64 さよならのひとつまえ
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[片付けようとしている紐井屋をひっつかまえて。]
バカヤロ、ひもちんもなんか叫ぶべ?
[遅れて紐を引いた白辻にはひゃひゃひゃと笑って見せた。]
アリスちゃんが遅いんですう〜。
お、これお星様だ! すっげ、かっちぇ〜、シャレオツ!!
[空に舞う、キラキラと。キラキラと。]
……――綺麗だね?
[そう告げた視線の先には、何より綺麗だと想う人。 月がとつけば、I love you. ならば星なら、なにになるんだろう**]
(4) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 01時半頃
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―翌朝・寮室4-K―
圧迫感、ねえ〜…。
[翌朝起きた部屋は、少し肌寒かった。 隣にあった人の温もりはなくなっていた。 見送りには、行かなかった。 ただ、朝に小鳥谷が出ていく時に、]
「したらな。」
[と一言、その背に声をかけたのが最後だ。 寂しさはあった、けれど悲しい声は出さなかった。]
(15) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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[がらんどうになった部屋、残されたのは角をぶつけられた本一冊。 もっと何か面白そうなタイトルはなかったのかと、数頁捲って読むのを止めた。
指先にはたった一度だけ撫でることのできた小鳥谷の頭の感触。 それから前髪をセットした定良の髪の感触。 あのギザギザの前髪は、ちゃんと自分で整えられるだろうか。 きっと最初は面倒くさがったり、うまくいかなかったりするのだろう。]
シュ〜、でさっさっさっだぞ〜?
[もういない相手に話しながら、今朝の放送を聞いた。 紐井屋と、十文字、その二人が退寮するのだ。]
(20) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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片付け、するか。
[どっこいせと立ち上がり、寮の部屋の扉に【朔太郎以外立ち入り禁止】の貼り紙を張り付けた。 ビニール袋を片手に、ひょいひょいと分別しながら捨てていく。
昨日の服に星屑の欠片が一枚挟まっていた。 綺麗だと告げた声には同じ言葉が返ったのを思い出す。 山本朔太郎は【綺麗】という言葉をよく使う。 それは綺麗だと想う人の横顔や、その人と見る花や、その人と見る紙の流星群に。 それ以外では決して口にしないこと、その人にはわからないだろう。 自覚さえしていないのだから。
机の引き出しをひっくり返しスペースを作る。 朔二郎と名の付いた縫いぐるみに、くすねた線香花火、星の紙屑、100円玉。 それらをいれて、引き出しをしまった。]
(25) 2014/03/27(Thu) 02時頃
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ゴミはごみ箱へ〜♪ 要らないものはぽいしましょ〜♪ 燃えるゴミは燃やすゴミ〜♪
[教科書、ノートはビニールテープに縛る。 お菓子の空き筒、丸めたティッシュ、燃えるものは袋に詰めて。]
固結びにしやがってぇ。
[必要最低限の枚数だけ残せば、服の類いも捨てていく。 来るべき旅立ちに向けて、荷物は少ない方がいい。 それ以外はすべて捨てるのだ。 そして何も、残さない**]
(26) 2014/03/27(Thu) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 02時半頃
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ツブヤイター、ね。
[ふっと、昨夜そんな言葉を白辻から聞いたことを思い出す。]
「アリスちゃん、あれは薄くて指でトゥルトゥルする最新の人たちが持てる文明の利器よ? オレみたく古い時代をまだ生きる原始人には使いこなせないの。 わかる!? ガラケはツブヤイターもラィンもめんどくさいの!!」
[そんな風に返したのを覚えている。 古い機種とも、もう少し。 新しい機種は、もう鞄の奥底に準備してあるというのに**]
(27) 2014/03/27(Thu) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 02時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 03時頃
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ら〜ぶ、ら〜ぶ、愛を〜叫ぼ〜う♪
[片付けながら歌が変わるのは、世紀の大告白を耳にしたからだろう。 昨夜の屋上からの「あばよ」よりも大きな大きな声で。 最後に謝るという不思議な告白。
三年間も想い続けるのはすごいと単純に思うのは、恋などしたことがないからだ。 例えば高校なんて恋愛が転がり落ちているものだと思っていた。 可愛いなと思う女の子も何人だっていた。 けれどその子達が好きかと言われると、それは恋愛などではなく普遍的な友情というやつで。 自身にしても【山本ってイイヤツだよね】で終わる、そんな性格だった為に告白などされたこともない。
恋などしたことがない。 今でも疑わず、そう思っている。]
(45) 2014/03/27(Thu) 12時半頃
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[あんな風に、小鳥谷のように叫ぶ程の気持ちはもしかしたら一生生まれないのかもしれない。 本当に精霊というやつになってしまう時がやって来るかもしれない。 恋愛なんて無縁だと、その隅で胸の奥にある一頁が開かれる。
――――入学式。 散り始めた桜を見上げる横顔を見た。 名前も知らない、初めて見たその横顔はとても綺麗で。 その人が校舎に消えてしまうまで、口を開けた間抜け面で見つめていた。
後から人伝に、随分と可愛い名前だ知って。 それから、足癖や言葉使いが悪いことを知った。 遠方の花屋の息子であること、園芸部に入ったこと、花が好きなこと。 名前をからかいだしたのは、入江とお互いにダーリンハニーと呼び出した頃。 蹴られてでもいいから此方を向いてほしかったこと。 視線の先には、いつも自分ではない誰かがいたこと。
パラパラと捲る頁は誰よりも分厚いのに。]
(47) 2014/03/27(Thu) 12時半頃
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青春だな〜……。
[それが恋と結び付かない。 気付かない、疑ってさえいない。
視線の先の相手にも、上着を貸した相手にも、演奏を共にした誰かにさえ 小さく、小さく、胸を刺す蕀の痛みは
確かに感じているはずなのに**]
(49) 2014/03/27(Thu) 13時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 13時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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つまり半信半疑あっちこっち♪ ……っとぉ〜、こんなもんか?
[太陽も傾いた頃、パツンパツンのごみ袋は5個になった。 たくさんもらったツナマヨも口の中に詰め込んで、宣言通り全て綺麗に食べ終えて。 ごみ捨て場までの運搬は何往復したかわからない。 一時間もあれば片付く予定だったが、何もかも捨てるのは時間がかかった。 裾が固結びにされた服も、裏返しの靴下も、三年使った上履きも 本も、ノートも、卒業アルバムも証書も、何もかも。 お陰さまで部屋は綺麗さっぱりと片付いてしまった。]
く〜、腹へった。
[ぐぐっと背伸びをして適当なシャワーを済ませれば、食堂へ足を向ける。]
(86) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―夕刻・食堂―
麻婆豆腐とカツカレーね!
[どちらも特盛のボタンを押して、食券機が吐き出した紙切れと交換に受けとる。 いつものようにテンション高く、食堂のど真ん中の席に堂々と陣取ると 口の中で混ざるんじゃないかというように、口語に咀嚼を繰り返した。]
食堂もツナマヨ入れればいいのにな〜。
[そんなリクエストを食堂のおばちゃんへ出し続けて三年が過ぎようとしている。]
(88) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
ザックは、ススム(モジモジ)が今日退寮なら…
2014/03/27(Thu) 20時半頃
ザックは、ライジ(やっさん)は寂しいだろうなぁ(同室者的意味で)
2014/03/27(Thu) 20時半頃
ザックは、もごもごもごもご、ふがふ*
2014/03/27(Thu) 21時頃
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今日は何すっかなぁ〜… 昨日は花見に天体観測に。
[去り行く友に最高の思い出を、最高の笑顔を。 何か残せないだろうかと一人思案する。 まだ残る寮生達の喧騒の中、食堂のど真ん中にいながらこれといって固定の友人はおらず。 いつも輪の中にいるようで、それとなくその輪に入らない。 結局一人で何もかも済ませてしまう。]
……いいこと思い付いた、ひっひっひ。
[ぽすんと手を打ち、食器を片付けた。]
(129) 2014/03/27(Thu) 21時半頃
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ぎゃっ、びびった! やだむつりん、声ぐらいかけてよぉ。 朔太郎のここは、いつでも空いてるって言ったべ?
[ビシッと人差し指をたてるポーズを見せて、笑う。 それから悪戯の相談でもするように、声を潜めた。]
ピンと来ちゃいましたね、ひっひっひ。 手伝ってくれるならむつりんを助手にしてやろう…。 モジモジって、なんか絵描くの好きなんだろ? ひもちんにもなんかこう、ドカンと心に残ることしてやりてぇしさ…、でっかい寄せ書き書くべよ。
[そういって取り出した携帯から送られるのは、十文字と紐井屋を除いた寮生たちに。]
(145) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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飯には真剣に向かい合わなければなるまい、飯に失礼だ! や、だってなあ、気になったもんで? 失恋待ちってオレはどんだけやな奴なんだそりゃ。 ……、…?
[初めはいつもの調子で答えていた、単純に気になったことに違いはない。 けれど一瞬眉が下がったのを、何か違う感覚を覚えれば少し考えて。]
自習室で床屋やってる時にチラッとノートの中覗いたことあるんだよねえ。 オレも帰宅部じゃい、入りたくても入れなかったつの!
[入るならきっと園芸部だったことだろう。 けれど入れなかったのには二つの訳がある。]
考え付くんじゃねぇべよ。 ただやりたいこと、やってるだけ。 ほれむつりん、校庭にゴー!!!
[それはお節介で押し付けで、余計なお世話になることも多い。 だから、イイヤツなんかではないのだ。]
(157) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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校庭だったら、人ももう少ないから。 なんかあるなら、話ぐらい聞いてやんべよ。
[一瞬見えた睦井の表情は、フラれて慰められに来るときの表情にも思えたから。 食堂を出てすぐに、小さな声でそう囁いた。]
(164) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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―校庭―
オレの悩み…なんかこないだもナルナルに聞かれたな。 そぉね〜…なぜ食堂にツナマヨおにぎりがないのか悩み続けて三年間が過ぎようとしておる。 えっえっ、その空いた部分に顔突っ込んですんかすんか匂い嗅いでクセェって叫んでもいい!?
[移動の間、そんな下らない話で間を繋ぐ。 悩みなど何もないのか、話せる相手がいないのか。 普段と何一つ変わらない態度なのだから、何も気付かれることはないだろう。
途中、倉庫の鍵を仮に寮母室に足を運ぶ。 適当な言い訳で許可をとったが、大きな校庭への落書きはバレたら寮母にげんこつを喰らうかもしれない。]
高校生活の青春のひとつだろ、部活動〜! むつりんは入りたかったとかないの?
[今は倉庫から、小さな鉄の箱をごそごそと取り出しているところ。]
(171) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 23時頃
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[途中で明智とすれ違えば、どうやら締坂を探しているらしい。 居ないことは睦井が告げてくれたので、うんうんと頷くに留まる。]
メール見て中庭に来るかもしれんべ?
あとな、マヨネーズをご飯にのせるんじゃないの! ツナとマヨネーズが混ざったものをご飯と海苔でくるむの! 全然ちげぇし!!
[などと睦井に付け加えつつ、校庭に移動した。]
(185) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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ザックは、中庭じゃねぇよ校庭だよてっへぺろ☆[セルフツッコミ]
2014/03/27(Thu) 23時頃
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オレは割とあったけどな〜。 運動部とか入ってみたかったけど、突き指したらと思うとなぁ。 むつりん、バスケとか入ってたらモテたし背も伸びたかもよ…?
[鉄の箱を2個ほど取り出して、振り向きつつ話した。]
オレの散髪は、昔っからこれしかしてなくてって感じだわ。 後はまぁ、厳密にいうと…これ以外に道がねぇべ。 跡取り息子だからなあ、オヤジもオフクロも楽させてやんねぇと。 跡取りっつのは夢なんて見ちゃいけねぇの。
その点、オレは店継ぐのが夢だったから万々歳だわ。
[笑う顔には偽りを塗りたくって。 その親も、友人も、捨てていくことを口に出すことはない。]
(194) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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ザックは、リー(睦井)に向かってにかっと笑う。
2014/03/27(Thu) 23時半頃
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[がこがこと鉄の箱をひとつ取り出せば、そのまま校庭に走っていく。 歩けば歩くだけの白い石灰の軌跡。 園芸部という単語とその白が、ふわりと綺麗な人の横顔を連れてくる。 この手のひらは、あたたかい。 彼の手のひらは、想う誰かの体温に上書きされていたとしても。]
ばっか、園芸部なんか入ったらアリスちゃんに毎分蹴られて朔太郎死にます!から! 指どころじゃありませんから!!
[けらけらと笑って白い線を引いていく。 校庭に残すのは大きな『卒業おめでとう』の文字。 明智にピースサインをすれば、写真に納めてくれるだろうか。]
(210) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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[小さな頃は、サッカーが好きだった。 ボールを追いかけてシュートを決めて、サッカー選手になりたいと思っていた。
少し大きくなって水泳が好きになった。 小学生の頃の水泳大会は楽しみで仕方なかった。
中学に上がって、声が目立つのを買われて放送部に所属した。 昼の音楽の選曲はいつだって朔太郎の担当だった。
やりたいことはたくさんあった、続けたいこともたくさんあった。 それでも回りから聞かされる言葉は、]
「朔太郎は店を継ぐんだよな」
[常連客も、父親も母親もそれだけを繰り返した。 だから何かなりたいものがあっても、続けたいことがあっても、笑って飲み下してしまう癖がついてしまった。]
(226) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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[声高に主張すれば、きっとどの夢も認めてくれただろう。 頑なに継げ継げと頭ごなしに言われた訳じゃない。 けれど、裏切れなかった。 違うことがやりたいと口に出した時に、悲しそうにするだろう表情を見たくなかった。 例えそれが一瞬でも、見たくなかった。 だから言わずにここまで来て、だから言わずに――――]
殺してくれてもいいんだけどな。
[ポツリと落ちた言葉は酷く穢い色をしていた。 線を引きながら離れた場所だ、多分聞こえなかったと、思いたい。]
お〜し、完成!! あとは個人個人でなんかメッセージ書くべ、イラストとかでもいいんでねえ? オレちょっと、コンビニいって明かりになりそうなもん買ってくる。 打ち上げ花火とかねぇかな?
[ライン引きの箱を置いて、校庭から出ようと足を向ける。 軋む音がするのはがんじがらめになった見えない足からだろうか、それとも棘の刺す心だろうか。 いや、きっと錆び付いたライン引きの箱からだ。]
(238) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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じゃあ一旦解散? ちあっちゃんも、お留守番してくれてもいいし ミキオッティ探しに行ってもいいべよ〜。 財布忘れたから寮帰ってからコンビニ行く〜。
[紐井屋にライターを返しに行くという睦井に手をふり、同じように明智にも手を振った。 元気よく――重たい――足を上げる。
一人になりたい――なりたくもないのに――
向かうのは屋上の貯水槽の上と決まっている。]
(247) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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[屋上で独りきりになるはずだったのに。]
―階段―
なん?
[歩いていた服を掴まれて呼び止められた。 何やらニヤニヤしている顔は、何人ほどいたか。 先程小熊にフラれた(>>229)などというから、恋愛相談かと首を傾げたところに掛けられたのは下らない質問と揶揄だった。
小鳥谷はゲイだったのか、同じ部屋ならなにか知ってるだろう。 それとも実はお前もか、夜中にヤッてたりしたんじゃねぇの。 十文字もゲイって噂だ、あいつはさらにヤバイらしい。 噂は尾びれも背びれもつけて、可笑しな方向に一人歩きしているらしい。]
………………。
[話し声が近くで、人を馬鹿にしている。 優しさも思いやりも何もない言葉で、陰から傷付けている。 けれどこれを相手にしてはいけない、そう口を噤んでいた時、]
(266) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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「同性愛者なんて頭イッちゃってんじゃねぇの?」
[我慢ならない言葉が、スイッチを押してしまった。]
……――おい、なんつった?
てめぇいま、何て言った……
誰が何を好きだろうと、誰を好きだろうと、てめぇに関係ねぇだろうが!! ヒロろんがてめぇに迷惑かけたか、あァ!? 一度でもそんな素振り見せたか、見せなかったろ、オレだって知らなかったよ!! 三年間ずっと隠してきたんじゃねぇのかよ、知られないように黙ってきたんじゃねぇのかよ!? 苦しいことずっと抱えて黙って隠して堪えてきたんじゃねぇのかよ!!?
そんな気持ちを、好きだって気持ちを、てめぇらが踏みにじって良いもんじゃねぇんだよッ!!!!
(268) 2014/03/28(Fri) 01時半頃
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[怒号は階段から廊下を抜けてどこまで響いたのだろう。 頭に血が登った状態では、何の加減もできそうもない。
目の前にいたヤツの襟首を掴んで殴りかかった。 近くでニヤニヤしていたやつも、その隣にいたやつも。 右手でも左手でも殴った、顔だろうが腹だろうが頭だろうが構わない。 殴り返されて唇が切れても、血の味なんてわからない。 ただ、引き剥がされてしまうまでは全力で殴り続けた。 喧騒の中に、メールの着信を知らせる音がなっても今は気付けない。
手の痛みなんて感じなかった。 ただ、折角あたたかかったはずの手のひらは、酷く酷く冷たくなって行く気がした。
心だけが、痛かった。]
(275) 2014/03/28(Fri) 01時半頃
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[目の端に見える鮮やかな金は締坂の髪だろう。 目には見えていても、意識には入らなくて。]
好きなもんを、好きって、言う自由さえッ、ねえのかッ!!? ダチなら、見守ってやったってッ!! いいんじゃねえのかバカヤロウ!!!
[歪んだ顔をしているんだ、きっと。 殴る度に噛み締めた奥歯は痛いし、薄い眉根には深い皺が刻まれる。 それでも、そんなことよりも、どうしても許せなくて。
友を傷つけられたことも。 好きだと言うことを侮辱されたことも、なにもかも。]
(282) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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[敵は白辻の華麗なる足技によって伸されたか、もしくは不良高校生の紐井屋のターンか。 或いは締坂の麗しのボイス口撃により散り散りになったことだろう。 他にも加勢があったかなかったか、海苔色の頭が見えたような気がしなくもない。 その認識さえ今は、あやふやだ。
肩で大きく息を吸って吐く。 喧嘩は適度にしてきたつもりだが、人を殴ったのは初めてだ。 こんなに殴られたのも、初めてだ。
からかってきたやつらから離された今も、悔しさのような塊があって。 感覚のよくわからない手で、床を一度だけ殴った。]
(290) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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[庇うように目の前に白が覆ったとき、傷付くと哀しむと聞こえた声は。 きっと自分に対してじゃないと、心の何かが拒絶した。
喧嘩を起こして、騒ぎを起こして。 そのくせ、守られて。]
……、…わり。
[その声を絞り出したのは、場が収まってからになる。 いつものように笑ったつもりで、うまく、笑えなかった。]
(296) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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あ、やっ、謹慎とかはあるなら…オレっしょ。 手出したの、オレだし。
[息をすれば、友達の声を聞けば、少しずついつもの調子が戻ってくる。 やっぱり未来の大リーガー様もいたらしく、それはとてもまずい事だという認識が降りてきた。]
え、あ、あぁ。 商売道具、そうか、そうだな、…はは。 本の角は痛ぇし、あとミキオッティの大声も、鼓膜が。
[少しずつ、元に。]
(304) 2014/03/28(Fri) 02時半頃
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っと、すまん! あいつらにバカにされて、頭に来たからこう? さくぱんまんの鉄拳制裁さくぱんちがぶっ飛んじゃったのよね〜。 ごめんごめん、そんなほら、大袈裟にすることじゃ… いやもう大事か。
[恐ろしい寮母がやって来るかもしれない。 自分とからかってきた奴らは仕方ないとしても、他は別だ。 取り合えず状況だけ説明して立ち上がった。 何をバカにされたのか、誰がバカにされたのかは言わない。]
散るべ〜、ライラ姐に怒られるのはやだもんな!
[ぺいぺいと手で払う動きをして見せた。 漸く鈍い痛みを手がゆっくりと感じ取っている。]
(306) 2014/03/28(Fri) 02時半頃
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[ペンは時に剣よりも強い。 身長を利用して男の大事な部分を迷いなく殴る締坂も恐ろしいが にっこり笑いペンという権力(?)をチラ見せしてくる明智も大層怖いものだ。 その程度の判断力は返ってきた、少しは頭が冷えたのだろうか。]
やや、や、アリスちゃん! 歩けるし何てことないし、そもそも部屋はもう朔太郎以外立ち入り禁止です! ポテチの空き筒が転がっておるのでダメじゃ〜。
大丈夫、子供じゃねんだから自分で手当てできるって!
[わからない、落ち着けない。 何が落ち着けないのかも、わからない。]
(312) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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だーから、説明もなにも! あいつらがバカにしてきたから、カッとなって? ちょっと手がこう、バシコーン☆ ……って?
それにしても、オレもまあまあやるなぁ。 結構殴ったべ…ってそのぶん殴られたけど。いてて。
[説明を求める保元に、明智に、笑ってそう告げた。 殴った理由は口には出さない。 けれどきっと噂好きなやつらの事だ、尾びれも背びれもつけて悪評は流れるのかもしれない。 直接なのか、それとも大型の掲示板にかは、知れないし知ったことでもないけれど。]
オレより先にアリスちゃんだろ! 談話室? 救急箱、誰か!医者はいませんか!?
[じたばたと手を動かして、庇ってくれているのだろう空気を和ませようと。]
(315) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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そそ、野性児・朔太郎とはオレのことよ! 唾でもつけときゃ治るべ、間違いない!
[な、な、とおろおろする明智には同意を示す。 手も舐めておけば治るだろうか、締坂に言われたようによきにはからえそうにはまだ、ない。]
関係なくは、ない、んだけども あんま気持ちのいい話じゃねぇべ…。 から、オレがキレて暴れたくらいのプチイベント的なものだと…。
[きっとその言葉でも納得してはくれないだろう。 同性愛がバカにされたことではない、友達がバカにされたことがきっと気分を悪くするだろうから。 保元に懸命に告げて、それから。]
(323) 2014/03/28(Fri) 03時半頃
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[白辻に捕まれた腕は、咄嗟に、払ってしまった。]
――――あ
[そんなこと、いつもの状態なら絶対にしないはずなのに。 今触れられたら、冷たくなった手が移ってしまいそうで。 なぜかそれは、どうしても、嫌で。]
ふ、は。 ミキオッティも言う通り、すげぇやべえから、禁止禁止!! あれの準備もあるし、その、な、はは! ひもちん、アリスちゃんの綺麗な顔に傷が残らないように手当すること! 特別緊急任務ぞ、遂行されたし!!
[距離をとる、足が ――軋む―― 笑顔を作る、顔が ――硬い―― わからない、場所が ――痛い――]
(326) 2014/03/28(Fri) 03時半頃
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メール、あとで、する! 一応大体は出来てっから!!
[少し遠くなっていく保元の背に告げて、後ずさる。
いつも向けていた視線を、どうして向けられない。 触れてくれた手を、どうして払ってしまった。 そんなことをすればきっと、きっと、傷付いてしまうのに。
自分なら、傷付いてしまうのに。]
加勢ありがとなっ、また、後で!!!
[視線も合わせないまま、一人になった寮室へ。 独りになった部屋へ、駆け出した。]
(328) 2014/03/28(Fri) 03時半頃
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―寮室・4-K―
[【朔太郎以外立ち入り禁止】の張り紙が、ドアを閉めた勢いでヒラヒラと揺れた。 少し乱暴に閉めた音は耳障りに残っている。]
…………、……。
[手が痛い、今更になって痛みを感じている。 人を殴ったからじゃない、白辻の手を払ったから痛むのに これは人を殴った痛みなのだと言い聞かせた。
どうして払ってしまったのかわからない。 何故なのかわからない。 わからないのが何故なのか。 一体何がわからないのか。
ただ、長く培ってきた癖が無意識の内にずっと、囁いている。]
(336) 2014/03/28(Fri) 04時頃
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[諦めなくちゃ、捨てなくちゃ、望んじゃダメだよ。 手に入らなくて泣くくらいなら、もとめちゃだめだよ。 だれかがかなしむくらいなら、がまんしなくちゃ。
さくたろうは、おみせを、つぐんでしょ?
さっかーも、すいえいも、 ほうそうぶも、 も。
がまんできるよね。]
(337) 2014/03/28(Fri) 04時頃
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……、…すげぇ、頭に血が登ってたから。 …そうだ、ほら、初めて殴り合いとかしたし。 冷静じゃなかった、のもあるし。 部屋来るとか言うし。
[言い聞かせる、言葉にする部屋はたった独りで。 自分の声が虚しく反響して、だから冷静になれた。 鞄ひとつと机の中の思い出だけ、他には何もない、ごみ捨て場に全部持っていったのだから。 だからここには誰も呼べない、白辻も、他も、誰も。]
出てくまで、出てくまで、もう少し、あと少し。
[ここから離れることを惜しむ人が多い中で、自分は早く出ていってしまいたいと 皆が知れば、どう思うのだろう。]
(338) 2014/03/28(Fri) 04時半頃
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[取り出した携帯には一通メールが届いていた。 保科からの散髪予約、そのお陰もあっていつもの自分を取り戻せたように思う。 返信のメールには手を怪我したから明日でいいかと打っておいた。
あとは先程加勢をしてくれた面々に一通ずつおくる。 ありがとう、もう大丈夫だ。 平たく言えばそんな内容のメールを個別に送信して。 けれどやはり、指先は最後のメールを送るのに少し戸惑いを見せた。 何度かメールを書き直し、漸く送って。]
もう、すこし。
[もう平静は取り戻したけれど、あと5分だけ。 そう呟いて、部屋に独り座っていた**]
(339) 2014/03/28(Fri) 05時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 05時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 19時半頃
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う〜し、そろそろいくべか。 と、あら…てらっそ……なんじゃこれ。
[返信に返信を重ねていけば定良から新居報告のメールが届く。 ブレブレの動画、新たな住所。 ふと頬を緩めるけれど、その住所を書き写す紙は、ない。]
あ、そうだ手当。 の道具もねぇ…、まいっか舐めときゃほんとになおりそうだし。
[メールを返しながら、校庭へと足を向け始める。寄せ書きを完成させなくては。]
(423) 2014/03/28(Fri) 21時半頃
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―校庭―
ばかひもちんめ、んなことできるか蹴られるわ。
[手当など出来るわけがなかろうと、ぶつくさ口に出しながら。 返信せぬままひょこりと校庭に顔を出す。 メッセージはいくつか増えているらしく、鳥塚がカラカラやっている頃だろうか。]
おお〜、はかどってますねぇ〜。
[増えた文字に笑みはどうしても深くなる。 下らないことを、楽しいことを、バカみたいに、最高の青春を。 自分だけじゃなく、みんなも感じてくれていればそれでいい。]
(432) 2014/03/28(Fri) 22時頃
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ザックは、ロックンローーーーール!!![思わず叫んだ、ナイス鳥塚!]
2014/03/28(Fri) 22時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 22時頃
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お〜、テリタマまじロック!! つかオレそこまでロックじゃねえよ。 ロックったらなぁ…?
[ちらと視線を向けるのは白辻の方であるが。]
お、お、呼んじゃう?みせちゃう? 皆書いたかね?
[きょろきょろと辺りを見回し、届いたメールを確認しつつ。]
(449) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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おしゃ、そうだ!
[少しの間だけ、ドタドタと校舎に戻り。 唸りながら、画素の低い携帯電話で校庭の写真を撮る。 そしてまたバタバタと帰ってきて。]
おいこら、なゆたん。 いいかバリカンで人は死なねぇし、坊主は殺人じゃない! よって貴様は明日、公開処刑に処する!
[なんならモヒカンでも良いぞと付け加えた。]
(453) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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お、ナルナルも書けかけ〜! 世の中らぶあんどぴーす、わっといずらぶだぜ♪
[ふんふんと鼻唄を口ずさみながら増えていく文字に想いを馳せる。 手当もなにも結局していない、適当に顔くらいは洗っただろうがそれだけだ。 時折いててと眉をしかめるけれど、その表情に他意はなく。]
ぼちぼち、呼んじゃうべよ〜?
[カコカコとゆっくりボタンを押していく。]
(455) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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ぎゃひ!!!!
お〜、ヒロろんてばオレがメールしようと思ったときにメール送ってきやがって…! ときめくわ、運命感じるわ!ばかめが!
[何故知ってるんだろうか、なんてところまで考えもしないで。 送ろうと思ったメールに追加して返事を返していく。]
(459) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/28(Fri) 23時頃
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サクタロウ ナユタ カル 。
[坊主に向かって社会的に死ぬとは何事か。 こんなに清潔な頭もあるまい、高校球児(保元、エース様除く)を見習えこのやろう。 と、心に思ったかそうでないかは別として保科には棒読みで伝えておいた。 明日の公開処刑が楽しみである。]
んあ、手当…する道具がなかった! からちゃちゃっと洗った、大丈夫だべ。
[人以外のものも殴った手の甲はうっすらと青く。 明日には痛みがひどくなるだろうが、お構いなしだ。 保科に見透かされているように、自分以外を優先して 自分のことは二の次、三の次にして忘れる傾向がある。]
(472) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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聞いて、ナルナル!! ほんとこいつら、坊主をバカにしすぎ!! いいんだぞシャンプー楽だし!!
[此方に気付いた小熊にはそんな泣き真似を見せて。 この赤い髪で髷を作ってもロックで格好いいんじゃないかと、ちろり頭を見上げたりもした。]
おっしゃ〜、テリタマエアベース頼むぜ〜! 今からメール送る! 全員、窓にちゅうも〜〜〜く!!!
[上機嫌なロッカーには伴奏のご依頼だ。 盛り上げる曲が良い、昨日のように、最高の演奏を。]
(478) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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おせぇぞ〜、トッシー! ほれほれ、ちあっちゃんもかくべかくべ?
[流れ星、増えていく文字。 眺めては笑みが増す。 そしてやっぱり向いてしまう方向は、窓を見上げる横顔で。 無意識に、目を細くした。 ああやっぱり、綺麗だ。]
ってこらナルナル、そういう利点じゃねぇから…! 夏は帽子被ってないと直射日光ヤバイし、冬は寒いし 坊主デリケートなんだぞ?
[虫刺されはなにも言い返せなかったが。 夏場は頭に虫刺されスプレーも欠かせない。]
(490) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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あ、モジモジ屋上から見るってよ〜!
[横顔を見ていた人が、談話室であいつらに脅しをかけたことを知らない。 キレてしまった理由を知ったことを知らない。
その想い人も知らない。 花壇に、その心に、花を咲かせることも知らない。 その人があいつらに水を浴びせたことを知らない。 なにを想ってそうしたのかも知らない。
朝、二人の間にあったことも。 知らないまま、二人の間で、今屋上を見上げている。]
(496) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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明日。
[見上げたままぽつりと落ちる。 明日は誰だろう、あの人でなければいい。
呼ばれる名前が【山本朔太郎】であればいい。]
あと少しだな。
[今日も、こうして一緒にいられるのも。]
(504) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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モジモジ〜、見てるぅ〜っ!!!?
[締坂には敵わないが、それなりにでかい声だ。 大きく張れば屋上には届くだろう。 手を振っているのが保元だともわかるから、一人はうまくいったと手を振り替えして。]
くっそ、ひもちん、見てんだろなあ〜?
[きょろきょろと窓辺を見回したとき、さて姿はあったかどうか。]
(526) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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ナユタ フシチョウ ハアク 。 あてっ。
[ぐっとサムズアップしたら叩かれた。]
でもちあっちゃんは、舐めたらなおるって言ったべ? 野生児・朔太郎が自然治癒力の本気を見せてやろう。
[つまり遠回しに面倒だと言っているつもりらしい。 明日は公開処刑が先か、ミイラ男の誕生が先か。]
頑張りすぎ? や、なんも頑張ってねぇべ? あとねぇ。
[ふと手を伸ばせば、保科の髪には触れただろうか。 こんなにも簡単に手が伸びるのに、心にある人には、伸ばせない。]
髪切るで、気が乗らんなんかあるかよ? 髪フェチは死んでも治らんぜ?
(537) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 00時半頃
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あっ、テリタマてめえ! スーパーベーシストなら最後まで…
[言いかけて、何やらぶつかって走っていく背に。 何かを抱えたような、隠したような、曖昧な何かを感じ取って。 だから追いかけはしなかった。 無理矢理だとしてもそうじゃないとしても、笑うことには何かの意思があるはずだ。]
お〜、どうよオレらの青春。 まじ大作だべ? オレは夜までにこれ片付けなきゃライラ姐に、げんこつ食らっちゃう…!
[帰ってきた保元にはそう笑って話した。 殴り合いになった理由は、明日にでも話そうか。 うやむやにしてしまってはいけない気がして。]
(559) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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[歌が重なれば。]
うお、すげえ。
[単純にポロリと口から感想がこぼれる。 心の乗せられた歌は、心を揺さぶる。 伴奏もなくたった一人で歌う声に、感動を覚えた。
こんな風に心を突き動かせる声が。 なんだか、羨ましくもあって。]
(564) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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じゃ〜なぁぁっ!!!
[最後にはひとつ、美しい歌声に合わせて、そう叫んでおこう*]
(566) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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