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64 さよならのひとつまえ
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じゃ、頼児には連絡とるよな。今後も。 とりあえず、とーるにもたまには連絡してやってくれ、って言っといて。
[コーヒーカップをとると、中身はもうカラだった。 つまり、もう、新天地への道は近い。]
(+180) 2014/03/30(Sun) 15時頃
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俺は馬鹿だよ ……馬鹿でいいから、馬鹿って言わせろ
[ずっと、こうされたったのかもしれない。
潰れたクレープを両の手で庇う事で、自分から手を伸ばさないことの言い訳にした。 眉を寄せたまま、目を少しだけ開く。 チョコレートの香りが、漂っていた。
会わなかったのはたった一日。 いや、それにも満たない時間。 こんな僅かな時間すら、一人で居られない自分が情けなかった。 妹のことを、何も批判できない。]
……謝るくらいなら、最初から来るなよ
[離れた距離と、ジャケットに染みたクリームと。 左右対称にできた染みを見比べて、少しだけ苦笑する。]
(+181) 2014/03/30(Sun) 15時頃
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[掴まれた片手にクレープの残骸を預ければ、鞄の中からポケットティッシュを取り出す。]
全部使っていいよ、俺は最悪着替えちゃうから
[服ならあるから、と、手に下げた袋を見せる。 視線は未だに帽子で阻まれている。 この身長差に、少しだけ感謝した。
掴まれた手首は振りほどかず、それでも距離を取るように半歩、下がって。]
……丞、そうやって、優しくするの 誰にでも優しくするの、止めたほうが、いいよ、
……俺みたいな甘えたがりが、卒業、できなくなるから、
[言葉を選びながら、告げる。]
(+182) 2014/03/30(Sun) 15時頃
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― カフェ>>+177>>+178>>+179>>+180 ―
そう…だよな。 プロになるんだから……、
[解っていたし、きっと誰よりも俺が応援している しかしそれは、遠くなるのを応援するということ。
紐井屋が何を言わんとしているかを理解していても 惨めったらしく束縛することなんて、出来やしない。 困ったように眉を下げるだけだ]
いや、悪い人じゃないけど…… めんどくさいから…。
[乾いた笑いがカフェの一角に響き渡る。]
(+183) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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……そういうことになるな。 ?
[紐井屋の表情に硬さが取れれば、>>+178 ただ事実を確認しているだけでは無いように見えて。
けれど、表情の裏にある心までは透かして見えない。]
……締坂?
[素っ頓狂な声が出た。 オウム返しにした後、声質の良さを挙げる紐井屋に、 ああ、と納得してしまう。
確かに、あの声は胸に響くものがある。
締坂が紐井屋を頼っていたこととか、 喧嘩の話を知っていることは、悟れないままで。]
(+184) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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そうか。 じゃあ、会いに行けばいいさ
車、買ったんだろ?
[歌を聞きたい、 その理由だけでも、あいつは必要とされることを 喜びそうなものだから]
分かった。
[エースへ連絡しろ、という伝言には頷いて。 そろそろ出発しないと夕刻には間に合わなくなりそうだ。
ジュースを底まで啜り、会計を済ませて店を出る。
日差しが、すこし痛いな。]
(+185) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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― 駅構内 ―
じゃあ、またな紐井屋。 東京寄ることあったら、教えてくれ。
[逆方面のホームへ向かう時に、そう声をかけた。 そう、 ――ここから俺は完全に独りになるのだ*]
(+186) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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― 都会の雑踏の中で ―
お前がばかなのは、知ってる。 しょうがないな
[言葉が出ないのに、 星座神話の解説を続けようとしたことも>>+181
俺がばかなのも、 あてもなく探そうとした行動から、よく知ってる。
謝るなら来るな、という指摘には 道理な話だ、と同じく濁った笑いを返す。 中身がだいぶはみ出たクレープを受け取った。]
(+187) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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これ、食っていいか? 運動したら腹減った。
[貰ったティッシュをひとまず預かってから、>>+182 汚れをどうにかする前に、薄皮と飛び出たバナナを齧る。 思いっきり苦い珈琲が欲しいな、と感想を抱く味だ。]
………。
[下がる定良に拘束する指が、力を篭める。 見つけたのに、見失いたくなかった。
手首に引っ掛けたビニール傘が振り子の如く揺れて。 地面にぽつり、と雫が落ちる。 遅れて登場部にも冷たさが落ちてきた]
(+188) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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誰にでも、やさしくなんかしてねえよ……。 ばかか、 [静かな物言いだが、お前は偽善者だと言われてる気がした 違う、と首を横に振る。 そうだろう、と俺の中の誰かが肯定する。
ちがう、そうじゃない。そうじゃないんだ、]
お前が泣いてる時に、傍に居たい。
[この感情をなんと呼べばいいのか、分からなかった。
ただ、多くの友人たちに囲まれている定良は、 笑っていてほしい、と思うことと。
泣いてる定良は、俺の傍に居ればいいのだと、
くだらないエゴにも似て、我儘にしか思えない束縛を 俺は求めているのだと、自覚する。]
(+189) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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世界中の誰も彼も、守れるほどでかくない……
[だから、なんでこんな名前を付けたんだよ。 俺は、そんな大人じゃないし、大層な人間じゃない。 祖父ちゃんの望む人間になんか、なれない。
雨が額に落ちてきて、下げた眉と瞼を通って、
俺の代わりに泣いた。]
(+190) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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>>+183 十文字はお人好しだからな。 全ての人に優しくするなんて、無理ってこと、早くわかるといい。 でないと、大事なものがこぼれ落ちるぞ?
[それは、心底の助言だ。 世の中を渡っていくにしても、危なっかしいし、 無自覚の優しさは、知らず大事の人を削り取っていくこと。]
人は思ったよりも丈夫だ。 それにみんな仲良しこよしなんて、無理なんだよ。 必ず、影で泣いてる奴がいる。
[席を立つ前にはそんな言葉を吐いてから。]
――……お前が俺の立場だったら、 簡単に会いにいくか?
[安易にそう告げる十文字に、小さく微笑みながら言う。 すべての物語が、ハッピーエンドに繋がるわけなんてないこと、漫画家の卵ならばわかるだろう、考えるだろうに。]
(+191) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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― 駅構内 ― >>+186 ああ、そうだな。 近くにきたら、きたってことだけ教える。
約束だからな。
[かけられた声にそう告げて。 ホームを歩いていく様を見送る。
十文字に気づかれないように、普通の切符を買うふりで、手に握ってたのは、新幹線のホームへ入場券。 きっとこれは、やっぱり自分もさみしいのだという証。
でも、またコンコースに出て、駅を出れば、景色は、いつものバイトにきていた町で。
中古車を買った車の店へ、足を向けた。**]
(+192) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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[そうだろうな、と、認める声に反論する気も置きない。 一年というのは、それくらいの時間だろう。 ]
……そんな不格好なのでいいなら、どうぞ それ食べて、夕飯入らないとかならないようにね
[既に自分はひとつ食べているけれど。 その上で、母親めいたことを口にするけれど。
空になった掌は、空を掴む。 込められる力に、指先が震える。
とん、と、何かが帽子の厚紙を叩くような音。 見上げれば曇天と、落ちてくる水の粒。
降ってきた、と、遠くで群衆の声。 見上げた視線はそのまま降りて、空よりも低い位置にある丞の顔で止まる。 瞬いた瞳は、丸く見開かれた後、苦々しさを伴って細められる。]
(+193) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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……勝手、だ、
[震える、声。 雨足に遠のく群衆の気配とを感じながら、息を吸い、息を吐く。]
勝手なこと、言うなよ、……それは、それは、だって、 だって、……そんなの、 ……勝手すぎる、
[雨に紛れて流れた涙は頬を濡らす。 ずっと、ずっと我慢していたのに、涙は流れていく。
特別を求めないように、特別にならないように。 特別と思わないように、ずっと、隠してきたのに。]
傍に、いられるわけない、だろ、 丞だっていつか、……誰かのとこ、行くんだし そんな、簡単に、傍にいたいとか、言うな
[溢れ出した言葉が、止まらない。 流れだした涙が、止まらない。]
(+194) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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俺みたいなのが、勘違いするから 勘違いしたら、駄目だから だから、優しく、するな、ばか
戻れなくなったら、辛いだろ、 もう、……やなんだ、やなんだよ、ひとり、なんて
[空いた掌で顔を拭う。 帽子の表面を伝った雫が肩を濡らす。 溢れた感情を、溢れたままに、言葉に変えていく。 それは、半ば八つ当たりめいた言葉。]
けど、でも、俺は おれは、ちがうから、……みんなと、ちがうから、
っごめ、 でもおれ、は、ずっと、……
[その先の言葉だけは、どうしても出てこなくて。 意味を成す前に、呻くような泣き声に埋もれていく。 暖かだった春の空気は、雨に冷えていく。]
(+195) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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→利一
『ああ、みつからなかったらごめんな。最初からやるっていえばよかったな。』
(+196) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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育ち盛りだから、大丈夫だ。 …昼飯食ってないし
[これ以上でかくなるのは御免だし、 流石にもう伸びないだろう、と思いながら。>>+193
甘すぎる、という感想を飲み込んで、 崩れるクレープをなんとか頑張って食べる。
漸く定良と視線が重なった、と思ったのは。 クレープを空にした後で、少しずつの雨が だんだんと勢いを増して来始めた時。]
……わかってる
[どんなに自分が横暴なのか>>+194 そんなのは、俺が一番理解しているし、嫌悪している 俺は、泣いてるこいつを束縛してどうしたいんだ 自問自答の声は、定良の啼き声に負けていくのだ]
(+197) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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[俺の目の色とは違う、霞んだ青空に似た色彩。 見開かれた定良の目から、雨ではないものが滴って 俺の視界は、その場所で留まっていた
必ず誰かが陰で泣いている>>+191 紐井屋の言葉を思い出して、今の定良と被せた。
でも、俺は、こいつが丈夫に見えなかった。 もしも、この世界から星が消えてしまったら こいつは、暗いだけの空に塗りつぶされるのではないか
髪も、目も、肌の色も。 純粋な漆黒に負けてしまう色だった。 簡単に、強い色質に染まってしまう色だった
手を伸ばしてはいけないと、誰かが言ったとしても 手を伸ばさずに居られるわけが、ないだろう。]
(+198) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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傍にいたいと勝手に思うことくらい、 俺の勝手だろう。 ……勝手でばかなやつで悪かったな
[ショップ袋が濡れるな、これは。 傘を開いて、定良が濡れないようにする。 透明な水に、暈けて、溶けて、流れていかないようにする。
一つだけ、気付いてしまった事がある。 勘違い>>+195するという言葉が、友情とはまた違う、何かであると
定良の目が、隠れて見えなくなった。 独りは厭だと泣いているこいつが、 実年齢よりうんと幼く見えてしまう。
手を伸ばしたらだめ、 何故だめなんだろう。
手を伸ばしたいと思ったら、伸ばせばいい。 綺麗に分別できるほど、物分りが良くない男だった]
(+199) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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人と違うことの、何が悪いんだ。 何も悪くないだろ
俺らは、なにも……
[「おれたちは 正しくはないが まちがってもいない」>>3:410 校庭に書かれた誰かのメッセージを過ぎらせる。
俺のしたいことは、正しくないかも知れない。 だけど、誰にも間違っているとは、言えないだろう。
紡がれないその先を求めずに、 傘を持っていない片腕で定良の後頭部を抱き込む。 水音が、すぐ近くで聞こえる。]
いやなら……うざいって突き放せばいい でも俺は、お前を突き放せない、
……… 忠告してくれたのに、すまん。
(+200) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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[雨に当たって冷えた定良の髪を梳くけど 俺の手も雨に濡れてるから、きっと暖まらない。
それでも撫でてしまう、 嗚、どうしようも無いな。
最早誰に謝っているのか解らないまま、 雨の音に紛れる声音で、ごめんなさいを言う。
雨では無い熱い雫が眼窩から溢れてしまえば、 バカ野郎、やめろ、出るな、と下唇をぐっと噛み締めた**]
(+201) 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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[違う、違う、と、駄々をこねるように首を横に振る。 雨は体温を奪おうと、猛然とした勢いで振り続ける。 不意に遮られた雨に、何事かと視線を上げるけれど、歪む視界では透明な傘は追えなくて。
しゃくり上げながら、唇を開く。 何度か言葉を作ろうと試みて、失敗に終わる。
後頭部に回る腕に瞬いて、そうして甘えるように顔を擦り寄せる。 駄目だとわかっていながらも、指をそっと開いて、そのジャケットを握りしめる。 突き放せばいいと、最終的な決定権をこちらに委ねるのは、本当に、狡い。 そんなことを言われて、突き放せると思っているのか。
いずれ離れていくとわかっているというのに、縋る自分が馬鹿らしくなる。 少しの間の後、体を少しだけ剥がせば、涙に濡れた瞳でその顔を見上げる。]
(+202) 2014/03/30(Sun) 18時頃
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……思うだけなら自由だけれど、その先は自由じゃなくなるよ 悪くないかもしれないけれど、許されることでもないよ
丞の傍にいたい、と、俺の傍にいて欲しい、は、似てるけど噛み合わない 似てるかもしれないから、じゃぁ、駄目だ 丞はいざというときに離れられるかもしれないけれどさ 俺は、離れられなくなっちゃうから
[わかるかな、と、目を細める。 自分と丞は違うのだと、曖昧に、線引いて。
開いた隙間に入り込んだ風は思ったよりも冷たくて、小さく身を震わせる。 随分と減った群衆の方へと視線を向けて、そうしてまた、頭上の顔の方へと視線を向けて。]
……どこか、入らない? 俺すっごい泣いてる顔だけどさ
……また俺のせいで風邪引かせたくないよ
[苦笑しながら、促した。*]
(+203) 2014/03/30(Sun) 18時頃
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→利一
『いいよ。じゃ、住所教えて』
(+204) 2014/03/30(Sun) 18時半頃
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[定良を慰めている間、それ以上泣いてしまわないように眼を臥せて堪えていた。>>+202 不意に、鎖骨の辺りにあった熱が離れてゆくと、そのタイミングで瞳を開いて見下ろした。]
……なんで俺がどっか行くのが前提なんだ。
[それでも、人は変わるのだという一文を思い返せば、それを否定なんて出来ない。 でも、それは平等だろう。 いつまでも定良がこうして甘えてくれる保障なんて、何処にも無い。
そう口に出せないのは、……定良が口に出さなかったその先に、応える事が出来ないから]
……でも、 俺だって、誰にだって優しい訳じゃない
誰にだって胸は貸さないし、 誰が泣いてても隣に居たいわけじゃない
――それだけは、知ってくれ
(+205) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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[雨が、風が定良を冷やしてしまう。 俺の身体も脳も、全てすらも、冷え切ってしまいそうだった
だから、提案に頷く。 自然を前にして、なんてちっぽけなのか。
近いようで、遠い直線が俺と定良の間に引かれている。 チョコレートとクリームの汚れは流してくれる癖に、都合よくこの線だけは流してくれない雨垂れを呪う。]
…行こう。 泣かせて、悪かった。
[帽子越しに定良の頭頂部を軽く叩き、強く掴んでいた手首を離す。 せめて指が冷えないように、と手を繋ごうとして。 つい先程言われた事を思い出し、自分の指を握り込んで、堪える。
定良に甘えて貰える事に甘えてたのは、俺だったのだと苦々しく笑う 定良の方に寄る形で傘をさして隣を歩く位は、赦して貰えるだろうか]
(+206) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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ネットカフェ、カラオケ…その辺りか? 近くて着替えられそうな所は。
[こいつが一人きりの部屋で風邪にうなされるのは、俺も困る。 どちらも入っているビルまで辿り着き、どちらがいいかと首を傾げさせた**]
(+207) 2014/03/30(Sun) 19時頃
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→ 利一
『ん。みつかった?よかったな。 でも、せっかくなんで、近くにいったら行くよ』
(+208) 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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ジェレミーは、自身の車に乗り込めば、実家にむけて出発
2014/03/30(Sun) 19時半頃
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いずれは、どこか行くでしょ 今はいいかもしれないけどさ
……丞は恋人の前で、「泣いてる時に傍にいてやりたい男がいる」って言えるの?
[そういうことでしょ、と自嘲気味に笑う。 暗に、その恋人の位置に自分はいられないのだと口にしたのは、線を何度も引き直すように。
それだけは、という声に、はいはい、と軽い調子で頷いた。 目の周りは赤いけれど、笑うことはできている。 だから大丈夫だ、いつもと変わらない。 いつもの春と、何も変わらない。]
泣いたのは俺の勝手ですから ……そんでもって、ここに来たのは丞の勝手 両成敗、両成敗、
[意味を成さない傘を見上げ、そうして歩き出す。 自然、距離を開けようと足は動くというのに、傘を持ったその体はこちらに傘を差し掛けるものだから。 観念したように、真っ直ぐ歩いた。]
(+209) 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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