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64 さよならのひとつまえ
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[先ほど定良が言った言葉と、歌っていた曲を思い出す。>>+232 ほんとうに、そうなんだろうか。 時間が、距離が、俺たちを遠くに運んでしまうのか。もう、卒業する前に戻ることは赦されないのか
……考えれば考えるほど、歌詞が浮いて聴こえる。 自分の声が、遠く聞こえてゆく。そもなんでこの曲間奏が無いんだ ギターソロが最初にしか無いなんて、不親切だろ。
締坂にリクエストした曲のうち邦楽の方は、俺の声質の方がどちらかと言えば歌いやすいし間奏も入ってくれる 戻って来た定良に、歌い終わった後珈琲への礼を言って。 先ほどよりも離れた位置に座ることの意味を考えてしまって、 薄い珈琲はまずいな、と感想を落とした。]
…なんだったか、ってのは難しいな。
お前が空を見上げてる時の顔は、すごく綺麗だと思って、 泣いてる時の顔は、誰にも見せたくないと思う。 寝相が悪いから、独りでちゃんと寝れるか心配だ
そういうのとは、違うのか。
(+240) 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 23時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 23時半頃
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→ 締坂
『そっか。明日は誰が出るんだ?』
(+241) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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深い意味はないんだけどね、……なんだろうね、自分なりの確認 勘違いしないように、って もしかしたらって、思わないようにしなきゃ駄目でしょ
……少なくとも、泣いてる時に傍にいたいなんて言われるの、俺初めてだったよ だから、俺はお前のなんなんだって、そういうね
[手を伸ばし、テーブルの上の皿を取る。 多めに麺を掬い取り、巻きつけて、解けるのも構わずに大口で一口に。 事前に渡されていた紙おしぼりで、口元のミートソースを拭う。]
……なんとなくわかったんだけどさ、俺は丞の弟でもなんでもないからね? そんでもって、丞は俺の保護者ではないからね?
……親離れできなくなっても、知らないからね?
[1つずつ、確認するように告げれば、パスタの乗った皿を差し出す。 お前も食え、と、促すように。]
(+242) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[盛り合わせのポテトを黙々と口に運ぶ。 食べている間は、嫌なことを考えずに済みそうだから。
それでも、確かにわかるのは。 想いが届かなかったのだということと。 きっとこれからも届かないのだということと。
機器を引き寄せ、三曲目。 これ見よがしに、片想いの曲を入れてやったのはいやがらせのつもりだ。
――― そろそろ時間だと、フロントが告げるのはどのタイミングだっただろう。 延長や、この後どうするか、一度丞の方を振り向き問う。 電話を置けば、暫しの静寂。
膝の上で、幾度か、指を組み直して。]
(+243) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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……俺、丞のこと好きだったよ
[一つだけの嘘を混ぜて、それでも、捨てずに置いた想いを告げる。
そうして、少しだけ目を細めて、瞬いて。 落ちたたった一滴の行方を追う前に、広げていた荷物の整理を行う。
嘘から出た実とは、よく言うものだ。 言うものだから、いつか真実になってくれればいい。
好きだったと、過去のことだと、笑えればいい。]
(+244) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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→ 締坂
『そっか。寂しくなるな。 寮を出たら、さすがに落ち着くまで、遊びにいったりは厳しいだろうからな。』
(+245) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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→ 利一
『今も運転してる。 だから、行けたら寄るよ。』
(+246) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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………、お前の泣き顔は、 いつもの綺麗なお前を知ってる奴には 刺激が強い気がするからな。
…泣き顔が汚いって言ってるわけじゃないぞ、 別人のように、脆くて、儚い。 ――だから、消えてしまいそうで、繋ぎ留めたくなる。 変なことになったりしないか、壊れてしまわないか…怖い
[定良は俺にとってなんなのか。>>+242 どう説明したら良いかが、難しい。 小熊に渡したスケッチブックに描かれたあの顔が、 一枚にして、すべてなのだと、思う。
俺は、定良が消えてしまわないように、 甘やかしていたい、面倒を見たいと思う。 この感情をなんと呼べばいいのか、説明がつかない。
酷似した類を提示されれば、ぐ、と息を詰まらせた パスタをフォークで巻いて、消費に協力する。]
(+247) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[それから、会話も殆ど無く皿を空にする作業。>>+243 片思いの苦しさを綴る歌を聞きながら、目を臥せた。 あの視線が、俺を呼ぶ声が、そういうものが篭ってたのか、 振り返ってそう思いながら、耳を傾けていた。
俺は、鈍い…んだろうか。 思えば、女子から告白をされた時も 何故この人に俺が?というのが多かったような気がするけど。]
…そろそろ雨やんでるし、出るか?
[今日も、帰ったら定良は泣くのだろうか それを想像して、どうしても眉が寄る。 それでも、この距離を保たれているのは、辛いものがある 仕方なく一緒に居る、そう示されているようで]
………。
[受けた告白は、過去形だった。>>+244 何を望むわけでもなく、先が無い。]
(+248) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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ジェレミーは、そのまま、車の中で、仮眠しはじめた。**
2014/03/31(Mon) 00時半頃
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…ありがとう、なんだか恥ずかしいな。 嬉しいし、…ああ。本当にすまない、…気が付けなくて [解るのは、定良を案じている俺の感情は、 恋愛感情によく似ている、違う何かなのだ。 そしてそれは、こいつが求めて「いた」ものと本質的に違う。
荷物を片付け始めた定良に、俺も腰をあげる。 伸ばしてはいけないのだと髪の色を追い、横顔を見る。
涙を拭ってやることすら、俺は赦されないのか あの髪を、梳きたいと願うことすら、罪なのか
誰かが、定良を愛するのを黙って見守るのが、優しさなのか。 大人になるということなのか
心の中で、ぱきりと何かに罅が入る。圧をかければ壊れてしまいそうな、脆いなにかに、亀裂が入った。]
(+249) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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→ 締坂
『一度、実家に帰ってから、本土、最西に行ってくる、]
(+250) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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止めてよ、なんか俺がすごい綺麗な存在みたいだからさ ただの、その辺にいる一人だよ
だから、大丈夫だよ よく泣くけど、これからも泣くけど、……泣くだけ、だから
自分の中で、処理が追いついてないだけなんだ いっぱい泣いたら、多分そのうち、落ち着くよ
[でも、とパスタを口にする姿に一つ前置いて。 それから少しだけ、照れたように笑う。]
甘やかされるのは、やじゃなかったよ たぶん、甘やかしてくれるから好きだったってのも、あったのかもしれない
[現金だよね、と自嘲が混ざった。
空になった皿の上に、フォークを二本、置く。 スイッチを切ったマイクもまた、その横に。]
(+251) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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……そだね、出よう どうする?夕飯、これで足りた?……俺は足りない
[時間は大丈夫だろうかとスマートフォンを確認して。 そうして、帰宅に要する時間を逆算しながら、延長は不要だと告げた。 広げた服と、購入した雑誌と、ちょっとした雑貨と。
片付ける自分に、その視線が注がれているのに気付いても、気のせいだと言い聞かせた。 自分が、意識しすぎているせいなのだと、言い聞かせた。]
気付かせないようにしてたからねぇ ……気付かれたら、絶対距離置かれると思ってたからさ 名優でしょ、褒めていいんだよ
[鞄を背負い、買い物袋を手に下げて。 その内の変化を知らぬままに、首を傾げて。]
行こっか
[促す。]
(+252) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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俺にはそう見えてるんだから、仕方ないだろう。 ……少なくとも、その辺にいる一人を探して走ってきたり、しない
[“そのうち落ち着いたら”、 定良は、定良のことを心配しなくなるんだろうか、俺は。>>+251 先輩が去った後の寮室を、今の空間とマッチさせる。
俺も、先輩と同じように処理されるのだろうか。 それは、良いことなのだろう。多分、きっと。 客観的に俺を見下ろして、理解はできる。
理解をしていても、感情がついてこない。 このまま閉じてしまえ、定良のことを大事に思っているなら。
罅の入ったなにかが、俺にそう囁く。 それに対して気持ちが悪い、と拒絶する。なんだこれは]
(+253) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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ん…、夕飯にしちゃ少し……軽い、かなあ
[まだ少し湿ったシャツを畳み、ジャケットを羽織る。 肩下げタイプのバッグを右肩にかけて、支度を整えた。
距離を置かれる、それは俺だってそうだ。 男に対して告白なんて、できるわけない 冗句のような言い回しをする定良を褒めてやるべきなのだろうか
一歩、距離を詰めて。 ドアの前に立つ定良の方へ近づく。
やめろ、と訴えるものを無視して、 ドアノブに伸びている手に、後ろから俺の手を重ねた。 そのまま、重心を預かるべく後ろからかき抱く。]
……1分だけ、こうしてていいか。 これからは、ちゃんと、お前の言うとおりにするから
……ちゃんと……
(+254) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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