108 Persona外典−影の海・月の影−
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
…………しょうこも、俺のことを拒絶するの?
[>>411剣の雨は、確かに翔子の影を捉え、縫いとめようとした。 しかし、弾かれてしまった分だけ拘束は弱くなる。 彼女を影の世界へ連れていくには、到底足りない。
落胆と、失望の入り混じる影の声が響く。]
しょうこと一緒にいたい、って思う俺の心は、どうでもいい? 俺がしょうこを救う。しょうこが俺を救う。 それじゃダメなの?
[>>409影は、少女の言葉の意味に気付かない。 弾かれた剣は中空で反転し――]
(419) 2015/02/20(Fri) 00時半頃
|
|
……死ぬのと、影に沈むのとは違う。 説明しても分からないだろうけど…… 実際に、沈んでみれば分かる。 きっと、しょうこも気に入ってくれるはずだ。
[月塞を取り囲むように、剣は展開する。 少年は、口角を持ち上げて笑った。]
――こんなもの、もう要らないよ。 しょうこは、俺が守ってあげるから。
[剣の切っ先が一斉に、月塞へと襲いかかった。 狙うは胴体。 少年の使役するペルソナの如く、滅多刺しにしようとする。]
(420) 2015/02/20(Fri) 00時半頃
|
|
[その時。 中央区を旋回していた鴉のようなペルソナ数匹が>>415>>423ビルの真上を通り過ぎ、一つの方向――小学校の方へと、進路を取る。 向かうのは勿論、影の本体の元。 それは力の余剰を引き戻す為の行動だった。
残る数羽は>>425獲物の元へ。 邪魔は許さないとでもいうように。]
(427) 2015/02/20(Fri) 00時半頃
|
|
…………この世界は、しょうこには似合わないよ。 それに、ここは俺の居場所じゃない。 しょうこも、分かるだろ? 俺たちがシャドウだと知って ……他のやつらが、どんな反応をするのか。
[ペルソナの力は、心の力。 真に拒絶を示すなら、ペルソナはそれに応じる筈だ。 しかし少年は気付かない。 >>432月塞の身体に幾多の剣が突き刺さる。 それがまさに、>>430彼女の言葉を体現しているのだということに。]
……しょうこ、もう少しだけ我慢して。
[少年は翔子の前に屈み、零れる涙を空いた指先で拭う。 剣士のペルソナは血塗れの手に、一振りの剣を握り込んだ。]
(438) 2015/02/20(Fri) 01時頃
|
|
もう、終わるから。
[剣士は、剣を振り被った。 狙うのは、月塞の――首。]
(439) 2015/02/20(Fri) 01時頃
|
|
…………しょ、……こ
[>>444剣士の傷は、脆さを示す弱点でもある。 月塞の光はペルソナを介して少年にまで届く。 ぐ、と喉の奥と、影の感知しえない何処か――所謂心の奥に、重く何かが伸し掛かる。 少年は呻くように名を呼び、翔子の手を離した。
感覚を鈍らされたままの一閃は>>447月塞を確かに仕留めたかどうか、判然としない。 少年は地面に膝をつき、光の重みを背負うように重い体を引きずって少女の傍らに移動する。]
(452) 2015/02/20(Fri) 01時半頃
|
|
[血塗れの剣士のペルソナは消え失せ、臙脂色の本はばさりと地面に落ちた。少年は震える指先で、涙で濡れた頬をなぞる。 翔子の指先が動くのを見れば、少年はそっとその手を取り――]
…………俺の、世界に きてよ。 痛いのも苦しいのも、もう、終わり だから。 だから、俺を 拒絶しないで。
[少年の声には、確かに懇願の色が混じっていた。 決して嘘を告げているわけではない。 それは確かに少年の信じることであり、少年がもたらそうとする救済の形でもあった。
――しかし、言葉が揺らぐのは、月塞の光の所為だろうか。]
(453) 2015/02/20(Fri) 01時半頃
|
|
[中央を旋回していた鴉は無事、主のところへ戻る。 その上空でぐるりと一回りし、黒い霧となり少年の中へと溶け込んだ。
しかし、>>455>>457戻らない影が二つ。 霧散したそれらは主のところに戻ることも出来ず、無意識の海へと戻っていく。 それは即ち、少年の力が少しばかり削がれたことを意味する。
空を巡る鳥の目はもう無く、少年の意識は翔子に注がれている。 >>437仲間の気配は察せられても、>>458ペルソナ使いの気配を探るには至らない。]
(461) 2015/02/20(Fri) 01時半頃
|
|
…………しょうこ……
[少年の願いは果たされつつある。 しかし、>>464ひどく心が乱されるのは何故か。 >>463少年の手の中で、翔子の手が微かに震える。]
…………。
[青い部屋とも、青い蝶とも違う、嫌な痛み。 しかし、少年はその痛みを受け入れる。 光の重みを受け止めながら、耐えるように翔子の手をぎゅっと握った。]
(475) 2015/02/20(Fri) 02時半頃
|
|
[――その途端。 >>476背後で獣の如き咆哮が響く。 少年が空いている片手を伸ばすと、地面に落ちた臙脂色の本が開き、白い猿が現れた。
白い猿が舞い踊ると、向かってくる三叉戟に稲光が落ちる。 がらん、と床に落ちる三叉戟には目もくれず、少年は咆哮の主を見遣った。]
…………邪魔、するなよ。
(481) 2015/02/20(Fri) 02時半頃
|
|
……しょうこが、望んだんだ。 お前が、口を出す権利は無い。
[>>488激昂を受け止め、少年は淡々と紡いだ。 >>489三叉戟が地面を揺らし、白い猿の足元が揺れる。
白い猿は大きく跳躍し、短刀と少年の間に立ち塞がる。 短刀は猿の腹を裂き、裂かれた箇所から黒い霧が霧散していく。
少年は翔子の手を離し、ゆっくりと立ち上がった。 彼が翔子の頭を撫でていたことを思い出す。]
(490) 2015/02/20(Fri) 03時半頃
|
|
…………しょうこの影は、ずっと俺たちと一緒だ。 お前なんかの手の届かないところに行くんだ。 苦しみも、悲しみもないところに。
[少年はそう言い放ち、数歩後方に飛び退いた。
影と身体を切り離す。 それが少年の思惑の通りに成されているかは、まだ分からない。 しかし――。]
自分の無力さを、思い知れ。
[少年は煽るように告げ、くるりと身を翻す。 目的は成されたかに見える。不必要な交戦は避けるべきだ。
少年の姿は瞬く間に遠ざかる。 後に残るのは臙脂色の本が一冊と、翔子の身体。 臙脂色の本の裏表紙を開いた位置にある名前に、 男が何を思うのか――それは少年の、預かり知らぬところだ。**]
(491) 2015/02/20(Fri) 03時半頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る