84 Es 3rd -Test days-
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[ぼんやりとマスターの動きを見つめていると、ふと、隣からの視線>>1:52に気がついた。 彼も酔っているのだろうか。 彼の顔を見ながら、手のひらをぱたぱたと振ってみた。]
やっと飽きたか。
[そして、尻尾を彼の身体からするりと離そうとしただろう**]
(27) 2014/07/28(Mon) 21時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/07/28(Mon) 21時頃
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―広場―
[ケムシが驚いている様子なのは>>1:59気付いたが、それについては説明するつもりも、弁解するつもりもない。]
罪、か。
[意外さが先に立つ。嬉々として同族の血を啜る彼が罪と思っているようには見えなかった。 が、彼の心情に深く立ち入る気もない。 まさか彼が一つの考え方を示した>>17とは思いもしない。 ただ、彼の言葉を一つの情報として頭の片隅に放り込む。 それ以上の深く追及することはせず、その場を離れる。]
邪魔をしたな。おやすみ。
[彼がこれから寝るかどうかは知らないが、一つ挨拶を残しその場を離れた。]
―広場→?―
(28) 2014/07/28(Mon) 22時頃
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―回想・宵闇亭 ライジと―
あぁ、これ。 ちょっと伝手があってね。
[>>1:63外套から覗く本紫に視線を向けて、肩を竦める。 実質、食事にはそれ程かからないので、衣類や酒代に離隊時に受け取った慰労金は使われている。 後は手慰みに親の縁故で請け負っている呉服のデザインを細々と行う程度。 そのお蔭で高価な衣類も少し安く買えるようになっている。
ライジの纏う朱色に人差し指で触れると微笑んで返し。]
貴方こそ、朱色の着流しなんてそうそう着こなせるものじゃないよ?
――…。
[ほんの少し距離が詰められて耳元に届けられた言葉。 その内容から訳ありか、と推察する。]
(29) 2014/07/28(Mon) 22時半頃
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[ライジの瞳の奥に宿された微かな獣の気配。 含みをもたせた口調。 猫殺す好奇心を擽るこの相手は、今の藤之助にとっては好ましいもの。]
いいよ? 日付を指定して貰えれば、抜け出してこよう。
[飛び込んだ先に何があるかは分からない。 けれど誘いに乗る事にして密やかに笑った。*]
(30) 2014/07/28(Mon) 22時半頃
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―現在・宵闇亭―
そうでなかったら途中でやめますってば。
[>>22隣から聞こえてくる呆れ声を懐かしく思う。 ミケは藤之助の我が儘に付き合ってくれる方だった気がする。 実家にいた頃には犬を飼っていたが、家を出てからは飼っていない。 今は季節の変わり目くらいしか交流のない実家を思い出して胸に宿ったのはほんの少しの哀しみ。]
酷いな。 それじゃあまるで私が冷血人間みたいじゃないですか。 …あ。
[言いながらむくれてみせたところでミケの尻尾が手から逃れ、己の腿を叩く。 何故猫にしたのか意図は分からないが、良く作ったものだと思う。 動きが止まれば尻尾を捕えようと試みる。]
(31) 2014/07/28(Mon) 22時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/07/28(Mon) 22時半頃
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え、そうですかー?
[>>23困ったように微笑むミケの、恐ろしいとの評には不思議そうに首を傾げる。
彼の手際の鮮やかさには同じ前線に立つ者として惚れ惚れしていたものだ。 鮮血の香りに当てられれば藤之助の理性は容易く消し飛び、周囲に動く敵がいなくなるまで殺戮を続けた。 慣れるまではそれこそ箍が外れた人形のようだったから彼には迷惑もかけただろう。
人ならぬ力を持つ吸血種に対しては手加減は無用とばかりに、戦時中にはかなりえげつない兵器も使われていた。 それらで命を落とすのに比べれば、猫化で済んで良かったと思う。]
……。
[尻尾を突いていると藤之助の手指に巻き付いた。 容易に解けぬそれを空いた手でどうにかしようとはせず、自由に動く指先で抗議するように輪郭をなぞるようにして毛並を逆立てさせる。 そうしてじっと彼の言葉に耳を傾けていた。 そこにはいつもの微笑みはなく。]
(32) 2014/07/28(Mon) 22時半頃
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…すみません。
[>>25掠れる語尾に神妙な顔になって詫びる。 彼は今も国から手当を受けていると人伝に聞いた。
藤之助は戦争で何処も損なわずに済んだ。 だから藤之助には彼の立場を想像する事しか出来ない。 彼と久しぶりに会えた幸運に浮かれてしまったか。]
――吐き出していいと思いますよ。 殺した相手に許しを得る事は出来ないですし。
…私達は、容易くは死ねないんですからそれくらいは許してくれます。
[グラスに視線を落としながら紡ぐ。
藤之助は殺した相手に思いを馳せる事はないが、生きていかねばならない、と思う。 気が遠くなるような永遠に近い生を。
例え、己の家族が老いていくのを離れた場所から見送る事になろうとも。]
(33) 2014/07/28(Mon) 22時半頃
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[視線上げて紡いだのは冗談の心算。 >>26ミケの笑みを呼ぶ事が出来たのは正しいのかと心中に問い掛けたが、返るものはない。]
えー、それはどうでしょうねぇ。 猫になったらこうして話も出来なくなるんでしょうか。
[それはきっと、寂しい。 胸に落ちた波紋の理由に藤之助は気付かない。 完全に猫になったら、という言葉には静かに微笑んだまま。]
信用ないですねぇ。 お大臣並みの待遇をお約束しますよ?
[魚の舞は提供出来そうにありませんが、などと添えながら冗談めかして首を傾げてみせる。
返って来た質問の答えには、それ程に彼のこれまでには吐き出したい想いがあったのかと思う。 前触れなく姿を現す自分とは時間が重なっていなかったのだろう、とも。]
(34) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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―月が傾く頃・カリュクス宅―
[>>3もう、自らは若く無いという様な、 そんな何処か達観した言葉とは裏腹に――…
>>4ハワードの手が、 カリュクスの血を啜るライジの肩へと伸ばされた。
邪魔をするのか?と、胡乱な眼差しで見据えた其の時、 >>10白き少女が瞳を開けた。
落ち着き払った彼女の言葉は、 今迄の眠りが狸寝入りであった事を物語っていて。 見知らぬ侵入者を見やる其の目には、 少しの怯えも不安も無く。
(35) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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>>11血の滴るカリュクスの手が、逆に自らの手首を掴み捉える。 力を籠めれば容易く振り払えそうな、 そんな華奢な指先ではあったけれど――…
赤い 瞳に 射すくめられた]
――な…――ァ……
[意識にナニかが侵入し、 泥酔者の様な言葉にならない声が漏れる。 そして――…] 美しい……
[――――至極あっさりと、『魅了』された。 直ぐ側に、ハワードが居る事も忘れた様に、 空いた片手をカリュクスの頬へと伸ばし――*]
(36) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[もしも自分が猫になったなら――… ミケに視線を向ける前、男は目を伏せて束の間想像する。
丸まって日向ぼっこをしている近所の野良猫の姿が脳裏に浮かんだ。 あれで彼らも色々と考えているのかもしれないが、人間程あれこれ考える事がないのは確かに楽なのかもしれない。 けれど恐らく叶わないだろう。
多くの命を手折った事を後悔していないが、 吸血種に覚醒して得た終わりのない生は力を得た代償…罰めいたもののようにも思える。
長く生きれば、何時しか死ねぬ絶望に暮れるようになるのだろうか。 ――そうした自分は今は想像出来ないけれど。]
(37) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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―?―
[広場から人気のない方へと歩いていく。 途中、既に廃墟と化した劇場の方から何やら聞いたことのある声が聞こえたが、関係無い事、と背を向ける。
途中、誰にも顔を見られていない事を確認して、顔を見られていない事もまた確認して、人気のないところに立っていた夜鷹を一人買った。 そのまま、夜闇へを連れ込み血を啜る。 満腹になったところで解放する。といってもぎりぎりまで血を吸われた彼女は意識が朦朧としているようだ。 この分なら何も覚えていないだろう。 カリュクスのように魅了の力を持っているわけではないので、覚えられないようにするのは骨が折れる。
“力”を遣って命を絶つ事も考えたが、ぎりぎりのところで手を止めてしまった。
それが、“彼”の言葉を思い出したせいとは認めたくない。]
(38) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[恐らく今の従者が死ねば、実家から替わりが差し向けられるだろう。 けれどそれは断る心算だ。
あの屋敷で、一人。 否、恐らくあそこは引き払って別の場所を探す事になるだろう。
軍での生活も何とかやっていけたのだ。 一人で暮らせない事はないだろうが。
――静かでいいかもしれないけど、 きっと寂しいだろうね。
藤之助は密やかに苦笑する。]
(39) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[夜鷹を物置の壁に寄りかからせ、そっとその場を後にする。 ぶらりと歩いていると、自分よりかなり早く成長を止めた元の仲間を見つけた>>1:44。名前を記憶の底から漁る。]
ガーディ?
[マスターのバーにも顔を出さない、年齢的にも出せないだろう、彼に出会ったのは本当に久しぶりだ。 そう、確認のように声を出したら彼は何か反応しただろうか。 もし、彼が話しかけてくるのなら少しばかり会話をしただろうし、此方を無視するのなら特に追い掛けもしない。 長い生、悪戯のように道が一瞬だけ交差することなどあるだろう。 それにいちいち反応していられるほどの新鮮な感情はもうとっくに薄れてしまった。]
(40) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[グラスを干すのは今宵バーにやって来て通算何杯目か。 大して酔ってはいないが、数えるのも面倒で。
>>27ミケと視線が合い、彼の掌が目の前で動けば曖昧に笑む。 するりと尻尾が離れていけば、触れていた手は宙に浮かせたままその様子を昴と目で追って。]
――…、
あぁ、素敵な手触りでしたよ。 ありがとうございました。
[手は下ろして膝の上に乗せ、藤之助はふわりと微笑む。 束の間、己が胸を過った感情に首を傾げながら。]
(41) 2014/07/28(Mon) 23時頃
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……やぁ ギルモア、だったか
[かけられた声。振り返り、笑みを見せた。 名前を呼ばれたのはいつぶりか。 そんな名前だったかと、微かな遠い目は月明かりに隠れたかもしれない]
僕の名前 ……よく、覚えてたね
(42) 2014/07/28(Mon) 23時半頃
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―回想・宵闇亭 藤之助と―
[>>29 藤之助は曰く。 身に纏う質の良さ気な着物の入手先に伝手がある、と。
其れは彼が"ヒト"としての社会生活をおくれている事に他ならないだろうと判断したのは、調査員としての本能故か]
――へェ、中々に顔が広い様だ。 其の分だと、兄さんは良い男だし、もてそうだなァ。 [あやかりたいものだ、と軽く笑い。 自らの外部宇宙装甲と同色の、朱色の着流しに話が移れば]
此の色なら、血が付いても目立たないもんでね。
[等と、ほんの僅かの不穏さを匂わせ]
そうだな――…人払いできる時間帯なら何時でも良いが。 路地裏ででも、逢引と洒落込もうか?
(43) 2014/07/29(Tue) 00時頃
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お互い様だろう。
[相手が自分の名前を憶えていた事>>42にこそ驚いて、肩を竦めてみせる。 彼は、既に色々なものに飽いているようだったから。Esに居た時の事も遠く記憶の彼方に封じ込めているものだと思っていた。]
今は、どうしている?
[社交辞令のようにそう尋ねた。言い渋るのならそれ以上深くは聞かないだろう。]
(44) 2014/07/29(Tue) 00時頃
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[何かを振り払おうとするように藤之助はワインを呷る。 グラスを干せば、酒気孕む息をそっと吐き出して。 普段であればこの程度余裕なのに瞳の周囲は薄らと紅く染まる。そこからじわりと熱を感じていた。]
――ねぇ、先輩。
その、もし貴方の気が向いたら、
……たまにでいいですから、 こうしてご相伴させて貰ってもいいですか?
[ミケの表情を窺いつつ、藤之助にしては珍しい逡巡と殊勝さでもって許可を願い出る。]
(45) 2014/07/29(Tue) 00時頃
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―回想・宵闇亭 ライジと―
[>>43取次は従者に全て任せているものの、数十年も経てば違和を感じるだろう。 藤之助の家に因子持ちが生まれる事は知られていても、それと実際に吸血種と知るのとではわけが違う。 弟子だと誤魔化して何代も続ける心算もなく、今の従者がいる間の束の間の交流。]
――まぁね。 …さぁて、どうだろう。 口説き口説かれとは離れて久しいよ。 [もてそう、という言葉には薄く笑って軽口を返し。 不穏さ纏う色の選択の理由には恐れるでもなく、単純に納得する。]
あぁ、成程。 うっかり付けると大変だよね。
[自身の手では洗わないが。]
(46) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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[告げられた条件には少し考えて]
昼間よりは、闇に紛れた方が都合がいいかもね。
逢引?私と?
[冗談と受け取って喉を鳴らして笑い、自分の家はどうかと提案した。**]
(47) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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なにも?
[うっすら笑みを浮かべ、そう答える。 僕の名前を覚えている吸血種なんて、あとどれくらいいるだろう。 彼の名前は、何故覚えていたっけな。
本当はね、みんな覚えているんだ]
興味ないだろう? もっと面白い話、それか ……綺麗な音、きかせてよ
(48) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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[藤之助の軽口に>>34、そこまで言うなら一度罠にかかってみようかな、などとこちらも軽口で返していた。が。]
…?
[尻尾をあっさりと開放した>>41藤之助の顔を酔っ払いつつもまじまじと見つめる。 こいつのことだから最後にぎゅっと握りこむくらいはしそうだと思っていたのだが。
そしてやっと、彼が少し寂しそうな顔で微笑んでいるのに気がついた。]
(49) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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…気がきかなくて悪いな
[自分の知っている彼とは少し様子の違う彼を見て、きっと自分が余計なことを言ったのだと思い、呟いた。
ふわりと微笑む今の彼は儚げだ。 まるで獲物のように。 目を細めて彼の首元を見ると、小さく唾を飲み込んだ。]
(50) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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[あからさまに答えをはぐらかされれば>>48、それを気にする事もない。少年の要求には少し首を傾げて]
普段は金を取るが、昔のよしみだ。 一曲だけなら。
[面白い話など寧ろ此方が聞きたい位で。 今の自分にはこれしかないのだ。
ケースからチェロを取り出して手ごろな岩に腰かける。]
リクエストは?
(51) 2014/07/29(Tue) 00時半頃
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ああ…、構わないさ。
[逡巡するように申し出る彼>>45にはにこりと微笑んだ。 もし彼が席を立とうとするなら、]
どこかに行くのか? 今日は俺は、お前が戻るまでここらで待とう。 久しぶりの再会だ。 俺もまだお前と一緒にいたいと思ってさ。 …戻ってくれるよな?
[と座ったまま笑って声をかけ、その後姿をじっと見送っただろう**]
(52) 2014/07/29(Tue) 01時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/07/29(Tue) 01時頃
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悲しい曲がいいな
[彼から少し離れたところ。 後ろ手に指を組んで、立ったまま先を促すよう首を傾げた。 曲名は、ひとつも覚えていない。
ただ、以前彼の曲を聞いた時の、 その感情だけは、蘇るから。 少しだけ、楽しかったあの時を塗り替えるように。 物悲しい音を。そう、*強請った*]
(53) 2014/07/29(Tue) 01時頃
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…分かった。
[リクエストに特に口を出す事もなく。 弦を構える。紡ぐのは西洋の民謡の一つ。 平和を願った男の静かな心の叫び。 8分程のそれは、少年の心に何か一石を投じただろうか。 哀しい誰かを呼び寄せただろうか。 それが終われば、チェロを*仕舞い込んだ*]
(54) 2014/07/29(Tue) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/07/29(Tue) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/07/29(Tue) 01時頃
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―月が傾く頃・自邸―
[掴んだ手は振り解かれようとも然して問題はない、 意識を、此方に向ける事こそが目的なのだから。
力を込めた所為で手首の真新しい傷から、 溢れたものが滴り落ちる。――あぁ、染みが出来る。 うんざりとそんな風に考えながら、見据える、男の双眸。
やはり、見覚えは、無い気がする。 記憶力に秀でる事も無かった己は、 積み重なり過ぎた記憶を持て余していたけれど、
他の何を忘れても顔だけは覚えられるようにしていた。 敵と味方を判別する事、それは戦場では優先順位が高かった]
(55) 2014/07/29(Tue) 02時頃
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[瞳の奥、彼のそれと重なった瞳孔がキュゥと細まり、 虹彩が飴色に溶ける。
能力を行使する際、心の中で命じる事は、只一つ。『眠れ』と。 それだけでいい。心を眠らせ、その身を明け渡せ、と。
けれど、どうせ効かぬだろうから、力ずくでお引取り頂こう、と、 ソファーの隙間に隠しこんである刀に手を伸ばしたのに、 細やかな実験は思わぬ結果を産み落とす。]
………――は?
(56) 2014/07/29(Tue) 02時頃
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