人狼議事


52 【突発ゆる薔薇RP村】失恋居酒屋de大反省会

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会計士 ディーンは、メモを貼った。

蒼生 2014/02/04(Tue) 00時半頃


【人】 会計士 ディーン

[>>58時間旅行者、という言葉に男は目を瞬かせた後、静かに首を横に振る。]

……いえ、

不思議な体験をした事はありますが、私は只の会社員です。

[セシルが携帯端末の表示に気付かなかった事は知らない。
けれどそれに違和を感じなかったのであれば、敢えて西暦を聞く必要はなかっただろう。
今が2014年であって驚くのは、この時間に本来いない人間。
――彼もこの時間の人ではないのだ。]

(60) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時頃

【人】 会計士 ディーン

100、年…。

[>>59余りに長い年月に思わず目が眩む。]

それでは貴方は…過去の人なのですね。

[無意識に秘色色のシャツの胸元を握りしめていた。
自分と彼との間に開いた時間は110年。
例えセシルが転落死を逃れられたとしても、再び会う事は叶わない。
悪魔とでも契約を交わす事が出来ればどんなにいいか。]

…私は、そこから更に10年後からやって来た人間のようです。

[そう告げる顔に浮かぶのは泣きそうな表情になっていた。*]

(61) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時頃

【人】 会計士 ディーン

―時間旅行者だったらいいのに、と。
そう、思います。

[>>62「タイム・マシン」に出てくる科学者は、自分の意思と選択によって時の旅へ出掛ける事が出来るのだったか。
それならば彼に会えるかもしれないのに。
その時の彼は、自分の事を知らないかもしれないが。

それでも、]

―…っ。

[セシルの手が頬に触れる。
自分と変わらぬ感触。確かに彼は此処にいるのだ。
そう思うと、知らず目頭が熱くなった。]

(63) 蒼生 2014/02/04(Tue) 02時半頃

【人】 会計士 ディーン

貴方はちゃんと、此処にいます。

[>>64セシルの囁き声は優しかった。
只の会社員に時の流れをどうこう出来る筈もなく、己の無力を思い知って男は瞑目した。

まるで赤子のようだ。
彼がいる時代には自分など影も形も存在しないのだけれど。]

幻なんかじゃなく、確かに此処に…。

[セシルの手が額に至り、髪に触れる。
男は閉じていた青灰の瞳を開き、彼を映した。
彼が笑っていたから男も笑顔を返す。上手く笑えているかは自信がないが。*}

はい…、貴方を見ていたい。

(65) 蒼生 2014/02/04(Tue) 03時頃

【人】 会計士 ディーン

[>>66男は彼の手が動くままに任せていた。その感触を味わうように。
耳元に囁かれた言葉に頬が熱くなった。]

…っ…。
か、構いませんが。

[言いながら、男はそっとセシルの顔を伺う。
こんな状況ながら、―いや、こんな状況だからかもしれないが―照れている様子が年相応に見えて微笑ましく感じてしまった。
彼からするようであれば、そっと目を閉じるだろう。*]

(67) 蒼生 2014/02/04(Tue) 03時半頃

【人】 会計士 ディーン

[>>68頬を伝い、唇に触れたセシルの指先。
そして呟かれた言葉に男は小さく頷いて応じる。]

…はい、

[許されるならば彼の背中に腕を回し、その存在を確かめるように抱きしめた。
啄むような数度のキスの後に深く長いキスを交わす時には、男も自らセシルを求めただろう。

そして]

―セシルくん、大好きですよ。

[乱れた呼吸を整えてから、男は精一杯の笑顔と囁きを彼に贈った。*]

(69) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時頃

【人】 会計士 ディーン

―夜明け―

[太陽がじわじわと顔を出し、夜が明けると飲み会も終わる運びとなった。

時間のずれについては何もなければ触れない。
―恐らく、彼らと再会は望めないだろう。
少なくとも此処で出会った時の姿で会う事は不可能だ。10年の時間は意外と長い。
ミナカタとグレッグの二人には]

―どうか、お二人ともお幸せに。
お元気でお過ごし下さいね。

[と、自分のいる十年後も彼らが一緒にいられると良いと願いながら笑顔で声を掛けて送り出す。
それに何か返答はあっただろうか。笑顔は崩す事はなく。
チアキとライジには幸せを祈っています、とお元気での言葉。
そして、気を付けて帰って下さいね、と年長者顔をして告げただろう。]

(73) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃

【人】 会計士 ディーン

[やがて男も鶸色のチェスターコートを羽織り、身支度を整え始める。
袖を通す際に感じるのは祭りが終わった後の寂しさと―…。

ちらりとセシルの方を見る。
>>71彼はマスターと何かを話をしていた。
男は戸口の前で黙ったままそれを眺めていた。

先に外に出る気にはなれない。
店を出れば恐らく終わってしまうから。
―終わりを少しでも引き延ばしたいなんてまるで子どもだ、と内心苦笑した。]

(74) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃

【人】 会計士 ディーン

[>>72マスターと話を終えたセシルが彼に別れを告げる。
男も微笑を浮かべて「ご馳走様でした」とマスターに声を掛けた。
セシルが出入り口の方にやって来たなら、緩く首を傾げながら言う。]

―…私達も、いるべき場所へ帰りますか?

[本当はこんな事を言いたくはないのだけど。*]

(75) 蒼生 2014/02/04(Tue) 04時半頃

【人】 会計士 ディーン

[>>76真っ直ぐに此方にやって来たセシルに抱きしめられれば、男も彼の背中に腕を回し。]

…っ、
   ありがとう ございます…。

[まるで神の前で誓うような言葉に涙が滲みそうになってぐっと堪えた。
決して聞き漏らすまいと続く‘最後のお願い’に耳を傾け。]

―勿論です。
…離しません。

[確りと頷いてみせる。

心は別離の予感に叫び声をあげているけれど、それを自分に許すのは彼と別れてからにしようと。*]

(77) 蒼生 2014/02/04(Tue) 05時半頃

【人】 会計士 ディーン

…っ、はい。

[>>78真剣な顔で覚悟、と言われて男は緊張した顔で頷く。
一体何の覚悟だろう。
…セシルと分かたれる覚悟はしているつもりでは、いて。
やがて彼と手を握り、扉を潜って店を出る。]

…?

[呟きは僅かに拾えた程度。
マスターが悪魔のようだと言っていたのは聞こえたが。
手を繋いでいる間、彼の話に耳を傾ける。
――決して忘れないようにと。]

(80) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時頃

【人】 会計士 ディーン

[>>79店を出て路地を通り、彼の話を聞きながら並んで歩く。
店を出たらもう別れだと思っていたから男は驚きつつも。
―いつ別れが来るのだろう、と不安がよぎる。

離したくない。
どうか、分かたないで欲しい。
そう思い握る手には、少し力が籠ったかもしれない。]

…セシルくん、喉の調子悪いんですか?

[やがて男にとって馴染みのある場所に辿り着いた頃、段々と掠れていったセシルの声が出なくなってしまった。
驚いた男は傍らの彼に声を掛ける。*]

(81) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時頃

【人】 会計士 ディーン

[>>82首を横に振ったセシルが身振り手振りで何かを伝えてくる。
どうやら何か書くものが欲しいらしい。
コートのポケットを探れば、目的のものは見つかった。
それらを彼に手渡すと、何事か書き記すのを隣で見ていた。
やがて書き終えた紙を見せられれば、そこに書かれた文字に視線を走らせ、その内容に息を飲む。]

…っ、

[まさかそんな奇跡のような事が起きるなんて思ってもみなくて。
けれど。
それなら、自分は彼と共にいられるのか。]

――勿論です。
ずっと私の側にいて下さい。

[まだ人の通りもまばらな早朝の道端。
男はそう言うと、代償を払ってまで共にいる事を選んでくれた愛しい人の頬に唇を落とした。*]

(83) 蒼生 2014/02/04(Tue) 06時半頃

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