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78 わかば荘の薔薇色の日常
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こんな早く? いって──…
[達久がまるで普通に話しかけてくるから。 いっておいでなんて、謂おうとしてしまって。 言葉は、中途半端に途切れたのは わずかに見えた肌が、視線を感じ取ってしまったから。 顔は動かさず視線だけを少し流したら、見慣れない格好を目の端に捉えた。]
忘れろって、送った、ろーもん… つーか、なん っ!
[布団が触れられて、盛り上がった山が跳ねる。 それだけ近ければ、身体が熱を放っていることくらい 手のひらにも伝えてしまうだろう。 息は微かに上がっていて、隠しようもない。]
(77) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[焼肉チームの帰宅はいつ頃か。
談話室に入るなり 出入口を塞ぐ形で爆睡を始めた草芽を 足音を消した白猫の後ろ足が襲う。]
邪魔。
[顔面を、素足で思い切り踏んづけた。]
(78) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[談話室から人がハケるまで、という魂胆で延々居座っていたが、間中が今夜はやけに粘った。誰よりも長く起きていた。 途中、泥酔していると思われる草芽麻央が談話室に入るなり即寝した事は予定されていなかったが、赤信号は皆で渡れば怖くないという言葉もあるので良しとする。]
――だめだ、だめだ。
[間中に、南方は眠そうに首を横にふり、あくび混じりに答えた。]
復習しろっつったろお。 一週間くらい今日の教えについて考えたらいいじゃん。
ほら、次っつっても、俺も今痛み止め効いてるし。 上手いこといえそうにねえから。
(79) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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ミナカタは、ジャニス草芽麻央を踏んづけるのに、ぎょっとしていた。
2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[草芽を踏む前だか後だか知らないが]
一週間は──、
[長いね──と、呟く。 粘ったら教えてくれそうな期待は、 今の南方には持てない。
なにしろ眠そうである。 昼間はなにしろ痛そうだった。
どちらにしても──]
……おもしろい。
[極めて小声の呟きが、 南方の耳に届くことはあるのだろうか。]
(80) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[邪な念が届いたのか。永利がふいに、こちらを見た気がした 遠いからはっきりと視線の行方までは見えないし、下からの視野も解らないけど]
( お は よ う さ ー ん )
[まだ早い時間なのも考えて、口パクで挨拶して、ついでに軽く手を振る。 はたしてこの距離で見えるかどうか 可能性は低いが、挨拶というのはすることに意義があると俺は思っているので]**
(81) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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――夜:わかば荘に帰った頃――
[明かりの見える談話室に、ほっと息をつく。 安堵したのは隣>>71も同じようで、よろめくのを支えるため、一度引いた手が咄嗟に伸びた。 体勢を整えられたようなら、すぐにまた引くが。]
……? うん。
[ぐらつく言葉には、疑問符が先に出た。 嫌いだといった覚えもないし、嫌われたいと思ったこともない。 だから麻央の口からそんな意味合いの言葉が出てくるなんて、意外すぎて。 けれど明日も、麻央は自分を嫌いではないし自分も嫌わなくていいのだとしたら、何も変わらないじゃないかと、自己完結して頷いた。]
(82) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[そうして、部屋に戻らない麻央を置いて、階段を登る。 見捨てたのでなくて、上に用事があったからに、他ならない。 ささやかな差し入れを届けて、満足気に眠りについた。]
(83) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[間中が草芽を踏む前だか後だか知らないが、ともあれ談話室に残ったのが、最後、間中と草芽麻央くらいであるならもういいか、と、南方はコンビニ袋を持って流しへ移動した。 『おもしろい』という呟きは、聞こえていないらしく、買いたての商品で、歯磨きをはじめる。]
ぁんかいった?
[歯ブラシを咥えたまま、間中へ訪ね、泡を吐き出して、手で水をすくって口を濯ぎ、今度は顔を洗い始めた。タオルも購入済みである。]
(84) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[宇佐美はこちらを見ているようで、 でも考え事をしているのか視線が合うことはなかった。 昨日のことで無視をされている訳ではないと思う。]
…気付いてないかな。
[そう呟いて、気付いていないであろう宇佐美に声にはせず唇だけで「おはよう」と「おやすみ」の言葉を告げる。 丁度、告げ終えた時に宇佐美がこちらに気付いたようで>>81 同じように小さく手を振って返した。 「ねる」と口パクで続けて告げると欠伸を噛み殺し、 来た道戻って部屋に帰る。
鍵を預ける相手がいなかったから鍵は開けたままだ。 布団をなんとか敷くとその上に倒れるように寝転がって、あっという間に眠りに落ちた。 バーベキューが始まる時間になっても起きてくる気配はない。**]
(85) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[置いていかれて、くうくうと談話室から少しはみ出した状態で寝ていれば、唐突に息苦しくなった。 眉をしかめて、ぺしぺしと顔を覆うなにかを平手で叩いてから]
う……?
[ぼんやりと目を開けて、寝ぼけと酔いでとろんとした目を上に向けて]
……!
[状況把握。 がしっと足首をつかんで、思いっきり引っ張った]
(86) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[氷と、レモンの輪切りの入ったグラスを片手に 歯磨きを始めた南方を視線で追う。]
……いや。
[何も。
薄い笑いを唇に貼り付け、遊は頭を振った。]
(87) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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南方、部屋で寝ないの?
[タオルに歯ブラシ。 基本のお泊りセット。
すぐそこに自室があるのに何故──と、 純粋な疑問をぶつける。
草芽への蹴撃はこのやり取りの一段落した後か。]
(88) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[>>58 多分、宇佐美 瑛士がちょこと談話室を覗きこんだ22時などはとっくに過ぎている。 彼には「おかえりさーん」と相手の言い回しを真似て、挨拶くらいは返していたろう。彼もまた、草芽ほどではないが、大分酔っ払ってみえた。 ともあれ、歯磨きや顔が洗うのを終えて、ソファを陣取った。]
(89) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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うわあーーーん!!ばかやろお、遊なんて嫌いだぁーー!!嘘だーー!!
[引っ張り終わると、急にべそをかき始める。 なんらかの鬱憤を晴らすように、べしべしと床を叩いて]
どうせ俺なんてみんなきらいなんだろお、くそお、俺はみんなのことがなー、こんなになー、好きなのにさあーー…… なあみなかた、みんなひどいよなあ!
[完全に悪酔いしている状態で、ずりずりと南方の方へ這いずる。 が、ソファにたどり着くまえに力尽きて]
くそぉ……好き、すきだーー……ぁ、……
[また寝た]
(90) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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部屋で寝ないの。
[間中の純粋な疑問に、ソファに寝転がりながらこたえた。 ソファの肘掛けに頭をおいて、腕組をする。]
今日鍵ねえんだわ。 あ、大家さんには内緒な。
(91) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[寝息を立てる障害物は身動ぎもせず 堂々と顔面で足裏を受け止めた。>>86
見事。]
───…、
[これも面白いな──と、 見下ろす視線に好奇心が滲む。]
(92) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[ゴッ]
ッ
[油断。 衝撃。
息が詰まった。]
(93) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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ちっと、呼び出し食らってな。
[空気が熱いのは、部屋を閉め切っているからではなさそうだ]
お前具合悪いだろ、薬飲んだか?ないだろ。 寝てれば治る年齢でもないからな。
[たしか、同じぐらいの年のはずで。 体力的にもまじめに運動しないと、そろそろ明日に響く。 ぽんぽんと布団を叩いて確認すると 山の稜線に沿ってするりと撫でた]
おかゆなら作れるから食えよ、10分待ってろ。
[どうせ食わん!としか言わないだろうから、 返事を聞く前に部屋を出た]
(94) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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――朝――
[徹津來夏の朝は、早――い日もあるが、今日はそれほどでもなかった。 TVをつければ、人気のTV小説がやっているくらいの時間。それをベッドの中半分寝ぼけ眼で見終わってから、起き上がる。 毎朝の日課は、熱めのシャワーを浴びることと、メールチェック。 PCでないと見られないアドレスに届くのは、事務的なメールが大多数だ。 PCを立ち上げている間に、風呂へ向かう。 熱い湯を浴びながら、ぼんやりと昨日のことを思い返したりなどしていて。]
(ああ、そうだ。傘干しとこ。あと洗濯)
[今日は朝から天気も良かった。仕事がふたつ増える。]
(95) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[足を掬われて、 後頭部が床とねんごろになったと理解するのに数秒かかった。]
────〜……、
[声もなく、身体をくの字に折り曲げて、 打ち付けた箇所を掌で覆って痛みが過ぎ去るのを待った。]
(96) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[草芽が何か喚いているのが聞こえる。>>90
──割と、遠くの方で。]
(97) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[既に眠かった南方は、ソファでごろごろしながら、焼肉チームの帰還の時間を迎えた形となる。 間中が草芽を踏んだのを見てギョッとしたのも、草芽に足首を捕まえられた間中が、引っ張り倒され後頭部を強か打ってもだえていたのも、草芽がそのあとわけのわからぬ叫び声を上げ始めたのも、すべてソファの上で、半分身を起こしながら、見ていた。 困惑しながら首を横に振る。 >>90 急に草芽から同意を求められて、戸惑いながら、曖昧に]
お…… おう…… ひ、ひどいかもな。
[そして、あくまで小声で、]
えぇ……!? お前ら何やってんの……!? 歳いくつだよ!小学生かよ!
草芽の酒癖も大概だよ! 夜中だぞ! 俺が寝れねぇだろ。
(98) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[やっと起き上がった時に、 犯人は大べそをかいていた。
残る痛みに片眉を寄せて、 ゾンビのごとく床を這う草芽に抗議の視線を送る。]
(99) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[流石にこの時間ならば誰も居ないだろうキッチン、 談話室に屍がいくつ転がっていても気にすることなく 冷凍庫から作り置きの飯と、冷蔵庫から卵、 だしは無いから鰹節を少々で鍋に水と煮込む。
その間に上司にメールを一通、ちょっと遅れますかも。 即返信、寝坊か?には違いますとだけ。
くつくつと沸く音が聞こえてきたら塩のかわりに ほんの少しのしょうゆをたらして、簡易卵粥の完成]
(100) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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[呼び出し、こんな朝早くにスーツで。 そんな仕事だったのか、デザイン関係とか謂ってなかったか。 永利のこともあるし、デザイン方面は朝早いのだろうか。]
な、おま、餓鬼じゃないちゃ…!
[寝てれば治ると浮かんでいた言葉は謂う前に完封を食らった。 遥昔にさえ思えるほど前、一緒に酒を飲んだ時に 同い年だったことも、誕生日が1日違いだったことも たぶんこいつにしか話していない。
蓄積した疲労と、過度の拒食と、多いな心的要因。 内包した身体にかかる布団の上を、優しく手が撫でていく。 この時期に分厚い羽毛なんて出していない。 綿の、夏用のそれはあまりに薄く。]
待っ …ちいよ …も、う。
[要らないと跳ね除ける暇さえ与えてもらえなかった。 代わりに与えられたのは10分という、少しの時間。]
(101) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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間中、こら間中。 喧嘩両成敗って言葉知ってるな? お前頭いいからな? おあいこってやつだ。な?
[>>99抗議の視線を草芽にジッと送っている間中を宥める。]
(102) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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よ…かった…
…を…るだのと…を…られでもしたら…
…それこそ…の…わりだった…
…していたものの…
…を…しだけ…けて…を…れ…えて…
…は…めに…って…めて…に…り…げる…
…もあれば…だ…
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[茶碗に少なめに一杯、粥の残った鍋には食うなとメモ書き。 二階に上がる前に部屋に立ち寄って、風邪薬の箱。 予定の10分よりすこしはみ出て、13分後には 208号室を再度ノックしていた。
したけれど、返事を待たずに勝手に入る]
風邪じゃねーなら病院行け。 風邪なら食って寝ろ。
[口をつけるまで出勤しねーぞの顔]
(103) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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[シャワーで目を覚ましたら、上半身裸タオルのままで、まずは傘を開く。 窓に引っ掛けて干しておけば、すぐに乾くだろう。庭側からはきっと目に鮮やかだ。 洗濯機に洗濯物を放り込んで、スイッチオン。 それからようやく、PC前にスタンバイ。]
――お。
[新着メール7件。その内の一つは朗報。 ストックフォトに放り込んである写真たちの、販売報告だ。 バイトもまともにしていない半引きこもり学生生活、収入源は家賃を誤魔化してある実家からの仕送りと、これくらいしかない。 合わせても月に数万くらいの余裕しかないが、衣食住の食住には不便しないのでのうのうと自由人生活をしている。 今朝はこれからどうしようかな**]
(104) 2014/06/27(Fri) 03時半頃
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