64 さよならのひとつまえ
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…
…
…すまないやらかした
…
…かった…っておく
…かれてるだけかもしんけど…
…もお…とならばれてもい…か…つてる
…
|
[朔太郎から利政のことが好きか、と訊かれたときのことが蘇る。 >>2:102自分のことをよく見ていたんだな、気にかけてくれていたんだな、と少し嬉しく感じたときの────]
──────……
[自分は鈍いかもしれない。いや違う、自分がマイノリティーに属する人間だから、些細なことで周りも同じだと誤解しないようにどこかで感受性を鈍らせていた部分もある。 博の告白。那由多のカミングアウト。校庭のラブレター。 自分だけではない、周囲にもその可能性がある、そんなことさえ抜け落ちていたから。唐突に思い当る。視線の先、>>190自分の声が届いたのか、振っていた手を引っ込めて耳を覆う仕草。 それに怒っているように地団太を踏むジェスチャーをしながら。呟く]
(191) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
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…
…ちゃ…ん…
…
なんだなんだ…
…と…にいちゃったりしちゃってるの…
…んだぜぇ…さんよお…
お…は…たちのもんだぜ…
…あの…でお…しみください…
でもそっち…でかまんべよ…
|
…………おまえ、さ
俺でも気付いてなかった視線の先に気付いたの何でよ? 俺の視界にはいないくせに、俺をよく見てるの何でよ? 俺を気にかけて、俺に気付いて、俺を褒めるの何でよ?
[柄でもないと突っ撥ねてなお、くり返される綺麗という言葉。 それを>>3:380「お前どんだけ俺の顔好きだよ」とか軽く考えていたけれど。そうじゃない。顔や髪が好きなだけで、これだけ俺に気付くとか、ないだろ。なあ、朔太郎]
────……お前、俺のこと好きなのか、朔太郎
[視線を向ける遠く貯水槽の上。呟きは彼のもとまで届かない**]
(192) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
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[メールを打ち返し、終わればその視線は自然と再びひとつに吸い寄せられて。 地団駄のジェスチャーに、肩を揺らしてクスクスと笑う。
いくら視力が悪くなくても、唇が動いたかまでは判断できない。 春の風は実に意地悪だ、呟きを耳に届けてくれることはないのだろう。 同じく呟くこともまた。 昨夜の談話室のように、届かない。]
――――……。
[流行りのJ-POPが流れて掻き消える。]
(193) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
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ウギャップー!!!
[携帯の音に跳ね上げた肩はわざと。 視線の先に、電話を指差すのと手を合わせる動作を見せてから内容を確認する。]
えっ。 あ、え、なにオレ、決闘でもすんの…?
[簡潔なメールの文章は時に勘違いを起こす。 保元はそんなキャラでもないだろうが、どうしたのか。 怒らせないように気を付けて打ったつもりのメールだったが。 やはり気に触ってしまっただろうか。]
(194) 2014/03/30(Sun) 04時半頃
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…
…
…
ごごごごめんんんんん…やっぱ…に…った…
あいつらだってちょっとふざけが…ぎただけかもしれんし…
お…からも…るべよ…
…の…み…じゃなければ
…の…にいる…
…
…だがしかし
…
その…たちの…に…い…げつけられそうな…です…
…は…が…ない…
…の…になんかそんなのがあったべよ…
…とか…やだ…しに…っちゃうぞ…
…
…
…ってたらしい
…
ちょくせつ…してはないけど
…てに…けすって…し
…せ…きであの…かいたの…だって…ってるし
…から…めるつもりはないけど
お…となら…なっても…わないか…ったて…か
たぶん…お…のことで…つけない
やじの…つや…つや…つくらい…えられないようじゃ
やってけね…よ
…
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[十文字へのメールを送ったタイミングで、山本からの返信があった。 明らかに勘違いしているらしい文面に、申し訳なく思いつつ]
屋上な。
[その誤解も、直接話して解けばいいと、階段を駆け上がっていった**]
(195) 2014/03/30(Sun) 05時頃
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…
…れ…めが…
…
ちみ…いのになぁ…
…は…の…
ちなみにやつら…になる…
…んどくと…にこと…らねえぞ…
まあ…うの…ずかしいかもだけどな…
…ふぁいと…
ライジは、屋上で山本を見つけ、まず口にしたのは謝罪の言葉**
2014/03/30(Sun) 05時半頃
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―東棟・屋上―
ぎゃっ、やっさん決闘はかんべ―――… うお、えっ、へ?
[メールは打ち終えてポケットに捩じ込み、貯水槽から屋上に降りた。 話があるらしい保元がやって来るまで、少しビクビクしながら待った。 やがてやって来た保元は、出会い頭に謝罪の言葉を口にして。 なんだなんだと三白眼を丸く見開いた**]
(196) 2014/03/30(Sun) 06時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/30(Sun) 06時頃
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[掴んだ手>>169は一度離された。 何か用事があるのかと、部屋の外に出て待っていた。 視線を注ぐのは、寮の前に通る道。 バスが走り出しただろう、その道に。
だから彼が何を行っていたのか>>170まで、気がつかなかった。]
おうおう、行こーぜ。 腹へって背中とくっつくわー
[その様子が>>171やはり少しいつもとは違う。 けれど深く聞き出すことは、できなかった。]
(197) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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―― 食堂 ――
[朝という時間帯におかまいなしに、食べるのは牛丼大盛り。がっつくように猛然と口に運ぶ。 隣でくすくすと笑い声がしたのなら>>179]
なんひゃよー ひゃんかへんかー?
[お弁当を口元につけたまま、お箸を持ったまま 智明に問うて、また丼と向き合った。]
(198) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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[腹ごなしの途中に、思い出したようにメールを一通。 送ってしまえばしたり顔で、一人笑った。]
(199) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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…
…おはえすぱ
…さっきろうかからおくった…めっせ…
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[メールを送り終え、にやにやした笑みを浮かべたままにコーヒーを飲む。 傍らの智明>>185が吐く息を、まねして大きくほう、と息を吐いたりもして。]
ーー あ? ンだよ、俺のことかい。
[まさか、こちらに向けられるとは思わなかったと、やや驚きつつ言葉を紡ぐ。 おかしかったと言われれば確かにそうだ。そういう隠し事は、苦手中の苦手だ。]
そだなぁ、俺はもう、なんもねーよ。
スーパーベーシスト様は失恋したんだ。 ……、それだけ。
[薄く笑って、言葉少なに囁くような声音で。 女子がすべて退寮していることは、周知の事実。 誰が好きだったのか、いつ振られたのか。 濁すように、けれど核心だけは伝える。
もし、彼が本当は何かまだやり残していたとしたら、やり遂げてほしい。そう、思うから。]
(200) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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おう! でけーの食いてーな、頼むぜ?
[次、智明>>189に視線を向けたときにはもう、いつものように笑みを浮かべられているだろう。 先に食堂を出て行く背中を見送って、男もゆっくりと食堂を後にする。
向かう先は決まっていなかったが、受信した一通のメールに目を通すと]
――……、
[公開処刑。 そんな物騒なタイトルに、それでいて楽しい文面。 参加して盛り上げて、送り出すべきなのだろうが]
(201) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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……、はは。 いけねーや。
[今度こそきっと、我慢が出来ない。 どこかに打つけて泣くなんて、もう言い訳はできない。 だからそのメールには返事ができぬまま、ゆっくりと再び自室へと戻った**]
(202) 2014/03/30(Sun) 10時頃
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[丞からのメールを受信して、目を瞬かせる。 猫が描かれたスケッチブック。成斗が行きたがりそうな場所。 そのままブラウザを開いて、『カルカン』とうちこんでみる。出てきたパッケージ画像でようやく何をしに行くか気づいた。]
……そういうことは先に言えよ。
[いや、メールの返信を後回しにしてたのは自分なのだが。 時間を確認する。食堂へは向かわず、足はそのまま玄関から寮の外へと駆け出した。]
(203) 2014/03/30(Sun) 10時半頃
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[スーパーからの帰り道。ガサガサと重く揺れるビニール袋を手に歩いていれば、初老の男性に声をかけられ足を止めた。]
あ、こんにちは。 今日はお店は? 休憩の散歩ですか。 はは、前にバイトさせてもらった時はほんっとお世話になりました。
[長期休みの時にバイトした、スポーツ用品店の店主だ。気さくだし初めての仕事は面白かったし、とてもいいバイト先だったのだが。 唯一ドア枠が低いのだけが難点だったのを思い出す。あの頃だけ朔太郎に、額隠すから前髪は切らないでと注文したくらいだ。]
へ。俺よりでかい寮生って。 ドアに頭ぶつけてったんです?
[昨日きてたと聞き、目を瞬かせる。バイト先の話をしたこともあったし、特徴と髪色から丞だろうと予想はつくが。 彼いい体格だったね、と言われても購入したらしいリストバンドをあの丞が?つけるのか?
そうして寮の玄関に戻ってきたのは、約束の時間まで残り12分くらい。*]
(204) 2014/03/30(Sun) 11時頃
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―自室―
[背を向けたまま、そっか、とだけ呟いて扉の閉まる音>>183を聞く。 友達だから。友達として、好き。 自分も口にした言葉だ。そしてたぶん、この気持ちがバレることがあれば、思って貰いたかった言葉なんだろう。
小鳥谷が羨ましい、と感じたけれど。 それは、彼が振り絞った告白の末に得たものだ。羨むのはお門違い。 あのとき、一心に叫んでいた彼の姿が蘇る]
……咲かなきゃ、散れもしねーわな。
[咲きかけのまま落ちた、一輪の桜をつまみ上げる。 あとは枯れるのを待つだけの、儚い花。
窓を開いて、指を離した。 3階の窓から放たれた花は、どこかから舞い込んだ気の早い花びらと一緒に、あっという間に見えなくなった]
(205) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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…
…なんでおれも…
…
…けに…ってもらったからい…
…りから…げてたけど…げんの…れたから…き…うことにした…
あの…に…てくれてありがとう…にも…しく…
おれは…れないけど…さっちゃんが…って…たらいいなと…に…ってる…
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[メールを打ち終わり。さて、いい頃合いだろうか。 時間外に開いたら爆発する仕掛けとかないよな、と昔見たスパイ映画のレコーダーを思い出しながら、そろそろと茶封筒を開いてみた]
……〜〜〜〜〜っ!!!!!!
[スケッチブックを丁寧に枕元へ置いてから、狭いベッドの上でごろごろ転がった。 なんだこれ。なんだこれ。めっちゃ可愛い]
…いや、でも、これはどういうことなんだ。
[ひとしきり、ごろごろと転がってから。 下の階に迷惑だったかと思うも、2階の住人を思い出せば、すこし気持ちが落ち着いて。 改めて、頁をめくっていたら、定良っぽい顔が、ねこみみ生やして、ねこっぽい顔してる絵。
これは、なにか、新たな扉でも開けという二次元の使者のメッセージか何かなのか。 定良のところに遊びに行った時に、これ思い出して噴いたらどうしてくれる]
(206) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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[ムダに悶々としながらも、イケメンはねこみみも似合うのか。とムダ知識だけを増やしておいた。 いやまあ、違和感ないのは十文字のタッチのせいもあるんだろう]
……?
[そうして、最後の頁。 相変わらず、ごろごろしたくなる可愛さのねこが、こっちを見つめているのだが。 線のみで、今までの柔らかく鮮やかな色合いの頁からすると、さみしげに感じる。 からりと、封筒から転がり出た色鉛筆が鳴った。
なんだか、姉のぬりえ帳を思い出す。 規定のキャラの色じゃなくて、好き勝手に好きな色を塗りたくっていた、姉のぬりえを。]
…そういうこと? …うーん?
[せっかくの線に、色をのせていいものだろうか。 でも。 葛藤しつつも、待ち合わせまでにはまだ時間があるから。 枕の下に押し込まれた編み物を取り出して、3分前まで続きを編んでいた]
(207) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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→玄関へ―
うっわああ!? やべーアラームセットしときゃよかった!!
[ふと携帯を見て、慌てて部屋を飛び出した。 茶封筒をバッグに入れて、ばたばたと階段を転げ下りる。
既に其処に、待ち合わせ人の姿があれば、駆け寄ってぱんと手を合わせて頭を下げた]
すまん、まーちゃん! 遅れた!
(208) 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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ドナルドは、編み始める前に、気持ちを落ち着ける為にメールを打っておいた*
2014/03/30(Sun) 11時半頃
…むっちゃん…
…
ねこ…とか…いや…でもいいけど…はないんですか…
ドナルドは、デコメを連打する前に、落ち着けたようだ。
2014/03/30(Sun) 11時半頃
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わっ、わわ! やっさん、ちょっとだけごめんな!!
[話が始まる前に届くメールが数通。 断りをいれて返してから、保元が話始めるのに耳を傾けた。
話はどのくらい続いたのか。 どんな話でも出来うる限り真摯に聞いたし、返す言葉も いつものような口調ではあるが、真剣なものであることに違いはない。 太陽は確実に少しずつ上り、少しずつ落ちる。 限りある時間がまた、少しずつなくなっていく。]
やっさん、自習室一緒にいくべか?
[話が終われば、そんな風に誘った**]
(209) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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─ 東棟屋上 ─
朔太郎!
[到着し、その姿を見つけると、駆け寄った。]
朔太郎悪かった。 俺、ろくに事情知らねーで、何で話せねーんだよって、勝手に拗ねて。 ありすの話も尤もだとは思ったけど、納得できたのかってと、やっぱできなくてさ。
……あの後、食堂で、大体の事情は察せたんだけど、そうだよな、あんま話したいもんじゃねーよな。 なのになんか、説明させちまって…… 悪い。
[あのメールをしたためている時の山本の心中を思うと、苦しかった。 もし居合わせたのが自分だったらどうしていたろう。 居たたまれなくて逃げていたか、馬鹿らしいと流したか。 それとも、彼のようにぶつかっていったか……それは、できなかった気がする。]
でもってその、サンキュー、な。
(210) 2014/03/30(Sun) 12時頃
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