21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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−自室−
[部屋に戻った時、トレイルが起きていなかったことに心底ほっとした。 倒れこみそうな足を張ることで堪えて、それでもやはり壁にたよる。
手首をなぞるシーシャの指の、少し硬い感触を 見下ろせばその紅はなんだか鮮やかさを増した気がして 思わずカーディガンのリブを引っ張って自分の視界から消した]
…嫌だ。
[また口から零れるのは弱音。 起こさないようにトレイルの寝台へと近づけば、 寝台に背を預けるように枕もと傍らの床へ膝を抱えながら座り込む。 シーシャのつきつけてきた課題を思うと気持ちがどんどん暗くなる]
(70) 2013/08/07(Wed) 07時半頃
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…先輩、助けて。
[眠っているから縋れる。 起きていたら、きっと言えない。 自分はただ、誰も彼も嫌いになれないだけなのに どうして白か黒にしなくてはいけないのだろう。 押し殺した嗚咽は、疲れてそのまま眠るまで続いた**]
(71) 2013/08/07(Wed) 07時半頃
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−自室−
[膝を抱えたまま眠っていれば体の休まるはずがなく。 それでも三角座りの姿勢をくずさずに眠っているのは 西洋よりもコンパクトな生活空間を生き抜いてきた 東洋人の遺伝子のなせる業かもしれない。
膝に突っ伏すように寝ている暗さが 夜が巡って朝が来たこともわからないまま 後ろからトレイルの声が聞こえれば、僅かに身じろぎもしたが 覚醒へいたるには激動の一日の疲労が未だ開放してくれないらしい]
(103) 2013/08/07(Wed) 22時頃
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───…、ん。
[今度はもう一度呼びかける声が聞こえた。 俯いていた頭は緩慢に持ち上がり、ぼんやりとした寝惚け眼のまま ゆっくりと周囲を見渡して、トレイルの姿を見つける。 ひとつ、ふたつ、ゆっくりと瞬いて]
…せん、ぱい
[かすれた声。 自分がそのまま眠ってしまっていたのだと 霞のかかった頭で気付いて、頷くようにかくりと頭が落ちた。 紅い痕のこと、セシルの名前が出れば 少しくしゃりと顔を歪めたが言葉は発さず、ただ首を横に振っただけ]
(106) 2013/08/07(Wed) 22時半頃
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これは、
[それ、を指して言われたのは首筋の絆創膏についてだと。 だから隠すように手が首筋ン張り付いて、 カーディガンのリブから赤が覗く]
…上手く、話せる自信、ないです。 頭、混乱してて
[寝起きだというだけでも結構な混乱だが その理由を問い詰められて上手く答えられる自信はない。 トレイルに頼りすぎてもいけないという気持ちもあるけれど]
…図書室で、ちょっとあって。
[間違えずに伝えられそうな言葉を少しだけ選ぶ。 誰と、までは言わなかった。 これ以上は今は勘弁して欲しいとばかりにトレイルの脇を抜けようと]
(117) 2013/08/07(Wed) 23時頃
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図書室で、セシル先輩に会いました。 ……腹立たしいって、言ってました。俺のこと。
[苦手だとは言え、相手は同室の同級生だ。 自分のせいで険悪な仲などになってしまったらと思うと やはり、はっきりと口にすることが出来なかった]
元々、こういう顔です。 だから、誰のせいでもないです。
[手首を掴むその力に一瞬垣間見えるのは怯え。 緩くなれば、細く息を吐き出し、視線を上げないまま]
…「いけないこと」って、たとえばどんなことだと思いますか。
[どうしたいか、その質問に対して、逆に質問を投げる。 シーシャのよこした課題は、自分には達成を試みることすら難しく思えて]
(125) 2013/08/07(Wed) 23時半頃
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チアキは、トレイルの手首を掴む手をそっとはずした**
2013/08/08(Thu) 00時半頃
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−自室−
…先輩から見ても、そう見えてたんですね。
[自分が勝手に思っているだけなのかと思っていた。 けれど周りから見てそう見えるのなら、 夜ほどあからさまに嫌われているのだと想像できる。 聞いて暗くなるのは表情も、声色も。
いつもの自分が嘘の自分なのかと問う声は 胸に刺さって表情が歪んだ。 いいたいことがあるのに上手く言える自身が無くて、 口が開いて、閉じて、まるで酸欠のよう。 苛立つような声にも、結局は首を横に振ることしか出来ず]
(222) 2013/08/08(Thu) 20時頃
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…シーシャに、言われたんです。 「いけないこと」してちゃんと報告しろって。
[そうしたら、クラスメイトだって。 ささやきを思い出した表情は苦い。 同級生たちに受け入れてもらうためとはいえ それが正しいのかを未だに悩み続けている。
頭を撫でる手は、聞こえてくる声の穏やかさによって 先ほどよりも恐いものだとは感じなかった。 味方になってくれると。 頼れと、散々繰り返してくれたトレイルに 今だけなら甘えても許されるだろうか。 一度は自分から解いた彼の手の袖口に怯え交じりの指先を伸ばす。 真正面から見返すだけの勇気はまだない。 心の底から、頼るにはまだ辿り付けないけれど]
(223) 2013/08/08(Thu) 20時頃
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…どうして、嫌いなんて思うんだろ。 どうして、人間に嫌いなんて感情があるの。 何で、みんな大好きだけじゃいけないのかな。
教えてよ先輩。苦しいんだ。 …どうして、俺のままじゃ、駄目なの?
[怖い、と小さく呟いた。 床板を濡らして、肩を震わせながら水玉が落ちる。 自分の前にあるはずの道を見失って、途方にくれる迷子がひとり。 今は、自分を好きだといってくれるトレイルに縋ることしか出来ないまま]
(224) 2013/08/08(Thu) 20時頃
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…ごめんなさい先輩、甘えすぎですよね。
[やがて、トレイルに縋った指先は解ける。 優しさに甘えて、縋りついた。 けれど、このまま縋り続けたらきっと離れられなくなる。
引き攣れるように、紅い痕が傷んで思い出させる。 今の自分の置かれている状況、濃密な薔薇の匂い]
俺、ちょっと、顔洗ってきます。
[泣いてみっともない顔だから、そう告げて離れた。 部屋の中にだって、簡易の水道設備はあるのに それでも部屋の外に出ることを選んだ。
誰かに甘え縋ることすら、今は恐かった]
(261) 2013/08/08(Thu) 22時半頃
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−→廊下−
[廊下に出れば、まず水道によって顔を洗った。 鏡を見れば確かに酷い顔をしていたが それよりも鏡に覗く紅色と、首筋の絆創膏が 少年の表情をゆがめるものになる。 ポケットでくしゃくしゃになっていたハンカチを見れば溜息ひとつ、 聞こえてくる音色は何となくサミュエルでないことだけ想像できた]
…着替え、もってくればよかった。
[昨日から同じ格好をしている。 それくらい、自分に余裕がないのだとわかって苦笑が零れる。 だからといって、部屋に戻るだけの勇気は今はない。 だからといって、シャワー室に行くのも何か違う気がして 廊下をとぼとぼと歩くのはくたびれた背中]
(265) 2013/08/08(Thu) 23時頃
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−→礼拝室−
[ピアノの音から遠く、人の気配からも遠くへ。 気持ちが萎んでしまったいるせいか なるべく人気のない、静かな場所に行きたかった。 礼拝室を選んだのは、そんな気持ちからかも知れず。
扉を押し開ければ中に広がるのは少し耳の痛くなるような空気。 音楽がないのに、ここにはいつでも音楽がある気がした。 それは丁度、母が大事にしている楽器のような音。 天から降り注いでくる光を示すのだと教わった音は パイプオルガンと同じような機構らしいのだが、 視界の先にあるその楽器とはちょっと違う響きを持っている]
…。
[聖徒席の中ほどに腰掛けて架かる色彩を眺める。 頭の中で静かにゆっくりと響く、聞こえるはずのない笙の音]
(278) 2013/08/08(Thu) 23時半頃
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[ステンドグラスを透かして落ちてくる光の量は 決して多いわけではなく。 それでも頭の中に聞こえているか細い和音が 瞳に飛び込む色彩のように舞い踊る。 浅く目を伏せれば、部屋でトレイルが自分に伝えてくれた言葉>>266>>271が思い浮かんだ。 膝の上に置いた手が少し握って、また開く。 この場所にいても感じる花の匂い。 聞こえなくなってしまったピアノの音]
…全部、夢だったらいいのに。
[呟く。 開いた手、指先が首筋に張り付いた絆創膏の上から傷を弱く齧る]
(289) 2013/08/09(Fri) 00時頃
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[絆創膏の下で瘡蓋が剥れたのか、 まだ塞がりきっていなかったのか 赤黒い羅紗に少しばかり滲む鮮血。 ぶり返す痛みとともに、思考を蕩かすほどの薔薇の匂い。 まるで強い酒を煽ったかのような、唐突の酩酊に 姿勢を崩しながら天を仰ぐ。 ドーム型の天井に広がる散りばめた色彩へと少し指を伸ばして やがて逡巡したように唇が戦慄いて後、小さな空気を刻む。
違う、と]
…やっぱり、いやだ。
[全部が夢だったら。 けれど、それではトレイルが折角くれた言葉達さえも 全部なかったことになってしまう。
それだけは嫌だと思えば、濃くなる酩酊に意識は混迷の一途**]
(294) 2013/08/09(Fri) 00時頃
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