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78 わかば荘の薔薇色の日常
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[あまりに小さくて、聞こえなかったろうか。 できれば、もう、聞かせないで欲しい。 細々と守ってきたものを、崩されるような心地がした。 追い打ちのように、楽しんでいるかを問われた。 いや。説教をされている。 惨めにすら思われているのかもしれない。 この部屋の由など、理解できないだろう。 多分この人は挫折を知らない。 欲しいものを持っているからこそ、折れたことなどないからこそ、楽しんでいるかどうか、「勿体無い」などといって、諭すように口にする事が出来るのだろう。 「たかがそんな事が何故できないのか」と問われている心地だ。]
――藤堂サン。
[もう一度、呼んだ。声音が、強張る。 笑ってしまった。あんまり腹が立って。 明らかに、嘲った。 卑屈に歪めた口元が、言葉を続ける。]
聞こえなかったっすか。 帰ってください。
(503) gekonra 2014/07/06(Sun) 17時半頃
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― 幾分先の話。八月の終わり>>504 ―
[藤堂の軽く肩を竦める仕草。 そうだよな。その程度の、ものだろう、と、南方は思う。]
……。
[ため息と共に去っていく客が、謝り、背を向ける。]
そうですね。 だから黙ってたんですよ。
[余計な事だったかな。 その言葉に肯定を返した。]
――
[いつか気が向いたら見せて欲しい。 なんの意味があって、最後、そんな言葉をかけてみたのか、その時はとても理解は出来そうにもなかった。**]
(509) gekonra 2014/07/06(Sun) 18時頃
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― 八月の終わり ―
[書き溜めるだけでは勿体無い。 では試しに使い道を訊いてみればよかった。 何になると答えるつもりだったのだろう。 なんの為に描いているように見えたろう。
『描けなくなった』と思わないで済むように、 ひたすらに描き続けた絵たちを見る。]
(514) gekonra 2014/07/06(Sun) 18時半頃
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[殆ど怒りにまかせて藤堂追い返した後、扉が閉まって、 去来したのは、どうしようもない虚しさだ。
間中にもこの部屋でいわれた事は、そういえば、 藤堂が言うのと似たような内容であったように思う。]
(515) gekonra 2014/07/06(Sun) 18時半頃
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[描きかけの絵の傍へ寄り、しゃがみこむ。 四角の画面が絵の具で上から塗りつぶされて、 新鮮な空白で満ちている。 殆ど反射や癖で、埋める方法を、頭のなかでなぞった。
翌日予定がないのをいいことに、 長い時間、じっと、それをみていた。 頭ががんがんと、脈打つように痛んでいた。
明け方になって、扉が鳴って、間中がやってきた。 普段とかわらず面倒くさそうに迎え入れ 間中が勝手に寝始めたので、あわせて、横になった。**]
(516) gekonra 2014/07/06(Sun) 19時頃
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で…
…ん…
…みじゃないのに…きになってもらえるとか…しいな…
…
…こういう…に…えてるのか…
…
のはじめ…
…こんなに…いままでも…
…つまらなかったろうか…
…を…っておもった…
すっかり…
…に…ってしまった…
それでも…かなければ…
ただでさえいずれ…せるものが
…の…を…めるのは…かりきっている…
あんなに…に…えた…たい…という…も…
…の…とともに…を…めて…になる…
もとより…できる…のないものだ…
けれど…だ…と…ってしまったそれは…
…を…り…ける…に…かった…
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― 九月のはじめ ―
[イーゼルに置かれたキャンバスに、色を乗せた。 深い集中のさなかにあるのだろうか? 南方は、黙々と作業を続けた。**]
(520) gekonra 2014/07/06(Sun) 19時頃
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― 九月 ―
[七月からの忙しさがまだ継続しているのだろうか。 南方は変わらず忙しそうにしていた。 バイトに来ていた院生の一人に辞める相談をされたのが、丁度よく感じられた。
談話室に顔を出す機会も減った。 あったかどうかも定かではない。 引っ越す者があったとして、ろくに挨拶も出来ず仕舞いになる事もあろう。
それでも、別段、わかば荘の住人と、顔を合わせればいつも通りだ。 他人と接する南方に、なんら変わりはない。 悪態と冗談と当り障りのない話をする。]
(536) gekonra 2014/07/06(Sun) 20時半頃
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― 十月某日 ―
[いつも通り、平日と同じ時刻に目が覚めた。 二度寝をするでもなく、起きていた。 三度のノック。 秋の始まりを感じるこの頃には、随分これにも慣れていて、音だけで相手の予測がつくようになっていた。 クロッキーブックをイーゼルに置く。 スリッパが板を踏む。 鍵を開けに、ドアへ向かった。]
(537) gekonra 2014/07/06(Sun) 20時半頃
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[ドアノブを掴む。 ドアを押し開けた。 南方は間中を面倒くさそうに出迎えた。]
なんすか。 寝る時間には遅くないすか。
(538) gekonra 2014/07/06(Sun) 20時半頃
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― 十月某日、104号室 ―
[間中の口端が持ち上がる。 細い目をゆるりと柔く更に細めて、したり顔をしている。]
―――……
[南方は、大きく目を見開いた。 言葉の意味を理解した。]
(549) gekonra 2014/07/06(Sun) 21時頃
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[間中の頭に手をのせた。 ぐしゃぐしゃに髪をかき混ぜた。 南方も顔をくしゃくしゃにして笑って、何度も頷く。 驚いて、すぐには言葉が出なかった。 ようやく発した一言は、本当に、心から喜んだ声での]
――、よかったな。 すごいじゃん。
(550) gekonra 2014/07/06(Sun) 21時半頃
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[梅雨明け宣言前の深夜、高熱を出しながら読んだ作品も。 それを書く間持っていたらしい不安も。 先月あたりはしきりに連絡を気にしていたことも。 書き物を朝方まで続けて、疲れて眠るところも。 それらを見ていたからだろう。 いつの間にか、喜べるようにされていた。 意外そうに見上げられた事で、「なんだよ」といつもの調子を少しづつ、取り戻していく。 それでも、嬉しそうに目蓋を伏せている様子は微笑ましい。]
ふーん。審査員特別賞。 おお……本まででんの?
(559) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時頃
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そこで…かに…を…えるも…
…い…すことも…に…すこともなく…
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[間中は、単に、祝って貰いに来たわけではない。 第一声だって「モデルをしに来た」と、たしかに、言った。 言葉を聞く内、いつしか、南方の顔から笑みが消えていた。]
――……。
[暫く間中を見下ろしていた。 変人は、約束を果たしに。欲を、律儀に満たしに来ていた。]
……したね。
[確認をとるような、間中の声に、肯定をかえす。 見せて、と言われ、視線を足元へおとし―― 踵をかえした。 扉は、いつも通り、放ったらかし。 重みに任せて、閉まりかける。]
(570) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時頃
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――……
[部屋に戻った。 クロッキーブックには、数ヶ月で書き溜めた下絵があった。 それをベッドの上へ放り出す。 引き出しを開けた。釘抜きと金槌を引っ張りだす。 立て掛けられたキャンバスを掴む。 うたれた釘をすべて外し、キャンバス地をはがした。 木枠だけが、残る。 丸まったキャンバス地をクローゼットから引っ張り出し、手慣れた動作で、木枠に新たな布地を貼り付けていく。 皺がよることもなく。たわむ事もなく。 新しいキャンバスが完成させる。]
(578) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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