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64 さよならのひとつまえ
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―夜・屋上>>518―
はああ!?全部俺のせいー!? メールに一言寒いって添えてくれりゃよかったんじゃん。
[ぶつぶつ文句を言いながらシートの上に乗っかって、宗介の隣に腰を下ろす。防寒対策として宗介を風除けにすることにしてやった。 渡されたグミを口に放りこむ、予期しない酸っぱさに自然と口を窄めながら指差された場所を確認しようと体を左右に揺らして星を探し]
宗介の誕生星ってこの時期見えんの? 夏じゃなくて?
[わかんねぇと呟くと懐中電灯の灯が空へ向かって走り出す。おー、と歓声の声をあげた。]
ん〜…でもやっぱよく見えねー。
[街灯も多いこの環境ではこれ以上は望めないとはわかっているけれど。少しでもピントを合わせようと瞳を細めて笑う。]
(530) 2014/03/26(Wed) 22時頃
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なんだよそれ、お前もちょっとは責任持てよ。 ……何味これ?冒険しすぎじゃね…?
[ノニジュースを経験した身としてはそれでもまだ優しい方かと、ひとつ何かを越えてしまった味覚に緩く眉を顰めながら。 星が見えにくいと思ったのは先程まで集中して紙に向かっていたのも一因かもしれない。赤縁眼鏡の縁を両手で摘んで空に翳す。レンズを覗きこむと小さな星の点が少しは大きく見えるような気がした。]
…やべ、見えやすい…。 今年眼鏡デビューになんのかな俺…。
[慣れない受験勉強で珍しく参考書と向かい合ったというのもあるのかもしれない。自覚した視力の低下に嬉しくなさそうにぼやきながら視線は白い光の線を追う。]
…俺の誕生星はー?8月27日ー。 いつ見れんの?…つか、みんな片付け遅ぇな。 コーラぶちまけたし散髪屋やってたし仕方ねえか…。
(547) 2014/03/26(Wed) 22時半頃
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[37点、と元祖すもも味には点数をつけてやる。2つ目をすすめられたのなら遠慮しておいた。全て食べるといい。 スマートフォンで検索をしている間、先程こいぬ座と光が指した場所をぼんやりと見上げていたが、やがて指された暗闇に目を凝らそうとぐぐっと眉を寄せた。]
…………わかんね。真っ暗。遠いってこと? なんだよ、俺のは見えない星とかー。
[見えなければ位置を覚えることだって難しい、探すのを諦めたようにぐっと伸びをして。]
(567) 2014/03/26(Wed) 23時頃
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…はりきってねーけど。
[だって、今日で最後だから。とは口にはできない。 部屋で待ってても淋しかった、これも口にはしない。 誰か早く来ねえかな…、小さく呟く。 早く来てくれないと色々と零れてしまうかもしれない。 だから、早く―――…
願いが届いたからか、>>560ようやく現れた人影を見て。 一度大きく眉が下がる。泣くのを堪えるかのように。]
―――…ん、まだ。
[まだ集まっていない、十文字の問いかけには小さく頷いた。]
(571) 2014/03/26(Wed) 23時頃
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……なら俺の地元なら見えんのかな。 空気が自慢だし。つか空気しか自慢ねえし。
……なんもない田舎ってだけじゃんだっせぇって、 まともに見上げたことなんて一度もなかったけど。
[>>577 地元に帰ったら、多分今日と同じように見上げて確かめてみるのだと思った。二年の天体観測に参加しなかったら、この同室者と一年を共に過ごすことにならなかったらきっとこの先も地元に戻っても空を見上げることなんてないまま過ごしただろうとも思う。]
グミはもーいい。 宗介食べて。
[遠慮なくと渡されたグミは、宗介の口許に押しつける。笑おうとして、油断して眉が困ったように下がった。丁度十文字や頼児達か来てくれてよかった。 この場の主役を中心にするように、他の人達にシートを譲るように少し隅へと寄る。]
(587) 2014/03/26(Wed) 23時半頃
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おー、それ夜対応〜?ハイテクー! 俺のは夜はなんも映んなくなるから置いてきたー。
[カメラを向けられたのに気付いたのは一寸の間を置いて。智明にもう一枚とピースマークを向けながら、同室の言葉に頷いた。]
そ〜。智明が環と一緒なのも知ってるー。 でも俺らのが仲良いけど!
[張り合うように笑って言って、全体を映すように下がる智明の姿を見て瞬く。]
……智明、今日一枚も写ってないんじゃね? 貸してみ?俺一枚それで撮りたい。言ってた撮り比べ!
(607) 2014/03/27(Thu) 00時頃
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…たまにベッドの上で踊ってんのお前?って 聞きたくなるような不思議な寝相の時あるよな。
[>>598 恥ずかしい話にはちらっと宗介の方を見ながら暴露する。他の元同室者の見てきた宗介の話は初耳だ。 >>602 ひゃひゃひゃと笑いながら聞いていたが、俯いて息を吸おうとしたらズ…、と鼻が鳴ってしまって。
まずい、と思ってももう遅くて。顔を上げれなくなった。]
(613) 2014/03/27(Thu) 00時頃
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[これ以上宗介の星の話を聞いていたら色々堪えきれなくなりそうだったから、カメラ係を許してくれる智明の声に助けられるように顔をあげて。>>619十文字の問いかけにこっくり頷いてから鼻は鳴らして>>620 智明に笑ってカメラを受け取る為に手を伸ばした。]
……んじゃー、撮る!借りる! みんな一旦星見んの中断な!俺見て俺!
宗介と小鳥谷と智明真ん中にしてな! 撮るからー!
[片手上げて誘導するようにそう言って。先程智明がいた位置まで下がってカメラを構えてみせる。]
(624) 2014/03/27(Thu) 00時頃
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……なあ、みんなこっち見ろって。 そんで…、笑って…、……。
[レンズ越しに映る表情、持った早々カシャリと音を鳴らして一枚撮ってしまったけれど困ったように眉を下げる。これを記念にはできない、もう一枚、このままではシャッターを押せないと、盛り上げようと声を続けるけれど。]
―――…智明、ごめん。
[そう言って、カメラを傷つけないようにその場に置いて。駆けていく、説明が説明になっていかなくなっている同室者の方へ]
(644) 2014/03/27(Thu) 00時半頃
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[>>637 堪える宗介の首に腕を回して引き寄せるようにして、宗介の肩口に自分の目元を押し付ける。]
………………ッ
[クラッカーは出せず、流星群には加われなかった。う〜〜…とくぐもった唸り声を発して泣き出してしまったのは、流星群のクラッカーが鳴り響いた直ぐ後のことだ。]
(653) 2014/03/27(Thu) 00時半頃
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〜〜〜〜〜〜……っ
[今日一日堪えていた涙が勢いよく溢れ出ていく。これから毎日、こんなに泣き続けていくのだろうか。きっとそうに違いない。でも多分、こんなに見境なく声をあげてしまうのは今日だけな気がして。]
あの…さ、 あのさ……っ、……俺、
最後…お前で、よかったって………思ってる、 ……っ ―――――…ありがと。
[明日からはもういない、最後の同室者へ顔をあげて。綺麗にさよなら、は失敗してしまって。きらきらと降り注ぐ星の名残にぼたぼたと涙を落としながら、それでも、それでも笑っての別れにしようと涙ぐしゃぐしゃの顔で、笑った。*]
(680) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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