人狼議事


64 さよならのひとつまえ

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【墓】 理髪師 ザック




(普遍的に、平等に、線をはり、誰も近づけず。
そんな風に生きてきたオレは、きっと。

【軒下のモンスター】 だった――――…)
 
 
 

(+29) 2014/04/02(Wed) 03時頃

【墓】 理髪師 ザック

―校庭から、散歩道―

 こらぁ〜、待ったぞぉ〜?

[息は白く、少しだけ残る寒さ。
空は暗く、時折星が煌いている。
手ぶらで来たという白辻の声に振り返り、笑う。
散歩には普通荷物なんてないだろう、これは旅立ちの荷物。]

 アリスちゃん、手あったかいねえ。

[本当のところの体温は、どちらがあったかかったのだろう。
心が感じている体温が暖かくて、判断がつかなかった。]

 うん、切った。
 願掛け的なものだったし?

[さっぱりとしたただの坊主は、それこそオシャレでもイケメンでもない。
思い返せば周りは整った顔立ちだらけだった。
プチ、コンプレックスにでもなってしまいそうだ。]

(+30) 2014/04/02(Wed) 03時頃

【墓】 理髪師 ザック

[男子高校生が手を繋いだまま、あてもなくただゆっくりと歩く姿は
やはり普通は【気持ちが悪い】と言葉を浴びせかけられるのだろうか。
ホモだゲイだと、蔑み貶す言葉で指をさされるのだろうか。

それでも今、二人を見ているのは
雲の隙間から覗き込む星明りだけ。

指の痛みは不思議と感じなかった。
手を繋いでいる、ただそれだけで。
何を話そう、何から話そう、考えはするけれど。
上手く言葉が出てこない。

手を引く、白辻の横顔へ視線を向けた。]

(+34) 2014/04/02(Wed) 03時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/02(Wed) 03時頃


【墓】 理髪師 ザック

 だって、ちょっと、忙しかったんだべ!
 そうだDJ、聞いてくれた?

[舌打ちが耳に残る、それも不快な音じゃない。
心配してくれているのだと思えば、些細な音一つが嬉しい贈り物。]

 ん〜…。
 平た〜く言えば、主張したいこと、主張できますように?的な?

[願ったのは数多く、それも曖昧で、広義すぎて。
上手く言葉に出来そうもなかったから、なるべくシンプルな言葉を探す。
少しずつ白む空、此方へと向いている顔は、やっぱり綺麗だ。]

 すきなものを、すきだっていえるように、かな。

[ずっと、言えなかったから。言わないようにしてきたから。
気付かないように、生きてきたから。]

(+37) 2014/04/02(Wed) 03時半頃

【墓】 理髪師 ザック

 中学の頃、放送部員だったんだべ〜。
 小学生の時は水泳が好きで、もっとちっちゃい頃はサッカー選手に憧れてた。
 それでも、俺には鋏(これ)しかなかったからなあ。
 跡継ぎだし、親父もお袋も楽させてやんなきゃだし。

[繋いでいない方の指で、鋏を作ってみせる。
両親を楽にさせてやりたいというのは、きっとわかってくれるだろうと首を傾げて微笑む。
落ちる声、眇められる瞳、睫毛、顎で先を示す仕草、ひとつひとつ。
濡れた街と仄かに色の変わる空と、頁に刻み込んで歩く。]

 ぶっ潰すは、なんつか、例えです!ホントに潰れられちゃ困るしな!!

[笑って、けれどその後の言葉には、少し苦笑が零れた。]

 強さは、どかな。
 すげえ緊張するよ?
 …いや、してる、か。

[足は、止まる。
つられて白辻の足も止まるだろう。]

(+38) 2014/04/02(Wed) 03時半頃

【墓】 理髪師 ザック

(ずっと気付かなかった、気付かないふりをしてきた。
軒下に隠れて、君だけをずっと見てきた。
見ていられるだけで幸せだと、ずっとそう言い聞かせて。

眩しくて、それでも目が逸らせなくて。
腕を伸ばしたくて、いまでも出来なくて。
勇気なんてないし、きっと答えもわかってる。

それなのに、伝えたい。
ほら、シンプルだろう?
ねえ、単純だろう?

ばかだって、笑ってくれ。



どうしようもないくらい―――…。)

(+39) 2014/04/02(Wed) 03時半頃

【墓】 理髪師 ザック




 ありすちゃん。

 …――――すきだよ。
 
 
 

(+40) 2014/04/02(Wed) 03時半頃

【墓】 理髪師 ザック

[返ってくる答えは、思いもよらない言葉だった。
だってわかっていた、その視線の先に自分が居ないことくらい。
その思いは決して、此方を向いてやくれないことくらい。]


(――――愛してる。)


[胸の中で繰り返す。
それは花に送られたものと、大切な双子の姉に向けられるものと同じ言葉。
整った顔は、顎は震えて。
微かな花弁色の唇はそれでも言葉を紡いだ。愛してると。

ああ、雨がたった一粒降っている。]

 綺麗だね、やっぱり。

[目の前のこの人は、何もかも、綺麗だ。]

(+41) 2014/04/02(Wed) 04時頃

【墓】 理髪師 ザック

 ばかだなあ、アリスちゃんは。
 そこは笑って蹴っ飛ばすとこだっつのに。

[今だけ、手を伸ばす事を許してほしい。
言いたかった事、言おうと思っていたことは全部胸の中にしまおう。
心残りを、わざと残していこう。
誰にも告げない、これは自分だけの秘密。

長い指先を伸ばして、潤むその瞳に。
雨粒の落ちた左頬に。]

 こんな時だけ、優しいんだから。

[ゆっくりと朝が訪れようとしている。
雨に濡れないように、雫を拭って。
抱き締めることも、髪に触れることも、口付けを落とすことも出来ない。

頬を撫でる、それが精一杯。]

(+42) 2014/04/02(Wed) 04時半頃

【墓】 理髪師 ザック

 ははっ、確かに。
 でもそんな不器用さがチャーミングだべ?

[返る悪態は受け取らないつもりだ。
どうせ彼のことだ、どうせ傷つけているとかそんな事を思っているんだろう。
無意識でも三年間見て来たんだ、そのくらい容易くわかる。

白む、空。
白い、色。

捨てるはずだった、なのに増え続けた、思い出の頁に焼き付ける。]

 あ〜、忘れりゃいいのにそんな約束。
 つか、たぶん、早く持ってきてくんなきゃ忘れちゃうかも。

[嘘をつこう、目の前の彼が笑えるように。]

(+43) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック



(忘れてくれていいよ)

       (オレは忘れないから)



(思い出したりなんてしないよ)

       (ひとときだって、忘れないから)
 
 

(+44) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

 お〜し、寒いしアリスちゃんはぼちぼち帰んな?
 オレは荷物送りに、ちょっとコンビニ行ってから帰るべ〜。
 
[ゆっくりと手は離れる。頬から、繋いだ、手から。
けれどこの恋の端は、ずっと離せないんだろう。
届けたかった、あの歌のように。]

 それとさ、帰って今から寝たら絶対起きれないから!
 バス乗れないとかマジ、むつりん泣いちゃうからさ!
 バスが来る頃、アリスちゃん起こしに来てくんね?

 約束〜。

[離した指を、ぐっと握りこむ。
いつまでもどこまでも持っていこう。

この想いだけは。]

(+45) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック



 あ、そうそう!

 オレ、いますっげえ、しあわせ〜!!!!!
 
 

(+46) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

[離れていくだろう、何歩か距離があいた頃に振り返って手を振った。

なにがおれのしあわせか
なにをされてよろこぶか

そんなのやっぱり単純でシンプルだ。]

(+47) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック




 (――――君が、笑って、その大切な命を生きているだけで*)
 
 
 

(+48) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

[旅立ちは、朝焼けの中。

振り返らない、引かれる後ろ髪はないのだから。
雨も降らない、今はこんなにも幸せで。
軒下にずっと居たなら、きっと泣き腫らしてばっかりだった。

一歩、一歩進む。
行くんだ、微笑んで。



誰にも、何も告げずに――――…]

(+49) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

―誰もいない寮室・4-K―



  【白辻ありす以外、立ち入り禁止 ――― 朔太郎】



[“ありす”が迷い込むのは、白うさぎが去ったあとの部屋。]



[開け放たれた窓、風がゆっくりとカーテンを揺らす。
机の上には、引き出しに残されていた大切な思い出たち。
ぶつけられた本。拾ったぬいぐるみ。一本の線香花火。
銀色に輝く硬貨。星の紙屑。一房綺麗に結われた髪。
チカチカと、未読メールと未送信を示す携帯電話。]

(+50) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

 
 
 
[柔らかな紙で作られた、白い花。]

[枯れない花は満開で、静かな部屋を埋めつくしている。]
 
 
 

(+51) 2014/04/02(Wed) 05時頃

【墓】 理髪師 ザック

[好奇心旺盛な“ありす”なら、携帯電話を見るだろうか。
それは大きくなる薬でも、小さくなる薬でもないけれど。

未読メールは昨夜から。
“ありす”自身が送った「校庭にいく」(>5:*73)
睦井が送った「寝坊?」(>>+6
他にもあるかもしれない。

未送信には一通。

こんな風にかかれている。]

(+52) 2014/04/02(Wed) 05時半頃

【墓】 理髪師 ザック

To:白辻 ありす
From:朔太郎
Sub:ありがとう

*****


 ありすちゃんが咲かせた花だよ。
 ね、きれいでしょ?
 
 

(+53) 2014/04/02(Wed) 05時半頃

【墓】 理髪師 ザック

[咲き誇る花たちの中に紛れて、たった五つだけ。
小さな小さな文字が一つずつ花弁に刻まれている。

先に伝えるはずだった。]



      【  “ あいしてる ”  】



[慌しいうさぎのいない部屋は、とても静かに―――…**]

(+54) 2014/04/02(Wed) 05時半頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/02(Wed) 06時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/02(Wed) 06時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/02(Wed) 06時頃


【墓】 理髪師 ザック


 親父、お袋 へ

 オレは、オレの道を行くことにした。
 心配すんな。

 店、継げなくてごめん。
 親不孝で、ごめんな。

               朔太郎
 

(+91) 2014/04/02(Wed) 22時頃

【墓】 理髪師 ザック

―空港―

[カコン、と小気味いい音が聞こえた。
思いを認めた手紙を、赤いモンスターのその口へ運ぶ。
実家へこの手紙が辿り着く頃には、きっともう海の向こう側なのだろう。
誰にも告げなかった【道】へと、金属の鳥で空を羽ばたくまではあと少し。

ひしめき合う足音、声、アナウンス、喧騒。
昨夜や朝とは大違いのそれに、ロビーに腰かけて目を閉じた。

瞼の裏に焼き付いた暁。
薄い闇が朝を纏って、落ちる一粒の雨。
触れた肌は、絹よりも滑らかに感じた。

幻影に、そっと手を伸ばす。]

(+95) 2014/04/02(Wed) 22時頃

【墓】 理髪師 ザック

 泣くなよ。

[言えなかった。
泣いてくれて嬉しく思ってしまった。
その目に、漸く映してもらえた気がした。]

 オレは、

[胸に仕舞い込んだ言葉は]

 ――――――……

[ロビーの喧騒に消され。]

(+99) 2014/04/02(Wed) 22時半頃

【墓】 理髪師 ザック

[痛くないはずがないのに、痛みはそれほど感じない。
繋いだ手の温もりも、涙も、触れた肌も、朝焼けも。
何もかも心の中に連れてきたから。]

 みんなも、泣くなよ〜。

[さよならと言いたくなくて。
いつまでも、さよならのひとつまえ。
バスに乗らなかったのも、見送りに行かなかったのも
捨てきれなかったのも、残していったのも。
ひとつの愛と、多くの友が煌めく、すべて大切な宝物。]

 ……これだけは、おいてけなかったけど。

[鞄から取り出すのは真新しい包帯。
その色は、白。]

(+100) 2014/04/02(Wed) 22時半頃

【墓】 理髪師 ザック

[サプライズは成功しただろうか、驚いてくれただろうか。
部屋に迷い込んだ“ありす”は喜んでくれただろうか。
枯れずに咲き誇る花を咲かせたのは自分なんだと、笑ってくれただろうか。

泣いて、しまわないだろうか。]

 っ、

[込み上げる、視界が滲みかける。
腫れた手を打ち付けるのは頬。
高らかな音は屋上ほどよく響かなくても。]

 ……うっしゃ、行くべや!!

[やがてアナウンスがゲートの開場を告げる。]

(+103) 2014/04/02(Wed) 22時半頃

【墓】 理髪師 ザック

 いってきます!

[見送られないようにしたけれど、ここには誰もいないけれど。
心の中に居れば傍に居ることと変わらない。
そう信じてる。

綺麗な人が、想う人が、花を咲かせるあの人が。
知らぬうちに、みんなに送った言葉と同じ【旅立ち】の言葉を口にして。

満面の笑みで、海を渡る鳥の背に乗った*]

(+106) 2014/04/02(Wed) 23時頃

理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/02(Wed) 23時頃


理髪師 ザックは、メモを貼った。

2014/04/04(Fri) 00時頃


【墓】 理髪師 ザック

―海を渡って―

[最新のJ-POPは持ち主の知らぬうちに、何度もその体を鳴らして受信を知らせている。
旅立った友の、旅立つ友の、新たな連絡先や繋がる仮想空間。
誰かが持つそのガラパゴスが鳴くのも残り数日、契約期間が切れるまでのことである。
行く先も連絡先さえ断った、青い青い海の向こう側。
新たな地に、その一歩を踏み出した。

空港で背中を見られていたことは、知らない。
振り返らないと朝焼けの中に決めたのだ。
絶対に泣かないと誓ったのだ。

何があっても笑っていよう。
咲き誇る花のように、と。]

(+234) 2014/04/04(Fri) 00時半頃

【墓】 理髪師 ザック

[取捨選択、それが難しいのはよくわかっていた。
どうしたいかを取れば思い出は枯れ、どうなりたいかを取れば夢は散る。
似ているようで否なるもの、両天秤にかかるクセにベクトルが逆を向いたもの。
人はそれを矛盾と呼び、それはずっと自分自身の心の中にもある。

逢いたい、傍にいたい、みつめていたい。
会えない、側にいられない、見つめられない。

すきだから、くるしい。]


 だったら、全部持ってくべ。


[やり残しをわざと置いていこう。
苦しい矛盾を全部抱えて生きていこう。
それが、]

 オレの、棄てたくないもの。

(+239) 2014/04/04(Fri) 01時頃

【墓】 理髪師 ザック

[空はきっと、繋がっている。
心もきっと、繋がっている。]


 あいしてるよ――――……


[未来は決して、繋がっていなくとも**]

(+243) 2014/04/04(Fri) 01時頃

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