84 Es 3rd -Test days-
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―月が傾く頃・自邸―
[細やかな痛みに怯む可愛らしさは生憎と持ち合わせておらず、 ぎゅうと目を瞑りびくりと大袈裟に肩を震わせて見せたものの、 本当の所、然したる感慨も無い。
>>2「此の子はあんたの夜のおやつ」その言葉の意味が 理解出来ずに心の内で疑問符を幾つも浮かべる。
この男は、彼が吸血種であることを知っているのだろうか? 自分よりも彼と親しいのだろうか?
傷口に誘われる様舌を這わす、見知らぬ男は 好血症のヒトでなければ、同族なのだろうと思う。 己の知らぬ男、彼と親しい男。
見知らぬ…とは言ったものの、己はずっと目を閉じたまま、 姿を確認してはいない。聞き覚えの無い声から判断した迄の事。
興味があった、男がどんな顔をしているのか。]
(9) 2014/07/28(Mon) 10時頃
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[本当に知らぬ相手なのか、否か、再確認すべく >>4促す彼の声に後押しされて、ゆっくりと瞼を上げた]
――欲しいというなら、 与えたとて、別段、構いはしませんが、 奪われるのは余り、好みでは無い、ですね。
…けれどそれ以上に、部屋の中でお転婆をして 一人片付けをしなければならない方が、余程億劫だ。
[同時、捕まれた手が逆に男の手首を掴み捕える。 言葉の通りに、総てが心底面倒くさそうな双眸が、 見知らぬ、で間違いなかった男の双眸を捉えた。
これは細やかな『実験』だった。
…さて、見知らぬ男に何か、変化はあっただろうか?*]
(10) 2014/07/28(Mon) 10時頃
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―回想・日常の一欠片―
[吸血種には各々、特殊な能力を持つものも多い。
体力回復力等身体的な部分に秀でた能力を持たぬ己は、 その代り、視線を合せた人間から、暫しの間 思考力を奪い意識を混濁させる事が出来るらしい。
前後の記憶も夢現になるらしく、 再び相見えた相手に声を掛けられたこともない。 何ともお誂え向きの能力で、食事の際に非常に重宝する。
戦場でも、随分と役に立った。 己の属した部隊の長は、確かこれを『魅了』と呼んでいた。
人間が尽きぬ限り、飢える事は、まず、ない。 常に満ちているが故に、亀吉にそうしたように、 己が血を分け与える事にも抵抗は微塵も無かった]
(11) 2014/07/28(Mon) 10時頃
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[…――ぼんやりと瞳の光を失い、酩酊する壮年の男性の頬に 両手を伸ばして抱き寄せ、首筋に牙を立て、甘露を啜る。
食事の時刻は大抵宵の口、周りに幾つも人の目も有れど、 一見、路地裏の片隅で睦み合う男女にしか見えず、 周囲にひやかされることはあれど怪しまれた事は無かった。
人間の身体に害の無い程度に味わって、花から、花へ、 腹が膨れるまで夜の街を、餌から餌へ、渡り歩き、 月が昇りきる前には館に帰るのが日々の日課である。
必要性を感じた事が無い故にこの能力の対象として 択ぶのは常に人間のみだった。 同族に何かしらの効果があるのかは、 試した事は、まだ、なかった。
>>10あの夜までは。**]
(12) 2014/07/28(Mon) 10時頃
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―回想・広場―
[>>13保身…というより、そうまでして手に入れたい程の 大層な価値は無いと、お前はその程度だと そう笑ったのが、正しく伝わったかは定かでは無い。
彼が『玩具』と呼んだ雛には面倒を勝る比護欲を覚えた、 無駄口を叩く『壁の飾り』は手を伸ばすのが億劫だった。
己にとって彼は、彼が『玩具』と呼んだ雛にも劣ると そう伝える機会は訪れなかった。
けれど、欲するのも億劫な飾り、程度の価値しかない 他者にそんな風に思われていると気付きもしない 自尊心たっぷりの彼には、それできっと丁度良かっただろう。]
(18) 2014/07/28(Mon) 15時半頃
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[>>14他者である己の内に彼の幸せの「匙」を探していたと、 そんな所にありはしないと理解して居なかった事を知れば、 作り物の笑みを引っ込めて、腹を抱えて大笑いしただろう。
それを聞けばそこで初めて、少しは『彼自身』に 興味を持ったかもしれないけれど、 それが彼の望む処で在ったか否かは知る由も無い。
己の幸せの匙加減など、己の心ひとつできまる。 然して互いに知りもしない他人の内に探すなんて、 お伽噺の王子様に憧れ、お姫様に己を重ね夢見る幼子の様だ。
何とも幼稚で、夢見がちで可愛らしく、 ――反吐が出るほど馬鹿馬鹿しい。
『美しい翅の壁飾り』ではなく『幼稚で可愛らしい彼』という ひとりの『人』として認識し直す機会は、此度の会遇では終ぞ 訪れぬ侭に、簡素な傷の処置を終えればその場を後にした。
それが彼の望む処で在ったか否かは*知る由も無い*]
(19) 2014/07/28(Mon) 16時頃
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―月が傾く頃・自邸―
[掴んだ手は振り解かれようとも然して問題はない、 意識を、此方に向ける事こそが目的なのだから。
力を込めた所為で手首の真新しい傷から、 溢れたものが滴り落ちる。――あぁ、染みが出来る。 うんざりとそんな風に考えながら、見据える、男の双眸。
やはり、見覚えは、無い気がする。 記憶力に秀でる事も無かった己は、 積み重なり過ぎた記憶を持て余していたけれど、
他の何を忘れても顔だけは覚えられるようにしていた。 敵と味方を判別する事、それは戦場では優先順位が高かった]
(55) 2014/07/29(Tue) 02時頃
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[瞳の奥、彼のそれと重なった瞳孔がキュゥと細まり、 虹彩が飴色に溶ける。
能力を行使する際、心の中で命じる事は、只一つ。『眠れ』と。 それだけでいい。心を眠らせ、その身を明け渡せ、と。
けれど、どうせ効かぬだろうから、力ずくでお引取り頂こう、と、 ソファーの隙間に隠しこんである刀に手を伸ばしたのに、 細やかな実験は思わぬ結果を産み落とす。]
………――は?
(56) 2014/07/29(Tue) 02時頃
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[程度の違いは有れど、効果のあった相手がこんなにも はっきりと己を見返して来たのは初めてだったかもしれない。
美しい、はっきりと、確かに、そう言った。
正気、なのだろうか?けれど、それにしては、何だか… ……――混乱している間に伸ばされた手への反応が遅れる。
頬に触れた男の指先に、びくりと、判り易く肩を跳ねさせた 揺れた瞳が、縋る様に、男の後ろに佇む彼を捉えた*]
(57) 2014/07/29(Tue) 02時頃
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