64 さよならのひとつまえ
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[窓の外、一羽の鳥が飛んでいく。 ひよこではない、大人になって、確りと羽ばたく鳥が。
それを眺めて男ははっきりと口元に苦い笑みを刻んだ。 なんたらと煙は、高いところが好きだという。]
……やっぱ俺は、バカだったーってぇ、こと?
[切り取られて、それでよかったのだ。 そんな馬鹿な質問は、環から外れた自らは、しなくてもいい。]
(57) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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よし、っ!
[メールの送信を終えると、スケッチブックの詰まった段ボール箱を抱え上げ、寮母室へ向かった。
ガッツポーズの絵文字を選択したはずが、うっかり、すぐ真上にあったドキドキハートを選択していたことには、まだ気がついていない。*]
(58) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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っははははは! あーもー
[そして、重いメールを一斉送信し終えれば。 声をあげて、笑った*]
卒業おめでとう!俺! お前ら!
(59) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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フィリップは、ライジの歌を再生して元気を貰っている。
2014/04/02(Wed) 22時半頃
フィリップは、ジャニスのYou're king of kingsは着信メロディに設定した
2014/04/02(Wed) 22時半頃
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なんのためーにーうーまれてー なーにをしーてーいきるのかー
[寮母室までの道のりを、唯一人並みに歌えるうたを口ずさみながら進む。 それにしても歌詞がすごい。そんな崇高なこと考えて産まれた訳でもないし、生きている訳でもない。その問いに答えを持っている人間より、持っていない人間の方がはるかに多いだろうに。 そういえば世界で自分だけが持っている花を咲かせればいいと歌ったうたがあったな。 そんなことをつらつら考えながら。 自分のスマートフォンに届いたメール>>+90を見て目を細める。どう見ても国内です本当にありがとうございました。 そういえば朔太郎の部屋にいるときに震えた携帯>>+88、着信は博だった。 あの部屋にあった本は、きっと博に由縁のあるものなのだろう。 繋がっている。繋がれている。 昨日、利一が言っていたことと同じことを思うよ。 ──────この学校に来てよかった]
(60) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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ジャニスは、フィリップからの重いメールが届いた。
2014/04/02(Wed) 23時頃
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― 朝 ― [もぞもぞとベッドから起き上がる。 時計を見れば、丁度バスの時間だ。 今までバス停まで見送っていない為、今日も見送らない。
戻ってきた環と一緒に寮母のところへ書類を取りに行く。 お世話になりました!と頭を下げ、また部屋に戻れば残りの荷物を送る準備をする。
とはいえ残っているのは段ボール1箱と、あとは手荷物だけだ。 鼻歌混じりでダンボールに物を積め、最後に写真の減ったアルバムを入れてガムテープで封をする。]
(61) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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─ →談話室 ─
[寮母室へ最後の荷物を届け、談話室へ向かう途中、スマホが3件のメールを届けてきた。 うち1通が少々重いのか、受信に少々時間がかかった。]
……?
[ロンドンってパリだろ。 そんな、声に出したら即ツッコミが入りそうな感想を漏らしつつ、談話室のソファーのひとつに掛ける。
重いメールには、伝説の一端が添付されていた。 機能のことを思い出し、噴き出しそうになった口元を、慌てて抑えた。
そしてもう一通。 電話は……そうだな、少し恥ずかしいよなと。 真相を未だ知らぬまま、今度は口元が緩んだ。]
(62) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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[カメラは勿論手で持って行く。 荷物を出す為にまたダンボールを持って寮母室まで向かった。
部屋に戻る途中、何通か受信していたメールを確認して、ふ、と笑う。 それらには特に返信せず、一通だけメールを打った。]
(63) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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[メールの返信は特にしなくても大丈夫だろう。]
でも僕、外国に手紙とか出したことないんだけど、フランスとかって普通に郵便局出せば大丈夫かなぁ?
[博からのメール>>+90に少しだけ心配になったが、まぁなんとかなるだろうなと結論付けて、鼻歌を歌う。]
(64) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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― 回想・夜の中庭 ―
[頭を抱き寄せられて。>>+71 その温かさに目を閉じながら、頷く。]
……わかった。
[自分も彼も、この先大勢の人と出会うだろう。 『当分』という、曖昧な猶予。 それがこれからどこまで続いていくか、それともどこかで途切れてしまうのか。
そんな先のことなんてわからないけれど。]
――…あのさ、昼間の『それから』の続きだけど。 俺も……俺の、やりたいこと見つけようと思うよ。
[そうして続いた先が、また、彼の傍であるといいと。]
(65) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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[部屋に戻れば、新しいスヌードを受け取った。持っていく物が、また一つ増える。>>+72
丞のスケッチブックを見せてもらってその可愛さに目を輝かせ。 なぜか見せるのに抵抗をした最後のページの茶色に塗り潰された猫に、噴きだしたり。笑えば紙面の中の猫に似た色の、あまい茶色の髪がふわふわと揺れた。
適当なところで布団に潜りこんだけれども。少し離れたベッドで眠れなさそうに身じろぐ気配には、気づいていた。 こっそり寝返りをうつふりをして、枕に目元を押しつけ。無理矢理目を閉じて、迎えた朝。]
――…おはよう。成斗。
[最後の朝の挨拶。 じゃあな、と一足先に部屋を出ていく彼を送り出した。* →>>5:66]
(66) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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[地図のURLは見ただけで、それを確認していない。 メールの文章のみだけ見て、素直に信じていた。
元々地理は苦手だった。]
ふんふんふーん。 ふふーん。
[カメラを手に、のんびりと廊下を歩く。 最後の一日。さてどう過ごそうか。]
(67) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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[十文字はこれからまた仕事だろうし、夜に電話をする約束をしたからと保留して、再びツブヤイターを起動させる。 ずらっと並んだ野球のニュースや関係者の公式アカウントに混ざり、スペシャルマリヲのラスボス、ユッケbotが異彩を放つ。]
そーすけー 元気でやってるかー?
[ふんふんと軽い独り言をこぼしながら、十文字経由で、定良のアカウントをフォローして、リプライを送っておいた。]
(68) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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……文字打ちすぎて疲れた
[寮母室でライラに挨拶をして。片付けを進めていれば何度か震える携帯電話。珍しく何通か連続してメールを打った。一息つこうと顔を上げる。 足が向かうのは、見納めになる中庭の桜のふもと。 昨日の雨で幾らか散りはしたものの、満開の時期でもなかったから無残なほどではなかっただろう。今日くらいの陽気なら、きっと、花見に向いているくらいには綻んでいると思う**]
(69) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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[一階から四階までの廊下を歩き、廊下や廊下から見える風景の写真を撮る。 そうやって歩く内に、角の部屋に着いた。 1年過ごしてきた部屋だ。]
ただいまー、たまちゃん。
[元気良く大きな声で言いながら入る。
環はいつだって忘れずにおかえりと言ってくれる>>1:493。 言ってくれるからこそ、部屋に環がいないのは寂しいと思ってしまう。 でも、もうそれも今日で最後だ。]
(70) 2014/04/03(Thu) 00時半頃
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[誰もいないのをいいことに、ソファーに仰向けに寝転んだまま、明智からのメールを読み返す。 ほしい写真は、あるにはある。 しかし、どう頼んだものだろう。 「丞の写真がほしい」などと言って、訝しく思われないだろうか。 いや、単に同室としての思い出だと言い張るか。 それもどこか不自然な気がする。 なにか、他に……]
あっ……!
[比較的違和感なく頼めそうなものがあったことを思い出し、軽く首をもたげた。]
(71) 2014/04/03(Thu) 01時頃
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おう、おかえりー。
[窓の外に向けていた視線を、扉へ向ける。 帰ってきた智明>>70を笑顔で出迎えた。 殆ど意識せずに出るその言葉。 智明と男では、どちらが多く出迎えただろう? どちらが多く、帰ってきただろう?]
なんか撮ってきた? いいもん撮れたかー?
[そんな感傷に浸りながらも、 彼の手元にあるカメラに視線を向けながら問うて]
(72) 2014/04/03(Thu) 01時頃
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[ベッドに腰掛け、カメラのデータを確認する。 新居に越したら、パソコンを買って皆へ送る写真を選ぼう。]
ねー、たまちゃん。 フランスって日本語で書いても届くのかなぁ?
[そんなことを笑顔を浮かべて環に聞けば、携帯が震えた。 差出人とその内容を見て、表情がかげる。
屋上から見た寄せ書き。 思い出せば、まだツキンと胸が痛む。]
(73) 2014/04/03(Thu) 01時頃
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[二人並んだ写真>>3:529。 顔ははっきりとは分からずとも、その人影で誰かは分かるだろう。]
うん。 いっぱい撮れた。
[メールを送ってから環>>72へと笑う。
浮かべた笑みは、崩れて上手く笑えなかった。]
……ねえ、たまちゃん。 僕ね。僕もね、失恋したんだー。
[何も聞かないでいてくれた環へ、ぽつりと零す。]
(74) 2014/04/03(Thu) 01時頃
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そだなー。 ねずみのいるフランスなら、届くと思うぜ?
[博からのメールを思い出しながら、そんな返事を一つ>>73。 英語で住所を書くべきだろうか?考えたところで英語は苦手で実行には移せないだろう。 そんな冗談も、付け加えようとした。 なのに、]
……、ちー? おい、なんか、
[明らかに、いつもと違う笑顔>>74。 それはまるで、――]
……お前も。
[失恋をした。 智明にそう告げた日の、鏡に映った自らの顔のようで]
(75) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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[一歩、智明のパーソナルスペースへ足を踏み入れる。 気にせずいつも入り込んでいたその場所は、今はほんの少し入るのに勇気が必要だった。 けれど、]
なぁ、 ……つれーよな。
失恋って、痛ってえよな。
[手を伸ばす。 伸ばして触れた、彼の頭をゆっくりと撫でる。
胸を張って言うことではないけれど、 今なら彼の気持ちがわかる。 痛いほど、わかるから。]
(76) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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[明智からの返信を見て、写真はあるが顔が分からないというのには、残念そうに眉を下げたが、それでもおそらく、隣同士、ふたりきりで写っているだろう写真は、今のところそれしか知らない。 もし、明智の持つ画像データの中にあったとしても、聞けるわけなどない。
「これから撮る写真で、一番良い写真、見てみたい」
明智の言葉を思い出した。>>5:125 一番の写真を、いつか、自分で撮ることができたなら。
その頃、自分はどうしているだろう。 まだ二軍で汗を流しているだろうか。 一軍に上がり活躍しているだろうか。
未来は見えない。 けれど、望む未来を、瞼の裏に描き出す。]
(77) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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ねずみ……?
[ぽちぽちとメールを打ちながら、何のことだろう>>75と首を傾げる。 メールを送り終わって、環の顔を改めて見る。
まるで自分のことのような、そんな顔をしている。 同じ気持ちを抱えているからなのだろうか。]
痛いねー。 こんなに辛いって思ってなかった。
報われないって、知ってたのになぁ。
[伸ばされた手>>76に、素直に撫でられた。 辛いと言いながらも、慰めようとしてくれるその手に、強いな、と思う。]
(78) 2014/04/03(Thu) 01時半頃
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色々?
[明智からの返信を見て、首を傾げた。 彼に何かあげた記憶というのは、殆ど無い。 スナック菓子を分けたことはあったが、それはお互い様だし、寧ろこちらが貰うことの方が多い気もしたのだが。]
カップ味噌汁?
[そういえばいつだか、安かったからと買ってきたカップ味噌汁詰め合わせの中に、シジミ汁のカップが混ざっていて、偶々近くにいた明智に押しつけたことがあったのだが。 いやそれもどうなんだと、疑問は更に深まった。*]
(79) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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どうしようもねーんだよな。 なんかさ。 いくら諦めようったって、なかなかうまくいかねーし。
[浮かべる笑みは、苦い色。 環から外した恋心は、それでもまだ恋しいと叫ぶ。 彼は、一体ファインダー越しに誰を見つめていたのだろう。 恋をする、瞳で。]
好きだって、言えたか? ……後悔、したか?
[頭から手は離さないまま、智明>>78の隣に腰掛ける。]
(80) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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─回想・自室─
んー、いや、なんつーかな。不思議な感覚っていうか。 相手男なのにな。 つーかこんなグミみてーな…………
[さり気なくカミングアウトしておきながら何食わぬ顔でグミを食べると。]
いや、前言撤回。まさにこのグミみてーな感覚だわ。 一瞬、気持ちわりーとか思うけどなんか安心するというか悪くないというか。
[チョコレートグミを噛み締めながら感慨にふける。]
(81) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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うん。 諦められない。
[好きだと気付いて、それが友情ではなく恋愛だと気付いた時から諦めようと思ってた。 でも諦められなかった。
それでも。 秘めたままで良いと、レンズで追いかけている間は幸せだった。 それは確かだ。 幸せと思う感情を沢山貰った。返せないくらいに。]
言えなかった。 好きな奴、いるみたいだし。迷惑じゃん。
でも、後悔してないよ。
[隣に座った環>>80へ、体当たりする勢いでもたれかかる。]
(82) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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そう?最近なんか変わった気がするけど。保元。 何か丸くなったっつーかリア充っぽい気がしたから女出来たかと思った。
[締坂的には2人の関係には気付いていないみたいです。]
(83) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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[それより、もう今日で最後になるのだから、何か皆で出来ることはないだろうか。 とはいうものの、おそらく皆忙しいだろうから、派手なことはできそうにない。
そういえば、そろそろ腹が減ってきた。 今朝はかなり早く食事したんだっけと思いだした。
そうか、この寮の食堂とも、もうお別れなのか。 できるなら、最後の食事は、誰かと一緒の方がいい。 一人で食べるより、その方が絶対に美味しい。]
(84) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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シメオンは、昨日の事を思い出しながら一歩一歩歩き出す。
2014/04/03(Thu) 02時頃
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つか、メール溜まりすぎじゃね?
[締坂はメールを見ながら返信をしていく。]
(85) 2014/04/03(Thu) 02時頃
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ライジは、在寮組にメールを送ると、昼食を食べに食堂へ向かった**
2014/04/03(Thu) 02時半頃
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いよっし。最後の片づけして風呂入ってこよ。
[片づけがまだかんぜんには終わっていなかったの*だった*]
(86) 2014/04/03(Thu) 02時半頃
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