人狼議事


108 Persona外典−影の海・月の影−

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【人】 幸運の科学 リッキィ

― 満月の夜/崇神北小学校前に向かう途中 ―

[少年は小さな紙袋を手に、自宅のある南部から小学校へと向かっていた。大晦日とあって、市街地に向かうバスは混雑していた。
その雑多な人ごみを眺めながら、>>290サムの言葉を思い出す。
シャドウだから。間違ってるから。
そんな理由よりもサムの言葉の方が、理解を示せるものだった。
影に飲まれることと、死とは別の概念だ。
しかしそれを人間が理解できないのも無理はない。]

 ………………。

[>>292彼の忠告に従い、少年の指には再びきっちりと絆創膏が巻かれていた。臙脂色の本は、きっちりと抱えている。
道すがらに、もう二度とシャッターが上がることの無い本屋の前を通り、その前で会った少女が>>95うどんバーガーなる未知のものを食べていた店を過ぎ、少年はそのまま北へと進路を取る。]

(294) 2015/02/19(Thu) 17時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

― 満月の夜/崇神北小学校前 ―

[そうして少年は、大晦日の夜、小学校の前に到着した。
既に授業も終わっており、夜遅くなのもあってか人の姿は無い。

臙脂色の本を脇に抱え、少年は紙袋の中を覗いた。
誰かへのプレゼントなどを購入した履歴は、
リツキの記憶の中には存在しなかった。
勿論、それにまつわる様々なデータも皆無だ。
だからこれが、プレゼントとして正解かどうかは判別できない。]

 …………。

[少年は紙袋を閉じ、残り数頁となった臙脂色の本を開く。
彼女を待つ間に読み終わる程度の量だ。

頁を捲る最中、時計の針は0時を指し、世界は変容する。]

(296) 2015/02/19(Thu) 18時頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

― 満月の夜/崇神北小学校前 ―

[最後の頁を捲り、少年の目の前には本の裏表紙に書かれた名前が飛び込んでくる。
字の形と歪さから察するに、随分幼い頃に書かれたものだ。

少年は読み終えた本を閉じ、空を仰ぐ。
中空にあるのは、赤くて大きな月だ。
闇の中、ぽっかりと浮かぶ目のようなそれに、少年は安堵する。
この時間は、少年の為の時間である。そして――。]

 ………………。

[少年は数度、臙脂色の本の表紙を叩いた。
それから本を開くと、紙面からは黒い鴉のような鳥が数匹、躍り出る。それらは少年の合図を待たず、大きな羽を広げて街を旋回し始めた。動かぬ人の影を啄ばみ、ペルソナ使いたちにも牙を剥く。]

(299) 2015/02/19(Thu) 19時半頃

幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。

2015/02/19(Thu) 19時半頃


【人】 幸運の科学 リッキィ

― 満月の夜/崇神北小学校前 ―

[鴉のようなシャドウは、少年の影を一部切り取ることで形成されている。中空を旋回するそれらは、街を見下ろす目の役割も果たしていた。]

 …………しょうこ。
 急がなくても、良かったのに。

[>>320そう告げて、少年は僅かに口元を緩ませる。
彼女の呼吸が落ち着くのを待ってから、その目の前に、持参していた小さな紙袋を差し出した。]

 遅くなったけど、クリスマスのプレゼント。

[中身は、赤いリボンをあしらった、小さなヘアゴム。]

(327) 2015/02/19(Thu) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 ……別に良い。
 しょうこが一緒に来てくれたら、
 それが俺にとっては何より嬉しいから。

[>>332一緒に来ること。
それが影を奪い取ること――彼女の精神を無意識の海に沈めること。少年は、それが彼女にとって、そして自分にとって最良と信じていた。]

 ……こういうもの、選んだこと無いから
 喜んでもらえて良かった。
 つけてみて。

[そう告げる少年の頭上を、大きな鴉が旋回する。
鳴き声もなく、風を切る音もなく。]

(342) 2015/02/19(Thu) 22時頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………しょうこ?

[>>344聞き取れない語尾に、少年は首を傾げた。
しかし彼女がゴムを手にすれば、視線をそちらに移す。

髪を括る動作は、当然リツキのデータにはない。
微笑む翔子に、少年は頷いた。]

 ……可愛い。似合って良かった。
 これから行くところは、遠くて、暗い。
 でも、それがあれば、ちゃんとしょうこを見つけられる。
 広い海で、俺はそれを目印に、ちゃんとしょうこを見つける。
 だから……行こう。

[紙袋が失せて、空いた手を翔子へと差し出す。]

(353) 2015/02/19(Thu) 22時半頃

ようやく…はじまる…わたしのじかん…
えものはとなり…ちゃんすはいっぱい…

さぁ…はやくあそびたいな…
ね…


【人】 幸運の科学 リッキィ

 プレゼントの選び方なんて、知らなかったから。

[>>356だから、選んだものの正しさも分からなかった。
しかし、彼女の髪に揺れるものを見れば、自分の選択は正しいように思えた。

そう、彼女に向ける優しさも、少年は正しいと考えていた。]

 そうだよ。シャドウの海。
 皆が一つにたゆたう、広い無意識の海。
 そこにいれば、もう一人ぼっちになることもない。
 ……リツキもそこにいる。
 きっと、しょうことなら仲良くできると思う。

[しかし、伸ばした手は未だ中空に留まったまま。
握り返されることの無いそれを不思議そうに見下ろし、少年は更に手を前に差し出した。
握れ、というように。]

(363) 2015/02/19(Thu) 23時頃

ああ…は…で…たのしいな…

…が…られるのはとてもとても…しいこと…
だから…は…を…み…ねなくてはね…


【人】 幸運の科学 リッキィ

[少年は、もう一つの同種の存在>>348に気付いていた。
しかしそれを気に留めることはしなかった。

それよりも気にかかるのは>>358上空から捉える、友人の気配。
鳥の目は彼の動きをつぶさに伺い、動きの意味を悟る。
送ったメールを、彼が正しく受け止めていることも。

少年がよく赴くのは、繁華街、図書館、そして本屋。
それを潰していくつもりだとすぐに察するのは、リツキの記憶があってこそだ。]

(367) 2015/02/19(Thu) 23時頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 ……そうだね。眠るのと似てる。
 でも、ここがシャドウの世界になれば……
 邪魔な人間たちがいなくなれば、
 俺たちは自由に動けるようになる。
 それから、しょうこを起こしてあげる。

 俺を見て、しょうこ。
 俺は、泣くことも、笑うことも出来る。
 ちゃんと、人間の姿をしてる。

[>>372少年の片手は、外気と変わらない冷やかさで少女の手を柔く握る。ささやかな脈拍は確かにある。
しかしそれはただ、人の擬態をするが故のもの。]

 俺は、生きてるよ。

(384) 2015/02/19(Thu) 23時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 ……俺は、リツキの影で、リツキ自身でもある。
 俺の願いは、リツキの願いだ。
 しょうこのペルソナもそうだろ?
 ペルソナも、心の欠片。
 俺と同じ。少し質が違うだけだ。

 …………でも、そうだな。
 しょうこと一緒に行きたいのは、俺の、
 ……影の、我儘かもしれない。

[>>395少年はそう囁き、微かな笑みを浮かべた。
翔子の手を、離すまいとするかのように強く握る。
自由な片手は臙脂色の本を中空に放り投げる。

ばさり、とまるで手品のように開いた紙面から現れ出るのは身体中に剣が刺さり、両手首から赤い血を零す剣士のペルソナ。

鋭い剣が剣士の周りを取り囲む。
剣士が手を掲げ、振り下ろすと、幾多の剣が翔子の影を縫い留めようと降り注いだ。]

(401) 2015/02/20(Fri) 00時頃

幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。

2015/02/20(Fri) 00時頃


【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………しょうこも、俺のことを拒絶するの?

[>>411剣の雨は、確かに翔子の影を捉え、縫いとめようとした。
しかし、弾かれてしまった分だけ拘束は弱くなる。
彼女を影の世界へ連れていくには、到底足りない。

落胆と、失望の入り混じる影の声が響く。]

 しょうこと一緒にいたい、って思う俺の心は、どうでもいい?
 俺がしょうこを救う。しょうこが俺を救う。
 それじゃダメなの?

[>>409影は、少女の言葉の意味に気付かない。
弾かれた剣は中空で反転し――]

(419) 2015/02/20(Fri) 00時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 ……死ぬのと、影に沈むのとは違う。
 説明しても分からないだろうけど……
 実際に、沈んでみれば分かる。
 きっと、しょうこも気に入ってくれるはずだ。

[月塞を取り囲むように、剣は展開する。
少年は、口角を持ち上げて笑った。]

 ――こんなもの、もう要らないよ。
 しょうこは、俺が守ってあげるから。

[剣の切っ先が一斉に、月塞へと襲いかかった。
狙うは胴体。
少年の使役するペルソナの如く、滅多刺しにしようとする。]

(420) 2015/02/20(Fri) 00時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[その時。
中央区を旋回していた鴉のようなペルソナ数匹が>>415>>423ビルの真上を通り過ぎ、一つの方向――小学校の方へと、進路を取る。
向かうのは勿論、影の本体の元。
それは力の余剰を引き戻す為の行動だった。

残る数羽は>>425獲物の元へ。
邪魔は許さないとでもいうように。]

(427) 2015/02/20(Fri) 00時半頃


さて…まだ…が…めないな…



…は…ちゃんにしてあるけど…は…どうだろう…
…は…と…じにしてある…



そうだね…はここで…ちといて…わないと…うな…
じゃあ…もそれなりのところにしておこう…



あ…はいはい…もそんなかんじで…


【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………この世界は、しょうこには似合わないよ。
 それに、ここは俺の居場所じゃない。
 しょうこも、分かるだろ?
 俺たちがシャドウだと知って
 ……他のやつらが、どんな反応をするのか。

[ペルソナの力は、心の力。
真に拒絶を示すなら、ペルソナはそれに応じる筈だ。
しかし少年は気付かない。
>>432月塞の身体に幾多の剣が突き刺さる。
それがまさに、>>430彼女の言葉を体現しているのだということに。]

 ……しょうこ、もう少しだけ我慢して。

[少年は翔子の前に屈み、零れる涙を空いた指先で拭う。
剣士のペルソナは血塗れの手に、一振りの剣を握り込んだ。]

(438) 2015/02/20(Fri) 01時頃

【人】 幸運の科学 リッキィ



 もう、終わるから。


[剣士は、剣を振り被った。
狙うのは、月塞の――首。]

(439) 2015/02/20(Fri) 01時頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………しょ、……こ

[>>444剣士の傷は、脆さを示す弱点でもある。
月塞の光はペルソナを介して少年にまで届く。
ぐ、と喉の奥と、影の感知しえない何処か――所謂心の奥に、重く何かが伸し掛かる。
少年は呻くように名を呼び、翔子の手を離した。

感覚を鈍らされたままの一閃は>>447月塞を確かに仕留めたかどうか、判然としない。
少年は地面に膝をつき、光の重みを背負うように重い体を引きずって少女の傍らに移動する。]

(452) 2015/02/20(Fri) 01時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[血塗れの剣士のペルソナは消え失せ、臙脂色の本はばさりと地面に落ちた。少年は震える指先で、涙で濡れた頬をなぞる。
翔子の指先が動くのを見れば、少年はそっとその手を取り――]

 …………俺の、世界に きてよ。
 痛いのも苦しいのも、もう、終わり だから。
 だから、俺を  拒絶しないで。

[少年の声には、確かに懇願の色が混じっていた。
決して嘘を告げているわけではない。
それは確かに少年の信じることであり、少年がもたらそうとする救済の形でもあった。

――しかし、言葉が揺らぐのは、月塞の光の所為だろうか。]

(453) 2015/02/20(Fri) 01時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[中央を旋回していた鴉は無事、主のところへ戻る。
その上空でぐるりと一回りし、黒い霧となり少年の中へと溶け込んだ。

しかし、>>455>>457戻らない影が二つ。
霧散したそれらは主のところに戻ることも出来ず、無意識の海へと戻っていく。
それは即ち、少年の力が少しばかり削がれたことを意味する。

空を巡る鳥の目はもう無く、少年の意識は翔子に注がれている。
>>437仲間の気配は察せられても、>>458ペルソナ使いの気配を探るには至らない。]

(461) 2015/02/20(Fri) 01時半頃

幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。

2015/02/20(Fri) 01時半頃


【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………しょうこ……

[少年の願いは果たされつつある。
しかし、>>464ひどく心が乱されるのは何故か。
>>463少年の手の中で、翔子の手が微かに震える。]

 …………。

[青い部屋とも、青い蝶とも違う、嫌な痛み。
しかし、少年はその痛みを受け入れる。
光の重みを受け止めながら、耐えるように翔子の手をぎゅっと握った。]

(475) 2015/02/20(Fri) 02時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[――その途端。
>>476背後で獣の如き咆哮が響く。
少年が空いている片手を伸ばすと、地面に落ちた臙脂色の本が開き、白い猿が現れた。

白い猿が舞い踊ると、向かってくる三叉戟に稲光が落ちる。
がらん、と床に落ちる三叉戟には目もくれず、少年は咆哮の主を見遣った。]

 …………邪魔、するなよ。

(481) 2015/02/20(Fri) 02時半頃

が…わったら…きっと…
たくさんの…の…が…ちるのだろうね…

…に…まれた…と…
…んだ…の…を…どれだけ…ることが…るのか…
それは…するだに…しい…のだけれど…

その…に…


【人】 幸運の科学 リッキィ

 ……しょうこが、望んだんだ。
 お前が、口を出す権利は無い。

[>>488激昂を受け止め、少年は淡々と紡いだ。
>>489三叉戟が地面を揺らし、白い猿の足元が揺れる。

白い猿は大きく跳躍し、短刀と少年の間に立ち塞がる。
短刀は猿の腹を裂き、裂かれた箇所から黒い霧が霧散していく。

少年は翔子の手を離し、ゆっくりと立ち上がった。
彼が翔子の頭を撫でていたことを思い出す。]

(490) 2015/02/20(Fri) 03時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 …………しょうこの影は、ずっと俺たちと一緒だ。
 お前なんかの手の届かないところに行くんだ。
 苦しみも、悲しみもないところに。

[少年はそう言い放ち、数歩後方に飛び退いた。

影と身体を切り離す。
それが少年の思惑の通りに成されているかは、まだ分からない。
しかし――。]

 自分の無力さを、思い知れ。

[少年は煽るように告げ、くるりと身を翻す。
目的は成されたかに見える。不必要な交戦は避けるべきだ。

少年の姿は瞬く間に遠ざかる。
後に残るのは臙脂色の本が一冊と、翔子の身体。
臙脂色の本の裏表紙を開いた位置にある名前に、
男が何を思うのか――それは少年の、預かり知らぬところだ。**]

(491) 2015/02/20(Fri) 03時半頃

幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。

2015/02/20(Fri) 03時半頃


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