93 Once upon a time...
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――大テント・ステージ裏――
[フィリップの呼び込みの声がする>>1:286。 たくさんのざわめきが近寄ってくる>>0。 奏でられる音色は、普段とは異なるソロでの奏で>>1:289。
……はじまった。自分達が演じるはずの、幸せな物語>>0:#0の序章]
団長の声がないと、やっぱ寂しいね。
[ぼんやりと呟きながら、開演の迫りを噛み締めた]
(6) 2014/10/12(Sun) 00時頃
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――大テント・ステージ裏――
[肩を叩かれ、告げられた言葉>>12に苦笑する]
だろーねー。団 長 残 念 !
[黒い涙が添えられたホワイトフェイスに、おどけた口調で返してから。 ニコラスに向けられた言葉に、ちゃっかり便乗し、小さめに声かけた]
いってら。一発目からビビらしたれ。 んで、言わしたれ団長に。後継者はお前だ、って。
[届かないだろう言葉>>13ではあったが、舞台へと躍り出る姿を見送る視線は、真剣に……。 そして――――――――照明が、灯った。]
(20) 2014/10/12(Sun) 00時半頃
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[ザックの口上が堰を切る。 歌い調子のその切り口に、頭を揺らしながら聞き惚れる]
ハッピーエンドをあんたにあげるよー。
[なかの一節を小さく声にし、『開幕』>>18の宣言を耳にした。 ステージを覗いていないから、紙吹雪の中で一礼する姿は見えない。 ただ、聞こえるのは、破裂するような無数の音。 たくさんの、たくさんの――――拍手]
おつかれ。
[幕開けに高まる熱気を感じながら、ぼつりとそう呟いた**]
(26) 2014/10/12(Sun) 00時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[顔の見えない、無数の人々の拍手。 歓迎と絶賛のコールを背にして、ザックが舞台袖へと現れる>>41。 掲げられた手に、こちらも片手を返して……不意にぽかんと開いた空白の時間にのまれたせいか、本来かけるべき労いの言葉も言いそびれてしまった。 やがて、中途半端な感じで上がった口角と一緒に漏れた笑いとエール>>43]
……まかせとき。 感涙させてそのメイク、ぐっちゃぐっちゃにさせてやっから。
[そのまま離れていくザックの背。 引き留めることはしないけど、かけ忘れた労いのかわりに。 いたずら心も込めた、ちょっとした問いかけを投げかける]
ザックさー。 ……団長、なんか言ってたー?
[自分のかわりに先陣を切った、ホワイトフェイスの男に向けて、と。 こうして、出番をまつ人形は、その場を離れていく男を見送ったのだった*]
(58) 2014/10/12(Sun) 13時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[舞台では、ネクタイを付けたプードルが玉乗りを演じている>>46。 余興を担う者たちが、ステージの熱気を上げていく]
あの子はやるよ。 なんせ、このあたしと一夜をともにしたんだからね。
[言い回しはともかくとして。 物置テントで眠ってしまったのだから、ここについて嘘はない。 ……と、傍にいる団員の姿に気がついて、その長身をぐっと見上げた]
へーい。サイモン。調子どう?
[普段通りに映るナイフ投げの男に、気楽な調子で声をかけた。 まさか、予行練習でミスをおかしてしまった>>56なんて、予想だにすることもなく。 平静を務める者同士、ちょっとした軽口くらいは、ここでたたきあっただろうか。 けれど、平静なやり取りから逸脱した言葉を切りだしたのは、エフェドラの方からだった]
(59) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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……あのさ。サイモン。 しちゃいけないお願い。しちゃっていっかな?
[この段階で断られたとしても、「そこをなんとかー」と続けるつもりだ]
ナイフの使い方、教えてほしいんだ。 心構えみたいなもんでもいいから。 出番終わって、空いている時でいいけど……できれば、急ぎ目で。
[するり、とコートを脱いだ。 ジリヤお手製の、スパンコールをあしらった、純白のドレスがあらわになる。 あまり長くはお話しできない。 今行われている余興が終われば、自分の出番なのだから。
だから、理由を問われなかったとして、彼にはこう付け足していたことだろう]
(60) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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あたしさー。どーしても団長の仇、うちたくってさー。 我慢できなくってさー。どーかなっちゃいそうなんだよねー! あっははー! だから……お願い。
[きらびやかな舞台の裏で、抱いた殺意を露わにする。 ぐりり、と眼を見開いて。サイモンに宣言する、妄執の誓いをたてた人形。 本来観客を魅了するべく磨いた技を汚すがごとく、血を流すために利用したいと言う声は、彼にはどう受け止められたのか。 仮に断られたとしても、しごくまっとうで仕方がない。「そっか。ごめんね」と呟くだけだ]
……じゃ、お先に行ってくるわー。
[サイモンが団長を殺した犯人だったら? そんなこと、どうでもいい。目的のためならリスクなんていくらでも踏んでやる。 もっとも……エフェドラはただ、彼の技術を口実にして、吐き出したかっただけなのかもしれない。 一人で抱え込むにはあまりにも、重すぎるこの衝動を。
余興が終わるのを見計らい、エフェドラは『世にも珍しい生きた人形』として。 舞台に立つスタンバイに入った*]
(61) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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――舞台上/『演目:踊るマリオネット』――
[舞台上で人形が舞う。奏者たちの奏でにのって、長柄のブラシを手に飛び跳ねる。 袖から椅子に座ったまま、サポートの団員たちに舞台上に運ばれて。 音楽の始まりに魂を得たように、立ち上がってこうして踊る。
わたしは煙突掃除屋さん。この町一番の果報者>>0:7。
いつも通りの演目。特に変わったところはない。 ときどきわざとつまずいたり、転んだり。 そんな折に、上から糸で吊りあげられるように、高く飛んで立て直したり。
普段の通りに一曲目を終え……そこで照明がいったん消えた。 間に合った手配>>1:281の通りに。演奏が止み。 エフェドラはうつむいたまま、かくり、かくり、と揺れてから制止する。
サーカスには不釣り合いの、観客を不安に陥れるような、無音の空白。 やがて、たった一つのスポットライトが舞台のエフェドラを照らした時。 人形は顔を上げ、ゆっくりと歩みだし……『客席』へと降りて行った]
(62) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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[追いかけるスポットライトの明かりの中で、観客の動揺を感じ取る。 本来現実と交わることのないはずのメルヘンが、彼らの中に侵略する。 たとえるならそれは、メルヘンの歪み>>1。
……と、無言を終わりを告げる、声と笛の狭間のような音が、人形から漏れ出してきた。 音に合わせて、ぱくぱくと口を開く人形が綴るメロディは。 多くのものが知り馴染んだ曲。
――――『アヴェ・マリア』。
アヴェ・マリア。恵みに満ちた方。 主は、あなたとともに、おられます。
呼吸をしていることがばれないよう、限界まで息を止め。 微細な酸素を鼻から吐き出す、祈りの歌。 客席の中に降りなければ、あまりにも小さすぎて成り立たない人形の歌声。
それを助けるように、ごく小さく奏でられる楽団のメロディーが始まって。 激しい動きを排した人形が、祈りを込めて客席の間を練り歩く]
(63) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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[こんな演目変更、団長が生きていたら、きっと怒らてしまうだろう。 でも、怒る声でもいいから聞きたい。そして伝えたい。 団長の愛したこの夜に、あなたを送る追悼の歌。
私たち罪人のために、お祈りください――――。
緩慢な動きでステージに戻る。 両手を組んで、かくり、と膝をつく。
今も、死を迎える時も、お祈りください――――。
天を見上げ、人形の口で、最後の一節を音だけで放った。
――――アーメン]
(64) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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[サーカスには、きっと不似合いなこの歌は。 観客の胸にどう届いたことだろう。 ジャニスが思い描いていた形>>0:102とは、少し違っていたかもしれない。 どちらにしろ、こんなしんみりしたままじゃ、次の演目に響くよね。 それは、やっちゃいけないこと。
だから、十分な余韻をとったその後で。 奏でられる陽気な音楽にあわせ、膝をついた姿勢から一気に飛びあがった。
狼なんて 怖くない! 怖くないったら 怖くない……!
陰気だったかもしれない前曲を、振り払うように精いっぱい陽気に。 やがて、怖くないんだー、と終えたエフェドラは、支えを失ったようにがしゃんと崩れた。 サポートの団員2人が駆け寄ってきて、頭を足を持って人形を片づけにかかる。 運搬される人形は、ぴんと、横一文字伸びた姿勢のまま、くるりと客席に首を向け。 カクカクと手を振ってから、舞台袖へと消えていった。
こうして。演目の1つ、『踊るマリオネット』は終わりを告げた。 次のメルヘンへと――――バトンタッチ*]
(65) 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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――大テント・ステージ裏――
は、はは……こ、ここでいい、よ……。
[舞台から運んでくれた団員にそう告げて、下ろしてもらった。 普段からかなり限界まで振り絞る演目ではあるけれど。 『歌』を取り入れてしまったがため、今回の変更は想像以上に、細すぎる体にダメージを与えていた。 着替える気力もなかったから、ぶるぶるぶる、と震える体に、コートだけを掛けておく。 荷物、着替えなどが入った袋を抱きしめながら、隅の方でうずくまった]
あ……あと、は、お願い、ね。
[役割を控えたものたちにそう告げて。 出番を終えた人形は、口をきくのも辛そうに、その場で震え続けるのだった**]
(66) 2014/10/12(Sun) 16時頃
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――回想/前口上の後――
[手を振り去っていくクラウン>>67が、足を止めて振り返る。 大きすぎる赤い唇が、『寂しい』、と紡ぎ出す>>68。 笑うように吊り上がる口とは対照的に、エフェドラの顔からは冗句の名残が、すっと静かに消えて行く]
……なにそれ。らしくないこと言っちゃって。
[呟きは掠れた響きで、ザックのもとには届かないだろう。 だから、去りゆくクラウンに対しては、問いかけ以上の言葉はなく、見送った>>58ことになるのだろう。 急速に寂しさ>>6が増幅されてしまうのは、きっと、ヨアヒムの立場に立った男が、そう語るから。 自分では決して捉えきれないなにかをその場で受け止め、吐き出しているように感じたからか]
存分に怒られろ。うらやまし。
[離れた背からは当然のように、偽物の涙さえ見えはしない。 精一杯強がったこちらの言葉も、届いてはいないことだろう*]
(72) 2014/10/12(Sun) 22時頃
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――現在演目後/ステージ裏――
[乱れ、乱れた息を何とか整えようと、隅で蹲り震え続ける>>66。 時間の問題。ほっとけばおさまる。 そう言い聞かせて、荷袋をぎゅっと抱きしめる。
団長のこと。 ザックに引き続き、また、怒らせちゃったな>>64、と思う。 エフェドラの知る由もない、ザックから託された『ご機嫌取り』>>69は、遂行叶わず、みごとに失敗に終わってしまったのかもしれない。
ただ、2人して怒られていると思い描いてみれば。 それが愛おしくもあり……やっぱり寂しくも、あり。
そんな思いのせいだろう。 泣き笑いのような表情で、抱きしめていた荷袋を持つ手が、そっと摩るような動きにかわる。 小さく、ごつり、と指先に感じたのは。 メルヘンに来る前に受け取った、あの不思議な土人形――*]
(73) 2014/10/12(Sun) 22時頃
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――現在演目後/ステージ裏――
あひゃ、ひゃ。アントニーく、ん。いいこーだねぇ……。 ありが、と。
[土人形に触れた片手はそのままに、置かれた水瓶>>74に手を伸ばす。 震える手ではうまく飲めなかったけど、いくばくか喉を通った水分により、ほっと小さく一息をつく。 団長には怒られたとしても、演目の成功>>75に手ごたえはあった。 仮に、それが誰かの何かの琴線に触れてしまっていた>>76のだとしても、エフェドラにはうかがい知れぬこと……]
ドラねーちゃんはー、だいじょーぶ。 それより……盛り上げ。経験あさーきお猿やワンコに負けたりしたら。 ねーちゃんしょーちしないかんねー。
[落ち着き、整った呼吸で、様子を見守るアントニーに告げる。 お猿とワンコ。指し示しているのはもちろん、調教師の手により舞台を華やげた、あの2匹>>79>>80のこと。 出番はまだかもしれないが、気合い入れてこー、と細い腕でガッツポーズを決めといた]
(91) 2014/10/12(Sun) 22時半頃
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[2羽の鳥が、はばたいている。 観客が息をのむ音さえもが、ここまで届いてくる気がする。 飛翔する2羽。 観客たちは、その織りなす美しさに心奪われ……もしかしたら彼らが様々な感情を持った人間であることさえも、忘れてしまっているのかもしれない。 観客にとって……夢を演じる住民たちに対しては、それでいい、とも思う]
どーいたしましてー。 それよりキミも、いい声してたねー。 センセーの教えに従い、よく頑張った!
[ジャニス>>90と、抱えられた名無しの犬>>82にそう告げた]
歌は……ジャニスが気づかせてくれたおかげだよ。 ありがと。
[ちなみに、余興の最中に告げられた「羨ましい」>>82についてはうまく意味が飲み込めなくて、あの時、曖昧に肩をすくめただけだったけど]
(96) 2014/10/12(Sun) 22時半頃
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エフェドラは、ジャニスに礼を言った
2014/10/12(Sun) 23時頃
エフェドラは、ザックと2人で怒られ組みだろうか
2014/10/12(Sun) 23時頃
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あら可愛い声ー。 そんな声が出せるのに、昨夜ずーと黙っていたのはなんでかなー?
[アントニーの持ってきてくれた水が、いい気づけになったのだろう。 体調も大分よくなり、子犬にもおどけて応える>>115。 ジャニスに首を振られて「我が儘」だと告げられて、でもさ、と付け加えようとしたところで。 団長の名前に口をつぐんだ。 きゃん、っと鳴く子犬の声も、うまく耳に届かない]
していなかった、よね……。
[綱渡りに観客がわく。普段であれば、女目にも華のある彼女の演技を、緊張半分、やっかみ少々に見に行って。音のない拍手と祝福を送っていたことだろうけど。 ジャニスの言葉が、その日常を突き放す]
団長さえ、殺されなかったら……。
[発した声は、サイモンと会話した時と同じように、憎しみと殺意が混ざっていた]
(125) 2014/10/13(Mon) 00時頃
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エフェドラは、フィリップの声かけ>>122に、思わずぎっ、と彼を睨んだ
2014/10/13(Mon) 00時頃
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[殺意を宿していた矢先、フィリップからかけられた声>>122。 気持ちが高ぶっている最中、タイミングはかなり最悪だった。 天然鳥頭と揶揄することもあったエフェドラだ。 公演中にもかかわらず、思わず声が大きくなる]
いいのよ、あれで! どーせあたしは買われた人形だよ! 持ち主の冥福祈ってなーにが悪いのさこの鳥! と、鳥頭!
[普段なら、ここまで唐突には喰ってかからなかったはずだけど。 ムスタングも思わず巻きこんでしまったけれど。 先ほどまで疲労困憊だったことも忘れて、フィリップに迫った]
(131) 2014/10/13(Mon) 00時頃
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エフェドラは、トニーがフィリップに駆け寄る様子をみて、うっ、と詰まる。
2014/10/13(Mon) 00時頃
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[フィリップの顔から笑いが消失した>>133。思わず人形の背筋に寒気が走る。 けれど、告げられた声に反駁しようとし……唇を震わすアントニーの姿に気づき>>132、無理矢理飲み込んだ。 ここは、怒りで再び荒れかけた感情を殺し、捨て台詞のように吐き捨てるにとどめる]
喋れもしない人形ですら、表したい気持ちはあんのさ。 あんたと違ってね。
[ただの口から出まかせか、もしくは暗に『真に観客に響くことはない』>>99様子をかすかに感じていたせいか]
だから……今日、急遽、決めたんだ。
[最後のセリフは、保留してしまったジャニスからの問いかけ>>134に。 ふんっとばかりに、フィリップに背を向けて]
(141) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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[サイノスの静止>>138や、ジャニスのフォロー>>142を受けて、昂る気持ちをぐっとおさえた。 けんか、だめ>>144。そのとおり。 もっともエフェドラは「けんか」以上の……復讐を心に抱いているのだけれど]
そうだね。ないのかもね。
[フィリップの声>>146に淡白に返して。 心の中で、「いらないのかもね」に変換した。やり取りされる中で察する、未来の共演。 そんな最中なのに、なんで『次の団長』なんて、苛立たせることが言えるのだろう。 飛びかかりたい気持ちを抑え、しばし押し黙ることとした]
(151) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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[トリノスの急な提言>>152には、つい、あり……だとは思ったものの>>151。 受けた苛立ちのせいか、口には出さなかった]
はーあー。せっかく呪い解けた>>134のに、こんなにプルプルしちまってー。
[ジャニスが子犬を落ち着かせにいく>>153のそう見送って]
あたしも、ちょっと顔洗って落ち着いてくる。 アントニーくん、悪かったね。出番前に変なの見せて。
[落ち着け、まだ公演中だと言い聞かせて。 水場を目指して歩みを進めた。仮に何か声をかけられたとしても、せいぜい一言二言返すにとどめたことだろう**]
(161) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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――大テント・水場――
[据え置かれた桶から水をすくい、ばしゃばしゃと顔を洗う。 メイクも不要となった表面を冷やし、ぐっと心を落ち着ける。 ここは、団員たちが用足しや、ちょっとしたメイクの直しに使う場所。 顔をあげ、眼前に据えられた鏡ごしに自分の姿をみて、憎々しげに言い放つ]
らしからぬ人形>>133で悪かったね。
[みんなの場所を離れた時。 やってきたザック>>160やブローリン>>164とは入れ違いとなってしまったことだろう。 ……頭が痛い。 フィリップに投げかけられた言葉が、ぐるぐると頭をめぐる。 人形だなんて、自分でも言っているし、周囲もきっと、親しみをこめてそう呼ぶこともある。だからそれは別にいい。 ただ、彼の真意はともかくとして……笑いの消えたフリップの声が、まるで『物』に対して言い放ったように、エフェドラには受け止められて。 久しく離れ、忘れようと努めてきた、過去の自分が思い浮かぶ]
(187) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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知ってるさ。普通じゃないもんね。こんなの。
[同じ女でも、スーザンとは全く違う。 骨と皮だけの人形。骨と皮だけの……バケモノ。 鏡に映るメイクも落としたその顔から眼をそらし、ぼそり、と小さく呟いた。 ジャニスは「好きだ」と言ってくれた>>142。 もしかしたら、魔法じみた>>92ものも身につけられたのかもしれない。 ただ、メルヘンとは程遠い、そんな人形が仕上がっていった源泉を知っても、「好き」や「魔法」の言葉は生まれてくるものなのだろうか]
はらへりのすたるじー……大っ嫌い。
[お腹がすくと、思い出す。 先天的・後天的に『常とは異なる』見た目をもった、『普通の人間』たちがあつめられた見世物小屋。 足が3本あるわけでもない、体中が毛に覆われていたわけでもない。 下手に五体が『普通』であったため、食事もろくに与えられなかった少女時代。 『バケモノ』のままでいさせるために。『物』のようにさげすまれ。
そんな苦痛に耐えるため……生き延びるために身に付けた技術。 それが、心を殺し、刺激から反応を閉ざし、無言でただ立ちすくむ『人形』だったのだから]
(189) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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『人形に通じる者だけが、この人形を扱えるんだよ』
[昔の記憶に触れてしまったせいだろう。 ふと、鼻のあるべき位置にぽっかりと穴があいていた、あのジプシー>>1:239の言葉を思い出し。 荷袋から土人形を取り出し、記憶を準えるように口にした]
死して人形と化したものに、これをそうっと掲げるんだ。 そうすれば、相手の正体はこの人形の体に、移り宿る。
[それが人間であるならば。土人形をは『白み』を増して、鮮やかな赤がそこに宿る。 ちょうど、赤いフード《ずきん》をかぶったように。 それが人狼であるならば。土人形は『黒み』を増して、闇の黒色がそこに宿る。 ちょうど、濃く暗い体毛に覆われた野獣のように。
いったいどんな出来事が、まだ若かっただろう彼女を、そんな姿にさせたのか。 肉を食いちぎられたかのような、むき出しの歯と、まぶたのない白濁した双眸をこちらに向けて、彼女は励ますように言ったのだった]
『持って行きな。あんたならきっと扱えるよ。 ほら。人間、1つでも信じられる特技があれば、それを心の支えに生きていけるさ。 たとえ終わりの時を迎えたとしても……自分らしく生き抜けるからね』
(190) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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[特技の集団であるメルヘンに移ってきて、『生きる術』を新しい特技に昇華させてからは、すっかり忘れていた言葉]
やれる。サイモンだってきっと……。
[「高性能お人形さんにー失敗などありません」「なになにー意味深ってどんなんー?」 サイモンとのやりとり>>119の後、最後に告げられた『保留』じみた結論>>135。 引き留めない、ということは、協力してくれる可能性だって、ゼロじゃない。 骨と皮の人形だけじゃ、心もとないかもしれないけれど。判別する力を持って、仮に2人で協力できれば、きっと――――]
…………。
[だけど、一方で。浮かんでしまう負のイメージ。 マリオネットのようにバラバラにされた自分の上に、ぽつんと置かれたこの人形。 人間の反応――――赤ずきんでもなく。 人狼の反応――――野獣でもなく。 赤黒い人形は赤黒いまま、なんの反応も示していない。 未来のことは分からない。考えるな、と言い聞かせるも、イメージだけはこびりつく。
人形に反応がない理由は、『人形に通じる者』が、使用したわけではないからだろうか? それとも、もしかしたら――――]
(191) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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『お 前 が 人 形 だ か ら だ よ』
(192) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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うっさいな! ついてくんなよ鳥頭!
[水の入った桶を、どん、と叩いて、勢いよく後ろを振り返る。 そこには誰も、いやしない。 周囲をきょろきょろ見渡してみる。 やっぱり誰も、いやしない]
逃げ足の、はやいヤツ……相変わらず>>0:50。
[最初から、エフぇドラ以外に。 【ここには誰も―――――いやしない】。
もう、戻らなければ。 『頑張る』と返してくれた>>126、アントニーの演目もきっと始まる。 エフェドラは、『どうかなってしまいそう』>>61な頭の痛みをぐっとこらえて、元の場所へと歩みを進めていった**]
(193) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[ここに戻ってきた時にはもう、トリノスとブローリンのやりとりも終盤に向かった頃だっただろうか。 『あってはならない事』>>204の自覚に、少し気まずそうに面々に加わる。 フィリップとザックの新しい団長についてのやりとり>>182>>201は耳に入ってきたけれど、今はそれを話す気にはなれない。 ……と、名前を呼び合うトリノスとスーザン>>176>>185の様子が見えて。 少し間を置いてから、彼女の近くの木箱に腰かけた]
ごめんね。公演、見そびれちゃった。
[それがどう映るかはともかくとして。 無意識に、フィリップを避けてしまったところもあるのかもしれない]
あと、終わって早々、変なとこ見せちゃって。
[大声をあげた自分をそう称して、はぁ、と小さくため息をついた]
(211) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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――大テント・ステージ裏――
[「ただいま」と口にしてから、続けられた言葉を聞いて]
そーんなたいしたことじゃぁないって。 おいこら、やんのかこの鳥頭ー。んーだとこの人形女ー。 って感じになっただけだってー、あっはは。
[だから大丈夫、と続ける。もっとも、こちらは感情むき出しだったことくらいは、ばれていることだと思うけど]
それより、あたしゃスージーの綱渡り見れんかった方が重傷だね。 すごかったんっしょ? けっこー無口ーなトリノスがぁ、わざわざ呼びかけて>>176そう言う>>212んだから。
[かつての相方を失って以来、そうだったはずの彼を引き合いに出して。 あーあ、と普段の調子に戻って大げさに肩をすくめた]
(217) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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[一言で流してくれた>>226のなら、それはむしろ嬉しい心遣い。 続く話題、アシスタントの変更について、交流はなくも眼帯の男の姿は浮かんだ。 その変更の意味まではエフェドラには分からなかったけど]
そっか。演技としての共演って、今一あたしにはぴんとこないけど。 時々、羨ましいなって、思ってるよ。 ……よかったね。お疲れ様。 でもさ……ほかにーもー、嬉しかったこと、ありやしなーい?
[なんて意味深めいて口にした時、一斉の拍手がこちらまで届いてきた>>220。 アントニーの公演のはじまりだ]
ああぁ。ごめん。ちょっと、あたし、見てくるわー。
[そう言って、席をたち、舞台袖へと急ごうとする]
(233) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[と、足を止めて振り返り一言]
なんか悪いねー。 今朝からのトリノスとのやり取り見てたら、ちょーちいい感じな気がして。 ……やっかみで、ちょいばかし、ちょっかい出したくなっただけ。
[あたしトリノスにそんなこと言われてないからさー。 なんて苦笑して、返事も聞かずにそのまま舞台袖へと走っていった]
(234) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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うっし。ぎりぎりアウトだけど間に合った。
[ちらり、と見えたのは、ハイジャンプからのハイタッチ>>221。 スーザンとのやり取り(ちょっかい)のおかげで、気分は大分晴れていた。 いや、心の淀みは残っていたけど、残ったそれを振り払うように、骨がらの手でそっと拍手]
おーーー。
[ジャグリングを織り交ぜた宙返りに小さく感嘆の声をあげ。 お辞儀を終えたオサルな小鳥に、上出来である、とばかりに腕を組み、ゆっくりと一回首肯した。
演目はまだ、続くのだろうか。今は目の前で繰り広げられる舞台に専念していて。 サーカス団メルヘンが綴る物語の一夜。 それが終焉した後のことは、まだ、考えてはいなかった]
(241) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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じ ょ ー で き ! アントニーくんよーやったわー。ドラねーちゃん、褒めたるぞー。
[戻ってきたアントニーに向け>>246、再び細い腕でガッツポーズ。 スーザンとの最後の会話では、彼女の反応>>245はよくは見れてはいなかったものの、 思いっきりちょっかい出しておいた>>234おかげか、負の感情も払拭している。 ただ、その時はもう、カーテンコールも近い頃だっただろうか。 それならば、客が外に出てしまう前に……]
あぁ、やばい。あたしゃ引っ込まないと。
[公演後も、大テントは注目を浴びる。 人形であるエフェドラは、その客にここから出て行く姿を見せるのは……変装しているとはいえ、抵抗がある。 つい今しがた見た演目と、ガリガリの少年姿がリンクしてしまえば、物語は崩れてしまうから。 人目のつかないテントに移動しようと、そそくさとその場を後にした]
(254) 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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――大テントの外へ――
[少年の衣装に着替える暇はない。 だから、舞台衣装>>60にコートを羽織ったまま、ぱたぱたと外に出る。
外は、テントの中に比べれば、はるかに闇色が強くなる。 音が静寂に近づく闇色の中を、とてとてと駆けながら、できる限り大テントから離れた場所を探っていく。
走る最中に獣のような息使いが聞こえてきたような気がするのは。 ブローリンの操る獅子の名残のためか>>253、やはりどこかがおかしくなっている>>193ためか。
それとも――――――――]
(263) 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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…………いる。聞こえる。
[どのくらい時間が経っただろう。 聞こえる。少なくともエフェドラにはそう感じる。 仮に違っていたとしても、フィリップの幻影をおった時>>193のように、自覚の症状は持っていない。 聞こえるんだ。足音が。獣の荒い息使いが。 足を止め、その場で荷物を解くと、中からフルーツナイフを取り出した]
いるんでしょ!? きなよ。さぁ、こいよ! 殺してやる。団長の仇。殺してやる。殺してやる!
[ガタガタと震えながらフルーツナイフを両手に構え、闇の中を凝視する。 あぁ。もっと早く、サイモンから使い方を教えてもらうべきだった。 それは、思ったところで何の意味もないはずのこと]
こいよ! あんたを、殺してやるから――――!
[妄執を誓うマリオネットの声が、闇の中で木霊した*]
(273) 2014/10/14(Tue) 00時頃
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