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64 さよならのひとつまえ
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――……仲直りしよう、なんて、言葉は要らないんじゃないかな。
[縋るように横で感情を溢れさせ始める締坂に、 眉を垂らして、手はその頭に落ちた。]
メールで、一本、そいつが行くときに、またなって言ってやればいいんじゃないか? そしたら、時間が解決してくれる。
お互い、無理やり笑顔を作ってもどうしようもないだろう?
[そして、その髪を撫でて、 優しい言葉だけをかけてやろうと…。]
(404) 2014/03/28(Fri) 20時頃
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>>424
利一はさみしがりだな。 そしたら、今日、明日は十文字も出てくんだろ。 頼児のところでも夜はいけば?
[利一の気持ちなんて、知らずに、そう告げて、 治療してくれるのはありがたく、顎を出しておいた。]
一人の部屋って、大丈夫と思ってても、結構な。
(429) 2014/03/28(Fri) 22時頃
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>>441 そういう問題じゃなかったか。 でも、結構、まぁ、そういう問題もあるかと思ったけれど。
[顎に湿布をおとなしく貼られつつ、 聞かれた言葉には、小さく笑って]
そりゃ、とーるとは実質2年一緒だったしな。 まぁ、でも、連絡はとれるし、いつまでも、子どもではいられないだろ。
[春からの一人暮らしには、頷きつつ]
――……得意なやつなんていんの?
[人であるならば、 一人が好きと、いっても、永遠に一人で居続けるなんて、 きっと考えられないだろうと。]
俺はすごく普通。 だから、利一も普通だ。
(451) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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>>466 [利一の物言いには、眉を寄せた。]
は? 俺、そんなこと言ったか?
[さみしいから誰でもいいんです、なんて、そんな意味あいで言ったわけじゃないけれど、 卑屈な物言いに、事情はわからないけれど。
ただ、どうやらご機嫌がよくなくなったらしく、 湿布の貼る手つきも荒いものになれば、手を止めて、]
ああ、いい。もう自分でやる。
[不貞腐れた物言いの利一の言葉を聞きながら、 メールを返してくれない、とか言われ、小さくため息をついた。]
(475) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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ああ、そうだな。 返事を期待するなら、俺はやめとけ。
[そのあとも普通じゃない、と寂しげにもぽつり漏らす言葉にベッドから立ち上がって]
じゃ、俺も普通じゃないってことにしとく。 まぁ、なにか怒らせたみたいだから、すまないな。
[顎の湿布の具合を自分で確かめてから。]
なんか、ありすちゃんや朔太郎も怪我してると思うから、 湿布余ってたら、持ってってやるといい。
(476) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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>>480
ま、いいよ。 お前はモテるからな。 無節操にとられるのが嫌だったんだろ?
[それなりの利一の悩みというやつなのだろう。 でも、本当にさみしがり屋だと思って心配もしてみたけれど、 自分の出番はなにもないな、と思い]
別れ方なんていちいち考えなくていい。 全部のやつと綺麗な思いやりのある別れ方なんて、
そんなに人間できてないし。
[そのまま、最後の片付けにかかりはじめる。]
(487) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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>>500 やな奴? さぁ、どうだろうな。俺は人の意見なんかしらん。
ただ、さみしがり屋なんだなって思ってただけだ。
[とりあえず、手持ち以外の荷物を最後のダンボールに放り込む。手にとったのは、とーるの帽子。少し考えたあとにそれも入れて。]
でも、そうだな。 本当に女の子とっかえひっかえでそれを寂しさ紛らわせてたとかいうんなら、そりゃやなやつに見えてもしょうがないだろうな。 でも、そんなに人の目を気にして、どうするんだ? すべてのやつに好かれるなんて、あるわけないだろ?
[ちらっとみやった視線をどう受け取ったかは知らない。]
こんな別れ方がやだから、自分を折って謝るってへんだろ。 自分をあまりいじめるなよ。
[視線を向けずにそう言い放った。]
(503) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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ジェレミーは、朔太郎からのメールに気づくのは、もうちょっとあとの話*
2014/03/29(Sat) 00時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 00時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/03/29(Sat) 00時半頃
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>>511>>515
[泣いてる子の頭をやっぱりぽんぽんとして、 言葉には、うん、と頷いた。]
つか、馬鹿なんじゃないでしょ。 でも、 これで最後なんかじゃないんだから、俺らは。
まだ、まだ、これから。
[そう考えることは、悪いことじゃないはずだし。]
(520) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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>>517>>518
[利一の出て行ったあと、 締まった扉をみて、頭を掻く。]
やな奴っていわれたかったんだろ?
[自分のことをやな奴かな、なんて聞くのは、そうじゃないよって言って欲しいのかと思うけれど、 きっとそうじゃないと思い返した。
勝手にそう思い、勝手にそう言ってやった。]
つか、花火一本、しみじみとやるってどんだけ俺、さみしい人なのか。 ま、やるけどさ。
[置かれたライターの花火を見てしみじみ]
(533) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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>>519>>522
ん、じゃあな。
[それから、泣き止んだのか、どうなのか。するっと部屋から出て行く締坂には、短くそう返し。
また、部屋で一人、荷物の整理をはじめる。 何一つ、自分のものなど残さないように。]
(534) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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[そして、しばらく経って、ふと、笑んだ。 同じクラスになったとき、 一度くらいはその歌が間近で聞ける機会もあるかな、と思ったけれど、
とうとう、頼まずに終わってしまった。 いつも遠くから聞こえるファルセットだけが、 耳の奥に残って、
でも、それが心地いい。]
(535) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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― 深夜から夜明け ―
[それから、荷造りがすっかり終わり、少しの眠りとともに、起きれば、朔太郎のメールを確認しつつ、Rのイニシャルのついたライターを持って、また屋根裏倉庫部屋へ。]
――……ここのものだもんな。 また誰かが拾うだろ。
[本当のそのライターの持ち主は誰なのか、 きっといま知る人はいない。
ただ、不良と呼ばれた、面子が、ここで、紫煙とともに語ってたのは、それでも、彼らの夢があふれる話で。 もう一つ、トランプも取り出すと、そこで、器用に切ってから、いま残っている面子には誰にも見せることのなかった一つの特技をまた屋根裏部屋にしまい込む。]
――……タイムカプセルか。
[参加しなかったけれど、それもまたいい。]
(541) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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[それから、屋根裏の部屋の小さな窓から夜明けにその寄せ書きとやらを見る。]
――……あれ、団子? もしくはブラジャー?
[頼児の眼鏡はどう考えても、そのいずれかにしか見えず、 しばらく口をつぐんだあとに、一人笑いながら。]
(547) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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本当、お人好しばかりだなぁ。
――……仲直りできるさ。
[ぽつり呟いたのは、締坂へ。 もちろん、聞こえるはずはないけれど。
彼が思う幸せが彼に訪れますように。 それは、最初に歌を聞いたときから、思ってたことで、
そんな想いに名前なんかない。**]
(548) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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