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108 Persona外典−影の海・月の影−
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[叫ぶ声>>310。 すぐに理解しないまでも、咄嗟に木刀をしっかりと握り直しながら足元を見る。
まるでヘドロの様な黒が押し寄せていた。]
げっ……!? 来いっ、イサクっ!
[咄嗟に叫ぶ。 雛宮の手を取る花咲を見て、守りの壁を作った。 同時、彼も間合いを取るべく下がろうとしたけども一歩遅れ。 覆い尽くされた地面、足が重く感じられた]
ちっ……!?
[花咲と雛宮、二人はと視線向ければ。 雛宮が花咲を拘束していた。]
ひな、みや……なにして、んの……?
(326) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[――馬に乗った騎士。 腕に抱えられた彼自身の首。
蒼い蒼い光を湛えてリツキを見ていた>>322 半月の眼、どこかペルソナの主に、似て――]
(327) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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ひっ…!!あああっ!
[足元からねば着く感触が足首まで登り、不快感に総毛立つ。思わず怯んだ瞬間、雛宮>>318が後ろに回りこむ。捻り上げられた腕が痛みを訴え、悲鳴が喉から飛び出した。反射的に暴れようとして捕まれた腕を動かすがぴくりともしない。]
ちょ、何、言って。ひなみや?
[雛宮の胸に頭を預けるように見上げれば、見えたのは黒。そして紅い目。いつかのことが頭を掠め、息をのむ。]
(328) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[雛宮の言葉を、すぐに理解出来なかった。>>323
他の強いシャドウの可能性、それはわかっていた。 けども、きっと知らぬ誰かだと思っていたから。
しかし、雛宮のその背後の焼け焦げた鳥は、きっと……。]
お前、かよっ!!
[花咲の悲鳴>>328に、頭の芯がかっと熱くなった。 彼は雛宮へ鋒を向けるけど、踏み込みたくとも花咲を盾に取られてる状態。 重い足で、じりりと間合いを詰めるにとどまった。]
(329) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[痺れに苛まれる頭上で、煽る影の声が響く。
…始めの原因は知らない。然し気付いた時分から、神鳴りだけは落ちると身が竦み動きが止まる。 たぶん物心付く前にでも大きな稲妻が落ちたのがトラウマ。そんな所。 でもそれを理解した所で克服は難しかった。
…嵐の日は、何でもないと笑って明には誤魔化していた。 勿論、神鳴りが苦手だなんて、恥ずかしくて絶対に云えないから。
だけど今は、それでも勝たないと…]
(330) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[地面を跳ね回る白い猿に対して、鎧鍛冶はその姿を消していた。 電撃に体勢を崩した身体はまだまともに身動ぎを許さない。
…だからだろうか。 その時、感じていた影からの意識が完全に外れた事に気付いたのは>>322]
… … … …。
[リツキの云う通り、雷に勝てなければ、自分は此処までだ。 だから、何とかして雷に勝たなければいけない。でもどうやって? 心は難しい。今すぐ雷を苦手でなくなれと云われて出来る物でもない。
…なら…どうして雷に勝てばいいか…]
(331) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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… … … ペル … ソナ … … 。
[囁く様な呻き声で、倒れこんだまま、地面の先に左掌を延ばした。 地面に並べられ、そしてゆっくりと浮遊するアルカナの数は、二枚。 ふたつのアルカナとアルカナが、磁石に寄せられる様引き合う…]
(332) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[>>327 どうやら話半分、 適当に聞いていたのが裏目にでたらしい]
そうか、解説ありがとう。 もう気をつける必要もない気がするけれどね。
[秋山の言葉に遅れて礼を告げながら、 >>326 途切れながらに問う言葉に返す]
賀来、君は幸運な上に強い人間のようだ。 残念だよ、君の痛みを感じることが出来なくて。
[>>314 文字通り目に見えた傷の痕、 それを抉ることは適わなかったことを惜しみながら、 拘束した花咲の身、暴れなければいたくないよ、と宥めて]
今、言ったとおりだよ。 わかるかな?君達に選ばせてあげるといってるんだ。 ……さあ、誰を犠牲にする?
(333) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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おち、る?
[呆然と言葉>>323反芻して、息を呑む。]
雛宮……まさか。さっくんの傷…… 君がしたん?雛宮、シャドウ、なん?
[震える声で問いかける。]
(334) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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[足元を浚う黒い海に地面は覆われ、男は自由を制限された。 粘性を帯びたそれに湧き上がるのは不快の一色。 視界の端に、共に捕らわれる馨一の姿を認めれば、盛大な舌打ちをする]
―――――ッ、花咲!
[後ろ手に取られ、動きがままならぬ少女へ声をかける。 巡理を捉える律の背後に浮かび上がる、墨で染めたような色の3足烏に目を見張った。 身体のいたる場所から漏れる炎の熱さが、男の元まで伝わるようで、自由の聞かない足への苛立ち含めて、その瞳が半月を形作る]
落ちるのは、お前だ。
[けれど、言葉にするのは敵意。 律が此方へ害意を表すように、男も相応の感情を向ける。
背に、胸に刻まれた傷跡が、熱を持つように、痛かった]
(335) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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…………忌々しい。
[>>327青い光。 影が半月の眼を睨みつけると共に、白い猿がそちらを向いた。 沸き上がる不快感に任せて掌を振りそうになるも、 影は大きく息を吐いて自身を諌める。
サムを潰すのは難しくない。 それよりも障害になりそうな方を潰すのが優先だ。 一度ペルソナを潰されている分、残る力も多いとは言えない。 しかし、先程の攻撃は的確に彼の弱点を貫いた。 とどめを刺すのは難しくないだろう。
そう思い、再び麻夜の方を向くと――>>332引き寄せ合う、2枚のカード。その意味が分からず、影は瞬く。]
(336) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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俺が何者かなんて関係ないだろう? 雛宮律は、君達の人生に何も関わりのない存在だ。 交わり影響するのは、この場の一瞬だけ。
君達はこの出来事にどう対処するか、 ただ、それを考えて悩めばいい。
[>>334 花咲の震える声に穏やかに返す、 そして答えの明白な問いには、答えない]
(337) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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[粘着く闇から片足を引きずりだす。動く、まだ。けれど、宥める声>>333、穏やかな返事>>337に今まで知ってきた雛宮の色は見えない。それは、何よりも強い肯定に思えて。その事実に巡理は小さく身を震わせ、かくりと首を下ろした。 小さく震えて抵抗をやめた身体に雛宮は何を思うだろう。]
………っ。
[小さく喉から声が漏れる。下げていた頭を一気に上げて、後頭部で顎に向かい頭突きを仕掛ける。同時に肘打ちを腹へと叩き込もうともがく。さらには捕らわれたままの足を軸にして引きずり出した片足で雛宮の足を蹴り付けて、思い切り寄りかかるように重心を雛宮の方へと寄りかかり、後ろへと倒そうとした。]
(338) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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幸運?強い? はっ、わかったような口きくなよっ。
[怒りで拳が震える。 その態度に、心の傷も癒えてない事は伺えるか。
未だ、TVのスポーツニュースですら避けている程。 その話題が出ても、興味ない振りをする程に。]
てかなに、そのウエメセ。 選ばせる? ふざけんなっ。
[むき出しの敵意。 ぎりぎりと強く奥歯噛み締めつ、秋山の言葉>>335に同意を示す。]
(339) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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[引かれ合うのは相反する動と静。
暴虐に無思慮に、然し全ての意志を即決してきた麻夜と。 無縁に無気力に、静かに過去を顧みていた二年の麻夜と。
まるで正反対の様に対比していたふたつの自分を象徴するアルカナが。 青い閃光の煌きと共に、ひとつの新たなアルカナと化す。 描き出されるは第十四。調和する水瓶の乙女]
(340) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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… … ペルソナッ 。
[倒れ付したままの頭上で、『節制』のアルカナが砕け散る。 表出したペルソナは。尾に大蛇宿す、巨大な亀]
(341) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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―西部:ショッピング街―
[残念ながら、回復の術のようなものを この騎士は備えていないらしい――と、 イサムは繋がりから理解している。]
雷やーだね すっげー痺れ そ……
[ならば。 自身を囮にするのが、最善と。 庇うのを悟られないよう、片手を挙げて、軽い口調で煽ってみせる。 再びリツキの意識がマヤに向くのに気づき、間に立ちふさがろうとしたとき、それが、見得た。>>332 ]
(342) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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っざっけんな!
[怒りの言葉と共に繰り出された攻撃は、頭突きが顎に当たれば脳震盪に近い感覚を引き起こすだろうか。 腹を狙った肘打ちは一瞬息が詰まるかもしれない。 脛を狙った蹴りはあたればそのまま体勢を崩す矢も知れぬが、あたらないかもしれない。 そもそも、彼は攻撃は通るのだろうか?]
(343) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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その選択肢はないな。
[>>335>>339 向けられる敵意、 そういったものには、雛宮律は慣れている。 憎悪も憤怒も敵意も害意も、影響を及ぼさない。]
選択肢があることはよいことだと思うのだけれどね。 世の中には選ぶことさえ出来ない不条理がたくさんある。 公平さを欠くのは好きじゃないんだ。
……わかったよ、 なら俺が選んであげればいいのかな? 君達には、何かを切り捨て選び取るようなことは、 出来ないだろうからね。
[>>338 腕の中では花咲が抵抗を止めていた、が]
(344) 2015/02/22(Sun) 01時頃
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[暴れ始めた花咲からは、腕を離してその背を前へ突き飛ばす。 怒り心頭といったような言葉の響き、どうやらここにいる2人は、 脳筋らしかったことを思い出す]
暴力は好きじゃないんだ。
[言葉と共に黒い影が舞い降りる、 大きく広げた翼の羽ばたきがを巻き起こした焔の波、 足を影の海に取られた中で、どこまで動くことができるだろう]
(345) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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[>>341麻夜の頭上で二つのカードが融合する。 影はそれを見つめながら、楽しげに口角を持ち上げた。]
へぇ……面白いな。
[しかし、麻夜は未だ起き上がる気配を見せない。 白い猿がきいきいと甲高い声で鳴きながら、その傍に近づく。 ほんの数歩の距離で足を止め――。]
でも、融合しただけじゃどうにもならない。 コントローラーも握ってない状態じゃ、 意味は無いよ、まや。
(346) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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[麻夜のすぐ傍で白い猿が舞う。 影がその身に残す力のほぼ全てを束ね、 白い猿は両手を掲げる。]
――――……これで終わりだ。
[自然現象では見られないほどに大きく、太い稲光が、 暗い空から麻夜の身体を狙うように、落とされた。]
(347) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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不条理? んなもん、とっくに知ってるってーの。 わかってないくせに知った口聞くなっ。
てかそれって公平でもなんでもねーよっ!
[雛宮>>344とは対照的に、口調は荒い。]
(348) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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[サッカーのジュニアユースに所属し、高校も強豪校にスポーツ推薦で入学した。 1年でレギュラーになれる程甘くはなかったけども、それでも順調に夢の階段を上っていると思っていたのに。
試合中の事故が、その階段をがらがらと崩してしまった。
どうにもならない痛みは今も、胸の奥で疼いている。]
(349) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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やめろ――っ!!!
[>>347 リツキが静かに言い放つ。 花束のように束ねた稲光。 影の海を切り裂く白い閃光。
庇うように手を伸ばして 駆け出す刹那。
デュラハーンの首。 半月に開いた眼が大きく見開かれる。
蒼い燐光ペルソナから放たれて マヤを守るように盾を張らんとす。 彼のペルソナが、顕現するが早いか否か。
閃光の中、――騎士の姿は変容した。]
(350) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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[花咲が仕掛けると同時、彼も木刀を叩きつけようと踏み込むも。 雛宮に突き飛ばされれば>>345咄嗟にその手を取り引き寄せた。 態勢を整えるまもなく即座に熱が迫るのを感じれば、庇うように花咲を抱き寄せ、その身を盾にした。]
っく………ぁぁぁぁぁぁっ!
[ただただ熱いそれに、意識が遠ざかりそうで。]
(351) 2015/02/22(Sun) 01時半頃
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憎んで、呪ったかい?その不条理を。 雛宮律は確かに憎んだよ。
[>>348 この炎は焼け付く憎悪だ、 誰にも向けられない黒く澱んだ憎しみの炎。 白い雪をも飲み込んで、賀来に襲い掛かる]
そうかな? ――でもいずれは公平になるよ。 全てが平等になる。
[>>351 花咲を引き寄せた賀来の手、 彼女の盾になるのなら、それはそれで賀来の選択だ。 ゆっくりと距離をとる、間に再び舞い降りる黒い翼――、 次の一撃を見舞おうと、その身の炎を燃え上がらせて]
(352) 2015/02/22(Sun) 02時頃
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[現れた剛亀の姿に、影が口元を歪める、だけど後少し。 後少し、身体を動かす隙を見出そうとする]
そう、だね。どうにもならない。 融合しただけじゃ、雷にも弱いままだ。
…だけど…。
[白い猿が舞い、その身の力を束ねられる。 次の一撃は間違いなく膨大。確実に自分を潰しに来ると理解できた>>347]
(353) 2015/02/22(Sun) 02時頃
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(恐いものは仕方がない。それが俺。
だけど考えろ、所詮、雷は物理現象。 良く見ろ。落ちる雷、走る稲妻。
良く見て、捌き切れ。
それがどれだけ迅い雷鳴だろうがなんだろうが…
… … … 完全に 見切れ !!)
[誰かの叫び声>>350と、蒼い光が浮かぶと同時に、巨大な雷鳴は放たれた]
(354) 2015/02/22(Sun) 02時頃
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[雷に、複雑な軌道などない。唯速く、真直ぐに、自分を狙い落とされる]
ゲンブーーッ!!!
[側転し、立ち上がりながら、叫んだ。周囲の地材が巻き上げられ、ひとつの岩塊となった。 太い稲妻の光に耐え切れず、蒼い盾が砕かれたのはその直後。そして。
大地を司る剛亀の岩塊が、雷鳴の真下にすべりこみ、砕ける。 その豪快な破砕音が響き渡る中で…]
(355) 2015/02/22(Sun) 02時頃
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