93 Once upon a time...
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[ふる、と打ち消すように首を左右に振る。]
――……。
[生きていたからサーカス団の仲間と会えた。 逃げてきたからこそ今がある。]
……何を弱気になってるのかしら。
[トリノスと近しくなれたのも 生きて此処にあればこそとも思い。 そんな風に誰かを思う今を悪くないとも思っていた。]
(17) 2014/10/18(Sat) 01時半頃
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[不恰好に皮膚から突き出た鎖骨を思い切りひいた。 腹の力だけで、目を抉られたまま、僅かに身を起こし]
ね、 ザック 君は、一番 美味しいよ
[途切れ途切れでも、精一杯、虚勢を張る。 言い切って、鼓動を感じた脈めがけて――首筋に、思い切り牙をつきたてた]
(+10) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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[奏者は、舞台の上でこそ何も演じる必要がなかった。 舞台を降りれば、いつだって――子狼の前でさえ、何かを演じて笑っていた。
今も、そう。
それでも、その"言葉"に偽りはなく 真実であっても、"言葉"はすべてを映してはくれない*]
(+11) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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[今を手放したくないと思う。 だからこそ悪夢のようなメルヘンを終わらせなければならない。 エフェドラが犠牲となりまだ終わっていないと知れればこそ 守りたいと思うひとがあればこそその思いも強くなる。]
――…。
[終われば共に生きてくれるだろうか。 ちらと考え、また打ち消す。]
“人狼”が何処にいるかも 誰がそうかも知らないのに。
[気ばかりが焦ってからまわるような感覚。 隻眼の指導役から渡されたナイフをポケットに仕舞うまま 犠牲となった団長、ジャニス、フィリップ、エフェドラの四人を見遣り そして、ふらとテントを出る。**]
(18) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 02時頃
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[突きたてた。]
ぃ゛、 っ …
[骨の噛み合わない音が脳髄を揺らす。 鎖骨は折れて、今の衝撃には耐えられなかった。 足の爪先から脳天まで痛みが駆け抜け、肌が泡立つ。
道化の体が揺れた。 肩口から逃げていく血液はそれそのものが生命のようで 首元がひどく熱いのに体は冷えていく。 >>+9触れる手の温度にさえ焼かれる心地で、 ホワイトフェイスのメイクを歪めた。]
(+12) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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[その手が内側を暴く。 引かれ、落ちる、けれどそれでついていけるわけもなく >>+10肉を、鎖骨に纏わりつく血管がぶちぶちと千切れ、 白塗りのメイクの下にある血肉がテントの内に晒される。 男の体は支える力を失って、下敷きにした奏者の上へ頽れた。]
、 ぃ、……ぁ゛ぎ、 ……
[悲鳴はほとんどなかった。 ふつふつとわき上がる気泡交じりの血液が声を吸い取って、 泡に代わらなかった幾音かが唇から零れた。 牙の穿つ穴は気管に穴をあけ、 声に代わるまえに音を奪う。
それでも、空白を含む音は鼓膜を揺らしたから]
(+13) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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[喰われ、意識も薄れてく。 ともすれば飛びそうな視界の中で 眼前、奏者の頬を降りてくる液体 ――ナイフで目を潰した結果のそれへ舌を伸ばしてみて
今まで食べた何よりも不味いなと思いながら 目を閉じた*]
(+14) 2014/10/18(Sat) 02時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 02時頃
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[すっきりしないままタオルで水気を拭き、 それを肩にかけてシャワーを出る。 水を浴びるだけではこの興奮はもう抑えられない。
団長のテントにもう一度行ったほうが良いのだろうか、 しかしこんな姿見られたら……?
どうしようか迷って反対の方向へと足を向けた。 石鹸の臭いに混じってまだ赫い臭いが満ちている。 全身がざわざわする中今日の練習は中止だなと考えて 住居にしているテントの中を歩く。
それにしても、血の臭いがこの辺りまでしてくるなんて。]
(19) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[向こうでペギーがテントから出てくるのが>>12見えた。 いつも物静かだが、流石に人死にが重なれば堪えるのだろう。 その脇を駆ける仔猿が>>10道を残している。 インクでも踏んだのだろうか?彼処は、楽師のテント。 点々と残る足あとを辿る度に赤の臭いも濃くなってくる。 逸る気持ちを押さえて、扉を開くと二人が寝ていた。]
(20) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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…………?
[ジャニスとフィリップを食った時のように、 エフェドラだけでは足りずまた襲ったのだとはじめは思った。
それにしては遺体には、少なくとも団長の時のような ぐちゃぐちゃにはなっていない事に違和感を抱いて 叫びたくなる身体を自分で抱きしめて浅い呼吸を繰り返す。 今は肺の隅々までこの臭いで満たしたい。
そしたら、ええと。なんだっけ。 おいしそう、じゃない。落ち着け。落ち着け。 深い深呼吸を何度かしたら、あさましい震えは落ち着いた。]
(21) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[このテントにいつも居るのはニコラス、 ではこっちの男は?と折り重なる上を引っ張って床に落とす。]
ッ、……ザ、ック。
[ナイフはまだ持っていただろうか、 明らかに獣に噛みちぎられた痕からの出血が床に広がっている。 そしてもう一人はやはりニコラス、うん。 綺麗な金髪は時々トリを思い出させるのに十分だった。
やっぱり血まみれが似合うんだな、トリ。]
(22) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[ぼんやりと物言わぬ二人を眺めていたがどこか違和感を感じ ザックの顔とニコラスの顔をじろじろと、見比べて。
血だまりの中、しゃがむと顔を覗き込む。]
団長、残念。
[この男が取り仕切るサーカスを想像すると 今とは違う楽しさがあると本気で思っていたのだ。 それは他のメンバーは全員残っている前提だったが、 きっと上手く回ると、らしくもなく夢想した、のに。
ザックの頬に手をかけると、もう温かくない肌を撫でる。 そのまま傷のない目玉に親指を押し付けて、 眼窩まで一気に力を込めた。 弾力がそのまま抵抗されているみたいで、 吐き出しそうになるのを堪える。 ぐぷ、と目玉を吐き出しながら頭蓋骨に触れて満足した。
まだテントの中にもう一匹残っているなんて、気づかないまま。]
(23) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[半分は残っていたはずの視界が、もう真っ暗だ。 何処か掴んでいたような気もするけれど、わからない。
無理やりに、口の中にあるものを飲み込む。 腹なんて、すいているわけがない。 食べれば食べるほど、喉が渇くのは知っている。
けれど、食べたかった。 色んな理由も、想いも、確かにあったはずなのに 結局、最後に思い出せたのは、それだけだった]
(+15) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[死ぬ時には、音楽の中で死にたいと思っていたけど きっと、笑っている。 美味しかった、って。 ごめんね、って。
それなら、いっか。
裏方はさ、演者にはやっぱり―――
*叶わないんだ*]
(+16) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[引きぬいた指を舐める、途端嘔吐感が湧き上がり これは求めているものではなかったと知る。 そのせいか、興奮していたのに少し落ち着いてくる。
改めてニコラスを見ると、 身体に残るのは今までの遺体とは違うような傷。 まるでそう、牙を持たない人の反撃を受けたような。]
(24) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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何故、団長を。
[人狼に聞きたいことなんてそれぐらいだ。 あとは人間の味、だろうか。 問いかけても返事はあるはずもなく、 はなから答えなど期待もしていなかった独り言。
靴に仔猿と同じ赤を残したままテントを出る、 とたん薄くなる臭いに正常な方の落ち着きを取り戻しつつ 誰かを呼ぼうとして、声が出ない事に気づく。 今更どっと汗が湧き上がりその場にへたり込んだ。**]
(25) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 02時半頃
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………おなか、すいたな。
[ぼんやりとした顔で、呟いた。 足は自然と、食堂へと向かう。カフェオレでも作ろう。なんならサンドイッチも作ろう。そうだ、だって昨日はシリアルしか食べていない。そりゃあ、お腹が空くじゃないの。
誰もいない食堂。 簡易キッチンで湯を沸かし、卵を茹でて、ベーコンを焼く。野菜はちぎって、乗せるだけ。ああ、チーズがあれば完璧だった。トースターのベルが鳴り、きつね色のパンが飛び出す。耳は落とさず、そのままに。ほら、コーヒーのいい匂いも、漂ってきた。]
(26) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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いただきます。
[さくり、さくり。 サンドイッチをかじりながら、カフェオレが冷めるのを待つ。一口ずつ、ゆっくり、食べる。それからカップを両手で包み込んで、上唇で慎重に温度をみてから、ほんの少しだけ、口に含む。
それは多分、生きるために。 今日も、明日も、生きていくために。]
(27) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[ほんのり苦いカフェオレは、涙の味がした。]
(28) 2014/10/18(Sat) 02時半頃
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[人が入ってくる。布に唇を押し付けてほんのかすかな息の音すらしないよう、表面だけの呼吸を繰り返す。 尖ったように研ぎ澄まされた耳に、声がぽつぽつと届いた。 この声は誰だ。誰だ。 はじめにザックを呼んだときにはわからなかった。二度目、団長、と言うのを聞いてぼんやりと頭の中で声の主が像を結んだ。 トリノス。流石に声を出すことは出来なかった。 ただ、少しだけ、少しだけ他の団員と反応が違うのも、わかった。 こんな死に様に狼狽えない、激昂しない、涙を堪えたりしない。 団長を殺した時には、もっと狼狽えていたように思うのに。]
(29) 2014/10/18(Sat) 04時半頃
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[足音が遠ざかっていく。また、一人に戻る。 何故、団長を。その問いに自分は答えを持っている。納得してもらえるかは知らないが、持っている。]
トリノス、
[今度は細い吐息で、吐き出すように名前を呼んだ。 もし。もしもう一度彼がここを訪ねるようなら、その時は。 声を、かけてもいいかもしれない**]
(30) 2014/10/18(Sat) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 04時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 04時半頃
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[エフェドラの死体をザックと共に運んで、 ――いつしか、朝になっていた。通常に訪れる朝は、今が異常である事を刹那忘れさせるかのようだったが、鼻腔にこびり付いた赤い臭いが、そうではない事を主張してやまなかった。 エフェドラの死がサーカスに広まって。 事のあらましを周囲に説明すると、男は一人外を歩き出した。一部には疑心を向けてくる者もあったが、それには肩を竦めて笑い]
唯一の証人は、見ての通り、口なしなんでね。
[勝手にしろとばかり言って、背を向けた]
(31) 2014/10/18(Sat) 14時頃
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[かちり。 男の軽い足音には、微かに金属音が混じる。特有の、ナイフを体の一部のように常に持ち歩く故の音。
殺さなければ。
今はその音に、冷えた思いを込めて**]
(32) 2014/10/18(Sat) 14時半頃
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…シェロ?
[檻へ戻ろうと足を向けた矢先 小さな影が視界を掠める 先ほど、>>4:148放った小猿と気づき名を呼べば 朱に塗れたままにこちらによじ登る]
…血?
[ここ数日、嗅ぎ慣れてしまった匂いに 嫌な予感は確信に変わってゆく
見下ろせば、紅い小さな足跡が点々と 先ほど歩いていた方向から続いているようで 小猿の首輪に結んだ手紙は>>6既に取られていた]
(33) 2014/10/18(Sat) 15時半頃
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[小猿を抱いて足早にそれを辿って進んでゆく
途中、>>12静かに歩く少女とすれ違い 声をかけて、何かを見たかと問うてみたが 何か答えは得られただろうか?
しかし、言葉は返してもらえずとも 歩いて来た方向から 小猿の紅い足跡が続いていた事から 深く追求することなく、そのまま行かせただろう
彼女から、血の香りはしない 多分、トニーに仲間がいるならば別の誰かだろう]
(34) 2014/10/18(Sat) 15時半頃
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[足をさらに早めて行くと、前方に誰かが見える その先に、より濃く紅く足跡が続いていて
彼の名を呼ぶ
何か言葉を交わせただろうか? 交わせたならば 足跡の先に向かうところと告げただろう 無理ならば、ひとりでそこへ向かう**]
(35) 2014/10/18(Sat) 16時頃
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――楽隊テント――
[いつまでこうしていればいいだろう。 分厚い布の中、開く気配がないときは顔を出して、積み重なったふたりを見ている。 見るほどに渇きを覚えるが、ひとり食べたばかりで、それほど腹は減らない。 けれど、いずれ。二人は遺体として処理される。ここからいなくなる。本当のひとりになる。 どうしようもなくなる前に――今夜にでも、闇に紛れて抜け出そう。
夜はいつ来るのか、それすらもわからないテントの中で、震えながら時を待つ。]
(36) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 21時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 22時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 22時頃
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********************* 好きなものは? ――リング。サーカスの舞台が好き。 色んなメイクで、いろんなキャラクタするのが楽しくて。 俺自身は道化ってタイプじゃないから、 いつもクラウンらしくありたいって思うけどね、 だから余計にクラウンでいられるリング上が好き。
貰ったら嬉しいものは? ――あれ。もしかしてさっきの質問、物で答えるやつ? ぁは。間違えてたかな恥ずかしい。えーと。好きなもの。 ちょっと恥ずかしいけど、メイプルシロップ。 甘いものはそんなに取らないんだけど、でも、 カフェオレにメイプルシロップ入れるの好きなんだ。 恥ずかしいから、人前ではブラック・コーヒー飲むんだけどね。ここだけの秘密。
ね。このインタビュー、町に配られるの? それなら差し入れでメイプルシロップ 貰えたりするのかなあ……ちょっと楽しみ。 **********************
(+17) 2014/10/18(Sat) 22時半頃
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[道化役者の終演は芝居の跳ねるより先に訪れた。 瞼の緞帳が降ろされた暗がりのなか、 寝物語のほとんどを占めたナーサリー・ライムの音を聞いた。
痺れた脳髄へ、鼓膜を通して 突き刺さるのは咀嚼音で相違なかった、けれど、 お人よしの、間抜けな、あの詩を聞いた。 これではまた夢に見てしまうなと男は思ったが あのナイフ使いの、 笛吹き少女を引き連れた 小規模なパレードを夢見るならそれもいいかと ゆるゆると口端が上がる。
飛び散った血がホワイトフェイスに色を足すのも見ず、、 道化の男は鼻歌を歌おうとしてやめた。 もうそれは適わなかった。 自意識に関係なく痙攣する手足のある一方、 思考する脳はどこまでも澄んで、そして眠たかった。]
(+18) 2014/10/18(Sat) 22時半頃
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[>>0:#0『―――…貴方の心に、ハッピーエンドを。』 望むエンディングは知らずとも、男の幕引きは訪れた。 その中で、あるいは男の願いは叶う。
『クラウンで居続ける』 道化役者は、クラウンメイクのままに目を閉じる。 照明は落ちた。けれど、マスクを被ったまま。 芝居が跳ねても、演技はもう終われない。]
―― ……、 、
[ザックは睡魔に思考を沈ませた。 暗がりのなか傍らでお伽噺の息づく音が聞こえたが 暗転はもう、怖くはなかった]
(+19) 2014/10/18(Sat) 22時半頃
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