21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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[廊下に下ろされてすぐ サミュエルの様子がおかしいのに気づく]
…サミュエル…おにちゃん?
[どこへ向かうつもりか走り出す その足取りは酔っているかのように覚束ない]
おにちゃん…どうしたの?
[こちらの声は聞こえているのかいないのか 慌てて追いかけた先でセシルに手を掴まれていた そのそばにはどこか惚けたような あられもない姿のラドルファスが]
(85) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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[寮の中、誰も居ない一室。 ぼんやり考えごとをしていたように見えるけれど、 思考が全然まとまらない。 もうどうでもいいのかもしれない。 薔薇があんまりにも香るから。そのままでいたほうが、よほど楽]
もういいや。…疲れた。
[誰にも会いたくない気分。 重い腰を上げて、誰も居なさそうな所を思う。 図書室なら、1人になれるだろうか]
(86) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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ーーー…… …… ……
[サミュエルは、名前が呼ばれると 苦しそうに眉を顰める。 辛うじて認識している状況。
抱きとめられれば、もがく、暴れる。 時にはセシルの顔に爪を立てて。 ただ、セシルが自身をセシルと言った時 一瞬、ぽかんと、見上げた、が]
ーーーーー!!ーーー!!ーーー!!
[ラドルファスも抱きしめ、その指先 舌が、触れるか。触れないか、 ラドルファスが、名を呼んだ瞬間 また、もがいて暴れ始めて]
(87) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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サミュエルは、突如、耳を塞いで、首を横に振る
2013/08/09(Fri) 22時半頃
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セシル先輩…ラルフ先輩… サミュエル先輩…急に走り出して…
[半狂乱ともいえる様子にハッとする]
(…まさか…薔薇の香りに当たった?)
[思い当たるとしたらそれくらいで 自分は今は赤薔薇の宿主だから平気だとしても フィリップが宿主だった時にも ここまで過剰反応はなかったはずなのに]
(88) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[自室の前で起きている騒ぎは、ここまで届かない。 かりかりと、削れる音を鳴らしながら空いた手でポケットを探る。 取り出したのは昨日飴玉と一緒に持ち出した封の切られていない手紙。 送り主に並ぶ、父親と母親の名前。封を開けるか手が戸惑って。 誰か人が入ってくる気配を感じると開らかぬまま顔を上げた。]
……誰か部屋に来た……?
[見えない場所、本棚と本棚の間から声を掛ける。]
(89) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[足が向かう先は図書室。 あの本の続きはあるだろうか。 もう自室に戻ってもチアキと顔を合わせられない。 きっと、絶望感だけしかもてないから
そんな考えは一度途切れる。 人はいないと思っていたのに、気配を感じたから]
誰かいるの。
(90) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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セシル先輩、サミュエル先輩を連れて医務室に行ってください!
[ラドルファスを見て哀しげな顔をしてから]
トレイル先輩は今どこですか? ラルフ先輩はトレイル先輩に見てもらうのがいいかと… 俺、呼んできますから
[これが自分に宿った赤薔薇の仕業とはいえ 自分自身に出来ることなど高が知れている 頼れるものは頼るしかなかった]
(91) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[どうしたらいいかわからない。 ただ、暴れるサミュエルがラドルファスに反応しているのは分かって それが、なぜなのかは分からずとも、何に反応したのかは、なんとなしに分かってしまって
頭の中で、自業自得だざまあみろと誰かが笑った]
っ〜〜〜!!!
[引っ掻き傷を気にすることもなく、サミュエルをますますそばに抱き寄せて
ラドルファスの頭を撫で、泣きそうな顔を向ける。 言葉が出なくて、ふるふると首を振りながら、そっとサミュエルとは反対側にその頭を押した]
…………。
[医務室、行かなきゃ。 サミュさん、腕、怪我してる。
どこか現実逃避のように、そう思った]
(92) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[声、コエガ、こえがする、たくさん。たくさん。 頭、いたい、もう、キキタク、ない、いや]
[様々、その場にいるものの そうではないものの、声に セシルに抱き寄せられながら 耳を塞ぎ、頭を抱えて。 目も、強く閉じて、ただ震える]
(93) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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…先輩…?
[>>90 声の主の姿はここからじゃ見えない。 けれども聞き馴染みのある声に緩く、首を傾げて。 何時ものように人懐こく笑って顔を覗かせるようなことはしない、 今はそんな気分ではなくて]
…どうしたの? 何か探し物?先輩本とか読むんだっけ…。 俺を探してたー…とかは、ないもんね…?
[声音だけは何時も通りに。 その場から、そう会話を続ける。]
(94) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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トレイルは、聞こえた声>>89に「シーシャ?
2013/08/09(Fri) 22時半頃
ラルフは、きょとん?としている。
2013/08/09(Fri) 22時半頃
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あぁ、お前そこにいたんだ。 …探してるつっちゃー探してた、かな。
[シーシャは笑わない。けれどそれはこちらも同じ。 お互いの間に、硬い空気が流れた。…頭が痛い]
本くらい読むよ。 シーシャこそ、字が読めるのに驚いたね。
[姿は見えない。けれど視線はシーシャを探さない]
(95) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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[セシルはトレイルの居場所は知らないのか それとも、それどころではないのか
返事らしい返事はなく
ラドルファスは蜜に群がる虫のように サミュエルにまとわりつき それをどうにか出来ないかと考えた後 息を大きく吸って彼に向かってこう叫んだ]
(96) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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ラルフ先輩…あまりおいたをすると、お尻ペンペンしますよ!
[まるで小さいこどもを叱り飛ばすかのように なんというか、情けない言葉であった]
(97) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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ひっでー… 俺、こう見えてあんま成績悪くないよー…?
[素行だって、家に連絡されるようなことはしない。 たまに、級友と隠れて少し悪さをするくらいで。 >>95 探してた、その答えが返ってくるのが意外で]
……探してくれてたのは嬉しいけど、 何か俺、先輩に探されるようなことしたっけ…?
(98) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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[トレイル呼んで、なんとかなるのかなあ、この子。
よしよし、とラドルファスの頭を撫でる手は、自動運動状況で]
……サミュさん、気分が悪い、のです。 だから、医務室……
[きょとんとした顔のラドルファスに、たどたどしく言った。
サミュエルも、ハロルドも、ラドルファスがこうなった理由知ったらどんな顔するのかなあ。 思いながら、ハロルドの小さな子供を叱るような言葉に、場違いな笑いが漏れた。
震えるサミュエルを担ぎ上げることが叶えば、医務室へ向かおうと]
(99) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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−礼拝堂→シャワールーム−
[礼拝堂で目が覚めたときには、時間がよく解らなかった。 そうっと部屋に戻ったところでトレイルの姿はなかった。 安堵なのか、不安なのか、沃解らないため息をついてから 着替えだけ手早く手にしてシャワールームへと向かう。
少なくとも一日以上身体を綺麗にしていなかったので 水分も石鹸のにおいも酷く心地好い。 久しぶりに薔薇以外の匂いを感じたのも大きかったが 綺麗好きのDNAを受け継ぐ身としては 室内は勿論、体だっていつでも綺麗にしておきたかった。
タイルの上に撥ねる水の音が耳に優しい。 人の気配も、薔薇の匂いも気にならない今は 少しだけ少年の心を明るくした]
(100) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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成績悪くみられる見た目だって自覚してンじゃんか。 …ああ、そうだね。聞きたいことはあったんだ。
お前、アーネストに何言った? 何をしたらどうするって?
[姿は探さないまま、声だけが部屋に響く]
あんまナメたことしてんじゃないよ。
(101) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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……っ!?
[小柄なガーディの甲高い声は、母親のヒステリックな声に少し似ていて。
カチンと凍りついたように動かなくなる。]
(102) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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サミュエルは、されるがままに、担ぎ上げられて
2013/08/09(Fri) 23時頃
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先輩それ酷い。 自覚してるから、見た目通りにならないようにしてんのー…。
[くすりと笑みが零れてから、 聴こえる名前に笑い声が消える。]
…アーネストー…? ……アーネストから、何か聞いたの…?
[問うけれども、思い浮かぶ内容は一つだけだ。]
…で? アーネストが先輩に、そう言えって…?
(103) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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はい、ラルフ先輩はそのままお部屋に戻って いいこにしててくださいね
…そのうち誰かがご褒美くれるかもしれませんよ?
[と、猫なで声でラドルファスへ
それで帰らなかったとしたら 自分も逃走するしかないのだろうかと 内心不安なのは内緒である]
(104) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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[猫、賛美歌、主、いや、主は……ずっと 全知全能ナル]
[Was Gott tut, das ist wohlgetan, (神が行われること、それは正しくなされたこと)]
[BWV12、口のナカ、くりかえす、くりかえす、くりか。 幻聴、否定、ちがうちがう、ウタガッテハ、ダメ]
[担ぎ上げられるがまま、 震えるサミュエルは、どこからか聞こえる声に 何度も、首を振るばかり]
(105) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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ー→医務室ー
[サミュエルの身体を担ぐには、本来若干非力なのだけど。 非常事態で脳が色々な指令を出すのを忘れたらしい。 ぎし、と腕に重みがかかったが、無視して歩く。
……お腹痛い]
サミュさん。大丈夫、大丈夫、ですから。私がいますから、大丈夫です。大丈夫……。
[無責任とは自覚している。それでも、言わずにはいられなかった。
医務室の扉を開ける。 寝ている人が増えていて、訝しげに眉を寄せた]
サミュ、さん。寝て、いられます、か? ……え、と
[サミュエルにいま何が必要なのか、分からなくなって 風邪薬と消毒薬を持って数秒立ちすくんだ辺り、随分自分も混乱していた]
(106) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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わかってンならせめて指噛むの止めればいいよ。 別に。アーネストが俺にいったわけじゃない。 俺が無理やり言わせた。
お前ら、何様のつもりなわけ? …変なこといいつけてさ、アーネストに毎日うじうじされて、俺がすんげー迷惑なんだけどな。
お前、俺が喜ぶことなんでもするとか言ってンなら、 その約束取り下げろ。
(107) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23時半頃
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−→食堂−
[やがて、少年の姿は脱いだ着替えの入ったランドリーバッグと共に 廊下を少しだけ経由して食堂へ向かう。 気持ちが不安定なのは、腹が満たされないからだと思った。 大事な商談をするときや面倒な頼みごとをするなら 食事の後が一番いいのだと父がいっていた。 母から教わったことだという。 生まれた国も文化も違っても、とても繋がっている両親。 憧れてもいたし、その間に生まれたことも誇りに思っていた。
それを、覆すような事件さえなければ ずっと誇りに思えていただろうに。 首から提げた柔らかいタオルを口元に当てて思うことは暫し。 気持ちの沈むようなことを思い出すのも 自分が空腹なせいだと信じて食堂に足を踏み入れる。 備え付けのベンダーにコインを入れて、ココアが出来るのをじっと待つ]
(108) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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セシルは、サミュエルをとりあえずベッドに下ろして、心配そうに待機
2013/08/09(Fri) 23時半頃
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[Sei getreu, alle Pein wird doch nur ein Kleines sein.
忠実であれ。すべての苦しみは 本当に取るに足りぬこととなるのだ。]
[でもね、神様、苦しい、です。] [取るに、足りぬ、でも、俺には、苦しくて。] [でもね、ねこ、寂しい、です。] [愛、本当は、よくわからない。でも、寂しい、です。 救ってくれませんか?愛は]
[サミュエルは声なく BWV12 くちずさみ、 担がれたまま、ぱたぱた、と涙をこぼして]
[声、少し、聴こえる。 なくした、はずの声、懐かしい。
担がれて、運ばれて、寝台、ただ、ヨコタワル。 ボンヤリ、bwv12 クチズサム]
(109) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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[でもね、とりつかい、ひとり、こわいです。]
………………
[静寂、消毒液、香る。] [どこ、ここ?]
[ああ、ゆめ、だ。俺の。 だれと、ねてる、んだろう??
声、焼いた、ちょくご、かな。しんぱいそう、セシル みるなら、もっと、まえ、がよかった、かな でも、まだ、いいや。
セシル、なつかしい、すごく、なつかしい ゆめ、なかなかった、むかし、でも、 なつかしくて、なける]
(110) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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ガーディは、ラルフの前から逃走して、医務室に向かった
2013/08/09(Fri) 23時半頃
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[癖を指摘されて、緩く眉が寄る。 カチリ、 トレイルの見えない場所から歯に爪が当たる音が鳴った。]
……そっかあ、 アーネスト喋っちゃったんだ…。
[そんな呟きが零れ]
…別に、変なことは言ってないよ。 嫌ならはっきり言えばいいって、俺はずっと言ってるし…。 クラスにずっと馴染めてないの気にしてるみたいだから 皆に認めて貰える手っ取り早い方法を教えただけ。
…俺、親切で言ったんだよ…?
[声音は、何処まで真意か悟らせない。]
……取り下げたら、 先輩はそれで満足してくれんの…?
(111) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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ラルフは、固まったままペタンと座りこんだ。
2013/08/09(Fri) 23時半頃
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それができない性格だって知ってんだろ。 それで無理矢理押し付けている。違うのかよ。 本人が親切と思わないなら迷惑なだけだ。
取り下げたら? あぁ、満足だね。とりあえず俺の安眠が確保できるんで? アーネストが、お前たちの思うような「いけないこと」をできるわけないだろう?
[チアキが「いけないこと」をせざるを得なくなった時、それは自分にすればいい。 その時、躊躇がないように、できるだけ嫌われようとぼんやり、思う**]
(112) 2013/08/09(Fri) 23時半頃
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サミュさん………?
[か細い、仔猫が泣くような歌が聞こえたのは、気のせいなのだろうか。 わからない。
ぼんやりと、焦点の合ってきた瞳から零れる涙を、そっと拭った]
サミュ、サミュさん。サミュエル。 ……泣かないで。
[きらきら。綺麗な涙に、顔をしかめる。 頭をそっと撫でて、少し鼻をすすった]
サミュ、さん。ごめんなさい。 ごめん、なさい。わるいことばっかりで、ごめんなさい。
[ほっとしたせいか、ぽろぽろと言葉が溢れる。 くしゃりと顔を歪めて、それでも涙は堪えた]
……嫌いに、ならないで…くださ………
(113) 2013/08/10(Sat) 00時頃
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[だれか、いう、ひとりだって。 俺、ひとり、なのかなぁ…………] [あい、よくわからない、いっしょにいたい、 それだけじゃ、だめ?
青い、ばらにはね、奇跡、神の祝福、そんな いのりも、こめられてるんだ。
それも、あい、ににてると、いいなぁ]
[やっぱり、ゆめ、だぁ。 そうじゃなかったら、どうして、そばにいてくれるの?
名前、きこえる、でも、なんども、よんでくれる、 なかない、で、いわれたから、わらう でも、こんどは、セシル、なきそう。 セシル、泣き虫だから?ゆめのなかでもなくの? 悪い、とか、きらうとか、わかんない……くび、ふるね]
”……おれ、セシル、すきだよ”
(114) 2013/08/10(Sat) 00時頃
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