62 Bye Bye CUCKOO'S NEST
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[後部座席の会話は何処か遠く、意識は前方へと向けたまま。意図的に前を向いていないと、振り返りたくなってしまう。漠然とした…ほんの微かな後悔が、胸を焼いた。
灰色の空では重苦しく湿気を含んだ雲が蠢き、太陽を覆ってしまっている。降り始める前に、何処かへ行かなければならないという焦燥を感じて。]
……故郷へ、帰るのか?
[ポツリ。 フロントガラスに落ちた最初の一滴が伝い落ちるのを眺めながら。次第に、パラパラ…と雨は続く。ワイパーを動かしてみるが、その働きぶりは鈍く、期待出来そうもなかった。]
(8) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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家は、何処だ。
[デメテルの訴えは切実に思えて。 帰るべき場所は何処かと訊いてしまった。俺は俺の帰るべき場所…故郷の土へはひとりで辿り着かねばならない。いつか何処かで別れるなら、苦い気分無く別れられる方が良いと思ってしまったのは、ハーモニカが傍に無い心細さからか。
その問い掛けは、 エルゴットとオスカーへ向けたものでもある。]
(10) 2014/03/27(Thu) 23時半頃
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電話は駄目だ。 怖い。
[懸念を伝えるにしては感情的な発言。 ワイパーの頼り無さもまた、弱気を煽る。 視界が濡れているというのは気が滅入る。
濡れたフロントガラス越しに、山道が途切れるのが見えた。その先は…電話ボックスでも駆け込める警察署でも何でもありそうな、大きな街だった。]
オマエも戻るのか。
[エルゴットが云う街の名に聞き覚えは無い。地図が無いのだから確かめようも無い。それより「戻る」と言う彼の言葉が気に掛かり。
ガラスの向こうを睨めつつ呟いた。]
(13) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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ああ…そうだな。
[「帰りたければ帰ればいい」…確かにそれは道理だ。
緩く横へ振った首を、縦に頷きデメテルの意見を肯定する。追跡がまだ続いているのかどうかは知らんが、適当な街に下ろせば自ずと連れ戻す事になるだろうとも思って。]
天国までエスコートしてやる方が 楽で早いが。 …オマエは煩い。
家へ帰れ。
[厄介払いだと念を押しつつ、口元に薄く笑いを浮かべた。帰りたければ帰ればいい…それは、彼女にも当て嵌まる道理か…と。]
(16) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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悪いな。 俺も、考える。
オマエを送ると、俺の故郷は遠くなる。 電話で、 この車がその街を通ったと知れるのは困る。
[彼女の家が何処に在るのかは知らないが、きっとそこは俺の目指す場所からは遠いような気がして。車を走らせ絶えず先へと進みながら、言葉の通り考え込んだ。]
(18) 2014/03/28(Fri) 00時半頃
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ずっと雨だと、 溺れる。
[家も湖も水浸しになり世界が沈む。それが悪い事のようには思えなかったから、エルゴットの声に頷く俺の口調に否定の色は含まれない。むしろおもしろがるような、淡い笑みが滲んだ。
窓にぶつかる雨滴が後方へと流れ、まるで突き進む水槽の中に居るようだと思った。車はいよいよ街に差し掛かり、立ち並ぶ建物の間を、粛々と走る。**]
(21) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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一ヶ月か。 そんなに連れ回すと、 離れがたくなる。
[エルゴットは好きだと言うが、雨は鬱々とした気分を呼ぶ。耳の奥に水音が響くようで、緩く首を振った。浅い水溜りを散らして進む道路は、街の中心部へと続いているようで、次第に擦れ違う車が増える。
寝息が聞こえる車内。 雨音ばかりが聞こえる車内。
つられて軽い眠気を感じたが、寝るわけにはいくまいと目を擦り意識を現に止めた。]
(25) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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[後部座席が夢や記憶に浸されている事は知らず、俺はただ現実を見詰める。しかし視界の端に、記憶の中にしか無いはずの…雨に濡れた風車や遠くの山に落ちる雷の閃光が見えた気がして。目を覚ますためにカフェインを欲して、道脇にワゴンを停めた。]
何か、欲しいか?
[起きているらしいオスカーに問いかけるのは、一旦エンジンを切りながら。キーは刺しっぱなしで、運転席のドアを開けると、雨に濡れたアスファルトの匂いがした。
そこに混じる珈琲の香りは、 傍のコーヒースタンドから漏れるもの。]
(31) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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遠くへは、行くな。
[傘なんて持っていない。 オスカーの髪や頬、彼が持つ紙が雨垂れに濡れるのを見て声をかける。何処かへ向かうつもりなら、もう一度「すぐに戻ってこい」とも、言葉を続けたかもしれない。
俺は珈琲を買い、ついでに砂糖がかかったドーナツを3つ買った。ひとつは砂糖の他に甘たるい匂いのする桃色の何かがかかっている。]
(35) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[ドーナツ3つが収まったオニオンペーパーの袋を雨から守るように抱え、珈琲のカップを手に足早に車へと戻る。運転席へ乗り込む前に、辺りを見回してオスカーの姿を探した。
オスカーの夜のような髪は、濡れて艶めいて見えた。近くに居れば、きっとすぐに見つかるだろうと。しかし、彼の姿は見付けられなかった。
去り際の、片目を細める表情の意味が気になる。 何処へ行ったのか。何処へ行くのか。 其処が行きたい場所なのか。]
……待つか。
[呟き、車内のデメテルに袋を渡し。 運転席の扉に凭れて街角を見詰めた。 温い雨に打たれつつ。]
(38) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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もう置いてきた。 ロビンを。イアンを。 …黒髪の男も。
赦されざる事ばかりだ。
[そもそもが非道な行いしかしていない気がする。窓越しの少し遠い会話を続けながら、ドーナツを頬張る少女の頬を眺め、薄く笑みを浮かべた。
熱い珈琲を啜ると少し目は覚めるが、行き交う人の持つ傘が、多彩な花が流れ行く様に見える始末に目を擦る。仄かな街頭の灯りが灯る、雨の夜。浅く息を吐き、また一口分の珈琲を飲んだ。]
(41) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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連れては行けない。 俺の行きたい場所は遠い。
だが、…いや…違うな。 当人が願ったんなら、それで良い。
[あの塀の内は寂しく冷たい場所だった…と俺は記憶している。だがしかしそれは主観でしかなく、彼らにとっては居心地が良い場所なのかもしれない。そう思い、彼らを残してきた。感傷は雨のせいだと割り切って、また珈琲を飲み。
オスカーが立ち去った方向を見詰めたまま、 唇を引き結ぶ。]
(43) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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……ああ。食う。
[少しの逡巡の後にエルゴットの震える手に差し出されたドーナツに手を伸ばす。小さく千切った欠片を貰い、口へ放り込むと咀嚼もそこそこに珈琲で喉奥へ押し流す。]
ありがとう。
[エルゴットに礼と共に薄い笑みを向けて。 口に残った砂糖の甘さを珈琲の苦味で消す。 甘いものは苦手だ。
安くて硬いパンが恋しいと思った。 故郷に、帰りたいと思った。
しかし、何処かで…辿り着きたく無いとも。
その思考には生への執着が在る。 何せ俺は、故郷で、死ぬつもりなのだ。 彼処へ行けば…俺に死ねと命じる誰かが居るはずだ。]
(45) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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