64 さよならのひとつまえ
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そーか、分かった。
[預けられたコート>>2:688を腕にかけ、彼が屋上から姿を消すまでの短い間、その背中を見つめていた。 鼻がツンと痛いのは、クラッカーの火薬と、やはりまだ少し冷たい夜の空気の所為だ、きっと。]
……。
博、お前から貰った本、ちゃんと読むから。 ……まぁ押しつけられたぶんは……勘弁しろ。
宗介、お前のお陰で、カシオペアと双子座、ちゃんと分かるようなった。 サンキュー。
[やがて時間が来て、屋上から離れなくてはならなくなった。 腕に掛けたコートだけが、やけに暖かい。*]
(9) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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─ 翌朝 ─
[借りていたコートは、部屋に戻ってからハンガーに掛けた。 迂闊に口を開くとまた涙が溢れそうだったので、十文字とも締坂とも余計なことは話さず、早めにベッドに潜り込んだ。
目を覚ますと、十文字は机に突っ伏していた。 風邪をひくぞ……と、肩を揺すって起こそうとしたが、触れる寸前で手を引っ込めて、かわりに、背中にコートを掛けてやって、部屋を出た。
スリープモードになっていたらしいパソコンに、何が映っていたのかは、知らない。*]
(10) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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─ 朝の食堂 ─
[そして、いつものように大盛の朝食を食べていれば、今朝もまた放送>>0がかかる。
そうか、紐井屋と十文字か。 平静を装ったまま、豆腐の味噌汁を啜る。]
ごちそーさま。
[その日、珍しく、丼には米が残されていた。
食後の足は、部屋ではなく、庭へと向かう**]
(11) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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─ 庭 ─
[見送りには行かなかった。 行けなかった。 あの放送を聞いたあとでは、きっと、去って行く二人の姿に、自分より背の高い別な誰かを重ね合わせてしまう。 そうしたらきっと、みっともないことになってしまう。 だから庭から、皆の声と、バスの去って行く音だけを聞くつもりだった。
……まさかあの小鳥谷が、あんな大告白をするとは思わず、驚いて目を見開いて、暫し立ち尽くす羽目になったが。]
つえー、な、あいつは。
[同じ立場となったなら、自分には、言えるだろうか。 残る、去るの違いはあれど、その時は、まさに目前まで迫っていて……]
(41) 2014/03/27(Thu) 11時半頃
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……、……む………
…………す ……、キ、…………だ
[桜の樹を相手にシミュレーションなどしてみたが、あんな声は、とてもではないが出せなかった。 それどころかまともに声すら出ていない。 たったこれだけで胸は痛いわ息は切れるわ。 普段の発声は、一体何処へ消えたのか。
やはりこれは、馬鹿な想いなど胸の内に閉じ込めておけという、脳からの警告か。]
(42) 2014/03/27(Thu) 11時半頃
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[往生際の悪さに、我ながら呆れる。 もうこれで、何度目かと。
今度こそ、今度こそ……そうだ、いつものように庭をランニングすればいい。 4周もすれば、きっとスッキリするはずだ。]
……っ、よっしゃ!
[頬を両手で強く叩き、走り出す。 前へ進むんだ、目指すべきものがあるんだ、だから……!*]
(43) 2014/03/27(Thu) 11時半頃
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─ 4-M ─
[無心に4周も走った頃には、心中のモヤモヤは晴れていた。 心地よい疲労を感じながら、自販機で塩とライチの飲料を買い、飲みながら部屋へ戻った。 飲みながらだったので、ただいまは言い損ねて……パソコン前の十文字が起きていたことに気付き、歩み寄って]
…………ぁ。
[画面が見えた。 無駄に良い視力は、書かれていた文字もしっかりと捉えた。
ペットボトルを持ったまま、目を見開いて画面を見つめ、立ち尽くす**]
(44) 2014/03/27(Thu) 12時頃
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ぅ、わっ?!
[突然の十文字の声>>52に、驚いて一歩退いた。 短い言葉が、胸に鋭く突き刺さる。
視線は、止まった画面に釘付けとなり、その文字を追ってゆく。
「去年の生徒会書記、ゲイらしい」 「寮の風呂で男二人にセクハラしてた」 「同室の奴の手を握ってたとかいう話も」 「公園で見かけたけど、あそこの便所発展場だったり?」
こういう掲示板があるということは知っていた。 何せここの実況スレは、中継のない野球の試合を追うのに最適だ。 各球団や選手のスレも、たまに覗く。
……が、このスレを見たのは、流石に初めてだ。 硬直したまま、思考だけが目まぐるしく流れてゆく。]
(60) 2014/03/27(Thu) 18時頃
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[十文字の言うとおり、デマなのだとしたら。 それは、決定的な失恋を意味する。 今更のこととはいえ、こんな形でとか……最悪だ。
ならばもし、真実ならば。 だとしたら自分の想いはもしかして受け止めてもらえるのだろうか。 いや、それはないだろう。 風呂場でのセクハラというのが、誰相手のものかは分からないが、手を握っていたというのはおそらく自分で、しかしあれは、十文字ではなく自分から仕掛けたもの
大体なんだ、スレッドタイトルの『魔性のゲイ』というのは。 そういえばクラスの女子が持ってきていた、ナントカ洋菓子店だかどーだかという漫画に、そんなキャラがいたような。 そうだ覚えてる、横から覗き見て、あまりの変わり身に噴き出したんだった。
いやそれはどうでもいい。]
(61) 2014/03/27(Thu) 18時半頃
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ぇ、あ……?
[>>52見上げてくる十文字と、視線が合わない。 こちらが合わせようとすれば、逸らされる。 逆に向こうの瞳がこちらを向けば、自分が逸らしてしまう。 こんなに近いのに、すれ違う。]
い、 ゃ
ちが……
[責めたいわけでも、蔑んでいるわけでもない。 ただ、真実が知りたい。
唇を開きたいのに、上手く動かない。 喉が引きつって、声が出ない。 頭がぐらぐらして、運動とは違う汗が掌や背中に滲む。 ランニングしていた時より、鼓動がずっと煩い。]
(62) 2014/03/27(Thu) 18時半頃
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[だから十文字が立ち上がり>>53、視線の高さが逆転した時、一瞬、自分が蹌踉めいたのかと思った。 肩に伸びてくる腕が、スローモーションで見えた。]
───ヒッ。
[触れられて、心臓が跳ねて、喉が変な音を立てた。
言葉が出ない、息が苦しい。 瞬目の仕方って、どうやるんだっけ。
視線が合って、怒鳴られた。 嗚呼……こんなに強く「違う」と言ってくるということは、余程、厭なんだろう。
そうだ、冷静に考えれば、当たり前のことだ。 あまりにも当たり前すぎて、悲しいのか滑稽なのかもう分からなくなって、泣き笑いの表情で、十文字を見て───]
……ぁ、れ……、すす、む……?
[また、視線の高さが入れ違う。]
(63) 2014/03/27(Thu) 18時半頃
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丞!!
[崩れ落ちる十文字の身体を支えようと、咄嗟に腕を伸ばした。]
……ッぶねー……
[頭を床にぶつけることは、何とか避けたか。 またまた別な汗が、額に滲んだ。]
おい、丞……すすむ……
[ゆっくり、自分よりも背丈のある身を、床に横たえるようおろしながら、呼びかける。 部活で、熱中症で倒れる奴は、もう何度も見てきたが、この状況で熱中症ということもないだろうから、貧血か何かだろうか。 とはいっても、顔色を見て分かるほど、そのての分野には詳しくない。
どうしようか……床にそのまま頭をおろすわけにはいかないからと、つい膝枕してしまったのだが。]
(64) 2014/03/27(Thu) 19時頃
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[───同性愛には嫌悪があった。
というのも、小学生時代、姓を散々からかわれたせいだ。 保元……やすもと。 けれど小学生に「保」を「やす」と読ませるのは、少々難易度が高かった。 結果、本気なのかふざけてか「ほもと」と呼んでくる奴が結構いた。 「ホモとライジ」などと、からかわれた。 だからホモは、同性愛は嫌いだった。]
(じゃぁ……今の俺はどうなんだよ………)
[膝の上に乗せた十文字の頭の、黒くまっすぐな髪を、指で触れる。
今の自分は、どうなんだ。 嫌悪するどころか……される側、なのではないのか。]
(70) 2014/03/27(Thu) 19時半頃
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[ずっと前から想いを寄せていたというわけではない。 入寮したての頃、自分より背の高い奴が結構多いなと思い、その中でも頭ひとつ飛び抜けてでかいな……と思ったのが彼だった。 クラスは3年間ずっと違ったし、野球部と生徒会だし、部屋だって3年の時初めて同じになったから、それまではさして深く関わることはなかった気がする。
ただ、寮の皆で何かする時、彼の姿は大体そこにあった記憶がある。 偶々、自分が顔を出していたものに居合わせただけなのかもしれないが。 中心人物としてではなく、けれど周囲をよく見て動く奴だという印象。 それだけ、だった筈が、部活を引退した頃から、少しずつ変わってきていた。 自分でも、気付かぬうちに。]
……あ、気……ついたか。
[十文字の瞼が開く。>>83 前髪を弄っていた指を止め、ゆっくりと退く。]
10時……なってねーかな。 お前が倒れてから、多分、10分少ししか経ってねーよ。
(89) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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[見下ろす瞳に、表情らしきものは多分ない。 きっと、十文字に怒鳴られた時に壊れてしまった。]
貧血か、何か知らねーけど。
イヤじゃねーなら、このまま横なってろ。
[おそらくは、声も平坦なもの。 そうしないといけない。 もし……悟られてしまったら、自分の存在まで、否定されてしまいそうな気がして。
いっそ、このまま時間が止まってしまえばいい。 そうすれば、こいつが寮から去ることはないし、この感情に気付かれることもない。]
(97) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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あー、起きたら、ノトパの前で寝落ちてたよな。 お前さ、あんな体勢で寝てるから、眠り浅くなるんじゃねーの?
[あの時、スリープモードの画面に何が映っていたかなどしらないから、十文字の言葉>>100を信じた。 一度眠ってしまうと、かなりすぐ、熟睡してしまう体質は、談話室でで定良に易々と悪戯を許した件でも実証済み。 おそらく過去にも、何かされているかもしれない程度には。
膝枕を拒絶されなかったことに、内心で安堵の息を吐くが、極力、表情にも声にも、それは出さぬまま。 出さぬまま、やり過ごすつもりでいた。]
(119) 2014/03/27(Thu) 21時半頃
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[だから、まさかのカミングアウト>>101には、分かりやすく硬直した。 目を点にしたまま、じっと、十文字を見下ろす。]
なんだそれ、ほんとう、か……?
[絞り出すようにして問いかけた声は、掠れて、震えて。 せっかく静かになっていた心臓が、またうるさい。]
…………す、……
[一生の願い>>111に、是とも非とも言えぬまま、けれど腕だけが、勝手に動く。 抱き留めようとするように、前に伸びる。]
(121) 2014/03/27(Thu) 21時半頃
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ライジは、ススムの声と、心音ばかりが耳に響いている。
2014/03/27(Thu) 21時半頃
ライジは、明智の来訪>>116に、まだ気付けていない**
2014/03/27(Thu) 21時半頃
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[>>136身体は、無抵抗に後ろへ傾いだ。 双眸は十文字ではなく、見慣れた寮の天井へ向いている。 背丈のわりに重くないな、などという、やけに冷静な感想が浮かんだ。
「月が綺麗ですね」 この言葉の意味を知った後、もうひとつ、誰かから教わった言葉がある。
「もう死んでもいいわ」 当時は、そんな言葉いつ使うんだと思っていたが、多分こういう時に使うのだろうなと。
表情は、殆ど変わらぬまま。 ただ十文字の背中に回しだ腕、指先だけに、少しだけ力がこもった。]
(153) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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[明智>116に気付いたのは、十文字が身を離した>>139から。 だから、ノックの音には気付けなかった。]
……───。
[「忘れろ」>>140という言葉が、ぐさりと胸に突き刺さる。
到底、頷くことなどできない。 できぬまま、身を立て直し、扉へと視線を向けた。 明智の声がする。 締坂を探しているらしいが、自分も彼の居所は分からない。 何より、今のこの魂の抜けたような顔を見せたら、また被写体にされかねないのではないかという余計な不安もあり、振り返るだけで、立ち上がることはしなかった。]
(163) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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[明智との話を終えた十文字が戻ってきた時>>152、感情は、また壊れて動かなくなっていた。]
……わかった。
[「忘れろ」 その言葉への答えは、まだ出せぬまま。 十文字の荷物をひとつ持ち、寮母室へ歩き出した。
おそらく、寮母室へ着くまでの間、自ら口を開くことはない。*]
(169) 2014/03/27(Thu) 22時半頃
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[山本からのメールに気付いたのは、荷物を運び終え、暫く経ってからのこと。 内容を確認し、相変わらずのお祭り男っぷりに軽く呆れつつ感心する。
───あいつが去る時は、誰が、この『祭り』を引き受けることになるのだろう。
もし、彼が自分より、先にここを離れることになるのなら。 その時は、今までの感謝を込めて、何かできたならと考えてみるが、そのてのアイディアには、今ひとつふたつほど乏しかった。*]
(181) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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─ 廊下 ─
[結局、荷物を運び終えるまで、一度も口を開くことはなかった。 色々な物が欠落してしまったようで、やけに軽いというか、足りないというか。 宙ぶらりんで地に足が着かない、そんな空気から早く逃れたくて、用が済むと踵を返してどこかへ行ってしまおうとしたのだが]
……なに。
[不意の問いかけ>>178に、足は止まる。]
野球選手。 俺、あんまりよく覚えてねーんだけど、なんか幼稚園の頃から、そんなこと言ってたって。
[ちゃんと自覚したのは、4年生になり、リトルリーグに所属してからだったろうか。 それまでは、多分に漏れず、野球選手以外に戦隊ヒーローなんかも混ざっていたらしい。]
(187) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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……お前は、どうなの。 お前の小学校の頃、なりたかったものとか、そういうの。
つか俺、お前が卒業後、どうするんだとか、そっちもあんまり知らねーんだけど。
[大学や専門学校ではないことしか、実は知らない。]
(193) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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そーだな、気付いたらそうなってた。
[けれど、それに後悔などあるはずがない。 バットだグローブだユニフォームだ、時には遠征費用だと、あれこれ工面してくれた親に、今更のように感謝の念が沸いた。]
……俺と逆だな。 俺は、一旦外に出ると、下手したら親が探しにくるまで家に帰らねーガキだったから。
[尤も、居場所は大体、団地の中にある公園か、近所の河原にある野球グラウンドだったので、探す方はあまり苦労しなかったと、笑いながら言われたことがある。
そんなことをぽつぽつと話しているうちに、幾らかは、虚無感も消えてきた。 それでも、まだ穴は埋まらない。]
……いーんじゃねーの。
だったら、絵、描いて。 そんで、なんか夢、見つければ。
(198) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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お前の絵、俺、好きだよ。 描いてんの見てるだけでも、面白えなーって。
[ただ適当にペンを走らせているようにみえるのに、そうじゃない。 いつの間にか、きちんと絵になっている。 見ているぶんには簡単そうなのに、実際やろうとすると全然できない。]
漫画家とかアレ、魔法使いかなんかだろ。
そしたらお前は、魔法使いの弟子だな。
[軽い、冗談を言ったつもりなのだが、声にはまだ感情があまりのりきらない。 想いを伝えたいのに、すかすかと、宙に浮く。]
(204) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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……外でゲームしてる奴らみてー。
[>>209公園で遊んでいると、よく数名のクラスメイトがベンチに屯って、ゲームをしていた。 何故家でやらないのかと、疑問に思ったものだが、つまり彼らも外へ放り出されていたのだろうか。
あの頃、彼と出会っていたら、今と同じく、後ろから絵を描くのを覗いたろうか。 当時はどんなものを描いていたのだろうか。 思い浮かべようにも、過去はあまりにも遠すぎて。]
なれよ、漫画家。 そしたらさ、俺、その漫画絶対に読むから。
[そうすれば、彼の内面を覗き見ることができるのではないだろうかと、密かに思う。
知ったところで何になる。 どうしてこうも諦めが悪いか。
彼がゲイかもしれないと聞いてしまった為なのか。]
(216) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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博……
[出された名に、思い浮かんだのは……]
あいつ、すげーよな……
強いよ。
[今朝、中庭にまで聞こえた、告白の声。
自分にはできるだろうか、あんなこと。 タイムリミットは迫っている。
やはりこのまま押し殺すか? 十文字に言われたとおり、忘れるか?
それとも───]
(223) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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ライジは、ナユタはそういえば、進路はどうだったろうと、ふと。
2014/03/28(Fri) 00時半頃
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何かが出来上がってくところってのは、見てておもしれーよ。
[>>218特にお前のは……とまでは、声にはならず。 けれど続いた言葉には、しっかりと。]
なるよ、必ず。 何年かかるか分からねーけど、必ず、一軍でマスク被ってみせる。
智明の取材の約束もあるし、な。
……ん?
[結婚して、父親になって……>>219 何を言い出すのかと。 自分でも、想像しようとしてみたが、一軍としての背番号をつけてスタジアムに立つ自分の姿は想像できても、幸せな家庭を築く姿は浮かばなかった。
ならば十文字ならと……試してみたが。 やはり、浮かばない。 自分の想像力が乏しいのか……いや、多分、思い浮かべることを拒絶している。]
(236) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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……俺は。
(10年後でも……何年後でも。
(お前が描いてくれんだったら………
[声は、微かな掠れた音にしかならなかった。
俯いてしまえば、逆光と身長差で、きっと表情は見えないだろう。 ……見せられるはずがない、こんな、縋るような、泣きそうな顔。]
(237) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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ん、なに……。
[濁された言葉、続いて呼ばれた名前>>245に、僅かだけ顔を上げる。
触れてきた手>>249は、自分より大きいのに、厚みはこちらの方がある。 指を絡め、握りたい、けれど、そうしてしまえば離せなくなりそうで。 動きの固まった掌には、うっすらと緊張の汗が滲んだ。 ……のだけれど]
…………リー[[who]]じゃあるめーし、持ってねーよそんなもん。
[脱力した。 おかげで、絡められた指を絡め返し、ちゃんと離す程度の余裕はできたが。]
(259) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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[>>258絡めた指が解ければ、そこから、何かが零れてしまったような気がした。]
あー……。
[返事はするが、去って行く背をまともに見られない。 視界がぼやけてるのは、差し込む陽が眩しすぎたから、きっとそのせいだ。*]
(262) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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─ 中庭 ─
[どこへ行こうか迷った挙げ句、足はまた中庭へと向いた。 屋上へ行きたかったが、階段の途中で十文字に会ったら、今はどんな顔をすればいいか分からない。
ど真ん中に寝そべって、空を見上げてみたが、星はひとつも見えなかった。 当たり前か。
かわりに、ひらひらと、昨夜の流星の名残が風に飛ばされてきた。 寝そべったまま片手で掴まえ、光に翳すように見つめる。
星だけでは寂しいと、スマホを取り出し、保護をかけてあるメールを開いた。 画面の中に、ぽっかりと半月が浮かぶ。
山本のメールに気付いたのは、その時だった。>>181]
(276) 2014/03/28(Fri) 01時半頃
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[やれやれと起き上がり、校庭へ向かおうとした矢先、屋上の方から物騒きわまりない声が響いてきた。]
……は?
樹央!?
[やたらよく通る声だった。 逆に通り過ぎていて、内容が疑わしいほどに。]
(286) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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[何事かと見上げれば、他に幾つも声が聞こえる。 談笑や号泣の類ではなく、怒号だ。]
ッおい、退寮前に喧嘩はやべーだろ!
[止めなくてはと、急いで階段を駆け上った。 到着した頃、そこはどんな状況だったろうか。]
(291) 2014/03/28(Fri) 02時頃
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─ 屋上 ─
[到着し、現状を把握するより先に、締坂>>295の声が届いた。]
えっ?
[まだ二軍ですらないのに何でそこまで飛躍した。 というか何が起きているのかすら分からないのに、そんなことを言われても困る。 更に近寄り>>297]
ありす……! おい、お前ら何やって……!
[周囲の惨状に唖然とする。 白辻を見て、紐井屋を見て、それから山本を見て]
(302) 2014/03/28(Fri) 02時半頃
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[忠告を無視し、加勢に出ようとした矢先、背中に明智の声>>301が届いた。]
!!
[こうかはてきめんだ!
びたっと、足は止まった。]
(305) 2014/03/28(Fri) 02時半頃
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[ライラ効果により、騒ぎは沈静化したかにみえた。 発端は分からないが、少なくとも山本が原因の一端を握っていたということだけは分かったので、そちらへ近付いて行く。]
散るベーじゃねーよ。 せめて、何あったか説明しろ。
[問い詰めたいわけではない。 けれど、来て早々に手を出すなと言われ、しかもこの現状を見せられてでは納得がいかない。]
(310) 2014/03/28(Fri) 02時半頃
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俺らには関係ねーってんなら、無理には聞かねーけどさ。
[声も表情も、明らかに納得していない。 納得はできないが、白辻の言うこと>>313も尤もだ。]
分かったから……怪我、さっさと治療してこいよ。 つか怜二、お前明日退寮なのに、こんなところいていーのかよ。
(319) 2014/03/28(Fri) 03時頃
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[白辻に引きずって行かれそうな山本を見れば、肩を竦め、わざとらしく嘆息し]
朔太郎。 あれ、落ち着いたらまたメールくれ。
俺も行くつもりだから。
[何のことかは明確には言わないが、山本を名指ししたうえで、行くつもりだと言い添えたなら、おそらく紐井屋以外には、意味は通じたろうか。]
智明、戻んぞ。
[ぽんと、自分以外で明らかに部外者だと分かっている明智の肩を、手の甲で軽く叩くと、やや沈み気味な面持ちのまま、階段を降りていった**]
(321) 2014/03/28(Fri) 03時半頃
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ライジは、向かおうとしているのは、多分、とりあえず食堂か**
2014/03/28(Fri) 03時半頃
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[階段を4段ほど降りたところで、届いた声>>325に足を止めて、振り返り]
そういうもんって言われても、俺には分かんねーよ。 けど、もう聞かねー。
悪いな、喧嘩慣れしてねー奴で。
[おそらく白辻の言っていることは正しい。 しかし正しいことを、必ずしも納得できるものでもない。
結果、余計な悪態を残し、去ることになった**]
(331) 2014/03/28(Fri) 03時半頃
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─ 食堂 ─
[食堂前の自販機で、いつものようにハツラツかライチかジャスミンティーを……と思うが、指は、普段滅多に飲むことのないコーヒーを選んだ。 トリプル焙煎のそれを、手の中で転がして冷ましながら、コンビニの店内放送で聞いた歌を、思い出した。 片想いの相手の好きなペットボトル飲料を、を真似して飲んでみる……そんな歌。 でもあの歌は、片想い相手に、大事な人ができたことに気付き、恋破れるのだったか。]
悪いな、智明。 用あんなら、行っちまって構わねーから。
[戻るぞ、などと言って、無理に付き合わせてしまった感のある明智に、出入口に一番近い席にかけながら、小さく詫びる。 自分の用事は、特にはない。 強いて挙げるなら、寄せ書きの内容を考えるくらいか。]
(345) 2014/03/28(Fri) 08時頃
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[その内容だって、もう大体は決まっている。 ラインカーを使うなら、そう複雑には書けない、精々数文字だ。 だから単純な言葉をと思ってはいる。]
あ、朔太郎。
[思ったよりもだいぶ苦い缶コーヒーを、軽い顰めっ面で半分ほど飲んだ頃、山本からメールが着た。 内容を確認し、残りのコーヒーを、口内へ流し込んだ**]
(346) 2014/03/28(Fri) 08時半頃
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ライジは、コーヒーを飲みきると、少しゆっくりめに校庭へ向かった**
2014/03/28(Fri) 08時半頃
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─ 校庭 ─
[寄せ書きの進歩状況はどんな具合だったか。 とりあえず、ラインカーは現在使用者がいないようだったので、先に拝借することにした。
まずは紐井屋に宛てて。
『メガネなくすなよ!! ー○-○ー ライジ』
我ながら絵心はない。 棒と丸の物体が眼鏡だと、果たして分かってくれるだろうか。]
(351) 2014/03/28(Fri) 12時半頃
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[次に、十文字に宛てに取り掛かる。 ガラガラとラインカーを走らせて、半分だけの円を描き、これだけじゃ分かりにくいだろうと、中を塗りつぶす。 それでも、やはりかなり意味不明な物体になった気がっするが、今はこれでいい。
以前、定良から教わったことがある。 下弦の月は、昇るのが遅いと。 スマホを駆使して調べたら、2日前より更に欠けた今夜の月は、深夜にならないとよく見えない。]
ぉし、俺のできた! 次書く奴誰だ?
[メッセージも、名前もないことを指摘されても、これでいいんだと首肯する。
ラインカーを次の誰かに託すと、自分は、不格好な半月の弦の脇にしゃがみ込み、スマホに指を滑らせた。]
(353) 2014/03/28(Fri) 12時半頃
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[画面の中に浮かぶ月は、あまり、写りがいいとはいえない。 それを、スマホの壁紙に設定する。]
俺、粉まみれなっちまったから、ちょっとシャワー浴びて着替えてくんわ。 時間までにはまた来るから。
じゃ。
[ついでに、今のうちに残る荷物も片付けて、幾つかは運んでおきたい。 そう言い残し、一旦、校庭を離れた。*]
(360) 2014/03/28(Fri) 13時頃
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─ 4-M→シャワー室 ─
[部屋に戻った時、そこには十文字も締坂の姿もなく、安堵のような、寂しさのようなものが、胸を掠めた。 しかし今は感傷に浸りにきたわけでもない。 さっさと着替えを用意して、シャワー室へ足早に向かう。
熱めのシャワーを浴びながら考えるのは、これからの、半日少ししかない時間のこと。 明日の朝がくるまえに、やらなくてはいけないこと。
───今を逃せば、後悔だけが残る。]
(362) 2014/03/28(Fri) 14時頃
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─ →4-M ─
[ちょっと変な柄のブルーグレーのTシャツに、オレンジ色のジャージを羽織り、部屋へ戻る。 汚れたジャージは、丸め……畳んで、実家送りにする段ボールへ詰め込んだ。ついでに、適当に洗って干しておいた、コーラを被ったジャージも詰めた。]
……っし、これでこの箱は完了!
[実家へ送るもの3箱、球団の寮へ送るもの2箱。 残りは、退寮前日まで使うだろうものが大半なので、まだ送らない。
いっぱいになった段ボールに封をしようと、机の上に置いていたガムテープを取ろうとして]
あっ!
[落っこどす。 転がったガムテープは、ベッドの下へ。]
(363) 2014/03/28(Fri) 14時頃
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[掃除や整理整頓は苦手な部類だ。 正直、寮室の掃除はしても、ベッドの下まで気を回したことがない。 ホコリまみれであろう場所を覗きこむのは、あまり気分のいいものではないのだが、仕方がない。 寝そべるように身を屈め、ガムテープを拾おうと、おそらくかなり汚いはずのそこを見る。]
……あれ。
[ベッドの下は、案外きれいだった。 そうか締坂や十文字が当番の時は、ここまでやってくれていたのか。 感心しつつ、ガムテープに手を伸ばせば、その奥に何か薄い本のようなものが積まれていた。]
ンだよこれ、まさか丞のエロ本か?
[廊下での話>>249を思い出し、隠してんのお前じゃねーかと内心ツッコミを入れながら、興味本位で一冊だけ、ガムテープと一緒に引っ張りだした。 けれど、それはエロ本ではなくて……]
何だよスケッチブックじゃねーか。 あいつ、これ持ってかなくていいのか?
[捨てるにしても、紐で括って出すなりしておかないとダメだろうに。]
(364) 2014/03/28(Fri) 14時半頃
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[十文字が絵を描いているのを見るのは好きだった。 適当な線かと思っていたものが、いつの間にか形になる。 犬と猫の描き分けもままならない、絵心皆無な自分には、あれが不思議でならなかった。
このスケッチブックの中には、まだ見たことのない、十文字の絵があるのだろうか。 この3年間、何を見て、何を思い、何を描いてきたのだろうか。 ページを捲れば、もしかしたら少しでも、それが分かるような気がして]
……ぇ、 あ……?
[表紙を捲ると、そこには、背番号2のユニフォームを着た自分の姿があった。
瞬きして、目を疑う。 いや、偶々自分が1ページ目なだけで、他の皆もきっと……! 少しの動揺とともに、次を捲ると、マスクを外して笑った顔。 次も、その次も……他は描かれていない。]
なんだ……なんだこれ……!!
(365) 2014/03/28(Fri) 14時半頃
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[鼓動が早まる。 スケッチブックを閉じると、更に2冊、ベッドの下から引っ張り出した。 そうだきっとこの一冊は自分用、残りは他の皆の絵が描]
…………こ、れ…… ッ
[描かれては、いなかった。
試合中の姿だけではない。 部活中のもの、部屋でトレーニング中のもの、何故か授業中のものまである。 ネイビーブルーのキャップを被って笑っているこの絵は、たしか、育成での採用が決まったと、食堂で報告した時のものじゃなかったか。]
って、おい…… ちょ……っ!
[いつの間に描いたのか、眠っている時のものまである。 横向きで、布団の一部を抱え込むような寝相は、明らかに自分だ。
自分でもはっきり分かるほど、顔が熱い。 どういうことだ、これは……!]
(366) 2014/03/28(Fri) 15時頃
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[何度も何度も深呼吸を繰り返してから、スケッチブックは、またベッドの下へ隠しておいた。
そんなばかな。 別れ間近に、こんな都合のいい話、それこそ漫画でもありえない。 これはただの白昼夢で、夜になって覗いたら、そこにはもう何もないとか、今朝抱きしめられたのだって、ただの幻想だったとか、そんなオチが待っていやしないか。]
くっそ……! 何なんだよもぅ!
[逆ギレ気味に吐き捨てると、段ボールを2個抱え、立ち上がる。 顔はまだ耳まで赤いし、鼓動だってうるさいけれど、荷物抱えて4階と1階を往復すれば、そんなものきっと誤魔化せる**]
(372) 2014/03/28(Fri) 15時頃
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─ 食堂 ─
[プルタブを起こし缶を傾けようとしたころで、シャッター音>>369に気付き、横目を向ける。]
んーまぁ、たまにはな。
[撮られるのは嫌いではない。 だから2度目のシャッター音の時には、明智の方を向いていた。]
伝言ゲームってーと、怜二の眼鏡、ちゃんと戻ったんかなー。 つか俺のハンカチどこ行った。
[別になくても構わねーけどと付け加えつつ、改めて缶を傾ける。 2ヶ月前、外出先で皆と引いた籤引の景品であるそれは、隅っこに、よく分からない自元商店街のマスコットキャラらしいものが描かれている。 別にそのまま、紐井屋が持っていても全然構わない程度のものだ。]
それより、ボールペン返さねーと……
(381) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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[>>370話が山本の事へ移れば、缶を両手で包み込むように持ったまま、テーブルへ視線を落とした。 話したくないことなど、きっと、誰にでもある。 些細な失敗から、深刻なものまで。 自分にだって、幾つもある。 それでも、あんな光景を目の当たりにすれば、心配にならないわけがない。]
さーな。 いいよ、無理には聞かねーって決めたし。
……?
[カメラが向いたような気がして、顔を上げる。>>371 けれど、シャッター音は聞こえなかった。 視線はまたテーブルへ落ちる。]
なー智明、……写真、さ……
……や、いい、後で。
[十文字の写真が欲しいなど、言いたくても、言えない。*]
(382) 2014/03/28(Fri) 18時半頃
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─ 談話室 ─
[いくら運動部で鍛えたとはいっても、5箱の荷物を3度に分けて、4階から1階へ運搬すれば、流石に疲れる。 先にシャワーを浴びたのは、完全に無駄になった。]
ぅっだーーーぁ!
疲れたーーーーー!!
[へろへろな足取りで談話室に到着すると、他に誰がいるのかも確かめぬまま、空いたソファーへダイブした。]
(392) 2014/03/28(Fri) 19時半頃
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[寝そべったまま、頭上にスマホを掲げて弄る。 まずは両親に、荷物を送ったことをメールした。 それから、使い慣れない敬語で、球団の寮へも同じくメールを送った。 その際、後日もう一箱か二箱の追加があるかもしれないと添えて。]
ぉわっと。
[定良からのメールにスマホが震え、ちょっと驚いて、危うくスマホを顔面に落としそうになった。
内容を確認すると、やわらかな笑みを浮かべ、すぐに返信文を打った。]
(403) 2014/03/28(Fri) 20時頃
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[そろそろ、山本からまた連絡がある頃だろうか。 その前に小腹でも満たしておこうかと、立ち上がる。 とりあえず、軽くカレーパンか何か買って、先に校庭へ行って食べているか、蕎麦を啜るくらいの時間はあるか。
それより、彼らの怪我の具合の方が気になる。 食堂へ歩きながら、スマホの画面を操作した。]
(437) 2014/03/28(Fri) 22時頃
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─ →食堂 ─
[小腹を満たしに食堂へ向かうと、この時間にもかかわらず、思ったより人が多かった。 タブレット端末を覗いて、ざわざわしている一角があったが、どうせエロサイトでも見ているのだろうと、大して気にしなかった。]
あ。
[カレーパンとコーンマヨネーズパン、苺牛乳を買って、座る場所を探していると、窓辺に、ひときわ高い姿があった。
大丈夫だ、スケッチブックはちゃんと戻した。 それに、もう決めたはずだ。 だから今は、何ともない風を装っていればいい。]
丞。 お前も早めのメシか。
[いつも通りの声を掛けることができた、と思う。]
(457) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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[十文字が固まったことも気に留めず、隣に掛けていいかも聞かず、パンをテーブルの上に置いて腰を下ろす。 少しずつ鼓動が早まっている気がするが、大丈夫だ。]
なー。
お前さ、やっぱ、今夜とかって忙しいか。
[明日の朝、寮を去るのだから、やらなくてはならないことは沢山あるかもしれない。 そうは思うのだが、つまりそれなら自分にも時間がない。]
何時でもいいんだけど。
[パンを囓り、十文字の顔を見ぬままで話しかける。]
(471) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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……そうか。
[返答>>477に、フッと肩の力が抜けた。 知らないうちに、かなり緊張していたらしい。
それにしても、後ろの席がざわざわ煩い。 屋上での騒ぎといい、この大事な日に、なぜこんな騒がしいか。 それとも彼らも彼らなりに、退寮を前に、やり残したことを消化しているのだろうか。 などと軽く考えていたが、明らかにそうでない言葉の幾つかが耳に届く。
漸く和らいだ表情が再び固まりかけたが、そのタイミングで、十文字に山本からのメールが届いたらしく、自分も行かなくてはと立ち上がる。]
ちょっとな。 俺も行かなくちゃなんねーから。
[立ち上がったのは、十文字より少し遅いタイミング。]
(488) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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………。
[残ったカレーパンを口に押し込み、苺牛乳で流し込む。 十文字と目が合った。>>484 他の連中の視線も、こちらへと向いている。 その中に、屋上で見た面々のうち4人の顔を見つければ、事情は大体察せるというもの。
───もし、1年前だったなら。 きっと自分は、向こう側にいたのだろうな。
そう思うと、この気持ちに気付いてしまったのは、ある意味、とても良かったのかもしれない。
噂話を肥大させ、中傷を振りまき、嘲る声は、とても醜い。 あそこにいることがなくて、本当に良かった。]
(493) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[スマホが山本からのメールを受信する。 内容を確認すると、早足で食堂出入り口へ向かった。]
待て、俺もそっち行く。
[十文字に呼び止める声を掛けてから、一度振り返り]
男が妊娠なんかするかよ、タコ。
[無表情、無体温で言い放ち、それ以上の言葉など聞く気はないというように、片手にコーンマヨネーズパンと飲みかけの苺牛乳を持ったまま、食堂を後にした。]
(498) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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─ 屋上 ─
[こちら側を選んだのは正解だったかもしれない。 ここからなら、他の皆が書いた文字も良く見える。]
朔太郎がな、お前と、怜二にって。
[手摺に身を預け、校庭にいる山本へと大きく手を振る。 明智が相変わらずカメラを持っていたので、そちらにも手を振った。]
あれな、俺から怜二へ。 ……眼鏡の絵、やっぱあれ眼鏡に見えねーなー。
[屋上から、自分から怜二へ宛てたメッセージを見て、絵心の無さを改めて思い知らされ、肩を竦めた。]
(510) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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[十文字に宛てたものはどれなのか。 それを直接言うことはなかった。
かわりに、スマホの壁紙にしている画像を見せる。 少しぼやけた下弦の月は、十文字なら、絶対に見覚えがあるはずだ。]
これ。
俺が、思ってる通りの意味なら。 消灯後に、東棟の屋上来い。
[できれば、ここに呼び出したかったのだが、中央棟は施錠されてしまうから。 大丈夫だ、その為に、東棟からでも見えるギリギリのところに描いたのだ。]
絶対に来い。
[ほぼ命令口調で告げて……]
(514) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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………。
[十文字の袖口が濡れていることに気付き、ハンカチを出そうとしたが、そういえば今はなかった。]
すす……
[拭おうと、指を伸ばそうとした。 けれどその前に、声>>512が響いたので、引っ込めて、ジャージのポケットに突っ込んだ。
さよならはまだ言わない。 ギリギリまで、言うつもりはない。]
(521) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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[返答>>531があるまで、とても長い時間が経ったような気がした。 その間、何事もないかのように、校庭へ向けて手を振ったりしていた。]
約束、したからな。
[漸く短い返事を聞くと、念を押してから、柵から身体を離し、屋上をあとにする。
まずは校庭にいる皆の元へ走って、特に山本に、労いの声をかけなくては。 それから、怜二を探してボールペンを返して。 それから……消灯までに、ひとつ準備をしないといけない。]
(536) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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─ →校庭 ─
[息せき切って校庭へ向かうと、屋上にいた時と同じく、大きく手を振り、駆け寄った。]
お疲れーーー!
それと朔太郎……サンキュー。
悪い、折角なんで俺も上から見せてもらった。 すげーぞ、お前らも一回見ておけよ。
[楽しげに告げながら屋上を見上げれば、まだ、大きな影はそこにあったろうか……*]
(539) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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[それから、消灯時間までに、紐井屋を掴まえることは叶ったか。 見つけたら、ずっと借りっぱなしだった4色ボールペンを押しつけて「元気でな」と言葉を添える。
それからすぐに校庭へ向かい、再びラインカーを走らせる。 色の濃い土の上なら、きっと夜中でも、この白はよく見えるはずだ。
それから、部屋に誰もいないタイミングを見計らい……
……隠し持って、一足先に東棟の屋上へ向かった。]
(551) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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─ 深夜の屋上 ─
[羽織ったコートのポケットには、コーンポタージュと、トリプル焙煎の缶コーヒー。
そろそろ消灯の時間。
待っている間、不思議と、やけに冷静だった。*]
(562) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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─ 少し前の校庭 ─
あー、凄かったよ、本当に。
……あ、片付けんならさ、悪いんだけど、俺のコレだけ、ちょっと残しておいてくんねー? 勿論俺も片付け手伝うし、こいつはちゃんと、用が済んだら俺が消すから。
[謎の半円は残してくれと。 そう皆に願い出た。*]
(565) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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