91 とある生徒会長の憂鬱2
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[お付き合いをした彼女たちは、みな、口を揃えてこう言った。 「やっぱり自分より可愛い彼氏とは付き合えない」――と。 そこで引き止める事が出来れば、あるいは違っていたのだろう。 彼女たちは「キミの方が可愛いよ」と言って欲しかったのだろうか、今となっては知るすべもない。 だが彼は――自分の心に、審美眼に、嘘をつく事は出来なかった。
そして男の子は、男の娘になった。 ミーム、高校1年生の春の事である]
(123) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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―階段α、一階部分―
……あらん。
[壁の前には、オスカーでない誰かが立っている。 下から見上げる形となった。>>116]
そんな狭いところで何をなさってるんですぅ? 降りてきてほしいですぅ。
[クーラーボックスが重いので、廊下に下ろしながら。 ホウキを握りしめたなりきりメイドは、階上の櫻子に尋ねた。]
(124) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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そんな消耗品あってたまるか!!です!!
後…向こうのヴァイオリン!! 何を伴奏でぐいぐい主張してるですかっ!!
[嗚呼、運命の行進曲は二重に絡み合い、螺旋を成す様に交響して… ここで僕は我慢できなくなったので、セシルに、罠とは別口のハンマー(木槌でなく、オモチャのピコピコハンマーです)を投げましたです。具体的には、扉を開いていた空教室から、開かれた窓へ、それを通りグラウンドの観客席にいるセシルめがけて>>@17。
時速42(0..100)x1kmは出たでしょうか。この時の僕の投擲テクは、セシルへと届かせただけでも、野球部をして感嘆せしめる腕だったはずです]
(125) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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[相手の大きさも力も体重も、己が武器へと転化する。 忍術と柔道の違いはあれど、それは全て、彼から教わったこと。
押しかけで弟子入りを志願した自分を、忍者を自称するちっぽけな少女を、邪険にもせずそのまま受け入れてくれた。 部員相手に極めた大車。強いなと、褒めてくれた時のあの笑顔を、まだ鮮やかに覚えている。
『強くなりたい。』 ――…その思いに、新たな意味が加わった瞬間だった]
(126) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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すごい……
[睦とともにグラウンドへとやってきたが、今はただ睦とイアンの戦いに目を奪われていた。 地上からは、木刀を持つ睦が力強くしなやかや舞を踊っているようにしか見えなかったが。 スクリーンに映し出されるその本当の姿にしばし見惚れていた。]
(127) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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[勿論場外のセシルへ攻撃する余裕なんて無かったのですが。 つい、ピコハン投げた僕は、お陰で、強打と共に放たれた、デスクブラストに慄きます]
みきゃああああ!?
し、死ぬです殺すきかてめえです!?
[僕は容赦なくぶっとばされましたです。但しダメージは結構軽減されたです。 奇しくも、作動させたハンマーアクションが、ひとつ、机をぶつかったらしいのです。でもぶっとばされましたです。
仕返しとばかりに、龍くんの後頭部にハンマーがひとつ襲い掛かってます。が防備に不安しかないです]
(128) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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[>>98いや、木刀なら普通に死ぬから。
という突っ込みは置き、男は制服に付いたバッジを取り 改めて、シャツの左胸に付け変えながら]
……中々効いたぜー、木刀の先制攻撃。
さーってと、次は何を見せてくれるん……
[>>112続く言葉は、風を切るような動きに遮られ]
(129) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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[しかし、男の娘ではあっても、男を捨てた訳ではなかった。 むしろ高校に入って、毎日の撥素振り、大太鼓の持ち運びで筋力は増してすら居る。 ゆえに。 渾身を込めたこの一叩き>>119は――造作もなく机をバラバラに破壊せしめる威力を放っていた。 同時に、グラウンド方面からこの机を普段使っている者の悲鳴が聞こえたような気がしたが、戦いの最中においては瑣末な出来事であろう]
やァーーーーーーッ!!
[飛び散った机の破片、そして盾を破壊し自由になった両手の目にも留まらぬマレット捌きにより、天井より飛来するハンマー>>110の振り子を打ち落とさんとす――!]
(130) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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ミームは、打ち落としたハンマーの数5
2014/09/25(Thu) 22時頃
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[―――――――――――ガ ッ!!!]
………ッ、だりぃー 油断も隙もねーのなーー……
[背後からの気配に、咄嗟に蹴りを繰り出せば 木刀と上履きの底がぶつかり、弾かれる。
相手が、地に描くは朱雀。 その動きは美しく、思わず見惚れてしまう観客も。 そう、例えば孤高のバイオリニストであるならば この技から、一曲作れる程だろう。]
(131) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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あーー…………
[次の瞬間、目の前に迫るは、朱雀の炎。]
(132) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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………………見切るとか、だりぃ。
[男は軽い動きで後ろへ一歩引きながら ふと、身体全身から力を抜いた。
普通、直立状態から力を抜き切るのは難しい。 しかし男は毎日、その感覚を 知らずの内に身体に覚え込ませていた。
そう、長い帰宅を終えた男がベッドへ雪崩れ込む時―――……
木刀の先端は、男の髪を掠め空を突く。 男の身体は風を受けた柳のように 動きに逆らう事なく]
(133) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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[壊れる前の机で一つ。 机の破片で一つ。 マレットで破片を突いてまた一つ。 右手で一つ。 左手で一つ。
クロスした両手で更に――そう動かしたと同時に、彼の防衛は失敗に終わる。 死角より向かい来るハンマーが見事、後頭部を直撃したのだ。 それによりバランスを崩し、防ごうとしたハンマーに更に一撃。 そして止めの一撃を身に受けて、可憐な少女の如きその体躯は宙を舞い、さながらスローモーションのようにゆっくりと廊下へと投げ出され、蝶は地に堕ちた]
(134) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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―――――――さーー……そろそろ“帰り”な。
[何処からか、男の声が響く。
地に男の身体が付く直前 咄嗟に手をつき、身体を支え 倒れていく力をそのまま利用するように
彼女の木刀の先を、全力で蹴り上げる―――――!!!
今、木刀を支えているのは片手! 不安定な其処を、一気に蹴り上げる事で 木刀は彼女の元へと勢い良く“帰って”いく!!!]
(135) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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[声が聞こえた方に、振り返る>>124]
あらうらめしやー。
降りる? それはできない相談ですね。 だいたい私はめくるめくトラップホラーアドベンチャーについて思案していただけですので、 お掃除……いえ、ピクニック? の、邪魔にはならないと思うのだけれど。
[ホウキとクーラーボックス持って何をするつもりなのか。 怪訝な顔で問いかける]
(136) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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へえ、やるじゃない!
[帰ってくる木刀。 それを空いている手で受け止めていた。
流石に左手には些か痺れるような痛みが走るが。 戦闘にそこまでの問題がある訳ではない。 一度、間合いを取るようにしてミルフィの所へ戻ると。]
さてと……一応、聞いておこうかしら。 帰宅部と剣道部の兼部。
その気があるのなら、あたしがなんとかしてあげるわ?
(137) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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それに、6対4なら部費争奪戦も容易いでしょうね。
どうかしら?
[まるで童話のように何かの半分をやろうとは言えないが。 それでも、勝てる勝負ならば悪くないだろうと。]
ま、仲間を裏切るなんてできないって言うなら悪いけれど。 あたしとミルフィの2人で一気に倒させてもらう。
さ、どうするのかしら。
(138) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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[さて、ここで炸裂する、龍くんを狙うハンマーですが。 可愛い女の子の格好をした男の娘な龍くん。だが男だ。です]
マレットでハンマー5つも打ち落としたですっ!?
……! よしっ、当たったです!!
[然し、流石の怪力龍くんも、8つ同時のハンマーアクションすべては防ぎきれない様子で。 残された三つのハンマーが織り成す連携は、強かにゴンゴンゴン!と龍くんを打倒してましたです]
(139) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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ど、どうするのかしら!
[ぼんやりしていたので若干慌てていた。]
(140) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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くっ……
[このまま綱引き勝負をすれば、おそらくこちらに分があるだろう。 だがそれは”柔”の”忍”の本懐ではない。 ぴぃんと張り詰めた剛糸の先を睨み付け、牽制する。]
僅かな隙も逃さない、まさに忍の技だな……橘。
だが、ッ!
[糸が強く引かれる。 そうすれば当然、身体は大きく前に傾ぐ。
が、それに逆らうことはしない。 引かれるままに大きく踏み出し、前に倒れ、左手を畳について半回転。 自ら距離を詰めることで、糸に弛みを生じさせる。
接近したことにより、攻撃はくらいやすくなるかもしれない。 だがこれで、拘束は解けぬまでも、ある程度の自由は得た。]
(141) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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[叩き落とされた蝶の様に、ゆっくりと廊下床に投げ出される龍くん]
……近づかないですよ。
僕、この程度で龍くんは倒せてないって知ってるです。 だから、しっかりとトドメを刺させて貰うぞ、です。
[僕は龍くんからじりじりと距離を取る為後退します。 そう。僕に迷いはない。龍くんをキッチリと倒してバッチを回収する為だけに。 切り札を使うことを決意したのです]
(142) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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[ミームこと三村龍一郎。 彼は見た目とは裏腹に、攻撃力は高くとも回避能力に長けては居なかった…。 無残に廊下へ打ち倒れるものの、マナーとしてスカートの中身は何故か決して見える事は無い。 それこそが男の娘の嗜みというものである。 暫く、シーンと静まり返っていたが、オスカーの言葉>>142を聴き、くすくすと不気味な笑い声をこぼしながら、ゆらりと立ち上がる]
やっぱり、強行突破出来るほど甘くは無かったか。 でも、それでこそオスカーだ。 ボクが認めた男なだけある。 だからこそ…倒しがいもあるというものだね。
[不敵に笑い、距離を取るオスカーの様子を視界に納める。 何か策を弄してくるだろう事だけは予感出来た。 ならば問題はその対処方法]
(143) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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ふふふ。うふふ。 そろそろ、メイドさんにも飽きてきた頃でしたからねぇ。 なりきりモード、チェンジ……!
[顔の前で手のひらを広げて、バァンとポーズを決める。 例えるならそう、奇妙な冒険的な…! 役を変えるにあたり、わかりやすい掛け声を演出の試しに入れてみた。>>136]
トラップアドベンチャーなどを作り、人の世に悪しき気を振りまこうとは不届き千万!この陰陽師が、月にかわって悪霊退散……!!!この、悪霊退治の剣で、セイバイしてくれよう!
[今この時より、ホウキは悪霊退治用の武器と化したのである。]
(144) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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悪いけど、俺帰宅部一筋って決めてんだよな。
………メイン盾が逃げだす訳にもいかねーし
それに
(145) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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俺がこんな所で立ち止まったらよー……
俺の可愛い帰宅部の部員と 全世界もう帰りたい協会の皆に
…………合わせる顔が、ねーだろーが。
[思い出せ、あの日々を。 帰り道に残してきた追憶を。 ―――――風と共に駆け抜けた青春を!!]
(146) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/09/25(Thu) 23時頃
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……
(147) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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………だりぃから、二人まとめて相手してやるよ。
[二人もこの場に引きとめられるという事は この隙に、他の場所でチームの誰かが バッジを奪ってくれる可能性もあるわけで。
に、と僅か笑みを見せてから 男は地を蹴り、駆ける。]
(148) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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それじゃあ、仕方ないわね。
悪いけれど遠慮はしないわ。
[そう言うと、ミルフィに耳元で囁いた。 囁きを終えると木刀を持ったまま前に出て。]
(149) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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[ザ シュ ゥゥ ゥ ―――――――……!!! ]
[二人の周りを円を描くように延々と駆け続け 徐々にスピードを増していけば、 次第に砂埃を巻き上げ、完全に二人の視界を覆い隠す。]
――――― 喰らっとけ、ッ !!!
[高く跳び上がり、空中で二度 砂埃の渦へ向けて蹴りを繰り出した。
勢い良く男の足から放たれるは上履き。 だが、想いの詰まったそれは 今やメテオに等しく二人へ降り注ぐ!!]
(150) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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…睦ちゃん、全世界もう帰りたい協会ってなぁに?
[ひそひそと隣の睦に耳打ちした。 生真面目な子には伝わらないネタだったようだ。]
(151) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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なーに勝手に盛り上がってんのよ馬鹿みむりゅー!
[トラップ階段β方面、タルト・プリュヌただいま到着! えっ小学校からの因縁? なあにそれこわい! タルトわかんない!]
武闘派って言うから何かと思ったら、みむりゅーじゃない。 強行突破どころかぁ、これから完成させるんだから、壊されちゃ困るの。
タルト、加勢しまぁす♡
[語尾にハートつけながらも、表情からふっと笑みが消える。 緊張感さえ漂わせるような闘気で、三村を見つめた。]
(152) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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