう。 そうして横になって、ぎゅっと目を瞑った。]
今度こそおやすみ。
(100) 2014/10/17(Fri) 01時頃
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や、じゃないなら、よかった。
[トリノスの言葉を聞けば安堵が声に滲む。 キシと鳴る寝台、毛布に包まれ横たわる彼に ぴたりと寄り添い目を瞑る。]
おやすみなさい。 ――…一緒にいてくれてありがとう。
[すぐには眠れそうにはないけれど 毛布ごしにでも感じる存在を嬉しいと感じる。]
(101) 2014/10/17(Fri) 01時半頃
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[子狼は、震えながら眠った。 痛みに脂汗が滲む、浅い浅い眠り。 そのくせに胃や頭は幸福をまだ訴えていて、このまま眠ってしまえば幸せだと、重ねて言い聞かせてくる錯覚。
手を伸ばせばニコラスのいる距離。手当を終えてもここにいてほしいと縋ったのは自分。 朝を待ちながら、目を伏せる。気配の希薄な彼だから、そのまま離れられたなら、気づかないかもしれないが**]
(102) 2014/10/17(Fri) 01時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 01時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 01時半頃
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[寝返りを打ったら直ぐにでも顔がくっつきそうな距離に 誰かの体温があるのはとても久しぶりのことで。 緊張で眠れないだろうけれど、 それを悟られないように必死で寝ている振りをした。
二人で寝ているととてもあったかいのは、 単純に体温があるからだけではなく。 守りたいと思った、守ってくれると言った存在の大きさ。 本当は抱きしめて眠りたいけれども、 不埒な事をして突き落とされたら余計に眠れないし。 まっすぐに姿勢良く伸びたまま意識を落とすまで緊張していた。 眠れたのは多分、明け方近かったと思う。
テントの外でまた一人、犠牲者が出た音がしていたのに がちがちになった自分の耳にまでは、届くことは無く。]
(103) 2014/10/17(Fri) 01時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 01時半頃
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[分厚い布で覆われた音楽テントの中には トニーの寝息だけが静かに響いていた。
華やかな音楽を奏でるのが嫌なのか、それとも合奏をできる心情ではないだけか。ここ数日、此処に足を運ぶものは少なかった。 朝になっても、暫くは此処にいられるかもしれない]
ゆっくり、おやすみ
[汗で張り付く短い髪を撫ぜる。 バンドネオンの代わりに血塗れた布が詰め込まれた革袋の口を締め 今夜も、奏者は眠らない。 静かな夜を、子狼の傍で過ごしたのだった**]
(104) 2014/10/17(Fri) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 01時半頃
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[一緒の毛布を使おうと言えばそうしてくれただろうか。 もっと近く触れたいと思うのは――。
目を閉じたまま吐息のみでわらう。 真っ直ぐの姿勢で横たわる彼。 声がしないからもう眠ってしまったのかもとそう思い]
――――……トリノスが 好き。
[今度は向ける相手の名と共に思いを零して。 いつしか規則正しい寝息が小さく漏れる。*]
(105) 2014/10/17(Fri) 01時半頃
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―― 夜:檻の前で ――
[どのような返答があったのか どんな答えが返ったとしても、 檻のあるテントから 男が一人で出ていくことは変わらない。
出ていく前、足を止め、]
ブローリン。
俺の事、見たって言ってたけどさ。
[水晶玉を指す事、 持ち主であれば察するに足る言葉で 男は徐に口を開いた。]
(106) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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何が、見えたの。
[既に一度聞いた事を、男は再び尋ねた。 >>3:162「そうではない」 獣でないことを告げられたのを忘れたわけではなく。 何が見えたのか、具体的に見えたものの正体を強請った。 人の姿か道化の姿か。 そんな、些細なことを知りたがり、 答えがどちらでも「そお。」とそれだけを返した。]
(107) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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[すき っていわれた。 本当は起きていたけれど返事をできずに硬直している。
もしかしたらもう俺は死んでいてこれは夢なのかもしれないし。
なんて一人で動揺していたのに温かくて、 嬉しくてぐるぐるしている内に意識を落として。 次に気がついた時は毛布の拘束具なんて無いことになっていた。 夜中に欲望のあまり勝手に動き出して変なことしなかったろうか 変な寝言や歯ぎしりなどしていなかったろうか。 不安材料は募るがまだ隣にその体温を感じれば 若干寝不足は否めないが、喜びも大きくて。 ほんの少しだけ距離を縮めてささやかな幸せを噛みしめる。**]
(108) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
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…ああ、信じたくはないがな
[トニーについて>>90はそう答える]
道化の姿で…ザックのままだった
[>>106>>107強請られた彼の姿についても 見たままを告げれば、答えが返ってくる
彼が去ってしばらくして 檻の中の獣たちを振り返らず、その場を去った
エフェドラの身に起こったことと その関係者が誰であるかを聞いたのは いつのことだったか
信じたくないと思っていようが 望んでいようが望んでいまいが 幕は必ず下ろさなくてはいけないのを思い知る**]
(109) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
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[ぬくもりをより近く感じる。 無意識に擦り寄り――、はたとする。 ゆると目を開ければトリノスの顔が見えて へにゃりと嬉しそうに緩む表情。]
おはよう、トリノス。
[途中で起きることなくあったから今ある景色が女にとっての全て。 よもや眠る間際に零した言葉を彼が聞いていたとは知らず。 エフェドラが人狼に襲われたとも知らぬまま 彼が無事で良かったと心からそう思い]
また、今日も会えて、嬉しい。
[昨夜の言葉を今返して。 昨日とは違いすぐに起きださぬは離れる事を惜しむように。**]
(110) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時半頃
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―― 夜:サーカス敷地内 ――
[全てを幕の中に包んだ夜、 檻の中の生き物たちが>>91細やかに応した 獣の咆哮が鼓膜を揺らす。
男は、無言で、ポケットにいれたままとなっていた 愛用の古びた鋏を布地の上からなぞり、 ――もう時が遅いと、 人形の繰糸が切れた後だとは知らないまま
ただ、聞こえたと思わしき方向へ足を向け]
[その惨状を知る。]
(111) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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―― 夜: ――
[死体は夜の中、赤の中に広がって その脇に人影を有していた。]
……、サイモン
[人影の名を呼んだ。 長身、針金のように伸びた手足。 横たわる姿も、その特徴から言えば似たようなものだ。 けれど、横たわるその名は呼ばずに、いて。
どうして、とも、何があった、とも言わずに 表情を作り損ねたかのように、ただ名を呼ばう。]
(112) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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[ぽつりと、聞こえた声に。はっと――先よりは遥かに緩慢に、僅かな間を空けてから――振り向き、その姿を認めた。 呆然かあるいは茫洋か、その色なき表情に、男も作り笑いもせずに、一たび唇を結んで]
……ザック。 ……やられたよ。 エフェドラが、死んだ。……喰われちまった。
[一言一言、独り言にも似た調子で、小さく呟いた。幾分の血でぬめる手を緩く握り]
(113) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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[あるいは、 この目の前のナイフ使いがそれをしたのだ、と過る。 獣の吠え声、地面が吸い込んでいくまだ熱い血潮。 けれど、振り向いたその顔にいつも浮かぶ笑み色はなく ――真白いドレスへ染み渡る血液もなかった。から]
、……
見たの?
[唇を開くと、 重苦しい臭いが濡れた口内に、張り付くようだった。 次の一言は、思わず、と言った体で、 凄惨な現場に自ずから飛び出してくるかのように、零した。]
アントニー ――、が?
(114) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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[キン、と耳鳴りがした。 濃く立ち上る血臭の中で、先ほどの会話が蘇る。]
―― 動物の檻の前で ――
は……?
[身を焼く感情の表し方を、男は知らなかった。 舞台では演じない、求められない、 その類の感情が鼓動を煩くさせる。 浅い呼吸を生み出させる。 ひどく煩わしかった。
しゃがむ姿勢のまま、視線を持ち上げた。]
信じ、らんないのは、 俺が信じらんないのは、お前だよ。
(115) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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何それ。 見えて、何もせずに、ここまで来たって、 そういうわけ。
団長や、フィルやジャニス殺したやつ。 サーカス、俺らの舞台、壊してる奴見つけて、 それで。なんにもしないで。
[男にとってこの猛獣使いは 共感しえないと思っていた相手ではあった。 けれど、ここまで、考え方を異にするとは 思っていなかったのだ。 男自身、想像力が欠如、していた。
サーカスを――舞台を、 終演たる千秋楽から始めた凄惨なメルヘンで 壊さんとする相手を見つけ、 けれど手出ししないことへの想像が追いつかなかった。]
(116) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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