64 さよならのひとつまえ
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― 10年後・春 ― [送信の画面を見送って、メールの画面を閉じる。 スマホのさきっちょではくたびれたこいぬが揺れて。 カチリ、と小さな音が鳴る。使いこまれたライターが空で一度弧を描いて舞って、その後ゆっくりと紫煙がのぼって消えていった。
懐かしい町だ。 あれから10年、結局あの日から一度もこの町に戻ることはなくて。だから…こんなことになるのだろう。
画面に視線を落として、選んだ名前は少し久しいもの。 連絡を取らなくなって…半年?1年近くなるかもしれない。 定良宗介、と表記された電話マークを押す。
一度。 二度。コール音。
相手が出るまでにまたゆっくりと紫煙が吐き出され]
……あ、もしもし?宗介?俺…、
[あれから煙草を覚えて。髪を少し切って。声だって、10年前からは少し落ちついたものへと変わった。]
(344) chiz 2014/04/08(Tue) 00時頃
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……わり、 久々に来たら道迷った。 今ドコ?つかここドコ?俺今ドコいんの…? 公園…えーと名前は…、…迎え来てくれね…?
[けれども――…人はそう急には大きく変われない。 背丈も、苦笑交じりに笑う癖も、ゆるい口調も、 そう簡単には、なかなか変われないもので――…]
あ〜…そうそ、忙しくて伝え忘れてたんだけど…、 俺、夏からそっち。東住むから。 ん。言ってた店、開く目処たったから。 あとは家…いい物件探すの、一緒に手伝ってくれね?
[ルーズな性格だって。 なおしたいとは思っているのだけれども。 一方的な用件を宗介に伝えて電話を切る。]
(345) chiz 2014/04/08(Tue) 00時頃
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[桜の花弁が目の前を舞う。――…あれから10年経った。 今日は誰に会えるのか、みんなどのように変わっただろう? あの異様に背の高い男はどうなっただろう? 会えるだろうか、会えたのなら―――…まずは、]
……そういやあいつら噂じゃすげえ飲むんだっけ? コンビニどっちだ…?ウコン仕入れねえと…。
[連載お疲れ、と肩を叩いて労ってやろう。 終盤、一箇所納得の行かない展開があったから、 あれはなぜああなったのかと直接聞いて。 それから―――…]
(346) chiz 2014/04/08(Tue) 00時頃
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つか、俺ウーロンじゃダメかな…。 飲まされんだろな…。
[今度こそは、ちゃんと伝えよう。 10年前タイムカプセルにしまった、 あの下手な絵を見て笑いながら。
十文字。 俺は…お前の描く漫画が、一番好きだと。]
(347) chiz 2014/04/08(Tue) 00時頃
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『将来の夢は―――…?』
[あれから10年。 普通に大学を出て、普通に地元で就職をして。 特に飛び抜けた特技も才能もなく、ここまで来たけれど]
…今度、 小さなギャラリースペースを開けることにしたんだ。 アマでも、プロでも、どんなやつでも 自分の作品の個展を開くことができる…、そんな店。
[絵も描けない。写真だってうまくはない。 自分はそちら側には回れなかったけれど、 夢を描き続ける者達を、 少しでも支えていく存在になれたらいい。
卒業の日、何の輪郭もなかった夢は今こうして 形になる。**]
(348) chiz 2014/04/08(Tue) 00時頃
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ん、前の仕事はもう辞めた。 言ってたギャラリー、開けそうだから。 夏からはこっち住む…お前ん家? 男2人で住むのはきついと思うけど…、
[電話越しに聞こえる声。 変わらない、いや、少し変わった。 いつの頃からか、聞こえる声は元気をなくして。]
―――…南半球?
[遠いな、と思う。かつおよりもずっと遠い。 利政も旅立つ前はこんな気持ちになったのだろうか。 十数年前の、ルームメイトの姿をふと思い出して。
電話を切ったのは、公園に宗介が現れたから。 天文の仕事に就くのは宗介の長い長い夢だったから。受験勉強も、頑張っていたのを間近で見てる。 南半球で働けるなんて滅多にないことで、きっとこれは宗介にとってチャンスなのだろう。その夢に、口を挟むのはいけないことで。]
(369) chiz 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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……本当に応募しちまうの?
[そう、思ってたのに。 宗介の顔を見て告げた第一声はそんな言葉で。眉を下げて、]
…ずっと、あっち留まんなきゃ…、 お前のやりたいことってできねえの?
[それから、目を伏せる。]
……わり。 やっと近くに住めると思ってたから。
正直…、ちょっとお前が行くの、やだなって思った。
[変われてない――…自分はあの頃から。何も。 人はそんなに急には変われなくて。 苦笑を零して紫煙を吐き、宗介の背を軽く叩く。 一旦この話はしまって、タイムカプセルまで案内してくれと。]
(370) chiz 2014/04/08(Tue) 00時半頃
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[祝福の言葉に瞳を細めて。 変わっていない…少し、変わった。 自分のことで手一杯だった高校のあの頃よりも――… 少しだけ、周りを見る余裕ができた。 今まで、気付かなかったことも…目の前の、親友の表情も]
―――――……、
[その表情に名前を呼ぶことができなくて。 耳元で鳴る、リップ音。 久々の温もりが離れきってしまうその前に。
手を伸ばして、宗介の指を掴む。何時かの日のように。]
(398) chiz 2014/04/08(Tue) 01時頃
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―――…久しぶり。 ………なぁ、
[繋ぎとめた手に、指を絡ませて。]
…今日、宗介ん家泊まっていい…? んで…、話、聞かせろよ。
これまでのことと…、これからのこと。 聞けなかったお前の話。
[頼られたいし、頼りにしたい。 ちゃんと笑っていてほしいという思いも、対等でありたいのだという思いも、あの頃から変わらなくて。]
…なんでも聞くし。 ……だって、俺ら…親友だろ。
[瞳を細めて、眉を下げて、繋いだ手を離さない。 細い細い繋がりを切らさず保とうと、繋ぐ手に力を込めた。**]
(400) chiz 2014/04/08(Tue) 01時頃
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