78 わかば荘の薔薇色の日常
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『やっぱりご飯で釣らなきゃ駄目ですよ』
[猫に餌付けしている同僚の1人の言葉に、ハッと我に返り 思わず頷いてしまった。 猫はですね、なんて丁寧に説明してくれているが なるほどと思い始めると、残念な事に耳には殆ど入らない。]
ありがとう。試してみる。
[それだけ返すとクリームを掻き混ぜる手に力を込めた。]
(595) pannda 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[多分藤堂は宇佐美のバイト先に向かったろうから、 帰りは2人一緒に戻ってくるのだろう。 仲がいい、と呟いて。 目を閉じじんわり感じる夏の熱気にひとつ、 心を決めると眼鏡の奥の瞳を開く。]
…ん、 今日は…素麺にしよう。
[そうと決まれば買い出しだ。 エアコンはつけたまま、古ぼけた財布を手に今日の買い物を考える。 素麺と麺つゆ、玉子は冷蔵庫に残ってたっけ…? それとアイスも買ってこよう、これは 連日熱中症死亡者になりかけている隣人用に。]
(596) chiz 2014/07/06(Sun) 23時頃
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…そういや、 この間美味そうな海老のサラダあったんだよね…。
買ったら瑛士くん食うかな…。
[たまには自分だって宇佐美を甘やかしてもいいだろう。 夜中に彷徨い部屋に訪ねて来る寝ぼけた宇佐美のことは 藤堂の知らない自分と宇佐美だけの秘め事で。 寝ぼけた声で藤堂の名前を甘えるように呼ぶことは 本人も覚えていないだろう自分だけが知っていること。
何時の間にか増えている、大事なもの。また、ひとつ。]
(597) chiz 2014/07/06(Sun) 23時頃
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…よし、 行こう。
[ひとつずつ、ゆっくりと、取り戻していく。 その為に自分には、まだわかば荘という場所が必要で。
玄関へと降り靴を履く、 すれ違う住人に「おかえり」と声を掛けて]
…いってきます。
[当たり前のように馴染んだ言葉を口にすると、 じりじりと暑さの残るアスファルトに足を踏み入れた。**]
(598) chiz 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[いつものように簡単に側に寄れない。 数歩歩み出て、床に落ちた布地を拾うのが精一杯だった。
そうするうちにも 新たに組まれたキャンバスはイーゼルに乗り 椅子が、その側に据えられる。
やっと聞けた南方の声に、温度を感じることが出来なかった。]
……うん
[ただ頷いて、動かない足で冷たい床を踏んでいる。]
(599) hana 2014/07/06(Sun) 23時頃
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― さよなら日向翔平さんの日 ―
[その日俺は、ここ数か月の中で一番不機嫌で、目元を赤くしていた。日向の引っ越しを直前まで知らされていなかったから。兄のように慕っていたのは俺だけだったのかと。]
色柄もんと白いもんは一緒に洗ったらあかんで ちゃんと信号は守ってな なんぼ慌てても横断歩道を渡るんやで 間違っても猫を庇って飛び出したらあかん
…それから、絶対遊びに行くからな
[せっかくの門出の日に恨み言を言うわけにもいかず。一通り心配事を述べたあと]
これ、良かったら。俺やと思うて可愛がって 名前はそうやな――ゲイ太や
[数か月前、部屋の前に置かれていた芸からの土産の招き猫型パンダを、押し付けた。これなら、芸と俺、両方の思い出を一緒に連れていってもらえるだろうと。 ……決して、厄介払いをしたわけではない]**
(600) vetica 2014/07/06(Sun) 23時頃
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――十月中旬――
[日増しに秋も深まる夜長の頃。 運転席に置いた文字盤の大きなアナログ時計、 針が示しているのはまだ17時少し前だ。 アクセルを踏み込み進む坂の上、空はもう夜の色。
緑屋根の古アパートの前で配送車を停め、 荷台からこの住所宛の小包を幾つか抱え出し。 最終の配達のために、配達員は玄関を開いた。]
どうもー……三毛猫宅配便でーす。 ぁー…ついでに珈琲ごちそうして下さい、桃地さん。
[十月からこの区域を担当する事になったくせに やけに親しげに図々しく呼びかける配達員の声は わかば荘の新しい日常の一つになる。
なんせ、仕事ついでに甘ったれてここで一服するのは この男の、この半月ほぼ毎日の日課である。*]
(601) onecat69 2014/07/06(Sun) 23時頃
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瑛士の悪いところは、あれだ。 俺に合わせようとしすぎるところだな。
もっとわがまま言っていいんだぞ。
[くしゃくしゃと髪を撫でる。 付き合うようになってから目一杯甘やかしてはいるけれど、どこか遠慮が見えるから。 まあ、人としてごく普通の気遣いの範囲なら気にはしないけれど、こうやって喧嘩っぽくなったときに自分を責めてこちらの様子をうかがうわけだし。 そのうち慣れてくればなくなるだろうとは、思っている]
そりゃ、それだけ俺が瑛士のことを見てるからなあ。 ま、のんびりでいいよ。
[ぽん、と瑛士の肩をたたいて、帰ろうとうながした。 徹と瑛士、どちらも大事だけれど、徹が二人いてほしいと思ったことはないから、瑛士は瑛士らしく、すごしてくれればいいとおもう]
(602) sinotaka 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[わかば荘近く、人影がなくなったところで瑛士の手を握って]
引越し作業のあてにしてる。頼むわな。
[にこりと笑って頷き。 徹とすれ違えば、買い物か、と声をかけつつ言ってらっしゃいと見送り。 そんな日常を繰り返すために、わかば荘へとかえる**]
(603) sinotaka 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[間中が拾った布地にあるのは、ただの、訓練の痕跡だ。 あがき続けただけの。手にたくさんのタコを作って、不格好に描き続けた人間の。 間中自身が、「楽しい?」と尋ねるような、ただの習作。
南方は、返答をきいて、間中を振り返った。 眉根を寄せた顔をしていた。 いつも通りに見えたろうか? 自分の顔は自分では見えない。 それは間中にしか分からない。
南方は、歩み寄って、間中の手首を掴んだ。 間中が持っていた習作を掴み、作業台に、不要品であるかのように、ぞんざいに置く。 引っ張って、いつも裸婦モデルを立たせていた、カーテンからすける日の当たる場所へ、連れて行く。
それから、手首を掴んだまま。 間中の細い目の上を視線がさっと通りすぎて、首を、肩を、胸を、腹をと、足元まで、視線が降りた。]
(604) gekonra 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[振り返った南方の表情は いつも通りであるかにも見えた。
眉根の寄った、 不機嫌そうな────……?]
……
[瞬間だけを切り取れば、そうであったのかもしれない。 來夏のカメラが景色を写し取り 一瞬の時間を四角い枠に圧縮して閉じ込めるように 南方も、前後の繋がりを無視すれば、 “いつも通り”──と、思えたかもしれない。]
(605) hana 2014/07/06(Sun) 23時頃
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――106号室に毎日届く小包――
[ほとんど毎日わかば荘を訪ねる配達員は、 決まって一階廊下奥…106号室の扉前に荷物を置く。
宛先はもちろん「檀 薫」 差出人はやっぱりもちろん「日向翔平」。
その荷物のだいたいが小さな箱。中身はと言うと。 猫餌の詰め合わせであったり、 招きパンダの置き物・ゲイ太だったり、 クール便指定の手作りクッキーであったり、様々。 花の鉢植えや、ブリキの飛行機だった日もあった。
部屋の主が、仕事で不在な時間ばかりを狙った、 ちょっとした悪戯であり、コミュニケーション。
106号室を離れる時、配達員は決まって、 その部屋の扉を愛しそうに撫でた。**]
(606) onecat69 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[けれど──。]
みなかた
[部屋の前で頭を撫でて、笑ってくれた南方を思えば。 目尻に寄った人の好さそうな皺を思い出せば。
今、そこにある“いつも通り”は、不自然でしかない。]
!
[寄って来た南方に手首を取られ、 その手が掴んでいた生地は不必要なもののように奪われた。
手を引かれるまま、裸足の足が部屋を横切り 陽光が斜めに差し込む場所で止まる。]
(607) hana 2014/07/06(Sun) 23時頃
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[値踏みするような視線を感じた。 モデルとして、価値があるかを確かめているような。
──ああ。 確かに、思ったのだった。 描きたいものは、自分ではないかもしれないと。
南方は今、それを確かめているのかもしれない──。]
(608) hana 2014/07/06(Sun) 23時頃
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− 日向のいない日々 −
[夕方と呼ぶには遅い時間に帰って来ると、 大概扉の前に小さな箱が置かれている>>606]
何をやってるんだ、あいつは。
[小さな箱の中に詰め込まれているのはびっくり箱より 驚く物が時々入っていて困る。 ブリキの玩具を貰っても。]
徹津、ちょっと頼みがあるんだが良いか?
[不思議な贈り物が多すぎて、徹津に頭を下げる事が増えた。]
(609) pannda 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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――……。
[間中の姿は、ひどく、所在なさ気にみえた。 なんだか可哀想で、手を放してやった。 椅子を一つ掴んで、間中の横へ置いた。 背を向け、本棚から、丁度いい大きさの、ハードカバーの本を引き抜いた。 中身は西洋美術に関するものであったが、内容は関係がなかった。本の表面くらい、絵の上で変えることは容易い。それを間中にもたせてやる。仲間を与えてやるような心地で。]
読んでて。
[ベッドに放り出してあったクロッキーブックを拾い上げた。 いくつもの、紙がくたくたになるまで試行錯誤を重ねた頁を通り過ぎ、頁を捲る際に、何枚かが背から外れて、床に落ちる。 それを邪魔くさそうに拾い上げて、作業台の上に、また、ぞんざいに乗せた。
イーゼル前の椅子に座る。 クロッキーブックのある頁で、視線は止まる。]
(610) gekonra 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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――真意――
[わかば荘よりずっと古いアパートなりに、 二階に位置する俺の新居はなかなか居心地が良い。 天窓から落ちる日光はいつだって明るいし、 雨の音も風の呻きも間近に感じられる。
そんな天窓から秋の月星が見える夜。
甘い香りを連れて訪ねてくれた檀(>>=98)を、 また少しずつ物が増えつつある室内へと迎え入れ。]
……何で…って、 キスする意味なんて…一個しか無いんじゃねぇかな。
[貰ったばかりの桃のシュークリームを齧りながら、 じりじりと檀との間の距離を削っていく。 削って、削って、そのうちゼロに。]
(611) onecat69 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[ぬくい──が、優しくはない手が離れて 隣に椅子が置かれた。
西洋美術史の本を渡されて、読めと言われた。]
……。
[遊は頷いて、椅子に腰をおろし、軽く足を開いて まだ開かない本を膝の上に乗せた。
遊の目は、まだ南方を見ている。]
(612) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[それから、膝の上にエスキースを広げた状態で、椅子に座ったまま、間中遊のある部屋の光景を、みていた。
時間が、一秒づつ、経過していった。
無言だった。 一時も、その光景から、目は離さなかった。
一時間半以上が経過した頃だろう。
ぽつりと、かすれた声が言った。]
(613) gekonra 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[待っても、南方は見ているばかりで描きはじめようとしない。 仕方なく、足を組んで、背を軽く丸め 既に一度、南方の部屋で読んだことのある西洋美術史の本を もう一度、端から、詳細に、舐めるように読み始めた。]
…────。
[いつの間にか、没頭していて──。
南方の声に気付くのが一瞬遅れた。]
(614) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[この日が来るのが、楽しみだったのか。 この日が来るのが、恐ろしいのか。 この一月の間、ずっと、わからなかった。 結論、恐ろしかったのだと思う。
だから、呆然として、言う。]
遊。
ごめん。 なんか。
描けないわ。
(615) gekonra 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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──…?
[何か言われた気がして顔を上げる。 下ばかり向いていた目に、窓からの光が少し眩しい。]
(616) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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──。
[痛い。
南方の声が。 呆然としたようなその声が。
やっぱり自分じゃ無理か──という 諦めにも似た気持ちが湧いて来て、 想いはすぐには言葉にならなかった。]
(617) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[本を閉じて組んでいた足をおろし 椅子から立ち上がって、 イーゼルに立てかけられたキャンバスの前に立った。
──キャンバスは、真っ白なままだった。]
(618) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[本を足元に置いて、キャンバスでなく、 呆然としている南方のこめかみから目尻の辺りに 笑っていない遊の視線が留まる。]
…──────。
[言葉の代わりに、遊は 空になった冷たい手で、南方の首筋に触れた。
触れて、少し体温が混ざった辺りで 南方の背を、髪を、ゆっくりと撫で下ろした。]
(619) hana 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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天窓があるって、結構良いな。
[天井以外が見えるとこんなに心持が違うのかと 空を少し羨ましく見上げていたが。]
1つ……って…?
[真意を尋ねると、シュークリームを齧っていた 日向が心無しか距離を縮めて来た。 あの時の様に、だが不意打ちではない動きを認めても 逃げようと言う考えは浮かばなかった。
何となく、判っていた。]
(620) pannda 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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−パーティの話。あるいは恋愛相談−
[>>502力が入らないように、立ったり座ったりを繰り返す宇佐美を 見下ろして、見上げて、見下ろす。
それから、ケツがどうこうよりもある意味痛くて暴力的な質問が飛んできて、危うく咽かけた。 視線でちりちりと炙られて、フードを掴んで深めにかぶる]
……半端かもしれねーけど。
[危なっかしい相手への忠告的な言葉に、うんとちいさな声で答えを返す。 いつものような意地も変なプライドも、そこには含まれておらず。 小学生男児のような声で]
好きだし。マジで。 だから、後悔とか……
(621) kaisanbutu 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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[言ってから。
ばっと顔を片手で覆い、暫くふるふると震える。 それからまた勢いよく顔を上げると、食いかけのケーキの皿を無言で宇佐美に押し付けて]
……言うなよ。
[睨むようにしてから、パーティ会場から逃げ出した。
きっと、周りからは単にまた拗ねて出て行ったと思われただろうが。 すれ違ったフランクからは、その顔が朱に染まっているのが見えたかもしれない*]
(622) kaisanbutu 2014/07/06(Sun) 23時半頃
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いいよ
[ぽつ、と遊は言い]
…──いいよ。
[もう一度、同じ言葉を繰り返した。]
(623) hana 2014/07/07(Mon) 00時頃
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[一時間を過ぎても、手が持ち上がらない。 ただおりて、膝の間で、あたりをとるための鉛筆を持っていた。 状況が奇妙で、つい言葉を発した。 不思議と、ただ、驚いているだけだ。 以前間中にいったとおりの「泣けもしない。」なのだろうか。 こんなにぽっかりと、悲しい気持ちであるのに、涙は一向に出そうにない。ただ、ぼうっと白いキャンバスをみていた。]
――……
[いつの間にか、間中は傍に寄ってきていた。 キャンバスをみている。 アイボリーの、ただしろいだけの、キャンバスには、なにひとつ描かれていない。]
描けないね。
[もう一度、確認するように、言った。]
(624) gekonra 2014/07/07(Mon) 00時頃
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