28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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人
狼
墓
少
霊
全
フランクは地下鉄道 フランクに投票した。
ジャニスは地下鉄道 フランクに投票した。
ウェーズリーは地下鉄道 フランクに投票した。
レティーシャは地下鉄道 フランクに投票した。
ホレーショーは地下鉄道 フランクに投票した。
ミルフィは地下鉄道 フランクに投票した。
エリアスは地下鉄道 フランクに投票した。
ニールは地下鉄道 フランクに投票した。
マドカは地下鉄道 フランクに投票した。
源蔵は地下鉄道 フランクに投票した。
ポーチュラカは地下鉄道 フランクに投票した。
フランクは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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ええ。 管理人さんが、美味しい珈琲とお菓子を用意してくれてますよ。
私達のてぃらみすとクッキーも持って行きましょう。
[ふわふわと笑う越智>>2:344に笑いかける]
立てますか?
[声を掛けて立ち上がろうとする。 必要なら手を差し出して。 皆が寛いでいるだろう談話室へと]
(0) pannda 2013/09/07(Sat) 01時頃
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そう、なんですか。
[>>0事情を聞いて、瞬きをひとつ。
差し出された手に掴まり、立ち上がる。 けれど、すぐには歩き出そうとせず]
すこし、待ってもらえますか? ほんのすこし、でいいんです。
……顔を洗って、着替える間、だけ。
[落ち着いた声音で、きっぱりと言った。]
(1) hana 2013/09/07(Sat) 01時半頃
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[植頭が頷けば、顔を洗い、ウィッグを洗面所に置いて クローゼットからTシャツとパンツを取り出して 手早く身に付ける。]
行きましょうか。
[そうして、植頭へと
にっこりと、笑って言うのは、 学友と遊ぶような格好をした、 男のままの、越智裕──。]
(2) hana 2013/09/07(Sat) 01時半頃
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ごめんなさい…
…
…この…が…いことをしました
…りなさい…
…
びかけた…を…えた…に…
…びを…った…に…
…をした…に…
ありがとう…とか…
すごいな…とか…
そんな…い…は…いけれど…れられるものではなくて…
マドカは、おやすみなさいませ。*まるまる*
mo_om 2013/09/07(Sat) 03時頃
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[立ち上がった越智の表情はすっきりして見えた>>1 着替えると告げた彼を目を細めて見つめ、大きく頷く]
いいですよ。 その間に片付けておきましょう。
[着替える間にカップや皿を片付け、窓を閉める。 すっかり男の子らしく、それでもどこか少女の 面影を残している様に見える越智>>2に声を掛けられて]
(3) pannda 2013/09/07(Sat) 07時半頃
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ええ、行きましょう。越智さん。
[手を差し出す代わりに、押しだす様に背中を叩いた**]
(4) pannda 2013/09/07(Sat) 07時半頃
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ちょ と、まっ……
[>>2:341慌てたふうに、初見の前に手を出す。 左右へぶんぶんして]
ちが、う。 趣味じゃない。 こいつの……ブーム?
うちで、預かるだけ、だから。
[なんと言い換えて良いものやら迷いながら、ともあれ人間をペットなどと、そんな趣味だと思われたらやばい。 心の警鐘に従い、真剣に否定しておいた。
けほ、と喉が掠れる。 今日一日、日頃ないくらい喋りすぎた。]
(5) kokoara 2013/09/07(Sat) 07時半頃
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[病沢を誘ったから。 言い訳などではない。
急に視線がいたくなった気がする席からたち、牛乳パッケージを取りにミニキッチンへ。
コップとふたつ、手にして戻ろうとすれば、>>2見慣れない少年がやってくるのが、見えた。]
………………? 誰だ。
[疑問符を向けたのは、近くにいたジャニスへ。]
(6) kokoara 2013/09/07(Sat) 07時半頃
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ウェーズリーは、はっ! 恥かしいのは造り込んでない私の事です!!**
pannda 2013/09/07(Sat) 07時半頃
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― 談話室 ―
[部屋の隅を探していた目が、>>345立花の方を向いて止まった。人の中心、そこに行く勇気は持てないけれど躊躇うように数歩だけ前に進んで。 >>343ジャニスが自分を追い抜いて、空いている椅子に座る様子も目に留める。自分の選択。座る場所も、返す言葉も。]
…………… た、だいま。
[向けられた笑顔が眩しくて、ふいっと目を背ける。直視するには、まだ少しだけ彼女の笑顔は眩しかった。]
(7) nico 2013/09/07(Sat) 11時半頃
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………………。
[逸らした視線の先を定められず、かといって立花に視線を戻すこともできなくて、うろうろと眼球が左右に動く。居場所が無い閉塞感ではなくて、居ることを許されることへの戸惑いは体験したことが無い。何処にいてもいい、なんて、そんなことは彼の生涯において初めてのことだ。 留まっていたままの足は、>>6コップを持ってきた宝生のところへと逃げるように向かった。感謝の言葉もなくひったくるようにコップを奪ってから、疑問符につられて後ろを振り返った。 扉の向こうから現れる少年>>2の何に対して、宝生が疑問を抱くのかが、彼には分からない。目と鼻と口が正しく存在している、常識的な人間の形。 しかもそれは、見覚えのある形をしている。服装やメイクなどは、彼にとって気に留める必要のあるポイントではないのだ。]
………………。
[じーっと越智の姿を眺める彼の目はただ形を確認するだけ。非難も驚きもなく、ただそこにいる越智の姿を認める。 人が増えるならいよいよ椅子に座るのは躊躇われて、人の視線から隠れるように部屋の隅の床に座り込んだ。両手でミルクの入ったコップを包み込んで、両膝を立てて、いつも通りの三角座り。]
(8) nico 2013/09/07(Sat) 12時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
nico 2013/09/07(Sat) 12時頃
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―談話室―
[おかえりなさい、と。 立花の笑みと、その声に、思わず息を呑む]
………、
[ただいまと返す病沢の声。 それに続けばいいのに、音が喉につかえて出てこない。
ただ仕事のためだけに。 少し長く逗留する旅人のような心地で此処へ来たのに]
……ただいま、戻りました。
[少し眉下げて、笑みを返す]
(9) heinrich 2013/09/07(Sat) 14時半頃
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この…みの…に…ってきたのだと…
その…だけで…
この…ただいま…が…ではないのだと…いたい…
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―――談話室―――
………瑠美ちゃんが、ひ、拾われた、のですか? あ、の、ええと、立花です! わ、悪いひとでは、ないですよう。
["いいひと">>2:@49認定されて、瞬く。 さくさく・ぱんだも食べますか、差し出す手は、他所様の飼い猫に餌付けをしている気分。不思議な子。
それから、宝生と福原の顔を、交互、交互に。 飼う?飼われる? 猫とは違う、日常とかけ離れたことば。 説明を求めるのは、何もベランダでの一件だけではないのです。]
(10) mo_om 2013/09/07(Sat) 15時半頃
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[それから、談話室の入り口に、 何故か暫く留まっているようだった病沢とジャニス。
いってらっしゃいと見送ったから おかえりなさいと迎えるのです。
怪我がないことを念の為確かめるように 駄菓子屋定番のパンダのかおをしたクッキーを抱えたまま、じ、と病沢>>7の姿を追って。ソファではなく、部屋の隅に座り込んでしまった姿が、その前に一言。 『ただいま。』そう、返してくれて。]
はい。 お、お怪我がなくて、良かった。 です。
[視線が重ならなくても、あたしは喋ります。 ただいまと返されたのが、だって本当に嬉しかったから。]
(11) mo_om 2013/09/07(Sat) 15時半頃
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[誰かを迎える為の、ことば。 当たり前のことばだけれど、伝えれば、返されれば 心が満たされることばだと、私は知っています。
ただいま>>9
続くことばには何故か間があって、ジャニスに留めた目をままに、首の角度が傾く。それに、少し困ったような、弱弱しい表情。その理由を測ろうとしても、出来なくて、咽喉の奥に小骨が刺さったような心地。]
………も、もう一回、
[やり直し、と言い掛けて、小骨に遮られて止めた。 そうして配られる珈琲>>2:347を受け取って、 珈琲の中をぐるぐる巡るミルクと砂糖の渦を、眺めるのです。]
お、お茶の葉、は、あとでお借りしても良いですか?
[部屋にはティーパックしかないし、管理人さんの淹れてくれた珈琲があるし、インスタントをひと様に振舞うのは違うし。ぐるぐる。]
(12) mo_om 2013/09/07(Sat) 15時半頃
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[ミルクの渦ごと、珈琲を一口啜って。
最後に談話室を訪れたのは、植頭と越智>>2だったろうか。 見慣れない少年の姿。 ふわふわ春色の少女とは見違えて、同一人物だと合致するまで 52秒ほど時間を要した。かちりかちり、こちこち。]
越智、ちゃん?
[目鼻立ち、知らないようで知っている面差し。 疑問符は踊っても、それ以外の感情は籠もらない声で。 あたしはただ、確かめるだけ。]
(13) mo_om 2013/09/07(Sat) 15時半頃
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[ 宝生君>>5の口から出た「ブーム」という言葉に、成程最近の若者は不思議な考えをすると、件の青年に対する認識を改めることにした。]
ふむ、そうか。勘違いだったようですまなかったね。 君には他の趣味がある、それで十分と言ったところか。
[ 去って行く宝生君>>6の姿を見送りながら、私は納得した旨を言葉に乗せた。そして件のペット君へ視線を向けると、自然と眼鏡の奥の目元が緩む。]
宝生君のところに世話になるんだね。 私は初見という。202号室に住んでいるんだ。よろしく頼むよ。
[ 平凡な私は自己紹介と言うものがあまり得意ではない。毎年新年度になると新入生の授業で自己紹介などする先生もいるが、私はそのようなことはしない。故に謎の多い先生などと言われたこともあったが、謎にするようなこともない、ただのおじさんである。芥川の『人間失格』のような人生でも歩めば、少しは話の種でも増えるだろうか。いやしかし、私にはああいう波乱万丈な人生は似合わない気もする。 人生のほろ苦さによく似た珈琲を口に含み、わかば荘の面々が勢ぞろいした談話室をぼんやりと見つめた。]
(14) toimoi 2013/09/07(Sat) 15時半頃
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[ 太宰だよ太宰。何を言っているのだ私は。いや、口にしていなかっただけ僥倖だろうか。珈琲を啜りながら動揺している私に気付く者はそういないだろう。ミルクも砂糖も入れてない珈琲が、先程よりも苦く感じた。]
(15) toimoi 2013/09/07(Sat) 16時頃
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[元来、猫という生き物はマイペースに見えて空気に敏感だ。自分のペースを崩さないために、周りの空気を読むという術に長けている。 人の多い談話室で交わされる会話や足音、人の気配に意識を傾けながら、コップの端に口をつけてミルクを舐める。 なるべく邪魔にならないように。かつ、なるべく人の目に留まらないように。そう心がけてはいても、一度知った優しさを求めずにいるということも出来なくて。
椅子に座る面々よりも低い位置。三角座りの姿勢を崩さないまま、足の裏をずりずりと擦るようにして、ゆっくりと進む。 一時の居場所として選んだのは>>14いつも穏やかな空気と共にある初見の横だった。 彼の座る椅子に自分の体重の片側を掛けて凭れる。人に直接甘えることが憚られた結果の妥協案。]
…………………。
[無言で、静かにミルクを飲む。]
(16) nico 2013/09/07(Sat) 16時頃
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…… 他の趣味って、なんすか。
[>>14初見の頷きに、やっぱり男は苦い声。 この流れで出てくる言葉だ。 嫌な予感しかしない。
なんだかんだ、面倒見の良い人であるし、絵流がここに馴染むかどうかといった心配はしていないのだが。]
(17) kokoara 2013/09/07(Sat) 16時半頃
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[ 私はあまり野球に詳しい訳ではないが、宝生君>>17を例えるなら変化球よりも真っ直ぐな球が似合う。余談だが、ストレートを投げる時の腕はまっすぐではないらしい。ある程度捻らないと真っ直ぐな回転がかからないのだということで、人とは本来捻くれているものなのだ。故に彼のような存在は貴重なのだと常々思っている。私はといえば有象無象に分類される身、もれなく捻くれているのだろう。]
いや、私もさすがに皆がいる場で告げるのは憚られるよ。 もちろん誰にも言わないから、安心してもらっていいからね。
[ 直球の質問に直球で返すことが出来ないとは、何とも面倒なものだ。わかば荘の住人は大抵のことは受け入れてくれると思うが、本人の許可なく全てを大っぴらにするのは遠慮しておくとしよう。]
(18) toimoi 2013/09/07(Sat) 20時頃
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[ 私が宝生君に向かって珈琲を持っていない手を振っていると、背に僅かな振動が伝わってきた。何ごとかと見やれば、病沢君>>16の旋毛が見える。あまり人と関わらないような印象を受けたのだが、私の知らない内に彼にも小さな変化が訪れたらしい。私は思わず目を細めると、机の上に置かれた駄菓子>>2:321からキャラメルを手に取り、彼の視界に入るように差し出した。]
はい、甘くて美味しいよ。
[ 儚くて消え入りそうだと思っていたが、どうやら不器用さを付け加えなければならないらしい。私の本棚に仕舞われた、彼をイメージして購入した日本語の音を表した本を思い、仄かに口角を上げた。]
(19) toimoi 2013/09/07(Sat) 20時頃
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− 談話室 −
[越智の部屋から談話室まで、いやこのわかば荘の 中央にある談話室はどの部屋からもそう遠くない。 その道を歩く越智の、彼の背中を静かに見ながら私も続く]
人数分無いから喧嘩になるかねぇ。
[のんびりとティラミスとクッキーの数を考える。 知らないうちに、 飼い猫とは呼べない人数が増えている事はまだ知らない。
さすがに警察に相談したくなる位は私は一般人なのだ。
取り敢えず話は聞くだろうが]
甘いのが苦手な人いましたかね。
[目下の悩みはクッキーは兎も角、てぃらみすの 数の行方だった]
(20) pannda 2013/09/07(Sat) 20時半頃
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[思った通り談話室は賑やかだった。 扉の前、越智の後ろに立つ私が扉を開ける事は無い]
賑やかですね。相変わらず。
[そんな事を言いながら。 部屋の中、越智に声を掛けた円>>13に、にっこりほほ笑んだ]
(21) pannda 2013/09/07(Sat) 20時半頃
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[談話室には殆どの住人が集まっていて 管理人さんの鶴の一声の力を改めて感じるのです。
如何ぞ好きに持って行って下さい、と大口を広げたビニール袋。そこから覗く駄菓子は様々で、放って置かれず、初見先生>>19が手に取るのを横目に気付き、嬉しくて口許が綻んだ。 ひとの手に、また次のひとの手に、お菓子が縁を運んでゆくのを。]
う、植頭さんも、お茶請けを持って来られたのですか?
[こちらに声を掛けてくれた、柔らかい雰囲気を湛えたひと。 越智の後ろの、植頭>>21に視線を向けて、 手許のものに気付き、声を返すのです。]
は、はい。 み、皆さんご一緒で、とっても賑やか、です!
(22) mo_om 2013/09/07(Sat) 21時頃
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[来た時は人見知りが激しく、溶け込めるだろうかと 心配していた少女は甲斐甲斐しく皆の世話をしていた>>22 それを喜ばしく思いながら、指された手土産を彼女に渡す]
ええ。 ティラミスとクッキーです。 でもお金の関係で、後7人分ずつしかないのですよ。 私はもう食べたので、難しいかもしれませんが わけて食べて下さい。
[物凄い難問を彼女に手渡した]
(23) pannda 2013/09/07(Sat) 21時頃
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[人見知りは深く根を張っていて、容易に除けるものではなくて。 ただ、苦手なことは、嫌いなことじゃあなかっただけ。 あたしは他人が、ひとが嫌いなわけじゃあないのです。
植頭>>23から差し出された箱を受け取ったのは、条件反射。 ふわりと香るティラミスの、チョコレートの香り。 表情が輝くのも束の間―――…]
な、なな!
[ざ、と談話室の人数を確認する。 今日は、住人の数よりも、ひとの数が多い。 真っ先に自分を数から引いて、ええと、それでも。]
お、お、お任せください! 植頭さんも、その、有難うございます。
[お菓子は素直に嬉しくて、ぺこり、深く頭を下げました。]
(24) mo_om 2013/09/07(Sat) 21時半頃
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マドカは、どうやって分けようか考え込んでいる。ぷすぷすぽん。
mo_om 2013/09/07(Sat) 21時半頃
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…… 後で 少し。 時間ください。
[>>18初見の言葉に嫌な予感が消えない。 皆がいる前で言えないような趣味なんて男は持ってない。 少なくとも自覚的には。
ここで言えないようなってどんな趣味を持っていると思われているのか、問いただすのもやや勇気が必要だった。]
(25) kokoara 2013/09/07(Sat) 21時半頃
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…… 越智、か。
[>>13立花の声に、男はああ、とイメージを繋げていった。 見てしまったもの。 初見と新居の話。 繋がってしまえば、疑問を挟む余地も残らない。
当人から言葉があるだろうか。 これまで着ていた女の格好をやめた心境はどんなものだろうと思うも、言葉で以って急かすことはなく、ただ視線を向けた。]
(26) kokoara 2013/09/07(Sat) 21時半頃
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[越智と一緒にやってきた植頭が、>>23>>24数が限られているらしいお菓子の登場に、男の目が輝い]
…………
[たのをなかったことにしようと逸らした。 こういう場合、優先権は年下にある。 その次は女性。 男は甘いものでなくともおいしくて腹が膨れればいいわけで、だから下がって大人しく珈琲を飲んでいる。]
(27) kokoara 2013/09/07(Sat) 21時半頃
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[どうやらお菓子の配分は難題の様だった。 ぎくしゃくと受取り、唸る円>>24にしまったかなと 首を傾げて私も人数を数える中]
…………。
[輝かせた目を逸らした宝生>>27を見つけてしまった]
あ、円さん。 彼にティラミスを上げて下さいね。 彼には後でお願い事をしないといけないので、 今のうちに賄賂を送っておきたいのです。
[何の事は無い、ミィを抱かせて欲しいだけなのだが。 もう彼を何処かで怯えている私は消えていて。 和やかに彼を見れる事に気付いていた]
(28) pannda 2013/09/07(Sat) 22時頃
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[人となるべく関わらないのは、彼にとって自己防衛の一つでもあった。人と関われば思うことが増える。それは人と人の間にあるべきことであって以下略。 しかし自らが人であることを認めた彼に、その労力は不要だ。それでも一定の距離を取ってしまうのは恥ずかしさやら、気遅れやら、色んな感情の混じり合った結果だった。 人の気配を感じながら、話す声に耳を傾けて。今はそれだけで十分だと思っている彼の視界に、>>19指に挟まれた四角いものが現れた。甘くて、美味しくて、四角い。キャラメルだ。]
………………ん、
[初見の顔は見えない。しかし勧められるものを断ることもできない。気付けば今日は随分沢山のものを貰っている気がする。 両手でミルクのコップを握ったまま口を開けて、手づからキャラメルに食いつく。包装紙に包まれたままかどうかは、確認していなかった。]
(29) nico 2013/09/07(Sat) 22時頃
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[数え間違えさえなければ、今、この場に居るのは11人。 植頭の分を抜いて10、自分を抜いて9、まだ足りない。
ぐうるぐうる、数字が踊る頭のなかで、]
宝生さんの分、ですね!
[きら、と目敏い宝生>>27の視線は見逃したが 植頭>>28は気づいたようで、言われた通り、頷きました。 お願い事、何だろう、賄賂なんて単語を選ばれたものだから、好奇心が傾くのですが。植頭の目を物問いたげに見るだけで、聞けずに。]
あ。 植頭さん、あ、あたし閃きました! 半分に切り分ければ良い、のですよ、!
[ぴこん! と、豆電球、漫画ならば輝きました。]
(30) mo_om 2013/09/07(Sat) 22時半頃
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[そして、身を翻して、談話室のミニキッチン。
さくさく・ぱんださんを脇に挟んで 管理人さんに淹れてもらった珈琲カップは両手の中で 団欒の輪を離れて、小走りに滑り込みます。
長くも大きくもない腕と掌で、持てる精一杯。 落とさないように気を付けて、空いたスペースに置いて。料理が得意なわけでなくても、ナイフくらいは扱えるので、ティラミスを半分に切り分けて。]
クッキー、は、わ、割れませんね………
[時々唸りながらも、最善を、頭をぐうるぐる。]
(31) mo_om 2013/09/07(Sat) 22時半頃
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[>>10さくさく・ぱんだを差し出され 手を突っ込むと、遠慮なしにつかみとる。]
立花…、美味い。いいやつ。
[頬を膨らませ、モゴモゴと食べていると、 >>14和服の男に声をかけられた。]
初見さん。どうも。
[一応、歳上っぽく見えるひとには敬語を使う。 でも、初見は俺より歳上には見えるが、 見た目年齢不詳だ。]
その服、渋いっすね。
(@0) ぽか 2013/09/07(Sat) 22時半頃
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[ぐるぐる考える円の姿>>30は助け船を出したくなる 愛らしさだったが、これも彼女には試練の1つとぐっと我慢]
そうですね。 いいアイディアです。 お願いしますよ。
[閃いたと輝いた顔にはうんうん、と頷いて 取り敢えず隅にでも座っておけばいいだろうと 邪魔にならない様に部屋の端に丸椅子を持って移動した]
(32) pannda 2013/09/07(Sat) 23時半頃
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[部屋の端から全体を見ると先日までは見れなかった光景ばかり。
引っ越してきたばかりのジャニスに心許した様に見える 病沢の様子に、宝生と…見たことの無い若者。 初見や福原、恐らく新居や白栖もそうなのだろうか]
皆さん仲良いですね。
[何となくそう纏めたくなる雰囲気だった]
(33) pannda 2013/09/07(Sat) 23時半頃
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[>>33またも初めましての男が、 美味そうな匂いをさせて入ってきたのを さくさく・ぱんだを食べながら眺めていた。
この家は、皆いい人そうで、 なんだか居心地がいい。
自分のせいで、男の持ってきたお菓子が足りないと 悩んでいるらしいことなど考えず 実にのんびりとおやつを食べ続けている。]
(ぼりぼりぼりぼりぼり…)
(@1) ぽか 2013/09/07(Sat) 23時半頃
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―談話室―
[なごやかに流れる時間。 甘いお菓子と甘い珈琲と一緒に楽しむ。 周りの会話を聞くとはなしに聞くばかりで、 静かに、“さくさく・ぱんだ”をサクサクと。
窓の外。ウッドテラスの向こう。 庭の樹の下で、肥った三毛猫が眠っている。 女の亡霊に解放された身体をくったり伸ばして。
庭へ出てみると、 湿っぽい黴臭い風はもう失せていて。 かわりに残暑のしっとりとした風が。]
……おいで。
[すっかりおとなしい三毛猫を呼び寄せ。 のそのそ近寄ってきた猫の小さな額を撫でた。]
(34) onecat69 2013/09/08(Sun) 00時頃
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ん? 嗚呼、構わないよ。 私も君に本を届けたかったんだ。
[ 宝生君>>25の言葉に頷きを返したが、はてさて何か用事でもあったのだろうか。私は心の内で首を傾げながらも、この場で言及することは避けた。何か大人の事情があるのかもしれないし、はたまた子どものような照れがあるのかもしれない。それを知ることができるのは宝生君だけであるからして、私はただ彼の意思を尊重するまでだ。]
……ん?
[ そうして話をしてまた手元に視線を落とすと、丁度病沢君>>29がキャラメルを口で受け取るところだった。包装はそのままだったから、銀紙がついていたと思うのだが、ただ咥えただけだろうか。私の位置からは、彼の表情まで覗き見ることは出来ない。 それにしても病沢君は猫のようだ。猫と言うものは渡来品で、天皇も溺愛したと言われている生き物だ。清少納言の『枕草子』には、帝の猫に飛びついてしまい痛い目を見る犬の姿が記されていたりする。結局何が言いたいかと言えば、私の目にも猫のような病沢君は大変愛らしく思えたということだ。空になった掌を返して、病沢君の頭へと伸ばした。]
(35) toimoi 2013/09/08(Sun) 00時頃
|
|
― 204号室 ―
[ジャニスを視界に映した時、 温かい手が背に添えられたように感じた。
まるで、空気の振動を伴わない声>>2:258が、 肌に直接伝わったかのように。
次に感じたのは暖かい風。
そよりと金糸を揺らしていたそれが、 突然大風となり、今度は金糸を乱した。
声>>2:@43のした方へと翠を止めたなら、 頭に何かが触れる感触。
103号室で感じたあの、空気の壁が押し付けられるような……。]
(36) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 00時半頃
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|
本当に、来てくれた……のね。 お姫様なんて……。
[すっと目を細め、 ふふ、と頬を染めて、はにかんだような顔に。
未だ見ることは叶わないが、
その声の方向へと翠を向けたなら、 偶然にも此方へと手を伸ばしている、 隣に立つ国谷の瞳へと視線が止まる>>2:248。]
(37) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 00時半頃
|
|
[その瞬間と時を同じくして、 震えを起こした女の声>>2:#8>>2:#9聴こえた。
国谷の方を向いていたからか。
或いは、向いていたとしても、 その姿>>2:#7を見ることは出来なかったかもしれないけれど……。
声で分かる。 穏やかで、温かい声音で。
「ごめんね」という言葉によって、 蘇った記憶の中の母と重なり、
また一つ、ぽろりと珠が頬を転がり落ちた。]
(38) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 00時半頃
|
|
[縋るように手を伸ばし、 頭に触れるそれへと、自らの意志で触れようとする。
掌の中にその空気抵抗のようなものを感じたなら、
触れた先から、色を吸い上げて染まっていく布のように、 透明で、空気と一体化していた彼が、 人の姿へと染められていくのを見た。
「見る」ことも思い出した。 それが良いことなのか、悪いことなのかは分からない。
けれどそれよりも今は、]
赤、好きなんですか……?
[その人に逢えた、それが嬉しい。]
(39) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 00時半頃
|
|
[>>35食いついてそのまま口に入れたキャラメルは甘くなかった。というより、舌に触れる感触は食べ物ですらない。 一度コップを床に置いて指先でキャラメルを掴み出し、銀紙を捲る。この恥ずかしい一連の行動が誰の目にも映っていないことを、彼はひっそりと願いながら、再びキャラメルを口に放り入れた。 甘くて、美味しい。そこにミルクを足す。美味しい。]
…………………。
[何度も染色を重ねて痛んだ髪に初見の手が伸びてくる。敢えて人工的に痛めたそれもまた、彼が人であることを放棄していた証のようなものだった。 誰かに撫でてもらえる。褒めてもらえる。彼にとって当たり前ではなかった感触を覚え込もうとでもするかのように、視線を落として掌を受け入れる。温かい。]
(40) nico 2013/09/08(Sun) 00時半頃
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フッ、約束しただろ?
[>>37 言葉を口にして数秒。 白栖の頭を撫でていた手の動きが止まる。 しゃがみ込み、顔を近づけると目を輝かせて翠の瞳を覗き込んだ]
俺の声が、分かるのか?
[見つめてくる瞳が自分を見てくれている。 そう感じ取れることが幸せで、鼓動の音が高鳴った。 >>39 自らの手に触れる白栖の手指が細く、心地好い]
いいや
[問い掛けに首を横に振る]
君の翠が、一番好きだよ
[>>38 頬を伝う雫を指で掬い、微笑みを向けた]
(@2) rusyi 2013/09/08(Sun) 01時頃
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[ 普段誰かの頭を撫でることがないため、触れた感触をどう表現すればいいのか分からない。強いて言うなら、病沢君>>40の毛並みもとい髪は、原稿に追われて何日も缶詰になった後しっかりと洗った、私の髪に似ているだろうか。嗚呼、文字を扱う者として、何と貧相な比喩だろう。もっと見聞を広めなくてはならない。手始めに、今度学生の髪を触らせてもらおうか。]
……通報される気がするな。
[ こうして自重できるのが大人だ。が、自重しないのもまた選択である。病沢君からどこか安心した雰囲気を感じるのは、私の都合のいい頭が見せる幻想だろうか。目元が緩むのを感じながら、私は病沢君の頭を撫で続ける。 せっかく綺麗な色をしているのに、あまり指通りがいいようには思えない。今度女子学生たちに髪の調子を良くするものでも聞いてみようかと考え、彼女たちの驚く顔が安易に想像出来て、私は小さく笑みを零した。]
他に欲しい物はあるかい?
[ 病沢君が椅子に腰かけないことが僅かに気にかかったが、彼がそうしたいのならそれも構わないだろう。『小公女』のおじさんにでもなった気分で、私は彼に優しく問いかけた。]
(41) toimoi 2013/09/08(Sun) 01時頃
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[>>41通報。それが何を意味するのか、彼には理解できない。 ただ初見の心地良い手の感触を受けながら我知らず機嫌が良くなっていたのか、気付けばいつもより早いペースでミルクのコップが空になっていた。
問われたことに首を横に振ろうとして、しかしそれでは初見の手の動きの邪魔になってしまうことに気付き。ミルクで潤った喉を軽く擦ってから、薄い唇を開いた。]
…………みんな が、いて くれたら それで。
[他に欲しいものはない。 問われたのが目先のことでも、彼にとっての返答は同じだ。ポケットの中には、フエラムネとチュッパチャップス。 叩かなくても増えた縁。 空になったコップを横に置き、細い指はフエラムネの包装を剥がす。ジャニスや宝生がしていたようにそれを唇に咥えて息を吹きかければ、ぴゅう、と軽やかな音がした。]
(42) nico 2013/09/08(Sun) 01時半頃
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うん、……聴こえます。 字で見るのとはやっぱり、違う……。
字が書かれてくのを見るのもドキドキしたけど、 声は聴いてから、ドキドキします、ね……。
[ふわり、また風が吹いた>>@2。 人の形を為す前の温かな空気が、顔前に近付き前髪を揺らす。
国谷の身体が人に染まりきったなら、 生身の人間と違わないその顔が近くにあって、少しだけ動揺と照れが。
「君の翠が」と頬を拭われて、 泣いて火照っていた目元が更に熱を帯びて。]
国谷さんって、キザですね。 ふふ、 ……でも、嬉しい。
(43) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 02時頃
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[ 病沢君>>42の言葉に、一瞬彼を撫でていた手が止まる。それはとても細やかで、けれど贅沢な願い。その望みは決して永遠ではないことに、彼は気づいているだろうか。若さ故の純粋さが生む痛みに懐かしさが込み上げて、私は笑みを深める。再び髪を梳きながら、ゆっくりと口を開いた。]
ならば、今を大切にしなさい。 積み上げる思い出が、一枚の頁になるように。
[ 説教臭かっただろうか。まあいい。年齢のせいにしてしまおう。病沢君が何やらごそごそと作業をしている姿に目を留め、次いで聞こえてきた軽やかな音に瞬きをする。]
嗚呼、夏の音だね。 透き通っていて、とても綺麗だ。
[ まるで君の心のようだとは、さすがに胸の内に留めておくことにした。水晶のような彼の心に、わかば荘の思い出が染み渡ることを祈って、私はただ静かに珈琲を飲む。先程よりずっと甘く感じたのは、きっと彼のおかげだ。]
(44) toimoi 2013/09/08(Sun) 02時頃
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[見えてしまったなら、 普通の人間との見分けがつかない程で…… 彼が霊体であることが嘘のよう。
きゅぅと締め付けられる胸は、嬉しさだけではなくて。
約束通り現われてくれたヒーロー、 その頬に、手を伸ばし添えようとした。]
国谷さん、 あたしも……あなたを助けたいんです。
[何が出来るかは分からないけれど、 このままではいけない、そう思って。
遠いところへ行ってしまうのかもしれない。 二度と逢えないかもしれない。
けれど、あの声の女性のようになって欲しくなかったから。]
(45) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 02時頃
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キザな男は嫌いか?
[>>43 嫌いならば少しは正す努力をしよう。 しかし、伝えるのは全て真実なのだ。 くすりと笑みを浮かべる国谷が動けば、温かな風がそよいだ]
俺は君の瞳に見つめられただけで、ドキドキしてしまうよ
[>>45 頬に触れる細い指に手を重ね、続く言葉に首を傾げる]
俺は助けてもらうことは、何もないよ
俺はただ君を守りたい 君の綺麗な翠の瞳にいつまでも見つめてもらいたい
[頭を撫でる手を下ろし、白栖の頬に触れようと手を伸ばした]
これから、ずっと、永遠に――
(@3) rusyi 2013/09/08(Sun) 02時半頃
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[やっとのことで返した言葉。けれど立花の首が傾ぐ。 些細な躊躇いにすら気付いてしまう。それはおそらく立花の、目の前にあるものをありのままに受け止める素直さ故か]
……っ、
[もう一回、の声に、息を呑む。 本質を見透かされたようで、手袋に包まれた手を緩く握る]
ぁ……、
[口から出かけた言葉は、喉奥に詰まってしまう。 言えてしまえば、どんなにか。そう思ってから、自分の考えたことに目を見張る。 配られた珈琲の水面に目を落とせば、知らず、2人して同じ仕草。聞こえた声に、視線を上げて]
……はい。 気に入りの茶葉が部屋にありますので、後ほど。
[答えてから、気付く。自分はあの部屋に、彼女を入れるつもりなのだろうか。 ……けれど、それもいい気がした。この喉のつかえを、それで取ることができるなら]
(46) heinrich 2013/09/08(Sun) 02時半頃
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[少し遅れて、植頭と越智が談話室へと現れる。 越智は黒髪も露わに、また服装も少年らしいものへと変えられていた。
物問いたげな宝生の視線に頷いて、口を開きかけた時、立花の声が響いた。 どうやら、説明の必要はないらしい。他の住人たちも、反応はそれぞれだが、越智の姿をあるがまま受け入れ始めた。 もちろんそれは宝生も同じで]
もうこれで、憑かれることもないでしょうね。
[隙間の空いていた、越智裕の心の積木。 今は周囲から柔らかく支えられ、己の足で立ち、風の吹き込む隙間もやがて塞がれていくだろう]
(47) heinrich 2013/09/08(Sun) 03時頃
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……嫌いじゃない、けど、 反応に困り、ます。
[キザな言葉が嫌いな訳ではない。
どの言葉も、物語の中のような言葉で、 自分に向いているという実感が薄い……といったところだろう。
このような言葉を向けられるのも初めてであるから、尚更。
ストレートな言葉は、文字も声でも変わらずで、 けれど今は、声音や表情からも得られるものがあって。
笑みを浮かべるのをじぃと見て>>@3、素直に白状した。]
(48) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 03時頃
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あたしは、国谷さんといた間ずっと、 ……今だって、ドキドキしてます。
[張り合うようにそう言ってから、 自分の紡いだ言葉に自爆して、翠を伏せて俯いた。
視覚と触覚とが揃ってしまえば、 その重なる手>>@3はそこにあるような錯覚を産んで。
彼の肉体は、今ここには存在しないというのに。 温かな風のせいで、体温まで感じ取れるような気さえしてくる。]
なにも、ない……ですか。
[少し寂しそうな表情になってしまった。]
(49) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 03時半頃
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[傍にいるだけで、 この翠を向けるだけで本当に良いのだろうか。]
ずっと、永遠に――?
[先を促すように繰り返して、 彼の望み通り翠は国谷だけを映す。
触れようと伸びてくる手を、拒みはしない。
甘い物語に浸かってしまいたい。 本当に永遠に、このままでいられるのなら。
物語の中のお姫様みたいに、王子様と末永く――。]
(50) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 03時半頃
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[けれど、国谷が霊体で彷徨っているのには 理由があるのだろう。
解決しなければ、今の国谷があの声の女のように 歪んでしまうかもしれない、という懸念が拭えずにいた。
初見が言っていた。 あの声も、国谷も元は同じだと。]
国谷さん、……いつからここにいるのか、
あたしまだ、応えてもらってない、……です。
(51) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 03時半頃
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俺は戸惑っている君を見るのも、好きだよ
[>>48 浮かべた笑みは悪戯気の強いものだった]
君が俺のために考えてくれている 俺のためにドキドキしてくれるのが嬉しいんだ
だから――
[触れた頬を指先で優しく撫で、小さく笑みを浮かべた]
そんな悲しそうな顔をしないでくれ
(@4) rusyi 2013/09/08(Sun) 04時頃
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俺はずっと、君の傍にいるから
["この足があれば"白栖を護ることができるだろう ずっと傍に居られることだろう
それが国谷の望み]
――ッ
[>>51 思い出してはいた。 でも、それは覚えておきたくないことでそれでも伝えなくてはならないことで]
……俺は2年前、事故に遭って、それから、ずっとここに……居るよ
[国谷にとってはわかば荘こそが未練の地だった]
今の身体が生身ではないって、知ってる
[ぞくりと、背筋を走る寒気に白栖に触れる手指が微かに震えた]
(@5) rusyi 2013/09/08(Sun) 04時頃
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―――ミニキッチンに向かう前の話―――
[小さく、小さく、小さく やり直しを求めたことばに、二度目の返事はない。
何故かとても躊躇うような間を与えられて、ぐるぐると、心中を表すような珈琲の渦を眺めていました。珈琲の水面を眺めるジャニス>>46と同じ仕種。少し、不思議な光景。 小骨がまだ、咽喉の奥に詰まってる。]
………
[お茶の葉の返事はありました。 渦を眺める目、を持ち上げて、唇がむずむず波打って。問えない。]
は、はい。 では後ほど、お借りに、ち、違いました、分けて頂きに!
[使った茶葉を返すわけではないのだ。ことばのあやではあるものの、文学の先生も此処には居るのですから、慌てて首を振るのです。]
(52) mo_om 2013/09/08(Sun) 07時半頃
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―――そして:ミニキッチン―――
[七人分の、七個のティラミスの、真ん中に刃を下ろす。 ポケットの中を叩いたわけではないけれど 七個のティラミスは、十四個に。
少し小さくなってしまったけれど、足りないよりも、余る方が素敵。 良いアイデアだって、植頭>>32も言ってくれたから。 今、談話室に居る人数分ではなくて 談話室に来ていない白栖と、声の聞こえない国谷、 それからいつもミイちゃんを見に来る子の分も念の為、お皿の数に加えて。]
う、植頭さんからの、ティラミスです。 あの、その、此処に、置いておきます、ので。
[七人分のクッキーは割らずに、それぞれをテーブルに並べた。 他にも、駄菓子も、新居のクッキー缶も、福原のチョコレートも、あれば。お茶請けは充分過ぎるくらい。]
(53) mo_om 2013/09/08(Sun) 07時半頃
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―庭―
[三毛猫は大人しかった。 無愛想な目を少し細めて撫でる手に甘えて、 すっかりただの丸い野良猫に戻っている。
小学生の頃。 同級生がそろって遊びに駆け出す放課後、 ひとり忙しなく「先生」の家へ向かう途中にも こうして野良猫と遊んだ記憶がある。
一度だけ、引っかかれて。 傷ついた右手を見て「先生」が怒ったから それ以来、猫に触れたりはしなかったけど。]
(54) onecat69 2013/09/08(Sun) 12時半頃
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―三毛猫と私―
……本当は、ピアノなんてね。 大嫌いだったんだよ。
眠くなっちゃうし。
[そっと三毛猫に打ち明ける。
今は弾いていない。 瑠美の世界に響く音楽はもうない。 はじめから無かったのかもしれない。
猫は、黙って空を見上げる。緑の隙間の空を。]
返事くらいしなさいよ。
[馬鹿、と三毛猫の頭を少し乱暴に撫でた。]
(55) onecat69 2013/09/08(Sun) 12時半頃
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──少し後──
[暖かな談話室を、男は一人先に出た。 猫のきもちがわかる本はおいてきたし、仔猫もそこに残してある。 自分が居ないことで、仔猫が喚くこともないだろう。
部屋へ戻ろうと扉へ手をかけ、]
…… あ?
[ひらり、とおちる>>1:260紙片があった。 急いで手に取り、まじまじと見つめる。]
…………
[涼やかな金魚の絵柄と、書かれた内容。 署名を見て納得した。 こんなことをするのは、あの人くらいだろう。]
(56) kokoara 2013/09/08(Sun) 16時半頃
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[返事の手紙のようなものを書くべきか。 室内にそれらしいものを探しても、一筆箋どころか便箋も見つからず、あってもチラシの裏。 さすがにそれはない。 ノートをちぎるのもまた、もらったものに不釣り合いすぎて悩ましい。 直接口で返事すればいいのだと気付くまで、少しかかった。
いつの間にか積み上がった新聞を処理しないとと心に留めつつ、室内の片付けを始めた。 これから、もう一人を迎えるために。
もう一匹なんて絶対に呼ばないつもりの彼の、「捨て猫」になる前を想像して渋面になった。]
(57) kokoara 2013/09/08(Sun) 16時半頃
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[いろいろと物入りになるだろう。 そういえば尻ポケットに入れっぱなしの財布がある。 出かけるならついでに卵を買ってこようと、談話室を覗きかけて]
………… ……
[ふと。手が止まった。
その場所が談話室でなかった頃が、視界にぼんやりと浮かぶ気がした。
墓地側の壁へ背を預け、扉の向こうの世界をぼうっとした顔で見つめている。]
(58) kokoara 2013/09/08(Sun) 16時半頃
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――談話室――
食べるけど。 もういいわよ、言い直すまでしなくたって。
でも、アナタにちゃん付けされるのも悪くないわね。
[普段の龍之介、改め龍ちゃん>>2:339。 洗い物をしながら受けた提案は、好きにすればいいと思っていたが、こうしてわざわざ言い直す姿はなかなかに面白い。]
で、何。 アナタにも春が来てるってわけ? どうしたのあのイケメン。 ちょっと幼い感じもするけど。 あーやだ。やんなっちゃう。アタシ一人が風潮から取り残されてくんだから。
[指したのは、宝生の側につく猫のこと。]
(59) mmsk 2013/09/08(Sun) 19時半頃
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―庭へ出る前・談話室―
……慣れる。 龍ちゃん。呼びやすいし。犬みたいで。
[チョコレートを渡しながら。 口の中で何度か繰り返し「龍ちゃん」と呼んだ。 舌に馴染みの良い響きではある。 きっとすぐに慣れてしまうだろう。]
春? 来ないわよ。これから始まるのは秋と冬。
………ああいうの、好みなの?
[取り残されたくないのなら、 新居も春が欲しいのだろうかと。 絵流を視線で示して。訊ねてみる。]
(60) onecat69 2013/09/08(Sun) 20時頃
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アナタネーミングセンス貧困ね。 あんまりそんな呼び名の犬は見たことないわ。
というかね、誰が犬よ、誰が。
[ため息混じりにそういいながらも、拒否はしない。]
好みって。男の子じゃない。 アタシはね、これでもきちんと女の子が好きなんだから、アナタの好みかって聞いてるの。
でも、春が来ないって辺りからして違いそうね。 レイトくんとも違うタイプだし。 もっと、王子様的イケメンのが好みでしょう?
[視線で示された先、何を冗談とばかり笑う。]
(61) mmsk 2013/09/08(Sun) 20時頃
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え …… ? [ネーミングセンスどうこうに反応するより、 新居の性的対象についてに、絶句。
女の言葉を使う男はすべて同性愛者で、 もちろん男性が好きなのだろうという。 無知ゆえの思い込みを裏切られた。]
……そう。そうなの。 別に、好みじゃないわよ。レイトくんも。 絵流も。可愛げはあるけど。
好み……、
[少し考えこんでみるけれど。 頭の中に浮かんだものは言葉にはせず。]
(62) onecat69 2013/09/08(Sun) 20時半頃
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[珈琲の水面から顔を上げれば、なんとも言えぬ立花の表情。 むずむずと動く唇の裏には、どんな言葉が堰き止められているのだろう。察してもらうことを期待しての表情ではなく、ただ必死に堪えている]
貸した葉が飲み物になって返ってくるのですから、間違いではないと思いますが。 そうですね、せっかくですからお礼代わりにお分けしましょう。
[慌てて首を振る立花に、そんな些か意地悪な言葉は、何か残していきたい思いの狭間。 ミニキッチンへと向かう背を見送り、優しい人たちの中で細々とまめに立ち働く姿を眺める。 珈琲をひとくち含んで、ゆっくりと胃の中に降ろした]
(63) heinrich 2013/09/08(Sun) 20時半頃
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ジャニスは、わかば荘の風紀の乱れ、把握
heinrich 2013/09/08(Sun) 20時半頃
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― 204号室 ―
……っ、 意地悪、です……。
[反応を愉しんでいる様子の国谷>>@4に負けて、 むぅと不服そうに。
「好き」という言葉をこのようにさらりと言ってしまう人は、 どういう環境で育ったのか。
霊体の彼しか知らないから、
ここに来る以前には何をしていたのか…… どのような毎日を送っていたのか、何を好むのか、 どんどん知りたくなってしまう。]
ずっと、傍に……
(64) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 20時半頃
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[頬を撫でる指>>@4も、 笑みを浮かべる顔も生身のものではなくて。]
あたしだけおばあちゃんになっても、 ……本当に傍にいてくれますか?
急にいなくなったりしないって、約束できますか?
[魅惑的な国谷の言葉に、頷きそうになる。]
(65) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 21時頃
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[けれど、国谷の口から質問の応えをもらうと>>@5 すっと眉間に皺を寄せた。
突然の事故では、きっと自分の身に何が起こったかわからないまま……
そこまで考えて、はたと瞬く。
自身の置かれた状況を知りながら、 まだそれを自覚して浅いのだろうか。
質問の答えを口にした後、頬に触れる手が震えるのを感じて、 先程まで余裕の笑みを浮かべていた国谷とは違って、動揺が見えた。]
事故の後、ずっと……。 それじゃあ、国谷さんはその………、亡くなってしまって、ここに?
[確認した訳ではないなら、或いは……、と。 二年という年月はとても長いものだけれど。]
(66) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 21時頃
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何その、え、っていうの。
まあ、女の子が好き、っていうのと、今すぐ女の子とどうこうなりたい、ってのとはちょっと違うんだけどね。 アタシみたいなのに積極的にすきーって言ってくるような子もいないしさ?
あ、ティラミス食べたい。
[14切れに分かれて持ってこられたティラミスに目をつけて、ひとつ予約。]
ま、いいんだけどさ? アナタ綺麗なんだし、もっといい恋するべきじゃないの?
って、アタシが言っても説得力ないけどさ。
[好みについて考えるのには興味深げな視線向けつつ、珈琲に舌鼓。]
(67) mmsk 2013/09/08(Sun) 21時頃
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王子様も、偶には意地悪なところもあるものだよ
[>>64 頬を膨らせる姿に、くすりと笑みを浮かべ髪を優しく撫でていく]
お姫様が望むなら、ね――
[浮かべる笑みはよくよく見れば弱いものに見えただろう。 急に消えることもない……"生霊から本当に幽霊になって"もずっと傍に在り続ける]
(@6) rusyi 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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……ッ、俺は、まだ……生きているよ
[頭を撫でる手を離し、自身の身体をペタリペタリと触っていく]
感触があるんだ……俺はずっと眠っている ずっと眠り続けて、管で栄養を与えられて生きている……
[それは果たして生きていると言えるのだろうか。 感触は伝えてくる。 筋肉は衰え、見た目とは違い肌の張りは無く、色も白くなっている。
そして――]
(@7) rusyi 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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ここから、先の感覚がない……んだ
[左足、膝から先の感覚が――なかった]
俺は起きたくないと思ってしまっている
起きて確かめるのが怖いんだ
起きて、走れなくなっていたら……
[生き甲斐が、失われてしまっているのだとしたら――ずっと夢の中に居たいと願うのは当然のこと]
(@8) rusyi 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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黙ってれば、悪くないわよ。 黙ってれば。たぶん、男前。 ちょっと優しいし。
[遠回りな上に半端な刺を纏った褒め言葉。 ティラミス予約の挙手には便乗しながら。
新居の視線には一瞬の逡巡を返して。 甘い珈琲を一口飲んで。
立ち上がる。]
してるわよ。恋。 たぶんね。
[そう言い残して、庭へと出たのだった。**]
(68) onecat69 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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サミュエルは、ポケットがチュッパチャップスでパンパンである。
ぽか 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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………………ん。
[>>44人である生を捨てていた彼にとって、これまでの時間は死体であったにも等しかった。心を殺し、感情を殺し、今について考えることを放棄していた年月の間、見逃したものは多いだろう。 1つの頁に集う情報の量を、彼はよく心得ている。抜け落ちれば内容そのものが成り立たない、人生は確かに一冊の本のようであるとも言えるのだろう。
フエラムネの音が夏の音とは繋がらないけれど、綺麗だ、というのには同意出来た。 短い一音、そこに込められた思いの多さを全て推し量って貰えるとは思わない。しかしこの穏やかな時間を共有し合える相手のいることは、彼にとって素直に喜ぶべきことだった。]
(69) nico 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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[咽喉の小骨が、次のことばを遮ってくれる。
咽喉元に出掛かったもの 本能的に、聞いちゃいけない、と思う。
疑問符ごと、逆流させる為に、珈琲を半分煽った。]
で、でも、ジャニスさんのお気に入りが、減ってしまいます。 だから、その、あれ? い、頂きます………?
[お裾分け、寧ろ増えてしまった、と申し訳無さ半分。 お礼、という単語に嬉しさ半分、でとても出来損ないの笑みを向けてしまった。 それから、談話室にてちょろちょろ働き ティラミス予約の声が上がると、一人分、二人分退けた。]
(70) mo_om 2013/09/08(Sun) 21時半頃
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何その、口開くな、みたいな言い方。 まあ、別に? どうせ店でも女の子とはお喋りして満足されるだけの所詮オネエだもの。 でも口は一応仕事道具だから取られると困るっていうか、仕事関係なしにアタシ口動かさないとか性格的に無理だし。 だったらモテなくても今更ね、いいですよ。
[ふん、と拗ねるように締めくくって、しかし喋るなと言われたとは思えないほど饒舌につらつら並べてから、庭へと立つ福原を見送る。]
あーあ、春は来たらじよねー。 もう秋と冬しか来ないってのよ、暦上。
[談話室に満ちる、柔らかな空気。 珈琲の湯気に愚痴を溶かしつつ、ティラミスに手を伸ばしながら。]
裕ちゃんも食べる? あ、アタシのクッキーも食べてくれていいんだけど。
[自分のティラミスでもないくせに、越智の方に意識を向ければ、見た目の変化などまるで意ともしないかのように話しかけた。]
(71) mmsk 2013/09/08(Sun) 22時頃
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[ぴゅう、ともう一度フエラムネを鳴らす。 綺麗に透き通った音。それが何故鳴っているのかは、やはり分からないままだ。 フエラムネを咥えたまま、傍らに置いていたコップを持って立ち上がる。空になっているそれを片づけに行こうとして聞こえるのは、>>46>>52ジャニスと立花の話す声。
ぴゅう、ともう一度笛を鳴らしてラムネを口に放り込む。 ほろりと甘く崩れていくそれが、ほんの少しだけ苦く感じられた。
ミニキッチンへと立花の姿が消えて戻ってくるまでの間、ぼんやりとその場に立って待っていた。>>63ちらりとジャニスの方へ視線を向ける。彼の胸の内にある言葉は音になることもないまま、ラムネと一緒に溶けていった。 瞬きを一度。立花がミニキッチンから出てくれば、入れ違いにミニキッチンへ。]
(72) nico 2013/09/08(Sun) 22時頃
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[頭を捻った円さんのお陰で、ティラミスとクッキーは 何とかなったらしい。
越智についても、わかば荘に吹く風の向きが少し変わっただけ。 風は風と受け入れているようだった]
良かったですねぇ。
[ぽつり呟いて口にした珈琲は、自分で淹れたものより 美味しく感じた]
(73) pannda 2013/09/08(Sun) 22時頃
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[ぴぃと安っぽい、だが懐かしい音が聴こえた。 見ればジャニスと病沢の姿。 笛を鳴らす病沢は幼く見えたが、とても柔らかく 自然な雰囲気を纏っていて、自然顔が綻ぶ]
私の時は…草笛でしたかね…。
[ひょいと立ち上がり、花瓶に飾ってあった花の 葉を一枚折ると唇にあてた]
ぴぃ
[何十年ぶりかで聞いた懐かしい音色に 褪せた過去を思い出す。 もう戻っては来ないけれど]
今と同じ位大切な時間でした。
[ぽつり呟いて、もう一度葉っぱを鳴らした]
(74) pannda 2013/09/08(Sun) 22時頃
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[私の両手で出来ることはとても限られていて 精々の出来る範囲を済ませて、残った珈琲で口を潤した。 ミルクと砂糖と珈琲の苦味が、ぐるぐる、混ざる。
ふと、ちょっとだけ輪を外れて見回した、談話室。 談笑に混ざって耳に届いた、フエラムネ>>72の夏のおと。 ―――…聞こえていた位置に視線を向けたけれど そこにはもう、病沢はいなくて、更に視線は彷徨った。 とは言え、彼の髪色は目立つので、ミニキッチンにすぐに、その姿を見付けてしまうのですが。病沢が鳴らしたフエラムネも、宝生に渡したものから、繋がっていったもの。
そんな些細なことも嬉しくて、あたしの頬は弛んでしまうのです。]
(75) mo_om 2013/09/08(Sun) 22時頃
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[自分が使ったものは自分で処分する。片づける。彼が死体である為に、他人に迷惑をかけないように徹底してきたことを、今までと変わりなくこなす。
水を流して、スポンジでコップを磨いて、漱いで。一連の動作を手慣れた様子で終わらせて、ミニキッチンを出たところに>>75立花の視線がこちらに向いていることに気付いた。 部屋に戻ろうとした足が止まって、少しだけ首を傾ぐ。]
(76) nico 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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たまに……なら、 我慢してあげます。
[拗ねたような顔から、 諦めの、……というよりは思わず綻んでしまった表情へと。
撫でられれば髪は動くし、 笑みを浮かべられれば心が動く>>@6。
弱い笑みであれば、尚更。
望みを叶えてくれるという言葉とは裏腹に、 良くない何かを感じさせて、揺さぶられた。]
(77) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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[まだ生きていると聞けば>>@7、]
生きてるなら、……それなら……!!!
[霊体が戻ったなら再び、生きることができるのではないかと。
国谷の説明も半ばに、珍しく大きな声をあげ、 希望の光を見たかのように翠をきらきらとさせて。
二年も寝ていたのだから、無傷で健康だった身体まで戻すのは、 それは時間も気力も必要だけれど……。
それでも国谷には生きて欲しくて。
「生きて」
言おうとした言葉は、 国谷の一段大きい声>>@8によって叩き落とされた。]
(78) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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…………、 …………っ
[何も、言えなかった。
新居の部屋で、 立花は国谷と「走る」ことについて会話していたようだったから。 走ることが好きと言っていた、あの立花と、だ。]
―――ッ、…………ぅぐ
[じわ、と国谷の顔が滲んで見える。 何も言えないくせに涙と嗚咽がこみ上げてくるのを、 ぐ、と堪えた。
不細工な音が、喉から漏れる。 きっと、顔もひどく歪んでいるだろう。]
(79) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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減るわけじゃない。 お気に入りを、僕が貰って欲しいと思う人に、お渡しするだけですから。
[立花の不器用な笑み>>70を見ていると、そんな言葉が口をついて出る。 ミニキッチンへ向かう立花を見送った後、珈琲を飲む間に、透き通った笛の音が響く。 音の出元を探して、ゆるり、首を巡らして。
病沢との視線が合ったのは、まるで入れ違うように>>72。 ミニキッチンへと消える背を見送りながら、その視線の持つ意味を思ってそっと首を傾げた]
(80) heinrich 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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[こんな顔、見られたくはないけれど…… 国谷から顔を背けることもできなくて。
一歩足を踏み出し、 「怖い」と言う彼>>@8に、抱き着くように腕を回した。]
……す、ごく………ッ 無、責に なこと……… いっ ても、 いい……ッぐ、ぅ… でっ……すか?
[もしも目を覚まして本当に走れなかったなら、 生き甲斐とでも言うべきものを失った彼の末路は……?
そして自分は無責任で、まだ世間を知らない子どもだ。 きっと他にも問題は山ほどある。
それでも―――。]
(81) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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わ……っがまま、 きい……て、 ほしッ……
[回した腕に力が入る。
見えていても、触れている場所が分かっても、 やはり、生身の人間の身体とは違う。]
い………きて。 ちゃん、と………触れた……っ ぎゅって ……国谷さ、を……ぎゅって、 したい、から……
[こんな空気みたいな感触なんかじゃなくて、 骨があって、肉があって皮膚があって… 体温も、鼓動も匂いもある国谷に触れたくて、そして触れて欲しいから。
だから―――。]
(82) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 22時半頃
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い、……きて、 迎えにっ、 来てください……。 王子様、なんでしょう……?
[「生きて」という願いを「迎えにきて」へと。 生き甲斐にしてはくれないだろうか、自分のことを。
思いながら 「自分はこんなにも利己的な人間だったのだな」と、 更に顔が歪んだ。
一世一代の、我儘。
吐き出してしまってから、 これで呆れられてしまうだろうな、と自嘲した。]
(83) ぶんちゃん 2013/09/08(Sun) 23時頃
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は、はい。
[>>80眉を下げた、中途半端な笑みが崩れる。 相槌のように二文字を返して、思案に暮れる数秒。 お返しするべきことばを、考えている数秒。]
―――… 大事にします。
[そして、あたしなりの結論を弾き出して、応えた。 空回る舌は不思議と、噛まずに伝えることが出来て 確り口に出来たことを、自分自身、確認してから身を翻しました。
ミニキッチンでの一仕事の後
病沢>>76と、ばっちり、視線が重なってしまいました。 盗み見ている心算でしたので、勝手に慌ててしまって、空のカップの底に、一度視線を落として。それから、それから。]
や、病沢さん、とっても、お上手でした。
[フエラムネの音色に対しての。]
(84) mo_om 2013/09/08(Sun) 23時頃
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[出て行くところを呼び止めてしまったような気がして あくまで控え目に、控え目に、伝えるのです。
後、残っている仕事は、 自分が使ったカップを片付けること。 再度、とととと、と空いたミニキッチンに滑り込んで、珈琲の溜まっていた穴に水を溜めて。最後にタオルで手を拭いて。 小骨に引っ張られるよう、ジャニスに視線を戻しました。]
(85) mo_om 2013/09/08(Sun) 23時頃
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そうするよ お姫様が拗ねてしまったら、悲しいからね
[>>77 自分を見つめてくれなくなったらそれは世界の終わりにも等しいことだった。
>>78 見つめてくれている翠の瞳を覗きこんでも、そこに映る自分の姿は存在しない。 鏡に映らないのと同じこと。 見える人にしか見えず、触れられる人にしか触れられることはない]
(@9) rusyi 2013/09/08(Sun) 23時頃
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……ッ
[>>79 今、白栖を泣かせているのは他でもない自分なのだろう。 悲しませているのは自分なのだろう。 自分に勇気がないばかりに――]
俺のために……
[>>81 白栖の翠に浮かぶ雫が、抱擁が身体から震えを取り去っていく。
瞼を閉じ、白栖の"我儘"に静かに聞きながら、時々頷きを返した]
(@10) rusyi 2013/09/08(Sun) 23時頃
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君が、それを望むなら――
[頭を振る]
(@11) rusyi 2013/09/08(Sun) 23時頃
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いや、違う
俺も君を……黎湖を抱きしめたい
[黎湖の身体に腕を回して抱き寄せ、小さなその身体を胸の内に抱きしめた]
紙が一枚挟まったような、こんな曖昧な感覚じゃなくて……
黎湖をちゃんと感じて、愛したい
俺は黎湖の王子様なのだから――
だから、待っててくれるかい?
[待たせてしまうのは、自分自身の我儘なのだ]
(@12) rusyi 2013/09/08(Sun) 23時頃
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世界で一番速く、迎えに来るよ
[黎湖に向ける顔は何時も通りの自信満々な表情だった]
(@13) rusyi 2013/09/08(Sun) 23時頃
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………………ん。
[>>84フエラムネに上手い下手があることを、彼は知らない。ただ、見よう見まねで吹いてみたら、たまたま音が鳴っただけだ。だから彼女が何を褒めてくれているのかは分からない。 けれど、褒められた。それだけのことで、何か何処かがほわりと温かくなるような気がする。実際に熱くなった首やら頬やらは、別として。 嬉しい。それから、恥ずかしい。処理できない二つを抱えたまま、扉の方に向かおうとしていた足を立花の方へと向ける。 >>85ミニキッチンに向かった背中をゆっくりと追いかけて、カップを片づける彼女の背後から白くて細い指を伸ばして、冷えた指先でそっと頬に触れて。 それから額を一度だけ、彼女の背中に擦り寄せた。
それが、今の彼に出来る精一杯。 そのまま何も言わず、今度こそぺたり、ぺたりと素足は自らの部屋に向かって歩き出す。振り返らない。]
(86) nico 2013/09/08(Sun) 23時頃
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─ 少し後:202号室 ─
本、ありがとうございます。 と、こういうの、さすがと、思いました。
[男の姿は、202号室にあった。 初見から渡された本を手に、ゆっくり頭を下げる。 一筆箋も、ひらりと振って見せて。 そういう小物を持っていて、こう使えるというのが、大人だなと感じていた。]
いえ、一応ネットで調べはしたけど、こういうのちゃんとは、まだ。 勉強、します。
[知識なしで仔猫の世話をしていたわけではない、と否定もした。 初見に譲ってもらった他に、植頭の本もある。 仔猫を正しく可愛がれるだろうと、仔猫の愛らしい仕草を思い出して頬をゆるめた。]
(87) kokoara 2013/09/08(Sun) 23時半頃
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…… それで。 あの………… あの場で言えない趣味、って。 なんのこと、ですか。
[思い出して、尋ねる。 これをやってよかったと思うか、やらなきゃよかったとおもうかはさておき。]
(88) kokoara 2013/09/08(Sun) 23時半頃
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ちょ
それ は、 ない です!
[思わぬ勘違いに引きつった声を上げることになる。 否定が意図した通り伝わるかどうか。 越智が己の秘密を明かしたから、越智の秘密(ぱんつ)を見てしまった件についても口にすることができる。 女装について尋ねた理由も、これで伝わるだろう と 思いたい。
越智が男物のぱんつを履くのが趣味の女の子でなかったことに、内心深く安堵していたりしたのは余談だった。**]
(89) kokoara 2013/09/08(Sun) 23時半頃
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[部屋に満ちる温かな気配。この場所は、とても優しい。 その優しさに耐えかねて、珈琲を飲み干した。 空のカップを手に立ちあがると、できるだけ気配を波立てぬよう、静かにミニキッチンへと向かい]
……、
[かち合う、視線。 日だまりの気配を、そのまま形にしたような人]
――…行きますか?
[空のカップを示しつつ、小さく尋ねる声は、珍しく語尾が上がる。 微笑みは浮かべるものの、立花の目がうまく見られない。カップを流しに片づけると、談話室を出る]
(90) heinrich 2013/09/08(Sun) 23時半頃
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― →自室 ―
[扉を開けてまず目に入ったのは、出した覚えのない猫の餌の容器だった。 棚を見れば、いつも買っているものより高級なキャットフードがぽつんと置かれていた。満腹になった「ネコ」はベッドの上で大人しく丸くなって眠っている。 素足の歩みは本棚の方へ。中腹の棚を探り、小さな機械を取り出す。ここに来てから一度も使われず、けれど定期的に充電だけはされていた携帯電話だ。 登録されている番号は一つしか無い。わかば荘の屋根の上から見える、黄色い屋根の家―――彼の生家だ。
一つきりの電話番号を呼びだし、通話ボタンを押す。数回のコールの後に、中年の男性が受話器の向こう側に出た。]
(91) nico 2013/09/09(Mon) 00時頃
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――――おじさん。 ……明日人、です。 お久し ぶり、です。 あ、の …… 僕は、 僕のやりたいことを 見つけました。 だから、 僕は ここを ……出ます。 [病沢エリ、という死体、機械、或いは猫はここにはいない。 心地良い箇所にいつまでも浸っていたい。けれど、それではきっと守りたいものを守る為の力すら、身につかない。 指先に残る体温の残滓を握り込んで、目を伏せる。 溶けて消えたフエラムネ。]
でも、 この部屋は、 引き払わないで、ください。 出来ます、よね。
(92) nico 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[非を唱えられることがないのは分かっている。 おじの経営する会社――つまり、彼の母が事業主であった会社の資料は、微細に至るまで全て彼の頭の中に記憶されている。 だからこそ彼はこれまで、何にも縛られることなく自由に、ここでの生活を謳歌していられたのだ。]
……はい、 約束、は 守ります。 ただ、僕は 、僕の……帰れる場所を、 残しておいて欲しい、だけ です。
[同意の言葉と共に、呆気なく通話は切れる。 一仕事終えた心地で小さく息を吐くけれど、やるべきことはこれでおしまいではない。 ベッドサイドに腰掛けて、「ネコ」の背中をそっと撫でる。唯一拒まれることなくそばに在り続けてくれた温もりに、ほんの少しだけ目を細めた。]
(93) nico 2013/09/09(Mon) 00時頃
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―その日の、夕暮れ時―
[三毛猫と一緒に庭で微睡んで。 空が橙色の染まる頃に再び談話室へと。 お茶会はもう解散していたかしら。
そこに宝生の姿がもしあれば、声をかける。 なければ、部屋を訪ねてみるつもり。]
(94) onecat69 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[どちらにしても。 少し、緊張の滲む頬や唇を、強張らせて。 いつもよりずっと不機嫌に見えるかもしれない。]
捨て猫。預かってくれるお礼に。 夕飯作るから。 食べに来ない?
別に、来なくても良いんだけど。 龍ちゃんみたいに、料理上手くないし、
[話す最中、視線を絶えず足元へ。]
―――……どうかな?
[最後、伺い見る時にだけ。 ちらりと宝生の顔を見上げた。**]
(95) onecat69 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[主語が欠けていることに、当人が気付いていない。
青空こそ似合う、口笛より軽やかな、夏のおと。 病沢>>86がどのような心境でそれを口にしたか、推し測ることは出来ませんが。談話室を巡ったそのおとが、とても、とても好きなのです。 口にした後は、それ以上留めてしまわないように 目の前の洗い物に専念して、珈琲の色が移らなくなるまで水で薄めて。
猫のようなしなやかさで、近付く体温に気付いたのは 正しく、背中に病沢の額が触れて、冷えた指先が頬に触れて。 洗い物の手が一瞬、いや、42秒。]
…! ……!! ………!!!
[するり、来た時と同様に、病沢が離れてしまってからも。 暫く時間は止まったままで、ネコさんが甘えるような態に、疑問を口にすることが出来ずに。頭のなかで弾けたのは、爆弾というよりも、花火。]
(96) mo_om 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[止まった時間が動き出したのは、 ジャニス>>90と視線が重なった際に、かちり、こちり、流れる。
咽喉の奥の、小骨がまだ残っている。 微かに疑問符の為に上を向いたことばに、頷いてみせたけれど。 重なっていた視線はいつのまにか、逸らされていて。小骨がもう少し深くに、滑って、刺さった。]
は、はい。
お邪魔します。 あ、お、お茶の道具は、持って行かなくても。
[確か、ティーセットは談話室の食器棚のなか。 口にしてはみるものの、お茶を淹れるのが上手い彼のことだから 自室に置いてあっても不思議ではないと、考え直して。 ととととと、滑るように、後を追うのです。]
(97) mo_om 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[国谷の呟き>>@10に、ゆるりと首を振ろうとして止めた。
違う、と。
これは何も言えない自分がもどかしくて、 悔しいと思うほど、言葉を間違えたでも、 悲しいと思うほど、言葉が届かなかったでもなかった。
何も……、 何も出てこなかったことがもどかしくて、焦れて。
それなのに――]
そ、です……だから、 きいてっ……くださ……
(98) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 00時頃
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[最低だ。
貴方の為に泣いているのだから、話を聞いてくれと。 我儘を聞けと。
頷きを返してくれるのに甘えて>>@10、 酷い選択肢を選んでくれと頼んでいる。
分かっていても、……弁えていても、 その願いへの応え>>@11>>@12を聞いたなら、]
待ってます……、ずっと。
[嬉しいと感じてしまう。]
(99) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 00時頃
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でも、すごく……辛い、かもしれませ…… 恨みたくなるかも……しれない、し……
そ、それでもいい……から、 必ず会いに、……来て。
[後悔はしたくないから、今は前向きな別れを。
どんな理由でもいい、生きて欲しい。 その上で叶うなら、……一緒に。]
きっと、……あっという間ね。
[見上げた先、自信満々でキザな台詞を言う王子様>>@13へと、
微笑んで翠を向けた。]
(100) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 00時頃
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― →階段 ―
[まだ眠そうな「ネコ」を抱き上げて部屋を出る。 しなやかで柔らかい体温を胸元に抱き寄せている時だけが、彼にとっては生を実感できる時間でもあった。灰色の毛は、「ネコ」とお揃いにしたつもりだ。勿論、それを誰に話したこともないけれど。 階段を下りる最中に>>90>>97足音が二つ聞こえれば、歩みを止めて階段に座って、それが止むのを待った。 「ネコ」はじっと、彼の様子を窺っている。それが気遣いでないというのは昔読んだ本の中に書いてあった。]
…………「ネコ」 は、ここに いる?
[なーん。と返事が返ってくる。青色の「ネコ」の目は階段の上を見上げた。そこに生活のアテがあるとでも言いたげに。 いずれにせよ、ここを出るならば彼が「ネコ」を連れていくことは出来ない。一度、背中の豊かな毛に頬を寄せる。くすぐったい。]
…………今まで、 ありがとう。
[まだ、ここを出るには暫く時間があるけれど、最後まで一緒にいて、なんて言葉は彼には言えない。 「ネコ」には「ネコ」の幸せがあるのだ。]
(101) nico 2013/09/09(Mon) 00時頃
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部屋にもう一揃いありますので。 ……あのティーセットは、このままあの談話室に置いていこうかと。
[仕事のために、談話室で時間を潰す必要があった。 そのためには紅茶が一番手頃だった。 かくして珈琲党の管理人が根城とする談話室に、ティーセットと茶葉の缶が持ち込まれた]
どうぞ。
[104号室は談話室からほど近い位置にある。 扉を開けると、立花に入室を促し、自分が先だって室内へ]
(102) heinrich 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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―104号室―
[部屋の中は、生活の温度がほとんどない。 最低限の家具とカーテン。入居からそのままの段ボールが数箱と、トランクケース。 台所にはケトルがひとつと、ティーセットを仕舞った白い箱]
座布団のひとつもない部屋で申し訳ない。
[箱からポットやカップを出しながら、立花に先に詫びを入れた]
(103) heinrich 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[さて、一方の「ネコ」はというと。 満腹で眠気をおしての道中である今現在、求めているのは勿論眠りである。
部屋のベッドで大人しく寝ているのは許されない。 ならば、今日見つけた寝床はどうだろう。 あの慣れていない抱き方は少し頂けないが、慣れの問題だ。 それに撫でる手の感触は、決して悪くはなかった。 餌の心配も無さそうだし、何より「ネコ」などという紛らわしい名前からようやく解放される可能性がある。
「ネコ」は「ネコ」らしく空気を読む。 そして、あくまでも「ネコ」として、 次の一手を考えているのであった。]
(104) nico 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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フッ――それが俺たちの願いならば……
[>>98 今にも泣き出しそうな声。 翠の瞳に溜まる雫はいつ崩れ落ちてしまうことだろうか]
辛い思いをさせてしまうんだ……恨んでくれて構わない
でも、俺は必ず迎えに来るから
[>>100 見上げてくる黎湖に向ける表情は、作られた微笑み――]
(@14) rusyi 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[怖さはまだ残っていた。 しかし、同時に勇気も貰ったのだ]
だから、出逢った時には――
[戻ろうと決意した。 精神が身体に引き寄せられ――生霊の身体が薄れていく]
とびき、りのえ、がぉ……
[国谷は最期まで微笑みを浮かべたまま、宙空に消え去った]
(@15) rusyi 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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―――104号室―――
……、?
[ととととと、足の長さが何しろ違うので 必然的に小走りにジャニスの後を追いながら、口を噤んだ。
小さな違和感
どのことばに、今、あたしは引っ掛かりを覚えたのだろう。 眉間を分かり易く引き絞り、開いた扉の先、104号室。 がらん>>103とした部屋。 まるで、引越し初日のような、あるいは、]
置いて、行く、のですか?
[あ、違和感>>102の正体、ことりと小骨が胸に落ちる。]
(105) mo_om 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[詰まれた段ボールに自然と視線を吸い寄せられて 口を滑らせてしまってから、あたしは、首を左右に振りました。 謝罪に対する否定の意味もありましたが、それ以外にも。]
あ、あ、と、お淹れします、! い、一からでないと、駄目です。
[ティーセットの準備を始めたジャニスに慌てて 段ボールやトランクケースに躓かないよう気を配りながら 滑るように、小走りで、身を寄せて。伸ばした空の両手は、お預かり致しますの意味も籠めて。]
(106) mo_om 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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―国立病院―
[瞼を開く……いや、開こうとするが上手く開かない。 身体を起こそうとしても身体は動かず、手も鉛のように重たかった]
……ぁ゛っ……ぃ゛っ……
[軋みの音が聞こえそうなほどに動かぬ身体。 声すらも上手く出すことができないでいた]
(@16) rusyi 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[瞼を閉じたまま、わかば荘での出来事を思い出す。 夏のまだ暑い日。 あそこで出逢った美しい翠の瞳の少女のことを――]
(@17) rusyi 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[時間を掛けて、ゆっくりと瞼を開く。 目に入るのは白い天井。 眼球も上手く動かない]
お……れ゛は――ぇ゛……
[世界で一番速くと約束した]
ぐっ……んっ……――
[神経に電流が走るビリビリとした感覚。 身体に、腕に、手に、腰に、右の足に……。
左の足の感覚は、存在しない――
それでも、歯を食いしばり、時間を掛けて、ナースコールを押した*]
(@18) rusyi 2013/09/09(Mon) 00時半頃
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[立花は、遠慮がちではあるが、その分周囲をよく見ている。 だから不器用なように見えても、こういう時にとても敏い。 尋ねる言葉に、微笑みながら目を伏せる]
ずっと、心苦しく思っていました。 皆さん良い人ばかりで、心を開いてくださるのに、僕は同じだけを返せない。
[首を振って打ち消す立花に、それでも言葉を返す。 いつでもふらりと消えられるような、生活感のなさ。 仕事が終わるまでの滞在であり、遠からず立ち去る身。そう思えば生活の場を作ることより、離れやすさが先立った]
同じ住人として受け入れてくれる手を、裏切っているような気がしていました。 ……でも、それでも怖かった。
[伸ばされた手に、ポットを乗せる。預けて、そして彼女の手の甲に、手袋嵌めたままの黒い手を重ねる]
皆さんが優しければ優しいほど、手を取るのが怖かった。
(107) heinrich 2013/09/09(Mon) 01時頃
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[「ネコ」はひらりと彼の上から離れて、階段を上っていく。ちらりと彼が「ネコ」を見上げれば、「ネコ」もまた彼を振り返って尻尾を揺らす。 今生の別れでは無い。二度と会えないというわけでもない。「ネコ」は暫くじっと彼を見つめてから、再び階段を上っていく。
足音の止んだ廊下を素足のまま歩いていく。向かう先は談話室の傍にある104号室。 やりたいことを実現する為に、必要なことがもう一つ。]
………………。
[扉が開くのに邪魔にならないように、少し離れた壁際を背にして床に三角座り。暫くは、待つ体勢だ。]
(108) nico 2013/09/09(Mon) 01時頃
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[―――…今日、この一日だけで 何度も目に留めた、困惑したような、弱い微笑み>>107 表情、ことばの端々、そんな些細が、小さくて細い骨になって、咽喉に詰まって。その理由を、あたしはこの場で漸く理解したのです。
落ちた小骨が胸を刺して、すこしだけ、痛い。]
き、気に、なってたんです。 ずっと。 ジャニスさん、時々、とても、遠くを見られるので。
[眉が下がるのと同じ角度で、目線が下がる。 気掛かりを全て口に出来るわけではないから、それを直接口にするのは、今が初めて。]
……… で、では、今もお辛いですか。
[両の掌に、ポットの重みが圧し掛かる。 それに重ねられる手袋越しの手、驚いて跳ねたりも、しない。ただ、受け入れる。 『恐い。』と口にする彼に、躊躇っていた視線を戻した。]
(109) mo_om 2013/09/09(Mon) 01時頃
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[自分が恐れる優しさの、かたまりであるかのような彼女。 やはり気付かれているように思ったのは、気のせいではなかったらしい。 懺悔のような言葉を、重ねた手のひらごと、立花は受け入れてくれて]
怖い、です。僕の手は、穢れている。
[重なる視線に、少し怯んだ。けれど、受け入れようとしてくれる彼女の前で、視線を逸らすことはできない。
そっと手を離して、片方の手袋を脱ぎ落とす。 祓い屋であるということは102号室で聞いていただろうが、この手を見せるのは初めてのはずだ。紋様の刻みこまれたこの手]
仕事のために、ここへ来たのです。 でも、思いがけず、温かな人たちに出会い……、
自分の手が、とても穢れて見えました。
[事実として穢れているわけではなくとも、手袋なしでは触れることもできない。それが自分の、潔癖症の正体]
(110) heinrich 2013/09/09(Mon) 01時半頃
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[まだ、その笑顔が>>@14作られたものだか、 心からのものかを見分けられるほどの時を過ごしていなかったから。
彼が笑ってくれた、 その事実に、自分も笑っていることが出来た
……はずだったけれど。]
―――ぁ、 …………っ
(111) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 01時半頃
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[いざ国谷の身体が薄れ、 腕の中の空気抵抗も弱くなって行くと
意思とは関係なくボロボロと涙が溢れてきてしまって。
とびきりの笑顔での再会を望む声>>@15には、 「うん、うん」と首を大きく縦に振るしか出来ず、
遂にその姿が消え去ってしまえば、
抱き着いた姿勢から、
支えを失ったようにその場に崩れ落ちた。]
(112) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 01時半頃
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― 夏の終わり・103号室 ―
……うん、決めたから。 ………そう 理学療法士、目指したいの。
え、だめだよ。学費は働いて……だめだったら、返すから。 うん……うん。じゃあね、……今度学校案内持って行く。
[通話を終えて、卓の上に携帯電話をコトリと置いた。
高校二年生の夏休みも終わり、 進路希望調査のプリントが配布された。
これまでは「就職希望」と書いてきたそれに、 今回は「専門学校進学希望」と記入する。
このわかば荘から通えそうな場所に、 良さそうな学校があったので、学校名まで埋めることもできた。]
(113) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 01時半頃
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[あれから、叔父夫婦にも「我儘」を言った。 断られるかと思っていたのだけれど、 予想に反して喜ばれてしまって、拍子抜けしたりもして。]
は、ぁ………。
[ため息の原因は入試。
入試の学科は得意の現代文で受けるとして、 小論文も恐らくどうにかなるだろう。 問題は――、]
面接、………ね。
[高校入試でも経験したけれど、 あれで受かるならやらなくてもいいのではないか、 というくらい無残なものであって――。]
(114) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 01時半頃
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[小心者故に、他人の表情の機微は特に、気に掛かる。
例えば、見上げた視線、揺れる瞳の色だとか 触れた掌よりも、今はそちらの方が気になった。]
けがれ。
[必死に意味を理解しようと、繰り返した。 除霊をその場で見ていない所為もあるが、所謂一般人、に分類されるであろう私は、ジャニスの仕事についての知識が圧倒的に不足していた。 するりと離れた指先。黒が、解けてゆきまして。 肌に刻まれた不思議な紋様に、軽く、目を瞠るのです。]
あ、あの、上手く言えないのです、が。 ジャニスさんの手は、お、お仕事をなさる手です。
汚くなんて、ありませんよ。
[潔癖症だとは、談話室で耳にした気がして。 触れても良いものか、戸惑う間を空けてから、おずおずと手を伸ばした。爪先は、指先に、軽く触れようと。]
(115) mo_om 2013/09/09(Mon) 02時頃
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[けれど、まだ一年以上時間がある。
世界最速がそれよりも速いかもしれないけれど、 これは、国谷の為だけで決めた進路ではないから。
あれから怪我をしたアスリートの手記などを読んで、
運動の苦手な自分でも、 そういう人たちのサポートが出来たなら……と願うようになり。
アスリート以外の患者さんおいても、 出来るだけ以前の生活に近く戻れるように、 それを手伝える仕事で、目指したいと強く思ったから。]
あ、まどかさん。 今日も走って……?
[部屋を出て、談話室に入って行く立花を捕まえた。 中へ入れば、他にも何人か集まっていたか。]
(116) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 02時頃
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[それから、躊躇うような、間。]
皆さんのことが、大好きなのですね。
[彼の心に深く根を張る理由。 それを知ることは出来ないけれど、このわかば荘の住人に触れて、好きで、だから辛いのではないかと。 あたしはそう、感じまして。]
(117) mo_om 2013/09/09(Mon) 02時頃
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[患者のリハビリを担当するのだから、 話すのが苦手などと言ってはいられないだろう。
苦手意識を克服するために 談話室に頻繁に顔を出すようになっていた。
キザな王子様は驚いてくれるだろうか。 昨今のお姫様は、ただ待つだけでないのだ、と。
もしも「完治しなかった」と恨み言を言われても、 責任を負うことが出来る職業であるのが少し。
沢山戸惑わせられたので、 彼の顔が驚きに崩れるのも見てみたいのが少し。
自信満々の顔に、 自信の光が灯った翠を向けられるといいと思うのが大半。
―――そんないつかの未来を夢見て。**]
(118) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 02時頃
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[立花の表情を平静には見られない。彼女の瞳が何を思って見開かれているのかも、今の自分にはわからない]
……っ、 けど、
[反駁の声は、続かない。 あの時見ていなかったからだ、なんて浅い言い訳は何故か言えなかった。 手が伸ばされると、体が強張る。爪の先ほどの控えめさで、それでも立花の指が指先に触れた。
触れた場所から、体中に広がる熱。 ひとが、この手に触れたのは、いつ以来のことだろう]
(119) heinrich 2013/09/09(Mon) 02時半頃
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[そして少しの間のあとに、零された言葉。 息を呑んだ。指先が震えている。 体に広がる熱が内側を満たして溢れだす]
…… す き ?
[声が震えて掠れる。けれど痞えはしなかった。 立花のくれた言葉が、すとんと胸に落ちて、満ちたものをさらに溢れさせる。あぁ、そうか、と。茫漠とした心地で思う]
すき、です。
[指先に触れる、彼女の薄い爪の先。 縋るように、指をその先へと伸ばす]
好きです。
[彼女を見つめて、くしゃり、不器用に笑った]
(120) heinrich 2013/09/09(Mon) 02時半頃
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お仕事を為さる手、です。
[畳み掛けるように繰り返す。
そうしないと、今にも否定されてしまいそうで。
彼の口から否定されてしまえば、私はもうそれ以上強く出ることなど出来ないと、知っておりましたから。如何か届きますように。 不思議な紋様の描かれた、綺麗な指先。 必死に、控え目に、触れる。ちゃんと、温かい。]
ど、どうか、嫌わないであげて、ください。
(121) mo_om 2013/09/09(Mon) 02時半頃
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[ポットを片手で押さえているから、必然的に触れる手はひとつ。
彼は、"同じだけを返せない"と口にしましたが。 この目で見たもの。 ゼリーを皆に振舞ったり、病沢を気に掛けてくれたり、他にも沢山、沢山。この目で見たものを、あたしは、信じるのです。指先の体温を、不器用に笑う表情を、信じるのです。]
はい。
[眉を下げたまま、口許が綻ぶ。 今出来る精一杯の笑みは、ジャニスと似て、不器用。]
はい。 ちゃんと、知っているのです。
[絡まる指、彼の方が年上で、背丈も異なって でもどこか縋るようで、自然と此方からも絡めて。 少し声が震えてしまったのは、大目に見て頂きたいのですが。]
(122) mo_om 2013/09/09(Mon) 03時頃
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―七か月後:翌年の春―
[熱い排気ガスを噴き出して、緑色のバスが去っていく。
わかば荘があるのはこの小高い丘の上。 見上げれば、視界一面が桃色に染まっていた]
桜並木か……
[カツリ――杖を着いて一歩目を踏み出した]
(@19) rusyi 2013/09/09(Mon) 03時頃
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[カツリ、カツリ]
(@20) rusyi 2013/09/09(Mon) 03時頃
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[心は逸るが歩く速度は遅かった]
待っていてくれよ、お姫様……
[額に汗が滲む。 七カ月という短期間で驚異的なリハとトレーニングを積んだ国谷は無理やり退院して懐かしい坂道を歩いている]
すぐに、行くよ――
[下は見ない。 上を見ていれば、わかば荘が見えてくるのだから**]
(@21) rusyi 2013/09/09(Mon) 03時頃
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は…の…
…んでいた…の…の…の…ち…り…の…
…びに…ろうとした…どもたちに…が…って…かせたのは…き…めにされた…の…
…かわいそう…
…
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[許されても、いいのだろうか。 嫌わずにいて、いいのだろうか。 ……触れても、いいのだろうか]
ありがとう……
[立花の指先が、自分の手に触れる。控えめに、けれど確かに。 不器用に見交わす笑みは温かく、絡まる指先に胸が震える]
(123) heinrich 2013/09/09(Mon) 03時半頃
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[彼女はいつもまっすぐだった。 不器用で、引っ込みがちで、でも一生懸命で。 よく笑ったり、驚いたりもして、力いっぱい生きているように見えた。 自分が捨ててきたものを、彼女はたくさん持っていた。
その彼女が、今、自分に微笑んでいて]
……そうか。そうですね。
[知っている。その言葉に頷いて。指絡めたまま、片手を引く。 その小さな体を腕の中に、抱きしめることは叶おうか]
好きです。 まどか。
[ポットを片手で持ったままだから、逃げにくいだろうことを知っていて。 耳元に囁くのは、少しずるかったかもしれない]
(124) heinrich 2013/09/09(Mon) 03時半頃
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[贅沢は言わない。 半分でも、三分の一でも、届きますように。
願って絡めた指先から、血が通う。 とくとくと伝わる鼓動は、鼠のそれのように速くて、戸惑うけれど。ありがとう、とそう返してくれたから、胸の奥に刺さった小骨がぽろりと取れて。目の前が水で煙ってしまいそう。]
い、いえ、あたしは。 なにも。
ジャニスさんがご自分をそう、お、仰るのは、厭なのでして。
[先ほどよりも更に、声が震えてしまった。 我慢しようとすると咽喉が痞える。本当に、情けない。]
(125) mo_om 2013/09/09(Mon) 03時半頃
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[ジャニスの不器用な笑顔が、涙で歪む。 両手が塞がっているので、肩に目を寄せ、ぐいぐい拭って。
よし 今度こそ
気合いを入れて、何時ものように、頬を締まり無く弛めた。]
だから、優しくされてしまうのです、よ 、 !?
[後半は、不意に手を引かれた所為で崩れた。 油断していた爪先が宙に浮くのに、あ、と咄嗟にポットを引き寄せて。割れてしまわないように、咄嗟の判断。―――とは言え、触れたのは床ではなくて、腕のなか。 耳元に注がれた声。指先から、足先から、染まる。赤く。 胸に刺さった傷跡から、溢れてしまいそう。]
そ、それは、
(126) mo_om 2013/09/09(Mon) 03時半頃
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− それから −
[先程起きた204号室での顛末に付いて。 不可思議な妖怪さんに付いて。 それぞれ誰かから何かしらの説明は受けただろう。
それを温かな珈琲と共に静かに飲み込んだ]
色々あるんですね。
[わかば荘はそう言う所なのだ。 それだけ。
ただ絵流という若者に付いては、 一応親御さんに連絡は必要では?と管理人に一言告げた だけで後は管理人と宝生に任せる事に。
そして少し多い人数でのお茶会は終了しただろうか]
(127) pannda 2013/09/09(Mon) 07時半頃
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[来る者がいれば、去る者がいる。
部屋に戻ると、見慣れない珈琲が置いてあった>>2:@4]
……国谷さんですかね。
[返ってきたカップに苦笑して。 その後、こっそり彼の為に珈琲を淹れておいたけれど、 もう彼が来る事は無かった]
国谷さん…また来ますかね。
[色々浮かんだり飛んだりする現象は収まった。 それを少し残念に思いながら、まだ彼が置いていった 珈琲豆は開いていない]
(128) pannda 2013/09/09(Mon) 07時半頃
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[来なくなった妖怪の代わりに、 しばしば顔を見せるようになったのは灰猫。
とても賢く、本や壁で爪とぎをする事は無かった。 静かに、だが気紛れに私の膝やベランダで休んで帰って行く。
少しずつ私の部屋に本と珈琲以外のものが増えていく]
ネーベルさん…今日はどうしたんですか?
[密かに「霧」と名付けた灰猫さんが来るのを待っていたある日。 何か様子が違う気がした]
(129) pannda 2013/09/09(Mon) 07時半頃
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ああ……病沢さん、今日ですね。
[彼がわかば荘から旅立つ日。 戻ってくるからと部屋はそのままらしい。 寂しいが彼が道を見つけたのだから誇らしい事だ]
ネーベルさん。 ちょっと彼に挨拶して来ますね。
[まだ病沢さんは残っていただろうか。 何処かで見付けたなら、私は彼に言わなければならない]
(130) pannda 2013/09/09(Mon) 07時半頃
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病沢さん。ジャニスさん。行ってらっしゃい。
[さよならではなく。 また気が向いたら帰ってらっしゃいと、 彼の彼と共に旅立つ若者にも声を掛けただろう**]
(131) pannda 2013/09/09(Mon) 08時頃
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― 一人と一匹 ―
[「ネコ」という名の代わりにもらった「ネーベル」という名。 初めて貰った時には「なーん」と訛りのある声で鳴いて、甘えて擦りよる程度のことはしてみせた。 「ネコ」……いや、ネーベルなりの感謝の現れだ。
かつて飼い主であった彼が部屋を離れる、それを知ってもネーベルの生活は普段と変わらない。 そして彼――病沢の生活も同様だ。持っていく物は多くない。本棚の本の内容は全て頭の中に入っているし、着るものも元々沢山は持っていない。 持っていく「何か」はとても多い。今はまだ言葉に出来ない何かの感情も、ここで得た沢山の優しさも胸の中に大事にしまわれてある。痛くて、寂しくて、悲しいけれど、温かい。 溶けるラムネの甘くて苦い味を、病沢はチュッパチャップスの味で誤魔化す。 ネーベルは口を開かない。病沢も自らの胸の内について語らない。今はまだその時ではないと、一人と一匹は心得ていた。
「なーん」とネーベルが鳴く。 病沢の細い手がその頭をくしゃりと撫でた。]
………じゃあ、ね。ばいばい。
[病沢の別れの言葉を聞くのは、ネーベルだけだ。]
(132) nico 2013/09/09(Mon) 12時頃
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― そして、病沢エリは消える ―
[病沢は退出について、自主的に口を開くことをしなかった。 聞かれれば応える。或いは管理人の口から告げられる。彼について残される情報はその程度だ。 >>130植頭が病沢と顔を合わせることはない。
病沢の部屋には、少し高級なキャットフードと、 猫に関する書籍がベッドの前にきちんと並べ置かれている。 本の上には「本は全て初見さんにあげてください」とメモ書きが置かれていた。「病沢エリ」が自らの痕跡としてそこに残したのは、それだけだ。 ここでだけ使われていた彼の名は、彼がここを去れば消える。死体の名は、正しく無に還る。
開いたままのベランダから、少し涼しい風が吹き込んでくる。]
………なーん。
[ひらり、と風にメモが煽られると共に、屋根の上でネーベルが鳴いた。]
(133) nico 2013/09/09(Mon) 12時頃
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― それから、いつか ―
[わかば荘がある限り、ネーベルはそこに居続ける。住人が変わろうと、歳を取ろうと、生きものとしての生が潰えようと。 206号室もまた同じ。 住人が変わろうと、他の何が変わろうと、変わることなくそこにいた誰かの痕跡を残し続けていた。 しかし、そこに住んでいた病沢という住人はもういない。
屋根の上でネーベルが鳴く。 その額を、白くて、少しだけ太くなった指が撫でた。 屋根の上を見る者があれば、そこにある人の姿を見ることができるだろう。 かつて屋根の上に上って外を見ることを習慣としていた病沢という青年が使っていた場所と同じ場所で、病沢とは少しだけ雰囲気の違う青年がネーベルと並んで外を眺めている。 随分伸びた長い髪は女性と見紛うかのようで、けれどその長髪の先には痛んだ灰色がある。 かつての病沢と同じ色であり、ネーベルの毛とお揃いの色だ。
206号室のネームプレートはいつの間にか、 「柳沢 明日人」という名に変わっている。 それが、いつかここに”帰って”くる、新たな住人の名だった。**]
(134) nico 2013/09/09(Mon) 12時半頃
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―夕暮れに―
[買い物から帰ってきた。 手の袋の一つは、卵。 今回使った数から彼の常備を考え、落とさせてしまった分も込みで3パック。 新居は卵が好きなんだろうかと思いながら、礼とともに]
うまかった。 また頼む。いつものやつとか。
[ちゃっかり次回への期待も添えた。
休みの楽しみのひとつだ。 拒否されない限り、甘えるのをやめるつもりはない。]
(135) kokoara 2013/09/09(Mon) 12時半頃
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[手の袋の一つは、生活雑貨。 歯ブラシだとか、絵流が持たない生活必需品が入っていた。 絵流が買い物に同行して、かつ衣類ももたなければ、数点追加で。]
捨て猫になる前のとこから、持ってこれないのか。
[言ったが、持ってこられるのかどうか。 あまり期待はしていない。 衣服のセンスはないから、選出は予算だけ伝えて当人に任せた。
ともあれ、そういった外出を済ませ、自室で寛いでいるところに、来客があった。]
(136) kokoara 2013/09/09(Mon) 12時半頃
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[>>95機嫌の良くなさそうな福原の登場に、男は小さく首をかしげた。 どうした、と聞けば告げられる要件に、ぱちぱちと瞬きが入る。]
………… ……
[どうかな、と、見上げられる視線。]
(137) kokoara 2013/09/09(Mon) 12時半頃
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…………ん。
世話に、なる。
[無意識に考えていたものを、放棄して。
伺う視線と重なった男は、どこかくすぐったそうで、嬉しそうと形容できるものだった。]
期待する。
(138) kokoara 2013/09/09(Mon) 12時半頃
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─談話室─
[談話室へ来るまで、裕はずっとにこにことしていた。
植頭が、自分の変身を──そう、 まさに変身と読んで差し支えないくらいの変化を 何でもないことのように言ってくれて 越智裕は越智裕だと肯定してくれたから 勇気を、出せた。
植頭と並んでにこにこと歩いて来た裕は、 にこにこしたまま、談話室の前で立ち止まった。
すー、はー、と気づかれない程度に深呼吸をする。 そうしないと、身体が竦んで ドアを開けられそうになかったから。]
(139) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[先に中に入ろうとはせず、 裕の一歩後ろで待っていてくれる植頭の息遣いが そっと裕の背を押してくれている。
思春期の、しかも負い目を持った少年は まだ自分一人の足で立つだけの決意も信念も足りていない。
この場所でなかったら。 この人達でなかったら。
きっとここまで来ることさえ出来なかった。
そう思うと、冷えかけた腹の底から 温かな熱が湧いてくるような気がして ぐっと奥歯を噛み締めて、ドアノブに手を掛けた。]
(140) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[談話室を開けて中に入って来る見知らぬ少年に 視線は集まっただろうか。
見えない視線の圧力にたじろぐけれど 決して後戻りすることなく、 中へと進み、>>13確認するように名前を呼ぶ立花に 斜めしたへ45度ほど視線をずらしながら]
……うん
[と頷いた。
化粧をしていないのに、 頬は食べごろの桃の色に染まっている。
少女の格好をして会話するのとは まったく違った恥ずかしさがあった。]
(141) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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ごめん、 わたし、
……ううん……
ぼく、実は…………男、なんだ……!!
(142) hana 2013/09/09(Mon) 14時頃
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[越智裕、一世一代の告白(あくまで本人の中で)は それをした瞬間、本人の頬が桃色を通り越して 熟した林檎の色に染まり 黒眼がちな瞳は、過度の緊張にうっすらと涙が滲むという、 あまり男らしくない結果に終わった。
嘲る視線。罵る声。嫌悪する表情。 予想したすべてが、裕に向けられることはなかった。
「もう憑かれることはないだろう。」 ジャニスの言葉>>47には、裕を案じる意図さえ含まれていて 情けないことに、泣きそうになる。
でも、それはあまりにも、あんまりだから、 喉の奥にある塊はぐっと飲み下して 空いている席に腰を落ち着けた。]
(143) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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[>>71ティラミスを勧める新居には控えめに首を振る。]
もう、部屋で食べたから──。
[何も聞かない。 何も言わない。
何も変わらない。
昨日までとまるで同じ、新居の口調。 他のひとも、皆そう。
[だから裕は、逃げ出さずに座っていられる。]
クッキー……食べたい、な。
[おずおずと手を伸ばし、一枚引き寄せる。]
(144) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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[さく、ほろり。 口の中で解けるバターの香りと甘さ。]
…───あ、
おいしい。
[思わず呟いた裕の顔には、 少女と少年の同居する、やわらかな笑みが浮かんでいた。**]
(145) hana 2013/09/09(Mon) 14時半頃
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─翌朝─
ふぁ……まだ眠い、ですね おはようございます。
[無事(?)男子高校生の裕をお披露目した翌日 まだ日が昇って間もなく、 裕はお茶を飲みに談話室へと訪れていた。
女装で。
下手な女子よりも可愛いと褒めてもらえるこの趣味は 一生やめられそうにない。**]
(146) hana 2013/09/09(Mon) 15時頃
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マドカは、上手いころ???しつつ、今度こそご飯、ぱたぱた**
mo_om 2013/09/09(Mon) 20時半頃
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― それから ―
[ わかば荘の日々は、空に浮かぶ雲のように少しずつ変化を遂げて行った。宝生君を誤解していたことに気づいたり、病沢君――いや、柳沢君は長い髪を揺らしている。他の皆もまた何か一歩を踏み出したり、それぞれの関係もどこか、暖かなものを感じる。 私はといえば相変わらず、本に埋もれ文字に浸る日々だ。皆とは違い、変化という変化は起きていない。それでも胸の内に宿る感情が優しいのは、この場所とその住人への想いが深まったからだろうか。]
ふう、お茶でも飲もうか。
[ ここで一度、私は筆を置くことにしよう。これからもきっと、私が書き残すべきことが多く訪れるだろう。その時はまた、こうして筆を執るつもりだ。 夏の終わりの風が部屋に吹き込む。「わかば荘の奇々怪々な日常」と書かれた頁が、そっと風に揺れた*]
(147) toimoi 2013/09/09(Mon) 21時頃
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……一人分も二人分も、手間は同じだから。 ついでだから。ついで。だから、……――
――………待ってるね。
[(>>138)いつもと少し違って感じる眼差しに。 心臓に蔦が絡まってしまったみたいに、 うずうずとくすぐったいような苦しいような。 不思議な気持ちになったから。
どういう顔をして良いのか解らなくて。 ほんの僅か頬を朱くして。 その顔を見られないように、急いで部屋へ戻った。]
(148) onecat69 2013/09/09(Mon) 21時頃
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ー それからそれから −
[時間にすれば1日に満たない僅かな時間。 だがそれがわかば荘を少しだけ動かした気がする。 勿論私も。 ほんの少しだけ何かが変わった]
ネーベルさん。 遊びませんか? お構いなく? そうですか。
[新しく買って来たねこじゃらしに振り向くことなく ネーベルさんはベランダから出掛けていく。 時々屋根の上にいるらしいが、私が登れる筈もなく 降りてくるのを素直に待つ。
そんな日々]
(149) pannda 2013/09/09(Mon) 21時半頃
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[そして変わったと言えば。 本はあちこちに散乱していたけれど、机の上の定位置には 必ず病沢さんからいただいた本が置かれている。
あれだけ人を入れるのを嫌がった部屋に時々だけれど 人を招く様になった。
そして時々談話室で豆を挽いて本格的な珈琲を振舞う様になった。
誰かのご飯をご馳走になる事も。
そして今も]
宝生さん。ミィさんと遊んでも構わないかい?
[ネーベルさんが見向きもしなかったねこじゃらしを 振りながらにこやかに尋ねてみた。
誰かが談話室に来るなら、やはりにこやかに迎えるだろう**]
(150) pannda 2013/09/09(Mon) 21時半頃
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お帰りなさい。珈琲はいかがですか?
(151) pannda 2013/09/09(Mon) 21時半頃
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―それからのこと。少しだけ未来―
まぁまぁ……かな。
[台所に立つ機会が増えたのは、あの日から。
休日。 寸胴鍋でことこと煮込むのは野菜とソーセージ。 すっかり風も冷たくなってきたから。 くたくたに煮込んだ甘い野菜と ふわりと香るコンソメスープのあったかポトフ。 ひとりで食べるにしては、量は少し多めに。
もう少し煮込めば完成。もう少し。
鍋の傍に運んだ椅子に掛けて、本を開く。 スイートピーの押し花の栞をはさんだ『Hamlet』。 何度も読んだ物語。]
(152) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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[あの日を境に、 瑠美はもう甘やかな死を夢見なかった。 美しい死体になりたいとも思わなかった。
うまく生きられないから きれいに死にたいなんて。
かわりに、未来のことを考える機会が増えた。 鏡に向かって微笑む練習もしてみた。
すぐには変われそうも無いけれど。*]
(153) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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[福原瑠美にとって。 わかば荘での瑞々しい日々は、 この先おとずれるかもしれない 暗く深い夜を真っ直ぐに歩くための灯になる。
いつまでも褪せることない、大切な思い出として。**]
(154) onecat69 2013/09/09(Mon) 22時頃
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─談話室 騒動の後─
……皆は霊って信じるか? [話し始めはそんな調子だったろうか。 珈琲カップの中身をスプーンでぐるぐると掻き混ぜて、流れが出来ている所へクリームを注ぐ。 白と黒の渦に口をつけて、住人の意識が自分へ向くのを静かに待ち、賑やかな話題の空白を縫って話し出す。
一般人からすれば、奇々怪々としか言い様のない、赤ん坊を失った悲しい母親の話を──。]
(155) vanilla 2013/09/09(Mon) 22時頃
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──幽霊とか亡霊って言うのが本当に居るのかどうか、実際のとこ、見えてる俺にもわからん。 土地の磁場が人体に影響して見える集団幻想──そういう物を否定も出来んから。
……ま、つまり、だ。 見えちゃったからって、気にするなよ。
[一連の説明の締めくくりに、フランクはそんな風に言った。 毎日のように霊の姿を見、声を聞いている。だからフランクにとっては今回の事すら特に驚く程でもない当たり前の日常だが、そうでない者もいるだろう。 そうでない者がこの先、たった一日の今日に振り回されることのないように、不器用なりに気を使ってみた──のだった。]
(156) vanilla 2013/09/09(Mon) 22時頃
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あいつのも、頼んでも?
[>>148ついでと繰り返す福原へ、今日から生活を共にする少年のことを付け加えてみる。 自分一人いい思いをするのは、なんだか悪い気がした。]
……
[つい数時間前に決まった同居人を、もう随分と受け入れているらしい自分に驚く。]
ん。
[去り行く少女へ頷きで答え、それまでの時間をどう潰すか考えながら、大きく伸びをして、
肘をドアにぶつけたのだった。**]
(157) kokoara 2013/09/09(Mon) 22時半頃
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− 回想・あの日の談話室 −
[揃ったところで管理人が口を開く>>155>>156 いきなり聞かされれば突拍子もない、と鼻で笑うか 気味わるい事言わないで下さいと耳を塞いだか]
長生きするもんですね。 事実は小説より奇なりって本当です。
[だが口にしたのが他ならぬ管理人で、 妖怪の国谷さんや、越智に起きた事を間近で見た以上 否定する言葉は持たない]
(158) pannda 2013/09/09(Mon) 22時半頃
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一番良い形で何とかなったんでしょう?
[気に掛かるのは女の末路だったが。 部屋に散った温もりの気配を思い出して微笑んで]
じゃ良かったですね。 それで良かったじゃないですか。
[私が言えるとしたらそれだけ**]
(159) pannda 2013/09/09(Mon) 22時半頃
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[腕の中で過ごした時間は、幾ばかりだったでしょう。 かちこちと時計の針が傾く毎に 自覚が風船のように膨らんで、今にも割れてしまう。]
あ、あ、あああああ お茶をお淹れ、します!
[目の中は、珈琲を巡るミルクの渦と同じ。
ポットを抱き抱えたまま、しどろもどろ、如何にかお伝え致しまして。名残惜しい指先を離して、叶えばケトルをお借り出来ないかと、お願いを致しました。 ――…顔が熱い! 顔が熱い! 内心がだだ漏れの態で、それでも出来得る限り、懸命に。 危なっかしい指は、けれど火傷をしないのです。 おまじないが掛かっているのです。]
(160) mo_om 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[淹れるお茶は二人分。 ジャニスさんの、お気に入りの茶葉で
あともう少し、分けて頂けますか。
小さく、小さく、伝えた我が儘。 苦しい、我が儘。 分けて頂いた茶葉を、あたしが口に出来る日は来ないでしょうが。閑散とした部屋、その意味を、あたしなりに理解した証。 ――…あの綺麗な手を、必要としているひとが、いる。 仕事とはそういうものだと、理解しているのです。
密やかにこの日から、増えた日課がひとつ。 目覚めたら鏡の前で笑顔の練習。笑って見送れるように**]
(161) mo_om 2013/09/09(Mon) 23時頃
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――― いつか ―――
[運動靴が、ちょっと高いヒールになって。 ご当地Tシャツは、もう少しこ洒落たシャツに、動き易いパンツスタイル。髪は、あの頃より少し伸びた。]
あ、 し、白栖ちゃん!
走らないと、落ち着かなくて…
[服装は変わっても、日課と背丈は変わりません。 勉強に打ち込みながら、前よりも談話室を訪れることの増えた 白栖>>116に悪戯が見付かったような心地で、はにかんだ。
相変わらず、管理人さんは静かに此処に居て 留まるひと、去るひと、時々ふらりと猫のように戻るひと。 庭先から夏の湿った風が舞い込んで、いつかを、思い出す。]
(162) mo_om 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[春が来て、夏が過ぎて、秋が訪れ、冬を過ごして。
あたしの住処は変わらずに、205号室。 交通の便の悪さは、起床時間に大変響きますが。 それは例えば丘の下に向かう坂道で、屋根の上を見上げて、談話室で、廊下で、どこかで。わかば荘を離れてしまったひとに、ひとたちに、此処に留まるひとに、ひとたちに。]
おかえりなさい。
[あとは、そう、*笑って*]
(163) mo_om 2013/09/09(Mon) 23時頃
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― 七ヶ月後・翌年の春 ―
[この日は、グリーンカーテンの無い縁側に腰を下ろし、 初見に借りた『源氏物語』に視線を落としていた。
一つ帖を読み終え、ふぅとため息を吐いて ごろり、本を胸に抱いたまま横へと。
サンダルを引っ掛けた白い足をぶらぶらと揺らして、 平安時代のプレイボーイの逸話を消化していた。
そわり、風が金糸を撫でた。 寒さも和らいで、風が温かみを含んでいる。]
(164) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 23時頃
|
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[夏が終わり、秋が訪れ、冬が過ぎ……。
今のような温かい風が吹けば、
あの不思議な経験をした日の事を思い出す。
瞼を閉じてみれば、褐色の肌をした青年が
自信満々の笑みでこちらを見つめていた。]
(165) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 23時頃
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>>136 捨て猫、の前の家? には、………………戻りたくない。
[ボソリと呟けば、 最初からあまり良い返事など期待していなかったように 宝生に予算だけ言われた。
服など、特に何でもいい。 今のままでも特に問題なかったが、 どうやら宝生は気になるらしい。 黒のTシャツと、カーゴパンツを買ってもらった。
買ってもらえるとも思っていなかった。 この人は本当に優しい。
優しすぎて、本当は心の中で嫌われてやしないかと不安になる。 ルミのように悪態をついてくれる方が良かった。]
ありがと。
(@22) ぽか 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[そっぽ向きながら、小さくお礼を言った。
優しすぎて、
嫌いで、
好で、
困る。]
(@23) ぽか 2013/09/09(Mon) 23時頃
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── その後の話/越智と ──
………… そうか。
[>>143あの日、一世一代の告白を聞き、男はさっくりと頷いた。 どこかホッとしていた理由は、聞かれても口に出さないが。]
黒髪なんだな。
[そんな大したこと無い感想を残し、その場では、それきり。 責めるでもなく、あっさりと他の者に場を譲る。]
(166) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[この日のわかば荘は、 のどかな鳥の声が聴こえる以外は静かで、
丘の下のバス停から、 バスが発車する音まで聴こえた気がする。]
(誰か、帰って来たのかな……。)
[降りる人がいなければバスは停まらない。
あのバス停で降りるということは、 十中八九このわかば荘の住人か、訪れてきた客人、 ……極まれに墓参りの人で。
だから、体を一旦むくりを起こし、 桜並木の端に翠を留めたまま ぷらぷらと足を揺らして人影を待った。]
(167) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[翌日。 >>146ごく当たり前のように女装で登場した越智に、男はその姿をとっくりと眺めた。 ふむ、と一つ頷く。]
おはよ。 やっぱ、似合うな。
[男性としては言われたら微妙だろう感想をぽろっと口にした。
それから、一瞬だけ通りすがりざま、「少女」の耳元へ顔を寄せ]
…… 昨日、 すまん。
[ささやき声を、ぽとり。
男だったからパンツ見たことは別に謝らなくてもいいか、と思っているが、怖がらせたことは事実だ。 猫が原因とまだわかっていない男は、すぐにそそくさと離れていった。*]
(168) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[けれど人影は現れず、
少し離れた隣近所への客人だったのかと思い直し、 ごろり、もう一度寝転がった。
まさか、もうすぐそこまで
世界最速が迫っているとも知らずに。]
(169) ぶんちゃん 2013/09/09(Mon) 23時頃
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―余談ですが。いつか。―
ね。それ…どこの使ってるの?
[偶然。談話室で越智とふたりきりになって。 日曜日の昼下がり。退屈な時間でもあったから。
衝撃の告白の後も越智は愛くるしい少女のまま。 彼の頬に乗る淡いチークの発色が気に入って。 こそりと訊いてみる。
それからしばしば。 ふたりきりの時には。
メイクや服やアクセサリーや、と。 華やいだ話を密やかに。*]
(170) onecat69 2013/09/09(Mon) 23時頃
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── その後の話/灰色猫と ──
[病沢が、いなくなった。
いつの間にか姿を見なくなって、管理人に聞いてみれば、退出したのだと。 ただ、部屋を引き払ったわけではないらしい。]
…………
[それ以降も、男はたまに、外へ出て屋上を見上げている。 そこに動く影がないか、落ちてくる影はないか。
ない。
普通、ないが。]
(171) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[ある日、屋上へ上がってみた。 そこにいた灰色は、あの「猫」ではなく、ネコ…… ではなく、今は違った名で呼ばれているのだったか。]
「なーん」
[悠々と鳴かれ、男は肩の力を抜いた。 屋上へ寝そべり、空を見上げる。
空が落ちてくるような感覚に、思わず目を閉じた。]
(172) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[またある日、屋上を見上げた。]
………… ?
[影が、よぎった気がした。
そこからは早かった。 上へ。使い慣れたと言えるはしごを登った先に、
大きくなった「猫」がいた。]
(173) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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………… おかえり?
[行ってきますやただいまがないところに、この言葉はおかしいだろうか。 言ってから気づいたが、気にしないことにした。
髪の伸びた姿の横へ座り込み、今日もまた、空を見上げた。*]
(174) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時頃
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―104号室―
[ひっくり返りそうな声と、唐突な敬語と。腕の中に閉じ込めた小さな体はみるまに熱くなって、けれど、振りほどかれない指先。 存じ上げなかった、と、その言葉は、だけど過去形。伝わった言葉。受け入れられる喜びに、心が満たされる]
あぁ、ええ、そうですね。
[お茶、という言葉に、どこかピントの合わない返事を返してしまうのは、自分も動揺しているのか。 ひとまずテーブル代わりに段ボールを床の真ん中まで引っ張り出せば、どこかままごとじみた様相。向かい合って飲むお茶は美味しいのだけれど、味わうどころではない心地。
けれどできるだけ時間をかけて、ひとくちずつ味わった。 またいつでも、思い出せるように]
(175) heinrich 2013/09/09(Mon) 23時頃
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[可愛らしいおねだりに頷くと、掌ほどの大きさの丸い缶に茶葉を分ける。 澄んだ香りの茶葉は、嗅げば心を落ち着けもしようか。 そして、彼女の手のひらに乗せる、もうひとつ]
お守り、です。
[左手て彼女の手を取り、右手で乗せるカード一枚。タロットの『星』のカード]
このアパートで過ごすならば、また何か、いろんなことが起こるかもしれませんが。 あなたはあなたらしくそのままに、曇りなく輝き続けるように。
[あの時にうっかり拝借してしまった彼女のオーラと、自分の霊気を編み込んで。どんな出来事が起きても、彼女が彼女らしさを失わぬまま、受け入れ、乗り越えていけるように]
(176) heinrich 2013/09/09(Mon) 23時頃
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―七カ月後のわかば荘―
よっと……
[最後の階段を昇れば目の前には懐かしきわかば荘が建っていた。 実際に見るのは三年ぶりだろうか。 何もかもが懐かしい。
玄関を覗きこみ、ハーブ園はまだあるだろうかと回りこむ]
そうそう、初めて逢った時はこっちの縁側だったっけ……
[部屋の鍵はきっちりとチェーンまで掛けているのに、窓の鍵が開けっぱなしだった]
(@24) rusyi 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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─翌日 宝生と>>168─
[まだ早い自分なのに、談話室にはもう宝生がいて すこし、意外で。 目を丸くする。
似合うと言われると、相変わらず頬を染める。 擽ったいような顔で、眉尻をへにゃっと下げて笑う。]
あ、りがとう──…。
[なぜか、昨日までよりも気恥ずかしい。 そして、昨日までよりも、ずっとドキドキした。]
(177) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[宝生が近づいて来て、耳許に顔を寄せる。 吐息がかかりそうな距離も、 男同士だから、やっぱり怖くはない。]
…………え?
[けれど、囁かれた言葉に 裕の頭の周りをはてなマークが飛び交う。
昨日、パンモロを目撃されていたなんて パニくっていた裕にはまったく知らないことで。]
宝生さん!!
[そそくさと離れて行く背中に、思わず声を掛けていた。]
(178) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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あの、ぼく───…
宝生さんのこと、好きです、よ?
…───猫は苦手だけど。 宝生さんのことは、好きです!
[咄嗟に呼び止めてしまった理由は自分でもわからなかった。 けれど、少し考えて。
考えてもやっぱりわからなくて。 それで口から出たのは、素直な気持ち。
少女めいた可憐な花のような笑みでない 少年の越智裕の顔で、にっこりと笑って告げた。**]
(179) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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フッ――危なっかしいお姫様だ
[思い出し、笑みを浮かべる。 翠の瞳に惹かれたのは自分が霊体だったからなのだろうか。 何度か考えたが、それは切っ掛けにすぎないと答えに至っていた]
(@25) rusyi 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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― いつかの未来の話 ―
[長くなった髪は風に煽られて揺れる。 ぶわりと一際強い風と共に、梯子を上る音がした。 何年も使い慣れた、自分専用であった梯子の音だ。
揺らいだ髪を抑える手はかつてと変わらないほど白く、けれど少しだけ逞しい。 >>174掛けられた声に、柳沢という名の青年は微笑んだ。]
――――……ただいま。
[以前の遠慮がちな掠れ声では無く、少し落ち着いた柔らかな声。 しかし、横に座る宝生の肩に甘えるように額を擦り寄せる仕草は確かに、「病沢」という青年の癖と変わりないものだった。]
(180) nico 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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だって、俺は――
[103号室の縁側。 >>169 そこに寝ころぶ愛しのお姫様の姿]
お迎えに参りましたよ
俺だけのお姫様
[そんな黎湖を好きになったのだから]
(@26) rusyi 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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── その後の話/植頭と ──
[昔のあれでそれなことを、彼には随分と知られている。 それは近づきたくもないだろうと、半ばあきらめていた男ではあったが]
……ん。 ミィ。あっち。
[>>150談話室で、植頭と一緒に過ごしているなど、あの時は誰が想像しただろうか。 かすがいとなったのは、ミィとネーベル。 絵流もそこに入るだろうかと思えるのは、彼を預かった際の説教もまた、植頭という男をまっすぐ見るきっかけになったからだ。 一時荒れていた男を見ていた両親は、すっかり男を見ると萎縮するようになっていたから、あんなふうに正面から叱られたのは本当に久しぶりだった。]
(181) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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すごい な。
[じゃらしている姿を見るともなく見ながら、しみじみと呟いた。 抜けた主語は植頭のことだったが、猫の事だと言っても通じるだろうか。
珈琲を一口含めば、独特の苦味が鼻へ抜けていく。 嗜好品にこだわりのなかった男だが、豆の種類を少しずつ、覚えている。 豆の挽き方も、じっと見ていたから覚えてしまった。 実践したことはないが。]
…… あっち、戻れ。
[いつの間にか、男をじっと見ている灰色のネコに、植頭を指さして見せる。 教えてもらったのんびりした時間を、もう少し楽しんでいたかった。*]
(182) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[しばしのお茶会を楽しんで、名残りを惜しみつつ、立花を見送る]
…… まどか、
[マドカくん、でも、あなた、でもなく。そう呼ぶ時は、少しまだぎこちない。 廊下に続くドアに手をかけたまま。彼女の体を、ドアと自分の間に挟み込んで]
ありがとう。
[つむじの辺りに、かすかに唇で触れた。 理性と想いがせめぎあって、ひとまず、ここまで。 彼女の表情を窺って、少し照れたように笑みを浮かべた。
自分は遠からずこの場所を離れる。 けれど縁は途切れないだろう。 きっかけはなんにせよ、 知らぬ間に、いつの間に、縁とは繋がるものなのだ。
これもひとつの、御縁の形…――**]
(183) heinrich 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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─いつかのわかば荘─
[あの夏休みから、どのくらい経ったころだろうか。
裕も大分わかば荘に馴染み、 以前より少し──ううん、 以前よりうんと、仲良くなっていた。
特に顕著なのは福原で、 誰の影響なのか、前より女らしさの増した福原が 談話室で二人きりになると、化粧品や香水のことを 聞いてくるようになっていた。]
これ? これはコスメドールのPK2番、だよ。
[頬を寄せ合うようにかわす、秘密めいた会話。
まるで女の子同士の内緒話をしているように 華やいだ光景──に、外からは見えるだろう。]
(184) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[だけど、すこしだけ。 困ったことが、ある。]
普通の薬局でも売ってるの。 けっこう安いやつ。
クチコミの評判が良くてね、買ってみたんだ。 ほら。
[携帯のコスメサイトを開き、画面を見ていたら 頭を寄せ合うように距離を詰めて来た福原と、 頬が、触れて。]
…──〜っ、
[思わずびくっと、手を引っ込めた。]
(185) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[もう──このひとは、本当に。 どうしてこんなにぼくを困らせるんだろう──?
赤くなった頬に気づかれないように、 慌てて立ち上がって、ミニキッチンへ向かう。]
珈琲、入れる、ね。
[頬が熱くて、心臓の音がうるさい。
あの日から、少しずつ変わって来た関係。 ぼくは、いつまで“このまま”で我慢出来るだろうか──?**]
(186) hana 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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― いつかの未来の話 ―
[そうして擦り寄り、素直に甘えている内に、 下から仄かに食事のにおいが漂ってくる。
何度も嗅いでいた、けれど世話になったのは一度きり。 そう、病沢という青年が自らの進むべき道を決めた、あのスープだけだ。オムライスも、まだ食べたことがない。 ついでに新しい住人として、挨拶をしておく必要だってある。]
……オムライス、美味しいかな。
[新居が用意しているのがオムライスとは限らないけれど、柳沢はそうであると信じている。いや、そうでなくても構わない。 宝生の傍らから腰を上げて、淡く、照れくさそうな笑みを浮かべ。]
宝生さん、ついてきてくれる? 僕一人ではちょっと、恥ずかしいから。
[言いながら、宝生へと手を伸ばした。]
(187) nico 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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── その後の話/飼い猫?と ──
Tシャツくらいなら俺の適当に使っていい。 ……でかいかもしれんが。
[戻った部屋で、男から細々説明するつもりはない。 突然の来客(来猫?)に好きにさせるのは、慣れていると言えるだろう。
着替えを買ったのも、服が少ないと困るという思いから。 筋トレでしょっちゅう服を着替える男の発想だった。
福原や絵流が困っているように思えて、そのとき男は手が空いていたから。 家に居たくないなんて思いは、あの日あの時、痛感していたものだし。 まあいいか、という考えで許可していたのだから、>>@22それを聞いても、ん、と頷くだけだった。]
(188) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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言っとくが、1ヶ月っつったからな。 連絡なり、なんなり。 適当に、考えとけ。
……今は、深くは聞かんが。 話聞くくらいならーってのは、お前もだからな。
[男は福原と違って、例えしゅんとして見えても撫でたりしない。 ぽんと言葉だけ放り投げ、そうして退屈とは縁遠そうな、新しい日常生活が始まる。
その矢先に、優しい「お父さん」のお説教が待っているとは、この時は思ってもみなかった。*]
(189) kokoara 2013/09/09(Mon) 23時半頃
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[わかば荘から人が退去する日、フランクは二畳ほどしかない狭い管理人室で鍵を受け取る。 それが、古くて取り壊し寸前だったわかば荘を買い取って以来の、フランクの仕事。
この日もまた、一人。わかば荘を離れる。
鍵を渡す人の手は、黒い手袋に覆われていた。]
─蔓草の去る日─
……ん。 鍵、確かに受け取った。
[行くのか? とは、聞かない。 いつか出て行くことはわかっていた。
長期間だろうと短期間だろうと、フランクが気に入れば構わず入居させるから、わかば荘の入れ替わりは激しい。]
(190) vanilla 2013/09/10(Tue) 00時頃
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|
[ジャニスはどんな顔をしていただろうか。 フランクの分厚いレンズの奥の目は、ジャニスの顔でなく、受け取った手元の鍵に落とされていた。
ジャニスの手が、一旦床に置いた荷を持ち上げ、靴の向きが自分からドアの方へと向く。]
……キッチンのカップ。
[来た時と変わりなく、きっとジャケットを着込んだジャニスの背に、いつもと変わらぬ調子のフランクの声がかかった。]
あれから、増えてるんだ。誰が買って来たんだか。 だから…………時々一人くらい増えても、談話室には椅子もカップも足りなくならないから。
……じゃあ。 ────仕事、頑張れよ。**
(191) vanilla 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
― 病沢青年の決意 ―
[さて、部屋の外でどれぐらい待ったことだろう。他の誰かが出てきても、彼は決して顔を上げない。誰かの顔を見てしまえば、決めたばかりのことが揺らいでしまいそうだからだ。 彼の目的はただ一人、そして、ただ一つ。その人の姿が出てくるまで、三角座りの膝に顔を伏せていた。 やがて、聞こえる足音。何度か聞いて覚えた、ジャニスの足音に、彼は伏せっぱなしだった顔をようやく上げた。]
………あ の。 ジャニス さん。
[誰かの名前を呼ぶなんて、どれだけ久しぶりのことだろう。自分で口にしておいて、彼はぱちぱちと瞬く。大きくm深呼吸。]
あ、の。 僕、 その。 やりたいこと、 見つけた から。 …………僕 は、 僕にしか 出来ない やり方で、 ……「人」を 助けたい 、から 、だから、
僕を ジャニスさん、の 弟子にして ください。 ジャニスさんの 仕事を 教えて、欲しい です。
[口の中はからからで、喉が痛むような心地さえする。けれど彼は確かに、言うべきことを言い切った。細い手で、自らの胸元を撫でさすって大きく息を吐く。]
(192) nico 2013/09/10(Tue) 00時頃
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── その後の話/明智と ──
『TO:明智 衛
件名:解決
本文:この間の、もういなくなったらしい。』
[>>156管理人が教えてくれた顛末は、結局幽霊っぽいような、くらいの軽い話だったから、連絡もそれなりにふんわりしたものになった。]
……
[まあ、通じるだろう。送信。]
(193) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時頃
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|
[明智は、家族と楽しい時間を過ごしているだろうか。
彼の家族愛あふれた言葉を思えば、もう男を見ると萎縮してしまう、男からも距離をとってしまった家族を思い出す。]
……
[大事にしないと、壊れてしまう。 気づいた頃には、遅いものだ。
とはいえ、男は周りを見回す。 隣の談話室には今日も人が集まっているだろうし、反対隣の新居はやかましいが一番気安い相手で、話しやすい。 あれやそれや、ここの住人の暖かさを思えば、孤独を感じることはなかったなと思う。
近くに転がって何かしているらしい絵流も、すぐにここに馴染んでいくだろう。]
(194) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時頃
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『TO:明智 衛
件名:あと
本文:猫の本が増えた。読むか?』
[たまには、こちらから誘ってもいいか。 増えたメールは、気まぐれの思いつきだ。
ずいぶん大きな猫を飼うことになったと知られれば驚かれるだろうと思い、携帯電話を見つめて小さくわかりにくく、笑った。*]
(195) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時頃
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[温かいそよ風が、 南に流れたと思えば今度は北へ。
そよそよ、そよそよ。
瞼を閉じてみれば、 わかば荘という揺りかごに揺られているようで……。 すぅっと眠りに落ちそうになる。
耳に届く鳥の鳴き声の他に、 カツン、カツンと時を刻む時計のような音がする>>@19>>@20。
それが人の近付く音だと気付けない程度に微睡み、 瞼の裏の青年との逢瀬を。]
(196) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 00時頃
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『フッ――危なっかしいお姫様だ』
[閉じた瞼の中。
手を伸ばしても触れられない。 姿が見えるのに、声も聞こえるのに。]
『 お迎えに参りましたよ
俺だけのお姫様』
[一際近くにその声を聞いて、ぱちりと目を開けた。]
(197) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 00時頃
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|
― 再びの転機 ―
[名を呼ばれて、振り返る。声の主を見て、小さく瞬き]
……病沢さん?
[声はもちろんわかるけれど、名を呼ばれたのは、もしかして初めてではなかろうか。 こちらをまっすぐ見上げて紡がれる言葉を、黙って最後まで聞き届ける]
僕の「仕事」を間近で見た貴方だから言いますが、 この仕事は慈善事業ではないし、けっして綺麗なものではありません。
「人」の醜い姿を、きっとたくさん見るでしょう。 死せる者たちより、生きた人間の方が恐ろしいと、思うことも少なくありません。
[ゆっくりと腰をおろして、彼の傍らに膝をつく。 目線が同じ高さになって、その眼差しの強さを確かめる]
(198) heinrich 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
……それでも、願うことをやめないのなら、
[手を伸ばし、指先で彼の前髪をあげる。 その眼差しを見据えたまま、にぃ、と口の端を上げて]
ついておいで。
[愉快そうに、微笑んだ]
(199) heinrich 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
[翠の瞳が現実を映す。
瞼を開けば、いつもなら醒めてしまう夢の世界。 誰の姿も映さない翠。
けれど、この日は違って。
知っている姿とは少し違ったけれど、 声で分かった。
初めて声を聞けた時の感動は、今でも色褪せていなかったから。
そこに立っているのが、待ち人である、と。]
(200) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 00時頃
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|
国谷、……さっ
[この時ばかりは脚への配慮を忘れて。 他の住人の目があるかもしれないことも忘れて。
勢いよくぎゅぅ、と抱き着いてしまった。 胸に顔を埋めて一呼吸。
だってそれは、約束だったから。]
待ってた…… 王子さ、ま…… 逢いたかった……です。
(201) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
[国谷を見上げ、
しっかりとその顔へと翠を向ける。]
約束、守ってくれて……
我儘……きいてくれて ありがとう……。
[愛しの王子様へと、とびきりの笑顔を向けた。]
(202) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
── その後の話/福原と ──
[あれから、男の部屋の来客頻度は、格段に上がったと言える。 絵流を客と数えるなら、毎日だ。]
……
[珈琲や、お茶や。 いただける談話室に顔をだす頻度は、元々高かったから、そうそう変わらない。]
……
[ただ、少しばかり。 男が座り込む場所は、テレビに近くなった。 全て聞き流していたテレビの音へ、少しばかり耳を傾けるようになった。]
(203) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時頃
|
|
……
[ドラマを聴き始めたのは、途中から。 7話とか言っていたから、当然ながら、さっぱり展開がわからない。 登場人物も、俳優もさっぱりだ。]
……
[ただ、そこに座って真剣に見ているらしい福原は、こういうものを楽しんでいるんだろうかと考えていた。]
(204) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
[共感はできそうにない。
たまに越智と話しているような、明るくも華やかな雰囲気の会話など、できるわけがない。
だから同じ部屋にいてもきちんとした会話はないわけで、けれど男は、無言が苦手ではなかった。]
…………
[ドラマの終わりの時間が近づいている。 テレビを消すだろう彼女に、昨日の絵流の寝相の話でも振るかどうかとぼんやり考えるだけの時間は、変わった自分を自覚するには穏やかすぎて。 彼女が此処に住む男性にも女性にも好かれているだろうというのは、感じるけれど。]
(205) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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[勝手な思いを内心だけで許容して、やはり男は、黙りこんでいる。
彼女を見やる視線の変化は、誰にも知られてないということにして。*]
(206) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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[>>199伸ばしっぱなしの痛んだ前髪が人の手に触れて、持ち上げられる。露わになった視界に映るのは、愉しげにも見える笑みだった。否定も無い。 ぱち、ぱちと今の現状を確認しようと両目が瞬く。受け入れられないことも覚悟していた。何度も頭を下げるつもりでいた、けれど。 瞬きは些か多いけれど、彼の目はしっかりとジャニスの両の目を見つめている。逸れない。]
人 が、醜いのは 知ってる。 けど ……それだけじゃない のも。
[浮かぶ顔が一つ、瞬きと共に今は目を逸らす。まだ、向き合えるほど強くはない。だから、向き合えるようにならなければいけない。大切な思い出を、辛くて悲しいだけのものにしない為に。彼女の笑顔を、歪めてしまわないように。]
だから、僕は 綺麗も、汚いも 全部を 見ます。 見られるように なります。
[三角座りのまま、もそもそとジャニスと向き合う。両手と膝を床について、三つ指の姿勢。]
………僕の 名前は、 柳沢 明日人、といいます。 よろしくお願いします、ジャニス 先生。
[他に、師と呼ぶべき相手に対して、使う敬称が思い浮かばなかった。]
(207) nico 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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|
―――104号室でのこと―――
[腕を離れたあとも、肌を染める熱は変わらなくて。 日課の為に外を駆け回ることが多いから 紅潮なんて、普段はそれほど目立たない肌色の筈なのに。 指先まで熱くて、赤くて、厭になる。]
う、うう、淹れて下さいって、ジャニスさんが、
[言ったんですよ………、と語尾は尻窄み。 微妙に噛み合わない会話にぎくしゃくとして、 テーブルもない部屋で、段ボールを挟んで紅茶を啜る。 澄んだ香り、夏の匂い。咽喉を、胸を温める味 が 中々咽喉を通らなくて。底が見えて、勿体無いと思う辺りで、ようやく肩の力が抜けまして。
そして、我が儘に返されたのは、小さな茶葉の缶と、カード>>176 紙に煌く一番星に、へにゃりと、嬉しい気持ちが伝染。]
(208) mo_om 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
素敵なカード、ですね。 ……タロットは、か、欠けてはいけないと聞きますが。
有難う、ございます。
[薄っすら温かい気さえする、一枚のカードをそっと、握り締めて。 差し出された際に触れた掌に、指をそっと重ねます。 見上げる面差しはもう"大丈夫じゃない"と言ったあの時の、弱弱しい笑みでないことを、願って。唇の開閉は一度、これがあたしの躊躇う間。]
お仕事で、その、お辛いことも、あるでしょうけれど。 ジャニスさんが、笑っていられますように。 あたし、この手も、笑っているお顔も、すきです。
[綺麗だと、飾れないことばはそのまま舌に。外に。]
(209) mo_om 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
[そうして、あたしの手に残ったのは茶葉と、カード。 大事に大事に抱えて、ととと、短い距離を駆けて。 ぎこちない、聞き慣れない、私を呼ぶ声に。ぱ、と振り向きますと、想像以上に距離が近い。被さる影と、背中の扉、けれど恐くはないのは、彼が彼だから。
ふわりと、頭に、羽根が触れたよな、感触。 見上げる表情は矢張り、弱いあの笑みではなくて、照れ臭そう。]
あたしばかり、頂いてます。 今日は、本当に。
[眉を下げて、半ば泣き笑いのような表情は 遠からず訪れた、彼を見送るときと同じ表情でした。 あたしは結局綺麗に笑えなくて、でも、"いってらっしゃい"と確かに、伝えるのです。縁を、此処に残しておくために**]
(210) mo_om 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
おっ……とと――
[>>201 抱きつかれればその場で尻もちをついた。 支えてあげることも出来ない情けない身体だけれど、腕に抱く温もりは確かに求めていたものだった]
フッ――俺は王子様だからな
お姫様を迎えに来るのは、当然のことだ
[>>202 向けられた翠を見つめ返し、笑みを浮かべた]
俺も逢いたかった――
二度と離さないからな
[そのまま、黎湖の翠に惹き寄せられるかのように顔を近づけ――唇を奪った]
(@27) rusyi 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
── その後の話/管理人と ──
ありがとう。
[庭先だった。 口に釘を咥え、金槌片手の管理人を縁側に座って見ている、そんな時間だった。 釘打ちの音の合間、ぽつりと言う。]
…… いろいろ。 前の、三毛猫についてたやつのもだけど、
もっと、いろいろ。
[多すぎる。 世話になったことが、ありがたいことが。 ひとまとめにしたそれは、横着ではない。 思い出せないほどの多くを、感謝しそこねないためのいっしょくただ。]
(211) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
|
|
…… 緑、増えたな。
[庭を見る。 増えただけでなく、整えられた。]
…… 人、入れ替わったな。
[中で何か話しているらしい住人を見る。 変わっていく中で、暖かくなっていった。]
桃地さんも。ここも。 良くなったと、思う。 暮らしやすい。
[何様になりすぎないよう、言葉を考えて、]
(212) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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彼女が見たら、 喜ぶだろう、って。 思った。
[褒め言葉にも励ましにもあわない気がしたそれは、 だから、言いたくなっただけの独り言。]
(213) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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いい場所だと、思う。 わかば荘。
[だから、]
ありがとう。
[それと、]
これからも、 よろしく ?
[言いながら、何の話だかわからなくなる。 ごまかすように、縁側へ出てくるきっかけだったお茶を、どうぞと差し出した。*]
(214) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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―ささやかな幸せ―
[本当は、うわの空だった。
テレビ画面の中で展開する物語よりも、 整った顔立ちの王子様みたいな俳優よりも、 こっそり見ていたい人が傍らに居るんだから。
でも、まだそれを言葉にするほど、 素直で可愛らしい女の子にはなれない。]
(215) onecat69 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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………ちょっと、寒い。
[けれど。そんな口実をつけて。 少しだけ、距離を詰める。
ほんの少しだけ触れ合う腕だとか。 偶然ぶつかる指先だとか。 今はそれだけで、幸せ。幸せで。
このささやかな幸せがずっと続けばいいのに。 そう思う反面で、もっと近付いてみたいとも。
複雑に揺れる気持ちと、視線と、震える吐息。]
……まだ寒い。
[だから口実をまたひとつ上乗せして。 宝生の手を握った。*]
(216) onecat69 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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── その後の灰色猫 ──
[髪が伸びた。 背も伸びたんじゃないだろうか。
そんな彼はけれど、>>180仕草だけは、確かにあの頃のまま。]
…… うまいだろ。
[>>187新居が作ったものなら、間違いない。 どれだけ時間がたとうとも、男の中でこれは鉄板。]
ん。 行くか。
[気にしなくていいだとかなんとか、細々と言うのは、男と彼の間には合わない。 彼の口数が増えたことにも時を感じながら、男も立ち上がり、彼の手をとった。]
(217) kokoara 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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[人は醜い。けれどそれだけではない。 その言葉に目を細める。このアパートで触れた温もりのひとつひとつ。それらはなかなかに、「悪くない」。]
手取り足取り教えるような丁寧なことはできないが。 清濁の何もかも見据えて、受け入れる覚悟なら、傍でそれを見届けよう。
[三つ指ついての誓願。ゆるやかにひとつ、頷いて]
明日人。僕の生業に、君を容れよう。 この後も立てこんでいるから、忙しくなるのは覚悟しなさい。
[この温かな世界から、彼を連れだしてしまうのは心苦しくもあるけれど。 どんな波をも受け入れるこの場所だから。今朝よりぐっと逞しくなった青年を、この場所はきっと、いつでも「おかえり」で受け入れるだろう]
……よろしくな。
[だから今は、どちらが導くだけでなく、肩をならべて、未来へと続く旅路へ**]
(218) heinrich 2013/09/10(Tue) 00時半頃
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――102号室――
――何、またたかりに来たの?
[訪ね人とわかれば、相変わらず、口では突っぱねながらの出迎え。 けれどその傍に、よく覚えのある白い髪が覗けば、自分の昼食作る手も火も止めて、そちらに向かった。]
やーだー、綺麗になっちゃって。 いいわねえ美人なの。憧れるわ。ねえ、後で触ってもいい?
[髪の伸びた、けれど男らしさを備えた面持ちになった彼に、欠片も変わらぬ様子で話しかける。]
(219) mmsk 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[作っていたのは、バターピラフ。刻んだ玉ねぎと人参というシンプルな具材に、バターとミル挽き胡椒を炊き込んだだけのもの。 チキンソテーでも添えようかと、トマトソースを温め返していたところだった。 部屋中狭しと、バターと胡椒とトマトの匂い。]
――男三人だと流石に足りないかな、ってとこなんだけど。 ま、どうにかしましょ。
[病沢でなくなった青年を見ても、言うに事欠いてそれだった。]
上がってくんでしょ?
[早く入って、と促す。]
(220) mmsk 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[とりあえずピラフを三等分に分けて、さて、と息ひとつ。 冷蔵庫開けて、頷いた。 焼いたチキンをざくざく切って、そのままピラフに混ぜ込んでしまう。]
これ、とりあえずそっち置いといてちょうだい。
[テーブルに、一人前には少し足りないピラフを、チキンで嵩増ししたものが運ばれる。 文句が出ても聞きはしない。ただ、まだ食べないでと念は押しておいた。]
(221) mmsk 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[山吹色を、レードルで掬い。 固まるか否かの瞬間に、舟形にまとめる。 表面だけが綺麗な黄色。中はとろける半熟なのが、ふるえ具合でわかる。]
どーぞ、召し上がれ。
[小盛りのピラフに、オムレツを乗せて。 真ん中にナイフを入れれば、流れ出した卵がピラフを包み込む。 チキンに添えるはずだったトマトソースをかければ、立派なオムライス。]
――おかえりなさい。 エリちゃん、とはもう呼べないわねえ。
[笑いながら、あとふたつオムレツを焼いてこようか**]
(222) mmsk 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[とすん、と二人まとめて庭に倒れこんでしまったけれど、 今はそれどころではなくて。
腕の中、その存在を伝える感触、 それがあの時のものとは全然違った。
「俺は王子様だからな」という言葉も、 今はおかしさなど感じなくて、「うん、うん」と頷きを返す。]
あたしだって…… 離さない、です……
あっという間だったけど、 世界最速だったけど……
待ってた、から。
(223) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[彼の左脚を見ればわかる。 本当はこんなに早く、一人で出歩けるはずがないのに。
彼の努力と、無理と、 そのお陰でこんなにも早く再会できた。
だけれど、別れた後の時間はすごく長く感じて……
メモ用紙に書かれた名前を見ては、 調べて逢いに行こうかと考えてしまう日々だった。]
(224) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[増えて、減って、また増えて。 わかば荘は相変わらず、出入りが激しい。
変わった事など何も起こらない、平凡極まりないこのアパートは、しかし、長く住む者にも、すぐに出て行ってしまう者にも、共通した変化を齎す。
「彼女」はそれを喜んでいるだろうか。 きっと喜んでいるに違いない。 新たに入った住人が──ほとんど自室と職場の往復だけだった住人が、ひょんな事から談話室に顔を出し、いつしかそこでお茶を飲むまでになる度、彼女が育てていたハーブは、青々と元気に繁るのだから。 フランクは、その度にハーブの繁みの脇で、「彼女」が笑っているように感じる。
もしかすると、生命力の強いハーブが伸びるのは当たり前で、全てフランクの思い込みなかもしれないが。 それでも、フランクは思うのだ。
柔らかく萌ゆるハーブの茂みと、見る者の心情によって微妙に色を変える若葉色の屋根に挟まれて、わかば荘は、移り変わる人を時を、今日も変わらず静かに見守っている──と**]
(225) vanilla 2013/09/10(Tue) 01時頃
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(逢いたかった。)(逢いたかった。)
[言葉だけでは足りず、思いを伝えるように 唇が触れる瞬間まで、近付く顔から目を背けずにいた。
人生で初めての口付けを、温もりを…… 愛おしさを、一生忘れることはないだろう。
いや、 死んでも……、幽霊になっても。**]
(226) ぶんちゃん 2013/09/10(Tue) 01時頃
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―そしてその時―
カップ?
[鍵を返した後の、立ち去り際。管理人の言葉を、首を傾げて繰り返す]
ふむ、……なるほど、そうですか。
[口許に浮かぶ笑み。隠さなくなったのは、ここに滞在した幾日かでの小さな変化]
ええ、貴方もお元気で。 いつか商売敵になることのないよう、祈っていますよ。
[荷を持ち上げて、ひらひらと手を振りながら楽しげに返す。 鍵は返した。弟子は先に次の場所へと出立している。 さて、いよいよ、その時がくる]
(227) heinrich 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[荷物は少ない。もともと纏めてあったから、既に配送して、手には小さな鞄ひとつ。クリーム色の愛らしい建物をもう一度外からながめて、そっと息をつく]
そういえば、あのカードですが。
[傍らの少女に、ふと思い出したように]
欠けてなど、いませんよ。 其処に在って、そして此処に在って、ひとつ、でしょう?
[彼女の胸元を指し、自分の胸元を指して、微笑む。 まるで数日の旅行を見送るように、彼女は笑顔でいてくれるから、]
いってきます。
[さよならではなく、おかえりを聞けるように。 ゆるやかな坂を下って、振り返った時、彼女の笑顔が坂の上に見えたなら、]
――…まどか!
[片手でキスを投げて、笑いながらひらりと手を振った**]
(228) heinrich 2013/09/10(Tue) 01時頃
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── その後の話/新居と ──
[病沢…… では、もうないのか。 成長した灰色猫と一緒に訪れた102号室は、いつもにもましていい匂いがする気がした。]
ん。
[軽く説明すれば、新居はよく喋って話をグイグイ進めてくれる。 ある意味、病沢とは反対で、でも余計な言葉のいらない相手だ。]
うまい。
[狙ったわけではないが、ありつけそうないい香り。 ありがたく頂くことにして、スプーンを口に運ぶ。 賛辞は短く、けれど惜しみなく。]
(229) kokoara 2013/09/10(Tue) 01時頃
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また、頼む。
[去り際、いつも通り次の機会を願った。 食後の口元は、日頃よりは随分柔らかい。
食材を持っていく以外の礼のやり方が思いつかないから、楽しそうに話していた立花とか、福原とかに、彼が喜ぶ何かを聞いてみようか。 そんなことを考えながら、自室へ戻る。
わりと一方的に頼っているが、男からすると、多分とても数の少ない、 そして最も気のおけない、「友人」というくくりに思っているのだから。*]
(230) kokoara 2013/09/10(Tue) 01時頃
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─いつかのわかば荘>>211─
[庭先で、雨で弱くなった縁側を修理していた。 金槌を打ち付ける音の合間に、宝生が喋っている。
フランクは答えない。 唇に釘を咥えているのだから、喋れない。
宝生が庭を見て、言葉を選ぶように言う。
フランクは何も答えない。 汗を拭って、再び金槌をふるう。
彼女が──と、宝生は言う。
フランクの手が止まった。]
(231) vanilla 2013/09/10(Tue) 01時頃
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[修理し終えた縁側を見て、余った釘を手に、金槌を下ろす。 振り返らずに、フランクの視線はハーブの茂みを向く。]
笑ってるよ。 いつもの、あの顔でさ。
[そしてぽつりと、ただそれだけを、言った**]
(232) vanilla 2013/09/10(Tue) 01時頃
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