93 Once upon a time...
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――楽団テント――
[かちり、と音が聞こえたのは、それからどれほど経った頃か。 それは、ほんのかすかな音。距離は、まだまだはるかに遠い。 けれど聞こえてしまうのは、肉体という覆いを失い剥き出しの存在となったせいで。 知覚が鋭敏となっているせいなのかもしれない。 思い描く、複数の鋭利な凶器が擦り合わさるイメージ。 彼だ。サイモン>>5:73が、近づいている――――]
的を外したままじゃ、終われないよね。 そりゃ、さ。
[死の直前まで、信じていた。 サイモンは、プロであり、一流のアーティストであり。 共に、死んでくれると、思いを受け止めてくれた男だったから。 気配を感じれば、辿り着くよりはるか以前に。 入場口を開けるかのように、奥への方と進んでいった]
(17) ginlime 2014/10/20(Mon) 20時半頃
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お邪魔するねー。
[言いながらも、視線の先は呼びかけとは違う者、アントニーを捉えている。 声は聞こえないながらも、細く、泣いている>>5:*1のは分かった。 追い詰められた、可哀想な獣の子。 1人ぼっちで閉じこもるしか、術をなくした哀れな存在。 そんな様子を目にしていると、どうしても思い出してしまう。 記憶に新しいあの感覚。あの、体験を]
遠慮、しないから。 ここで見る。
[月を背に、瞳に焔を宿して圧し掛かっていた小さな影。 肉体の内側を抉った鋭い牙と、間近であびた息遣い。 噴出した血液、欠損していく自分の体と。 愉悦とともに咀嚼された、自分の切れ端。 そして、人形と化すことで必死に耐えていた、死への震え。 耐えがたく、耐えきったあの苦しみを…………]
(18) ginlime 2014/10/20(Mon) 20時半頃
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別にいーでしょー? ……あたしもさ、無関係じゃ、ないんだから。
[ことさら声を張り上げて、こうして話しかけていた相手、倒れた椅子の足に腰かけた存在>>5:+31に向かって言い切った。 そして、応えの有無に関わらず、そのまま奥まった場所で腕を組む。 ……まだ、泣き声は聞こえている。 サイモンも、まだ、やってこない。 だから、そんな隙間の時間に、ぼそりと小さく呟いた]
きついよ……あれ。 マジで、さ……。
[聞こえない呟きは、泣き続けているアントニーに向けて。
ここが、フィリップの言っていた場所かどうかは分からない。 ただ、きっと、『最高の観客席』に自分は居座っているはずなのに。 ため息とともに視線がそれて、2つのまぶたはそっと閉ざされた。
こうして、じっと目を閉じたまま。 凄惨な最後の演目の始まりを、エフェドラはじっと待ち続けたのだった*]
(19) ginlime 2014/10/20(Mon) 20時半頃
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――楽団テント――
[唸りに続く吼え声>>5:98を耳にし、閉ざしていた瞼を開いた。 まだ幼いだろう獣が周囲を突き崩し、長身の男へ飛びかかる>>0。 再びフラッシュバックする、上から食いちぎられた時の感触。 思わず目をそむけたくなるのを、歯を食いしばって耐えぬいた。
サイモンの肉体へと食い込む牙と。 アントニーの体へと打ち込まれたナイフ>>3。
さらに、もう一本>>4。 噴出された血の海に、倒れ伏す小さな姿>>6。
返り血と、おそらくは自分の血で赤く染まったサイモンが。 アントニーの首に切っ先を寄せる>>7。
一際強く、こびりついて離れないあの感覚が再来し。 震える幽体を抱きしめるようにして、それでも身を乗り出して、聞こえぬ叫びを投げかけた]
(28) ginlime 2014/10/22(Wed) 21時頃
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やって! サイモン! 幕を下ろして!
[叫びながらも、同時に現実に胸を締め付けられる。
死ぬ。殺す。と声高に掲げてきた、まだ肉体のあったあの頃。 体験したこともないくせに、なりふり構わず無知の覚悟で突き進んできた時とは違う。
死がもたらすもの――――。 肉体や精神なんて言葉では到底くくれない存在どこかで、止まらなかったあの震え。
体。心。経験。関係。思い出。 築けたかもしれない何か。誰かへとも及ぼす何か。
過去。そして、未来。 幾ら言葉を連ねたとしても、決して言い表せない終焉への震え。
死んで初めて理解……いや、味わった。 味わうには、味あわせるには、あまりに酷な、あの感覚を。 今、目の前で堕ちようとしている相手に、覆いかぶせようとしている。 アントニーの小さな体に重ねて、予感>>18とともに、理解はしていたはずだけど]
(29) ginlime 2014/10/22(Wed) 21時頃
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[ナイフが、首へと突き立てられた>>12。
その現実を目の当たりにし。 無意識に、両手を祈るように組んでいた。
私たち罪人のために、お祈りください。 今も、死を迎える時も、お祈りください。
これは、望んでいた結末。死してなお、抱いていた結論。 ただ、罪深き自分の願いを聞き入れてくれる慈悲があるなら。
アントニーに降りかかっているかもしれない、あの感覚の幾許かでも。 どうか、薄めてあげてください。
死を迎える時も、その後も――――。
天ではなく、血ぬられた血を見つめて祈りを捧げながら。 死へと向かっていく姿>>25を、両目に焼き付けたのだった**]
(30) ginlime 2014/10/22(Wed) 21時頃
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――楽団テント――
人の傷痕ってさー。なんか無性に触りたくなるよね。 まぁ、程度によるんだけど……。
[さて、あれ>>30から何かあったか。 ともあれ、今、エフェドラはこうして、じっと覗きこんでいる]
あれって、なんでだろ? サイモンさー。
[なんて。スーザンの手により、患部に包帯が巻かれ>>23見えなくなる前に。 サイモンに向けて、聞こえない声で問いかけてみた。 なお、この段階に至るまでの間に、サイモンには精一杯のお礼と労いを自分なりにしていたのだが。 見えない、聞こえない行為な訳だから、伝わらなかったに違いない。 つい……ねえ。思わず、あんなことまでやってしまったもんだから。 よかった。伝わらなくって、本当によかった。ほっ]
(31) ginlime 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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その手で……ダイジョーブ?
[だから、今は心配げに手当てを終えた後とサイモンの顔を見比べる。 そんなことをしいたせいで、スーザンと隻眼の男のやり取りには>>26気づかずに。 再びサイモンの名前>>27が出てから、ようやく彼女へと視線を送った。 『事後』に対する、的確な指示。亡き者たちへの、弔いも……]
……スージー、あんがと。 でも……質素でいいよ。あたしは。 お芋を1つそなえてくれたら、それでいいから。
[死した者達への、弔いへ。 それは、失った歯車を失ったままに、一歩一歩前へと進んでいくための手続きのように思え。 心強くも、寂しくて、ちょっとした無念さも感じてしまう]
(32) ginlime 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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それでいーよ。 これから、大変なんだから。色々、さ。
[メルヘンの傷口は、決して小さいものとは思えない。 人員の補充は必要だろうか。再建にどれだけ費用がいるか。 お気楽なエフェドラの頭では、到底はかりきれないけれど。 それが、大変だっていうくらいの感覚は持ち合せているつもりだ。 それでも、自分にはもうできないことは、図々しくも付け加えておいた]
大変だけど……お願い、ね。 あたしらの分まで――――――――。
[大変なのはわかっているけど、怪我をしているのも知っているけど。 できるかどうかは分からないけど、これはもう、託すしかできないお願い。 だから遠慮容赦なく、生き残った者達に、聞こえない声で呼びかけた]
(33) ginlime 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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みんなの心に、新しいハッピーエンドを! そのために、遥々やってきたんだから>>0:#0さー。
[修復するのは大変だろうけど、吐いた唾はのめないし。 誰かにおきたちっちゃな不幸を枕の向こうへ飛ばすのが、サーカス団メルヘンのお仕事じゃないか。 メルヘンの内部で起こった、血塗られたお伽噺のことは。 どこかの、絵本の中にでも収めて、ぱたん、と閉じてしまえばいい。 知る者だけが思い出した時にそっと開ける、人目につかないメルヘンとして]
頑張れーよぉー。
[Once upon a time……。 そんな秘められた、むかしむかしの世界に飛び込んだエフェドラは。 これからも幸せな物語を紡げるはずの者たちへ、精一杯のエールを送ったのだった*]
(34) ginlime 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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エフェドラは、ジャニス ジャニス (テコテコ ピタリ。
ginlime 2014/10/23(Thu) 00時頃
エフェドラは、ジャニスに、あたし寝るよー! おやすみ!(手ぱた**
ginlime 2014/10/23(Thu) 00時頃
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――少し時間が流れ……――
ようこそ! サーカス団メルヘンへ。いらっしゃいませー。
[続々とチケット売り場を通過していく、人、人、人。 エフェドラはそんな彼らを、深々とお辞儀をして出迎えている]
はい。会場は、あちらのテントになります。 あ、はい。お手洗いはあちらに。
[正直、接客は不慣れだけど、そこはなんとか笑顔でカバー。 この場の空気にあてられたのか、話しかけてきた相手も上機嫌で、ちょっとばかし饒舌だ]
そうですね。そういったご要望でしたら。 こちらの演目をぜひ、お楽しみになさってください。 かの綱渡り師は、当サーカス団随一の……。
[なんて、対外的な一人称>>0:14を用いての、精一杯な営業スマイルは。 相手の次の一言によって、小さく氷ついたのだった]
(44) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時頃
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―――――――― あ ?
(45) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時頃
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[それから、数十秒の空白>>-431の後。 大テントへ向かう『お客様』を見送ったエフェドラは。 はぁ、はぁ、と少しだけ紅潮した頬で息を切らせながら、感慨深げにぼそりと呟いた]
……するんだ、ナンパ。ユーレーも。
[ついでに、トイレも使うんだ、とも思ったけれど。 他幽霊《タニン》のライフ(?)スタイルに、とやかく口出すつもりはない。 だから、この件は引きずることなく、きれいさっぱり忘れることにし。 大テントの方をそのまま見つめ、その光景に目を細める]
すんげぇ、大盛況。 全員入んのかな、生きている人以外も含めて。
[もちろん、見えている存在が生前より広がっているというのはあるけれど。 それを差し引いたとしても、『大入り』は間違いないだろう。 一時期、新聞をも騒がせた『事故』を乗り越えた、この公演を。 心待ちにしている、無数の人々――――]
(46) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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ここまで、やれたね……。
[観客達の喧騒を縫いながら、会場へ向かいつつ思う。 外部の観客などいなかった、血塗られた公演の後。 トップを失ったメルヘンの行方は、じっとふわふわと見守ってきた。 葬儀が終わった後だって、ずっとここから離れずに]
頑張ったよね。ホント。 特に、トリノスはさ。
[だから、話し合いの場>>37も、奔走する姿>>38も。 ずっと見ていたことになる。 ただ見ているのは辛くって、ハロウィンだしねと、お金にならないふわふわした存在達を、無暗に呼び込んだりはしたけれど。 欠けた歯車を、新しい形に築きなおしたのは。 まぎれもなく、これから物語を綴っていける残されたみんななわけで。 頑張ったね、の言葉くらいは、今、口から自然にこぼれてくる]
(47) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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でも、お疲れ様ーは、まだ言わないよーん。 今日は観客なわけですしー。 ……まだね。本番終わるまで。
[大テントに入ると、ふわりと浮きあがり、テントを支える骨組みの上部に腰かけた。 やがて至る、その瞬間。 スポットライトの中心で、トリノスが開幕を宣言する>>41]
うわっ。すごっ。 あたし、トリノスがこれだけの人前で喋るの初めて見たわ。
[まるで、人が違ったみたいだ、なんて思うのも一瞬のこと。 湧き起こす、割れんばかりの歓迎の拍手]
(48) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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……始まるねー。
[会場にあふれる期待の高まりの中、ぺちぺち両手を叩きながら思う。 始まる。いや、もう始まっている。 悲しい過去を乗り越えて、メルヘンの紡ぐ新しい物語が。 エフェドラは両手を叩く。 それを祝して、聞こえない音に気持ちを乗せて。 けれど、未来を想う胸を抱いて、ただ黙っているのを抑えきれなくなったのか。 やがて、ふと視線を逸らして、軽く微笑み問いかけた]
今のお気持ちは? …………旧、団長。
[生者が死者の織りなす拍手は。きっと、長く、長く。 なかなか、鳴りやむことはなかったことだろう**]
(49) ginlime 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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―― ――
[それは、公演の始まる前のことか。 一人の女がテントを訪れ、その場にいた団の者に問いかけた]
失礼します。団長様はいらっしゃいますか?
[忙しいはずのこの段階で、面通しが叶ったかどうかは分からない。 難しいならば、無理は通さない。 その者か、新団長か。 ともあれ、伝えるべきことだけはきっちりと、口に出したことだろう]
託を、賜っていまして……。
[墓の付近で出会った者からと、そう告げて。 顔を隠していた布を、そっと緩めた]
(60) ginlime 2014/10/23(Thu) 23時半頃
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クラウン……と言うのでしょうか。 そういった容貌の方から……『前口上、楽しみにしてる』と。
[食いちぎられた顔にある、その双眸は白濁しており。 彼女の言うような、決容貌も光も捉えることはできそうになかったが。 ただ、それだけ告げると頭を下げ、一本しかない腕で掲げてその場を辞した]
……みなさまの公演。 私も、楽しみにしています。
[その首には、もはや生者においてその効力は、彼女しか知る由もないだろう。 赤黒い土人形が吊るされていたと言う**]
(61) ginlime 2014/10/23(Thu) 23時半頃
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――いつか――
すごーく、罪悪感はあるんだけど……。
[そう言って、エフェドラは背中の上に、ぽふりと覆いかぶさった]
何もしないでいると、成仏しちゃう気がするんだよね……。 だから……。 定期的に、『それっぽいこと』しておかないと。
[正直、死んだ後になっても、そこら辺のシステムはよく分からない。 ただ、うっかりやりそびれてしまったせいで、昇天することになったら嫌だから。 本音じゃないけど、覚悟を決めて。 後ろから抱き付いた相手の耳元で、その名をおどろおどろしく告げてやった]
サ〜〜イ〜〜モ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン
(65) ginlime 2014/10/24(Fri) 00時頃
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いーつー死ーぬーのぉぉーーー?
[ひゅ〜どろどろ]
……よし。充電完了。いつもありがとー。
[やることやったら、背中から飛び降り。 ふわふわっ、と去っていく。 今日のメルヘンはどんなかなーって、心の内に抱きながら**]
(66) ginlime 2014/10/24(Fri) 00時頃
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