91 とある生徒会長の憂鬱2
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―――体育館―――
うふふふふ、そんな電撃よりも遅いサーブじゃ私は捕えられませんよ!
[ミルフィの放ったサーブのうち1発は確かに肩に直撃したが、 まだへたれた様子はない。姿勢を変えずなおも追い掛け回そうとする――が。
突如コーチに向けて泣き声で謝りだしたミルフィを見て、 ほんのちょっとびくっとなった。 スポ根展開にはわりと弱い仕様となっているのだ。悪いお化けだけに]
(5) 2014/09/29(Mon) 23時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/30(Tue) 00時頃
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………。
[びくっとなった状態を脱して、再びカサコソ近付き始める。 しかしそんな櫻子を前にしてミルフィは冷静だった。
彼女を取り巻く空気が変わっていくのが否が応にも伝わっていく。 どこからか吹く風は何かの始まりを告げるかのよう]
うふふ、つまり次で決めるつもりかしら。 面白い! ……時間的にもちょうどよさそうだし
[残り時間がどれほどか分からないが、タイムリミットは確実に近付いている。 こっちとしてもぐずぐずしてはいられない、と改めて思う]
(17) 2014/09/30(Tue) 01時頃
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唯一無二の……そう。 ならば……私も唯一無二の道具で対抗するしかなさそうですね。
[櫻子は懐から古びた鏡を取り出した。 加賀見家の蔵に眠るこうした古びた道具は、 どうみても付喪神化しそうなのに全然その気配のないがらくたがほとんどだが、
この鏡にだけは。 いざという時に身を守ってくれるという効力があるから持っているといい、と、 それはそれはもう言い聞かせられたものだった。
四つん這いの姿勢から中腰の姿勢になって、鏡を身体の前に構え、]
(18) 2014/09/30(Tue) 01時頃
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この鏡が映し出してきたあらゆる素敵な恐怖よ、
この鏡には映し出せていないけれど見守っている者達よ、
どうかわたしに力を……!!
[と、願いをこめて呟いた直後、落雷のような轟音が声の残響をかき消していく。 そして―――それが来た。 ミルフィの手から放たれた、青い稲妻が!]
――――…!!
[ああこのままではミルフィにゲッチューというかゲットザバッジされてしまう!?]
(19) 2014/09/30(Tue) 01時半頃
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[パリ―――――ン]
[と、何かが割れる音とともに、櫻子は後方へ吹っ飛んだ。 体育館の端まで余裕で吹っ飛ぶと、その場にべっしゃりと倒れ伏す]
ふふ……まだよ……この場にホラーの力があふれる限り、 私は何度でも蘇る……たぶん!
[と、べっしゃりとしたまま告げた言葉がミルフィに届いているかは分からない。 鏡を割った青い稲妻――テニスボールがどうなったのかも、未だ知らず**]
(20) 2014/09/30(Tue) 01時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/30(Tue) 01時半頃
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そ、その声はクインさん……!
ま………まさか、 化け傘を成仏させただけじゃなくて、あの封印まで解いたというのですか!?
[加えて助太刀に来たという。これはもしかしなくてもまずい]
渡さない……このバッジだけは渡さないんですから……。
[壁際でべっしゃりした体勢のまま目線だけはほんのりスージーに向けて、告げる]
(22) 2014/09/30(Tue) 22時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/30(Tue) 22時半頃
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………な、なんですってー!?
[今ここに明かされる衝撃の事実! >>23 だが激しく納得もしたのでそのまま、乗ることにした。 こういうのは最後まで信じ切ったものの勝ちなのである、櫻子的には]
くっ、私がまさか敵に感謝される日がこようとは、ね……。 貴女なんてそのまま二つの血統の狭間で葛藤して暴走自滅すりゃーよかったんですよ、ホラー的にっ。
[出てきた言葉は完全なる負け惜しみであったが]
(31) 2014/10/01(Wed) 00時頃
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[3対1、の言葉にいよいよ危険の危なさを感じ、そろそろと、起き上がる]
………っ、
[さすが唯一無二の一球、まともに喰らっていたら保健室行きを免れることはできなかっただろう。 そして、ホラーBGM効果でも余波で吹っ飛んだ分のダメージは、誤魔化しきれない。
ああ、こんな時、こんな時メイン盾がいたら。 通信越しに最後に聞こえた声からして、どうやら熱い男ではなくなってしまったらしきものの、 いないよりは遥かにマシというものである]
(32) 2014/10/01(Wed) 00時頃
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[近場で巻き起こる敵陣営の、仲間割れ――もとい、作戦会議。 むしろそっちが観念しろと言い返すことも、 腕を組んでふんぞりかえることもできないままその様子を眺めていたが]
………つまり貴女は、そう、あれよ、 ホラー以外のジャンルの中に、ホラーにも勝るジャンルがあると言いたいんですね!?
[むっちゃ悔しげな顔をしている。>>34]
(35) 2014/10/01(Wed) 01時頃
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………ミフネさん、柔道部部長。
[助太刀されたら厄介なことこのうえない。 何か深刻なダメージでも負っていやしないか見極められるといいなあと思いつつ、 一度、視線を向けた後]
貴女の仲間はああ言ってますが……、
[どうする、と言いたげに視線はミルフィへと移る。相変わらず吹っ飛んだ先で座り込んだまま**]
(36) 2014/10/01(Wed) 01時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 01時頃
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む……、寺生まれのなんたらさんだとかいう、 ついこの間生まれたばかりのような存在に、私の身に着けたホラー力が劣るとでも?
[たとえすべてをぶっ飛ばすような存在だとしても年季には勝てない(といいなあ)と言いたいらしい。>>37 もっともこの心構え、櫻子自身もともすれば忘れがちになるのだが]
……まあいいです。 私の相手はミララさんのみと定まったようですし。
いざ、決着をつけようじゃありませんか―――!
[既にパリーンした鏡をミルフィに突きつけ返す。>>46 それからようやっと腰を浮かすとまたも体勢を低くして、 ラケットでこちらを打ち据えようとするミルフィから、 ホラーステップで6メートルの距離をとった]
(52) 2014/10/01(Wed) 21時頃
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[そこにがらがらがら、という音が間近に聞こえてきて]
プリュヌさん、ってことは人体模型くん75号も……! 感謝します!
[人体模型くん75号の現状を知らない櫻子は、 味方が来たりと力強い声をあげた。ミルフィからは注意を逸らさないまま]
(53) 2014/10/01(Wed) 21時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 21時頃
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[人体模型くん75号はギジ高創立から数えて75代目の人体模型、らしい。 歴代の人体模型くん達がよく原因不明の紛失やら損傷やらに遭うのは、 「何かが取りついて勝手に動いているせい」だの、 「なくなったパーツを探しているせい」だのなんだのと噂されているが真相は分からない。
それはさておき]
どうみても、パーツが、足りない、ですって……。
[※パーツもいざとなれば武器になります]
(63) 2014/10/01(Wed) 23時頃
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[気を取り直して、心臓から内臓まですっからかんと化した人体模型くん75号から、 よっこいしょ、という擬音付きで両腕を外す。 そのうちの右腕だけを右手に構え、]
うふふ、これで細長いものを手に持っているという点では揃いましたね、私達。
この人体模型くんの手は何かを求めてさまよう手……しかし求めるべきものがすぐ近くにあるのなら、 わざわざさまよう必要はありますまい。
つまり……、
(66) 2014/10/01(Wed) 23時半頃
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そのバッジをよこしなさ〜〜〜い!
[一声放って、人体模型くん75号の右腕をミルフィに向かって、投げた。 決して剛速球ではないが腕だけが向かってくるのである、腕だけが。
その合間に今度は人体模型くん75号の左腕を装備して、 ホラーステップで今度はミルフィに接近する]
(67) 2014/10/01(Wed) 23時半頃
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櫻子は、そのままミルフィに突撃を試みる――大吉[[omikuji]]
2014/10/02(Thu) 00時頃
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手荒な真似は得意ではないですが……えいっ!
[ボディプレス・オブ・人体模型くん75号の光景を思い出しながら、 ラケットの防御を突き破れるように、持てる全身全霊の力を込めて、 人体模型くん75号の左腕をミルフィに向けて一閃する!]
(76) 2014/10/02(Thu) 00時頃
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………。
[いくらかの距離を吹っ飛んで倒れたミルフィにゆっくりとした足取りで近付く。 途中、爪先が人体模型くん75号の右腕を蹴ろうとすればそれも拾い上げ]
ふ、ふふ、悪く思わないでください、 あなたが、このラケットとボールに賭けた思いも、あるいは託された思いも、 確かに強かったでしょう。
しかし、私が持ち得ていた思いがそれに勝った……それだけの話。
[ミルフィがつけていたバッジはすぐに見つけることができた。スコートの腰の辺りに。 外して、自らの羽織の右胸の辺りにつけた]
(87) 2014/10/02(Thu) 00時半頃
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