64 さよならのひとつまえ
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朝起きてでかい蓑虫が転がってたら、 SAN値が軽く崩壊する。 [寝袋なんて使った機会はない。>>1 実際に寝袋で寝るやつを隣に置いて布団で寝てみないと、なんとも言えないという所]
そうなのか。 実家に居た時は相当珍しい建物だったけどな 実はまだ入った事ない
[指で髪を揺する度、短い前髪が踊るのを見て。 全て制覇、と意気込む姿に笑ってしまう。
人工物ではあるが、星に対しての想いが詰まった建造物だ。 下ろしてみればただの電光であったとしても。
ふと、銀河鉄道の夜を思い出した 帰りにもう一度本屋に立ち寄ろう。 最寄の方は駄目だろうけど、繁華街の駅内にある本屋ならギリギリ間に合いそうだ*]
(15) motimoti 2014/04/04(Fri) 08時半頃
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― 数日後・バイト先 ―
[テーブルセッティングと注文の取り方。 接し方にも慣れて来たが、先輩から注がれる視線の奇妙さに居心地は悪い。
休憩に入る寸前、耐え切れず、何か?と聞いてしまった。 指導箇所があるから見てるだけ、とはぐらかされて表情も曇る。
緊張してるよね、と告げるその人の手が肩に触れる。 触る指の動きが奇妙で、わざわざ確認するまでも無かった。 顔は自然と強張り、革靴の踵は距離を取る事を選んだ。
この人は、……ゲイだ。]
(49) motimoti 2014/04/05(Sat) 14時半頃
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[賄いを取りながら、考えてみる。 俺は保元が好きだけど、会えれば、声が聞ければ。 体温を感じ取る事ができたなら、それで充分だと思っていた。 今もそれは変わらなくて、手を握る想像をするだけで切なくなる。]
(恋愛って……なんだ?)
[あの先輩は俺の事が好きなのか?私生活も趣味も、なにも知らないのに。 尻や肩を触る手つきは、俺が保元に「したい」事とまるで違う。あれが恋愛?
あの人が頭がおかしいのか。 それとも、俺が子供なのか。
もしかしたら、俺もいつかあんな風に――…]
(―――それは、怖い)
[そんな願望をもし抱いてしまったら。嫌われてしまわないだろうか、蔑まれないか。
午後の研修を受けている間も頭が揺れる*]
(50) motimoti 2014/04/05(Sat) 14時半頃
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[バイトが終わったのは17時を回った頃。
シャツを回収して店を出て、予約をしていたCDとゲーム雑誌を 店舗のビルの二階に上がって受け取る。 それにしてもこの周辺は女子密度が高い、と感想を抱きながら。]
あいつ、大丈夫かな。
[着信履歴から一番上にある名前を選択して、 電話をかけながら南急ハンズ側へ向かって歩き]
(93) motimoti 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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[心細さを訴える声音は察しを得ているが、 電話を切って走った方が早い。
店から100メートル程度の距離を駆け足で進み、 自動ドア内側にあるカプセルトイの先に居る彼を見据え。 なんだか凄いふりふりした格好の女客が引く キャリーカートに脚がぶつかったが、短い謝罪で済ませる。]
保元、
[センサードアが開けば、捲れたジャケットの裾を正してから、 保元の方へと歩み寄り、短く声をかけた]
ここ、凄いよな。 あ、 [「LION&CAT」の劇場版ポスターが保元の後ろに 貼られているのを見つけ、それを指さして]
(100) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時頃
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このアニメ、キャラ原案がうちの先生なんだ。 ……そうか、二作目やってるんだな、いま。
[時間がある時に観たいな、と思いつつ。 恋愛漫画は興味ないけどこのアニメは普通に面白い。 ロボット物もヒーロー物も好きな方。
手荷物は多そうか。保元の方へと直ぐに視線を戻す]
(101) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時頃
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建物密集してるし、人も多いから……。 大丈夫だ、寧ろ近くに来てくれて助かった
簡単に言うとこういうパワードスーツとかを着た スーパーヒーローが戦うアニメ。
ああ、「牛楽亭」さんか?
[保元が電話で言ってた格好良いアニメの看板は、 これの拡大版かな、と思いながら。>>102 キャラ名やヒーロー名よりもセンターに描かれてる 焼肉屋の名前で呼ぶファンは俺も含めて多い。]
このアニメ、実在する企業とコラボしてるんだよな。 俺んちの近くの駅にも牛楽亭あるから、夕飯そこにする? コースター配布キャンペーン中って書いてあるけど
[ポスターの下の方を指さして首傾げ。]
(104) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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そうだな。 混雑してるし、出ようか。
[荷物はたいした事なさそうだ。>>103
久しぶりに会えたのが少しうれしくて。 自然に手を伸ばして指を取りかけたところで、 背後から黄色さを帯びた悲鳴が聞こえ、手を退ける。]
…?
[保元はまさかもうテレビに出るような活躍をしてるのか。 いやいや、まだ寮にも入ってないのに。 不思議に思いながら、自動ドアを抜けて表に出る。 駅に向かう大通りを歩きながら、隣を横目で見て]
…そんなに時間経ってないのに、久しぶりに感じる。
[会う前の緊張感は何処へ消えたのだろう。 自然と口端もあがり、頬も緩んでゆく]
(105) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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ああ、電話もしてたけど…… やっぱり、生身の保元がいいな
[こうして傍に居るのが当たり前だと思っていた。>>108 保元の生活の一部で居るのが、当然だと思っていた それは薄い氷上にも似た、たったの一年だったというのに
袖が擦れれば自然と意識してしまう。 肩が軽くぶつかると、内側で騒ぐ感情を殺す代わりに、 混んでるな、大丈夫かと発露を落として誤魔化した。]
あー……ラッシュか、 そんな長く乗らないから頑張ろう
[帰りの方角は住宅地のある駅。
十五分の時間を過ごす車内に乗り込んで、 閉まったドア付近に押し込まれてゆく。 座席横のバーの方へ寄るように促して、きついと零した時。 近い距離に、どくんと心臓が震えた音を聞いた気がした]
(111) motimoti 2014/04/06(Sun) 03時半頃
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[背後で話すカップルの会話。 この線一本で行けるエリアにある遊園地へ行く話 耳はその話し聲を拾う。
遊園地、デート。 交際したことなんて無いけども
女の子を連れて行くなら解るが 保元を誘うのはどうなんだろう。
これから俺たちは遠く離れてしまうのだから そんな想像や心配、必要ないのに。
息苦しさと寂しさに、保元のシャツの裾を掴む。
今の表情を見られたくないから、 降りる駅までずっと、壁の方を向いていた**]
(112) motimoti 2014/04/06(Sun) 03時半頃
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確かに、……暑いな。 [視線を外したまま、同意を示す。>>113 喉に触れる吐息に緊張も高まり、服越しに伝わる体温に これが非現実では無いと理解するのだ
電車の混雑に、今は少し感謝している。 理由を掲げる必要も無く、こうして居られる。
これがどんなに尊い時間なのか。 頭を回転させずとも、解る話で
苦しいと思うのは、愛おしいから。 つらいと思うのも、愛おしいから。
つらくて苦しいから、引きちぎられる位、痛いから だから気づかねばよかった、識らねば良かったのだと
この体温を受けながら、否定なんて出来るか?]
(123) motimoti 2014/04/06(Sun) 13時頃
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[布地を掴む指に、ぐっと握が篭る。 背後から垂れ流される男女話し声が、どんどん遠くなってゆく 距離は同じなのに、五感を保元が占める割合は増してゆくのだ
保元の呼吸のペースばかりを肌で探っている。 溢れた聲を、耳が聞いている。 重ねられた手から、温度を確かめている。
広い世界の狭い電車の中ですら、 こんなに沢山の人間が居るのに
彼らはどんどん遠のいてゆき、一人しか感じられない
僕はもうあのさそりのように ほんとうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。
先日購入した絵本の一篇を思い出す。 この空間に、皆はいない。視えない。 俺は、俺の倖せしか考えていない、そういう駄目な男だ。]
(124) motimoti 2014/04/06(Sun) 13時頃
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[リストバンドに綴った一文が真意であっても 今は保元の幸せすら考えられなかった
ひとつの駅を開閉と共に越す度に、 別れまでの時間が数分短くなってゆく どうしてだろう。 どうして彼らは二人で車内に残ることが出来ないのだろうか。 永遠を共有できないのは、ハッピーエンドとは言えない
大事なのは結果ではなく過程なのだと、押し付けられた。
こんなに近くで探っても、倖せへ到達できない。 それは、始めから結末が決まっている物語のように]
(125) motimoti 2014/04/06(Sun) 13時頃
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……ここだ、降りよう。
[ぐわんぐわんと湾曲する思考を振り切る為に頭を振る。 掴まれていた腕を揺らし、振り切る。
でもまだ今日は、此処で二人揃って降りられるんだ。 それを俺自身に教える為に、固く手を握る。
ホームに降りてから、漸く振り返った。 俺はちゃんと笑えているか、鏡が無いから解らない*]
(126) motimoti 2014/04/06(Sun) 13時頃
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― 牛楽亭 ―
お前、昼飯食べてなかったのか?
[空腹を訴える保元と共に店内に入った時。>>129 既に手は離していて、空気を間に挟んでいた 破顔した保元の顔があまりにも爽やかだったから きっと、悩んでるのは俺だけなのだろうと脳が処理をする
変だ、と思われたくない。 いつも通りの苦笑を浮かべて案内されたテーブルへ。 同じセットと、ホルモンを単品で頼む。]
そういえばそうだな。 俺は外食自体そんなにしなかったし。
[観察されているかのような視線。隠せていないのか、]
……なにか付いてるか?
[困ったように眉を下げ、首を傾げさせる]
(131) motimoti 2014/04/06(Sun) 15時半頃
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……これ、昔貰ったCDの中に在ったな。
[テンポの良い曲の割に、歌手の聲は淋しげだった>>130 今の心に重ねてしまうと、期待を抱いてしまう。 そうだと良いよな、と他人事のように返す。
運ばれて来たサラダと肉皿。 コースターが入った紙ボックスを先に引けと促す。]
お元気で、とかかな。
[肉を焼く音に紛れさせて、ふと。 本当の別れの言葉は何か、捜して呟いた。 油の跳ねる音に消えてしまう程の小さな聲で。
保元がコースターを引き終えたならば、 やっぱりホルモンは塩だよな、と関係ない話を振りながら、 俺も箱の中に手を突き入れよう]
牛楽亭さん出た?
(132) motimoti 2014/04/06(Sun) 15時半頃
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ん、そうか。
[それだけではない、と顔に書いてある気がしたが>>137 敢えて指摘する事はなく、それなら良いんだ、と溢し。
先に網の上で肉を焼く。 吸煙管に吸い込まれていく煙が少し、目に染みる。 焼肉なんて久しぶりだな、と心中で呟いて
こちらに回ってきた箱からビニール包みを一枚 切れ目からコースターを取り出したのは、 保元が此方に中身を示したのと、同じタイミング>>138]
あ…、俺もそれ、だ。
[箱には十種類とシークレット二種と書いてある これだけの種類の中から同じのを引くなんて。 偶然にしても、なんだかちょっと可笑しくて、笑ってしまう]
(144) motimoti 2014/04/06(Sun) 16時半頃
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ああ、そういえば何でだ?
[実際はそんな事も無いとテレビで見て分かったけれども。 捕手は肥えた奴や体格の良い奴がやってるイメージが 野球に詳しくない俺の脳には住み着いてたから。]
マリヲのユッケ……、 え?それで?
[寿限無が地味にうざかったな…という記憶を呼び覚ます。 想像もつかなかった理由を明かされ、暫し目を点にしていたが 網に焦げ付きそうになったカルビに、慌ててトングを伸ばし 生焼けの表面を網面に密着させてから口を開き]
(145) motimoti 2014/04/06(Sun) 16時半頃
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そうだったんだな。
それがなかったら、別のポジションしてたかもしんないのか でも、……想像つかないな。
[あのキャッチャーボックスに腰を下ろしているのが 保元以外だったら…と考えても、今一ピンと来ない 俺の見つめていた背中は、たったひとつだけ。 仲間達へ張った声をかける姿を目の前の顔に重ね合わせて]
キャッチャーは保元の天職だろう。 あそこに居た時のお前、すごく生き生きしてたし。 描いてて楽しかった。
[きっとこれからも。 あの場所が彼の居場所になるのだろう。
ずき、と奥底に潜むものが痛みを覚えても表には出さずに。 でっかいのをやろう、と告げて肉を保元のタレ皿の上へ置く]
(146) motimoti 2014/04/06(Sun) 16時半頃
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あぁ。 ……偶然。
[同じ絵柄のコースターをひらつかせ、目を細めて笑う。>>151 油から遠ざけるべく、ジャケットのポケットへ篭めて。 お揃い、という響きは何だか擽ったい。 リングやネックレスを合わせた訳でも無いのに、ただ一枚の繋がりでも大事に思えてしまうから不思議だ。 アイアンバイソンありがとう、そしてありがとう。]
(158) motimoti 2014/04/06(Sun) 18時頃
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別の役割担ってたら、見え方も違ったのかも。
[あの背中を追っていなかったかも知れない。>>152 そう考えると、幾つもの偶然が重なって今が或るのだと感じてしまう。
自分の分も一枚網から取ってつけダレを使わずに息をかけてから口へ運ぶ。]
……そうかな それは、描き手冥利に尽きる感想だよ。 ありがとう、保元。
[本物と比較して何パーセント程の輝きを描けたのだろうか。 少しでも捕らえられていたなら良い、と思いながら。 ライスお替わり自由らしいぞ、と知らせるより早く。 これからも、と告げる保本>>153と視線が合い、しばし言葉を失う。]
(159) motimoti 2014/04/06(Sun) 18時頃
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……うーん、…そうだな、 これからは好きに描ける時間が減っていくから、どうなるか解らないけど。
[濁してしまったのは、この想いが負担になるのを畏れているから。 そんなに大きな存在である筈がない、自惚れが過ぎると嘲う声に、背を向ける。 「野球漫画が描きたい。」
その気持ちにも、静かに蓋をした。 開いたままにしてしまうと、流れ出て雲のように見えなくなってしまうのが、怖い。
俯いて考え込む間を作ってしまった事に気付き、は、と顔を上げて苦笑する]
――…そもそも、テレビまだ買ってないし。
[そんな情けない笑い話で、ズキズキと痛む心を覆い隠す**]
(160) motimoti 2014/04/06(Sun) 18時頃
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…… あぁ、確かに。 親の反対押し切れなかったら、 俺は地元の高校通ってただろうし。
……感謝しないとな
[居るかどうかも解らない神様に。>>161 それこそ、無気力なままただ生きてたのかもしれない。 実家に居たら絵を描くことすら、ままならなかったから。 どんな生き方をしてたんだろと想像するよりも、この人生で良かったな、とまだ18年しか生きてない癖に実感してしまうのだ。
皆と、保元に出会えて。 大切なものを、貰って。
この生き方を選べて、本当に良かった。 スケッチブックを持参していると明かされれば、瞳を丸くする。 俺の思い出と、想いの詰まったスケッチブック。
炭火が巻き上げる熱のみならず、照れ臭くて目元に赤みが射す。]
(171) motimoti 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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先の事は、まだ解らないからな……。 夕方からの徹夜作業が多くなるし、ゴールデンの時間帯は…
[どうだろうな、と苦笑する。>>162 それこそ日中ならテレビも見れるんだろうが。
――でも、俺はきっと録画するんだろうな。
喉元まで出掛けた言葉を飲み込む。 その女々しさは、あまりに情けない。]
そうなのか。 んー…
[プロ野球なんてまともに見た事のない俺は、そんな事も知らなかった。>>163 自然と表情が曇るのを、抑えられない。
お前とは住む世界が違うんだ。 神様に耳元でそう告げられた気がした]
(172) motimoti 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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……甘える?
[いま、甘えられたのか俺は。 怪訝に眉を寄せ、顔を顰る保元に視線を向けた]
甘えられてる気が、してなかった。 ただ……いや
[さよなら、が再会を願う言葉ならば。 そう割り切れたら、きっと理解できたのか。
ホルモンをゴマ油に軽く浸して白米に乗せてから、先を紡げない言葉と共に白米を口腔へと招く。 咀嚼してから笑顔を向けて]
こうして会いに来てくれたたけで、 俺はお前から、幸せを貰ってるよ。
[同時に、一層増す苦しさも。 どうしてこんなにこいつは、愛おしいひとなのだろう*]
(173) motimoti 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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[声を詰まらせた保元の脛を、 対面からつま先で軽く蹴る>>180]
俺もお前に会いたかったし、 また一緒に寝たいなって思ってたからな。
……忙しい時期なのは、お前の方だろ 態々来てくれて嬉しい
[デザートのきなこかけバニラアイスを食べてから、 先ほど、ファーストフード店で昼飯を済ませたと 保元が言っていたのを思い出し]
お前が食う機会あるか解らないけど 讃岐うどんバーガーと骨付鳥はうまいぞ
[ただし、揚げたてじゃないとバーガーは不味い。 会計に、と財布を預かればひとまず借りて]
先外行って顔冷やせよ。
(200) motimoti 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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真っ赤だぞ
[そう告げて、表に出るのを促す。
保元の財布には手をつけず、自分の財布を開く。 特急電車で交通費まで多く使わせているのに ここで金を払わせるのは、俺の小さな自尊心が許さない*]
(201) motimoti 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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― 自宅付近 ―
そうだな、もう春だってのに お前が行くとこは気温高いといいよな
[隣を見下ろすより早く、手を攫われた。>>181 触れる指はじわりと体温を孕んでいて、 明らかに俺の手の方が冷えている気がした
少し考えて、一度手を離してポケットの中に指を進める。 コースターを取り出して、逆側の方へと移してから]
…… どう?
[保元の手を掴み、俺の手ごとジャケットの衣嚢へ収める。 誰かに見られたら、なんて考えていないのは。 街灯が少ない地域だから、きっと視えないだろうって。*]
…でもな。お前の手の方があったかいよ
(203) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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― 俺宅 ―
[古い外観のアパートの一階が俺の家だ。 鍵を開けて中へと通し、遅れて俺も靴を脱ぎ上がる。]
なんか、…変な部屋ですまない。 狭いし
[冷蔵庫洗濯機電子レンジの家電はまあいい。 窓に掛かったカーテンは小花柄で少女趣味のような雰囲気。 薔薇とビーズをふんだんに使ったタッセルもどうかしている。
ちゃぶ台と呼ぶのは微妙すぎる黒猫脚のローテーブルは 板が紫という毒々しさを放っていた。その上にノートPC。 まだ開けてないダンボールの上にミットが置かれている。 その横に、畳まれた布団があった。]
(204) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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うち、あれなんだ。 風呂とトイレが一緒になってるから、 シャワーだけの方が良いかもしれない
近くに銭湯あるから、足伸ばしたかったら そっちに行ってもいいしさ。
[どうするか、と問う前に。 スポーツバッグを預かって端にでも置いておくか。]
あと、布団が間に合ってない。 俺は畳で寝るから、お前は布団使っていいぞ。
[一番の心配はこれだと思うので、先に告げておくとしよう]
(207) motimoti 2014/04/06(Sun) 22時頃
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いや、断じて違う。
[>>211 そこは絶対の力を込めて全力で否定した。 少し考えてから口を開き、]
いや、まだバイト代出てないからな これは先輩が押し付けに来たんだよ。
どうせなら布団くださいって頼んだけど、 天涯付きベッドしか譲れないって言われたから断念してだな… すまん
[この部屋にベッドを置いたら足の踏み場が消える。 何より畳にベッドって無理がありすぎた。]
シャンプーや石鹸はタオルと一緒に持っていくぞ? 流石に生活してるんだから、その位あるさ シャワーで良いならそれで構わないけども。
(213) motimoti 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[同室とはいえど、風呂の時間帯はずれる事多々。 そういえば卒寮する前、最後に一緒に入ったのは、 確か1か月くらい前の話だった気はするけど]
なんでだよ。飛行機の後も車だかバスで移動あるんだろう? ちゃんと寝とかないと困るだろ。 昨日干したばっかりだから、匂いはしないと思うし
[必死に布団での就寝を押し付けてくる保元に、 なにをそんなに遠慮しているのかと、苦笑を向ける。 バッグを置いて、畳を踏み進み、一歩、二歩。]
それとも、一緒に寝るか? 狭いから勧めないけど
[飯屋に居た時よりも熱く感じる頬に、そっと触れる。 数日前、電話をしながらパソコンの画面をなぞった事を思い出した ここのラインを触ることができるのも、会わないと無理な話で。
半ば冗句のように聞きながら、視線を保元の顔へと下ろす。]
(214) motimoti 2014/04/06(Sun) 23時頃
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着替えはあるんだよな? 無かったら下着以外なら貸すけど。
[好きな人と二人で銭湯に行く。>>223
昭和の香りを纏うドラマを思い出した まだアパートに風呂がついているのが 珍しいような時代の話なのだろうけど
一緒に風呂へ入る、という行為ではなくて。
恋人同士が洗面器をことこと鳴らして、 というシュチュエーションを想像してしまったから。 なんだか恥ずかしいような、むず痒いような気がしてしまう
顔に出さずに済んだのは、アホなこと考えてんなと 気持ちを切り替える切っ掛けとして着替の事へ意識を戻せたから]
(228) motimoti 2014/04/07(Mon) 00時頃
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寝れるって言ったって、寝台車なわけでも無いんだし。 明日は休みだから、俺はお前見送ったら二度寝するさ。
[このカーヴを何度も描いてきた。>>224 遠く離れて、生活も変わったら。 今まで描いてきた曲線とは変化するんだろうか
幾ら描いてもキャンバスに閉じ込められるわけじゃない 思い出は思い出として残っても、形を変えてしまう。 その時、俺の識らない保元の傍に居るのは誰なんだ。]
え ?
[唐突な確認に、好意が含まれれば瞬きの回数は多くなる。 服が重力に引かれたタイミングで、頭が揺れ若干前のめりになった 緊張と、混乱にも似た瞳の揺らぎを俺の眸は捉えたまま]
(229) motimoti 2014/04/07(Mon) 00時頃
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………いいだろ、別に。 なにもしないよ
[不意に、バイト先の先輩に尻を撫でられた事を思い出した。 ああ、そうか。 不純ななにかだと思われているのか。]
俺って、そんなに信用が無いのか?
…べつに、付き合ってるわけでも無いのに、 お前を好きにするわけないだろう。
[安心させる為に紡いだ言葉が、じくりと胸に傷口をつくる。 男同士だからなにもない、とするには余りに友愛と異なっていて それでも、一線をもし超えてしまったら戻れなくなりそうで。
いまの俺に、保元を手に入れる覚悟も無ければ、 倖せにする権利も存在しないのだから。]
(230) motimoti 2014/04/07(Mon) 00時頃
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だって、そうだろう。
[沈黙の後、鈍いんだろうという俺から見ても はっきりと保元の落胆は伝わり、罪悪感めいた感情が沸く。>>233
これでいい。 重荷や負担として、残らなければ。 知らない世界から、遠くから想っている事くらい 赦してくれるだろ。
なにを誓ったわけでもない。 心を拘束して駄目になるような奴ではないと思う、保元は。 駄目になるのは、たぶん俺だ。]
……え、
[恋人、という響きに俺のほうが動揺を示した。>>234 恋人のような、と想像を巡らすことこそあれど、 俺たちの関係が恋人かといえば、ノーだと思っていた。]
(238) motimoti 2014/04/07(Mon) 01時頃
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[恋愛なんてしたこともない。 だけど、責任を負える覚悟がないとできないもの、 という勝手な見解が俺の中に存在していたのだ。
下肢から力を抜く保元に、咄嗟に手を頬から離して腕を引こうと。
これが筋力差というやつなのか。 思ったよりも体重があったので、支えようとするのも叶わず。]
っ…、
[二人して畳に座り込む、というか。 俺がバランスを崩してしまい、雪崩込んだ。 額を保元の肩にぶつけて、鈍痛が走る。
畳の上に掌をつき、苦い顔で見下ろした。]
ええと、恋人って………、すまん。 告白しただけでなんというか、満足してたから……
(239) motimoti 2014/04/07(Mon) 01時頃
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いまは先が視えないというか、なんて言えばいいのかな。 俺は経済力も無いし、お前を大事にできる自信もないから
[そもそも恋人って一体なんなんだ? 好きだという思慕があるだけで、それが恋人なのか。 保元の価値観を確かめる為に、首を傾げさせる。]
離れたら、俺よりも大切なもの沢山できるだろ。 俺がお前を、大事にできるような自信がつくまでなんて、 ……おまえ、待てるわけないだろ
[漫画家のアシスタントなんて、正社員でもないバイトなんて。 それをなんと呼べばいい。 技術職とも呼べるが、フリーターに分類されてしまう。
一人前になれるかなんて、保証は何処にもなくて。 なろうと思ってるやつなんてこの世界に一体何人居るんだ。
そんな無計画な“いつか”を待てだなんて。 ていのいい事を押し付けるのは、あまりに身勝手過ぎる]
(240) motimoti 2014/04/07(Mon) 01時頃
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…うまく言葉で言えないけど……。
いまの状態で人と交際したら 俺が駄目になるんだろうなってずっと考えてたよ。
だから、付き合うとか付き合わないとか、 想像はしても、遠いものだと思ってた。
まだ俺はお前と違って、 半人前にすら乗れてないし ……約束守れなくなったら、こわいって思ってた。
[>>242 漫画を描くだけならプロにならずともなれる。 きちんとした雑誌で連載を持てる人間は 日本人1000人のうちで、1人かそれ以下の話らしい。
アシスタントで上に上がれば給与もよくなる 0.1パーセントの希望を捨ててチーフアシで満足する人間も この世にごまんと居るし、俺がそうならないとは限らない。]
(258) motimoti 2014/04/07(Mon) 08時頃
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[倖せを感じてしまったら、 0.1パーセントを逃すかもしれない]、
だって、変わるんだろう。 環境で変わっちゃうんだろ。
だめっていう話はしてないけど… ただ、俺は…自分がどうなってるか想像できない お前がどうなってるかも、 ……そこに俺が居ない未来しか想像できないよ。 想像するのが怖い、
[ぶつけられる感情が痛くて、顔を逸らしてしまう。>>243
向き合って、傷つくのが厭だった。 せめてあの頃は倖せだった、という記憶だけでも留めておきたい どうしたら良いのか分からず、顔を歪める事しか出来ない]
(259) motimoti 2014/04/07(Mon) 08時頃
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[伸びて来る腕を、突き放す事は出来なかった。 目は開けていられず、感触だけ確かめるように抱き返す。
目を見れなかった。
大丈夫、と何時ものように笑って居られなかった。 そうだなと軽く頷くことも出来ない。
保元が好きだ、 今の俺にあるのは、その思いだけで。 これからも、描きたい、 今の俺にあるのは、その原動力だけだ。
隣に存在しているビジョンも無いし、大事にできるビジョンも無い。
駄目になっていく俺が引きずってしまうこと。 それだけは、なんとか避けたかった]
(263) motimoti 2014/04/07(Mon) 09時頃
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………ごめん、
[求めていた背中に指を回して、気を抜くと震えそうな力で抱きしめる。 絵の中に閉じ込めておけないたったひとつ。
このまま何もかもを求めてしまったら。 少なくとも俺は、引き返せる気がしない。
泣き言ばかり零れそうになるのを、飲み込んでゆく。**]
(264) motimoti 2014/04/07(Mon) 09時頃
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薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。
motimoti 2014/04/07(Mon) 09時頃
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………。
[先の事なんて解らない。>>265 長い人生の半分にも満たない期間としても、反対を押し切って全寮の高校に入った事すら俺にとっては大きな変化だった。 眼瞼の上に暖かいものが触れたその時>>266、耳孔に入り込んできた話に、瞳を開いて]
…… な、
[一流に上がって漫画に、という期待に、驚きを刻んだ表情が固まる。 それはまるで、俺の願望を覗き見られた気がしたから。
そんな俺の内心を余所に、風呂へ行こうと促され、立ち上がる。>>268]
お前って……本当さ、
[先程告げられた言葉>>267と態度を思い出し、普段と同じ苦笑を浮かべながら、肩を竦めさせる。 どうしようかと考えてから、保元の唇に触れるだけのキスをしようと――したが、ずれてしまい口端に落ちる。]
(269) motimoti 2014/04/07(Mon) 12時半頃
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……ほんと、キャッチャーだよな…
[俺は、違うのに。登場人物じゃないのに。 満塁の危機に立たされた揚句、励まされている感覚になった。 投手は俺じゃないのに、これではまるで*]
(270) motimoti 2014/04/07(Mon) 12時半頃
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― 銭湯にて ―
……さっき、驚いたんだよな。
[身体と髪を洗った後、浴槽に移る。 終わり間際なせいか、俺達しか客は居ない。
普通のトーンで紡いだつもりが、思いの外響いて自分で少し驚いてしまう。]
野球漫画、描いてみたいなって思ってたから……。 でも、多分。 地方チームの活躍を描くには投手にクローズアップするならともかく、キャッチャーにスポット宛てても、どれだけ読者支持取れるか解らないぞ。
[サッカーで言えば、主人公がゴールキーパーやDFのようなものだ。 ファンが全国規模なチームであれば、ともかくとして。
読者に持て囃される為とか、金の為に漫画を描きたい訳ではないけど。 他の誰でもなく、保元の活躍をモデルにして、「売れない」のは悔しいものがある。]
(271) motimoti 2014/04/07(Mon) 13時頃
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……そうだな、それこそ…… 大リーガーにでもなれば、話も変わるんだろうが。
[一流どころの話では無いだろう、それは。
まだ二軍にすら上がってない彼に、駆け出しアシスタントな俺がスケールの大きい話を吹っ掛けたのは。
俺の漫画と、保元を読者や観客に認めさせたい願望。 非現実的な夢。 それこそ、――タイムマシンを発明するような気持ちで。]
……俺と二人で、アメリカ目指してみるか?
[気安い口調と、苦笑めいた笑い。 でも、俺の眸は笑って無かった**]
(272) motimoti 2014/04/07(Mon) 13時頃
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― 深夜 ―
[保元が寝た後にスポーツバッグの上に置かれていたリストバンドを取る。 裏側に綴った「ガンバレ」の隣に一文刺繍を付け足した]
「 ガンバレ 」 「 メジャー **」
(273) motimoti 2014/04/07(Mon) 13時頃
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薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。
motimoti 2014/04/07(Mon) 13時頃
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― 3年後 ―
[アシスタントと飲食店バイトの二足の草鞋を履いてそれから。 あれから持ち込みは続けているが、中々通らない。 良い原作を書ける相手と組むにも無名の今では中々叶わず。
「LION&CAT」の二期が昨年放映されて、 コミカライズの話が編集部からキャラ原案の鏑に回ってきた。 ウィングの連載が忙しいので他の描き手に作画を回す事になった]
「君が描いてみないか。」
[メインに合わせて背景や人物を描くのも慣れた頃。 そんな話を振られた。
コミカライズはウィングではないが月刊誌で連載となる。 突如舞い込んだ好機に、食いつかないはずが無かった。]
(290) motimoti 2014/04/07(Mon) 21時頃
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[イメージ的には同人活動と似たようなものではあるが。 アニメ本来のキャラクター性を壊さないように気をつけながら。 タッチや雰囲気は元々の個性を消さずに執筆している。
期間は一年とちょっとでコミックスにすると二冊程度のボリューム
俺の財力でアシスタントなんて雇う余力は無かったし、 これも勉強、とデジタルの背景素材は使わず全部自分で描いた。 遊び心で、あの猫たちをこっそり登場させてみたり 街の風景に寮周辺の風景をモチーフで描いたり。
月刊連載が終わった後。 それからも編集部に自作の漫画を持ち込んだ。 月刊ウィングで読み切りとして掲載される形になって… 何度か通れば名前の周知度は上がってゆく。 以前ハンドボール漫画数年連載していた原作者と 接触の機会を設けて貰い、野球物がやりたいと話をしてみたら、 これがとんとんと進んでいった。
そこから俺の漫画家としての人生がスタートしたのだ*]
(291) motimoti 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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― 7年後・昭和神宮野球場>>301 ―
[年間予約席として接待エリアとされているバックネット裏席は こういう機会が無い限り、あまり座れるものでもない
今タッグを組んでいる原作者の分も一枚お願いした。]
……あれ、俺が描きたい選手です。
[進行形で週刊ウィングで連載している野球漫画は 一人の架空投手のリトル時代からの生き方を主軸にしている。 連載三年目の現在は、甲子園編に突入しているが 尺的にはあと一年、二年続くかどうかという所だ。
一部雑誌や毎年年末に行われているウィングフェスタへ 出席しているので、俺の顔は多少なりとも割れている。 近くに座っていた知人から作品の話を出されれば、苦笑で応じ。]
(302) motimoti 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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[振り返った保元と視線が合った、気がした。
周囲の歓声に負けてしまう声はあげずに、 真顔で親指を立てた。
買ったばかりでなにも描かれていない 一冊の小さなスケッチブックは、俺の膝上に或る。*]
(303) motimoti 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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― それから・10年後の京都 ―
[昨年、週刊連載を終えて。 現在はウィング系列の月刊誌、ウィングスクエアで 元々好んでいたジャンルの、アクションものを連載していた。
ジャンルは歴史で、新選組の一隊士を主軸として、 隊内外での波乱を描いていた。
出張取材で家を開けており手紙を確認できないので 同窓会の知らせを受けたのは保元経由だったか 地蔵院の散椿を描いていた所で連絡を受ける。
そうか、もうそんなに経ったのかと笑う28歳の俺。 あれ以上身長が伸びるわけでもなく、体格は少し痩せたか。]
(328) motimoti 2014/04/07(Mon) 23時頃
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― 10年後・寮の中庭集合 ―
[その日は木漏れ日が穏やかな日だった。 晴れて良かったな、と思いながら集う彼らのもとへと向かう。 髪型程度の変化もそれぞれあるのか。 俺は、相変わらず長いんだか短いんだかな髪型のままだ。
そこに山本が居ないことに、不自然さを感じた。]
企画案を出したのは俺だけど、 実行を決めたのはお前だぞ、山本。
[掘り起こされていく土を遠目に眺めながら ベンチに座り、彼らの様子をデッサンしていく。
ここに居ないそいつに、俺のボヤキが届くことはない。]
(333) motimoti 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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[ただ。 あいつは今、どうなってるんだろうだとか。 何をしてるんだろう、とか。
庭の風景の中に居る彼ら、ひとつ空いた空間。
そらに浮かせるのは卒業遠足のアレみたいで、 寂しい、というよりも笑ってしまいそうだから。]
いまも髪、切ってんのかな。
[おどけた調子で鋏を揺らめかしてた自習室の、ワンシーン。 想像で描く十年後のあいつ。 ワイシャツにサロンエプロン。鋏は物騒だから持たせない。
ぽっかりと空いている彼らの中心に、いる。 スケッチブックの中の世界は狭いが、確かにいる*]
(338) motimoti 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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久しぶりだな、睦井。 お前はあんまり変わってない気がする。
[口調も皆に接する態度も。>>346 いや、ひとつ変わったものがあった。
俺に対して、一歩引くあの間隔が。 気軽く肩を叩かれ、ウィングの連載の話を受ければ、 あんなスポ根マゾは二次元で充分だ、と笑う。]
これ。 今連載してる青年誌の漫画、今日一巻が出た。
[あの日のように封筒に隠すことはせず。 カバーが掛かった状態の大判コミックスを手渡して。]
(352) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時頃
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SF、現在と書いてたら、歴史物描きたくなってな。 [「桜魂」短いタイトルはカバー裏に隠れている。 こういう系統嫌いだったらすまん、と言いおいてから。 週刊連載に関しての疑問点を受ければ、解説を挟もうか。]
ギャラリースペースか、おめでとう。 いい作品が沢山集まるといいよな。
俺の絵も、端でいいから置いてくれないか。
[知らされた報告に>>348、そんな頼みを告げる。 友人の進む新たな道を、笑顔で祝おう*]
(353) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時頃
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― タイムカプセル ―
……あ、これか。俺の
[結局掘り起こされるまで絵を描いていたが 自分の缶を拾わねば、と傍へ寄っていく。
表面の酸化したひとつの缶を拾い上げた。 中に入っていた袋入りの封筒。
その中身は開けずに、卒業証書の容器も取り上げる どんな色になってるんだろ、と思いながら蓋を開けた。]
…ん?
[奥に残っているなにかに、その日漸く気づく。 リストバンドだ。 文系活動一本な俺が、こういったものを付ける機会はない。]
(360) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時頃
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[ならば一体、誰がこれを容れたのか 折り畳まれた手紙を広げて読み返すような心地で、 旧い記憶を辿ってみる。
あの日は確か、紐井屋と公園に行って…。 間に合わないかもしれないからと、保元に預けたのだ。]
保元、ちょっと付き合ってくれないか。 あそこで待ってる。
[同じく掘り起こした後のボールを握り、>>358 高らかな宣言をする保元を招き、俺は校舎側の方へ向かう。
どこで待つ、とは言わない。 ――覚えているだろうか。 校庭に生えた、一本の桜の樹を。*]
(362) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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― 桜の樹の下で ―
[どこの学校にだってあるだろう。 “ここで告白して両思いになると倖せになれる” …とか、女子間で囁かれてた胡散臭い話だ。
そんな七不思議以下の稚拙な作り話に肖った位には 当時の俺は、若かったんだろうな。 そこに記されていたのは「十文字、還ら…ではなくて。]
「お前、まだあいつが好きなのか>>2:142」
[国語の時間に指された時のように、読み上げる。 といっても、大声を出すわけじゃない。 保元に聞こえる程度の声だ。
俺の手には少し、石灰の粉がついている]
(374) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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……10年前の手紙の内容を覚えてたんじゃ、 態々出した意味がないと思わないか?
[示す先には、広い土があった。 沢山のメッセージは、最早そこには無いけれども。 いつまで経っても変わらない、たったひとつの真実が在った。
「おれは、いまもおまえがすきだ」
俺も、ではなくて。 俺は、と形を変えてしまったけれども。]
(375) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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[たったひとつだけ、残っている文章がある。 今しがた書いたばかりのものでも、ずっと遺していたのだ。]
――― 忘れさせない。
[俺は、忘れろ、と二回言った。 三度目は、無かった。
暗い色のリストバンドを通した利き手の左で指をさしたまま。
封を開けた俺宛の手紙を、ポケットに閉じ込めてしまう。
瓣が風で煽られて、文字の上にもひらりと墜ちる。 もう校庭に綴った文字は見ていない。
未来の大リーガーだけを、視ていた*]
(380) motimoti 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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…ああ、大事な約束はちゃんと守る。
[他はどうか解らないが。 その約束だけは、必ず。>>388]
おまえがメジャーに行ったら、 俺も一緒につきあってやるよ。
近い場所で描かないと、リアルさが足りないだろ。
(394) motimoti 2014/04/08(Tue) 01時頃
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一人前になったいまなら、 ………付き合ってくれ、と言える気がするんだ。
[あの日、届けなかった届かなかったすべての我儘に。 心を閉じ込めた蓋。
卒業証書の蓋を開けたいま、流れ出てしまったのだ。]
倖せにするから、傍に居させてくれ。 頼児。
[あの頃よりもうんと立派な体格になった保元を見下ろして。 1センチ伸びた身長には気づかないまま、一歩、一歩と距離を。
今度は口端ではなくて。 友愛に近い触れるだけのそれではなくて、ちゃんと**]
(402) motimoti 2014/04/08(Tue) 01時頃
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