93 Once upon a time...
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いただきます。
[さくり、さくり。 サンドイッチをかじりながら、カフェオレが冷めるのを待つ。一口ずつ、ゆっくり、食べる。それからカップを両手で包み込んで、上唇で慎重に温度をみてから、ほんの少しだけ、口に含む。
それは多分、生きるために。 今日も、明日も、生きていくために。]
(27) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[ほんのり苦いカフェオレは、涙の味がした。]
(28) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[人が入ってくる。布に唇を押し付けてほんのかすかな息の音すらしないよう、表面だけの呼吸を繰り返す。 尖ったように研ぎ澄まされた耳に、声がぽつぽつと届いた。 この声は誰だ。誰だ。 はじめにザックを呼んだときにはわからなかった。二度目、団長、と言うのを聞いてぼんやりと頭の中で声の主が像を結んだ。 トリノス。流石に声を出すことは出来なかった。 ただ、少しだけ、少しだけ他の団員と反応が違うのも、わかった。 こんな死に様に狼狽えない、激昂しない、涙を堪えたりしない。 団長を殺した時には、もっと狼狽えていたように思うのに。]
(29) 2014/10/18(Sat) 04時半頃
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[足音が遠ざかっていく。また、一人に戻る。 何故、団長を。その問いに自分は答えを持っている。納得してもらえるかは知らないが、持っている。]
トリノス、
[今度は細い吐息で、吐き出すように名前を呼んだ。 もし。もしもう一度彼がここを訪ねるようなら、その時は。 声を、かけてもいいかもしれない**]
(30) 2014/10/18(Sat) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 04時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 04時半頃
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[エフェドラの死体をザックと共に運んで、 ――いつしか、朝になっていた。通常に訪れる朝は、今が異常である事を刹那忘れさせるかのようだったが、鼻腔にこびり付いた赤い臭いが、そうではない事を主張してやまなかった。 エフェドラの死がサーカスに広まって。 事のあらましを周囲に説明すると、男は一人外を歩き出した。一部には疑心を向けてくる者もあったが、それには肩を竦めて笑い]
唯一の証人は、見ての通り、口なしなんでね。
[勝手にしろとばかり言って、背を向けた]
(31) 2014/10/18(Sat) 14時頃
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[かちり。 男の軽い足音には、微かに金属音が混じる。特有の、ナイフを体の一部のように常に持ち歩く故の音。
殺さなければ。
今はその音に、冷えた思いを込めて**]
(32) 2014/10/18(Sat) 14時半頃
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…シェロ?
[檻へ戻ろうと足を向けた矢先 小さな影が視界を掠める 先ほど、>>4:148放った小猿と気づき名を呼べば 朱に塗れたままにこちらによじ登る]
…血?
[ここ数日、嗅ぎ慣れてしまった匂いに 嫌な予感は確信に変わってゆく
見下ろせば、紅い小さな足跡が点々と 先ほど歩いていた方向から続いているようで 小猿の首輪に結んだ手紙は>>6既に取られていた]
(33) 2014/10/18(Sat) 15時半頃
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[小猿を抱いて足早にそれを辿って進んでゆく
途中、>>12静かに歩く少女とすれ違い 声をかけて、何かを見たかと問うてみたが 何か答えは得られただろうか?
しかし、言葉は返してもらえずとも 歩いて来た方向から 小猿の紅い足跡が続いていた事から 深く追求することなく、そのまま行かせただろう
彼女から、血の香りはしない 多分、トニーに仲間がいるならば別の誰かだろう]
(34) 2014/10/18(Sat) 15時半頃
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[足をさらに早めて行くと、前方に誰かが見える その先に、より濃く紅く足跡が続いていて
彼の名を呼ぶ
何か言葉を交わせただろうか? 交わせたならば 足跡の先に向かうところと告げただろう 無理ならば、ひとりでそこへ向かう**]
(35) 2014/10/18(Sat) 16時頃
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――楽隊テント――
[いつまでこうしていればいいだろう。 分厚い布の中、開く気配がないときは顔を出して、積み重なったふたりを見ている。 見るほどに渇きを覚えるが、ひとり食べたばかりで、それほど腹は減らない。 けれど、いずれ。二人は遺体として処理される。ここからいなくなる。本当のひとりになる。 どうしようもなくなる前に――今夜にでも、闇に紛れて抜け出そう。
夜はいつ来るのか、それすらもわからないテントの中で、震えながら時を待つ。]
(36) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 21時半頃
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[幕引きに関してクラウンが言葉にした事>>4:138を女は知らない。 それに対してバンドネオン奏者>>4:142が口にした事も知らぬまま 二人が迎えた結末残る場所へと知らず歩んでいた。
実際は、練習テントに向かう心算で その途中に楽隊テントがあっただけ。
ふと視線落した先には血の跡。 子猿が残したものとは知らぬまま]
――…っ、
[喉の引き攣るような悲鳴が漏れた。]
(37) 2014/10/18(Sat) 23時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 23時半頃
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[人間らしい部分がまだ残っていたようだ。 二人の遺体が見えなくなると震えだす様は恐らく 再び遺体を発見して怯える人のように見える筈だ。 実際そういう部分だって多いのだから、偽っている自覚は薄い。]
ブロー、リン……
ザックと、ニコラスだ。
[伝承にあるとおり狼の顔をしていないから 人狼だとは思うけれど確証を持てない言葉は口にしない。]
確認した。
[遺体を触って動かした旨も添える。 一緒に見に行くかと言われたらもういいと返して、 ついでに腰が抜けた事も付け加えるつもりだ。かっこわるい。]
(38) 2014/10/19(Sun) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/19(Sun) 00時頃
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[血の続く場所へと目を向ければ ブローリンとその向こうにトリノスと思しき姿が見える。
会話の内容までは届かない。
不安げに揺れる眸。 駆け寄りたいと思うのに動いてくれない足。
死の匂いが近い場所に居たばかりなのに 生々しいその気配を感じれば足が竦んでしまう。]
(39) 2014/10/19(Sun) 00時頃
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[団長、ジャニス、フィリップ、エフェドラ。 四人が犠牲となっても終わらぬと示すかのような血痕。 では新たに犠牲となったのは――。 現状からブローリンとトリノスの無事は知れるけれど ならば他の誰が、と思い浮かべた団員たちの姿。 まだ今日は顔をみていない者を思い浮かべて 違う、と打ち消すように首を振るうのは そうであってほしくない、という思いから。]
(40) 2014/10/19(Sun) 00時半頃
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[会話の声すら、ほとんど遮る黒い幕。 ほんのかすかな、外で人の動く気配を全身の神経で感じる。 疲れた、とは思うものの、今はそんなことを考えている場合ではない。 夜になれば――夜になれば、出ていける。それを待つ。 願わくば誰も、この幕を開けないように祈りつつ。
ああでも、このまま闇に潜んで、誰かが来れば皆食い殺してしまうのもいいかもしれない。 どうしようか。開くな、開いてほしい、どちらの気持ちも綯交ぜにして、入り口を見据えた。]
(41) 2014/10/19(Sun) 00時半頃
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[悪夢のようなメルヘンの幕引きを。 終いにせねば次の公演は望めない。 すでに大事な演者のうしなわれたサーカス団で 次を望めるかもスーザンには分からなかった。]
――……。
[不安を口にすればのまれてしまう。 そんな思いから口に出来ぬまま 悩ましげに柳眉を寄せる。]
(42) 2014/10/19(Sun) 01時頃
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…トリノス、これは一体誰のだ?
[小猿の紅い足跡を指差し問うたなら >>38道化師と楽師の2人と返って来る]
そうか…
[彼は既に2人の死亡を確認したらしい]
他に誰か、いなかったか? トニーは?
[それに返事はもらえただろうか? テントの中について来られるかと尋ねれば 腰を抜かしていると返って来て、刹那考える
思い切って、ひとりで中に入ると ──そこには、血塗れた2人の姿があった]
(43) 2014/10/19(Sun) 01時半頃
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[開いた>>43。 布をかぶって隠れていても、真っ暗闇の中に光が射せば、わかる。 ぞくりと背筋が冷たくなる。食うか。このままいるか。 誰か、を判別するには、少し材料が足りなかった。
まだ細い息を繰り返しながら、様子を伺う。]
(44) 2014/10/19(Sun) 01時半頃
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[その2人の有様は、声をかけるまでもない
口から呻き声が出そうになるのを堪えてから ポケットの中の水晶玉を取り出し 金髪を血で染めた楽師の姿を透かして見ると
そこには【血に塗れ倒れた狼の姿】があった
多分、彼がトニーの仲間で ザックと相討ちで絶命したのだろうと悟る 誰かを呼びに行かねばと、踵を返し外に出ようとする*]
(45) 2014/10/19(Sun) 01時半頃
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[は、と息を吐く。 ぺちんと両の手で頬を叩くは気合いを入れる風。 ひり、と頬が痛む。 少しだけ赤みがさす頬をそのままに 女は楽隊テントの方へと歩み寄る。 ブローリンは中に入って行ったその後、 へたり込むトリノスの傍まで行けば手前でしゃがみこみ]
トリノス、大丈夫? 怪我とかしてない?
[案じる声を掛けるは薄らと血の匂いを感じたから。]
(46) 2014/10/19(Sun) 01時半頃
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[静かな食堂。ペギーはテーブルに突っ伏して、指先で緋亜麻を弄ぶ。
色々なことがあった、ような気がするけれど。頭の中にもやがかかったようでうまく思い出せない。猛獣使いの問いにも、首を傾げるばかりだった。いったい、何をしていたのだっけ。笛をなくしてしまったのは悲しいけれど、なぜか探しに行こうとは思わなかった。
どうして今日は、こんなに静かなのだろう。]
(47) 2014/10/19(Sun) 01時半頃
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[テントから出ようとしてすぐ 腕の中から小猿がするりと降りると 布を被った何か>>44を目掛けて走って行った
キュキュイと鳴く声がテントに響く**]
(48) 2014/10/19(Sun) 02時頃
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[違う。
違う違う違う違う違う。
細い腕が卓上を薙いだ。派手な音を立てて、皿が、カップが、割れた破片が床に飛び散った。立ち上がった勢いで跳ね飛ばされた椅子が、一瞬遅れて床を鳴らす。 ペギーは力の限りに拳を握り、テーブルを叩きつけた。何度も、何度も。言葉にはならない叫びが、小さな身体から溢れ静寂を切り裂く。
やがてその場に崩れ落ち、ペギーは泣いた。 今は理解していた。もう二度と、彼女の愛した日常が戻って来ることはない、と。]
(49) 2014/10/19(Sun) 02時頃
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アントニー?なんでだ?
[思わぬ名前を聞いて>>43ブローリンを見上げた。 二人の死体に興奮して他に誰かいるかなんて確認していないし、 あの姿を誰かに見られたのならば拙い。 しかし答えようもなくて首を振った。]
わからない。
[二人分の遺体を見ただけで精一杯だったのは間違いでは無い。 そのままテントへ入る背中を見ていた。 人狼が複数居ると、知っているのだろうか? あの水晶球で他にも見たのだろう、そして人狼の正体も。 やはりあいつは厄介だ。*]
(50) 2014/10/19(Sun) 02時頃
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[すぐに動ける訳でもなくへたったままでいると なんだろう、デジャヴを感じる姿。 スージーを見上げて困った顔になる。]
怪我はしてない。ただ、中。 今度は……ザックとニコラスだった。
[ニコラスが人狼かもしれない話は伏せておく。]
(51) 2014/10/19(Sun) 02時頃
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[足音が遠のく。息を呑む。 また見つからずに済んだと、ほうと深く息を吐いた。 ――それを聡く聞きつけたのか、キュィ、と駆けてくる、それ>>48。 特徴のある鳴き声は、すぐに何のものかわかった。]
っ……!
[気を抜いた直後だったせいで、その来訪者にびくりと肩が跳ねる。 誰も居ないはずの音楽テントで、物のぶつかる音がした。]
(52) 2014/10/19(Sun) 02時頃
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[既視感を覚えるのは女も同じ。 トリノスの表情に少しだけ困ったように眉を下げて]
怪我してないなら良かった。 ――…けれど、そう。 ザックと、ニコラスが……
[名を聞けばズキリと胸が痛む。]
もう、これ以上、誰も、うしないたくない。
[切な響きがぽつと落ちる。 けれど幕引きに喪失が欠かせぬのも理解していて また悩ましげに柳眉が寄せられ視線が下がる。]
(53) 2014/10/19(Sun) 02時半頃
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失いたくないね。
[ブローリンはそうでも無さそうで、 つまり何か知っている奴が幕引きをするのだろう。 目の前のスージーだけ無事ならそれでもいいのだけど。]
スージーは、俺が人狼かも、とか。 考えなかった?
[とんでもないことを問いつつも、すがるように手を伸ばす。]
(54) 2014/10/19(Sun) 03時頃
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[トリノスの言葉>>54にこくんと同意の頷き。 問いかけには伏せた眸を彼の視線へと重ね]
人狼ならたべられてもいいかと思った。 ――…トリノスが望むなら、 全部あげようと、思ってた。
[考えなかったと言えば嘘になる。 彼に嘘を吐きたくないと思うから 思っていたままを口にすることにした。]
それから、疑われても仕方ないとも思ってた。
[伸ばされた手に手を差し伸べる。 掌を重ね、指の間に指絡めるように軽く握り]
メルヘンの住人のように清くは在れない。 私はきっとメルヘンに染まりきれない。
(55) 2014/10/19(Sun) 03時頃
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[あれ、いま凄い告白されたような気がする。]
…………人狼じゃないと全部望めない? 欲しい、んだけど。
[指は絡まる、ちゃんと温かい人間だ。 これだけでもうほっとして、スージーが人狼でもいいかと思う。]
状況的に怪しくない住人がいない。 きっとお互い様だ。
[お伽話の幕が降りたら、出てゆくということだろうか。 それもいいかもしれないと、考えて。]
(56) 2014/10/19(Sun) 03時半頃
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