84 Es 3rd -Test days-
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[瞬きを、一つ。溢れた感情に滲む涙で濡れた双眸が、 不安げに揺れた。
言葉に悩む唇が二度三度戦慄いて…]
苦しくて、痛くて、辛いのです、 あなたを想うと、息が…心が――
いまも、逃げ出してしまいたい、 なのに、は…離れたくないと、そう、思――…っ、
[ぽろり、瞼の淵から決壊した涙が零れ落ちて、 薄紅に染まった頬を伝って、落ちる。
咄嗟に俯いて溢れそうになる嗚咽を、 掌の下に覆い隠して、飲み込んだ]
(292) yahiro 2014/08/02(Sat) 03時頃
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―芸術劇場跡・フィリップ宛―
[>>283目に迷いを宿しながらも、 殺してくれと叫ぶフィリップに一気に着火する。
>>286瞬く間に人型の火の玉と化した青年は、 程無くして生への執着を口にして。
……やれやれと、苦笑しつつ。 周囲の他のバケツを手に取り、次から次へと中身をぶっかけた。
――当然其れは、ただの水で。 程無くして消火は完了する]
此れで、今迄のお前は死亡な。
此れからは、俺のものとなって働け。 ちょうど此の時代の案内人が一人、欲しかった所だ。
(293) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[そう言うと、ズタボロ状態のフィリップへと、 懐から取り出した何かをぶつける。 其れは宵待亭のマスターに用意してもらった人工血液のパックだった。 飲んで回復しろと言う事らしい]
――ったく、此れ以上俺の前で焔で死なれてたまるか……
あァ、断るなら持って来てやった着替えは渡さんから。 燃え尽きた素っ裸で街を彷徨うが良い。
最初の任務は船着場への道案内だ。 あいつが船の切符を手配している様子が"見えた"からな……
[そんな事を告げる間に、 太陽の日差しが遮られる。
赤く、大きな影がフィリップの元へと舞い降りた――**]
(294) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[肩を震わせながら、ふたつ、みっつ、零した滴が 膝の上に生暖かい染みを広げた]
あなたが、怖くて、怖くて… こんな、ふうに想ったひとは、今まで、誰も――…
ご、めんなさ…っ、わたし、失礼な、事を… あなたは…いつも、優しくしてくださるのに、っ 何故だか、自分でも…わ、わからなくて…
――わたし、 どこか、おかしくなってしまったんでしょうか…?
[涙に濡れて溶けた赤色が、もう一度、彼を見上げる。 誘う禁断の果実の色で、無意識の色香を乗せて、
縋る様に、絡み付き唆す蛇のように。*]
(295) yahiro 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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―焔に巻かれた後―
仏像?
[天使像の話から突然仏像に飛び>>278頭がついていかない。 咄嗟に不動明王を思い出そうとして、それほど信心深くない事を思い出す。 けれど、見たことはないとは告げずに、続く言葉に耳を傾けて。]
表面上の優しさだけが優しさだけではないという事、か? どう、なんだろう。
そう言う面は、あったんだろうか。
[それなら、ある程度納得できる面はある。 好きなのは亀吉に対するのも、彼に対するのも変わらない。 その言葉は飲み込んだ。これ以上困らせてどうするというのだ。]
(296) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[最早どんな歌かも忘れたが、和歌を詠んでいた、その事だけは何故か心に引っ掛かっていて。 再び口にされた韻に>>279、多分それだと首肯を返す。 和歌の意味より、寧ろ言葉からの連想ということにまず驚いてたが、彼の望む通りになったことに苦笑しか出ない。 下の句まで含めた解釈を聞けば、首を傾ける。]
結局、自分の中のあれそれを月に八つ当たりしているのか?
[身も蓋もない言い方である>>280。 でも、それほどまでに自分は理不尽な存在だったのだろう。 そんな事を考えていれば歌の中に全く出てこなかった恋という単語が出てきて今度こそ目を瞬かせた。]
奥が深いというべきか、分かりづらいと言うべきか。
[そんな事をぼやく。おどける事でそっと自分が欲しかったモノを裡に押し込めて、微笑う*]
(297) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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―芸術劇場跡― [燃え盛る炎の向こうでやれやれと着流しの男が苦笑する。>>293死がどうの、存在意義がどうのと知ったことではない。熱い。何がなんだか分からないうちに、次は水攻めに遭い、陸上でまさかの溺死体験をするところだった。ぜえぜえと息を切らし、ライジが消火したのだと察する。]
ええぇーー… 嘘だろー死ぬの超しんどいんすけど…
もう、やだ…
[その場にへたりこむ元道化に、ライジはこうなることを見透かしていたかのように、今までの自分は消滅したのだと告げる。確かに、ただの被害妄想で己を縛り付けていたものが、あの炎によって全て取り払われた気がする。そう、ギリギリの死の淵で見たものは、激しくダサい自分だった。]
ブランニュー俺! マジあざっす!ライジさん超リスペクトッス! アニキと呼ばせてください! ライジ兄貴!へへっ、何処へでもお供しますぜ!
[生まれ変わった元ヘタレの元道化は、男気に溢れていた。イヤ、お前キャラ変わりすぎだろ、とライジが思ったかどうかはライジしか知らない。]
(298) 波平 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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イヤ、お前キャラ変わりすぎだろ!!!!wwwww
(299) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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― お茶会 ―
[藤之助に、いいんだけど、とは言ったものの、根本的に日の下に出るのは好まない。
彼と一旦別れると、狭い自宅に帰り、コートと帽子をもう一度着こみ直してマスターの言っていたとおりのお茶会の場所に向かった。]
こんにちはー…
[大して愛想のない顔でぺこりと周囲の誰にともなく頭を下げる。 どうもやはり、見知った顔が多いような、と思う。 主催の外見は幼く見える家主…彼、もずっと昔に見た顔だ。 その近くにマスターを見つければ、今日は少し苦々しい顔をして見せた。]
さて、と
[視線は自然と藤之助を探した。]
(300) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[と、その時どこからか彼の声が上がった>>193]
どうした?
[声の方に彼の姿を見つけて駆け寄ると、彼がちょっと泣きそうな顔で、こちらを呼ぶ。 彼の見上げるほうを見ると、どうやら鳥が彼の何かを奪って上空に飛び去ってしまったようだ。]
(301) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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へぇ… 綺麗な鳥だな。 でもあれ、飼い鳥だろう。 いずれ飼い主が…
[と言っているうちに、鳥はやはり飼い主であろう青年のところへと向かって飛ぶと、彼の身体で羽を休めた。 鳥を乗せたまま青年がこちらにやってくる>>211
隣の席の人を口説くアイテム、といって、藤之助に渡された花。 花を受け取ってちらりと此方を見て笑う彼。
俺本当に昨日こいつとやって… その上で、こいつはこうやって俺に笑いかけてくれているのか。
彼は鳥のショーの続きに夢中だ。 一瞬で顔が赤くなったのに気づいて、彼にばれないように俯いた。]
(302) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[ショーも終わり、青年は最後に鳥を空高く放つ>>284 藤之助の隣で、一緒に鳥を追って空を見上げた。
周りの人々が、少しずつ席を立ち始める中、彼がこちらに声をかける>>285 ふっと彼の方を見ると、手元には、赤い薔薇の花があった。
その花と、彼と、彼が言うことを、固まったまま見つめて、聞いていた。]
(303) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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…なんで、お前が俺にそういってくれるのかわからない。
[しばらくの後、ぽつりと呟いた。]
でも、俺は、お前にそう言いたかったんだ。 お前と同じことを、お前にいいたかった。 それで、お前を抱きしめたかった。 今度は、ちゃんと優しく…
[座って造花を差し出したままの彼に身を寄せていくと、彼を包み込むように静かに抱きしめた。 そして、呟いた。]
藤之助、愛しています。 俺と一緒に居てください。 ずっといつまでも。**
(304) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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あっ、、何処か行くんすか? じゃーちょっと待ってくださいね、相棒置いてけないんで。
[そう言うとシャツの胸元からごそごそと革紐で結び付けた笛を取りだし、息を吹き込んだ。程なくして森の何処からか鳥が姿を見せ、何事も無かったかのように定位置に収まった。イヤ、お前そんなアッサリと…とライジが思ったかどうかはライジしか知らない。]
ヨッシャ、行きましょうぜ兄貴! どっから攻めます?やっぱ海すか? ひとつなぎの財宝探しに繰り出ちゃうすか?!
[生まれ変わった鳥男はチャラいウザいうるさいの三拍子を兼ね備えていた。ダサいという根本的な部分は変わっていなかったようだ。]
(305) 波平 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―静かな夜―
[苦しげに切なげに、その人が零す言葉を 静かに、その紅い瞳を見つめながら聴いていた。 濡れる双眸から零れ落ちた涙が、月明かりに光って …その様子にひどく胸が満たされるような いっそ、心がざわつくような そんな心地がした。
怖くて、と言葉を重ねるその人の頭を、 話を聞きながらもう一度撫でた。 何故、謝るのだろう。 失礼なことなどなにもないというのに。
――恐らくは混乱しているのだろうな、とその人の心の動きを 冷静に判断するくせに、見上げてくる紅い紅い瞳の誘惑に 惹きつけられ]
(306) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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……どこも。 どこも、おかしくなんてありませんよ…
[前髪をかきあげて、幼い額に唇を寄せる。 白い肌にゆっくりと接吻して、 額から、瞼に――涙の軌跡を辿るように、 柔らかな唇にたどり着いて 泣くその人の背中を撫でながら、何度も口付けを重ねた。
深いそれの後に、その人をお姫様のようにそっと抱き上げれば さて、どんな顔をしていただろうか。
ベッドの場所までつれていき、ゆっくりと降ろす。 覆いかぶさるように、肩の上に手をついて、 穏やかな表情で紅い双眸を見下ろす]
(307) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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怖いですか わたしが? ……怖がる君にこんなことをする、 わたしは…悪い年寄りですね
[自嘲気味に言いながら、ネクタイを緩めて]
でも、君がいけないんですよ…… そんなにも愛らしいものだから
[我慢できませんと言って、その人の唇にもう一度キスを。 手袋を外して――]
わたしの心の中心に誰がいるのか、でしたか? 今、教えて差し上げますよ
[果実を、喰らう*]
(308) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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イヤ、お前そんなアッサリと……!!!
(309) goza 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―数日後・洋上―
[今のは冗談、というかこの状態も全て冗談にしたい。 数十秒固まった後慌てて、そんな覚悟などない、と否定しようとしたが時既に遅く。
後ろに感じていた熱は離れたが、気配が前に移動する。 手を伸ばされればそれに逆らう事も出来ず、ゆっくりと顔を上げれば>>288目の端に映るそれの凶悪さに、びくりと身体が震えた。 何かを確認するように聞いてくるライジに素直に言葉を返す事も出来ず、あちらこちらに視線を彷徨わせた後、軽く頷くだけに留めた。
緊張のためにカラカラになった喉を、一つ唾を飲み込む事で潤して。
そっと顔を寄せれば、先端に膜を張っていた液体が零れ落ち、唇を時間をかけて伝い落ちる。 まるで、彼に愛撫されたようだ。
そこまで考えて、これはいけないと自分の発想を押し留める。]
(310) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[反り返る刀身にそっと手を掛け、今度こそ先端に軽く口づける。 あの人は、どうしていたっけ……。
昔の恋人が稀にしてくれたが、記憶が遙か彼方であること 片手で十分足りる程度しか経験がないこと。 それらが相まって兎角作法が分からない。そもそも作法があるのかどうかも知らないけれど。 昔の記憶を何とか掘り起こしながら、先端から根元の方へと、唇を辿らせていく。 根元に辿りつけば、その先のいつか潰した双球の片方を舌に乗せて軽く食む。 それから……
何が正しいかが分からず、困ったように上目使いでライジを見上げれば、何か反応はあっただろうか*。]
(311) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―船着き場― [鳥男は燃える前の要素がまるで無くなってしまったかのように、船を見て歓声を上げる。船は初めてではない。だが、こんな乗り物など、ただ水移動する鉄の塊だと劇団の時のような無関心さは欠片も無かった。]
これッスか!これのるんすか? マジでけーッスね!流石ライジ兄貴ッス! 其処らのやつとは格が違うッスね!
[何の格だよ!とライジが思ったかどうかは(以下略]
あっ、チューッス!楽器のオニイサンじゃないスか! おれ、覚えてます?覚えてます?広場で、ホラ! いやぁーまさかこんなとこで会えるとは! マジミラクルッスね!
[ライジが知り合いだと紹介する。このまま船上では暫く一緒だろうと説明をしたが、鳥男が聞いていたかどうかは謎である。]
(312) 波平 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―数日後・洋上―
[>>311何かを思い出す様な、そんな仕草で。 屹立の先から根元へとセシル唇がなぞっていく]
――ッ、ァ……
[熱を帯びた吐息と、柔らかな唇の感触に、 抑えた声が漏れ――
片方の膨らみを下に乗せ、 戸惑い勝ちに見上げるセシルの其の、眼差しに……
最早、耐える事等出来る訳が無く。
ぶるりと、背と刀身を震わせると。 一思いに――…白い欲望を吐き出した]
(313) goza 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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――――……っ、ク……!
[直ぐ側にあったセシルの顔を、栗色の髪を、溢れ出した白濁が汚し。
ほんの少し、霞がかったような眼差しで其の姿を見やった]
よ……良すぎるだろうが……
[何処か悔しげにそう言ったのも束の間。 再び――、セシルの身を押し倒した。
――今度は口だけでは、満足できそうに無い。そんな想いを、胸に秘め**]
(314) goza 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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ミケは、ケムシにお辞儀をした。
wallander 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―夜の始まり―
[赦されたかったのだろうか? それとも断罪されたかったのだろうか?
幼子でも宥める様に撫でる掌に、 堰を切った涙は、止る事無くぽろぽろと零れ落ちた。
どこもおかしくなんてない、そう言って貰っても、 ならば、何故、こんな…、彼へと向ける知らぬ己の感情への 理解が及ばず、胸の内に巣食う不安の焔が消える事はない。 いっそ一息にこの身を焼いてくれたらどんなに楽だろう?
けれど、じりじり、じりじり、焦がし痛め付けるばかりで 燃え広がることは終ぞなかった]
(315) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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……――っ、…ぁ
[けど、とそう続けて反論しようとした言葉は、 額に触れた彼の唇が吸い取っていってしまった。 何が起こったか、理解するよりも先に 唇までたどり着いたかれの唇が重なった。
雷にでも打たれたように硬直して、耳まで羞恥の色に染まる。 驚きに、一度は引っ込んだ涙は、 溢れだした別な感情の侭に、また頬を濡らした。 それが喜びなのだと、理解出来るのはもう少し先。
おずおずと伸ばした腕を、彼の首に絡め抱き締める。 拙い舌が懸命に口付けに応えようとしたのは、最初のうちだけで、 次第に頭の芯がぼうっとして、身体の力が抜けて行く。
抱き上げ運ばれる頃には、もう為すが侭で。 涙で服を汚してしまう、そんな思慮も抜けた頭で 無意識に彼の胸に甘える様に頬を摺り寄せた]
(316) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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[二人分の重みを受け軋むベッドの上、重なる影の主を見上げる。 あんなにも怖かったのに、彼の腕の中に囚われてしまえば、 不安も、苦しみも、何処かに消え去ってしまった。
衣服を緩める仕草を見惚れるように、恍惚と眺めながら あぁ、彼も己と同じ能力を使うのか、とそんな風に思った。
己に魅了された獲物たちは、きっと、今の己と同じ顔をしていただろう。 ――期待と、歓喜、浮かび上がるそれらに名前は付けられぬ侭に、 腕を伸ばして抱き寄せ降る口付を受け入れる。
彼の心の中心に誰がいるかなんて、もう、如何でも良かった。 己の心の中心に、彼がいる。 その事実に気付いた事で、今は頭が一杯で。
目の前に彼がいる、彼がこの身に触れる それだけで、十分だった*]
(317) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―船着場―
[まだ、乗船準備は出来ていないようで、ぼんやりとそのあたりの荷物に腰を下ろしていた。 思い出すのは仲間だったり背中を押してくれた彼だったり(結局それは生かせなかったが)緋色の世界でであった男だったりしたわけだが。 暫くは会う事もないだろうと未練ともいうべきそれを断ち切ろうとして、ハイテンションな声に思考を遮られる>>312。]
……は?あ、ああ。確かに広場で会ったな。 お前も、この船に?
[首を傾げれば、彼の肩の鳥も首を傾げる。 あ、可愛い。 すこしだけ、沈んでいた心が浮上する。 そうして、再びハイテンションな男の方に向き直る。
前回広場でぶつかりかけた時は、もう少し落ち着いていたというか控えめだったのに>>3:44、この変わりようは一体何があったのだろうか。] 外の世界を見るのが楽しみなのか?
[取り敢えず、無難な予想を告げればどう反応しただろう。*]
(318) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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−セシルと−
[>>296 しまった 例えが分かりにくかったと 少し後悔しながら 懸命に理解しようとするセシルの姿が胸に温かくて 微笑を浮かべ頷いて答える]
そう… 嫌悪する存在も… 一見 困る存在も… そうでは無い事がある
[>>297 セシルの和歌の解釈には忍び笑いを堪えながら そんな感じ と相槌を打った]
(319) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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僕は お前の事は 避けたいと同時に どうしても胸に閊えて… 反発しながら 惹かれていたよ お前の声や体温が近くにあると… どうしても気になって いた
だから向けられる言動は…苦しかった …今は 平気
[セシルの胸の内を聞いた今 自分の事も打ち明けておこうと そんな事をぽつりと口にする]
(320) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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[和歌の意味を教えた後 しばし沈黙し…やがて口を開く]
随分遠慮深い希望だな、セシル もう二度と会う事もあるまいに?
[そう告げるとゆっくりとセシルから離れ 背を向け片手を上げて立ち去る …数歩で歩みを止めて首だけで振り返って]
お前が私に生命を寄越すなら 私は何を返せば良かろうな… お前の願いを叶えてやるなら 二度と会わずに幸せに暮らせば良いのかな
[そう呟いて…少し待った。 セシルの手が伸びないのならそのまま立ち去るだろう 手を伸ばせば 望みのままに 得られるものがあったかもしれない**]
(321) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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