91 とある生徒会長の憂鬱2
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フェイント? …まさか。
[否定の言葉に苦笑を混じらせる。
気付いて無いのか? いや。 気にしてないというのか、あの地底から響くような轟音を。 それに気付いた瞬間、ゾクリと震えが走る]
(75) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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───ああ、言われずとも。
本気でいかせてもらおうか!!
[今度は、こちらが仕掛ける番である。 裸足で地面を強く蹴り、低い姿勢で、イアンとの距離を詰めにかかる。
狙うはその襟首。 どのような体勢でも構わない、ひとつ、投げ上げることさえできれば、あの奥義を繰り出す準備が出来上がる。]
(76) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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「ありがとう、クインさん。 この人体模型くんで、ちょうど191人め。 私は、さまよった年数と同じだけの人と過ごすことが出来ました。 もう思い残すことはありません……」
そ、そんな……もう行ってしまうというの!?
[傘の声色を作って、一人二役を演じながら、櫻子が傘に施した目や手や舌をベリベリ剥ぎとっていく。 嗚呼、成仏しつつあることにより、傘はオバケからただの傘になりつつあるのだ……!]
「ありがとう……ありがとう……私、もう、寂しくありません……」
傘ちゃん!まだ私、あなたの名前も聞いてないのに……!
[涙をうっすら浮かべながら、容赦なくベリベリ。]
(77) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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なっ、オカ研!? だとしたら、一体この音楽は誰が…!?
[迫り来る足音に背後を振り向けば目に入る櫻子の姿に驚きの声を上げた。]
バッジは渡さない…!
[そうして扉を開けたのはほぼ同時だったかもしれない。 勢いで体育館へと転がり込む。]
(78) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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っていうかさぁ。 押し倒されるよりは、押し倒す方が好みなんだけど。
[ため息をついて囁く。 積極的に逃げようとはしない。 急いては事を仕損じる。 無駄に動くより、隙を突いて一気に行った方が良さそうだ。 当然このままだとグラウンド方面からの怨嗟を免れる事は出来ないのだが、そこは何とか折り合いをつけて我慢するしかないだろう]
(79) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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「ジャクリーン……」
えっ……?
「私の名前は……ジャクリーン……クインさん……また、どこかで……」
じゃっ、ジャクリーーーーーン!!!!!
[傘は……いや、ジャクリーンは。 スージーにぶん投げられたように、遠くへと移動し、旅立っていったのだ……その有り様は、ただの傘のようだった。
スージーは、膝をついてふるふる震えている。
全米が泣いた!!!!!]
(80) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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[だがやがて、少女は立ち上がる。 傘が飛んでいった方向を眺め……]
さよなら……ありがとう、ジャクリーン……
[少しの悲しみが混ざった、しかし爽やかな笑顔を向けていた……嗚呼、彼女はこの夏の思い出をきっと忘れないであろう…… 完]
(81) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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こ、これは……!
[体育館のステージ上、計算され尽くしたセッティングのスポットライトを受け、優雅にバイオリンを奏でるセシルデラックスの姿がそこにあった。]
な、なんなのこれ…
[金持ちがする事はだいぶ意味がわかりませんね。]
(82) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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[ちなみに、舞台設定が何故夏なのかというと、オバケが出るのは夏と相場が決まっているからだ。]
さて、後は…… 体育館のはミルフィに任せるとして。
櫻子が戻ってくる前に、色々何とかしておきたい所ね。
[腕を組み、チョークの円を睨んでいる。]
(83) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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スージーは、ちゃっかり休憩とりながら、一旦休憩。**
2014/09/28(Sun) 23時半頃
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じゃあ、タルトが可愛くて、オトコノコになっちゃった? なんて。
よくわかんないけど、みんなのこと気にしてるの? みむりゅーはあっちは気にしてないんだと思ってた。
[そもそも観客のイメージを気にするなら、自分とこれだけやりあっている時点で大きなマイナスだ。 それは、よくわかった上で戦っている。]
(84) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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……帰宅部には想像も出来ない世界だな……
[>>67だが、男は今身を持ってその世界を覗き見ている。 常に高みを目指す、その小さき身体は 男にはとても大きく見えた。]
………何故知っている、か………
本気で俺を倒せたら、 その時は、教えてやっても良いぜ。
[そうして一旦ははぐらかし、相手を見据える。]
(85) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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―――――……ッ、は
[>>76そして次の瞬間、相手と男との距離は詰まる。 男自身は気を抜いていたという訳ではない。
しかし、相手が自身より低いという事もあり 無意識の内に、油断をしていたのかもしれない。
相手に、襟首を掴ませてしまう]
――――――しま、……っ
(86) 2014/09/28(Sun) 23時半頃
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未知の恐怖は私が最初にこの目に焼き付けるの〜!
[あれっバッジはどうした。 それはさておきミルフィとほぼ同時に体育館内に転がり込むと、]
………、何これ?
[そこにはビデオテープの映像から飛び出してきた髪の長い女の人はおらず、 生徒会長のズッ友の姿をした超巨大デラックスロボがホラーな音楽を聴かせていた。宝箱を横に置いて]
(87) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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[このままステージへと向かって良いものか。 しかし、あの会長が用意したものだ、何かしら自分たちを試す試練を与えようとするに違いない。]
……
[櫻子はどうするだろう、ちらりと目を配らせた。-]
(88) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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タルトのことを押し倒すつもりなのね!?
[囁かれた耳元、思い切り大声を出して叫ぶ。 無論チームへの状況伝達やグラウンドへのアピールのためなのだが、三村ほどの聴力を持つものへならこれはこれでダメージになるだろうか。
こちらのバッジは足元。 この発言の後、男子がバッジを奪おうとしようものなら――]
(89) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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[……が、しかし。 生徒会長のズッ友の姿をした超巨大デラックスロボ(以下セシルデラックスと表記)が目立ちすぎて、 宝箱など目に入っていない様子である。
何やら困り果てたような顔でセシルデラックスに近付くと、 ボディをぺちぺち叩きながら言葉を紡ぐ]
な、なんということなの……バイオリンの音がとっても綺麗だから人種問わずオカ研に勧誘しようと思ったのに、
これじゃあ肝試し会場のどこにも置く場所がないじゃないのー!
[ぺっちーん! と、タイミングよくセシルデラックスから流れるBGM>>@11が変わる! 3]
(90) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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[いや変わってなかった!!]
…………もうなんなのコレ。
[櫻子は じつに げんなりしている!]
(91) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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想像も出来ない世界、か……。
いや、それを言うのなら、帰宅部もまた同じこと。 俺は、お前達の”帰宅”というものを、甘く見すぎていたようだ。
[はぐらかすような言葉には、小さく笑う。 聞いたところで、勝負が左右されるようなものでもない。]
(92) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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[そして]
─────もらった!!
[伸ばした腕が、イアンの胸座を掴んだ。 ぐいと引き寄せると同時に、足を払いにかかり、その足が僅かに地を離れた一瞬をつき、イアンの身体の下に潜り込むようにして、投げ上げる。
そのまま、下肢に気合いを集中させれば、何かの予兆を示すかのように、ごぉっと、足下に小さな砂埃が上がり───]
(93) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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[ バン、 ッ─── !!!
地面にくっきりと足跡を残し、小柄な身は、高く跳ね上がった。 再び、今度は両手でしっかりとイアンを掴み、ともに飛び上げようとするように……]
(94) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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───神技 天地いずな!!!
[成功率は、相手の協力あっての練習でもまだ5割ほどの大技。 まず、投げあげた相手を再び掴まえなければならない。 それからタイミングを合わせなければ、飛び上がることが出来ない。 たとえ飛び上がることが出来たとしても、低くては威力を発揮出来ない。
もし成功すれば、三段の大投げ《天》から、地面への叩き付け《地》に繋ぐことの出来る、一撃必殺の、まさに神業。 だがしくじれば、己へ大ダメージが返ってくる。
実戦で使うのは、これが初めて。 はたして───!]
(95) 2014/09/29(Mon) 00時頃
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なっちゃうもなにも、ボクは元々男だよ。
[かなり誤解されやすいが、心まで女になったつもりはない。 可愛い格好を追求したら女装になってしまっただけだ。 観客気にしてないという評価は、おおむね正しくはあった。 そもそも、他人の評価を気にしていたらこんな格好をしていない。 ただ、この罵声は…耳に障る]
(96) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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ミームは、タルトの叫び声に顔をしかめ―― 半吉[[omikuji]]
2014/09/29(Mon) 00時半頃
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………
[巨大なセシルロボットに同じように目を奪われていたが、それに近付く櫻子の姿にびくりとし。]
なにも、無さそう?
[ラケットを構えたままに問いかけるのであった。 何かしら会長の罠がしかけられているのではと思っていたが、流石オカルト研部長、度胸がある…!と内心感心しきり。]
(97) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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………ハイテクロボットそうに見えて、意外とポンコツなのかな。
[この曲しかインプットされていないのだろうか、再度同じ曲をリピートし始めたロボットを見上げ、ふと宝箱の存在を思い出す。]
………
[げんなりとした様子の櫻子に気付かれぬよう、そっとそっと、宝箱に近寄っていく。]
(98) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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[耳の近くでの叫び声。 頭を殴られたかのようにグラリと揺らぐ]
な…ッ!
[手を離すほどのダメージではない。 しかし、僅かに。 けれど確実に、隙が生まれた]
(99) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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……
[そっと宝箱を抱えると、そのまま抜き足差し足。 最も気付かれた瞬間、大急ぎで逃げ出すのであるが。]
(100) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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[>>93胸倉を掴まれ、そして]
んな、馬鹿な――――…… そんな小さい身体の何処にこんな力が、ッ――――!!
[男の身体は、空高く投げあげられる。
……いいや、こうなるのは分かっていた事だ。 全ては、男の刹那ともいえる気の緩みが起こした結末。]
(101) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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まだ、だ――――……
俺はこんな所で、やられる訳にはいかない―――― あいつらの為にも、チームの為にも……ッ!!
[それは空中での攻防戦。 掴まれるのを阻止せんとばかりに
帰宅に込めた、この数年を思い出し 全力で相手にぶつかる――――――……!!!]
(102) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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そういう意味じゃないでしょ、オトコノコになるってゆーのはぁ。
[健全な男子高校生としての感情が沸いてしまったかどうか、という話。 まあ、その点は押し倒す云々に話が移ったところで勝手にタルトの中で解決している。 身も心も元々男だと聞いて、更に確信は深まる。]
(103) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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[ ドゴ ォォ ―――――――…… !!! ]
(104) 2014/09/29(Mon) 00時半頃
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