93 Once upon a time...
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[―――昨夜。 猛獣使いとの共演は、盛大なる拍手で成功を収めた。 終演へ、そして新たな食事へと向かって奏者の想いは高まり バンドネオンの中で、部品がひとつ、はじけとんだ。
ひとつだけ、音が出なくなったまま 奏でられた夜の旋律は歪で悲しげで……]
(92) 2014/10/14(Tue) 23時頃
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は…が…べたよ
…
…も…べたかった…
…ねぇ…ごめん…べちゃって
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 00時頃
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[練習用テントで、音楽は邪魔なだけだ。 直したはずの楽器も、革袋から出しても何も語らず 再びしまわれてそのままテントを出た。
どこかで誰かのすすり泣きが聞こえた。 団長は、慕われていたとしても、団長だ。
何より、昨日まで共に寝て、食べて、演技していた仲間が死んだ。 殺された。 しかも………二人も。
その悲劇を演出した奏者の表情に "悲しみ"は、ないし"寂しさ"もない]
(119) 2014/10/15(Wed) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 00時半頃
してほしくなかった…
…それとも…が…したかった…
…
…ねぇ…
…はいつだって…で…なんだ
…らぬ…に…われたくないなら
…その…に…わなきゃ
して…ほしくなかっ…た…
…
…われたくないなら…う…
…
どうして…
…
…われたく…なかったの…に…われるの…
…
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 22時頃
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["運搬"を少し離れた場所で見ていた奏者の腹が鳴る。 どれだけ食べても、どれだけ飲んでも、飢えはおさまらない。
ポケットの中に芋はもうない。 代わりにあるのは、一生を終えた鳥の鮮やかな羽根が何枚か。 今もほら、"運搬"とは違う道筋に、一枚はらりと舞い降りる。 御伽噺のとある兄妹は、落ちた印を辿って無事家にたどり着く。
メルヘンの終演は、いつだろう。 "運搬"を見届けて、奏者は二人の遺体に背を向けた]
(186) 2014/10/15(Wed) 23時頃
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[テントの森は、秩序だっているように見えて自然な迷路だ。 これが誰のテントで、これがあの、とわかるようになれば何処にでもいけるが、慣れないとどれもこれも同じに見えて来し方もわからなくなってしまう。
向こう側に誰かいるかもしれない。 けれど見えない。
近くにいても、見えないのだ]
ザック
[そんなテントの森の外れ。 見慣れた背中に、声をかけた]
さっき、探してる、って 聞いたけど
[誰かから聞いたかのように口にして、その実、聞いたのは奏者自身。その場で顔を出さずに、遠回りして、背中から声をかけた。 高身長でも、気配を隠すのには慣れている。
それが、獣の性分だから]
(192) 2014/10/15(Wed) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 23時頃
…は…おれが…う…だけど…だめだ…
…が…しにくる…おれたちを…
わかってる…しにくる…づいてる…
…
どうする…
…
…もねぇ…しそうに…えるの
…いるんだけど
…
…まだ…いいよ
…まだ…もっと…しくなりそうだもの
…どっちが…べたい…
…どっちも…べたい…
…を…べるなら…せるよ
…なら…に…こうか
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/15(Wed) 23時半頃
は…でなくてもいい…おれが…せるなら…おれが…えるなら…
だけど…は…おれたちを…しにくる…
いやだ…
…
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うん、聞いた ……見たよ、運ばれるの
[調教師がいない。鳥が一羽消えた。 数日後に行われる公演は、プログラムを大幅に変えなければならないだろう。 そんなことを考えながら、クラウンの口上を聞き]
そんなの ……わからないけど
(203) 2014/10/15(Wed) 23時半頃
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ただ、食べたかったんじゃないの。 あの ……二人をさ
[動物の血は美味しくない。 柔らかくもないし、なにより なんにも想いがこもっていないのだ。
目の前の彼はどうだろう、と小さくみえる黒目を見つめ ―――目を、逸らした]
(204) 2014/10/15(Wed) 23時半頃
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[クラウンの言葉を聞いて、奏者は笑った。 眉尻下げて、困ったように浮かべた笑みはいつもと同じで もしかしたら、少しだけ……悲しそうに見えたかもしれない。 もしも"想い"が伝わったのならば]
ザックは頭がいいね 俺も、そうであって欲しいけど けど
[矛盾を、口にする]
……でも、人狼がいたほうがいいと思わない? あれを、人がやった、と思うよりはさ 救いがあると、思うんだ
(214) 2014/10/16(Thu) 00時頃
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えて…して
…が…っているとね…そうなるんだ
…いの…いなら…ねぇ
…べてしまえばいいよ
…いものは…べてしまえばいいよ
…に…なればさ…も…てやしないんだから
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