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64 さよならのひとつまえ
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…
…
…か
…
…か
…で…たしてる
…なったらそっち…く
…
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―少し前>>429―
―――――…そういう問題じゃねんだよ…。
[難しい顔で湿布と向かい合いながら>>429ぽつりと怜二に返して。顎を出す様子にはちょっと待て、と静止の声を掛ける。難しいのだ。]
…怜二だってさみしいんじゃん。 今、そう言ってた。
[歪な湿布の形はちょっと星の形に似ている…気がする。こちらに来いと手招きしながら]
…マジで怜二も1人苦手…? 春からは?1人暮らしじゃねーの…?
(441) 2014/03/28(Fri) 22時頃
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…
…いな…
…
うらやまし…いいとこ…つけたんじゃん…
もしそっち…って…ったら…びに…かせてもらう…
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―少し前・自習室>>444―
………ん、
[寝ていた訳じゃない。けれども先程声を掠れさせてしまったから、緩く首を横に振って否と返答をする。最後だ。話さないと。そう思っても頭も口もよく回ってくれなくて。 近づいてくる十文字の姿に少し驚いたように肩が揺れた。座っているので一歩下がることはなく、差し出されるのは最新ではない携帯だ。スマホじゃねんだな、という言葉は声にはならず脳内でだけ呟かれた。]
…あんがと。
[最新式じゃないから画像が粗い。声も少し割れているような気がするのは十文字の携帯の所為か、それとも元のファイルの所為かわからない。思わず笑って、]
――…ブレであいつほとんど見えてねーの。
[声も姿も見えるのに、ここから離れてしまったからだ。]
(460) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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[都会の名前が挙がると眉が下がった。今日で終わる、というのに。何を期待していたのか、自分でもよくわからなくて。]
……そ、か。 ん…俺は実家。…地元の大学。
[都会に出る程の学力はなくて諦めた。地元の大学でもまさか受かるとはと両親も担任もひどく驚いてはいたが。]
―――……絵?
[反芻する。思い浮かぶのは2年間遠くから見続けてきたあのタッチだ。その絵を描き続ける為に都会へ行くのだろうか、あの絵は十文字の将来に繋がるようなものになったのだろうか。 ―――…伝えないと、]
………あのさ、十文字…、
[伝えないと、]
(461) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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[そう思った言葉は、十文字の言葉>>411に阻まれた。 頭の中が、真っ白になっていく。]
―――…なんで、
[―――…なんで、]
…………なんで、お前に………… …んなこと言われなきゃ…なんねーの…?
[ぎゅっと戦慄いた口許を引き結んで十文字を見上げる。 睨むように相手には映ってしまったかもしれない。
――――――――……泣きそうだ。]
(462) 2014/03/28(Fri) 22時半頃
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…
…さくぱ…
…
…の…さくぱんまんの…が…したんだぜ…
あの…らしい…
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―少し前>>451―
淋しかったら誰でもいいんです〜って? ……お前には俺はそんな風に見えてたのか。
――…まー、いいけど。
[少しだけ声のトーンが下がる。実際とっかえひっかえ、と呼ばれるくらいには彼女を変えていたのだし、某匿名大型掲示板にはもっとひどいことも書かれていたらしいから、そう思われたって仕方がない。 歪な湿布に文句は言わせず、貼る手つきは少し荒いものになる。]
…俺だってそうだよ。宗介とは連絡今もとってるし。 でも、怜二はメールあんま返してくれなさそうな気がする。
[少し不貞腐れて言うのは花見の時のメールを思い出してのことだ。湿布を貼る手が少し強張ったのは、怜二の「普通」という言葉に反応してだ。]
……普通じゃねえよ。
[思わず小さな呟きが零れて]
(466) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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…
…
…
…
…とひもちんが…だべ…
ので…せ…きした…てらっそにもおすそわけ…
…
…
…
…
…の…いところに…って…すぐ…を…られたし…
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―少し前>>475―
……言ってないかもしれない。 …俺は怒ってねーよ。 …怜二を今ので怒らせたかもしんないけど。
[>>475 こちらの物言いで相手を怒らせてしまったようだ。自分でやる、という怜二の言葉には手を止めて。困ったように眉を下げる。 遠回りに出て行け、と言われているようで。出て行くべきか、床を見つめて]
……ごめん。怒らせたんなら謝る。 …怜二とも、こんな別れ方したいわけじゃねーよ…。
(480) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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…
…ふははは…
…
…めんどい…
よろしくいっとく…せとけい…
…どんとこいやおらあ…
…この…が…んでいってやるぜ…
…
…
…
なんだなんだ…がどうした…
とりあえず…から…に…ってみる…
…
…
…
…どこじゃ…い
…
もうお…らせしちゃったぞ…
…かひもちんと…なら…に…の…んべ…
…
…
…
あ…すまない…ありがとう…
…にとある…を…したんだけど
…は…に…ってやれない…があるので
…の…へ…い…れてってやって…しい…
ただ…の…まではこの…は…にしといてくれ
…っていう…の…が…いつきがいいから…えておくように
…
…
…
…
いや…むしろ…の…な…のせいで…びさせてしまった…がする…
…は…にしてないから…お…も…にしなくていい…
…を…きだったなんて…だったけどな
お…いつか…いてみないか
…
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―少し前・自習室>>469― [生徒会長って誰だったっけ…?よく覚えていないけれども縦ロールがよぎった、ああ、あれか。よく覚えていないけれども濃いキャラだったような気がする。]
……そ、かつお県。
[ぽつぽつと、返していくのはやはり短い言葉の断片ばかりで。それでも今までで一番会話が続いているんだ。これで最後で。伝えられるのはきっとこれがラストチャンスで。なのに。
…なんでよりによってお前が、それを言うんだ。]
(494) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[>>470目と目が合う。こんなに近くで見るのは初めてだ。 そんなことを考える余裕もなかった。 ――…いたい。痛くて仕方がない。穴が広がっていくようだ。]
………………、
[十文字が謝ってくれる。返せる言葉がない。 今、口を開いたら本当に泣き出してしまいそうで。]
…………ん、
[また、謝ってくれる。首を小さく縦に振った。 それが今できる精一杯で…―――沈黙。沈黙。]
[十文字はまた謝ってくれたかもしれない。 それから――…こちらを気遣って、>>412出て行った。]
(495) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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―少し前>>487―
……俺ってさ、 男から見て…ヤなやつに見えてた…?
[ぽつりと訊いてみるのは今まで誰にも聞けなかったことだ。卑屈ではない。なんとなく、聞くのがこわかったこと。目の前の男ならば正直に答えてくれるんじゃないか、そんな気もして]
…綺麗に別れたいとは思ってないけど、 でも…こんな別れ方はやだ。…から、謝る。
[人間ができていない、という言葉は怜二と利一、どちらに掛けたものなのだろうか。なんとなく自分自身のことを指しているんじゃないかと思い、最後の片付けを始める怜二の姿を眺めて。 出て行かないのか、次にそんな視線を送られたら出て行こう、と思った。]
(500) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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…
…
…どこじゃ…い…
…
…と…
…かったうえから…る
…
…きながらの…は…いつも…に…く…もそのままだった…
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―少し前>>503―
…間違ってねーけどさ。 ……お前らしーの。
[返ってきた答えに、眉を下げて笑う。必要なもの、不要なもの、怜二の中で必要と選別された帽子がしまわれていくのを見ながら壁にコツンと頭を当てる。]
……わかんね。なんか…言葉にすんのって難しい…。 なんでかって、俺もよくわかってないけど…、 ……本当に好きなやつを探してたんだと思う。
[まぁ、やっぱヤなやつか。怜二の言葉には頷いて笑う。全てのやつに好かれようとまでは思っていない、思っていないけれど…]
自分を折って謝ってるわけじゃねーよ。 怜二も大事な友達だから、謝らずに別れる方が 俺にとっては、俺いじめなの。
[わかんねーかな、そう呟いて立ち上がり]
(517) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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…大事な友達だよ、俺にとって。怜二も。
[机の上に置くのはRの掘られたライターと、一本の花火。]
……餞別。花見の。 お前来れなかったんだから、どっかでやれよ?
…ガキくせえって思うかもしんないけどさ、 まだ…急いで大人になる必要もないんじゃね?
3月31日までは俺ら高校生なんだからさ。
[怜二の顔は見れない、なんとなく。 最後にこちらが向けるのは眉の下がった笑みで。 今度はちゃんと正面向いて扉を開け、出て行った。*]
…まー、最後までうるさくってごめん! 明日見送れるかわかんねーし今のうちに…元気でな!
(518) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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―自習室― [十文字がいなくなった後も、 しばらくは自習室から動けなかった。 十文字は何も悪くない。 そう見える行動を取っていたのは自分で、 自業自得、というやつだ。
―――…ろくに喋ったこと無かったから
十文字は何も悪くない。 それもこの1年間自分が避け続けていたからだ。]
……俺さ、
.
(524) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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[伝えたかったこと…伝えられるはずがない。 だって、こんな想いを抱くのは普通じゃない。 ましてや、話をしたこともないやつに言われるなんて。
時計の音ばかりがやけに耳に響く。 カチカチと止まることなく。 別れの時間まで、あと少し。 もう会えなくなるまで――…]
(525) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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―自習室― [そろそろ寄せ書きで招集が掛かることだろうか。 席を立つ。校庭に向かうのではなく、誰にも会わないうちに部屋へ帰ろうとそのつもりで。もうきっと、ここに来ることもない。 くるりと自習室を見渡して――…1冊の、ノートに目が留まる。 ここに来た時にはなかったものだ。
もしかして、と手が震えて。そっとノートを手にとってみる。 開いたノートには文字ではなくページいっぱいに走り回る線が。 悩んだような消し跡だとか、思い浮かんだアイデアのメモ書きだとか。誰のノートなのかなんて考えなくてもわかってしまう。]
……また、絵上手くなってんの……。
[こんなに近くで見るのは、初めてだ。 それが苦しくて、嬉しくて、笑って、笑い声と一緒にノートにひとつの染みが落ちる。鼻を鳴らして、ノートを汚してしまわないように目を何度も擦って、それでも頁を捲る手が止まらない。
色々――――…話したいことがあったんだ。 さっきだって、伝えたいことがあったんだ。 最後の頁まで捲って、裏に書かれた文字。]
(542) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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「将来の夢は?」
[答えはどこにも書いていない。 あいつの夢は、なんだったんだろう? 聞かずに終わった。将来の夢は…?―――俺の、夢は…*]
(544) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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…おつかれさん
…
そういや…ひ…ちゃんの…とか…きそこねた…
…しても…じゃなかったら…おしえて…
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